TOP > その他のテーマ

ジョジョの奇妙な研究室/57


最新 50レス ▼下へ
自分のトピックを作る
7: さくら [×]
2012-10-07 03:33:55






荒木飛呂彦の日常





基本的に徹夜をせず、毎朝10時に起床する生活をしており、日曜日はネーム、月から木まで作画、金、土は休養(取材)というサイクルの執筆を10年以上続けている。このような規則正しい生活は『週刊少年ジャンプ』で『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を長寿連載している秋本治を見習ってのことで、締め切りも今まで破ったことがないという。

2012年時点でも手書きに拘っており、机の上にはパソコンやモニタなどは置いていないが、画材は強い拘りはなくぺんてるの筆ペンとゼブラのGペン、シャープペンシル、下書き用に青鉛筆があれば十分だという。またペン入れには開明書液を使っている他、30年前に父親が制作した卓上製図板を現在でも使い続けている。

仕事の開始前には、自分で豆を挽いてコーヒーを入れるのが習慣だという。







8: さくら [×]
2012-10-11 01:37:18




荒木飛呂彦の日常…その2




体力維持のため50歳を過ぎてもジムでのトレーニングや水泳を欠かさず、三食ともひとめぼれを食べる。また独自の健康法として、冬でも冷水のシャワーを浴びるという






9: さくら [×]
2012-10-11 02:06:24




荒木飛呂彦の歴史




1960年(昭和35年) - 宮城県仙台市に出生。

1980年(昭和55年) - 専門学校在学中に第20回手塚賞に本名で応募した「武装ポーカー」が準入選。


1981年(昭和56年) - 『週刊少年ジャンプ』に同作品が掲載されプロデビュー。


1982年(昭和57年) - 『魔少年ビーティー』で初連載。(1983年まで)


1984年(昭和59年) - 東京へ拠点を移し『バオー来訪者』連載開始。(1985年まで)


1985年(昭和60年) - 『ゴージャス☆アイリン』連載開始。(1986年まで)


1987年(昭和62年) - 『週刊少年ジャンプ』にて『ジョジョの奇妙な冒険』連載開始。1999年(平成11年)までに5部の物語を執筆。


2000年(平成12年) - 『ジョジョの奇妙な冒険Part6 ストーンオーシャン」を連載開始。この頃よりCDのジャケットやTシャツのデザインなど、イラストレーションの仕事も増える。


2003年(平成15年) - フランスのパリで初の個展『JOJO IN PARIS』開催。


2004年(平成16年) - 『週刊少年ジャンプ』にて『ジョジョ』のPart7にあたる『スティール・ボール・ラン』を連載開始。


2005年(平成17年) - 『スティール・ボール・ラン』が『ウルトラジャンプ』へ移籍。


2007年(平成19年) - アメリカの科学雑誌『セル』9月7日号の表紙絵を描き下ろす[21]。同誌に論文を掲載した瀬藤光利の依頼によるもので、研究グループが発見したタンパク質分解酵素「スクラッパー」をスタンド風に擬人化したイラストが掲載された。


2008年(平成20年) - 川端康成の小説『伊豆の踊子』(集英社文庫)の表紙画を手がける。


2009年(平成21年) - フランスの出版社・フュチュロポリスとルーヴル美術館との共同企画『BD(バンド・デシネ)プロジェクト』の一環として、自身初のフルカラー漫画作品『Rohan au Louvre(邦題:岸辺露伴 ルーヴルへ行く)』を執筆。本編公開に先駆け、ルーヴル美術館テーマ企画展:『小さなデッサン展-漫画の世界でルーヴルを』にて表紙案とイメージボードを展示し、2010年(平成22年)に仏語版単行本を発売。日本では2010年(平成22年)に『ウルトラジャンプ』にて日本語版をモノクロ掲載、2011年(平成23年)に日本語版単行本化。
2011年(平成23年) - 公式サイトオープン。『ウルトラジャンプ』にて『ジョジョの奇妙な冒険Part8 ジョジョリオン』を連載開始。ファッションブランド『GUCCI』のブランド設立90周年と自身の執筆30周年を記念して短編作品『岸辺露伴 グッチへ行く』をファッション雑誌『SPUR』に掲載。また、達増拓也第7代岩手県知事の発表した『東北復興平泉宣言』のイメージイラストを手がける。
2012年(平成24年) - ジョジョの奇妙な冒険の連載25周年を記念し、原画展『ジョジョ展』を仙台と東京で開催。前年の『SPUR』表紙イラストが第3回雑誌大賞グランプリに選ばれる。








10: ゼロ [×]
2012-10-13 01:47:07

でも語りたい。
素晴らしさは充分に感じている。

11: さくら [×]
2012-10-14 03:04:52




ゼロ




ありがとう



素晴らしさを感じていただき嬉しゅうございます




共感できる人がいると分かっただけで
こんなに嬉しいものなのか…と思えるよ



そしてもっとジョジョの素晴らしさを伝えたいと
深く思った




素敵は砕けない








12: さくら [×]
2012-10-14 03:19:00



ジョジョ歴史



集英社の少年向け漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』に1987年から2004年まで、集英社の青年向け漫画雑誌『ウルトラジャンプ』に2005年からと長期にわたって連載されている。シリーズの単行本は100巻を越え、累計発行部数は2012年2月時点で6324万部。2006年の文化庁による文化庁メディア芸術祭10周年記念アンケート企画、「日本のメディア芸術100選」にてマンガ部門で2位に選ばれた。



作品全体のテーマは「人間讃歌」。仲間たちとの絆・強敵との死闘など少年漫画の基本を押さえながらも、個性的な表現方法・独特の不気味さなどで唯一無二の世界観を築き上げており、その作風は「王道を行きながら実験的」と評されている。


Part3はオリジナルビデオアニメーション化、Part1とPart3、Parte5はコンピュータゲーム化、外伝としてオリジナルストーリーの小説化もされた。その後も2007年2月17日公開でPart1のアニメーション映画化された。




外伝作品も複数発表されており、Part4のサブキャラクターを主人公に据えた『デッドマンズQ』『岸辺露伴は動かない』の2本は短編集『死刑執行中脱獄進行中』に収録されている。『岸辺露伴は動かない』はその後『ジャンプスクエア』に別作(2作目)が掲載された(『岸辺露伴は動かない -六壁坂-』)。さらに2012年には『週刊少年ジャンプ』に3作目が掲載された(『岸辺露伴は動かない 〜エピソード5:富豪村〜』)。2010年には『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(全123ページ)がウルトラジャンプに連載され(2010年4月号 - 6月号)、2011年5月に単行本として発売された。さらに2011年8月にはファッションブランド『GUCCI』のブランド設立90周年と自身の執筆30周年を記念してファッション雑誌『SPUR』に「岸辺露伴 グッチへ行く」が掲載された。その他に、Part3に登場したオインゴとボインゴ兄弟の番外編『オインゴとボインゴ兄弟 大冒険』(文庫本・全1巻)もあるが、現在は絶版になっている。


















13: さくら [×]
2012-10-21 03:00:20





ストーリーの調べ



ジョースター一族と、邪悪な吸血鬼と化したディオやその後継者たちが、2世紀以上に渡り繰り広げる戦いを描く大河群像劇
現在までにPart1からPart8までの8部(Part8は連載中)が発表されている




Part1 ファントムブラッド(Phantom Blood)
19世紀末のイギリス…英国の青年貴族である主人公ジョナサン・ジョースターと、下層階級出身ながら類稀なカリスマ性と野望の持ち主ディオ・ブランドーの抗争劇。「石仮面」や「波紋」を背景に、2人の成長や対立が描かれている


Part2 戦闘潮流(Battle Tendency)
1938年のアメリカ…再び世界大戦の足音が聞こえ始めた中でジョナサンの孫、ジョセフ・ジョースターも祖父と同じく「波紋」を身に付けていた。そんな中、人類を遥かに凌駕する知的生物、通称「柱の男」たちが発掘される。人間の脅威となりうる「柱の男」を倒すため、ジョセフたちは各地を奔走する


Part3 スターダストクルセイダース(Stardust Crusaders)
1989年の日本…100年の時を経て、ジョナサンの肉体を乗っ取ったDIO(ディオ)が復活した。それと共鳴するかのようにジョセフの孫、空条承太郎は、幽波紋(スタンド)という能力が発現する。DIOの影響によって危篤に陥った母を救うため、承太郎はジョセフらと共にDIOの潜むエジプトを目指す


Part4 ダイヤモンドは砕けない(Diamond is not Crash(英語圏・Diamond is unbreakable))
1999年の日本…ジョセフの隠し子・東方仗助の住む杜王町ではスタンド使いが増え続けていた。その原因を調べ杜王町を守るため、仗助と仲間たちは町に潜むスタンド使いと闘いを繰り広げていく


Parte5 黄金の風(VENTO AUREO(英語圏・Golden wind))
2001年のイタリア…DIOの息子ジョルノ・ジョバァーナ(汐華 初流乃)は、街を救うギャング・スターになるため、ギャング組織「パッショーネ」の内部抗争に身を投じていく


Part6 ストーンオーシャン(Stone Ocean)
2011年のアメリカ…空条承太郎の娘・空条徐倫は、罠にはめられて刑務所に収監されてしまう。そこで徐倫は、襲い来るスタンド使い達を退けつつ、この悪夢を仕掛けた見えざる敵への戦いを挑む


Part7 スティール・ボール・ラン(STEEL BALL RUN)
1890年のアメリカ・サンディエゴビーチ…この地で世紀の大レースが開催される。謎の鉄球を操る男ジャイロ・ツェペリと、下半身不随の元騎手ジョニィ・ジョースターは、それぞれの目的のためにゴールのニューヨークを目指す


Part8 ジョジョリオン(JoJolion)
日本・S市杜王町。大震災を機に隆起して出来上がった断層「壁の目」で、広瀬康穂は記憶を失った謎の青年を発見する

14: さくら [×]
2012-10-21 03:14:11






副題の調べ





現在使用されている副題は先述のとおりPart6の執筆時に後から付けられたものであり、それまでは日本語で第何部と表記し、主人公名と副題が付けられていた。作者はPart3の執筆時から副題をつけるつもりであったが、既存のジャンプコミックスとの整合性が取れなくなるという理由で編集部から却下された
これと同様に、単行本収録の際の各話の副題でも、Part1・2は雑誌掲載時のものがそのまま使われたが、Part3以降は副題を付け直し、『○○ その (1) 』のように1つの副題を何話かに分ける方式をとった。後にこの方式は、Part3以降との整合性からPart1・2の文庫版収録時にも採用され、各話の副題が付け直された


英語表記 「JOJO'S BIZARRE ADVENTURE」 も連載開始時から用意されておりたびたび使用されているが、Parte5(第5部)でのみイタリア語表記 「LE BIZZARRE AVVENTURE DI GIOGIO」 が代わりに使用され、ジョジョの綴りが「JOJO」から「GIOGIO」に変更されている

15: ゼロ [×]
2012-10-25 00:05:07

なるほど……

友人がジョジョ展にいった。お土産くれた。自分でも行きたくなった。





16: 日菜子 [×]
2012-10-25 00:35:05

さっちゃん、あんた…www
楽しそうだね毎回毎回wwwww

17: さくら [×]
2012-10-26 03:29:07





ゼロ


ジョジョ展のお土産…羨ましい限りだ……

ジョジョ展に行きたくなる気持ち…
ものすごくわかる


この目で荒木飛呂彦さんを…ジョジョを…
感じたい───────


溺れたい─────・・・・・・






日菜子


ありがとう


荒木飛呂彦さんの…ジョジョの…
楽しくて楽しくてたまらない感情が


あなたに伝わって私はうれしい──────


このなんとも言えない感情をこれからも

あなたに…皆に伝えよう──────・・・・・・





───────魂をこめて…

18: さくら [×]
2012-10-26 04:28:20





Break Time…




現在発売中の「日経トレンディ11月号」では「ジョジョの奇妙な冒険」の25年間の軌跡を追う特集を掲載している



掲載された荒木氏の特別インタビューのこぼれ話を紹介しよう




編集部
荒木先生のマンガ家としてのキャリアは「武装ポーカー」でデビューし「魔少年ビーティー」「バオー来訪者」といった連載作品を発表したうえで「ジョジョの奇妙な冒険」の連載につながるわけですが初期の作品を今振り返ってみていかがですか



荒木飛呂彦先生(以下、荒木先生)
マンガにはストーリーと絵の大きく2つの要素があるんですが、当初から意識していたのは、これまで読んだことがない新しいストーリーを作ろうということ。当時の「週刊少年ジャンプ」編集部の方針も何かそういう空気があって「王道のスポーツ漫画なんか描いてきたらボツにするよ」というような(笑)
ストーリーとしては「エデンの東」のような大河ドラマや子供の時から好きで読んでいる「シャーロック・ホームズ」やホラー短編集を、自分なりにすごく分析して作りました。ストーリーが綿密に組み立てられて何らかの伏線があってオチに向かっていくというような。「武装ポーカー」の時代からストーリーにこだわってすごく冒険的に作ってきた感じはありますね
ただ絵の方が「これだ!」と思うものになかなかたどり着けなかった。一流のマンガ家さんって、一目見てその人だと分かる絵を描くんですよ。ちばてつや先生しかり、手塚治虫先生しかり。他の人がマネできない絵というのが絶対的にあって、自分もそういうものを確立できるのか「ジョジョの奇妙な冒険」を描くまでは迷っていたんですね



編集部
「ジョジョの奇妙な冒険」の連載が始まる前、初めてヨーロッパ旅行に行かれたそうですね。そこで絵の面で開眼した部分はありますか



荒木先生
そう、日本でもヨーロッパの芸術作品は写真などで見ていたんですけど実物には写真では伝わらないアイデアがいっぱい入っていたり、すごく感動したんですよね。雑誌などの写真で見るのとは全く違うインプットがあった。特にイタリアで見た宗教画やフレスコ画というのは写真で見ると古典作品としか感じなかったけど実際に見ると斬新だし何かもう圧倒されてしまって。この辺から学んでいけば自分の絵の道が開けるのかなと思いました



編集部
「ジョジョの奇妙な冒険」は主人公の家系図に重要な意味を持たせた作品です。連載が始まったときに第1部~第3部までの構想があったということですが



荒木先生
誰にも言わなかったですけど、心の中にはありましたね。ジャンプは連載の人気が出なければすぐ終わる厳しい世界ですけど野心は持っていました。それこそ「エデンの東」のように世代が変わっていく話を核にできたらいいなと。あと元々ホラー作品が好きなので、そうした要素も入れたかった。マンガ家って例えば「ウルトラマンとガメラを戦わせたらどっちが強いか」といった究極の選択をよく考えるんですけど、それと同じように「一番怖いことって何か」考えたら、先祖の代からの恨みで襲われることかなと。自分にはまったく身に覚えがないのに、呪いじゃないけど自分を追ってくるみたいな



編集部
「ジョジョの奇妙な冒険」の第1部は舞台がイギリスで主人公がイギリス貴族出身と、当時の「週刊少年ジャンプ」としてはかなり異色の作品でした



荒木先生
そうですね。まず当時は外国人の主人公は基本的にNGだったんです。日本人が外国に行くストーリーは良いんです。でも外国を舞台にして外国人が活躍するマンガというのは日本の少年マンガでは「絶対に受けないから」って、方々から言われたくらい。でも、こちらは人と違うことをやりたいわけですから。あと、日本人が外国に行くの何かわざとらしすぎないかという個人的な疑問もあって(笑)。当時の担当編集者の椛島良介さん(現・集英社新書編集部部長)も後押ししてくれましたね。作品としては、「ジョジョ」という名前を子供でも覚えやすくするために名前の頭文字を「J」と「J」で合わせようとかいろいろと工夫はしているんですけどね



編集部
ジョジョは第1部、第2部と進んでいき、第3部の「スターダストクルセイダース」で初めて「スタンド」という存在が登場しました。これはものすごい発明だったと思います



荒木先生
それまでは「波紋」という形で超能力を表現してきたのですが、もうちょっと実感的に相手を叩きに行くみたいな、それこそマンガ的な絵を作りたかった。エネルギーを絵にしたものが出てきて相手や物体を壊しに行くそのとき守護霊とかが出てくる感じがいいなと。そのほうがマンガとして読者に伝わるんですよね。これまでのように、超能力者が何か念じて物体がいきなりバーンと割れるより、スタンドが実際に動くことで、相手とのヒリヒリするような距離感も表現できる。もっとも担当編集の椛島さんが「もう波紋、古いよな」とか言い始めてそのプレッシャーで考えたというのもありますけどね(笑)



編集部
第3部では日本人の主人公がエジプトを目指す旅のなかで敵と戦うという形式が取られています。第3部の連載は1989年のバブル真っ盛りの時期に始まりましたが、こうした時代背景も意識して作品に織り込んでいますか



荒木先生
バブル時代の経済って上り調子でどんどん上があるじゃないですか。それってマンガ作りにも影響があったと思います。当時の格闘系のマンガはトーナメント制で敵と戦っていって頂点を倒したと思ったらさらに高い頂点が現れるという作品ばかりだった。でも、それを読んでいると、単純に「この後、どうするんだろう」と僕は思ったんです。絶対に破綻するよね、と。このトーナメント方式をやれば読者に受けるからと編集部からは言われたんですが僕はやりたくなかった
それで「ジョジョ」では、どこへ行っても同じような敵が登場して出てくる敵は弱くても戦う場所が変わっているというようなすごろく方式にしました。第3部では最終的には強敵のディオと戦うわけですけどすごろく方式でその場その場のサスペンスを読者に楽しんでもらうために、ディオの顔は最後の戦いまでシルエットにしてあえて見せないようにしたんですね。見せちゃうと読者は頂点(ディオ)が気になってしまうから。第3部の途中で指令を出すディオを描く時などはすごく気を使いましたね



編集部
第3部でディオという“最強の敵”を倒した後に始まった第4部の「ダイヤモンドは砕けない」では初めて日本(仙台市がモデルの「M県S市杜王町」)に舞台を変え登場する敵の強さもリセットされました。トーナメント方式のマンガでしたら、ディオより強い敵を登場させるところですが、それをやらなかった。そこが、「ジョジョ」シリーズの連載が25年間も続いた大きな要因だと思うのですが



荒木先生
それはあるかもしれないですね。トーナメント方式の場合は前に戦った敵よりも強い敵のアイデアを出さないといけないんですけど、「ジョジョ」の場合は途中に出てくる敵は弱くてもいいんです。腕力はなくて、ただ卑怯なだけでもいいんですよ。弱い奴でも何かキャラができていれば、そのときのサスペンスが描けて強敵として見せられるんですよね



編集部
「ジョジョの奇妙な冒険」のテーマは「人間賛歌」という風に表現されています



荒木先生
これは人間の意思や成長がすべての問題を解決するということ。神様は守ってくれるかもしれないけど、神様が助けに来てくれるとか、今まで負けていたのに急に最強の剣が現れて、それで相手を倒したりしないということですね。あと、苦しみを神様が救ってくれるという考え方も嫌なんです。自分たちで解決するために神様はいるんだろうという意識で人間中心主義というかルネサンスの雰囲気がしっくりくるなという
ちょっと批判になるかもしれないけど主人公が戦争に行くのが嫌だって言いながらも結局戦っているマンガもあるんです。僕は、こうした戦いたくないとか言いながら戦う心理が分からないんです。ちゃんと心を決めてから戦えよと思うわけ(笑)。だから「ジョジョ」の場合は敵も全く悩まずに戦いを挑んで来るんですよ。自分が正しいって信じているんです



編集部
そうですね。「ジョジョ」には正義と悪党のキャラクターがあるわけですけど、それぞれが自分の道を進んでいるという感じがします



荒木先生
そうそう、全員前向き。要するに戦う人たちが悩んでいたらマンガは面白くないと思うんですよ。正義も悪党も両方とも最高の力を持って最高のコンディションで戦わせる。だから描いていても「主人公、これ負けるかな」と思うときがあるんですよね



編集部
ジョジョマニアに話を聞くと「ジョジョ」で描かれる悪党に対して時に共感すら覚えるという人もいました



荒木先生
第1部の頃は白と黒というか善悪は正反対のものとして描いていたんですけど、やっぱり年を取ってくると悪には悪の理由があるという側面がすごく気になってきた。例えば第7部の「スティール・ボール・ラン」に登場するファニー・ヴァレンタイン大統領は、愛国心はすごくあるんですよね。国を守るために人を犠牲にすることを厭わない点とか、個人から見るとすごい悪。でも、自分の国を思う心はすごくて国という単位で見るとヴァレンタイン大統領のやっていることは正しいと思える。正しいと信じて行動する人は強いと思う。こうした「悪党の正論」というか、人物を別の角度からも見せる手法は、第6部の「ストーンオーシャン」に登場したエンリコ・プッチ神父を描いていたときも意識していましたね



