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冒険者ギルドの日常 外伝/116


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自分のトピックを作る
101: フラト [×]
2025-11-30 09:21:31

「旦那?…怪我!?ヤラレチマッタノカ!?」
(敵はもう1体、しかし問いかけに反応しないアロイジウスを心配して、彼の元にかけよるフラト。最後のゴーレムは、無機質な視線を2人に向け、まるで観察するように佇んでいる。)

「旦那、大丈夫カ?…震エテンジャネェカ。オイ、旦那!」
(目を見開き、じっと動かないアロイジウスを前に、不意に記憶が蘇る。戦場で、命を奪う重さに足が止まった時、かけられた言葉。目の前のアロイジウスが、ぼんやりとした記憶の中の自分と重なる。)

「シッカリシネェカ、旦那!テメェハ生キテンダロウガ!ダッタラ!奪ッテキタ命ヲ背負ッテ、前ニ進ムシカネェンダヨ!!あろいじうす!前ヲ向ケェェッ!!」

(/なんというドラマチック!気合いの入れ方、難しいですね。うまくできていれば幸いです。便乗して、フラトの記憶イベントも入れちゃいました。)

102: アロイジウス [×]
2025-11-30 18:42:34

(フラトの声にハッとして、アロイジウスは顔を見上げた。僅かに汗をかいているが、目はようやく正気に戻ったようだった。)

「…………すま、ない。こんな時に」

(最後のゴーレムの方を一瞥すると、鉄の巨人はただこちらを見つめるように立っている。攻撃される事もなく、まるであのゴーレム相手に心中を見透かされている様な気分だった。しかしやがてこちらが正気を取り戻したと見ると、ゴーレムは腕を構え、攻撃体制を整えた。)

「……はは、やけに気前のいいゴーレムだな、彼は」

(敵の会話が終わるまで待つとは。あのゴーレムにも感情や理性というものが存在するのではないか、と思いかけたが、攻撃体制をとったことを見るに、話し合いは無用らしい。空いた右手に、今度は腰からククリナイフを抜いた。左手に刀、右手に大身のナイフという奇妙な装備の仕方ではあるが、ロングソードを回収させてくれるほど、あのゴーレムの気前は持たないだろう。)

「………」

(チラリ、と右手に視線をやると、やはり血など一切付いていない。それもそうだ。あれはただの幻覚だ。)

「フラト君が前衛し、あのゴーレムが隙を見せたら私が仕留める、だったな?」


(/気前の良いご協力ありがとうございます……!いずれアロイジウスの口から過去について話させようと思いますので、それまでお楽しみに(?)して頂ければ幸いです!)

103: フラト [×]
2025-11-30 20:43:43

「目ガ覚メタカイ、旦那。話ハ聞コエテタミテェダナ。済マネェガアンマリ時間ガネェ。手ッ取リ早ク済マセヨォゼ。向コウモヤル気ニナッテルヨウダシナ。」
(アロイジウスが正気を取り戻したことにホッとしたものの、竜力付与の身体への負担が限界に近づいている。戦闘態勢のゴーレムに目を戻し、鐵棍を構える。)

「旦那、突ッ込ムゼ。準備ハデキテンナ?」

(/はい、楽しみにしてます!フラトも記憶を取り戻していってるので、こっちも楽しみです笑)

104: アロイジウス [×]
2025-11-30 21:35:29

「心配を、かけたな……」

(フラトの問いかけに対し、アロイジウスは両手に握った刃を構え、息を軽く整えながらも準備が整った事を示す。表情の中、僅かに曇った様子は見受けられたが、それもこれから起きる戦いに支障のない程度だった。)

「……いつでも好きなタイミングで行くと良い」


(/暖かいお返事、とても嬉しいです!過去を背負った男二人……ハードボイルドだなぁ笑)

105: フラト [×]
2025-11-30 21:51:05

「ソンジャ、行クゼ…ウォラァァッッ!!」
(アロイジウスの言葉を受け、ゴーレムに猛然と突っ込む。迎え撃つゴーレムの左の膝に渾身の突き、間髪入れずに右の膝に突きを撃つ。グラリとバランスを崩しながらも右腕を横薙ぎに振るうゴーレム。その一撃を鐵棍で受け流し、頭上で鐵棍をくるりと回転させ、左の肩口に強烈な打ち下ろしを浴びせる。完全にバランスを崩したゴーレムは、地面に跪く格好になっている。)

(/ハードボイルドコンビですよね笑アロイジウスと組めて、フラトも喜んでます!)

