自分のﾄﾋﾟｯｸを作る
■：男子高校生　[×]
2018-01-22 16:38:19　

朽ちかけた旧校舎の二階へ向かう踊り場、そこに設置された埃まみれた鏡は異世界に繋がるという。“ 厭々、小学生じゃあるまいし ” と、校内に蔓延る噂を信じる者はこの四人を除き存在しなかった。尚且つ、異世界に訪れる術を本当に実行に移すだなんて。見廻りの目を盗み侵入した真夜中の学舎、普段生徒で賑わう風景は当たり前の如くない所為か、何処か物悲しい雰囲気が心做しか漂う。事前に開けた旧校舎の戸を開き、声を押し殺し向かうは例の踊り場。腕時計の秒針が刻一刻と時刻へ差し迫る。

《　　真夜中二時半に二階から三階へ上る踊り場に立ち姿見と真向えば、鏡の中に引き摺り込まれ異世界に行く事が出来る。　　》

真夜中二時半丁度。突如一人の背が強い力で押され、助けようと手を差し伸ばした彼でさえ共にバランスを崩す。見兼ねて手を貸そうとした二人すら巻き込み、雪崩込む様に “ 鏡の向こう側 ” へ入り込んでしまったのである。

　『　　───…なんだ、此処。　　』

開いた瞳に映ったのは、御伽噺の如き摩訶不思議な景色だった。

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高 校 生 の 非 日 常 は 鏡 の 向 こ う 側 に あ る （ !! ）/0

　　　　　高校生の非日常は鏡の向こう側にある　（ !! ）/0