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161:
フラト [×]
2026-01-12 08:21:54
「よかったじゃねぇか、お宝で縛ってもらって。おら、とっとと行くぞ。」
(後ろ手に縛られた男の腕を引き上げ、連行する。疲労と館の主に対する蔑みが、フラトを苛立たせる。これまでも、依頼の内容とは全く違った仕事もこなしてきたが、今回のそれは、格段に後味の悪いものになった。それもまた、フラトの苛立ちの要因になっている。)
「そんじゃ、旦那、行くとするかい?こいつは俺が捕まえとくからよ。おかしな真似しやがったら、首の骨へし折ってやるからな。」
162:
アロイジウス/依頼主 [×]
2026-01-12 10:15:02
(フラトの凄みを見て依頼主は完全に毒気を抜かれてしまったのか、意気消沈し項垂れながらフラトに従った。)
「そうするとしよう。おそらく、いくつか宝を失敬しても問題は無さそうだが……まぁ、流石にこの量は私達の懐に有り余るか」
(アロイジウスは疲れた顔ながらも、わずかに笑ってそんな冗談を言った。今回の件をギルドにも報告すれば、多少の謝礼金程度は出るかもしれない。何より大資産を手に入れたところで、旅の身であるアロイジウス達にとっては道行の邪魔になる事が目に見えている。)
「それにしても、君が片手斧の傭兵に頭上を取られた時、これが偶然手元にあって良かった」
(そう言ってアロイジウスが拾い上げたのは、汚れや曇りひとつなく綺麗に磨かれた、金縁の小さな鏡だった。)
「咄嗟に思いつきはしたが、正直賭けでもあってな」
(アロイジウスが鏡をフラトの方へと向けると、フラトの胴体が鏡の反射光により、白く染め上げられた。あの時片手斧の傭兵の視界を一時的に阻害したのは、この鏡の反射光だったのだ。よく磨かれ、光を強く反射するが故にできた芸当でもあった。)
163:
フラト [×]
2026-01-12 11:16:19
「そうそう、そうやって大人しくしてろ。」
(すっかり大人しくなった館の主を半ば引きずるようにしながら、アロイジウスの元に歩み寄る。アロイジウスが手に持つ鏡の反射光に照らされた鎧は、白く、所々血の赤に輝き、赤竜の鱗を思わせる。)
「咄嗟の機転。さすがだぜ、旦那。旦那と組んで正解、俺の目に狂いはなかったってことだな、へっへっへ。旦那、その縁起のいい鏡くらいは持って帰っていんじゃねぇか?」
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