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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
521:
藜 [×]
2015-12-14 12:32:15
(ナイフが使い物にならなくしたのは相手の銃ではなく左腕で。咄嗟の判断で武器を庇われたかと、こちらも素早く身を屈めようとするが既に遅く右肩を撃ち抜かれる。しかもちょうど防弾チョッキが装備されていない部分で。早々に右腕は使い物にならなくなってしまった。苦々しい痛み分け。少し遊び過ぎたか。それと機動力では相手に少し劣るかと考え。ああ、これだから歳を食うのは嫌なんだと若い頃よりも動かない自身の体に心中で舌打ちをし)
……君、随分と腕が良いようだけど。まさか『親の仇』なんかの為だけに自分の人生を棒に振ってきたわけかい?
(気を散らせる為に挑発の一つでも投げ付け。そのまま相手を一瞥しては、今度はポーカーのテーブルへと移動を始めていき)
522:
狼 [×]
2015-12-14 12:38:06
…仇"なんか"?
"なんか"じゃねえよ。
俺が人生を棒に振ったんじゃねえ、お前がお母さんを殺した日にお前が俺とお母さんの人生を台無しにしたんだよ?
(銃弾が相手の右肩を貫通したことを確認する。ナイフを扱う者にとって片腕をやられるのは相当な大打撃であるはずだ。次は左肩にしようか、それともちょこまかと動く足にしてやろうか。獲物を狩る獣のような瞳で虎視眈々と相手の動きを観察する。相手の挑発にももう簡単に乗ることはない。冷静に、静かな怒りを内包した言葉を吐くとテーブルを蹴り上げ床に着地しテーブルを移動していく相手のひだりあしを狙い銃撃を開始して)
523:
藜 [×]
2015-12-14 12:52:49
(相手の返答に思ったよりも激昂しないなと感じて面倒だと考えつつ遮蔽物の陰に入り込む。右利きなので左腕でのナイフ捌きや銃捌きは劣ってしまうが、これでも元はボスの右腕だ。先程は老いや慢心でヘマをしたとは言え、高々あのような若造にやられるわけがない。銃を取り出しながらも相手に聞こえるように)
へぇ、人生を台無しにされたとは言え、君だって今まで沢山の人を殺してきただろう? それについては何とも思わないのかい? 君も私と同じ幾人の人生を奪ってきた側だ。全く皮肉的だねぇ。
(そうつらつらと並べ立てては相手の足を撃ち抜こうとポーカーのテーブルを盾に引き金を引き)
524:
狼 [×]
2015-12-14 13:02:18
俺はお前みたいに一般市民を殺したことはねぇよ。
(冷たい声音でテーブルの裏から聞こえてくる声音に少しずつ近づいていき。不意に声とは違う銃の安全装置を外す音が聞こえればその足を止めて即座に右のテーブルの影に隠れ弾をやり過ごし。一度大きく深呼吸をする。左腕に突き刺さったままのナイフを右手で抜き、カーペットに突き刺した。それから勢いよく地面を蹴り上げ飛び出し迷わず相手の足を狙い発砲していくと同時に徐々に角に追い詰めて行き)
525:
藜 [×]
2015-12-14 13:17:51
けど、殺しは殺しだ。正当化するなよ。
(皮肉を零し。飛び出して発砲してきた相手の銃弾を勢いよく駆けて躱す、がさすがに無傷とはいかない。掠った右足を疎まし気に思いつつ。
ーーやがて、徐々に角へと追い詰められていることに気付けば舌打ちを零し。閃光弾を一つ落としてホールの中央へと駆け出そうとして姿勢を低くし)
526:
狼 [×]
2015-12-14 13:22:49
お前だけには言われたくねぇ台詞だな。
お母さんをころしてのうのうと生きてやがるお前の顔を見るだけで反吐が出る。
(淡々と返して敢えて次から次へとテーブルを移動させ角へと誘導していく。しかし相手もそれに気づいたのか不意に舌打ちを零せば再び閃光弾を取り出し。だが。その動きは完全に朧と同じ、否、確かに朧の師だけあって彼の方が幾分かは動きが早いが根本となる攻撃方法、そして回避方法は一緒だ。すっと瞳を細め閃光弾が発する眩い光の中、気配と資格を頼りに相手の姿を見つければ、こればかりは流石に非常に困難な射撃ではあるが狙いやすい心臓ではなく左足を狙い引き金を引いて)
527:
藜 [×]
2015-12-14 13:38:45
ッ!?