編集部
第6部、第7部を読んで「悪党は本当に悪党なのか」と考え出して、また第1部からシリーズを読み返すと、「そもそもジョースター家は本当に正義なのか」と疑問を持ったというジョジョマニアもいました



荒木先生
そうですね。結局、人って何だろうと考えたときに、生まれてきて家族を作って、また死んでいくということは、もう下手したら正義とか悪とかないのかもしれない。やっぱり生き残ってこその何かなのかもしれない。特に「スティール・ボール・ラン」では、ジョースター家とはいったい何かなと考えてしまいますよね



編集部
先ほどの絵の話ですが、イタリアの芸術を実際に見て、かなり影響を受けたということですが、「ジョジョ立ち」と呼ばれる特殊なポージングは意図的に開発されてきたのですか



荒木先生
マンガの絵ってただ立っているとつまらないけど、ちょっとひねったりするとすごく非日常的なファンタジー感が生まれてくるんですよ。ストーリーにあるリアリティーの中のファンタジーというか、それがマンガ的でいいんですよね。ポージングはイタリア美術がすごく参考になると思ったので、その辺を絵にしようと。特に、イタリアを舞台にした第5部の「黄金の風」では、意識してポージングを開発していた気がする。でも、「ジョジョ立ち」は本来、人ができないポーズを考えているのに、それをみんながやっているというからビックリしましたね。作者としては完全に予想外です



編集部
イタリア芸術の他に影響を受けてきたものはありますか



荒木先生
今の映画のポスターは写真ばかりですけど、昔のハリウッド映画のポスターはイラストだったんですよ。「スタートレック」などを描いたボブ・ピーク氏とか、SFやファンタジー作品の挿絵で有名なフランク・フラゼッタ氏とか、子供の頃から彼らのイラストを見ていて、非常にワクワクする絵だったんですよね。「ジョジョ」の表紙などを描くときは、そのワクワク感を忘れないように一枚絵としてのインパクトを大切にしています。「ジョーズ」とか、「007」のポスターを見たときの、これ何が始まるんだろうという感じをジョジョでも出したい



編集部
「ジョジョ」の表紙では、主人公の髪が金髪だったり、青だったり、服の色やデザインもいろいろ変わりますが、それが一枚絵としての印象を強めていると思います



荒木先生
そうですね。「ジョジョ」って固定の色がないですよね。「ジョジョ」はこれまでテレビアニメになっていなかったので、色をわりと自由に使えるんです。絵を描いていると何か今までにない新鮮な感じがバァーっと頭の中に降って来るときがあるんですよ。紫とか、エメラルドグリーンを塗ったとき、オォーっこれ良い色だとか思って。「承太郎、これでしばらく行こう」みたいな(笑)。あと、僕の中で無敵の組み合わせというのは、「桜色」と「青空の色」ですね。ここぞという絵では使います



編集部
昨年から「ウルトラジャンプ」で連載がスタートした新作「ジョジョリオン」ですが、まだ謎の多い展開ですね。今までの作品は、主人公が何者であるか、それこそキャラクターの身上書がはっきりわかったうえで話が展開されていましたが、ジョジョリオンでは、主人公の素性すら明かされていません



荒木先生
「ジョジョリオン」の主人公は、自分探しをしている段階ですね。それを描いていくうちに、家系とか、生まれてきた意味みたいなものが見えてくるといいのかなと思っています。ジョジョの第1~3部では先祖の時代の因縁が世代を超えて主人公に降りかかってくるという怖さを描いたわけですが、ジョジョリオンでは、例えば親が罪を犯したら子供もそれを受け継いでしまうのか、親の教えは子にどう影響するのかといった、一種の呪いみたいなのを乗り越えるにはどうしたらいいかを描いていきたい。それは非常に怖いことのような気がする。ニュース番組を見ていて最近の社会事件などを目にすると、そういう怖さを感じるんですよね



編集部
「ジョジョリオン」のクライマックスは、先生の中ではもう見えているんですか



荒木先生
あんまり見えないですね。これまでは、ラスボスと最初のキャラクターとか、途中はどう進んでも最後はここに辿り着くという風に話を展開してきたんですけど、「ジョジョリオン」はちょっと違う。でも、「ジョジョリオン」の舞台が第4部の「ダイヤモンドは砕けない」と同じS市杜王町ということで、第4部の主人公だった「東方家」の裏に何かあるなという感じはありますけどね



編集部
新しい物語の描き方に常にチャレンジする姿勢は、ジョジョの連載が始まった25年前と変わらないのですね



荒木先生
それはデビューしたときに編集部から刷り込まれましたから。そういうのはありますよね



編集部
最初、荒木先生が「週刊少年ジャンプ」編集部に作品の持ち込みをしたときは、結構厳しいことを言われたそうですね



荒木先生
ジャンプの人達は遠慮しないんですよね。「こういう作品は見たくない」とか言うんですよ(笑)。僕はいきなり「ホワイト抜けてるだろう」と言われて、「こういうのやめてよね、一番最初で。子供でもできるんだから」と厳しく言われました。ショックでもう、すぐに仙台に帰りたいって思った(笑)



編集部
今年は連載25周年を迎えて、グッチとのコラボレーションなど、多方面の活躍が目立ちます。今後、例えばホラー映画のシナリオ制作みたいなことなど、荒木先生の力を発揮できる分野があると思うのですが



荒木先生
いや、でも僕はマンガ家なので、マンガの中ですべてを表現したいですね。イラストを提供するといったコラボはあるかもしれませんが、そこからはみ出ることはないです



編集部
また、今はネット媒体の他に電子書籍なども出てきて、マンガ雑誌を含めて紙媒体の置かれている状況が変わってきています



荒木先生
僕が思うのはデジタルって否定すべきことではないけど、デジタル作品はアナログに戻れないんですよね。一方で、紙に描いたイラストやマンガは簡単にデジタルに変換できる。だったら、アナログで描いていたほうが有利かなと僕は考えていて、紙へのこだわりは捨てたくないですね。今回、「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展」をやらせていただいているんですけど、それはデジタルで描いていたらできなかっただろうなと思います。こういうアナログに対するこだわりというのは、ヨーロッパでリアルの芸術作品から受けた衝撃、そういう原体験みたいなものが少なからずあると思いますね









編集部
最後に、荒木先生の中で今後ジョジョ以外の新たな作品を描くという方向性はありますか




荒木先生
ジョジョ以外は、スピンオフ作品ぐらいでしょうか。新たな作品はないですね。この25年の間に、「何かもうちょっと新しいの描いてみたら」と言われたこともあるんですけど、「すみません。ジョジョ以外は描けません」と、言ってきたので。でもそれで良かったのだと思います。スポーツ漫画とか描いていたらちょっとやばかった(笑)。次の25年も、きっと新たな奇妙な冒険を描いていると思います

19: さくら [×]
2012-10-27 02:36:42







ジョジョ世界観の調べ



主人公はいずれも「ジョジョ」 (JoJo, GioGio) という愛称を持つ。ただし劇中でジョジョの愛称がよく用いられていたのはPart3初期までである



Part1およびPart2は波紋(はもん)と呼ばれる特殊能力を身につけた人間たちが吸血鬼や「柱の男」という人間よりもはるかに長命で強力な生物に立ち向かうという作品で「ロマンホラー!-深紅の秘伝説-」というキャッチコピーが付けられていた


Part3以降はスタンド(幽波紋)と呼ばれる精神エネルギーを具現化した能力を使う人間同士の戦いとなり様々な能力があるスタンドの攻防が作品の骨子となる。最後の敵は時間に関する能力を持つ傾向があり作者は「時間を支配できる奴がいたら無敵だろうな、どうやって主人公は勝つだろう、と思う」と答えている



荒木作品の特徴としてよく「擬音」と「ポーズ」が挙げられる。擬音はヘヴィメタルやホラー映画などから思いつき、擬音によって「引き込まれる感じが違う」と答えている。コミックスの表紙などで見られる「ジョジョ立ち」と呼ばれるポーズに関しては、20代の頃に初めて行ったイタリア旅行においてミケランジェロの作品に強い衝撃を受けたことをきっかけに、彫刻のように肉体を捻るポーズを自分なりに漫画の中に取り入れたかったと語っている

20: さくら [×]
2012-10-27 02:51:24






ジョースター家の調べ───────


奇跡と軌跡の調べ───────・・・・・・・




ジョースター家の血統者に共通する特徴として首の後ろ、左肩の辺りに星形のアザがある。ジョルノ(Part5・主人公)とヴェルサス他2名(Part6・敵)はジョナサンの体を奪ったディオの息子のため、ジョースター家の血を引き、星形のアザを受け継いでいる


ジョースター家の男性はほとんどが高身長・頑健な肩幅など恵まれた体格を持つ。英国貴族のジョージI世やニューヨークで不動産王になったジョセフなど、社会的に誰からも信頼され、トップ水準の地位を得る(承太郎も豪邸に住み、召使いがいるほどの裕福な家庭)が、家族関係は薄幸。性格は好奇心旺盛で旅行好きである。また、ジョースター家の男子には「生涯一人の女性しか愛さない」「代々短命である」というジンクスがあるが、ジョセフのみは唯一両方のジンクスを破っている。東方仗助はジョセフの隠し子であるため、承太郎から見た仗助は「年下の叔父」となり、年齢は一回り離れている。しかし作中では、年齢による常識的な関係が描かれている(仗助は承太郎を年長者として敬っている)



登場人物およびスタンドの名前の多くは洋楽のグループ名から引用したものである。例えば各部の主人公達の通称である「ジョジョ」の由来は、ビートルズの楽曲『ゲット・バック』の歌詞に登場する人名「ジョジョ」から引用されている。荒木はこれについて「ロック大好き。ロック少年だったから。で、バンドから名前を借りたんだけどルールがある。バンド名とキャラ(名前や設定、能力など)がマッチしていないとダメなんだ。だから、敵だったり味方だったりというのは、そこに理由がある」と説明しており、Part3やPart4のようにコラムで公表されたり、先述のジョジョや吉良吉影、岸辺露伴のように、対談の中で荒木が回答している例もある(詳細は各項目を参照)。作中のファッションも海外のバンドなどを参考にしている。(Part6ではキャラクター名としてファッション関連のデザイナーやブランドの名前に因んだ命名も散見される。)また「スタンド」という呼び方はベン・E・キングやジョン・レノンで知られるミディアムバラード曲「スタンド・バイ・ミー」から取られたことが筆者本人から明かされている



『ジャンプ』掲載時の掲載順は、看板作品のように常に前の方ではなく、良くても中間、時には最後尾になる時もあった。巻頭カラーになることが少なかったが、単行本の売り上げは順調であったため打ち切りにならなかった。敵キャラクターや悪役について、作者は「弱い人間がその弱さを攻撃に向けたときが一番怖い」と述べている。Part3(28巻)までは椛島良介(現新書編集長)編集者が担当し、28巻の巻末で荒木にコメントを寄せている。編集部からは『ジョジョ』以外の作品を描くことを薦められているが、作者は「何を描いても『ジョジョ』になってしまう」「もう『ジョジョ』しか描かないし、『ジョジョ』しか描けない」と発言している。また、雑誌のインタビューで、2004年の時点でPart9(第9部)までの構想があるとも語っている



『ジョジョ』という作品は、初代編集者の意見と影響があまりにも大きく、違う編集者に会っていれば、『ジョジョ』は違う作品になっていたであろうとまで単行本79巻で語っている。本シリーズにはOVAやアニメ映画化された作品 (Part1、Part3) があるが、テレビアニメ化には荒木は対談の中で「たぶん、子供に見せるマンガじゃあないんで、(それは)ないと思いますけど」と答えている。作中で度々大きな矛盾が生まれたり、設定がいつの間にかなくなっていたりする。特にシーザー・アントニオ・ツェペリの存在自体に関わる重大なミスに対しては、単行本4巻でそのミスを修正するとともにあとがきにて「おとなはウソつきではないのです。まちがいをするだけなのです…」と謝罪している (Part1 - Part2)

21: さくら [×]
2012-11-04 03:33:33



書籍情報(勿論すべて集英社刊)



───────雑誌連載


Part1 ファントムブラッド
『週刊少年ジャンプ』 1987年1・2号 - 46号(44話:1 - 5巻)


Part2 戦闘潮流
『週刊少年ジャンプ』 1987年47号 - 1989年15号(69話:5 - 12巻)


Part3 スターダストクルセイダース
『週刊少年ジャンプ』 1989年16号 - 1992年19号(152話:12 - 28巻)


Part4 ダイヤモンドは砕けない
『週刊少年ジャンプ』 1992年20号 - 1995年51号(174話:29 - 47巻)


Part5 黄金の風
『週刊少年ジャンプ』 1995年52号 - 1999年17号(154話:47 - 63巻)


Part6 ストーンオーシャン
『週刊少年ジャンプ』 2000年1号 - 2003年19号(158話:1(64) - 17(80)巻)


Part7 スティール・ボール・ラン
『週刊少年ジャンプ』 2004年8号 - 2004年17号(11話:1 - 2巻)
『週刊少年ジャンプ増刊 青マルジャンプ』(1話:2巻)
『週刊少年ジャンプ』 2004年29号 - 2004年39号(10話:3 - 4巻)
『週刊少年ジャンプ』 2004年46号 - 2004年47号(2話:4巻)
『ウルトラジャンプ』 2005年4月号 - 2011年5月号 (5巻 - 24巻)


Part8 ジョジョリオン
『ウルトラジャンプ』 2011年6月号 - (1巻 - )







───────単行本




新書版〈ジャンプ・コミックス〉


『ジョジョの奇妙な冒険』 全63巻(1 - 63巻)


『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』 全17巻(64 - 80巻)


『スティール・ボール・ラン』全24巻 (81 - 104巻)


『ジョジョリオン』既刊3巻 (105巻 - )




文庫版 〈集英社文庫コミック版〉 既刊50巻+番外編1巻


『ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド』 全3巻(1 - 3巻)


『ジョジョの奇妙な冒険 Part2 戦闘潮流』 全4巻(4 - 7巻)


『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』 全10巻(8 - 17巻)


『ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』 全12巻(18 - 29巻)


『ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風』 全10巻(30 - 39巻)


『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』全11巻(40 - 50巻)


番外編『オインゴとボインゴ兄弟 大冒険』 全1巻




廉価版〈集英社ジャンプリミックス〉B6判


『ジョジョの奇妙な冒険 PartIII スターダストクルセイダース』 全11巻(1 - 11巻)※一部抜粋収録


『ジョジョの奇妙な冒険 PartIV ダイヤモンドは砕けない』 全17巻(12 - 28巻)※一部抜粋収録


『ジョジョの奇妙な冒険 PartI ファントムブラッド』 全2巻(29 - 30巻)※全話収録




廉価版〈集英社ジャンプリミックス〉ワイド版 B6判


『ジョジョの奇妙な冒険 PartII 戦闘潮流』 全3巻(31 - 33巻)※全話収録


『ジョジョの奇妙な冒険 PartIII スターダストクルセイダース』 全10巻(34 - 43巻)※全話収録


『ジョジョの奇妙な冒険 PartIV ダイヤモンドは砕けない』 全10巻(44 - 53巻)※全話収録


『ジョジョの奇妙な冒険 PartV 黄金の風』 全10巻(54 - 63巻)※全話収録




雑誌版〈『ウルトラジャンプ』2007年3月増刊〉B5判


『ジョジョの奇妙な冒険 PartI ファントムブラッド 究極総集編 OVER DRIVE(オーバードライブ)』全1巻 ※全話収録
雑誌連載時カラー・2色カラー完全再現



廉価版〈集英社ジャンプリミックス〉新ワイド版 B6判


『ジョジョの奇妙な冒険 PartI ファントムブラッド』 全1巻(64巻)※全話収録



廉価版〈集英社ジャンプリミックス〉B6判


『ジョジョの奇妙な冒険 PartVI ストーンオーシャン』(1 - 10巻)※全話収録








───────画集



『JoJo6251[荒木飛呂彦の世界]』


Part4連載中に発売された画集で幾人かの人名やスタンド名はここで設定されている。またPart3の舞台設定が1989年から1987年に変更されているが、Part6連載時には1989年に戻されている






『JOJO A-GO!GO!』


Part6連載前に発売された画集で幾人かの人名やスタンド名はここで設定されている。また新しいサブタイトルの仮名称も発表されている

22: さくら [×]
2012-11-07 00:46:13






アニメの調べ───────






OVA

原作の途中のエピソードから映像化する形が取られている。ストーリーは一部が改変されている

『ジョジョの奇妙な冒険』 (1993年 - 1994年)- Part3の後半部のアニメ化作品。エジプトでの戦いを描く

『ジョジョの奇妙な冒険 ADVENTURE』 (2000年 - 2002年、全7話)- Part3の前半部のアニメ化作品。後半部OVAとほぼ同じスタッフにより製作されている

『ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース DVD-BOX』 (2007年5月25日)- 上記のアニメ作品を全て収録したDVD-BOX。荒木飛呂彦のイラストから完全再現したタロットカード31枚セット、サウンドトラックCD、ブックレット付き



キャスト(OVA)

空条承太郎 - 小杉十郎太

ジョセフ・ジョースター:大塚周夫

M・アヴドゥル - 小林清志

花京院典明 - 鈴置洋孝

J・P・ポルナレフ - 森功至

DIO - 田中信夫

ホル・ホース - 若本規夫

J・ガイル - 麦人

エンヤ - 深見梨加 / 福島菜七子

ヴァニラ・アイス - 青野武

D・J・ダービー - 内海賢二

ンドゥール - 中田浩二

W・フィリップス上院議員 - 滝口順平

ホリィ - 佐久間レイ(1-3) /安藤ありさ(11)

スージーQ - 来宮良子






劇場アニメ



『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』(2007年2月17日全国公開)は、Part1のアニメ化作品で、OVAとほぼ同じスタッフにより製作されている。ストーリーがかなり簡略化されており、スピードワゴンを始めとする多くの主要キャラもカットされた



キャスト

ジョナサン・ジョースター - 小西克幸

ディオ・ブランドー - 緑川光

エリナ・ペンドルトン - 水樹奈々

ウィル・A・ツェペリ - 小山力也

ジョージ・ジョースターI世 - 磯部勉

トンペティ - 坂口芳貞

ダリオ・ブランドー - 小沢一敬(スピードワゴン)

ワンチェン - 井戸田潤(スピードワゴン)











テレビアニメ


2012年7月5日に行われた「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展」の記者発表会にてPart1のテレビアニメ化が発表された。過去にOVA、劇場版としてアニメ化はされているが、テレビアニメ化は今回が初である。2012年10月5日より、TOKYO MX、MBS、CBC、東北放送、RKB毎日放送、BS11にて放送中。ナレーションは大川透が務める。作品の特徴である擬音は、原作で描かれた文字をそのまま画面に表示して表現している。全26話予定



キャスト


ジョナサン・ジョースター - 興津和幸

ディオ・ブランドー - 子安武人

エリナ・ペンドルトン - 川澄綾子

ジョースター卿 - 菅原正志

ダリオ・ブランドー - 宮澤正

ロバート・E・O・スピードワゴン - 上田燿司

ウィル・A・ツェペリ - 塩屋翼

ワンチェン - 中博史

ジャック - 楠見尚己

ポコ - 小林由美子

ブラフォード - 津田健次郎

タルカス - 稲田徹

エリザベス - 慶長佑香

ナレーション - 大川透



主題歌

オープニングテーマ「ジョジョ 〜その血の運命(さだめ)〜」(第2話 - )
作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - 田中公平 / 編曲 - 大谷幸 / 歌 - 富永TOMMY弘明
第1話はOPがないため未使用

エンディングテーマ「ROUNDABOUT」(第1-2話、第4-話)
作詞・作曲 - Jon Anderson、Steve Howe / 歌・演奏 - YES

23: さくら [×]
2012-11-12 03:08:02





メディアミックス作品の調べ





小説───────



『ジョジョの奇妙な冒険』 (1993年、ジャンプ ジェイ ブックス)


『砂漠発地獄行』(著:関島眞頼。書き下ろし)


