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6:
死神娘 [×]
2015-08-08 13:02:54
翌日~桜の病室
「あっ雷斗君ー。」
「よっ。約束通り勉強道具持ってきたよ。」
勉強道具、といってもノートと数学と国語の教科書だけ持ってきた。
「本当だー、てっきり持って来ないと思った。」
「お前……そんな俺信用ねぇか?」
「うーん、わかんない。さっ勉強会始めるよ!」
けだるそうに数学の教科書を取り出し何も書かれていないノートを開く。
桜は俺に分かりやすく説明してくれた。さすが学年一位の天才優等生! と思った。
「雷斗すっごいね……。もう理解しちゃったんだ。」
「やっぱりお前ちょっと俺のこと……」
ナメてんだろ。そう言おうとした。が……
「ナメてないよ。」
「……。」
「私は雷斗君と小さい時から一緒に居たから私は雷斗君の良いところ沢山知ってる。だからその分悪いところも知ってる。」
優しくてふんわりとした表情だけどどこかしら真剣な表情が混じっている。
「それに私のハジメテの親友なんだよ。一番の……ね。」
「桜。」
ふにゃりと柔らかい笑みを浮かべ誇らしげに言う桜。俺は……ただただ嬉しかった。
「あっ別に私に友達が居ないって訳じゃなくてね? えーっと……。」
「桜。」
「あっはい。わっ!」
「ありがとう。俺もハジメテの親友でハジメテの……」
初恋の相手だ。……は言わない。まだ言うタイミングじゃない。
俺はぐっと胸にしまい込んだ。
「? 雷斗君?」
「あっ何でもない。お互いハジメテの親友同士よろしくなっ!」
すっと手を出し握手を求める。
「……うん、よろしくねっ」
ぎゅっと優しく握ってくれた。
幼い彼は胸にしまう
大人びた彼女に伝える為
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