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文章力upのため、小説書いてみようかな~っと…/32


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自分のトピックを作る
21: 佐伯 [×]
2015-02-09 23:34:38

それにしても。
「…寒っ」
建物内にある廊下にせよまだ2月、外はちらほらと雪まで降っている。
前に住んでいたところでは雪なんか滅多に降らないから結構はしゃいじゃったりしたんだけど…今は恨めしいとさえ思ってしまう。
やだなー、と腕をさすっていれば大きな音をたてて目の前のドアが開いた。
すごくびっくりしたのはここだけの話。
ドアの向こうでは、入ってこいと担任が手招きしている。
ごくり、カラカラな口内を潤すように唾を飲み込む。
…とうとうこの時がきてしまった。
小学生のときに転校してきたあの子もこんな心情だったんだろうか。
しかしその答えを教えてくれる者はここにはいない。
自分でどうにかするしかないみたいだ。

22: コスモス [×]
2015-02-09 23:35:55

ほうほう…

23: 佐伯 [×]
2015-02-10 17:24:13

汗がひどい手をズボンで拭く。
何だそんなの簡単なことじゃないか、と思う人もいるだろう。
俺も今日までそのうちの一人だった。
しかし実際体験してもらったらわかると思うが、すごく緊張する。
昨夜、まぁ気楽にいけばなんとかなるか、なんて間抜け面していた自分に戻りたい…。
けど。
こんなことほざいてたってしょうがない。

24: 佐伯 [×]
2015-02-10 19:45:56

小さく二回深呼吸をすると、前をまっすぐに見据え、力の入りにくい足を進めた。
教室へ入ると。
「っ!?」

25: 八代目やしろ [×]
2015-02-11 15:04:25

>>20
有難う御座います♪*



26: 佐伯 [×]
2015-02-17 19:03:33

教壇の横まで行き、教室を見渡して絶句した。

27: 佐伯 [×]
2015-02-19 19:06:28

俺の横で先生が、田中景くんでーす。みんな仲良くねー。とありきたりな紹介をしながら黒板に俺の名前を書いていく。そこまでするのかと思ったのは言うまでもない。

28: 佐伯 [×]
2015-02-20 18:28:31

だがそれに驚いたわけではなく、目の前の光景を見てのことだった。
なんだ、これ…。
やっとはたらきだした思考がこれ。
それほど理解し難いもので、目を丸くしていれば何かが腹部に軽く当たる。

29: 佐伯 [×]
2015-02-20 18:36:11

視線をやるとそこに映ったのは、甲高い音をあげる手のひらサイズをした“何か”。
「いったぁ~ごめんなさーい。」
それは俺に一言謝罪をすると“背中に生えた半透明の羽”で飛び去った。

30: なつ [×]
2015-02-21 00:15:11

ほうほう…

31: 佐伯 [×]
2015-02-21 21:17:56

……は?
戻りかけてた思考回路がまた止まる。
いやいやいや見間違いだ。
今見たものもそうだが、目に映るものが見間違いかどうか確かめるように何度も目を擦っては景色を見、また擦りを繰り返す。
けれどちっとも変わらない。

32: 佐伯 [×]
2015-02-22 10:27:53

それどころかまるでここにいる俺が場違いみたいに、それはあたりまえに馴染んでいた。
隣で先生が何かを話しているが、その声をかきけす程騒がしいクラスメイト。よくよく、というか一目でわかるこの異常。角があるもの、人型だが違うもの、さっきの妖精のようなもの…あげればきりがない。今の時代…普通の人間ならば見慣れない光景がそこに広がっていた。

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