『熱き砂の墓標』(著:山口宏。1993年『ジャンプノベル』掲載分を収録)
Part3を題材にした小説作品。アフリカ上陸後を中心に、オリジナルのスタンド使いが登場


『ジョジョの奇妙な冒険 II ゴールデンハート/ゴールデンリング』(著:宮昌太朗、大塚ギチ、2001年、ジャンプ ジェイ ブックス)
Parte5を題材にした小説作品。オリジナルのスタンド使いやフーゴのその後が描かれている


『“The Book”jojo's bizarre adventure 4th another day』(著:乙一、2007年、ジャンプ ジェイ ブックス)
Part4を題材にした小説作品(当初は2002年『読むジャンプ』掲載の『ジョジョの奇妙な冒険 テュルプ博士の解剖学講義』を大幅加筆した話になる予定だった)


『恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より-』(著:上遠野浩平、2011年、ジャンプ ジェイ ブックス)
Parte5を題材に、パンナコッタ・フーゴを主人公とした小説作品


『JOJO'S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』(著:西尾維新、2011年、ジャンプ ジェイ ブックス)
本シリーズにおける宿敵、DIOを主人公とした小説作品


『JORGE JOESTAR』(著:舞城王太郎、2012年、ジャンプ ジェイ ブックス)
ジョセフの父ジョージ・ジョースターII世を主人公とした小説作品






CDカセットブック──────



Part3を題材にしたCDドラマ作品。1992年から1993年にかけて発売された

『ジョジョの奇妙な冒険第1巻 空条承太郎見参の巻』
第1章 静かなる暗殺者。花京院典明〜ハイエロファント・グリーン!
第2章 幻惑の旋律〜ストレンジ・リレイション! - オリジナルストーリー。DIOとは無関係の「スタンド使いの老人」が登場する


『ジョジョの奇妙な冒険第2巻 アヴドゥル死すの巻』
第1章 戦慄の吊られた男(ハングドマン)〜J・ガイル
第2章 皇帝(エンペラー)の凶弾〜ホル・ホース - 承太郎とホルホースが戦うオリジナルシーンが追加されている


『ジョジョの奇妙な冒険第3巻 DIOの世界の巻』
第1章 DIOの世界・前編
第2章 DIOの世界・後編 遥かなる旅路・さらば友よ


キャスト

空条承太郎:梁田清之


J・ジョースター:内海賢二(1・3巻)、納谷悟郎(2巻)


M・アヴドゥル:大塚明夫


花京院典明:速水奨


J・P・ポルナレフ:山口健


DIO:若本規夫


ホル・ホース:難波圭一


J・ガイル:千葉繁


スタンド使いの老人:永井一郎







ゲーム───────


ファミコンジャンプ 英雄列伝
ファミリーコンピュータ。1989年、バンダイ
16人のヒーローの一人としてPart2時代のジョセフ・ジョースター、敵キャラクターとして「柱の男」のサンタナとエシディシが登場する。原作での「柱の男は太陽の光に弱い」という設定がゲーム中でも反映されており、孫悟空の太陽拳でエシディシの弱点を突くことができる


ファミコンジャンプII 最強の7人
ファミリーコンピュータ。1991年、バンダイ
7人の主人公の内の一人として空条承太郎が登場。Part3が舞台となっており、承太郎の他にジョセフ、アヴドゥル、ポルナレフ、花京院が登場する。本作のオリジナルキャラクターとして、対象を石化させる能力を持つスタンド使いが敵として立ちはだかる


ジョジョの奇妙な冒険
スーパーファミコン。1993年、コブラチーム
Part3のロールプレイングゲーム。承太郎が住む街の中で不良や吸血鬼、スタンド使いなどと戦う、原作に登場するキャラでも登場する場所やスタンドの様子が違うなど、原作とはかなりかけ離れた内容となっている。承太郎は「ときのガクボウ」を装備することによって時間停止能力を手に入れることになっている

Part3の格闘ゲーム作品

ジョジョの奇妙な冒険
アーケードゲーム、プレイステーション。1998年 - 1999年、カプコン

ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産
アーケードゲーム、ドリームキャスト。1999年、カプコン
アーケード版を発売するに当たり、原作でたった1コマしか本体を表さなかった「ミドラー」を荒木飛呂彦が新たに描き下ろすなど、登場人物を増やした2D対戦型格闘ゲームである。ゲーム内でもスタンドを出して戦い、スタンドゲージというゲージが無くなるとスタンドが一時消えるというシステムである。隠しキャラとして、Part2の若きジョセフも登場する
プレイステーション版は『未来への遺産』のキャラクターが追加されているものの、ハードスペック上の問題から、大幅にアレンジされている。新たに「スーパーストーリーモード」が作られ、原作のうち、格闘ゲームに向かない部分をミニゲームで補っている。これを通してポイントを貯めることで新たなコーナーやキャラの選択が可能となる。原作に準拠したプレイをすることで高得点を得られる。ポケットステーションとも連動。
ドリームキャスト版は『ジョジョの奇妙な冒険』『ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産』の両方を収録している。アーケード版の内容をほぼ完全に移植しているが、プレイステーション版のスーパーストーリーモードは収録していない


ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風
プレイステーション2。2002年7月25日、カプコン
Parte5の3Dアクションゲーム。一部シーンの削除、「キング・クリムゾン」や「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」といったスタンドの能力がゲーム向けに修正されているなどの改変がある


ジャンプスーパースターズ
ニンテンドーDS。2005年8月8日、任天堂
『週刊少年ジャンプ』のオールスターによる対戦アクションゲーム。Part3から承太郎、ディオがバトルキャラとして、Part7からジャイロがサポートキャラ、ジョニィがヘルプキャラとして登場している


ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド
プレイステーション2。2006年10月26日、バンダイ
Part1の3Dアクションゲーム作品。


ジャンプアルティメットスターズ
ニンテンドーDS。2006年11月23日、任天堂
『ジャンプスーパースターズ』の続編。part1~4,parte5,part6,7の歴代キャラがバトルまたはサポートキャラ、ヘルプキャラとして登場


ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル
プレイステーション3。2013年、NBGI
part1~7の歴代キャラがバトル





アパレル───────



2002年FIFAワールドカップに向けたアディダスの企画、『adidas MANGA FEVER』(雑誌)に参加。アディダスとのコラボレーションTシャツ発表(2002年7月) デザインはジョルノ


ビームスとのコラボレーションTシャツ発表(2003年8月)。ジョルノと徐倫が描かれている


ユニクロの『UNIQLO CREATIVE AWARD 2006』に荒木飛呂彦が審査員として参加し、自らもデザインを手がけたコラボレーションTシャツを発表(2006年4月)。Part4に登場した吉良吉影のスタンド「キラークイーン」からスピンオフしたキャラ「キラー・タイガー・クイーン」、「キラー・ダンシング・クイーン」の2種の絵柄


ultra-violenceからPart5に登場したブローノ・ブチャラティ仕様のカットソー「Sticky Fingers Buccellati」(2007年)。荒木飛呂彦の原画とコラボレーションした『ultra-violence×ジョジョの奇妙な冒険 コラボTシャツ』。第2弾まで各弾4種類ずつと限定モデル1種と石仮面モデル1種が発売されており全10種。(2008年)




トレーディングカードゲーム───────



バンダイより『ジョジョの奇妙な冒険 Adventure Battle Card』の名で発売。同社のトレーディングカードゲームの特徴を色濃く引き継いでいる


第1弾
2007年3月9日発売

スターターボックス
ブースターパック
拡張シート


第2弾
2007年7月20日発売

構築済みスターターボックス オラオラデッキ
構築済みスターターボックス 無駄無駄デッキ
ブースターパック 〜そこにシビれる! あこがれるゥ!〜


第3弾
2007年11月9日発売

スターターボックス DIO & 9栄神スターター
ブースターパック 〜魂をかけよう!〜
タロットカードエディション
2008年2月14日発売


第4弾
2008年3月27日発売

構築済みスターターボックス 癒しのオレンジデッキ
構築済みスターターボックス 静けさのブルーデッキ
ブースターパック 〜コッチヲ見ロッ!〜


第5弾
2008年7月10日発売

スターターセット ジョースター家の血族デッキ
スターターセット ジョースター家の血統デッキ
ブースターパック 〜バイツァ・ダスト〜


第6弾
2008年11月29日発売

スターターセット 黄金の風
ブースターパック 〜黄金なる遺産〜


第7弾
2009年3月14日発売

ブースターパック 〜鎮魂歌(レクイエム)は静かに奏でられる〜


第8弾
2009年6月13日発売

ブースターパック 〜時は一巡した〜






フィギュア───────




コトブキヤ ARTFXより『スターダストクルセイダース』と『黄金の風』を題材にしたシリーズが2000年に発売。それぞれスタンドと本体の2体セットとなっている


超造形魂よりファントムブラッドを題材にしたフィギュア『ジョジョの奇妙な冒険 1』が2006年8月に発売。全10種


HGIFシリーズより『ファントムブラッド』と『戦闘潮流』を題材にしたガチャポン『HGIFシリーズ ジョジョの奇妙な冒険』が2006年9月に発売。全5種


超像革命メディコス・エンタテインメントよりジョナサン・ジョースターをモデルにしたフィギュア『超像Artコレクション ジョジョの奇妙な冒険 ジョナサン・ジョースター』が2007年10月に発売。2008年には空条承太郎モデルも発売された。どちらも全2種


マスクコレクションシリーズより、第5部に登場するスタンドの頭部を立体化した『ジョジョの奇妙な冒険スタンドコレクション』が2009年10月に発売






菓子───────



2012年3月21日、グリコから『ジョジョの奇妙な冒険』オリジナルパッケージがセブンイレブンで先行発売。さらに対象商品を2コ買うと、先着20名に「オリジナルカレンダー」《全2種》1コがもらえる。パッケージ商品は下記のとおり

ジョジョ 細切りプリッツ トマト&チーズ
ジョジョ かるじゃが うましお味
ジョジョ パキッツ チョコレート
ジョジョ パキッツ ストロベリー&チョコ




スマートフォン──────


LGエレクトロニクス製の「Optimus Vu L-06D」をベースにした端末で、「L-06D JOJO」として1万5000台限定

24: さくら [×]
2012-11-18 03:54:55




ジョジョを好む漫画家の一部の情報



大亜門 - 『太臓もて王サーガ』では、作品全体に『ジョジョ』のパロディが溢れている。『赤マルジャンプ』にて荒木とのコラボが実現。『太臓もて王サーガ』5巻に収録されている


CLAMP - 過去に『ジョジョ』の同人誌を発行している。1994年の「CLAMP IN WONDERLAND」で配布したこともある


高橋和希 - 『週刊少年ジャンプ』30周年企画の「すごいジャン!!!」にて、「ジョジョがすごく好きでした。ジャンプというと、僕の作品ははっきり言って『ジョジョの奇妙な冒険』に影響を受けています」と語り、オススメジャンプマンガとして『ジョジョの奇妙な冒険』を挙げている






ジョジョを好む小説家の一部の情報



乙一 - 本作のファンであることをきっかけに第4部のノベライズ本を執筆。『ウルトラジャンプ』2007年12月号で荒木と対談も行っている


上遠野浩平 - 本作及び荒木のファンとして、自身でも「荒木先生のパクリのような小説を長年書いている」と語った。「VS JOJO」の企画において第一弾作品を担当し、第5部のノベライズを行っている


西尾維新 - 本作のファンとして、荒木との対談が実現した際には「全人類に読んで欲しい漫画」として『ジョジョ』を挙げた。「VS JOJO」の企画において第二弾作品を担当し、DIOを主人公としたノベライズを行っている







ジョジョを好むTV業界の一部の情報



2010年に放映されたTVドラマ「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」では、時を止める能力者ニノマエジュウイチ(一十一)が登場するなど「ジョジョの奇妙な冒険」へのオマージュとして話題になっていた。『劇場版 SPEC〜天〜』の映画公開前に『SPEC 〜天〜』公式ツイッターで“ちなみに「SPEC 天」には「ジョジョの奇妙な冒険」が出演します。ちゃんと許諾をいただきました。”とコメントがされていた。 (映画「SPEC 天」には「ジョジョの奇妙な冒険」の単行本が小道具として使用された)





ジョジョを好む世界の一部の情報




日本国外では、イタリアで "Le bizzarre avventure di Jojo"、台湾では『JOJO冒険野郎』のタイトルで知られる。イタリア語版の本作品のタイトルも「JOJO」である。柔道がjudoであるように、外来語としては J の字もあり得るため、オリジナル準拠の表記とされている。ただし、Parte5が開始している70巻(日本語版とは巻数が異なる)の表紙はGioGioと表記されている。2005年9月からはPart3のみアメリカ合衆国でも発売されている。アメリカ版では権利関係の問題を回避するため「エンヤ婆」が"Enyaba Geil"に、「呪いのデーボ」が"Soul Sacrifice"になっているなど、アーティスト由来の人物名が変更されている。アーティストに由来する名称だが、一般に見られる姓名であるポルナレフやアヴドゥルはそのままとなっている




OVA『ジョジョの奇妙な冒険 Adventure6 報復の霧』の中でディオ・ブランドーがアラビア語の書物を読みながら主人公一行の殺害を部下に命じるシーンがあり、この書物の文章がコーランのものであった。鑑賞した一部の人間が、これをイスラム教に対する侮辱で受け入れられないとして反発。原因は制作会社が雰囲気を出すためにアラビア文字の資料を探したところ、コーランをそれと知らずに転写してしまったため(原作ではコーランは描かれていない)。集英社と制作会社は「心よりおわび申し上げます。イスラームとその文化についての理解を一層深めるべく、努力する所存です」とコメントし、該当DVDの出荷を停止。また原作にもモスクの描写に不適切な表現があったとして、第3部の単行本・文庫版に加え、画集2冊の計29冊について出荷停止の措置がとられたが、その後の2009年2月より原作の該当箇所を訂正した改訂版が販売再開されている



米NBCで放送されたドラマ『HEROES』に登場する日本人キャラクターヒロ・ナカムラ(演:マシ・オカ)の有する特殊能力「Time Manipulation(時空間コントロール)」はヒロが憧れているマンガキャラの一人、空条承太郎(及びディオ・ブランドー)の時を止めるスタンド能力に由来するものであり、ヒロ自身のブログのHNも「Jotaro Kujo(空条承太郎)」にしている。なお、「ジョジョの奇妙な冒険」へのオマージュとして『HEROES』の2、3シーズンでは複数のエピソードで「無駄無駄無駄無駄無駄」という台詞が使用されている

25: さくら [×]
2012-11-23 02:24:53

さて───────

ジョジョの奇妙な冒険を深く紐解いて行くか…








ファントムブラッド(JOJO'S BIZARRE ADVENTURE Part1 Phantom Blood)



『ジョジョの奇妙な冒険』のPart1(第1部)。波紋の戦士シリーズ・第1弾。単行本1巻 - 5巻に収録されている


『ファントムブラッド』は後につけられた副題で、連載当時の副題は『第一部 ジョナサン・ジョースター ―その青春―』。なお、画集『JOJO A-GO!GO!』にて発表された当初の副題は『ファントム ブラッドライン』であったが、文庫版発行の際に現在のものに訂正されている

アンカーエンターテイメントによりゲーム化され、2006年10月26日にバンダイナムコゲームスからプレイステーション2用ソフトとして発売された。また、2007年2月17日に劇場アニメーション映画が公開された。現在、TVアニメ放送中

26: さくら [×]
2012-11-23 02:38:29

ファントムブラッド





あらすじ───────


舞台は19世紀イギリス、名門ジョースター家の跡取であるジョナサン・ジョースター(通称ジョジョ)と、養子であるディオ・ブランドーの2人を主人公に繰り広げられるサスペンス活劇

ジョジョとディオの対立は、やがて「石仮面」と「波紋」の対立へと移行していく




※石仮面とは?


石仮面(いしかめん)
製作者不明の石製の仮面。血液の付着を合図に石仮面から何本も伸びた骨針が被っていた者の脳を突き刺して刺激し、その者を吸血鬼へ変化させる。吸血鬼化した者は肉体がピーク時まで若返り、強力な生命力と戦闘能力を持つようになるが、性格が邪悪化するうえ、肉体は太陽光(紫外線)に当たると消失してしまうリスクを背負うことにもなる。また、人間以外の生物にも同様の効果をもたらすことが可能であり、Part2で「吸血馬」が登場している
Part2で、高等生物「柱の男」のカーズが究極生物となるために作成したものであることが明かされた





※吸血鬼とは?


吸血鬼(きゅうけつき)
吸血鬼化した者は、そのエネルギーを生者の血液から得る。血液は人間に噛みついての経口摂取だけでなく、手指や血管を指で突き刺しての直接摂取も可能。血液を吸われる際に吸血鬼のエキスを入れられた者は、屍生人(ゾンビ)へ変化する。どちらも多くの場合は理性が低下し、本能が強く行動に現れる。吸血鬼は肉体を自由にコントロールできるが、ゾンビは負傷を治癒できるほどではない。ディオは血流すらコントロールできるうえ、相手の肉体の水分を瞬時に気化させて冷凍させる「気化冷凍法」も修得している。これらの未知の能力は脳を基点として引き出されたものである関係上、頭部(脳)を完全に破壊されない限り、死ぬことは無い。倒すには、波紋による攻撃を浴びせるか、太陽光(紫外線)を浴びせるのが最も効果的である




※波紋とは?


波紋(はもん)
東洋の仙道に伝わる秘術の1つ。独特の「呼吸法」により血液中のエネルギーを蓄積し、生命エネルギーを活性化させる。呼吸法により練り上げた生命エネルギーが「波紋」に見えたことから、ツェペリにより命名された。「波紋の呼吸」で作り出されるエネルギーは「太陽光と同じ波動」であり、強い波紋エネルギーは太陽光に弱い吸血鬼を死滅させることができる。なお、波紋にはいくつかの種類があり、中でも「山吹色の波紋疾走」(サンライトイエロー・オーバードライブ)が最も波紋エネルギーが強い。作者の荒木は、単行本で「エネルギーを絵にできないかと考え生まれたのが波紋です」と述べている

27: さくら [×]
2012-11-25 03:44:15

ファントムブラッド





登場人物の調べ───────



ジョナサン・ジョースター


Part1のJoJo。考古学者。父親・ジョージを殺害したディオを倒すため、ツェペリやスピードワゴンと共に戦いに身を投じる

名前は、連載当時に荒木が打ち合わせなどに利用していたファミリーレストランジョナサンに由来しているという説が一般的であったが、これは名前を覚えてもらう為の嘘であり、実際にはデニーズで打ち合わせを行っていた


1868年4月4日イギリス生まれ、血液型はA型、身長195cm、体重105kgの巨漢。大学生。年齢はディオと同い年。極めて生真面目な英国紳士である。己の信ずる正義のためならばどのような困難であろうとも怯むことなく、それを真正面から受け止めて乗り越えようとし、そしてそれを実際に乗り越えた人物である



家族・血縁

義兄弟:ディオ・ブランドー

父:ジョージ・ジョースターⅠ世

妻:エリナ・ジョースター(旧姓・ペンドルトン)

息子:ジョージ・ジョースターⅡ世

孫:ジョセフ・ジョースター(二代目ジョジョ)

曾孫:空条ホリィ、東方仗助(四代目ジョジョ)、静・ジョースター(ジョセフの養女)

玄孫:空条承太郎(三代目ジョジョ、仗助と静にとって年上の甥)

来孫:空条徐倫(六代目ジョジョ)

※DIOがジョナサンの首から下の肉体を乗っ取り、彼らにもジョースター家の血が流れているため、ジョナサンの息子とも言える

作品では、名前がジョナサン・ジョースターと付けられてるキャラクターが2人登場している。1人目はPart1に登場する人物で、2人目は別世界のPart7に登場する人物。単にジョナサンと呼ぶ場合は前者を指す
シリーズではPart1のみの登場だが、その後のストーリー展開に大いに影響を与えている

28: さくら [×]
2012-11-25 03:58:37






ジョナサン・ジョースターの活躍



Part1『ファントムブラッド』

由緒ある英国貴族、ジョージ・ジョースター卿(後のI世、ジョースター家の当主)の一人息子で、ジョセフ・ジョースターの祖父

ジョースター家の養子となったディオ・ブランドーとの出会いにより、彼の運命は大きく揺れ動く。ジョースター家の財産のっとりを密かに企てるディオは、ジョースター家の正当な跡取り息子であるジョナサンを精神的に追い詰め堕落させるため、執拗な嫌がらせを繰り返す。ディオの策略によりジョナサンは次第に周囲から孤立する。しかし、それでもディオに対して屈伏することなく立ち向かっていくタフさと爆発力を発揮し、大きく成長を遂げることとなる