106: アロイジウス [×]
2025-11-30 22:38:15

(隙を見せたゴーレムに、アロイジウスは駆け向かう。ゴーレムもそれに気付いたのか、左腕をアロイジウスに伸ばそうとするが、フラトによる左肩への攻撃のせいであろう、左肩の可動が思うようにいかず、中途半端な位置までしか左腕を上げることしかできない。するとゴーレムが顔を背けた。それにより首周りに存在していた僅かな隙間は完全に埋まり、アロイジウスの剣が刺し込めるようなスペースが完全に無くなってしまった。)

「……ッ、流石に分かるか」

(先程までのゴーレム2体との戦いを見て学んでいたのであろう。フラトのような力押しによる戦法には打ち勝てなくとも、アロイジウスのような隙を突く戦法には、対処のしようがある、と。)

107: フラト [×]
2025-12-01 19:41:15

「コォノ野郎ォォ!!」
(アロイジウスの狙い、そして瞬時に防御姿勢をとったゴーレムを感じ取り、ゴーレムの胴体に鐵棍を押し当て、渾身の力を込めて壁に押し込もうとするフラト。攻撃の手を休めれば、一気に攻勢に出られる、それを避けるためにも攻める。しかし、ゴーレムもそんなフラトを止めようと拳を振り下ろす。)

「旦那!ちゃんすハ一瞬ダ!絶対逃サネェデクレヨ!」
(ゴーレムの攻撃で鎧は変形し、フラトの流血はひどくなる。しかし、フラトの勢いは衰えず、ついにゴーレムを壁に激しく叩きつける。轟音と土煙が部屋を包む。)

108: フラト [×]
2025-12-03 22:19:19

(/大丈夫ですか?なにかあったんでしょうか。)

109: アロイジウス背後 [×]
2025-12-04 06:19:00

(/返信できずに申し訳ありません……私生活の方が忙しく、返信が遅れます……)

110: フラト背後 [×]
2025-12-04 07:40:57

(/そうでしたか。わかりました!ゆっくりいきましょう。)

111: アロイジウス [×]
2025-12-07 12:55:50

「無茶をする……!」

(満身創痍と言って過言では無い相棒の姿に、アロイジウスは心配と感嘆の混じった声を漏らした。壁に追い詰められたゴーレムの鎧は大きく歪み、腰と胴を繋ぐ位置に大きな隙間が生じている。土煙が舞う中見えたそれに向かって、剣を構えながら突進する。)

「だが、よくやってくれたッ!」

(一閃の剣光。鈍く光りながら走った剣影が、ゴーレムの鎧に吸い込まれた。鉄と鉄がぶつかり合って甲高く響いた音に、いくつもの綱が断ち切られる音が混じる。アロイジウスがさらに左の手元を捻ると、その音はさらに強く聞こえた。)

「眠れ、鉄人兵……ッ!」

(アロイジウスのその言葉が聞こえたのか、そもそもゴーレムに言語を解する事は可能なのか。それはアロイジウスには分からなかったが、ゴーレムはその言葉を聞いた後、まるで眠るようにぐったりと身体の力が抜けていく。やがて力が抜け切った後、ゴーレムはそのまま動かなくなった。
ゴーレムが先程見せた、こちらを伺うような、あの視線。まるで人間のように、感情を持っていると錯覚してしまうあの行為。
しかし、あれは人間ではない。あのゴーレムに人間を重ね見てしまっても、話し合いが通じる相手では無かったはずだ。
だがそれでも、アロイジウスの心の内に顔を覗かせた過去の断片は、心臓を鷲掴みにしたように呼吸を浅くさせる。)

「……ッ、フラト君、無事かね?」


(/大変返信遅れました、申し訳ありません!)

112: フラト [×]
2025-12-07 13:42:25

「ブハッ…ガハッ…。ふぅ、やれやれ。へっ、あんまり無事じゃねぇなぁ。まぁ、慣れっこだがよ。いてて…。」
(鐵棍を杖代わりに立ち上がり、口元の血を拭う。見た目ほど酷い怪我ではないのか、首を2、3度ゴキゴキと鳴らし、革袋から水を飲む。)

「旦那、お見事な剣さばき、さすが俺の相棒だな。それにしても、馬鹿力で殴りやがって、樽人形がよ。おかげで鎧がボロボロだぜ。旦那は怪我なかったかい?」
(ガシャガシャと鎧をはたき、土汚れを取る。自身の血をぬぐいながら、アロイジウスに近づき、怪我の様子をうかがう。)

(/おかえりなさい!)

113: アロイジウス/依頼主 [×]
2025-12-13 11:52:23

(フラトの気遣いに対し、アロイジウスは手を挙げて応えた。身体のどこにもそれらしい怪我はない。が、息は浅く、また視線も下に向いたままだった。先程の血濡れた手の幻覚はすでに消えているが、それでもやはり心の内はネガティヴな感情に未だ支配されていた。)

「……あまり無理をして、君にもしもの事があるとこちらも寝覚めが悪い。もちろん侮っている訳ではないが……」

(その瞬間、拍手の音が部屋中に響いた。手を叩いているのはアロイジウスでも、フラトでもない。洞窟内でもあるこの部屋は、音をゆっくりと反響させる。そのため、聞こえてきた拍手の音には、嫌な滑り気が含まれているように思えた。先程まで緩みかけた二人の雰囲気が、一気に引き締められる。)

