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   1対1のなりきりチャット   
   
 
      
   
   
   
   自分のトピックを作る
   
                                                 581:
         刃 [×]
2015-12-15 17:49:28
         
いえいえ、どう致しまして。
(上手く助言できたかは分からないが、それでも狼先輩とその人が仲直り出来ますようにと思いながら夜に向けて色々な場所を動き回って準備をしていき。
ーー服も買って来た、ボスに連絡も入れた、後は上からの指示通り自分は病院の出入り口付近を警備すること。既にとっぷりと日は沈んでおり。軽くホラーな病院の通路を見て懐中電灯を手に掴み)
では、オレはボスから病院内を警備するように言われているので失礼しますね。ここは狼先輩に任せましたよ。
(そう言って病室から出て行き、薄暗い病院の通路を歩いて行き)
                                                          582:
         狼 [×]
2015-12-15 18:02:26
         
わかった。宜しく頼む。
(消灯の時間はもう過ぎたのか、廊下も真っ暗だ。色々としてくれた刃に礼を言い、彼が病室から出ていった後に彼が買ってきた服にもぞもぞと着替えて。緊張感で眠気は全くと言って良いほど来なかった。暗い静かな病室に取り残されると途端に心細くなる。いけない、龍に言われたのに。自分の心を奮い立たせて再び相手の手を握った。一瞬たりとも気を緩めることが出来なかった。もしもの時は即座にナースコールを押す準備は出来ていたし、些細な変化も見逃すまいとじっと相手を見つめていた。それから、ずっと祈り続けていた。神だなんて信じる柄ではなかったが、本当にどうしようもなくて、神に縋る他無かったのだ。またあの頃に戻れたらだなんて無茶は言わないから、せめて朧の命を救って欲しい。いつもはすぐに過ぎていく夜が永遠に思える程長く感じられた。しかし、それでも徐々に徐々に時間は過ぎていき、ふと時計を見ると午前六時を指していた。徐々に外も明るくなり始める。その時、病室の扉が開いた。見ると医師と看護師が其処に立っていて、機材をガラガラと転がしながら朝の測定なのだろう、自分にはよくわからないが血圧や脈拍、呼吸に以上がないか等を念入りに検査していた。その間、ずっと緊張した面持ちでその動作を見つめていると徐ろに医師が口を開き”昨日より大分容態が安定しているよ、脈拍、呼吸数、共に正常値。血圧は若干低いが生命活動に支障は無い。峠は越えたみたいだよ、今日中には目を覚ますかもしれない。”と。その言葉に嬉しさと安堵で涙ぐみそうになりながら医師に何度もお礼を言うと、もし朧が目を覚まして少し落ち着いたら呼んでくれとだけ言い残して病室を去っていった。再び一人になると本当に脱力してしまって椅子に倒れ込む様に崩れ落ちた。朧が生きている、目が覚める。その事だけでもう頭はいっぱいで)
                                                          583:
         朧 [×]
2015-12-15 19:12:25
         