ディオとの出会いから7年後、ジョナサンは身長195cmの巨漢に成長。心身共に立派な紳士として成長を遂げていた。大学ラグビーで活躍する傍ら、考古学を学ぶようになり、父の所持する「石仮面」を研究する。この頃にはディオとは友人となっているが、彼自身は幼い頃の体験からディオに対して友情を抱けずにいた。大学卒業間近となって父・ジョージ・ジョースターが病に倒れるが、ディオの父親が死の直前にジョースター卿に宛てた手紙を発見したことで、ディオがジョースター卿を病死に見せかけて毒殺しジョースター家の財産をのっとろうとしていることに気づく。ジョナサンは解毒剤を入手し父を救うため、またジョースター家を守るため、単身ロンドンの貧民街・食屍鬼街(オウガーストリート)に赴き、スピードワゴンと出会う。彼の協力のもと、ディオに薬を売った売人を見つけ出し解毒剤を入手することに成功。薬の売人を捕えてジョースター邸でディオを待ちうけ、毒殺の容疑で警察に引き渡そうとする。しかし、追い詰められたディオはジョースター卿を刺殺し、石仮面に秘められた能力を発現させてしまう。石仮面の力で不死身の吸血鬼と化したディオを倒すべく邸に火を放ち、自身も深手を負いながら辛くもこれを倒した。その後偶然にもエリナの働く病院に搬送され、彼女の献身的な看病により意識を回復。実に7年ぶりの再会を果たした

ディオとの闘いで負った傷がある程度回復し、エリナに付き添われて退院。その直後に、「仙道(波紋)」の達人であるウィル・A・ツェペリと出会う。彼はディオがまだ生きていることをジョナサンに告げ、石仮面に対抗するためには波紋の力が必要であると宣告する。ジョナサンはツェペリに弟子入りして波紋を修業し、これを体得。ディオを追う過程で師であるツェペリを失うが、彼が死ぬ間際ジョナサンに託した力で更なる成長をとげ、ディオとその一派を倒す

1889年2月2日、エリナ・ペンドルトンと結婚。新婚旅行中、一時は倒したかに思われたディオに客船を襲撃される。喉元を貫かれて波紋を封じられ、死の淵に立ちながらもディオの配下を撃破。エリナと生き残りの赤ん坊(後のリサリサ)を逃がすためその身を犠牲にし、ディオもろとも客船の爆発に巻き込まれ、船上にて壮絶な最期を遂げる




Part2『戦闘潮流』

主人公のジョセフ・ジョースターはジョナサンと瓜二つである。また、スピードワゴンとリサリサの回想に登場している




Part3『スターダストクルセイダース』

死後、首から下の肉体をDIOに乗っ取られ、皮肉にもPart3で自らの子孫である承太郎達を苦しめることになる




Part4『ダイヤモンドは砕けない』

直接の登場はないが、Part3でDIOが復活し、ジョナサンの肉体を乗っ取っていた為、主人公の東方仗助はスタンド能力発現に伴う高熱で、生死の境をさまよう





Part5『黄金の風』

DIOが首から下の肉体を乗っ取っていた頃に妊娠させた女性から、Part5の主人公ジョルノ・ジョバァーナが誕生。ジョースター家の血や精神が受け継がれることになった






Part6『ストーンオーシャン』

ジョルノの他にDIOの息子が3人登場しているが、ジョルノ同様、彼らにもジョースター家の血が受け継がれることになった。また、DIOの親友であるエンリコ・プッチが、DIO(ジョナサン)の骨で誕生した「緑色の赤ちゃん」と合体し、徐倫達を苦しめることになる

29: さくら [×]
2012-11-25 04:10:48





ジョナサン・ジョースターの波紋法



ズームパンチ
パンチを繰り出しつつ、腕の関節を外しリーチを伸ばす技。関節を外す際の痛みは波紋で和らげている


山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)
波紋を打撃により叩き込む技。ジョナサンの技の中では最も強い波紋を放つ。パンチ一撃と後のPart3以降で見られるような拳のラッシュの2パターンがある


青緑波紋疾走(ターコイズブルーオーバードライブ)
水中用の技。水に波紋を走らせ、遠くまで伝達させる


銀色の波紋疾走(メタルシルバーオーバードライブ)
金属に波紋を伝達させる技。剣などを防ぎつつ攻撃することが可能


緋色の波紋疾走(スカーレットオーバードライブ)
熱を発生させる技。なお劇中では自分に波紋を流したように見えるが、実際は自分の腕を通してブラフォードの髪に流している


生命磁気への波紋疾走(せいめいじきへのオーバードライブ)
木の葉などに波紋を流し、一つに寄せ集める。劇中ではツェペリとともに巨大なグライダーを作り上げた。


ハーミット・パープル(隠者の紫)
Part3序盤でDIOがジョセフと似たスタンドを使っている。これは、画集『JOJO A-GO!GO!』で「ジョナサンのスタンドである」と説明された。また、小説『OVER HEAVEN』でも「ハーミット・パープル」と明言され、「同じ、または同じでなくとも似たようなスタンドをジョナサンの孫(ジョセフ)も持っている」とされている

このスタンドはジョセフのとは違い、カメラを軽く叩くだけで念写ができ、壊さなくてよい

なおPart3を元とした格闘ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険』ではこのスタンドを使ったシーンは登場するが、スタンドは絵の中から消されている

30: さくら [×]
2012-11-29 00:49:37

ファントムブラッド


登場人物の調べ───────





ロバート・E・O・スピードワゴン


ロンドンの貧民街でチンピラを取り仕切るボスで、東洋の毒薬をディオに売った人物を探しに来たジョナサンを襲うが、「親を悲しませたくない」と自分達にあえて手加減して戦ったジョナサンの「甘ちゃん」ながらも紳士的な姿に惚れて仲間になる
つばに刃物を仕込んだ帽子をブーメランのように操り、武器としていたが、初回のジョナサンとの対決のみにしか使用されていない。ツェペリの死後、彼の帽子はスピードワゴンに受け継がれた。
波紋は使えないが、手にしたハンマーを武器にゾンビと戦っていた。PS2版でもハンマーを武器に戦うが、波紋が使えないためゾンビ相手にはかなり苦戦する
ゴロツキながらも気さくで世話焼きな好漢。以前世界中を旅したことがあるらしい

31: さくら [×]
2012-11-29 00:57:22




ロバート・E・O・スピードワゴン の活躍


Part1

経験上悪人と善人は「ニオイ」で区別でき、改心したと見せかけたディオの演技に危うく騙されそうになるジョナサンに注意を呼びかけている。吸血鬼との戦いでジョナサンやツェペリの役に立ちたがり、波紋法を使えないことを悔やむところもあったが、旅の経験や元来の精神力の強さを活かして、大金槌を武器に屍生人を倒すなどの活躍を見せ、「危険が迫れば逃げ出すのではないか」と彼を疑っていたツェペリも、後にその姿を認め謝罪している。なお、ツェペリがタルカスとの戦闘で死亡した後、彼のシルクハットを引継いで被っている。終生ジョナサンのことを「ジョースターさん」と呼んでいた(例外:ディオが吸血鬼と化した時、警官から取り上げた拳銃の発砲をためらったジョナサンに「撃つんだー!JoJoー!!」と叫んでいる。結局ディオを撃ったのはスピードワゴンである。コミック第2巻P93。Part2では50年後という事もあり、「ジョナサン」と呼んでいる場面もある)
つばの部分が刃になったシルクハットや大金槌を武器として使用していた




Part2

ジョナサンの死後、アメリカに渡り石油王として(ひとりで死にそうになりながら、テキサスの油田を発見した)巨万の富を得て、スピードワゴン財団を設立、吸血鬼と柱の男たちについて調査していた。ジョナサンの死後も、彼の妻であるエリナをはじめとするジョースター家との交流は途絶えておらず、少年時代のジョセフも、エリナとスピードワゴンが自分の家族だと発言している
物語冒頭でストレイツォに頭を割られ殺害されたと思われたが実は生存しており、川に捨てられていたところをナチスに保護・拉致され、吸血鬼のことを自白させられる。以降劇中では最後まで頭に包帯をしている
柱の男たちとの戦い以降は、自身が立ち上げた「スピードワゴン財団」によってアメリカの経済・医療を発展させた。
1952年(1939年とされた時期もある)に心臓発作により89歳で死去。生涯独身だった





※スピードワゴン財団(SPW財団)

スピードワゴンがアメリカに渡り石油王となり巨万の富を得て設立した財団。主に医療などに力を入れている。その中に超常現象を扱う部門があるが、これはジョースター家との付き合いと「石仮面」の研究のためによるもので、「過酷な運命を背負う彼等の手助けをしてほしい」というスピードワゴンの遺言に基づいたもの。石仮面や柱の男の脅威が去った後も、現代(1987年)が舞台のPart3以降、原因不明の病気で苦しむ者の治療・介護の傍ら、新たなスタンド使いの情報をジョースター家に提供し、強力なバックアップをしている。それぞれの運命が変わった世界であるパラレル・ワールドを舞台にしたという説があるPart7でも、「スピードワゴン石油株式会社」と名を変えて存在しており、北アメリカ大陸横断レース「スティール・ボール・ラン」のスポンサーとして活動しているようである。本部はアメリカ合衆国テキサス州ダラスにあり、東京・目黒にも支部がある

32: さくら [×]
2012-11-29 01:03:00





Break Time…




スピードワゴンについて捕捉…



名前の由来はアメリカのロックバンド、REOスピードワゴン


第2部の石油王になったという設定はジョン・ロックフェラーに由来する


構成上の理由で映画版には登場しない


お笑いコンビスピードワゴンのコンビ名は彼の名前が由来。なお彼らは映画版に声の出演を果たしている

33: ゼロ [×]
2012-11-29 01:21:57

そうだったのか……

よく調べてる。そしてよく知っている。

勉強になった。

34: さくら [×]
2012-11-29 01:40:36



ゼロ



ありがとう



調べてると点と線がつながる感じでかなり楽しい


あの時の行動があるからこそ次に繋がっている的な奇跡の重なりが素晴らしい…


無駄のない行動…無駄のない面白さ…無駄のない感動…





ありがとう荒木先生──────

35: さくら [×]
2012-12-09 03:47:19

ファントムブラッド




登場人物の調べ───────



ウィル・A・ツェペリ

ジョナサンに波紋の呼吸法を教えた師。自ら「男爵」と名乗っている。ひょうきんな性格ではあるが実力は高い。イタリア系の学者の家柄に生まれ、若い頃は父親の大学の遺跡発掘隊の一人として世界中を旅していた。メキシコで石仮面を発掘したが、帰国途中に実父が石仮面をつけて船員を皆殺しにした上に日光を浴びて消滅してしまい、唯一の生き残りとなる。その後は石仮面の行方を捜すとともに吸血鬼への対抗策を模索し、老師トンペティのもとで波紋を習得。ジョナサン達とともに戦うが、タルカスとの戦いの際に鎖で体を真っ二つにされてしまう(彼はこうなる事をトンペティに予言されていた)。それでもジョナサンに究極奥義「深仙脈疾走(ディーパスオーバードライブ)」を伝え彼をパワーアップさせて勝利させる。最期はジョナサン達に看取られて死亡した

なお、今わの際に「若い頃結婚していたが石仮面破壊に人生を捧げる覚悟のため家族を捨てた」と語ったが、雑誌連載時には妻子はいないとされていた。これは作者がウッカリして設定を失念した為であり、単行本化の際に改められたもの。(この件は作者が設定ミスを認めており(作者曰く「大人は嘘つきではなく間違いをするだけ」)、後に単行本などで読者に謝った。Part2ではこの設定に準じ息子のマリオ、孫のシーザーが登場。テレビアニメ版も同様)





トンペティ

ツェペリに波紋を教えた師匠。弟子のダイアーとストレイツォを連れてジョナサンたちと合流し、ディオらと戦う。手を握ると相手の生命の波長を読み取り「運命」を予言することができる





ダイアー

トンペティとともにツェペリの援軍に赴いた波紋の戦士。ジョナサンの力を試した。必殺技の「稲妻十字空烈刃(サンダークロススプリットアタック)」でディオに挑み体ごと凍らされ砕かれてしまったが、頭部はバラの花壇に落ち、絶命直前に波紋を帯びたバラの花を口で投げ、ディオの右目を潰した。ファンからは『ダイアーさん』という愛称で飛ばれている
名前の由来は相棒のストレイツォともにイギリスのロックバンドダイアー・ストレイツから




ストレイツォ

容姿端麗な波紋の戦士。ダイアーとともに登場し、ディオ配下のゾンビ四人を瞬殺した
決めセリフは「このストレイツォ、容赦せん!」。PS2版では覚醒技で「このストレイツォー 容赦せんせんせんせんせんせんせんせんせん・・・、 容赦せん!」とPart3以降のオラオララッシュのようなセリフになる
名前の由来はダイアーと同じくダイアー・ストレイツから





※ダイアー・ストレイツ(Dire Straits)は、イギリスのロックバンド。1970年代末から90年代初頭に掛けて、ポップシーンにありながらも流行とは一線を画した音楽で世界的な人気を誇ったグループである

36: さくら [×]
2012-12-13 04:33:06

ファントムブラッド




登場人物の調べ───────





エリナ・ペンドルトン


ジョナサンの思い人。幼い頃に近所の子供達にいじめられているところをジョナサンに助けられる。それを機にジョナサンに恋心を抱き、後に相思相愛となる。レディとしての教育を受け淑女である一方、ジョナサンと気さくに遊ぶ年相応な面も持つ。ジョナサンへの当てつけのためにディオに無理矢理唇を奪われるが、彼の前であえて泥水で口を洗い意志を示すなど、この頃から芯の通った誇り高さを持っていた
7年後、医者である父親の病院で働き看護婦となっている。ディオとの戦いで重傷を負ったジョナサンが偶然にも彼女の働く病院に担ぎ込まれ、ジョナサンと7年越しの再会を果たす。自身の疲労・犠牲をものともせず、ジョナサンが目を覚ますまで、毎晩介護を行っていた(ジョナサンが目覚めた直後、気をゆるめて意識を失いかけてしまうほど無理をしていた)
1889年2月2日、ジョナサンと結婚。新婚旅行中、客船がディオの襲撃を受ける。爆発炎上する船上で、瀕死の重傷を負ったジョナサンと共に死ぬことを決意し最後まで彼に付き添おうとするが、襲撃から生き残った赤ん坊を連れて逃げるようジョナサンに説得され、船を脱出。カナリア諸島沖で無事救助された。この時すでにジョージII世を身篭っており、後に出産。ジョースターの血統が受け継がれていくこととなった






ポコ


ウインドナイツ・ロットに住む少年。ディオに催眠術で操られジョナサンたちを誘い出す。臆病な性格だったが、ジョナサンがタルカスにより決闘場「双首竜の間」に閉じ込められた時には姉の言葉から勇気を奮い立たせ小窓から決闘場の中に入り扉を開く






ジョージ・ジョースターI世(ジョースター卿)


貴族領主でジョナサンの父。ジョナサンが赤ん坊の頃に馬車で事故に遭い、妻を失い自身も重傷を負った。偶然通りがかったダリオ(実際は事故現場で金品を漁っていただけ)に助けられる。泥棒を働いたダリオを許すなど優しく、そして言動は極めて紳士的である。その一方で父親としては厳格で、ジョナサンへの教育は厳しい。しかしその厳しさはジョナサンに対する期待と「逞しくなって欲しい」願いの裏返しであり、誰よりも息子を愛していた。計画が露見し、咄嗟にナイフで襲いかかろうとしたディオからジョナサンを庇って死亡した
なお、作中にフルネームが出たのはPart3からである。I世と呼ばれるのはII世が登場するPart2からなので、Part1ではI世とは呼ばれてはいない







ダリオ・ブランドー


ディオの父。1827年生まれ。酒飲みでだらしのない性格。1868年、ジョージI世の馬車の事故現場に居合わせ、馬車の金品を盗もうとしていたところ、ジョージがまだ生きていたことから結果的に助ける。本来貴族から金品を盗んだとして流刑になるところをジョージが無罪釈放にしてくれた上、ジョージの支援まで受け酒屋を経営していたが、商才が無いばかりにやがて店を潰し、妻も病気で亡くすなど不運が重なった為に自暴自棄になり、酒浸りな日々を送る事になった。1880年、母の形見を酒代に換えようとした事でディオの怒りを買い、病気に見せかけて毒殺された

37: さくら [×]
2012-12-23 03:03:18

ファントムブラッド


登場人物の調べ───────






ディオ・ブランドー



家族・血族

父:ダリオ・ブランドー
義父:ジョージ・ジョースターI世
義兄弟:ジョナサン・ジョースター(初代ジョジョ)
妻:日本人女性、その他3人
息子(異母兄弟):ジョルノ・ジョバァーナ(五代目ジョジョ)、ヴェルサス、リキエル、ウンガロ



幼年時代から年齢にそぐわぬほどの知性と冷酷さを持ち、常に他人を見下し、それでいて人に本心を明かさず友好的につきあうという性質をもっており、幼年時代から父を含めてあらゆる人間に敵意を持つ荒んだ性格だった。いつも感情を隠しているものの実際は短気で、自分が優位になると調子に乗って隙を生むところがあり、Part1では彼自身それを自分の欠点として自覚し、それをコントロールするよう努めていた。上昇志向が強く、利用できるものは何でも利用しようと考え、ジョースター家の養子となってジョースター家の乗っ取りをたくらんでいた(故に厳密にはその人生の大半においてディオ=ジョースターであるはずだが、多くのメディアではディオ=ブランドーと表記される。本人は養子になった後一度もどちらの姓も名乗ったことがない)。終始ジョナサンを見下し、「自分にとってはサル同然」という旨の言葉を浴びせたりもしたが、最後に現れた際はジョナサンを侮辱したゾンビを一喝するなどしており、「自分をここまで追い詰めた相手」として敬意を払う様子を見せた

ロバート・E・O・スピードワゴンからは「ゲロ以下のにおいがプンプンする」「生まれついての悪(ワル)」と評されるように、数年も世話になったジョースター卿に何の情も抱かず毒を盛るほどであるが、母への思慕の情はあった。酒に溺れるばかりで自堕落な父・ダリオに対しては母に苦労をかけて死なせたこともあって嫌悪しており、彼が死んだ際には墓標に向かって痰を吐いている

Part3ではPart1の敗北の経験からか用心深くなり、より冷静沈着になる。だが終盤で好戦的な性格を露わにしジョースター一行を圧倒した。金で雇った賞金稼ぎの他、その絶大なカリスマ性に惹かれて彼の元に集まったスタンド能力者を多数従え、自身の細胞である「肉の芽」(後述)を植え込むことで忠誠を誓わせていた。DIOの持つ「悪の魅力」に心服するスタンド使い・ンドゥールは彼を「悪の救世主」と評している

それまで肉親・部下・友人と誰に対しても気を許すことはなかったが、Part6の回想シーンで描かれたPart3以前のDIOはエンリコ・プッチとしばらく共に生活しており、プッチには友情と尊敬を示している描写がある。本心からか「天国に行く方法」のためであったかは不明







劇中での活躍


Part1『ファントムブラッド』


1867年生まれ。14歳のとき父親のダリオが死亡したことで身寄りがなくなり、イギリスの貴族ジョースター家の養子となる。「世界一の金持ちになってやる」という決意のもと、手始めにジョースター家の財産乗っ取りを密かに企てる。計画の第一歩として、ジョースター家の正当な跡取り息子であるジョナサンを精神的に追い詰め堕落させるため、執拗な嫌がらせを繰り返す。しかしそれが逆にジョナサンを成長させるきっかけとなり、予想外の反撃を受けることとなる