「お見事でした、お二人とも。いやはや、今まであのゴーレム達を倒せる者は皆無でしたのでね」

(ゆらり、と影の揺れ動きと同じくして現れたのは、まさしく死人のような風貌の男。酷くへこんだ頬に、露わになった頭皮と短い髪。紫に変色した唇と、飛び出たかのような目玉。この男には、アロイジウスも、フラトも見覚えがあった。)

「あなた方がこの依頼を受けてくださって、非常に感謝していますよ」

(この男こそ依頼の主。あの豪勢な館に住み、そして今もなお側に佇む多くの傭兵を従えている男であった。随伴している傭兵の数は6人。みな殺気立ちながら、自らの主人の背後に控えている。)

「まさか本当にあのゴーレム達を倒し切るとは。最初に会った時には不安でしたが……結果的には、こうして依頼を達して頂きました。素晴らしいの一言に尽きますよ」

(飛び出た目玉がギョロギョロと動き回り、アロイジウスとフラトを見定める。疲れ果てた二人の表情を見て、依頼主は館で見せた笑顔とは違う、下卑た笑みを浮かべた。本人の体調が悪そうな顔つきも相まって、やけに嫌味たらしく見える。)

「私はこの状況を待っていたんです」

(依頼主が手をかざすと、側の傭兵達が依頼主の前に出て、それぞれ武器を構えた。傭兵達は口も開かず、何も言わない。だが彼らが構えている武器の反射光は、今よりアロイジウスとフラトに敵対する事を雄弁に物語っていた。つまり。)

「……ご苦労さまでした、フラトさん、アロイジウスさん。あなた方もこの地下墓で眠ってもらいますよ。永遠に、ね」



(/またもや遅れました!申し訳ありません!12月中は、年末近くにならない限り忙しく、返信が大変遅くなると思います…。それでも良ければお付き合い頂けると幸いです。どうかよろしくお願いします。)

114: フラト [×]
2025-12-13 22:16:00

「だよなぁ、まー、そう来ると思ってたぜ、ったくよぉ。旦那、もう一仕事だなぁ。ま、タダ働きになりそうだがよ。」
(アロイジウスとフラトの前に現れた依頼主と6人の傭兵を見渡し、不適な笑みを浮かべる。もう一度顔の血を拭い、鐵棍を握る手に力を込める。)

「旦那、そのまま下向いてんだったら、後ろに下がってな。俺がこいつら片付けてやるからよ。その後、湯治場でゆっくりと俺の戦いっぷりを聞かせてやるからよ。」
(下を向き、浅い息遣いのアロイジウスを守るように前に出る。相手は、手練れの傭兵たち。ただでは済みそうにないが、やるしかない、と決意を固め、再び竜珠を握る。)

「さて、依頼主さんよ。報酬払ってとっとと帰るってんなら、旦那も俺も手は出さねぇが、どうする?誰も潰せなかった樽人形どもを潰した俺たちと、本当にやるつもりかい?」

(/どうぞお気になさらずー。こちらは、こうやってお相手いただけるだけでうれしいです!お互い無理せず、楽しみましょう?)

115: /依頼主 [×]
2025-12-19 17:20:15

(フラトの言葉に依頼主は笑みを返した。それは正に自信に満ち、勝利を確信していると言っても良い笑み。実際依頼主の心中では、欺いたフラトとアロイジウスを嘲笑いながら自らの勝利を疑う事も無かった。そんな実に腹立たしいその表情を見せながら、依頼主がまた言葉を返す。)

「確かにあなた方の実力には目を見張るものがあるが……それでも、あのゴーレム達との戦闘で傷ついている。もはや体力の問題です。それに、何故かは知りませんがアロイジウスさんはどうやら闘う気力を失ったようだ」

(武器を構えた傭兵達が、ジリジリとフラトに迫る。いつ戦闘が始まってもおかしくはない雰囲気が漂う中、アロイジウスは下を向いて黙り込んでしまったままだ。)

「あなた方が手に入れたところで、"あの秘宝"の価値など分かり得ないでしょう。私に譲ってもらいますよ!」

(依頼主が言い終えたその瞬間、緊張の糸は断たれる。傭兵の一人が戦端を開いた。片手斧を振りかぶりながら、フラトに迫りくる。)


(/これほど暖かいお返事……ありがとうございます!非常に嬉しいです……!)

116: フラト [×]
2025-12-20 19:19:59

「よーし、旦那は下がってろよ。来やがれ、三下奴!」
(斧を片手に迫る傭兵を、鐵棍を構え、迎え撃つ。記憶の一部を失っているとは言え、そこは騎士として練り上げ、体に刷り込まれた技術を発揮する。傭兵の斧の一撃を受け流し、体勢の崩れたところ、頭めがけて鐵棍を撃ち込む。)



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