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■:
死神娘 [×]
2015-08-06 20:36:31
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どうもっ、狐死神改めましては死神娘DEASH!
前、これ書いた(すっごく前だけど)けど……
『これ絶対、ガラケーだと途中で切れるぞ!』
と思い、書き換えようと思います!
ちなみに、コメント駄目です!
では~
1:
死神娘 [×]
2015-08-06 20:50:46
俺は学生の頃、2ヶ月の恋をした。
短くて儚くて……それでも甘い、青春。
16歳の俺が体験した2ヶ月を記します。
2:
死神娘 [×]
2015-08-06 21:28:29
2月の冬、雪がちらちらと降る朝。一人の不良が鼻を赤らめて登校していた。
「さっみ~……2月とか寒過ぎンだろ。」
「雷斗くん!」
「うわぁっ!」
突然後ろからガバッと抱きついてきた、俺の幼なじみの天島 桜アメジマサクラ。ちなみに俺は楯島 雷斗タテジマライト。
高一の16歳だ。
「あっごめん!」
「はぁ…ったく何だよ、朝っぱらから。」
「あーちょうど見かけたから話し掛けてこうかなぁって思って。」
「そっか……ん? お前今日学校行かねぇのか?」
「あぁー……えっと……うん、今日はお休みする。あっそろそろバスが来る時間だからじゃあねー」
「おぅ。…………なんだ? あいつ、学校休むことを言うぐらい対したことねぇのに。」
トコトコと小走りに走る桜。風邪というほど弱ってないし、怪我というほど苦しんでいる様子も無い。
……まさか病気か!
んなワケないか。ていうか今何時……。
「……8時30分。」
やっば……遅刻だ!
俺は急いで学校へ向かったが遅刻はやっぱり遅刻だった。
3:
死神娘 [×]
2015-08-07 00:58:59
翌日
「今日は天島桜は休みだなー、他に休んでる奴はいるかー?」
桜、昨日も休んでたよな……。まぁ明日になったら来るだろ。
2日後
「天島桜は今日も休みだー。」
……やっぱ風邪かな。
3日後
「休みは天島桜のみだなー。」
……大丈夫か? あいつ。
4日後
「休みは天島以外はいるかー?週末だから皆気合い入れろー!」
……また休みか。
6日後
「天島以外はいないか……。週末明けだからって気を抜くなよー。」
……ずる休みか? いや、あいつに限ってそんな事は無いな。優等生で学年一位の天才だしな。
7日後
「今日も休みだな。よし皆、授業を始めるぞー!」
………………おかしい。
7日前のあいつは無駄にピンピンしてたから、ノロウイルスやインフルエンザではないはず……。
見えない所に怪我でもしたのだろうか?
とにかく先生に聞いてみるか。
昼休み、職員室
「お? 雷斗じゃないか、どうした?」
「さく……天島休み過ぎじゃねぇか? あいつ、仮にも優等生だろ? ずる休みするはずねぇし7日前は元気だったし……何かあったンすか?」
睨み付けながら聞くと、俺の睨みにひるんだのか怯えたのか担任が突然目を泳がせた。
「…………会ったのか? 天島に……。」
「あぁ。元気に走ってたぞ。」
目を泳がせてた担任が何か決心したのかゆっくりと俺だけに伝えた。
「…………誰にも言うな、聞かれても答えるな。わかったか? それが守れるなら伝える。……まぁ天島からのお願いで伝えるつもりだったが……まあいい、それより守れるか?」
「あっあぁ、守れる!」
あまりの真剣な表情にひるむも頷いた。
「天島は風邪やインフルエンザなどでも無い。実は
病気が再発して入院しているんだ。」
「え」
「まぁ……まだ病状は悪く無いしまだ大じょっ……雷斗!?」
嘘だろ、病気が再発したってか?なんであいつ教えてくれなかったンだよ。
幼い彼の苦い味
初めて知った彼女の道
4:
死神娘 [×]
2015-08-07 01:19:34
「はぁっ……はぁっ」
なんで教えてくれなかったンだよ……。それより病院、多分だけど○×病院だ。
8歳の時あいつが倒れたから親と一緒にお見舞いに行ったあの病院。
まさかあの時からあいつは病気と戦ってたんだな。気付かなかった。情けねぇぜ俺、好きな奴の助けに慣れなかった……なんて。