大学に通うようになってからは大学ラグビーで活躍する傍ら、法律の分野を首席で卒業する予定である(実際には卒業していない)など学業の面でも優秀であった。この頃にはジョナサンを堕落させる試みは諦めており、表向きだけ友人として付き合っていた。財産に関して法的に干渉する権利を得たのを機に、ジョージ・ジョースター卿を病死にみせかけ毒殺する計画に移る。しかし計画半ばで、ジョナサンが偶然見つけた、ダリオが遺言状としてジョースター卿に宛てた手紙の内容から「ディオの父親の死因である病の症状が現在のジョースター卿と酷似している」ことをジョナサンに気付かれてしまう(さらにディオの父親ダリオは病死ではなくディオの手で毒殺されたこと、同様の手口によりジョースター卿をも殺害しようとしていること、さらにはジョースター家の財産を乗っ取ろうとしていることが、全てジョナサンに悟られてしまった)。そこで口封じのためジョナサンが研究していた石仮面を利用して彼を殺害しようと試みるが、その過程で石仮面に秘められた能力を発見する。毒殺の証拠を持ち帰ったジョナサンが通報した警官隊に包囲された際、危機を脱するため決意したディオは、人間をやめる旨を宣言して自ら石仮面を被り、ジョナサンをかばったジョースター卿を刺殺し仮面の能力を発現させる。不死身の吸血鬼となったディオは、無比の身体能力や再生力など人間を超越した力を手に入れ(テレビアニメ版ではこれに加え髪の毛が若干伸び、雷のような刺々しいデザインの髪型になった)、警官隊を惨殺、ジョースター邸を全焼させジョナサンにも重傷を負わせたが、彼の機転により強力な再生力が追いつかないほど全身を焼かれ、瀕死の重傷を負う

ジョナサンに負わされた傷が治りきるまで、一旦小村ウィンドナイツ・ロットに逃れ、その後はゾンビらを多数生成し世界征服を目論む。だが、修行により波紋法を身に付けたジョナサンらに突破され、彼との一騎撃ちとなる。波紋によって全身を溶かされ敗れるが、全身を溶かされる前に自ら首をはねたため、辛うじて首だけが助かり密かに生き延びる

1889年2月7日、幼馴染のエリナと結婚し豪華客船で新婚旅行中だったジョナサンの前に再度姿を現し、瀕死の重傷を負わせる。そして、失った体の代わりにジョナサンの肉体を手に入れ再起を図るも、最後の力を振り絞ったジョナサンと相打ちとなり、彼と共に客船の爆発に巻き込まれて海底へと沈んだ



Part2『戦闘潮流』

直接の登場はないが、Part1に登場した波紋使いのストレイツォは、ディオの影響でひそかに吸血鬼の力に憧れており、石仮面を被り吸血鬼と化してスピードワゴンとジョセフを襲う

また、ディオが生んだPart1のゾンビの生き残りが、ジョナサンとエリナの息子でありジョセフ・ジョースターの父親でもあるジョージ・ジョースターII世を殺害している。その後、ジョージの妻のリサリサ(エリザベス・ジョースター)が生き残ったゾンビ(表向きはイギリス空軍司令官)を波紋で倒すが、目撃者がいたことから「イギリス空軍司令官殺し」の国家反逆罪で全世界へ指名手配され、スピードワゴン財団の協力で姿をくらませることになり、その影響でジョセフと離れ離れになってしまう


Part3『スターダストクルセイダース』

豪華客船の爆発で死亡したかに思われていたが、沈没する直前にジョナサンの遺体を斬首し、首から下を奪い取ることに成功、密かに用意していた棺桶型シェルターに避難し眠りについていた。100年後(正確には96年後の1985年)、トレジャーハンターにより海底からそのシェルターが引き上げられた事で長き眠りから目覚め、再び活動を始めた。エジプト・カイロのとある屋敷を拠点とし、途中知り合ったエンヤ婆の手によりスタンド「世界(ザ・ワールド)」が覚醒し、再び世界を手にしようと配下を増やしていた

自らの覚醒によってジョースターの血統である空条承太郎たちが自分の存在を知覚、倒しに来ることを予想したDIOは、配下のスタンド使い数十名を刺客として差し向ける

エジプトでの決戦では自身のスタンド「世界(ザ・ワールド)」の時間停止能力を利用して花京院典明を殺害、波紋使いであるジョセフ・ジョースターも瀕死に追い込み(が、後にDIOの死体から輸血した為復活)、ジャン=ピエール・ポルナレフを戦闘不能にした。しかし、自身のスタンドと同じ時間停止能力に目覚めた承太郎に苦戦する。DIOを欺くために一時的に心臓を停止させていた承太郎に頭部を殴られて大ダメージを負い、瀕死のジョセフから血を吸ってパワーアップ。だが、激昂した承太郎によって自身の時間停止が終わるタイミングで時を止められて形勢を逆転され、最後は「スタープラチナ」の攻撃を受けてスタンドごと本体であるDIO自身も破壊され敗北、死亡した。バラバラに砕かれたDIOの肉体は、日の出の光を浴びて灰となって消滅(後にPart6でプッチに自分の小指の骨を渡しており、遺体の一部が残っていたことが判明する)。しかしその絶大な影響力は、彼の死後も依然消えることはなかった


Part4『ダイヤモンドは砕けない』

虹村形兆の回想の中で「親父に肉の芽を植えつけた人物」として登場。DIOの部下であった形兆と億泰の父親は、DIOの死による肉の芽の暴走により肉体を侵食され、酷い見た目になって知能も低下し、生き続けるだけのただの肉の塊になってしまった。息子の形兆は、そんな父親を「普通に死なせてやる」ことのできる能力者を探すため、杜王町で「弓と矢」を用いてスタンド使いを増やす

ちなみに主人公の東方仗助は、10年前(Part3の頃)、ホリィと同様にDIO復活に伴うスタンド発現の悪影響を受け、高熱で生死の境をさまよった


Part5『黄金の風』

主人公のジョルノ・ジョバァーナは、DIOがジョナサンの体を乗っ取った後に生まれた息子である。シリーズ初期にジョルノが持っていた写真に登場する

他のPartとは違い独立した話であるため、その後のストーリー展開にはあまり影響しない



Part6『ストーンオーシャン』

エンリコ・プッチ神父の回想でのみ登場。1987年、スタンド能力の素質がある者を探して旅をしていた頃、修行時代のプッチ神父と知り合い親友となる。DIOが自らの小指の骨を彼に渡すシーンが描かれた。回想シーンでは、DIOがプッチの膝の上に足を置いたり、プッチと共に帆船模型の製作をしたり、本を読みながら語らいを楽しんだりと、これまでの尊大なキャラクターとは違った温和な一面を見せる

プッチの人生を変えた張本人で、DIOは彼に「天国へ行く方法」を託すことになる。 また、ジョルノとは別に生ませた3人の息子であるウンガロ、リキエル、ヴェルサスが登場している






吸血鬼の能力


気化冷凍法
波紋法とは対極の技。体から水分を気化させて熱を奪い、触れた相手を一瞬にして凍らせる技。波紋は血液のエネルギーなので、血管ごと凍らせることで波紋を起こせなくするために編み出した。ディオはこの技で攻略不可能といわれた技「稲妻十字空烈刃(サンダー・クロス・スプリット・アタック)」をもつダイアーさえも破り、凍らせたダイアーを冷酷にも砕いた。ディオ独自の考案による技で、他に使用した吸血鬼はいない。Part1でのみ使用

空裂眼刺驚(スペースリパー・スティンギーアイズ)
眼球内の体液を弾丸の様に飛ばす攻撃。この技でジョナサンを殺害した。後に吸血鬼と化したストレイツォも使用し、彼により命名された。ジョナサンに致命的な一撃を負わされたディオが執念で咄嗟に編み出した技で、作中で使用した吸血鬼はディオと、その場面を目撃していたストレイツォのみ。気化冷凍法と同じくPart3では使用されていないが、格闘ゲーム版では必殺技として実装されている。ドラマCDにおいても名前を発して使用したことがあるが、名前をつけて使用したのはPart2でのストレイツォが最初。波紋法により、防御が可能

他生物のゾンビ(屍生人)化
牙や指先、血管針などから他の生物の血液を吸収する際、「吸血鬼のエキス」を注入してゾンビ化させ、支配する能力。配下となった生物は理性が低下し、多くは凶暴な怪物となってしまうが、稀に知能を残したままゾンビになる者もいる。凶暴化しても変身前だった頃の記憶や嗜好は多少残っており、嗜好については理性の箍が外れて強くなる傾向がある。また死体にエキスを注入し、復活させたり、キメラを作ったりすることもできる。エキスを注入せず吸血のみを行うことも可能。その場合血を吸われた人間は死亡する
屍生人は吸血鬼の能力で生まれた存在なので、波紋や太陽光を受けると消滅する。
なお、ジョルノなど人間の女性との間に生まれた息子たちには、吸血鬼の能力や特徴は受け継がれていない。
第3部では、自ら首を刎ねたヴァニラ・アイスに自分の血液を与えて復活させる描写があり、これはポルナレフいわく「吸血鬼になりかけた状態」で、最終的にヴァニラ・アイスは太陽の光によって消滅している。なお、DIOに血を吸い取られて一時死亡したジョセフは、彼の死体から輸血することで蘇生したが、DIOに奪われた血液を元の肉体に戻したということで吸血鬼にはなっていない

肉の芽
吸血鬼であるDIOの細胞。これを額に植えつけられると、以下の特徴が現れる。
脳を刺激されて、DIOに対してカリスマに対するそれの様な憧れの感情を抱くようになり、DIOに従う忠実な部下となる
肉の芽を埋め込まれた者は、数年で脳を食いつくされて死ぬ。
主であるDIOが死ぬと肉の芽は暴走し、これを埋め込まれていた者は知性の低い不死身の怪物となってしまう。この時、肉の芽を埋め込まれた者がDIOの死を知覚する描写もあり、これはPart4で語られた。
摘出しようとすると、動いて脳を傷つけたり、触手を出して摘出しようとする者の脳に進入しようとするため、引き抜くには余程のスピードと精密さ、そして攻撃に屈したりうろたえたりしないだけの精神力が必要になる。
吸血鬼の一部であるので、波紋の力で消滅させる事が出来るが、これは引き抜いた後の処置となる(コミック版13巻参照)。同様に、太陽の光で消滅する(コミック版17巻参照。こちらの場合前髪が長い花京院はともかく、髪をアップにして額を出しているポルナレフを操り続けている描写がある)。OVA版ではアヴドゥルの「魔術師の赤」の炎で焼き払われている
当初花京院とポルナレフは、この「肉の芽」を埋め込まれてDIOの刺客として襲ってきたが、承太郎の「スタープラチナ」によって「肉の芽」を抜かれ仲間になった





ディオのスタンド

世界(ザ・ワールド)
【破壊力 - A / スピード - A / 持続力 - A / 射程距離 - C / 精密動作性 - B / 成長性 - B】(『JOJO A-GO!GO!』による)


タロットの21番目のカード「世界」が名前の由来。逞しい体つきをした人間型のスタンド。デザインの特徴としては三角形のマスクを被ったような顔、背中に付いたタンクのような物体、手の甲にはその能力を象徴するかのような時計のマークがある
承太郎のスタープラチナと同様の近距離パワー型で、高いパワーとスピードを有する。なおかつ近距離パワー型の中では10mと反則的に長い射程を持つ。DIO自身「パワーも精密さもスタープラチナより上」「最強のスタンド」と豪語するほどである。ラッシュ時に「無駄無駄」を連呼することから「無駄無駄ラッシュ」と呼ばれ、凄まじい威力を誇る。
さらには、自分以外の「時を止める」ことができる(時間停止)。DIOはこの能力を「まさに『世界』を支配する能力」と形容している。初めは一瞬だったが、ジョナサンの体が馴染む度に停止できる時間が延長し、登場時で5秒、ジョセフからジョースターの血を吸血したことで9秒まで伸びた。直後に承太郎に倒されたが、DIO自身はさらに停止時間を延ばせそうだと実感している(なお、厳密には「時間が止まった世界」で「5秒」と言うのは妙な表現で、DIO本人もそれを口にしている)。また、DIOは不老不死の吸血鬼となっているため、時を止めている間に自分の肉体だけ時間が進んでいても老化の心配がない。ゆえにこの能力を高めたり多用したとしても全く問題がなく、本人もその能力を高めようとしていた。時を止めた場合、同じタイプのスタンドを持つ者以外はその間のDIOの動きを認識できないため、その間にDIO自身が動けば他者はDIOが瞬間移動をしているような錯覚に陥る。この効果を利用して、時間の止まった状態で承太郎の体の周囲に無数のナイフを投げつけ回避不能の状態を作り出したり、頭上からマカダム式ロードローラー(OVA版Part3ではタンクローリー)を叩き付けたりと、数々の衝撃的な攻撃を繰り出した。
時を止められる「ザ・ワールド」というスタンドは、DIO自身の「時間の束縛から自由になりたい」という潜在意識の発露からであると、『JOJO A-GO!GO!』の作者インタビューで語られている。
スタンドのデザインも若干変更されている場合もあり、原作Part3では筋肉質で肘と膝のパッドがハートの形になっているが、『JOJO A-GO!GO!』以降ではスリムな体型になり、パッド部分が「D」のロゴになっている

隠者の紫(ハーミット・パープル)
物語の初期にジョセフの「隠者の紫」と同質の念写スタンドを使っている(なお、このスタンドはジョセフのものとは違いカメラを軽く叩くだけで念写ができ、壊さなくてもよい)
これについては原作内では特に説明はされなかったが、画集『JOJO A-GO!GO!』の付録では「ジョナサンの肉体が覚醒したスタンド能力である」と説明されている
小説『OVER HEAVEN』では「ハーミット・パープル」と明言され「同じ、または同じでなくとも似たようなスタンドをジョナサンの孫(ジョセフ)も持っている」とされている

38: さくら [×]
2012-12-27 02:21:46

ファントムブラッド




登場人物の調べ───────





ワンチェン


ディオに毒薬を売っていた中国系の東洋人。そのことをジョナサンが突き止めたため、ディオの計画が露見した。ジョースター邸が焼失した後、焼け跡を漁っていたところをディオの手によってゾンビとなる。その後は要所で登場し、首だけになったディオを救ってジョナサンを誘き寄せるなど第一部の最後までディオを支えるも、ジョナサンの最後の波紋で体内組織を狂わされ、船と運命を共にする




黒騎士ブラフォード


ディオの能力により盟友のタルカスと共に蘇った死人で、「黒騎士」と呼ばれる。かつてエリザベス1世に処刑されたメアリー・スチュアートを守護していた英雄で、イギリス人なら誰もが知っている伝説の騎士。人間だった時から、甲冑をつけたまま湖を泳ぎきり敵を奇襲した・「死髪舞剣」(ダンス・マカブヘアー)という髪の毛を自由自在に動かす技が使えたなどの超人的能力を持っていたが、ゾンビ化によってその能力はさらに強化されており、髪の毛を用いての吸血も行える。ゾンビ化当初は現世への恨みを抱く邪悪な存在であったが、騎士としての誇りは失っておらず、実力を認めたジョナサンと一対一の決闘を行う。ジョナサンの波紋によって人間の心を取り戻すと、彼へ自らの剣と勇気を託し、昇天していった。ちなみに、タルカスと共に架空の人物である




タルカス


ブラフォードと共にメアリー・スチュアートに仕えていた巨漢の騎士。巨大な剣を持ち、岩をバターのように斬ることができたという。ブラフォードと共にディオによってゾンビとして甦り、剣で地割れを起こすほどの圧倒的なパワーと、自らが得意とする双首竜の間のチェーン首輪デスマッチでジョナサンを苦しめる。人間の心を取り戻したブラフォードと違い、子供でさえも手にかけようとする残忍な男で、二度目の死を迎えたブラフォードを中傷したり、ジョナサンに勝つために牙を折って目潰しとして吹き付けたりと、邪悪の限りを尽くす。一旦はジョナサンを倒してツェペリを惨殺するが、最後はツェペリの最終奥義を受けてパワーアップしたジョナサンによって瞬殺された




切り裂きジャック(ジャック・ザ・リパー)


実在の殺人鬼。ディオによってゾンビ化し、生前以上に切り刻むことに快楽を覚える邪悪な存在となった。体内から奇妙な形状のメスを放出して攻撃する。ジョナサンが初めて本格的に波紋で戦闘した相手である。ちなみに実在の切り裂きジャックは、未だに正体が解っていない
ディオの潜伏するウインドナイツ・ロットへ向かうジョナサン達をトンネル内で襲撃するが、ツェペリに一蹴される。トンネル内の通路へ逃げた後は「片手に持ったグラスの中のワインを一滴もこぼさずにジャックを倒せ」とツェペリに命じられたジョナサンを闇討ちしようとするが、ワインの意味を理解したジョナサンに居場所を察知されて壁越しに波紋を送り込まれ、砕かれて消滅した




怪人ドゥービー


ディオ配下のゾンビ。覆面を被っており、体内に色んな種類のヘビ達を飼っている。ヘビ達にジョナサンを襲わせるが、逆に彼の波紋で操られたヘビ達によって喰われてしまった




ペイジ・ジョーンズ・プラント・ボーンナム


ディオ配下のゾンビ達。装甲をまとった怪物のような姿をしている。律儀に一人一人名乗りながら登場したが、ストレイツォに瞬殺された




アダムスさん


ウインドナイツ・ロットに住んでいる成人男性。ディオ襲撃時にゾンビ化されたが、ジョナサン達を襲う直前までは普通の人間の姿をしており、正体を隠していた
正体を現す前に、ポコに冗談を言って怖がらせていたことから、生前はおどけた性格だったと思われる




獅子王ウィンザレオ・イナズマの騎士アイクマン・独眼のカイネギス


かつて77の輝輪(リング)に挑み、見事成し遂げた伝説の騎士達。原作では「77の輝輪の勇者の巻」の回にわずか1コマ、名前と彼らの姿らしきイラストが描かれただけだった。
PS2版では、原作とは若干展開が違うアナザールート「最後の波紋!(裏)」に進むことでディオの部下として登場し、ジョナサンと戦うことになる。三騎士は原作では「タルカスのような怪力巨体タイプ」と説明されていたが、PS2版では容姿・戦闘スタイルが原作のイメージに当てはまるのは獅子王ウィンザレオのみで、アイクマンは「旋風や稲光を放つ槍を使う、長身細身の美男子」、カイネギスは「毒などの卑劣な手段を使う、長髪で片目を隠した細身の男」となっている(この三騎士のゲーム版デザインは、バンダイナムコゲームス側の考案したアイデアに荒木飛呂彦が修正を加えたものである)







警部


ジョージ・ジョースターの殺害をもくろんだディオを逮捕するべく、ジョナサンの要請にこたえて部下を引き連れてきた中年男性。ジョージとはディオが生まれる以前に出会っており、彼とダリオの面会に立ち会った
ジョナサンにジョージとダリオの過去を語った後、天井から襲撃してきたディオの手刀で頭部を破壊されて死亡した。石仮面によって吸血鬼となったディオに殺された、最初の犠牲者となってしまった




スティクス神父


所属している教団からメキシコへの布教活動を命ぜられていた神父。半ば左遷のようなものなので、自暴自棄になって酒に浸っていた
目的地に行く途中の船上でディオの潜む棺桶を偶然発見したために殺害された。
PS2版では裏シナリオにてディオに肉体を乗っ取られてしまう。この場合、致命傷を受ける前のジョナサンで、肉体を得たディオ及び上述の三騎士と対決する

39: さくら [×]
2013-01-03 06:31:02



──────BRAKE TIME(ファントムブラッド)



ジャンプコミックス1巻第1話のジョナサンのセリフが「何をするんだァーッ」から「何をするだァーッ」になっている誤植があり、同66刷までの15年間に渡って修正されなかった。ゲーム版では、ファンサービスとして2周目以降は誤植のセリフになる


同じ『週刊少年ジャンプ』に連載されていた『魁!!男塾』のアニメ版のナレーションの背景に、石仮面が大写しになったことがある





劇場アニメーションの波乱──────



2007年2月17日公開。かつてPart3のOVAを手がけたスタッフが再結集して製作した

特典付きの前売券が劇場の窓口で販売された

プレミアムJOJOチケット - 原作イラストを使ったA3ポスター
石仮面ストラップ付き特別鑑賞券 - 石仮面はメディコス・エンタテインメントが製作
ユナイテッド・シネマではリピーターキャンペーンと称し、2回目の鑑賞者にはクリアファイル、3回目の鑑賞者にはオリジナルピンバッジを配布した

荒木飛呂彦は作品の映画化について「連載から20年も経って映画化されるというのは本当にうれしいことです。自分の娘を嫁にやるような気持ちで作品の幸せを願っています」というコメントを残した

ストーリーは簡略化されており、スピードワゴンを初めとする多くの主要キャラクターは尺の都合で登場していない

なお、劇場公開後の2008年5月に発覚したこの製作スタジオが担当したPart3のOVAの表現問題により、OVAが絶盤、さらに原作も回収となる騒動が起きたため、この事態を重く見た集英社側がA.P.P.P.側に対しジョジョシリーズ関連のDVDなどのソフト化を一切を認めない措置を取った