(閃光弾の光の中で、まさか狙われるとは思いもよらず。何とかホールの中央へと転がり出たものの左足は撃ち抜かれていて。焼けるような痛みに眉を顰めて相手を見遣り。油断したつもりは無かったのだがと体勢を立て直す。
ーー不意に、確かAtaraxiaとApatheiaの協定の時にパートナー制で朧と組んでいたなと思い出し。ああ、だから閃光弾が無意味だったのかと考えつつ相手の機動力を下げようと銃で足元を狙い撃ち。……先程の閃光弾の衝撃で頭上のシャンデリアが大きく揺れていることなど知らず、彼に銃口を向けたままで)
528:
狼 [×]
2015-12-14 14:12:28
(相手の左足を銃弾は綺麗に貫通したらしい。相手の表情を見つつ追い討ちをかけるように相手に近づき。移動が制限されたなら後は腕を撃つだけだ。足を狙って撃ってくる相手の銃弾が若干足首を掠め表情が歪むが大した怪我ではない。左肩を狙い一度引き金を引くと、その頭上、揺れているシャンデリアに気付き舌打ちを。どうしてもこの男だけは銃で殺さなくては気が済まない。直ぐに相手の心臓に向けて数発引き金を引くと、然し、確実性はやはり欲しくてシャンデリアに全く見向きもしていない相手の隙を突いてシャンデリアの留め金の部分を銃で撃ち抜けばシャンデリアは重力に従いそのまま落下し)
じゃあな、おっさん。
529:
藜 / 朧 [×]
2015-12-14 14:52:37
ーーク、ソッ!!!
(視界に映ったのは銃を己に向けた敵。躱す為に身を翻そうとしたが、左足は上手く動かず反応が遅れ。空を裂いた銃弾で身体を撃ち抜かれーー同時に反動で自身の銃の引き金が引かれたが弾は見当違いの場所へと飛ぶ。ただ一言、見誤った。最後の最後でボスの顔が浮かび。殺してやりたかったと心中で零し。
ーーそのままシャンデリアの落下音を最後まで聞くことなく、意識はブラックアウトして)
------------------------------------------------------
(ーー再び時刻は遡り数十分前のこと。あの後、朧もとい自分は虎牙君とも別れて一人でApatheiaの本部に戻って来ていた。藜さんと狼君のことは気にかかるが、逆に二組織の協定は昨日に終結したばかりなので大丈夫だろうと思いつつボスに報告をする。二人っきりにしたのは、ある意味で二人ともを信頼してのこと。そう考えながらボスへの報告を終えるとスマホには着信履歴が一件あり。藜さんから着信音があったことに今気付いて)
…………?
(掛け直してみるが応答は無く。何だろうか?と首を捻りつつ一歩足を踏み出せば革靴の紐が切れ。嫌な予感。虫の知らせと言うやつだろうか? とにかく得体の知れない不安が胸に渦巻き。気が付けばApatheiaの本部を抜け出して、あのカジノに向けて走り出していた。これが杞憂であって欲しいと願いながら、どうかどうか何事も起きていないようにと足を動かして)
530:
狼 [×]
2015-12-14 14:59:10
…っ、は…
(シャンデリアが落下して嫌に大きな音がする。鮮血が辺りに飛散し、その下からは血液がどんどんと滲み出ている。確実に相手の命を絶った。その事実に力が抜けて床に膝を着いた。母の復讐をし果せた。父親は酒飲みで物心つく前に母を捨てて家を出て行ったが、女手一つで自分を育ててくれた母。その命を奪った憎き男。じっとシャンデリアの下を見て暫くは何も考えられずぼんやりとして。殆どこれを糧にして生きてきたのだ。仕事をこなしつつ、生活を送りつつ、心の何処かでずっとこの男を殺してやるのだという思いで。それを成し遂げた今、かなりの脱力感と虚無感が襲った。それは満足感よりもずっと大きくておかしいと額を抑えた。腕が痛む、この場を見られたら面倒だ。早く帰らなくては。壁に手をついてよろよろと立ち上がり部屋を出ようと扉を開き)
531:
朧 [×]
2015-12-14 15:18:01
(あのカジノに到着すれば既に閉店の準備をしており。忘れ物をしたと誤魔化してホールに入り、一直線にあの地下道を走って行く。ようやく二人と別れた隠し部屋に着くが誰もおらず。しかし、藜さんがよく使う閃光弾の破片が落ちていることに気付き。敵の残党でも残っていたのかと焦りながら、不意に隠し扉が目に付き。中を見ればどこかに繋がっているようで、銃を構えながら中へと入っていく。ーー暗い道を抜けて出たのはカジノの会場と似た別のホールで。瞬間、硝煙と血の臭いが漂っていることに気が付けば体勢を低くして目を凝らし。物陰に隠れたため中央のシャンデリアには気付かず。藜さんと狼君はどこだろうか? 二人とも無事だと良いけど。そう願いつつ遮蔽物に隠れながら辺りを捜索しようとしていれば、近くの扉が開かれる音がして。そこに顔を向ければ傷だらけの彼を見つけて)
狼君……!?