そうぼんやり考えながら走る事10分。○×病院についたが、あいつの病室わかんねーや。
「やっべー、わかんねーし。っか病院とか懐かしっ、7年振りだわ。」
「あれ? 雷斗君…だよね? 何で此処に?」
「桜……。」
突然聞き慣れた声に見慣れた姿にいつもと変わらない"桜"に俺は……。
「うえっ!?」
「桜……。」
抱きしめた。
「…………。」
「良かった、元気そうで……。ん? どうしたさく……」
「雷斗の………バカァァァァアアアア!!!!」
バシッ。高らかな音が鳴る。叩かれた。
「っえ!?」
それもそのはずだ。何せ病院入ってすぐの所で抱きしめた。周りには沢山の人、そりゃあ叩かれてもしょうがない。
そんなことにも分からない俺は走って逃げていく桜を追い掛けた。
幼い彼は彼女を追う
周りの花を振り切って
5:
死神娘†元狐死神 [×]
2015-08-07 15:54:59
桜の病室
桜の病室は一人部屋で小さめの部屋だった。そこにベッドで座っている桜と、正座している俺。多分俺らの周りの空気は重いと思う。
「……。」
「ごめんってば。」
「許しません。」
「ごめんなさい、すみませんでした。」
「……フン。」
「公衆の面前で抱きついてしまい誠に申し訳ありませんでした。」
「…………ぷっ、クスクス。」
「んなっ! 何で笑うんだよ!」
さっきまで気まずい空気が流れていたが桜が笑ったことで和やかになった。でも何で笑うんだよ!
「……ほんと面白いね雷斗君は。さて私に恥をかかせておいてお詫び無しは無いわよね?」
「うぐっ……」
「やっぱり。……なら毎日私の病室に来て?」
「え?」
「毎日暇だから勉強か読書しか出来ないし……だからね? 雷斗君が来たら楽しいし、それに雷斗君の成績も上がるし!」
「おいおいちょっと待て。俺の成績が上がるということは?」
「勉強するってことだよ。雷斗君学年最下位だし、学年一位の私が教えてあげるのよ? 当然成績もあがるわよ!」
「うわ~」
「何か文句ある?」
「イエアリマセン。」
「ならよし! 明日から勉強一式を持って来てね!」
「はいはい……やべっそろそろ体育始まるし一旦戻るわ。んじゃあな!」
「うん、バイバイ。」
桜の病室を出て小走りで病院を出る。後は全力疾走で学校に戻るのみ!
俺は全くの馬鹿だけど体育と理科だけは良い。いやそれ以外は1でその二つは5だ。
今の俺は心が弾んだ。勉強会は嫌だけど毎日桜の所に行ける。
それだけでも嬉しかった。
幼い彼は走り始める。
大人びた彼女に追い付く為に
6:
死神娘 [×]
2015-08-08 13:02:54
翌日~桜の病室
「あっ雷斗君ー。」
「よっ。約束通り勉強道具持ってきたよ。」
勉強道具、といってもノートと数学と国語の教科書だけ持ってきた。
「本当だー、てっきり持って来ないと思った。」
「お前……そんな俺信用ねぇか?」
「うーん、わかんない。さっ勉強会始めるよ!」
けだるそうに数学の教科書を取り出し何も書かれていないノートを開く。
桜は俺に分かりやすく説明してくれた。さすが学年一位の天才優等生! と思った。
「雷斗すっごいね……。もう理解しちゃったんだ。」
「やっぱりお前ちょっと俺のこと……」
ナメてんだろ。そう言おうとした。が……
「ナメてないよ。」
「……。」
「私は雷斗君と小さい時から一緒に居たから私は雷斗君の良いところ沢山知ってる。だからその分悪いところも知ってる。」
優しくてふんわりとした表情だけどどこかしら真剣な表情が混じっている。
「それに私のハジメテの親友なんだよ。一番の……ね。」
「桜。」
ふにゃりと柔らかい笑みを浮かべ誇らしげに言う桜。俺は……ただただ嬉しかった。
「あっ別に私に友達が居ないって訳じゃなくてね? えーっと……。」
「桜。」
「あっはい。わっ!」
「ありがとう。俺もハジメテの親友でハジメテの……」
初恋の相手だ。……は言わない。まだ言うタイミングじゃない。
俺はぐっと胸にしまい込んだ。
「? 雷斗君?」
「あっ何でもない。お互いハジメテの親友同士よろしくなっ!」
すっと手を出し握手を求める。
「……うん、よろしくねっ」
ぎゅっと優しく握ってくれた。
幼い彼は胸にしまう
大人びた彼女に伝える為
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