40: さくら [×]
2013-01-10 02:56:11





──────BRAKE TIME




GUCCIと「ジョジョ」がコラボ 世界の直営店舗に荒木氏のイラスト




イタリアの高級ブランド・GUCCIのショップウィンドウに8日、『ジョジョの奇妙な冒険』等で知られる人気漫画家・荒木飛呂彦氏の作品がお目見えした。同日に公開されたのは銀座、青山、大阪、仙台藤崎の店舗で、今後は日本のみならず、70店舗を超える全世界のグッチ直営ショップのウィンドウを彩る


2011年8月発売の女性ファッション誌『SPUR』(集英社)の別冊付録作品『岸辺露伴グッチへ行く』に続き、2度目となる同企画。ウィンドウに描かれている作品は鮮やかな色彩とグラフィック、同ブランドのアイコンである“フローラ”を抽象的に取り入れた「2013年クルーズコレクション」にインスピレーションを受け、荒木氏が描き下ろしたもの。母の形見としてGUCCIのコレクションを受け継いだ、「ジョジョ」シリーズ第6部の主人公・空条徐倫を描いたオリジナル作品で、『徐倫、GUCCIで飛ぶ』というタイトルも付けられている



今回のコラボについて同ブランドのクリエイティブ・ディレクター、フリーダ・ジャンニーニ氏は「荒木氏が創りだしたマンガストーリーは、エネルギーとセンシュアリティ、そして惹きつけてやまない魅力にあふれ、私がデザインしたクルーズコレクションに楽しく、そして魅惑的に命を吹き込んでいます」と絶賛。一方の荒木氏も「今回のグッチとのプロジェクトは非常に刺激的なコラボレーションでした」とコメントを寄せている



同企画は世界のGUCCIショップのウィンドウで2月中旬まで展開されるほか、『SPUR』公式Facebookページ、ショップ内やオンラインでのビデオでも見ることができる

41: さくら [×]
2013-01-10 05:19:37


世の中にはあの時があったからこうなった…この瞬間がなければ今はなかった、存在していなかったなど1つのことで運命が変わる瞬間…奇跡があるだろう──────

その数奇な運命がジョジョにはいっぱいある


そのほんの一部を紹介しよう…






(ファントムブラッド)




ジョナサンVSスピードワゴンでの奇跡


チンピラ時代のスピードワゴンが仲間と3人でジョナサンを金目当てに襲い、返り討ちにあう。3人ともボコボコにされるが、スピードワゴンはジョナサンが手加減していることに気づく。新たに大勢の悪党仲間がジョナサンを取り囲むのを見て、彼は叫ぶ


スピードワゴン「やめろみんな!その紳士に手を出すことは…このスピードワゴンが許さねぇ!」


ジョナサン「紳士?」


スピードワゴン「ひとつ聞きてえ!なぜ思いっきり蹴りを入れなかった?あんたのその脚ならよォ、俺の顔をメチャメチャにできたはずなのによォ!」


ジョナサン「蹴る瞬間、君にも父や母や兄弟がいるはずだと思った…君の父親が悲しむことはしたくないッ!」


スピードワゴンは驚嘆しながら”外見や服装だけじゃねえ正真正銘の紳士ってわけか…こいつは精神的にも貴族だ…気に入ったぜッ!”「あんたの名前を聞かせてくれ…」


ジョナサン「ジョナサン・ジョースター」






※このスピードワゴンとの出会いの場面がなければSPW財団もなく、後世の物語が成立しない















ツェペリの死



50歳のツェペリは25歳の時、師のトンペティから自分がどんな状況で死ぬのか予言を受けていた


ツェペリ「ついに来たか、あの予言の時が。これが運命なら、あるがまま受け入れよう!」


タルカスの攻撃で苦しむジョナサンを見たツェペリは、全てが予言通りだと確信しながら、ジョナサンを助けるために死地におもむく(この、目を見開き、足を踏み出して突き進む時の表情がいい)。結果、彼のもとに辿り着けたものの、身体はタルカスに切断されてしまう。上半身だけになったツェペリは虫の息のジョナサンの手を握り、自身の全生命エネルギーを与える


ツェペリ「わが…究極の…わが究極の奥義…ジョジョに捧げる。ジョジョ、継いでくれ、わしの意思をー!!究極!深仙脈疾走(ディーパス・オーバードライブ)!!」“フフ…JOJO、私の生命エネルギー全てを捧げたぞ”瞬時にして白髪になるツェペリ


絶叫するスピードワゴン「こ…こんな!こんなこと!残酷すぎる!お…おっさん!ツェペリのおっさあーん!」


爆発ジョナサンはタルカスを3発で粉砕


作者の言葉が入る--“そしてジョジョはまた受け継ぐ。彼の生き方とその精神を…”。





※「ジョジョ」はこの頃から既に“去った者の意志や精神を受け継ぐ”ことが重要テーマのひとつになっている




※因みに4巻P.132は特に間の取り方が絶妙


1コマ目:自分が死ぬと分かっていてタルカスに向かうツェペリに、スピードワゴンが背後から声を掛ける「ツェペリのおっさん!」


2コマ目:ピタッと立ち止まるツェペリ


3コマ目:緊張の汗を流して振り向くツェペリの目元のアップ


4コマ目:黙って見つめるワゴンの目のアップ


5コマ目:絵の白黒が反転しワゴンが「気をつけろよおっさん!」


6コマ目:返事をせずにクルッと前を向きなおすツェペリ


7コマ目「いくぞ!ジョジョ!」このコマには人物が描かれず、声とツェペリが歩いた後に舞う埃しかない


8コマ目:タルカスの目線で描かれた、ザッザッとこちらに向かって力強く歩み寄るツェペリ。この緊迫感




※スピードワゴンは以後、形見となったツェペリの帽子を被っている












ジョナサンVSディオ最終決戦



「幸…わせ…に…エリナ」
これがジョナサンの最期の言葉だった

エリナと赤ん坊(リサリサ)を逃がした後、炎上しながら沈んでいく船の中で、ディオ(頭部)を胸に抱え込むジョナサン。彼はディオの攻撃で喉に穴が開き、呼吸が出来ず波紋も練れない。

必死になってディオは彼を説得する


ディオ「離すんだ、考え直せジョジョ。お前に永遠をやろうではないか!その傷も治す…エリナと永遠を生きれるぞ…ジョジョ!」


だが反応はない。ジョナサンは目を見開き微笑していた


ディオ「…ジョジョ!?こいつ…死んでいる…!」




敵より主人公が先に死んでしまうという、衝撃的な第1部の最後だった






※ここでエリナが生き延びたからこそ、ジョージ2世が生まれ、ジョセフが生まれ、ホリイと仗助が
生まれ、承太郎が生まれ、ジョナサンの死から103年後に徐倫が生れた

42: さくら [×]
2013-01-13 03:29:46


Part2(第2部)を紐解いていこう…


『戦闘潮流』(せんとうちょうりゅう、JOJO'S BIZARRE ADVENTURE Part2 Battle Tendency)は、荒木飛呂彦の漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』のPart2(第2部)。波紋の戦士シリーズ・第2弾。単行本5巻 - 12巻に収録されている
『戦闘潮流』は後につけられた副題で、連載当時の副題は「第二部 ジョセフ・ジョースター ―その誇り高き血統」
2012年より放送中のアニメ版『ジョジョの奇妙な冒険』において、第10話より「戦闘潮流」編が放送中






あらすじ───────


Part1『ファントムブラッド』から50年後の1938年のニューヨークから物語は始まり、翌1939年まで続く。Part1の主人公ジョナサンの孫であるジョセフ・ジョースター(通称・ジョジョ)が、過酷な波紋の修行を経て、石仮面の吸血鬼より強力な「柱の男」達と種の存亡をかけて戦うアクション活劇。「柱の男」の更なる進化に関わる秘宝「エイジャの赤石」争奪戦が軸となっている。ナチス・ドイツの部隊もこの争奪戦に参加し、主人公サイドと複雑な絡みを見せた

43: さくら [×]
2013-01-13 04:11:03



戦闘潮流





登場人物の調べ───────






ジョセフ・ジョースター



Part2『戦闘潮流』の主人公


1920年9月27日、イギリス出身。18歳の時にアメリカ合衆国に移住し、後に帰化している。身長195cm、体重97kg。血液型B型。ジョナサン・ジョースター、エリナ・ペンドルトン夫妻の息子であるジョージ・ジョースター2世と、母エリザベス(リサリサ)の間に生を受ける

イギリス空軍のパイロットだった父は、ジョセフが生まれて間もない頃に軍に潜んでいた屍生人(ディオ・ブランドーの配下だったゾンビ)に殺害され、母もある事情から死んだことにされていたため、幼少期・少年時代は祖母エリナの手で育てられた

18歳の時にリサリサの召使だったスージーQと結婚し、一人娘・ホリィをもうけた。空条承太郎は、ホリィと日本人ミュージシャン・空条貞夫の間に生まれた孫である。また、1980年代に日本で不倫関係にあった女子大学生・東方朋子との間に、隠し子・東方仗助がいる



容姿は祖父ジョナサンによく似ているが、ジョナサンと正反対に暴力的で気性が激しく、アメリカ人のスモーキー・ブラウンから「イギリス人とは思えない」と評されるほど軽い性格をしている。態度も紳士的とは言い難く、目上の人間に対しても常に茶化すような接し方をしている。しかし、黒人であるスモーキーに対しても分け隔てなく友情を示し、仲間を守るためには自らを犠牲にすることも厭わないなど、その奥底にはジョナサンと同じ正義の心が見て取れる。また、自分を育ててくれた祖母エリナに対して深い尊敬・敬愛の念を抱いている


相手の裏をかくことが得意で、戦闘においてはマジックやイカサマを応用し、自分に不利に状況からも周到な罠を張り巡らせ逆転してみせる。また先読みの才能もあり、相手が次に口に出そうとする言葉を予測して先に言ってみせるという心理トリックじみた台詞回しをよく行う(ジョセフ「次におまえは○○と言う」「次のてめーの台詞は○○だ」→相手「○○…ハッ!」)その一方で、劣勢に陥ったら正面からのぶつかり合いを諦め、一旦戦闘から逃走することで状況の打開を図ろうとする一面もある


「乗り込んだ飛行機は墜落する」というジンクスを持っており、13歳と18歳の時にそれぞれ1度、68歳の時に2度と、生涯で4度も飛行機の墜落事故に遭遇しており、更にその全てにおいて無事生還している


老年期以降はビートルズを愛聴しており、登場した各部の最終話のラストシーンではウォークマンでビートルズの楽曲に親しんでいる。また、B級映画やマニアックな音楽にも傾倒しているようである。少年の頃から漫画収集の趣味もあり、Part4時には岸辺露伴に露伴の代表作「ピンクダークの少年」の英語版が発売されていないか問い合わせていた


若い頃は祖父ジョナサンらと同様に「JOJO」というニックネームで呼ばれ、本名で呼ばれることはほとんどなかった。ただし、ジョナサンがカタカナ「ジョジョ」と表記されているのに対し、ジョセフは主にアルファベットで「JOJO」と表記されている。老年期以降はニックネームで呼ばれることはなくなり、承太郎ら家族からそれぞれの立場に合った呼ばれ方をされている以外、周囲の人間からは「ジョースターさん」という呼び名で統一されている





ジョセフ・ジョースター視点からの家族・血縁



ジョージ・ジョースターⅠ世(曾祖父)

ジョナサン・ジョースター(祖父)

エリナ・ジョースター(祖母)

ジョージ・ジョースターⅡ世(父)

エリザベス・ジョースター(リサリサ)(母)

ジョルノ・ジョバァーナ(叔父)

スージーQ・ジョースター(妻)

東方朋子(愛人)

空条ホリィ(娘)

東方仗助(息子)

静・ジョースター(養子)

空条承太郎(孫)

空条徐倫(曾孫)

44: さくら [×]
2013-01-24 03:33:08




ジョセフ・ジョースター






劇中での活躍



Part2『戦闘潮流』
18歳(1938年)エリナと旧知の仲であるロバート・E・O・スピードワゴンを頼って、エリナと共にイギリスからアメリカ合衆国へと渡ってきた。石仮面で吸血鬼と化したストレイツォとの戦いを機に、ナチスも絡んだ柱の男との戦いへと巻き込まれる
祖父ジョナサンと違い先天的に波紋の能力に目覚めていたが、訓練を行っていなかったため技術的に未熟で、柱の男との戦いにおいて苦戦を強いられた。しかし、ヴェネツィアにてリサリサに弟子入りして修業に励んだ結果、短期間で波紋の能力を完全に操れるようになった。その後、エシディシ、ワムウとの戦い、親友シーザー・アントニオ・ツェペリの死を経て戦士として大きく成長し、究極の生命体となったカーズとの戦いでは、左腕を失いながらも、エイジャの赤石と火山の噴火の力でカーズを宇宙空間に放逐した
その噴火に巻き込まれて死亡したと思われていたが、岩盤が盾になって運良く海に落下したところをヴェネツィアの漁船に救助され、スージーQに看病されていた。しかしスージーQが生存の連絡を忘れていたため、ニューヨークに帰ってきた時には、執り行われていた自分の葬儀にて、自らの帰還とスージーQとの結婚を報告する羽目になってしまった




Part3『スターダストクルセイダース』
69歳(1989年)Part2の後、ニューヨークにて「ジョースター不動産」を経営する不動産王となった。カーズとの戦いで失った左腕には金属製の義手を装着し、その上に手袋を着けて隠している
ジョナサンの肉体の首から下を奪い、100年の時を経て復活したDIOの影響で、ジョースターの血統であるジョセフ、ホリィ、承太郎にスタンド能力が顕現。しかしジョセフや承太郎と違って闘争心の希薄なホリィには、スタンド能力が心身に悪影響を与えてしまい、危篤状態へと陥ってしまう。ホリィを救い祖父の代から続く因縁に決着をつけるため、DIOを倒すべく、承太郎やジャン=ピエール・ポルナレフら仲間達と共にエジプトを目指す
青年時代と同じく頭脳戦や駆け引きを変わらず得意とし、年月を経て得た様々な経験を生かし一行のリーダー・参謀役として、またその軽い性格からムードメーカーとして活躍。運動能力も年齢と比較して非常に高く、街中を全力疾走してもそれほど息切れした様子も見られなかった。また波紋能力もなくなったわけではなく、必要に応じて波紋の技を使用している
DIOとの決戦においては、波紋を用いた策略によってDIOと正面から渡り合い、花京院の命がけの助言によりザ・ワールドの能力の謎を解くことに成功するも、喉元にナイフを突き立てられ敗北。その後DIOに血を吸われ、魂が天に昇っていったような描写がなされていた。しかし承太郎がDIOを倒した後、DIOの死体からの輸血とスタープラチナによる心臓マッサージを受けて蘇生し、承太郎と共にエジプトから日本への帰路についた




Part4『ダイヤモンドは砕けない』
79歳(1999年)もしもの時のために自らの遺産を整理していたところ、かつて不倫関係にあった東方朋子との間に隠し子・仗助がいることが発覚。仗助と対面するため、また音石明をそのスタンド能力で追跡するため、M県S市杜王町を訪れる
Part3終了からPart4までの10年の間に、様々な病気を患いめっきり年老いてしまった。足腰も弱って杖をつかなければ歩行もままならず、認知症にかかっている様子すら窺わせたが、アクトン・ベイビーの事件をきっかけに認知症は改善し、少しずつではあるが往年の精気を取り戻していった
周囲には「妻以外愛さない」と公言していたため、仗助と朋子の存在が発覚した時はスージーQに激怒されたという。仗助と対面した当初は気まずい関係で、仗助から他人行儀に「ジョースターさん」と呼ばれていたが、様々な事件を経て打ち解けた後は「じじい」と親しく呼ばれるようになっていた。アメリカに帰国した後はアクトン・ベイビーの赤ん坊を養子として迎え、静・ジョースターと命名している
Part4初登場時は飛行機ではなく船に乗って杜王町に来訪しており、また最終話に杜王町を離れる際にも船を用いている。劇中で朋子と再会することは一度もなかった

45: さくら [×]
2013-01-24 04:14:20



ジョセフ・ジョースター




波紋法───


波紋疾走(オーバードライブ)
相手に素手で接触し(あるいは打撃を加え)、波紋を流し込む。
劇中ではジョナサンのように特別な技名を叫ぶことは少なかったが、Part3の対戦型格闘ゲームでは「山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)」「青緑波紋疾走(ターコイズブルーオーバードライブ)」など、ジョナサンの用いていた技の名前があてられている


波紋肘支疾走(リーバッフオーバードライブ)
肘打ちと同時に波紋を流し込む


波紋コーラー
コーラやテキーラの瓶に波紋を流し、内側から圧力をかけて栓を強く弾き飛ばす。技名はPart3の対戦型格闘ゲームより


波紋ヘア・アタック
引き抜いて手に持った多めの頭髪に波紋を流し、目の前の空中へ散らせることで相手の弾丸を弾いて防ぐ。サンタナ戦でルドル・フォン・シュトロハイムから引き抜いた頭髪に使用し、サンタナの撃った指マシンガンから自身とスピードワゴンを守った


クラッカーヴォレイ
鉄製のアメリカンクラッカーを鈍器として用い、それに波紋を流して攻撃する。直接殴りつけるだけでなく、投げつけて飛び道具として用いることもある。Part3の対戦格闘ゲームでは後者を「クラッカーブーメラン」と呼称


結界
相手に気づかれないように糸の結界を張り、隙を見ては糸を巻きつけて締め上げながら波紋を流す。得意の手品を応用した特殊な結び方を用いており、罠に気付かれて切断される事態にも対応している。エシディシ戦で使用



上記の他にも、様々な道具やトリックに波紋を応用した、独自の技を多く用いている






スタンド───


ハーミット・パープル(隠者の紫)


【破壊力 - D / スピード - C / 射程 - D / 持続力 - A / 精密動作性 - D / 成長性 - E】


イバラのような外見をしているスタンド。ポラロイドカメラなどを媒体にすることで、念写を行うことができる。序盤にポラロイドカメラを使い念写をしてみせる際、カメラを叩き壊すほど強く殴らなければならないと本人が述べていたが、物語が進むとテレビや地面の砂を媒体にして、特に殴ったりはせずに遠くの様子や周辺の地図なども映し出せるようになっている。また、機械に干渉して操ったり機械内部を探ることも出来る
戦闘向きのスタンドではないが、若干ながらイバラ自体にも殺傷力はある。イバラは自分の意思で自在に操作することができるため、ロープや鞭など様々な用途に用いられる。また波紋を流す性質も持ち合わせているため、イバラで縛り上げた敵に波紋を流し込んで攻撃するなど、本人の工夫によって高い汎用性を発揮する
通常、スタンドが破壊されると本体にダメージが反映されるが、イバラが引きちぎられてもジョセフはダメージを受ける描写はなかった
スタンド名の由来はタロット大アルカナ9番目のカード「隠者」





ジョセフ・ジョースター は全編を通じて、波紋法とスタンドの双方を使用できる唯一の人物である。また、ジョースター家の男子には「生涯一人の女性しか愛さない」「代々短命である」というジンクスがあるが、それを初めて打ち破った人物でもある

Part2最終話においてウォークマンでビートルズの音楽を聴くシーンには、連載当時の原稿では「ビートルズの『ゲット・バック』でも聞くか」という台詞が用いられていたが、単行本では諸般の事情からカットされている。Part3最終話ではこのシーンに帰結する描写として、「The Beatles “Get back”」とラベルの貼られたカセットテープをウォークマンで聞いている。また、Part4最終話においても、ポータブルプレイヤーにMDを入れる1コマが描かれている

Part4ではスタッフのミスによりPart3が本来の1989年ではなく1987年に設定されたため、Part4でのPart3に関連する西暦や年齢には若干ズレが生じている

2003年に放送された番組『週刊少年「」』にて、俳優の船越英一郎が「ジョセフ・ジョースターはまだ生きているのでしょうか」という質問に対し、原作者の荒木飛呂彦は「ちょっと**てると思うんですけど、生きてると思います」と答えている。ちなみに6部の時点で、ジョセフの年齢は91歳となる

Part6以前とは別世界の物語であるPart8「ジョジョリオン」においては、ジョースター家の家系図に、Part7「スティール・ボール・ラン」の主人公ジョニィ・ジョースターの孫としてジョセフ・ジョースターという名前が記されている。もちろん別世界であるため、6部までのジョセフ・ジョースターとは別人である