【(夢を見ていた、暗く深い奥の底で。辺りは真っ暗で、時おり自分が誰なのかを見失いそうになるぐらい暗かった。自身の名前……名前は朧で、Apatheiaの幹部、年齢は20歳、性別は男。クラクラとする頭でそう考えながら真っ暗なこの空間を見詰め、どうしようかと考える。ここは地獄なのだろうか? 自分は死んだのだろうか? よく分からないため一歩踏み出してみる。地面は硬い感触。これなら歩いても問題は無さそうだ。足をとにかく動かして暗闇の中を進んでいき)】
………………………。
【(早く、戻らなければ。待っていてくれる人はいないと思うけれど。思えば代替えの効く人生だったと考えながら足を進めていき。一歩一歩、暗闇を進むが段々と足は重たくなっていく。疲れたと言うよりも億劫と感じるそれは気持ちの表れなのだろうか? 相変わらず周りは暗い、心が折れそうなぐらいに。やはりここは地獄なのかもしれない。それもそのはず自身は今までに沢山の人間を殺してきた。だから、その業が自分の身に返ってきて恐らくあんな最期を迎えたのだろう。仕方がない、仕方がないことだ。それでも狼君が無事なことを確認出来ただけでも有り難いことだ。大切な人が生きているだけでも感謝するべきことだ。その隣に自分なんかがいなくても、彼が生きていて幸せになれるならそれで良い。
……ならば、こうまでして自身が生きようとする意味は何だろうか? 戻りたいと呟いたが一体どこにだ? Apatheiaは自分一人が欠けたところでどうと言うことは無い。若くて優秀な人材は探せば幾らでもいる。代わりが効く。一体どこに戻れば良いんだろう? ふと、自然と歩みが止まる。否、止めてしまった。このまま足を動かさないでいれば楽になれるだろうか? むしろ自分は死んでしまいたいのだろうか? 心残りなんて無いのだろうか?
ーー……いや、違う。それは嘘だ。全部嘘である。生きたい、死にたくない、生きていたい! 彼に大好きだって言う気持ちすら伝えていないんだ。死んでも死に切れない。あんなことを言ってしまったが変わらずに好きなんだ。あんなことを言われてしまっても諦めきれないんだ。……もしそれが駄目でも、せめて、せめて狼君が何故あんなことをしたのか。その理由が知りたい。また狼君の顔が見たい、話したい。ちゃんと向き合いたい。あの時の自分は怒り任せに彼の気持ちを汲み取れていなかった。あれが本心だと思いたくないだけの勘違いかもしれないが。でも、それでもきちんとした言葉で、君と分かり合いたいんだ。結末が悲惨でも良い。どんな結果であれ、本音を言えずして死にたくない。だから、だから!)】
ーー戻らなければ!
【(そう己を叱咤して止めていた足を動かしていく。今度は歩くのではなく走っていき。ずっとずっと長い暗闇の中を走って行く。自身の駆ける足音と息だけがこの空間に響いていく。走って、走って、とにかく走っていき。ようやく暗い闇の中で一筋の光のような、眩しい出口のような何かが見え。それに向かって構わず飛び込んで行き)】
…………………………っ。
(緩慢に開かれた目に映ったのは白い天井と白衣を着た人ーー医師の顔で。眩しさを感じながらも。……ああ、戻って来れたのだと霞のかかった視界と頭で思い。何とか痛む身体を起こして、ついベッドの上からここにいるはずの無い狼君の姿を探そうとし)
                                                          584:
         狼 [×]
2015-12-15 19:36:15
         
(不意に、衣擦れの音がした。自分は動いていない。自分の音ではない。ゆっくりとベッドの上へと視線をずらすと、朧の姿があった。正確に言うならば、意識を取り戻した朧の姿があった。あれ程彼の目が覚めることを心待ちにしていたのに、実際に目を開けて居る彼を見ると瞬間的に全ての気持ちが掻き消えて時間が止まったような感覚に陥る。しかし次の瞬間、言葉に形容しきれないほど脳いっぱいに感情が広がって。安堵、喜び、嬉しさ、罪悪感などなど。それから漸く口を開き言葉を発して)
お…ぼろ…?
(大好きな彼の名前を呼んだ瞬間、今まで全部押し込んでいた気持ちが一気にダムが決壊するように流れてくるよ同時に堪えていた涙がボロボロと零れて。それは幾ら拭っても拭いきれず、どうして折角目が覚めた朧にこんな弱いところを見せてしまうのだろうと自分を叱咤して止めようとしてももう駄目だった。本当に彼が居なくなってしまうかと思ったのだ。幾ら思うまいと思っても心の隅ではずっとその不安が付きまとっていた。その彼がこうして目を覚まして、生きて戻ってきた。それだけで胸が一杯になってしまった。容態を見に来た医者が流石に上体を起こした朧を再びベッドに寝かせたが”意識さえ戻ればもう大丈夫”という言葉に心底安堵して。酸素マスクも外され、点滴は流石にまだ繋いだままではあるが大分重々しい外形からは遠ざかった。恥ずかしいことに泣きじゃくっていると看護師さんに慰められて更に恥ずかしくて顔を上げることが出来なくなってしまった。医者と看護師が出て行って、再び二人きりになると漸く少し落ち着いて顔を上げて。そうだ、話さなければいけないことが沢山あるんだ。だが、いざとなると何処から話せばいいのか言葉が上手く出てこない。情けない、悔しい。最初に口から出てきたのは本当に本心からの言葉で)
良かった…良かった、俺、朧が、死んじゃうんじゃないかって、本当に…
朧…落ち着いたら、俺の話…聞いてくれるか…?
                                                          585:
         朧 [×]
2015-12-15 20:57:53
         