(敵の残党にやられたのか。とにかく怪我をしているが無事だった彼に近寄って安堵の息をつき。ふと、藜さんはどこにいるのだろうか?とそんなことを思いつつも狼君を見て)
無事で良かった……敵の残党にやられたの?
532:
狼 [×]
2015-12-14 15:28:52
…っ、朧…
(部屋を離れようと扉を開いた瞬間に目に飛び込んできたのは先に帰った筈の相手の姿。駄目だ、これを彼に見せてはいけない。彼は藜を慕っていた。その藜を自分が殺したと言えば彼は何と言うだろう?瞬間に恐ろしくなって顔面から血の気が引いていくのがわかり、微かに震える声で相手に答え)
…違う。藜にやられた傷だ。
(敵にやられたのだなどと直ぐにバレる嘘を吐くくらいなら本当の事を言ってしまおう。なるべく彼を傷付けない方法で。彼が慕っていた恩師が自分の母を殺した相手だと知ったら相手はどう思うだろう。考えたくもないし、何だか頭がぼんやりとして何も考えられず)
藜は俺が殺した。
お前、俺と会った最初の時の事を全部忘れてるだろ。
俺はAtaraxiaの人間だ。お前らの組織をぶっ潰すことを何より最優先に考えてる。
いくら協定を結んだ仲だろうが、個人的にお前と付き合いがあろうがその根本は変わらない。
藜に隙があったから殺した、其れだけだ。
533:
朧 [×]
2015-12-14 16:06:23
……あ、藜さんが? 死んだ?
ーーそれで……殺した?……殺したの?待ってそれって……藜さんを?君が?狼君が?彼を殺したと言うこと?
……狼君、その冗談、面白くない…よ?
(頭が混乱する。言われた言葉を飲み込めない。思っきり現実に頭を殴られた気分で、目の前の出来事が信じられない。狼君がAtaraxiaの人間?そんなことは分かっている。分かっていたけれど、こんなことは起こらないと心のどこかで思っていたんだ。今すぐ叫びたいが声が出ない、言葉が出ない。それで、藜さんはどこだ? どこにいる? 実はドッキリで生きているんじゃないのかと微かな希望を持って。そう周りを見渡せば、目に付いたのは中央に落ちたシャンデリアと血の海で。その近くに転がっていたのは、藜さんの愛用していた特注の銃。シャンデリアの下から出ている右腕には、あの特徴的な古傷が刻まれていて)
…………………あかざ、さん…だ。
(ただその一言しか言えず、死んだことすら信じられなくてシャンデリアには近付けず。混乱、混乱するばかりで。あの人は恩師だった。あの人は第二の叔父のような方だった。尊敬していた。一方的だが第二の家族のように思っていた。その人が死んだ。死んでしまった。否、殺されてしまった。誰に?誰にだ?一番裏切られたくなかった人にだ。分からない、分からない。彼の気持ちが、彼の真意が分からない。今までの日々は全部嘘だったのか? 好き合っていたことすら嘘だったのか? 利用された? 騙された? 全部全部、自分の勝手な思い込みだったのか? 何で、何で…!?信じていたのに……)
狼君だから、信じていたのに…ッ!!
534:
狼 [×]
2015-12-14 16:18:23
うっせえ…ッ!!
殺そうと思えばお前の事だって俺は殺せる、俺はそう言う人間なんだ!