46: さくら [×]
2013-01-26 04:18:30

戦闘潮流





登場人物の調べ───────





シーザー・アントニオ・ツェペリ


ジョセフの親友で波紋使い。Part1に登場したウィル・アントニオ・ツェペリの孫で、父はイタリア人のマリオ・ツェペリ。1918年5月13日生まれ(1938年が舞台なので20歳)。身長186cm 体重90kg。血液型A型。両の頬に変なアザがある。外見は祖父に瓜二つのジョセフに反し、祖父アントニオとは外見は似ず、ガールフレンドがたくさんいるナンパ男だが、波紋の師であるリサリサのことは母のように慕っている。軽い性格のジョセフとは当初打ち解けなかったが、ワムウとの初戦でジョセフが自身を囮にスピードワゴンと自分を助けようとしたことを機に彼を見直すようになり、リサリサの下での修行を通して無二の親友となった。初登場の時点で波紋法を習得しており、シャボン玉を媒介とした波紋の攻撃を得意とする。いつでもシャボン玉を出せるよう、衣服には石鹸水を仕込んでいる
かつては家族と共に幸せに暮らしていたが、シーザーが最も尊敬していた父が理由も告げずに突如失踪した(家族のための生活費は残していたが、悪い親戚に騙され奪われた)ことから父を憎み、性格が荒れて放浪するようになる。孤児院に収容されるもその施設を脱走し、ローマの貧民街で(殺人以外の)犯罪に明け暮れる荒んだ青春を送る。このときに行った幾度ものケンカで素拳での一撃を恐れられており、すでに波紋の才能の片鱗を見せている。そして16歳の時にローマでマリオを発見するが、マリオはシーザーが不用意に柱の男に近づいて吸収されそうになったところを庇い、壁に引きずり込まれて柱の男に捕食され、死亡してしまう。この時シーザーは、マリオが自分や家族を捨てたのではなく、柱の男や吸血鬼との戦いに巻き込まないために自分達へ何も告げずに去ったことを知り、祖父と父の遺志を継ぐことを決意する。シーザーを庇う際、切迫した状況のせいか年月のせいかは定かではないが、マリオ自身はシーザーのことを息子と気付かずに死んでいった。しかし、赤の他人さえ命をかけて助けようとしたマリオの気高い精神はシーザーへと受け継がれた。それまでは父への恨みから「姓なんて無え」と言うほどであったが、この事件以後は父及びその血統を強く誇りとするようになり、それを侮辱する者には容赦をしないようになった
罠を承知でカーズ達の隠れ家に単身乗り込み、ワムウを追いつめるも後一歩のところで敗れる。瀕死の重傷を負いながらも自らの父と祖父が自己を犠牲にして他人を救ったことを思い返し、死力を振り絞ってワムウから解毒薬のピアスを奪い取ることに成功。バンダナに引っかけたピアスを自身の血で作ったシャボン玉に入れて飛ばし、ジョセフに託して絶命する
ジョセフがピアスと共に受け取ったバンダナは、形見の品として以降もジョセフが所持し、最終決戦ではそのバンダナをジョセフが身につけて戦った。ワムウに追い詰められた際、そのバンダナを利用することでジョセフはワムウを倒し、シーザーの仇を討っている

主な技は、衣装に仕込まれている特殊石鹸水に波紋を流し、シャボン玉を発射する「シャボンランチャー」や、それを高速自転させて円盤状に発射できる「シャボンカッター」。後者は祖父の使っていた波紋カッターの応用技で、「シャボンカッター・グライディン」としてそのエッジ部分で切断したり、円盤本体を「シャボンレンズ」として屋内に太陽光を送り込んだりもできる
名前の由来はイギリスのロックバンド「レッド・ツェッペリン」から

47: さくら [×]
2013-01-26 04:49:15

戦闘潮流


登場人物の調べ───────






リサリサ(エリザベス・ジョースター)

シーザーの波紋の師であり、後に師事したジョセフに波紋の扱い方を厳しく指導した。
ジョセフは知らなかったが、正体は彼の実母であり、1889年の大西洋の事件(Part1最終話)でエリナに助けられた赤ん坊。ストレイツォによって育てられ、彼の指導により波紋を習得する。生年月日は1888年12月頃。身長175cm。体重不明。血液型A型
成人後にイギリス空軍のパイロットとなったジョージII世と結婚し、ジョセフを産む。しかし、夫がイギリス空軍司令官として潜んでいたゾンビに殺害(ゾンビの正体を暴こうとしていたが、返り討ち)され、エリザベスはそのゾンビを波紋で倒すものの、目撃者がいたことから「イギリス空軍司令官殺し」の国家反逆罪で全世界へ指名手配となり、スピードワゴン財団の協力で姿をくらませていた
50歳だが、波紋の習得により20代後半のような若々しい外見を保っている。その波紋パワーはジョセフの軽く3倍。武器は、サティポロジア・ビートルという虫の「100%波紋を伝える糸」で編まれたマフラーで、それに波紋を流して吸血鬼を倒す。また、このマフラーは武器であると同時に、生命反応を感知できるレーダーにもなっている。
柱の男達との最終決戦でカーズに重傷を負わされるも生還し、ジョセフに自分が母親であることを打ち明け、ともにアメリカへ移住。1948年にハリウッドの脚本家と再婚したとされる。Part3には登場こそしないものの、ジョセフに「ジョースター家の血筋の人間には左肩に星型のアザがある」ことを教えていた。波紋使いは長寿であるが、その後の物語への登場は無いため、生死は不明。
名前の由来はアメリカのバンド「リサリサ&カルト・ジャム」から





ロギンズ、メッシーナ

2人ともリサリサの屋敷の召使であり、波紋の師範代。リサリサの下でロギンズがジョセフを、メッシーナがシーザーをそれぞれ厳しく指導した。ロギンズは最終試練の場でジョセフを待っていたところを、エシディシに殺害された。
メッシーナはエシディシが郵送した赤石の宛て先を突き止め、単独でカーズのいるホテル跡へ向かったシーザーを止めるべく追うが、ワムウに左腕を切り落とされて気絶する(終戦後は元に戻っている)。負傷の影響もあり、最終決戦には参加できなかった
名前の由来はアメリカのロックユニット「ロギンス&メッシーナ」から

48: さくら [×]
2013-01-31 01:47:21




戦闘潮流



登場人物の調べ───────




───────柱の男


サンタナ
「柱の男」の一人で、彼らの内では最下位の階級にあたる。カーズ達が旅を始めた頃は赤ん坊だったため、年齢はカーズ曰く「(自分達の)十分の一しか生きていない若僧」「青っちろいガキ」。理由は不明だが、ローマの地下遺跡で眠る他の3人とは離れ単独でメキシコの遺跡で眠りについており、スピードワゴン財団が発見した。それをナチス・ドイツが将来人類の存亡に関わると考え、「柱の男」を倒す研究のため奪取、研究の過程で多数の囚人の生き血を吸わせることによって目覚めさせた。他の3人とは異なり特定の流法(モード)は見せておらず、「憎き肉片(ミート・インベイド)」「露骨な肋骨(リブス・ブレード)」などの自らの肉体の一部を操作して攻撃を行う。最下位とは言えわずかな間に現代語を習得し、サブマシンガン(MP40)を一目見ただけで分解するなど高い知能を持ち、かつ一人でドイツ軍基地を蹂躙する圧倒的な能力を見せる。ただ、ジョセフが自分に吸収されなかったり、波紋で攻撃を防いだりしているのを見て不思議に思っていたことから、「波紋」の存在を知らなかったようである。シュトロハイムの文字通りの捨て身の行動とジョセフの攻撃によって太陽の光を浴び、再び石化。スピードワゴン財団が回収した。その後の行方は劇中では語られていない
「サンタナ」の名は、シュトロハイムが「メキシコに吹く熱風」という意味で便宜上名付けたもので、本名は不明。当初、他の柱の男は「ヤツ」と呼んでいたが、後にカーズもシュトロハイムに合わせて「サンタナ」と呼んでいた



ワムウ
「柱の男」の一人。年齢はおよそ12,000歳。カーズ、エシディシらが旅立った時赤ん坊であったため、彼らの中では第3位の階級にあるものの、シーザーやカーズに「戦闘の天才」と言わしめる程の実力者。スピードワゴン財団がサンタナの行動を封じるために浴びせたのと同じ人工の紫外線ライトを照射されても、まるで害を受けずに平然と行動することができる。風の流法(モード)という、体機能の作用で空気の流れをすさまじい規模で操る技法を所有。必殺技は両腕を前に突き出した状態で関節ごと高速回転させ、巨大な竜巻を作り出して標的を粉砕する「神砂嵐(かみずなあらし)」と、膨大な量の空気を体内で圧縮し、極めて高圧の状態で噴出させて標的を切り刻む「最終流法(ファイナルモード)・渾楔颯(こんけつさつ)」。視覚無しでも、収納可能な1本の角で風の流れから相手の動きを知ることができる。また、肺の水蒸気を胸から出して体の周りを覆い光を屈折させることで、一時的に透明人間になれる。これにより、ごく短時間ながら太陽光線の下でも行動できる。そして額の角はドリルのように回転する武器ともなる。自分の影の中に入られるのを極端に嫌い、相手がカーズ達であっても無意識の内に反射攻撃をしてしまう癖がある。カーズ、エシディシに対して非常に忠実であるが、戦いの場においては自らの戦いの美学を優先する。
自分が認めるに足る敵と戦うことこそを名誉とする誇り高き男。復活後にジョセフと戦い瀕死のダメージを与えるものの、自らに傷を与えた男としてジョセフを認め、その心臓に毒の指輪を埋め込み決闘の約束とした。その後はギリシャで「エイジャの赤石」を探していたらしいが、スイスのサンモリッツにいるカーズと合流。その際、単独で攻撃を仕掛けてきたシーザーを苦戦しながらも倒すが、自らの命を失ってもジョセフに解毒剤を託そうとした彼の姿に敬意を表し、鮮血のシャボンを割らずに見逃した。その後、ピッツベルリナ山でジョセフと古来の作法に基づく「戦車戦」での決闘を行い、死闘の末に敗れる。そして、首だけの状態になりながらも自分の戦いを汚そうとした吸血鬼達に制裁を加えた後、自分より戦士として高みに立ったジョセフの成長に立ち会えたことに喜びを感じながら、1万年以上に及ぶ自らの人生はジョセフに出逢うためにあったと言い残し消滅した。その時ジョセフはそれに答えるように無意識に敬礼で応じている




エシディシ
「柱の男」の一人でカーズの同志。ダイナマイトを飲み込み、腹の中で爆発させても平然としているほど強靭な肉体を持つ。血液を摂氏500℃にまで加温し、この熱を様々に利用する炎の流法(モード)の使い手。切れた血管を針のように伸ばし、敵に突き刺し過熱血液を流し込む「怪焔王の流法」(かいえんのうのモード)、血管針を全身から突き出させて回転攻撃を行う「怪焔王大車獄(かいえんのうだいしゃごく)」でJOJOを苦しめた。性格は荒っぽく直情的であるが、彼自身はそれを自覚しており、頭に血が上った時は号泣して落ち着くことで感情をコントロールする。昔中国に行ったことがあるらしく、ジョセフとの会話で兵法書の「孫子」を引用した。エイジャの赤石の所在を突き止めて1939年2月25日の夜にエア・サプレーナ島を襲撃しロギンズを殺害、ジョセフと戦うが敗北する。しかし、脳だけになりながらもスージーQに取りついて赤石をスイスにいるカーズのもとへ郵送、スージーQの肉体もろとも自爆を図るが、ジョセフとシーザーが連携して流した波紋によってスージーQの体から追い出され、朝日を浴びて消滅した。プライドを捨ててまで仲間のために生きようとした姿には、ジョセフも善悪とは関係無い、一種の敬意を表していた




カーズ
「柱の男」の首領格。金属も容易く切断する切れ味を持つ煌めく刃を身体から生やす光の流法(モード)「輝彩滑刀(きさいかっとう)」を用いる。刃が光るからくりは、刃の表面をチェーンソーのように走る無数のキバ状の突起が不規則に起こす乱反射によるもの。刃は手以外にも足などからも生やせる。柱の男達の中では最も知能が高く、「究極生命体(アルティメット・シイング)」となることを望み「石仮面」を作り出した天才(究極生命体となった時点ではIQ400)
弱点なき究極の生命体の追求を信念としている。およそ12,000年前、彼の思想を危険視した同族を返り討ちにして滅ぼした。同族を滅ぼした後、自分の思想に共感したエシディシと、当時は生まれたばかりでそれらの事情を知らないワムウやサンタナを引き連れ、旅に出た。究極生命体になるための研究の過程で「エイジャの赤石」の力を発見。石仮面の完成に必要な「スーパーエイジャ」の所在を突き止めるも、休眠期に入り柱の中で眠りについていた。彼にとって自らの目的を果たすことは絶対のもので、そのためならば手段は選ばず、ワムウの戦いを貶める卑劣な行為や両親さえも殺める冷酷非情な行いにも罪悪感は持たない。しかし、戦士としてのワムウの姿を讃え尊重したり、子犬を自動車から守ったり谷の底に咲く花を傷つけないように振舞うなど、人間以外の生物への博愛精神と、独自の価値観を持っている。また、エシディシに対する強い仲間意識やワムウを強く心配する描写がある等、仲間には優しい一面をみせている。だが「究極生命体」となった直後にはリスを殺している。
1939年1月30日にワムウやエシディシとともに復活。同年2月28日、スイスでの決闘でリサリサを騙し討ちにして赤石を手に入れる。その後ジョセフに敗北するが、その直後に自らに止めを刺そうとしたシュトロハイム隊の攻撃を利用し、赤石と石仮面の力で究極生命体になる。太陽光や波紋を克服すると共にあらゆる生物の能力を体現できるまでになり、ジョセフの数百倍もの強さの「波紋」を練るまでに至った。エシディシとワムウの復讐、そして自分のけじめのためにジョセフを自分の手で殺そうとした結果イタリアのヴォルガノ島まで誘導され溶岩の中に落とされるも、究極生命体の能力を活用し、溶岩の中を数十秒に渡って泳ぎ脱出。ジョセフの左腕を切断し、彼とシュトロハイムを死の絶望に追い遣った。しかし、新たに得た「波紋」でジョセフに止めを刺そうとしたところ、赤石によって増幅させられた波紋エネルギーが火山の更なる噴火を誘ってしまい、噴出された火山岩に押し上げられて宇宙空間に放逐されてしまう。その後、自らの体内から圧縮酸素を噴出、その反動で地球への帰還を試みるが、圧縮酸素そのものが凍り付いてしまった為失敗。元々不老不死であるが故に死にたくても死ぬこともできず、最終的に生物と鉱物の中間の物体として永遠に宇宙空間を漂う存在となり、考えることをやめてしまった


※この他、回想シーンで「柱の男」の一族が数人登場しているが、カーズの粛清を決定する会議を開いている姿と戦い倒され死んでいる姿が描かれるのみである








───────吸血鬼




ストレイツォ
Part1で登場した波紋の戦士でリサリサの師匠。年齢はスピードワゴンと同い年。波紋法を持ってしても防ぎきれぬ自身の老化に危機感を持っており、ひそかにディオ・ブランドーの吸血鬼の力に憧れていた。そのため、スピードワゴンに呼ばれて弟子達とともにメキシコを訪問し、柱に埋め込まれたサンタナと多数の石仮面を目の当たりにした際、弟子達を殺害した後にスピードワゴンを襲い、石仮面を持ち出して吸血鬼となった(その際に、容姿がPart1とほぼ同じ状態にまで若返った)。しかし、吸血鬼となった後も血を吸わず、無関係な人間を手にかけることはなかった(ジョセフを誘き出すために少女を人質にとったが、その際にも奥歯を引っこ抜いただけで殺してはいない)。自身の脅威になるであろうと判断したジョセフを抹殺すべく彼と戦い、Part1でディオも使用した「空裂眼刺驚(スペースリパースティンギーアイズ)」を使った。また、リサリサが所持しているのと同じような波紋をよく伝導するマフラーを身につけており、それでジョセフの波紋を散らして防いだ。だが、ジョセフの用意していた多数の兵器と機転によりマフラーを失い、空裂眼刺驚も撃ち返されて敗北。若返ったことを至上の幸福と称して、波紋の呼吸を行い、自らの命を絶った。波紋の一族の指導的立場にありながら「柱の男」の存在をスピードワゴンに教えられて驚くなど、設定に混乱がみられる




鋼線(ワイアード)のベック
カーズの手下の吸血鬼。厚ぼったい唇と語尾に「〜ズラ」をつける口調が特徴。恋人を絞め殺した脱獄囚だったが、逃亡中にカーズにより石仮面で吸血鬼となった。一人でカーズの部屋の門番を任されている辺り、カーズ配下の吸血鬼の中では抜きん出た実力の持ち主だったと思われる。自分の体毛を棘状に変化させることができる。ジョセフの武器であるクラッカーを破壊するが、リサリサに瞬殺され、ジョセフには口調をマネされる



カーズの影武者
カーズの影武者を務めていた吸血鬼。リサリサと戦う。本物のカーズが「殺気の無い構え」を見せ姿を消した後、柱のヒビの中から現れる。流法「輝彩滑刀」を使用したがリサリサには通じず呆気なく蹴り倒される。頭髪はかつらであり、倒された後はかつらが外れ禿頭があらわになった



戦車の御者を務めた吸血鬼
吸血馬二頭が引く戦車の御者を任されていた吸血鬼。しかし興奮し猛り狂った吸血馬を抑えることができず、ワムウ、カーズに避難を勧める。吸血馬はワムウによって静められ、自身も命は助かった



※その他、カーズによって生み出された約100人もの吸血鬼(全員、元はごろつきの類)が登場している。そのいずれもが名前すら判明せず、ワムウ、カーズの影武者に制裁を下されたりカーズにエネルギーを吸収される。大半はシュトロハイムとナチス親衛隊、スピードワゴン財団特別科学戦闘隊に倒されている

49: さくら [×]
2013-01-31 02:07:19



戦闘潮流



登場人物の調べ───────






─────その他の登場人物



ロバート・E・O・スピードワゴン
アメリカに渡り石油王となり、スピードワゴン財団を設立。吸血鬼と柱の男たちについて調査をしていた



エリナ・ジョースター
旧姓ペンドルトン。ジョセフの祖母であり、ジョナサンの妻であった。Part2では気品と厳格さを兼ね備えた淑女へと成熟している。またレストランにて、友人であるスモーキー・ブラウンを黒人だという理由で侮辱した相手への怒りを露にしたジョセフに対し、「他の客に迷惑をかけずにやっつけなさい」という旨の発言をするなど、若い頃に比べると大分したたかになっている
孫のジョセフに対して紳士の教育を厳しく行っており、「エリナおばあちゃんに叱られる」と恐れられつつも、育ての親として深く慕われる。老齢ながら小学校の英語教師を務めており、学校をサボるジョセフに歴史を教えている。夫と息子を若くして失っているため、孫のジョセフには幸せになってもらいたいと願っている。そのため、ジョセフの父親と母親は戦死と病気でそれぞれ亡くなったとして、波紋や屍生人の存在をジョセフが知ることの無いように真実を伝えずにいた
1950年、多くの人々に見守られながら81年の生涯を静かに閉じた。
Part2では普段からサングラスを付けていて、一度もサングラスを取っていない。一コマだけ、サングラスと顔の間から素顔が見えるシーンがある
TVアニメでは普通の丸眼鏡となっており、素顔も見えている