(小さな声で名前を呼ばれて気付く。いないと思っていた狼君が、意外とすぐ近くにいたことに。視界に彼が映れば何とも言えない気持ちになって複雑だったが。しかし、そんな感情すら蚊帳の外で早く彼の名前を呼んで抱き締めてしまいたかった。だが、口を開けても乾いた音にしかならない上に体はこれ以上痛みで動かせない。そもそも酸素マスクや点滴が付いているせいで行動に制限が掛かっている。それを少し疎ましく思っていれば、あの狼君が泣いていた。さすがにびっくりしてどうしていいか分からず。そもそも何で泣いているんだろうか? 自分が死にかけたからだろうか? それで泣いていてくれていることを期待しても良いのだろうか? 取り敢えずボロボロと泣いてしまっている狼君を慰めようと更に体を起こして手を伸ばそうとしたが、側にいた医師に首を横に振られ、寝かせられてしまう。だが、酸素マスクを外してくれたお陰でだいぶ声を出しやすくなった。気を使ってくれたのか、医師と看護師は席を外してくれ。あのカジノの時以来初めて狼君と二人っきりになった。彼が落ち着くのを待ち、暫くして狼君の口から出た言葉に目を丸くして。嫌われていたわけではないのだと確信すれば、つい笑みが溢れてしまい)
っ、はは……!もちろんだよ。
……ねぇ、狼君。ちゃんと話し合おう。今度こそ、僕は君と分かり合いたいんだ…。
                                                          586:
         狼 [×]
2015-12-15 21:21:54
         
朧…。
(どんなに罵られるだろうと思っていたが、相手の言葉は予想とは裏腹に優しいもので。笑顔を零した相手に幾分か気も楽になればゆっくりと事の事実を説明していき)
カジノでの事、本当にごめん。謝って許されることじゃねぇけど、ちゃんと話しておきたくて。
俺のお母さんの話をしたことはした事あっただろ。
母さんは俺が八歳の時、抗争の巻き添えになって死んだ一般市民だったんだ。
幼い俺は母さんの傍に居たのに、母さんを守ることが出来なくて。
母さんは男に殺された、腕に凄く特徴的な傷のある男だったから小さい頃の俺もその傷を忘れることは無かったし、その男を絶対にいつか殺して母さんの仇を取ってやろうと思ってた。
偶然だったんだ。お前と一緒にカジノに来た藜の腕にあの傷を見つけた。
俺は咄嗟に任務の後呼び止めて、あの部屋で殺した。仇を取ったんだ。
でも、其処をお前に見られた。お前は藜の事を恩師として慕ってただろ。
だから、きっと藜が俺の母を殺した仇だってお前が知ったらどれだけ傷つくだろうと思って、本当のことを話せなかった。
でも、その代わりに出てきた言葉が却ってお前を傷つけてたってその後になって気づいたんだ。
俺はお前の事なんか殺せやしない、臆病な人間だし、お前の事を傷つけたかった訳じゃないんだ。
お前の恩師を俺が殺したのは事実だし、幾ら責められても仕方が無いと思ってる。
でも、俺はずっと、一時も欠かさずにお前の事が好きだったし、今も大好きだっていう気持ちだけは変わってないから。
俺には朧が居ないと駄目だ、朧が居ないと生きていけない。
お前が死ぬかもって思った時、本当のことを何もお前に伝えていなかった事が本当に心残りだったし、お前がもし死んだらその時は俺も後追いしようと思ってた。
それくらい、お前の事が大切で、尊くて、愛しいんだ。
ずっと黙っててごめん、俺はお前のことを好きなんじゃなくて、愛してるんだ。
(一度言葉が口から出てくるとそれは留まる所を知らず滞りなく流れ始める。謝罪、カジノの事実、相手への気持ち。刃に言われた様に、素直に、全部包み隠さず打ち明けた。この事実を打ち明けたら何程朧に怒られるだろう、罵られるだろう、退かれるだろう、気味悪がられるだろう。色々な考えが頭を過ぎって話すのを止そうかと何度も思ったが、それでは今までと同じことだ。拳をぎゅっと握り締め、自分の本心から目を逸らさず、全てを打ち明けた。後は朧にもう何を言われても構わない。全てを甘んじて受け入れようとじっと相手の瞳を見据え)
                                                          587:
         朧 [×]
2015-12-15 22:21:38
         
(彼の気持ちを、彼の真意を。全て聞いて、ゆっくりと理解していく。嘘を付いていないことが言葉の節々から伝わって来る。ならばそれに答えて。一つ、一つ。丁寧にこちらは返していこうと、ベッドの横にあるレバーを使ってベッドの上半身を少し起こせば彼に顔を向けて)
……まずは、カジノの件のことだね。それはこちらもごめん。結果がどうであれ、僕は怒ってしまって君が嘘を付いていることに気付けなかった。狼君の方は美術館や非常口の時に僕の嘘に気付いてくれたのにね。
それを踏まえて、次に狼君の過去のことだね。話してくれてありがとう。お母さんのこと、辛い思い出なのに僕に話してくれて。……敢えてこのことに対して僕から言うのなら、もう少し僕のことを信じて欲しかったな。ーーなんて、我が儘なんだけど、話してくれれば心の整理をしてから藜さんのことはそれ相応の対処をしたし、君の手伝いも出来ただろうから。あの人が恩師だと言うことは変わらないけれど、あの人が狼君のお母さんを殺したと言うことも変わらないから。それと狼君、僕がこんなことを言うのは変だけど……敵討ちお疲れさま。誰かを恨んで生きる辛さは分からなくもないから……。
ーーあと、僕の方も大嫌いなんて裏切り者なんて酷いことを言ってごめんね。あんなことを言ったけど、やっぱり心の中では真逆のことを思っていたよ。
狼君、君のことは恨みはしない。僕も僕の方で至らないことが沢山あった。君だけが悪いわけじゃない。お互いにすれ違いをしちゃっただけだから。けれど、こうして全部話してくれてありがとう。
……最後に。狼君、ちょっと片方の手のどちらかを差し出してくれないかな?
(最後の部分だけは丁寧に言いたくて。長い言葉になるかもしれないから少し息を付いていき。彼に片手を出すことを促して。ありったけの心を込めて、前から思っていた想いを告げていこうとし)
                                                          588:
         狼 [×]
2015-12-15 22:39:35
         
(どんな事を言われるだろう。ぎゅっと拳を固めて相手の言葉聞いていたが、その内容は決して酷く自分を批難する物ではなく。相手の言葉に首を横に振り言葉を返し)
…いや、怒らせるような事をしたのは俺だから。
でも、有難う。お前がそう言ってくれて俺も大分楽になった。
ごめんな、そうだよな。お前はずっと俺のことを助けてくれてたのに、あの時は少しお前が俺の事を止めるんじゃないかって、そう思っちまった。本当にごめん。
正直、俺、もうお前に嫌われて恨まれて憎まれて、仲直りなんて出来ないんじゃないかと思ってたから…本当に有難う、朧。礼を言わせてくれ。
───…え、手?
(彼が自分を恨まないと言った言葉は決して嘘ではないとわかった。確かに、あの時自分は朧に言ったら間違いなく止められるとも思った。彼に百パーセントの信用を置くことが出来なかったのだ。いつも朧は手助けをしてくれたのに。その事に対しても申し訳なさが募り。しかし、大嫌いの真逆の気持ちを彼が抱いていたと言うことは。ドクンと心臓が高鳴る。そして、左右の手どちらかを差し出せと言われれば少し困惑し。一体何だろうと思いながら右手を相手の方へゆっくりと伸ばして)
                                                          589:
         朧 [×]
2015-12-15 23:45:04
         
(彼の返答を聞き終わり、愛しさが込み上げてくる。今すぐこの気持ちを伝えたい。小さく息を整えて、狼君が差し出してくれた右手の下にそっと自身の右手を添えて、軽く彼の右手を乗せる。ここできちんと跪きたかったのだが、残念なことに病み上がり故にそれは出来なくて。せめて手だけでもプロポーズの形に近付けたくて。ゆっくりと一つ一つの言葉に心を込めて紡いでいき)
……狼君、今までに色々なことがあったね。始まりは路地裏で、その後は繁華街、豪華客船、美術館、告白、Resistanceへの潜入、クリスマスマーケット、裏カジノ、ハイジャック。そして、ほぼ毎日君に会いに行っていた日々。どれも僕にとってはかけがえの無いもので、君と会って軽口を叩き合うことが幸せだったよ。
ーーあの時に好きだって言った事は僕も同じで、ずっとこの気持ちは変わっていないよ。むしろ君の事が大好きで仕方がなくて、本当は独占したいって想っていたぐらいにね。
けれど、それは一方的な想いだと思っていて、君が振り向いてくれるまで待っていようと考えていたんだ。君のことを大切に想い過ぎて、臆病になっていたよ。情けなくてごめんね。
でも今の君の気持ちを聞いて。そして、僕が今さっき死にかけて、やっぱりどうしても伝えたくなったんだ。
僕も君のことが大切で、尊くて、愛しいよ。……狼君。君のことを愛しています。これから先、また色々なことがあると思うけど、その度に君と向き合って肩を並べて一緒に歩いて行けたらと思っています。君のことを一生大切にします。
だから、狼君。僕の恋人になって下さい。
                                                          590:
         狼 [×]
2015-12-16 00:13:01
         
(自分の右手に相手の手が添えられる。鼓動が更に五月蝿くなる。彼の言葉のひとつひとつで、それぞれの思い出が蘇ってくる。最初は本当に偶然通りかかった相手の幹部を殺そうとしただけ。それからずっと付き纏われて、最初は変な奴に絡まれてしまったと思っていたけれど、色々な任務を共に重ねていく内に、いつの間にか自分の中で彼は掛け替えの無い存在になって居て。彼が自分の前から姿を消して漸くその事に気づいたのだっけ。あの時も自分は随分と気付くのが遅かったようだが。額に受けた口付けの感触とあの時の嫌にばくばくとした心臓の音を今でも鮮明に覚えている。Resistanceに潜入した時は、本当にいろいろあったっけ。拷問されている所を助けてもらったり、爆弾で落下した天井のせいで危うく死にかけたり。母の死んだ日だから大嫌いだったクリスマス。だけれど、彼に誘って貰ったクリスマスマーケットは本当に楽しかったし、あの時に貰ったスノードームをどうしても壊すことは出来なかった。今ならあの時に彼が荷物持ちだ何だと言っていたのが照れ隠しだったのだとわかる。そして、すれ違いを生んでしまった裏カジノの一件。彼と永遠に引き裂かれそうになったハイジャック事件。未だ彼と出会って半年も過ぎていないというのが信じられないくらい密度の濃い日々だった。毎日毎日飽きもせず会いに来る相手に軽口を叩きながら、やはり何処かでそれを心待ちにしていたし、嬉しかった。そうか、あの時の”待っている”というのはそう言う意味だったのかと今更ながらに理解し。ならばあの時に既に告げていれば、もっと前からちゃんとお互いの心が通じ合っていることを確認できたのに。お互い、関係が壊れることを怖がってしまったが為に起きたすれ違い。でも、こうして溝は塞がった。それだけじゃない。今までにない程に鼓動が高鳴り)
…っ、此方こそ、よろしく、お願いします。
(きっと顔には熱がかなり集中していただろう。それに、喜びと感動と色々ごちゃまぜになってどんあ表情をしていたのかもわからない。ゆっくりと、言葉を紡いで。今すぐ抱きしめられない事だけが残念だが、代わりに相手の手をぎゅっと両手で包み込んで泣きそうな笑顔を向け)
                                                          591:
         朧 [×]
2015-12-16 00:44:12
         
(彼の返事とその泣きそうな笑顔に鼓動が早くなり胸が苦しくなる。それは辛いからではなく幸せ過ぎるからで。今すぐ抱き締めたいが、動かない体が恨めしい。代わりにぎゅっと握ってくれた相手の両手を優しく握り返し。その温かさを感じ取る。こうしてお互いに生きていることを改めて実感でき。そして、想いを告げて通じ合えたことを実感できた。胸の内は、幸せで愛おしくて大切にしたいと言う気持ちで一杯になり。それが溢れ出して溺れてしまいそうになるぐらい幸せで。
ーー暫く握っていた相手の両手をそっと外し、右手を優しく引けばその甲に口付けを一つ落とし)
……ありがとう、狼君。
(気持ちを込めて伝えれば。つられてこちらも何だか泣きそうになってしまい。普段よりも相手に柔く淡く微笑みかけていき)
                                                          592:
         狼 [×]
2015-12-16 01:04:11
         
(幼い頃、一生懸命息を吹きかけて、両手で握り締めても戻らなかった体温。だが、目の前の彼は変わらず温かい。もう大切な人を失うのは散々だと本当に心の中で思った。右手に落とされた口付けや、その仕草はまるで姫に誓いを立てる中世の騎士さながらでこちらが恥ずかしくなったが。幸せな気分で心の中がいっぱいに満たされるのを感じると緩く手を解き、相手の横にあるレバーを引き押して布団をちゃんとかけ直していつもの様な軽口を叩いて見て)
ほら、怪我人が無理して起き上がってるんじゃねぇぞ。
ちゃんと休んで、体早く治せよ。お前の代わりになんて他の誰一人だってなれねぇんだから。
(くしゃくしゃと相手の頭を不器用に撫でて。自分に釣られたのか相手まで泣きそうな顔をしているのを見ればふと頬を緩めて。本当に自分達は同じ気持ちなのだなと改めて思わされる。何て幸せなんだろう。落ちていく点滴ももう少しで終わりそうだ。刃にも早く朧の目が覚めたことを伝えてやりたいなと思いつつ、窓の外を見て。彼もきっと朧の容態を心配しているだろうから。恐らく、昨日の晩病室に呼び戻されなかった事だけで朧が生きている事は何となく察しているだろうが、目が覚めたと聞けば驚くだろう。席を立つと朧に声をかけ)
刃の奴も外で待ってるんだ。お前の事、すっごい心配してたから。俺、呼んでくるな。
                                                          593:
         朧 [×]
2015-12-16 01:29:37
         
うん、狼君に言われずとも分かっているよ。きちんと治してまた君に会いに行く。
……狼君の代わりだって、この世界に誰一人としていないよ。
(そんなことを返せば、本当に髪を不器用に撫でられて。人に頭を撫でられたのはいつぶりだろうか? 髪が多少乱れたがそんなことは大して気にならなく、相手の気遣いと温かさを感じられた。早くこの怪我を治して、またいつもの楽しくて幸せな日常を過ごしたい。恋人同士、なんて凄く気恥ずかしいけど言葉に出来ないほど嬉しくて。この関係を大切にしていこうと思う。
ーーふと、そこで狼君から刃君のことを聞き。彼にも随分と迷惑をかけてしまったようで、ちゃんとお詫びの言葉を入れていこうと考え。しかしながら良い部下に恵まれたなとも思いながら)
刃君が? 分かった、宜しくね狼君。
(病室を出て行く彼を見送って。病院のベッドの布団を掛け直し。一人になったが先程のことを思い出せばまた鼓動が五月蝿くなったので、気を紛らわす為に少なくなってきた点滴を見つめていって)
                                                          594:
         狼 [×]
2015-12-16 01:38:19
         
…待ってる。
(早く彼には怪我を治して欲しいと心から思いつつ。きっと治るまではかなり不便だろうが、自分も率先して支えていこう。そんな事を考えながら部屋を出て行ったものの刃の姿を広い病院の中で探すのは非常に骨が折れた。まず、病棟の中を見て回ったものの刃らしき影はなく、外を見てみると門の近くにその姿があり)
刃、朧の意識が戻ったぞ!
(彼もまた一晩中神経を張り詰めさせていたからだろうか、若干疲弊した様子にも見えたが、勿論喜んでくれるだろうという確信があり。彼にも色々と礼をしなければならない事があるなと思いつつ、そういえば龍が後で詳しい報告を自分の代わりにApatheiaにしてくれると言っていたが彼の耳にももう入っているのだろうかと思いつつ、早く朧に会わせてやりたいと手招きをして)
                                                          595:
         刃 [×]
2015-12-16 01:57:14
         
(朝方。警備は5時までと言われていたが、冬は日が昇るのが遅いためその時間を過ぎていても警戒を怠らなかった。情報はどこで漏れるか分からない。ネズミやハゲタカを駆除することには慣れている。そんなことを思いながらいつでも取り出せるようにナイフをスーツの裏に忍ばせていて。運良く何事もなく朝を迎える。今は7時か8時ぐらいだろうか? 朧先輩の容態も気になるので、そろそろ一旦区切りを入れようと考えていれば狼先輩が手招きしているのが見え。朗報を大きな声で言ってきて、思わずこちらも大きな声を出してしまい)
本当ですか!?良かった……!!
(そう身を乗り出して言い。一気に肩の力が抜ける。ボスへの連絡はメールで済まして。早く無事を確認したかったので狼先輩の後を追って行き)
                                                          596:
         狼 [×]
2015-12-16 07:48:53
         
(やはり彼も随分と心配していたようで。身を乗り出して安堵の言葉を発する相手に一つ頷き病室へと戻り。部屋に入り再び椅子に座り直し。自分が刃を呼んできている間に点滴が終わったのか、いつの間にか点滴は外れており。但し、まだ腕に針は固定されていたので点滴のパックを付け替えてまた点滴をするのだろうと考えつついるとついうつらうつらとしてしまい。昨夜からずっと気を張り詰めていたか、気が緩んだ瞬間に眠気が来てしまったらしい。というか散々泣いてしまったせいで瞼が腫れぼったく感じる。このままだと恥ずかしくてAtaraxiaまで帰れないなと思いつつふと心配になって尋ねて)
…っつーか、さっきから話の相手させちゃってるけど大丈夫か?
痛いところとか、具合悪いとか無いか?
                                                          597:
         朧 [×]
2015-12-16 10:44:41
         
(狼君が刃君を連れて来てくれたので少しお話をして。内容を聞くに彼には凄く迷惑をかけてしまったなと思って謝れば、全力で首を横に振られて「Apatheiaでは他の部下も待ってますから、早く良くなって下さいね」と言われてしまい。本当に良い部下を持ったなと柔く笑みを浮かべる。
ーーそして、何やら色々とボスやみんなに報告をすることがあるらしいので一礼して慌ただしく病室を出て行ってしまい、再び狼君と二人きりになる。霞がかかった意識と視界は良好になってきたが、同時に傷を受けた腹部が痛み始めてきた。体も怠いので少し無理をしたかと思っていれば彼に体調を尋ねられてしまい)
うん?大丈夫だよ。でもそろそろ体が重くなってきたから寝ようかなとは思っているよ。
ところで狼君の方は大丈夫なの? 一晩中、僕に付き添っててくれたんだよね。眠くない?
(何でも自身は昨日の晩から今日の明け方にかけてが山場だったらしく。そんな状態だった時に、彼がずっと付き添っていてくれたことを、さっき狼君が刃君を呼びに行っている間に点滴のパックを取り外しに来た看護師の人が教えてくれたのでそう問い)
                                                          598:
         狼 [×]
2015-12-16 11:14:01
         
(2人の会話を聞くと本当に仲が良いのだなと実感し。慌ただしく病室を出ていった刃の背中を見送り、出していた椅子を片付けつつ相手の返答に耳を傾け。麻酔の影響もまだ残っているだろうし体が怠いのだろう、無理をさせてしまっただろうか。それに、大丈夫だとは言っているが腹部にかけられた局所麻酔も切れてきた頃で、やはり痛みもあるのではないだろうか。医者にも静養が一番と言われているし今は寝るという選択が一番正しいだろう。そしてまた欠伸を噛み殺していると眠気を見破られたのか相手の言葉に少し押し黙り。確かに眠い。だが、彼も自分も眠っている時に万一、万一のことがあったらどうしようと思うと首を横に振り)
いや、大丈夫だ。後でちゃんと寝るから。
                                                          599:
         朧 [×]
2015-12-16 11:36:28
         
そっか……分かった。
ああ、そうだ。さっき刃君が言ってたんだけど、彼の代わりにこれから他の部下の子が来てくれるそうだよ。その子が来たら狼君も休むんだよ?
じゃあ、ごめんね。先に寝かせて貰うよ。
(先ほど刃君と話をした際に言われていたことを告げて、再び布団を掛け直し。腫ぼったい目と疲れ切った狼君よりも先に寝てしまうのは憚られたが、段々と体は重くなっていったのでそれに逆らえず。ーーふと、そう言えば、こうして目覚めたが思ったよりも自身の状態が悪かった為に何でも延長されて、この部屋は自分が良くなるまでApatheiaの許可無く立ち入ることが出来なくなったなども言っていたなと思い出し。狼君は入室出来るのだろうかと疑問に思いつつも、そこまで根回しをしてくれたボスには頭が上がらないなと考えながら意識は遠のいて行き)
                                                          600:
         狼 [×]
2015-12-16 11:44:03
         
ああ、わかった。お休み、朧。
(相手の気遣いに感謝しつつ、相手が瞳を閉じると再び病室は静寂に包まれ。それは昨日と似通った状況ではあったが、今、朧は眠っているだけでその瞳は再び開くのだという当たり前の安堵感があり気持ちは穏やかで。窓から入ってくる光は温かくうつらうつらとしそうになってしまい。いけないと首を振るものの段々と瞼が閉じていってしまい、ベッドの端の相手の足がないところにうとうととしながら突っ伏すとそのまま眠ってしまい。その後、間もなく入ってきた朧の部下はその様子を見てどうしようかと迷ったものの話は聞いていたらしく自分を起こすことはせず代わりに病室の警戒に当たり)
            
     
   
        
     
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