(耳を塞ぎたい。彼の糾弾は尤もだ。幾ら彼に本当の理由を伝えていないとは言え、彼が好意を向けて慕っていた人を殺したのだ。脳裏に藜の"君も私と同じ幾人の人の命を奪ってきた側だ"という言葉が思い出される。あんなに忌み、憎み、大嫌いだった奴と、きっと朧の中で自分は同じ存在になった。一番大事で大切な朧の中で。大きな声で相手の口を塞ごうと怒鳴りつける。大嘘だ、きっともう自分に朧は殺せない。いっその事此処で相手が自分の事を殺してくれれば良いのに。暗い瞳を相手に向けて、その横をすり抜ける。どうしてこんな事になってしまったのだろう。でも、もう後戻りは出来ない。彼の大事な人を殺した罪を自分は背負わなくてはならない。)
少し一緒に行動しただけで、簡単に油断しやがって。
すぐ死ぬぜ、お前みたいな奴。
(違う、こんな事を言いたいんじゃないのに。相手にちゃんと謝りたいのに。また自分は何も言えない。弱虫だ。自分でも最悪だと思う程の毒を吐き、そのまま相手を残して部屋を出た。早く部屋に戻ろう、其れで暫くは休ませてもらおう。彼に会わない為にも。カジノを出て一直線にAtaraxiaの敷地まで走って帰り)
535:
朧 [×]
2015-12-14 17:15:32
……ッ!!嫌いだ、大っ嫌いだ!!!父さんや母さんと同じだ!!!嘘つき!!裏切り者!!!そうやって人の心を踏み躙るぐらいならッ!!!一層のこと君の手で殺してくれた方がマシだった!!
なのに!何で僕じゃなくて藜さんを…ッ!!
(最後には絞り出すような声。相手の言葉の全てが自分の心に突き刺さる。信じていた人に裏切られた。父さんと母さんを思い出す。けれど、あの人達と狼君は違う。全く違うのに同じだと、そう叫ばずにはいられなかった。それに、こんなにも嫌いだと言ったのにも関わらず胸が痛い。本音は矛盾しているんだ。好きで好きで仕方がないからこそ、大嫌いと言う言葉が、発した自分に跳ね返って来る。好きだ、大好きだ。だから今までのことが全て嘘で無かったことにされるぐらいなら、一層のこと君の手で終わらせて欲しい。自分でも酷く顔が歪むことが分かる。このまま溺れてしまいそうだと感じながら。しかし、横を通り抜けていった彼の手は掴めず。最後に告げられた言葉に)
ーーーーッ!?
狼君なんかと、出会わなければ良かった…。
(こんなに苦しくなるのなら、こんなに悲しくなるのなら。初めっから出会わなければ良かったのだろうかと。一時の夢を見るぐらいだったのなら、あのまま悪夢を見続けた方がマシだった。部屋を出て行く彼を引き止められず、その場に立ち尽くし。ホールに漂う藜さんの血で吐いてしまいそうになる。
ーーどれくらいの時間が過ぎたのだろうか、気が付けばApatheiaの本部にいて。魂が抜けた状態だったと刃君が心配そうに言ってきたが全て耳に入らない。……藜さんは死んだ。狼君には裏切られた。死んだ、裏切られた。……ああ、何だ。別に変わらないじゃないか。前に戻っただけのこと。誰も頼れない地獄に戻っただけのことだ。ふと笑みが零れて)
…………っはは、ははは…。
(馬鹿みたいだ。全部全部全部全部!今は何もかも見たく無い。だから、現実から逃げるようにこの目を閉じていき)
536:
狼 [×]
2015-12-14 17:26:50
(朧の声が胸に突き刺さる。自分が卑怯であることは誰より自分が知っていた。それを全部振り払うようにがむしゃらに走って、気が付けば自分の部屋にいた。記憶は半分抜けていた。銃を机の上に放り出して、朧と一緒に居た一切の形跡を消してしまおうとスノードームを手に取り床に投げつけようとしたが、出来なかった。そんな事が出来るはずない。初めて朧に貰ったプレゼント。きっとそれが最初で最後の思い出。こんなに大好きなのに、今はもう会いたくない。彼に合わせる顔などどこにもない。それを手にしたまま深く項垂れて、どうしようもなくてぎゅっとスノードームを握り締めた。母親の仇を取る為に、こうなることを選んだのは自分だ。一時の怒りに任せて止められなかった。朧が傷つく事だってわかっていたのに、それを選んだのは自分だったのだ。)
ごめん…ごめんなさい、ごめん…俺…
(未だスーツに着いたままの血がこの現実が夢でないと突き付けてくる様だ。涙が溢れて止まらなかった。長年の目的を果たしたはずなのに、恨み続けた相手を殺す事が出来たのに、どうして自分は泣いているのか。母の仇を取ったと同時に、どうしてまた大切な物を失ってしまったのだろう。スノードームを机の上に置くと相変わらず青白い顔でベッドへとよろよろと覚束ない足取りで向かった。もう嫌だ、苦しい。誰か助けてくれ。言葉が何も出てこない。腕の傷が痛み、未だ出血も止まっていなかったがもうそれどころではない。殆ど気を失うように何もわからないまま意識が遠のいた。)
537:
朧 [×]
2015-12-14 17:46:25
(後日、藜さんの葬式は簡易的に行われた。裏世界では人が死にやすい。だからいつも表世界のようなお通夜などは行われない。ただ燃やして骨壷に入れて共同墓地に埋められるだけ。ただそれだけだ。喪服の姿で一連の流れをどこか現実味が無く見ていると、ボスに「後で部屋に来なさい」と言われ。何だろうか? 藜さんの仇でも討てと言うのか? そんなことを思いながら自嘲して、葬儀が終わるのを待ち。
ーーボスの部屋に行けば「君には黙ってて悪かったが、藜君は元々こちらでマークをしていてね。今回の任務で尻尾を掴んだら始末する予定だったんだよ」と、裏カジノのことや彼の過去の汚点を聞かされるが。だから何だと思う。藜さんが死んだのは変わらないし、狼君が自分を裏切ったのも変わらない。もう狼君が側にいてくれないことも変わらないのだ。今更、藜さんの方が裏切り者だって聞いても何も変わらない。……それに、そんなことを聞いても狼君が彼を殺す理由が分かるわけではないんだ。けれど、手柄欲しさとは思えない。同じ幹部でも彼より自分の方を殺すのが楽だったから。本当に分からないことだらけだ。そんなことを思いつつボスの部屋から立ち去り重たい足を運んで喪服のまま仕事場に戻り)
538:
狼 [×]
2015-12-14 17:59:43
(翌朝、眼が覚めるとそこは自分の部屋ではなかった。真っ白い壁、少し硬いベッド。そして心配そうに覗き込む虎牙の顔。"あっ、起きた!昨日、あの後俺の所にいつまでたっても戻ってこないから部屋に行ったら君が腕に怪我したまま倒れてたから驚いて医務室まで運んだんだよ!一体あの後何があったの?"と事細かな報告と質問を同時にされ。そのまま放っておいてくれれば**たかもしれないのにと思いつつボソリと小さな声で言って)
…言いたくない。
(その、顔からの血の気の引き方と無感情な声に流石に相手も驚いたのかそれ以上の事を聞いてくることは無かった。腕には止血が施されており、血だらけだったスーツは全て脱がされて新しい服に着替えさせられていた。未だぼんやりした頭で夢か現かもわからないほどに朧気な昨夜の記憶。否、強烈過ぎたのだ。思い出したくないという気持ちが強いのか、昨日の事を詳しく思い出そうと思うと強烈な吐き気に邪魔されてしまう。"ボスは一週間休んでいいって言ってたよ!後、写真のデータはちゃんと復元して提出したから。…お大事にね?"とだけ告げて彼は部屋を出て行った。朧はどうしているだろうか、昨日も大分錯乱していた。刃や彼のボスが彼をちゃんと見てくれていればいいが。あの時の彼に酷い言葉を投げつけたのは、酷い事したのは自分だ。もしも、彼にもしものことがあればそれは全部自分の責任だ。自分もこの首を掻っ切って死んでしまおう。そんな考えを巡らせながらただただ時間を浪費していた。もう涙すら出なかった。ただ、何も考えないように、何も感じないようにしなければこうして生きているのすら苦しかった。そして、また現実から逃避するようにまた深い眠りについて)
539:
刃 / 朧 [×]
2015-12-14 18:44:43
(午前中、仕事場にて。「刃君、これ頼むよ」と上司の朧先輩から書類を渡されたが、周りと同じように自身も違和感を感じる。カジノの一件以来、彼の様子がおかしい。朧先輩の元教育係で尊敬していた藜さんと言う人が亡くなってしまったからだろうか? 自身もResistanceとの抗争で何人か知り合いを亡くしているので気持ちは分からなくもないが、それにしてもまるで雰囲気が別人のように変わってしまっている。美術館での一件の時を思い出す。しかしその時と比べると、その感情は『静』と言うよりかは『動』のような感じがして。とにかくピリピリとしている。いつもにこにこしていて優しい上司の彼が、ここ最近一切笑っていない。新人で同期の聖は凄く怖がっていて話し掛けられないほどだ。恐る恐る顔を伺い)
朧先輩、何かあったんですか?
(そう問い掛けてみるが“聞くな”と言うように無言で睨まれる。あんなに睨まれたのは初めてだったので、びっくりして一旦は退却をしてしまう。ーーそして数十分後にはお昼の時間になり、いつものように朧先輩は外に出掛けてしまうのかと思っていれば、本当に珍しくデスクで昼食を取っていて。数ヶ月ぶりぐらいに外ではなく中で食べているのではないかと思うほど珍しくて、再び声を掛けてみようとし。ーーふと、最近は彼が楽し気に話してくる狼先輩の話題をして来ないなと思い、少し探ってみようかと口を開き)
朧先輩、狼先輩は最近元気にしてますか?
------------------------------------------------------
……知らない。Ataraxiaの人間のことなんか。
僕に聞いて来ないでよ、そんなこと。
(先程から恐らく刃君は気を遣って話しかけてくれているのだろうが、今は他人にも自分にも気を遣えるような心情ではない。ずっと荒れっぱなしだ。まだカジノの一件は全く整理が出来ていない。吹っ切れたと思ったら苛々が募り、逆に鬱々とした感情が巡ってくる時もある。情緒不安定だ。自分が死んで藜さんが生きていた方がきっと有益だった。しかし、そんなことを言えばボスが「藜君は裏切り者だったからどちらにしろ死んでいた」と言うだろう。それはそれで悲しかったが。けれど、もっと悲しかったのは狼君に裏切られたと言う事実が一番で。虚しいし辛いし怒りが募る。いつもは休憩時間に真っ先に彼の元へと会いに行っていたが、今彼とあったら自分はどうなるんだろう。怒ってしまうだろうか? 泣いてしまうだろうか? いや、たぶん泣かないだろう。涙なんて小さい時に枯らした。だから、それから今までずっと泣いたことなんてない。そんなことを思いつつ味気の無い食事をして行き、休憩時間は一度も出ること無く終えて)
540:
狼 [×]
2015-12-14 19:17:13
(暫く眠っていれば”入るぞ”という声と共に扉の開く音で目が覚め。ゆっくりと上体を起こし其方を見れば龍の姿があり。自分を見て第一声に”どうしたんだ、酷い顔だな。”と眉を顰める上司に何も返す言葉が見当たらず目を伏せ。龍も龍で何か察したのか別の話題を振ろうとして”…そうだ、Apatheiaの幹部の一人が死んだらしい。情報によれば任務中に殉死したと…”と話を始めたもののどんどん顔色が悪くなっていく自分に気づいたのかピタリと話を止め。”狼?本当に妙だぞ。腕の傷の理由を虎牙には教えなかったらしいが、俺にも教えてくれないのか?”とまっすぐな双眸に見つめられればさっと目を逸らし)
…すみません。
(無言の拒絶。上司は面食らったように数秒目を見開いていたが、”そうか。”とそれ以上追及してくる事はなく。それからガサゴソと鞄を漁ると封筒を一つ取り出してサイドテーブルの上に置き。”これは
、俺がボスから貰った私物だ。東京からロサンゼルスまでの往復の旅券で、日付は指定できるからお前が行きたくなったら使うといい。お前には息抜きが必要だ。勿論任務ではなく今回は完全なプライベートだ。好きに回ってくるといい。俺はもうアメリカは何度も行ったから要らないんだ。”と言って。そんな気分ではないと返そうとしたが、龍は断じて受け取ろうとせず、半ば押し付けられる形で受け取ってしまい。どうせ期限が決まっている訳ではないからと龍が言うので渋々と承諾し、そのまま部屋から出ていったのを確認すると封筒を開き中を見て。そこには確かにロサンゼルスと東京間の旅客機のチケットが二枚入っており)
息抜き、か。
(息抜きというよりは、朧の事を金輪際忘れるためにアメリカで数週間組織の事に接触せずに過ごしてみようかとぼんやりと考え。封筒にもう一度チケットをしまい、机の上に置き直すとベッドに横になり、自分の勝手な都合で虎牙や龍に心配をかけているにも関わらず、対応すら素っ気なくしてしまった事に罪悪感を覚え深い溜息を吐き。早くこの苦しみから逃れたい。怪我の具合が落ち着いたら、有難くチケットを使わせてもらう事にしようと考え、再び眠りにつき)
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