ルドル・フォン・シュトロハイム
ナチス・ドイツの将校で、初登場時には少佐としてメキシコ秘密基地の指揮官を務めていた。基地で柱の男達を研究する目的でサンタナを復活させた。予想を上回る能力を持ったサンタナに脱走され、人類を滅亡させてしまう危機に直面し、ジョセフと一時共闘する。ジョセフに自らの足を斧で切り落とさせ、日光を浴びさせることに成功するが、切断した足の傷口から体内に侵入されてしまう。自分の死期を悟り手榴弾によって自爆をしたが、それでもサンタナは倒せなかった。しかし、彼が自爆したことで再び日光に晒されたサンタナはジョセフによって石化される
その後、全身をサイボーグ化して再登場(同時に大佐に昇進)し、柱の男との戦いに参加。彼の肉体改造はサンタナのデータを参考にしており、身体能力はサンタナを上回ったが、サンタナよりもはるかに格上の存在であるカーズには殆ど通用せず、再登場直後の戦闘ではカーズに胴体を真っ二つにされてしまった。それでも、片目に内蔵された紫外線ストロボなどの自身の内蔵武器を活用して生き残り、再改造・修理を受けて復帰した(この時左腕が生身に戻っている)最後の戦いでは苦戦するジョセフのサポートに回り、事実上のシーザーに代わる相棒的活躍を見せた
性格面ではプライドが高く、傲慢にも思えるが、勇気のある人間は人種や年齢を問わず尊重する。ただしおっちょこちょいな一面も見せており、カーズに止めを刺そうと意気込んで攻撃をかけたものの、カーズは赤石をつけた石仮面をかぶっていたため、結果的に彼の究極生物化の手助けしてしまった。単身で実験台になろうとした捕虜の少年を救ったり(その少年以外の全員を実験に使ったのだが)、自分の身を犠牲にしてジョセフを助けたりと正義漢の一面も。なおジョセフの本編での最後の戦闘を見届けた唯一の人物である
柱の男達との戦いの後、ジョセフの生還を知ることなく1943年のスターリングラード戦線で誇り高きドイツ軍人として名誉ある戦死を遂げたことがエピローグで記されている
劇中では階級や「シュトロハイム」で呼ばれることが多く「ルドル」と直接呼ばれたことはない。ハイテンションとインパクトの強さから、読者からの人気が非常に高いキャラである




スージーQ
リサリサの使用人。かなり天然**な性格のイタリア人女性。脳髄のみとなったエシディシに操られ体内をボロボロにされるが、ジョセフに救われた。柱の男との戦いを終えたジョセフを介抱し、その後結婚するが、彼女がジョセフの生存を仲間達に連絡し忘れていたため(ジョセフはカーズ戦で死んだと思われていた)、ジョセフは自分の結婚を自分の葬儀の場で発表する羽目に。Part4での孫の空条承太郎の台詞によると、ジョセフの浮気が判明した時、かなり揉めたらしい



スモーキー・ブラウン
黒人少年。ニューヨークでジョセフの財布を盗んだのを見ていた警官にリンチに遭っていたところを、ジョセフに助けられて友人となる。ストレイツォ戦の後はしばらく登場しなかったが(ジョセフやスピードワゴンが不在の間、エリナの身辺の世話をしていた模様)、カーズとの最終決戦の際にスピードワゴン、シュトロハイムらとともに、苦戦するジョセフの元に駆けつけている。エピローグで故郷ジョージアで初の黒人市長となったことが明かされる



ジョージ・ジョースターII世
ジョナサンとエリナの息子。リサリサの夫でジョセフの父。名は彼の祖父のものを受け継いだ。父・ジョナサン譲りの容貌を持った(息子のジョセフも同様)イギリス空軍のパイロット。軍の上官がディオの生んだゾンビの生き残りであることに気付き調査をしていたが、素質はあったものの波紋の修行をしていなかったために殺害されてしまった。主人公ではなく脇役である珍しい「ジョジョ」である。息子のジョセフ・ジョースターは「幼い時に戦死した」ということしか知らない。妻のリサリサの血液型がA型でジョセフがB型なので、彼の血液型はおそらくB型である
なお、名前はPart2では単に「ジョージ・ジョースター」と語られているのみで、Part3以降の家系図において「ジョージII世」とされている(ジョージI世は彼の祖父であるPart1のジョースター卿)



ドノヴァン
ナチス親衛隊コマンドー。足跡をつけずに砂の上を歩くほどの身軽さを持つ。メキシコの砂漠でジョセフを尾行しストレイツォの情報を聞くため拉致しようとするが、戦闘に敗れて逆に拷問され、スピードワゴン生存の事実を自供する。その後、サボテンにくくり付けられてしまった



マルク
ナチスの軍人で、シーザーの親友。仕事に一生懸命な人の良い青年。シーザーに手伝ってもらってナンパした女性と婚約中であり、今度結婚する予定だった。柱の男達の眠る、ナチスが監視しているローマの地下遺跡にジョジョやシーザーを案内するが、眠りから目ざめたワムウによって体の縦半分を食われて致命傷を負う。シーザーにより波紋で心臓を止められて安楽死させられた



マリオ・ツェペリ
ウィルの息子でシーザーの父。ナポリの家具職人だったが、ローマでカーズ達が眠る遺跡を発見し突然失踪。世界を巡って対処法を探っていたが、遺跡の罠に引っ掛かったシーザーを救おうとして死亡した。マリオ自身はシーザーを自分の息子とは分からなかったが、彼の死はシーザーを大いに成長させることとなる

50: さくら [×]
2013-01-31 04:21:09


柱の男とは?


2000年周期で石柱の中から復活し活動する謎の生物「闇の一族」のこと。地球創世記の頃より存在し、かつて神や悪魔(或いは鬼)などと原始の人間たちに認識されていた存在。女性もいたようだが、その生物の頂点に立つ力故に食物連鎖の定義に漏れず繁殖率が極めて低く、また数十年間の活動に2000年の休眠期を必要としたため、地球の生態系にも考慮して他の生物には必要(必要最低限の食料)以上には干渉せずそれまでひっそりと生きていた。しかし一族は危険な思想を持つカーズを抹殺しようとし、逆に返り討ちに遭って滅ぼされたため、作中の時点で生存するのはカーズ・エシディシ・ワムウ・サンタナの四人のみ。頭にはそれぞれ固有の角(ワムウの発言)、或いは触覚(カーズの発言)がある。人間とは比較にならぬほどの寿命・知能・身体能力を誇るが、紫外線に弱く、太陽光を受けると、吸血鬼のように灰化まではしないものの、硬直して石となる。ただしエシディシによると「強力な『波紋』」の攻撃を受ければ消滅もする。普通に口から物を摂取することもある(カーズが酒を飲んでいる等)が、全身の細胞から消化液を出して「食事」を行うため、波紋使い以外の人間や吸血鬼が柱の男の肉体に接触すると、削り取られるようにして食われてしまう。「石仮面」は彼らには骨針の「押し」が弱かったらしく、「石仮面」に「エイジャの赤石」の力を取り込み、弱点の太陽光を克服、究極生物へ進化することを目論んでいた。Part1から登場する石仮面は、カーズが研究の過程で作った試作品である。その試作品の「石仮面」を使い、「柱の男」達は、高効率のエネルギー源としてあらゆる生物を吸血鬼に変貌させ、捕食していた(ただ、吸血鬼になった者達がこの事実を把握していたかは定かではない)「波紋使い」の一族は、この柱の男達からエイジャの赤石を守るため、また柱の男達を殲滅するために存在することも明らかになる







エイジャの赤石(えいじゃのせきせき)とは?


カーズ達が捜し求めていた、ルビーのように赤い石。地球上で極稀にしか存在しない「エイジャ」という希少鉱物で、結晶内で光を何億回も反射を繰り返し増幅した後、ルビーレーザーのように一点に照射する力を持っており、不純物の多い粗悪な石でさえ、ランプの炎の光だけでエシディシの掌を貫通する威力を発揮した。石仮面の骨針の力が自分達の脳を押すには不足していることに悩んでいたカーズは、赤石の力で骨針を強化しようと考え、ローマ皇帝が持つといわれた一点の曇りも無い「スーパーエイジャ」を入手すべく、ワムウとエシディシを連れて2,000年前のヨーロッパに現れた。逆を言えば、「スーパーエイジャ」が無ければカーズの野望は実現しないのだが(実際にジョセフも赤石の破壊を提案していた)、これが無ければ「柱の男」を倒せないという言い伝えが残されていたため、代々の波紋戦士によって引き継がれ、作中の時代では宝石に偽装されてペンダントに組み込まれた状態でリサリサが所持していた。最終的にはジョセフの「生きる」という執念が成せた「偶然」により赤石は『波紋増幅器』という事が判明、そのエネルギーは火山噴火を発生させ、その後何処へと紛失した
ちなみに、週刊少年ジャンプ連載当時、本作品には「ロマンホラー! 真紅の秘伝説」なるキャッチコピーが添えられていたが、これは作者本人の意図するところではなく、担当編集の独断によって付けられた特に意味のない物だったという。だが、赤石の登場により、このコピーがそれなりの意味を持つものとなっていった

51: さくら [×]
2013-01-31 04:29:53





──────BRAKE TIME




戦闘潮流でも登場人物の名称は他のPart同様、洋楽のバンド名やメンバー名などをアレンジしたものが多い




シーザーの祖父ウィルはジャンプ掲載時では、「結婚もしなかったし家族も持たなかった」と語っていたが、Part2で彼の孫であるシーザーが登場した。作者曰くこれには苦情が殺到したらしく、後に発行された単行本4巻では「若いころ結婚していたが石仮面に関わり家族を捨てた」という風に台詞が変えられ、同巻末に謝罪文が載せられた。この作者コメントの一部は、日本テレビ系列で放送されたバラエティ番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(2008年6月9日放送分)で紹介された

52: さくら [×]
2013-01-31 04:36:23




──────BRAKE TIME





耳でも楽しんでみないか?


JOJO raDIO……


JOJO raDIOとは、TVアニメ版「ジョジョの奇妙な冒険」のWEBラジオ番組である。パーソナリティは「ジョジョの語り部=スピードワゴン役の上田耀司」(公式ページより)。「raDIO」は「ラジオ」ではなく「レイ"ディオ"」と、ディオを強調している
キャストや制作スタッフをゲストに呼んで、アニメでの収録・制作秘話を語るという一般的な内容。アイキャッチはスピードワゴンの台詞で笑いを誘う


http://radio.jojo-animation.net/



鼓膜をも揺さぶるジョジョの世界へ──────

53: さくら [×]
2013-02-17 03:50:16



戦闘潮流



実はすごい男だったシュトロハイム───────









“柱の一族”サンタナに弱点の太陽光を浴びさせるべく、屋外に続く扉に向かうシュトロハイム。だが、左足をサンタナの触手に掴まれてしまう。ドアに手が届かない!


「あと!数センチのところで!おい、ジョースター!!ひとつ頼まれてくれるか!!俺の脚を切断しろッ!!そうすればあの扉に手が届く!」


「な…なにィー!オレにそんな残酷なことやれってのかーッ!」


「はやくしろーッ!」


「うるせーッ!医者でもねえ俺にそんなこと頼むなッ!」


「俺は誇り高きドイツ軍人!その程度の覚悟は出来てこの任務についておるのだーッ!お前らイギリス人とは根性が違うのだ、この腰抜けがめがッ!」


「やかましいッ!そんなに切って欲しけりゃ切ってやるぜーッ!このナチ公ーッ!!」


「ああ切って欲しいのだーッ!!」


「(くっそーッ、腰抜けかと思っていたが、こいつ土壇場で底力のある男だぜ!考え方は違えど敬意を表すぜシュトロハイム!)すまねえ!ウオオオオーッ!」
ドガッ!ジョセフは斧を振り下ろし、シュトロハイムは扉を開けた。ピッカアーッ!差し込む日光!やった!


…と思いきや、なんとサンタナはシュトロハイムの傷口(脚の断面)から、彼の体内に“ズルン!”と逃げ込んだ。
「うおおおおおおおーッ!お、俺の脚の傷口から体内にィイイイイイ!!」


「な、なんてこったッ!」


自分の体を抱きしめてワナワナ震えるシュトロハイム
「お、お、俺の体内にッ!サンタナがッ!」
次の瞬間、手榴弾を手にしたシュトロハイムの姿があった。
「こうなったら俺はもう助からん…自分ごとこいつを吹っ飛ばす覚悟よ!人間の偉大さは恐怖に耐える誇り高き姿にある--ギリシアの史家ブルタルコスの言葉だ。フフフ、さらばだいまいましいイギリス野郎…」


「やめろ!」ドゴーン!爆風で倒れるジョセフ。


転がりながら涙を浮かべて叫ぶ
「ちくしょうーッ!このヘッポコ軍人め、かっこつけやがってーッ!!」

54: さくら [×]
2013-03-07 02:05:10



戦闘潮流





受け継がれていく熱い思い───────




シーザーの死


太陽の光を反射させるシャボン・レンズで「戦闘の天才」ワムウをギリギリまで追い詰めたものの、逆転の『神砂嵐』をくらって大量に血を流すシーザー。

なおも立ち上がろうするシーザーに「やめろ…もう勝負はついた」とワムウ。シーザーのパンチには威力がない。
「みろッ!既に微量の波紋でさえ練ることが出来ぬほど多量の出血!つまりお前はもう助からない!」。

自分が流した血で滑り転倒するシーザー。

だが彼は倒れる瞬間、ワムウから解毒剤入りのピアスをもぎとった(毒を仕込まれたジョセフの為に)。
「なぜ貴様がピアスを!」

「し…死ぬのは…怖くねえ…ぜ。だが…俺は誇り高きツェペリ家の男だ。その血統を受け継いでいる」
--“父さんはこの俺を息子と知らなくても自分の命を犠牲にして救ってくれた…爺さんもJOJOの祖父ジョナサンの為に波紋の力を与えて死んでいったというぜ…”--
「こ、こんなこと、人間でねえ貴様なんかに喋っても分からなねーだろうがなァ」
--“だからオレだって、なんかしなくっちゃあな…。カッコ悪くてあの世に行けねーぜ…”--
「俺が最期に見せるのは代々受け継いだ未来に託すツェペリ魂だ!人間の魂だ!JOJOー!俺の最期の波紋だぜー!受け取ってくれーッ!」

直後、絶命したシーザーに天井が落ちてくる


シーザーの亡骸は瓦礫に埋まり、ピアスの入った真っ赤なシャボン玉だけが浮かんでいた。
ワムウは呟く…「ヤツの血で作ったシャボン玉か…割れない所を見ると、最期の波紋を絞り切ったようだ…。まだ波紋を練れるとは思わなかったが、仲間のため、これを残すため…さっきは波紋を込めず俺を殴ったのか…」
ワムウはシャボン玉を割ろうとして思い止まる。
「くれてやる…人間のようにセンチになったからではない…俺にとって強い戦士こそ真理…勇者こそ友であり尊敬する者!!俺はお前のことを永遠に記憶の片隅に留めておくであろうシーザー。シャボン玉のように華麗ではかなき男よ」

一歩遅れて到着したジョセフは瓦礫の下からシーザーの血が流れ出しているのを目撃した
--「シィィザーァァァッ!うああああああああーッ!!」


シーザーが敗北したことを知ったリサリサは、当初、冷静さを装っていた(煙草は逆さまだったが)だが床に流れ出したシーザーの血を見た時に、リサリサの両眼から一気に涙が溢れ出した

55: さくら [×]
2013-04-07 02:54:49

戦闘潮流






ジョセフVSワムウ



ジョゼフに必殺技の『神砂嵐』を破られたワムウ。「ま…まさか、こんなことが…」
1万2千年という時を生きてきた彼は、見下していた人類によってダメージを受け“自信”と“誇り”が崩れ去り茫然自失となる。

次にワムウがとった行動は、自分の両目を指で突くことだった。
「なまじ目が見えたから、視力に頼っていたから…ヤツに虚を突かれた」
角で風の流れを読みジョジョの動きを感じることにしたワムウには凄みがある。
ジョセフは叫ぶ「それくらいで気圧(けお)されてたまるかーッ!!俺たちはシーザーを失っている!それに比べりゃあ、てめーの目玉ぐらい下らねーぜッ!」
その後も相手の行動の先を読む頭脳戦、肉弾戦の死闘が続き、ついにジョセフのボウガンが放った鉄球がワムウの胸板を貫通する。鉄球は波紋を帯び、ワムウの傷口が溶け始める。波紋で両腕を封じられたワムウは馬上から回転蹴りを試みるが、ジョセフの反撃に合い、両足をも波紋で破壊される。地を這う形になったワムウ。

彼は言葉を絞り出す
「な、何ということだ、このワムウ…何てざまだ、このワムウ!1万2千年を生きた肉体が、こんな無惨になりさらばえて可哀想によ…」

ワムウは残された最後の力を使って最終奥義(角から風を出し、かまいたちを作る)を発動する
「風の最終流法(ファイナルモード)『渾楔颯(こんけつさつ』!!」
岩をも切断する風にジョセフは窮地に追い込まれるが、ワムウが風を起す為に体内へ空気を取り込んでいることに気づき、火炎瓶を投げてワザと切断させる。大気に飛び散った油が吸い込まれたことを見届け、JOJOはシーザーのバンダナに火を放った
「シィーザァァー!頼むぜーッ!!!」。
バンダナは切断され細切れになったが、なおも燃えながらワムウの体内に吸引されていった

--「ワムウ、貴様は戦士としてはスゴかった…だが俺にはシーザーという強い味方が最後までついていたのさ」。ボゴオオオン!ワムウは体の内部から爆発した!!--

頭部のみが地上に残り、リサリサは“復元する前に拳からの波紋で完全に消滅させよ”とジョセフに命じる。

ワムウに歩み寄るジョセフ。

「つ…ついに決着が着いたな…JOJO」

「ああ」

「シーザーの…仇を打ったな」

「そうとも…!」

「では…やるがいい…とどめを…」

「そうかいッ!!」ドッゴオーン!
ジョセフの拳はワムウの頭上をかすめ石畳に叩き込まれた。
彼は拳から流れる血をワムウの傷口に垂らした。
「何の真似だ!?」

「お前の首から出ている煙は爆発の煙ではない!…それは“波紋傷”の煙だ!先に胸や脚にくらった波紋は、既に全身に回っていたようだな。おめーらにとって波紋がどんなに苦しいかはよく知っている。もう治すことは出来ねえが、俺の血でせめて痛みを和らげて死にな!」

「貴様ッ!このワムウに…生き恥をかかせる気か、やめろ!敵からの情けなどいらぬッ!」

「情け?今お前は情けと言ったのか。なら、なぜお前はシーザーのシャボン玉を割らずに残しておいたんだ?情けからか?」

「それはあの男が…誇り高き戦士だった…からだ!戦士への敬意の為だ!はっ!」

「“まさかJOJO貴様”と驚く」


「まさかッ!JOJO貴様!」

「そうさワムウ!戦いは戦いで別。シーザーの悲しみは悲しみで別…。俺もなぜかあんたに対して敬意を払いたくなったのさ…この血はあんたへの“敬意”なんだ…」「フフ…完敗だよ。JOJO、どうやらお前は俺より戦士としても高みに立った様だな…」。

この時、吸血ゾンビ軍団が「あんのやろォォ、ブチ殺せェェェェ!」とジョセフ&リサリサに襲いかかった!
激怒するワムウ「まていーッ!!貴様らッ、何をする気だーっ!!この外道どもがーッ!!」。
自分の角が折れるまでジョセフを守るワムウ。
「ワムウ!なぜ…!?」
「このワムウ…最期までカーズ様の味方だが、吸血鬼どもには手出しは許さん。さあ、解毒剤を飲んでみせてくれ。俺が消滅しちまわないうちに」
だがワムウは目も見えず角も折れている。

「分かるのか…」

「触覚も目も言葉もいらない…伝わるよ…動作だけで充分だ」。

ピアス(薬)をかじるジョセフ。

「悔いはない…心からお前の成長が見れて良かったと思うよ。俺はお前に出逢うために1万数千年もさまよってたのかも知れぬ」。
シューと音を出しながら蒸発していくワムウ

「さら…ば…だ…JO…JO…」。


作者の言葉が入る『ワムウは風になった--JOJOが無意識のうちにとっていたのは「敬礼」の姿で
あった--涙は流さなかったが、無言の男の詩(うた)があった--奇妙な友情があった--』






『風の流法(モード)』の使い手だったワムウが最後は“風そのもの”になるという、これ以上は考えられない
鳥肌フィニッシュ。死闘の後の「伝わるよ…」という優しく穏やかな語調。ジョジョ史上5本の指に入る感涙ベストバトル!!

56: DIO [×]
2013-08-11 14:10:27

伝わるだと?このマヌケがァ~~~~~!!!!

57: DIO [×]
2013-08-11 14:17:11

研究?イィ気になるなよ?研究なら、さっさと続きを書いたらどぉうだァ~~このモンキーがっ!!!!それに、研究しているなら、天国……いや、このDIOが探し求めるものもわかっているんだァろうな~~え、?このマ・ヌ・ケがァァァ!!!

最新 50レス ▲上へ

名前: 下げ

トリップ: ※任意 半角英数8-16文字
※画像を共有する場合は、外部の画像アップローダなどをご利用ください

規約 マナー
※トリップに特定文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます

【お勧め】
初心者さん向けトピック



[0]セイチャットTOP
[1]その他のテーマ
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle