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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
141:
宮村 湊 [×]
2025-11-17 18:50:14
わあ……結構種類があるんですね。子供向けから大人向けまで幅広く揃えられてますね。俺は……オムライスのドリンクセットにします。
(待ち時間も無く程よく空いているレストランに入り案内された席へと腰をかけると差し出されたメニューを手に取りパラパラとページを捲りながら一度中身を確認する。親子連れが多いからなのか、そのバリエーションはかなり多岐にわたっており、思わず休日の混雑時のキッチンの心配をしてしまう。そう時間を要することなく自分の分のメニューを決定するとぱたりと表紙を閉じて再び机の上へと置いて相手の前へと差し出した。ふと、息をつく間が出来て、思わず先程のやり取りのことが頭を過ぎる。咄嗟のことで最初の反応は素が出てしまったが、彼に見られては居なかっただろうか。深く追求されなかったということは、あの一瞬の表情に彼は気づかなったのか。薄暗い場所であったし、十分その可能性はある。そうだと信じたい。どの道確かめるすべもないのだ。モヤモヤとした感情を誤魔化すように笑みを浮かべると、眼前の相手へと再び視線を移し僅かに首を左へと傾げる)
優柔不断、なんですね。これだけあると迷っちゃいますよね。……あ、そうだ。じゃあ俺が決めましょうか。悠さんの食べたいもの当てゲーム。
(思い返すと確かに彼の家を訪れた日もコーヒー豆を選ぶ際に呼ばれたものだったか。あれも優柔不断ゆえなのだろうかと思うとどこか愛しく感じて思わず目許が緩む。じっくりと悩んでいる彼を眺めているのもそれはそれで楽しかったが、ふと思い至ったように提案をひとつ。恐らく早く選ばねばと焦ってしまうであろう彼への配慮だったのも確かだが、純粋に彼の好きそうなものを当てるのは面白そうだという気持ちも強く、反対側からメニューを眺めながら口元に弧を描いた)
まずは嫌いなものを選ばないようにしないと。悠さんが食べられないものはなんですか?どんな食べものが好みですか?
142:
常葉 悠 [×]
2025-11-17 22:43:40
食べられないものですか……。そうですね、この中だと……エビのサラダとかカニクリームコロッケとかがダメですかね。私、甲殻類アレルギーなんですよ。加工してあってもエキスが入っているとダメなんです。
(唐突にゲームなどと言うので、言われている意味を推し量るように目を瞬く。何をするのかと思ったが、どうやら一緒に料理を決めてくれるらしい。彼はとっくに決めているというのに、自分の優柔不断さのせいで時間を取らせて、申し訳ないと些か思ったが、彼と一緒に"ゲーム"ができるのが嬉しさを感じた。ページを繰り、メニュー表を眺めながら食べられないものを探す。そしてふと自分が甲殻類アレルギーであることを思い出す。しかも割と重度のアレルギーだ。なぜこんなに大事なことを今まで忘れていたのか。自分でも不思議だったが、考えてみれば、これまで他人と食事をする機会がなかったからに違いない。自分一人で食事を済ませることが殆どだったので、無意識のうちに甲殻類を使用していない料理を選んでいたのだろう。仕事柄会食は多いが、先方が気を利かせて甲殻類を全く使用しない店を選んだり、甲殻類を使わないコース料理を注文しておいてくれたりしているので、自分でアレルギーを自覚する瞬間はないに等しかった。思い出せて良かったと胸を撫で下ろす。彼との外出のおかげで思い出せた。仕事一筋の機械的な生活に、人間味が加わったようだった。誰も信じられず、交友を断ち切ったはずの自分が他者と交流し、社交的な営みをしている。彼のおかげで些かでも自分は変わることができた。その事実に胸が高揚する。食べられないものを申告した次は、好きな食べ物を考え始め、暫く悩んだ後に口を開く)
好きなものは……私は和食が好きですねぇ。洋食とかよりは和食の方を好んで食べるような気がしますね。
143:
宮村 湊 [×]
2025-11-17 23:25:05
アレルギーは気をつけないとですね…。アレルギー情報があるタイプのメニューで良かったです。
(苦手な食材を聞くつもりではあったものの、返って来たのはより重い内容で、左手を口元へと添えて真剣な表情でアレルギー情報へと視線を落とす。自らにはアレルギーは無いものの、食物アレルギーは命に関わる場合もあるため、用心しなければならないという知識はある。明らかに入っているものならば分かりやすいものの、練り込まれていたり、彼の言うとおりエキスが入っていたりするものはぱっと見では分かりづらいため、より神経を配る必要がある。好き嫌いよりも重要なその情報を知ることが出来て良かったと感じつつ、和食を好むという情報を思考に加えつつメニューをじっくりと眺め)
和食、美味しいですよね。作るのは手間がかかりますけど…その分ほっこりします。…ふふ、悠さんのこと、またひとつ知れました。
(甘いものが好きで、コーヒーが好きで和食が好き。甲殻類はダメ。徐々に彼に関する情報が自分の中でアップデートされて行く。良いように彼に取り入るためではない。純粋に彼に喜んでもらうために、彼を幸せにするために必要な情報だ。返ったらメモしておこうと考えながらメニューを眺めていると、ふとひとつのメニューが目に留まりページを捲る手が止まった。アレルギー情報をしっかりと確認するが、甲殻類の表記は無い。これならば、と提案するこちら側にも若干の緊張が走る。彼が気に入るものを選べているだろうか。自分が提案したゲームなのにこんなにも緊張するとは。少し思案したあと、決心したようにメニューを指さして)
これ、どうですか?マグロのちらし寿司セット。見た目も凄く華やかですし、小さいひじきの煮物の小鉢も付いてますよ!
144:
常葉 悠 [×]
2025-11-19 20:35:55
(どうして彼はこんなにも人懐こく笑うのだろう。自分のことを知れたと喜ぶ彼の表情を見て、そう思った。発言も表情も、全てが魅力的に思える。同時に自分も彼のことをもっと知りたいとも思った。これまであまり自分から彼のことを詮索しようとしなかったが、今度からはこちらから色々と質問をしたりしてみようか。この昼食をその機会にしてみよう。メニュー表のページを繰る彼をじっくり見つめながら、そう思い立つ)
これはいいですね! 湊くんのチョイスですから、きっと美味しいと思いますし。これにします。選んでくれてありがとう。
(彼が提案したメニューをじっくりと見つめる。確かに見た目も華やかで、美味しそうだ。何よりひじきの小鉢が嬉しい。ここ最近は肉を食べる機会が多かったので、久しぶりの海鮮に胃袋をくすぐられた。だがそれより何より彼が薦めてくれたものだからというのが最大のポイントだった。迷うことなく快諾すると、呼び出しボタンを押して店員を呼ぶ。オーダーに来た店員に彼の注文──セットのドリンクは彼に任せたが──を言い、自分の注文を言い渡す。店員が去り、料理の到着を待つだけの時間になると、メニュー表を片付けながら彼に問掛ける)
湊くんは、どういう料理が好きですか? オムライス頼んでましたが、好きなんですか?
145:
宮村 湊 [×]
2025-11-20 17:26:15
あはは、気に入って貰えて良かったです。……俺の好きな料理ですか?そうですね……
(自分の決めたメニューに対する相手の反応が肯定的だったことに安堵して気が抜けたように笑っていると、不意に自らへと返された質問に咄嗟に解答が出て来ず、考えるように軽く首を傾ける。今までもこの類の質問をされたことがなかった訳では無いが、返す答えは全て任務を円滑に行うようにするためのものだった。それは相手によるものの、相手の好きな物に寄せたり、あるいは意外性を持たせたり。自分の本当の好きな物ではなく、都合が良い物を答えていたので、本当の意味で自分が好きなものについては、実際のところそこまで深く考えたことがなかったことに気づく。"宮村湊"では無く、"自分"は何が好きなのか。よく考えると、彼の言う通り、無意識のうちにオムライスは注文することが多かった、かもしれない。オムライスという料理は、それぞれの店の個性が出る。卵ひとつとっても固めな店、ふわふわな店、半熟の店とあり、かけてあるソースもデミグラスの場合もあればシンプルにケチャップのパターンもある。家で料理をする時も、割と簡単に作れることもあってか、他のメニューに比して作る回数が多かった。そこまで考えてから、小さく、あ、と声を零す。他の料理に対してここまで色々と考えたことは無い。そうか、これが"好き"ということなのかもしれない。)
…好きです、オムライス。店によって色んなバリエーションがあって飽きなくて。卵でクルッと巻かれてるタイプの、ケチャップが掛かってる、割とスタンダードなやつとか特に好きで。
(自分の内面を晒しているような感覚が未だ慣れなくて、少しこそばゆさを感じたものの、話し始めると存外にすんなりと言葉が出てきた。素の自分を出さないことを徹底していた自分にとっては全てが新鮮だ。しかし、決して悪い気分ではなく寧ろ───彼に本当の自分を少しずつ知っていって欲しいと思わずには居られなかった。作り物の自分ではなく、本当の自分のまま対峙したい唯一の人。それこそが彼なのだから。そこまで言い終えた時、ウエイターが料理を運んできたため、一度そちらへと意識が逸れる。自らの前に置かれたオムライスからは美味しそうな香りと共に湯気が立っていて、食欲をそそるには十分だった)
そうそう、ちょうどここのオムライスが正に王道って感じで………やっぱりすっごく美味しそうです!
146:
常葉 悠 [×]
2025-11-21 20:19:41
確かにオムライスには、色々な形がありますね。色々食べても、やはり最後にはスタンダードが一番になるんでしょうね。
(少しの空白の後、オムライスが好きと彼は言った。しかも形まで教えてくれた。きっとこれまで様々な種類のオムライスを食べてきたのだろう。王道はやはり王道。シンプルなものほど、他を寄せ付けない魅力を持っている。自分にもいくつか覚えがある。どんなに良い物を食べても、結局はシンプルな料理に惹かれるのだ。そこでふと思った。彼は普段どのような物を食べているのだろう。ベンチャー企業のエンジニアというのはどのくらいの収入で、彼の生活レベルはどのくらいなのだろうか。次々と知りたいことが湧き出てくるが、詮索する前にウェイターの方が早かった)
ふふ……湊くんはシンプルなオムライスが好きなんですね。覚えておきます。
(目の前に料理が運ばれてくると、手を付ける前に彼に一言告げる。"覚えておく"と意思表示したのは、君に興味があるということをアピールするためだった。高校時代に友人に言われたことがある。他人に興味が無さそうに見える、と。その時は何とも思わなかったが、彼にそういう風に思われたくない。予防線を貼った後に、彼がおすすめしてくれたマグロのちらし寿司に箸をつける。一口、口に運ぶとマグロや酢飯の旨味が溢れてきた。特にマグロは新鮮そのもので、水族館のメニューだけある)
湊くんおすすめのちらし寿司、とっても美味しいですよ!
147:
宮村 湊 [×]
2025-11-22 20:01:14
(覚えておくという彼の言葉に、オムライスへ落としていた視線を思わず上げて眼前の彼を見つめた。興味の無い人間の好きなものなど覚えても仕方が無い。彼がわざわざ"覚えておく"と伝えてくれたのは、期待してもいいのだろうか。心臓が高鳴るのを感じつつそのまま彼を見詰めていると、自らが指定したちらし寿司を頬張り無邪気な笑みを零す相手の姿が視界に入った。自分の選択はどうやら誤りでは無かったらしい。思わずほっと安堵の息を零しつつ、美味しいと伝えてくるその様子に愛しさが溢れ静かに瞳を細めた)
…良かった。悠さんのお口に合ったみたいで。俺も、いただきます。
(軽く手を合わせてからスプーンを握ると、自らも目の前のオムライスを1口ほどすくって口へと運んだ。卵にはしっかりと火が通っていて、中のトマトライス部分は甘みと酸味が絶妙にマッチしている。どちらかと言うと子供向け寄りのメニューかもしれないが、やはりシンプルでとても美味しい。中にゴロゴロと混ざっている鶏肉も柔らかく、噛み締めるように咀嚼すると幸せそうに一度小さく息を吐いた)
ん…こっちも凄く美味しいです!水族館の中のレストランと言うと出来合いのようなイメージが強かったんですが、ちゃんとひとつひとつ丁寧に調理されてるんですね。…俺、悠さんとご飯を食べてると、普段より美味しく感じるんですよ。
(ぽろりと、本音が漏れる。少しずつ、少しずつ、彼への好意を感謝と共に伝えていきたい。二口目、三口目と口に運びながら相手の反応を窺うようにちら、と視線を軽く上げた)
148:
常葉 悠 [×]
2025-11-22 23:12:12
んぇ……? あ、ああ、そうですか。それは……嬉しいですね。
(彼の何気ない一言に思わず顔を上げて反応してしまった。しかも間の抜けた声と共に。一瞬、おわれた意味が理解できなかったが、"そういうこと"だと理解すると、間の抜けた声で応答してしまった羞恥心と、彼にそんな風に言ってもらえた嬉しさにより、アタフタとしながらも返事をする。10も歳上なのにスマートに返事の一つもできなかった自分を恨みながら、恥ずかしさを紛らわせるように小鉢からひじきを摘む。そこからはもう無言で、ただひたすらに箸を動かすことしかできなかった。まるで授業中の失敗を気にして周りと目を合わせないようにしている中学生かのように、彼の方を向くこともできずにちらし寿司を口に運ぶ。相変わらずちらし寿司は美味い。だが敏感に味を感じ取れるほど、今の自分には余裕がなかった。30過ぎてこんな稚拙な対応しかできない自分が情けなくて仕方ない。普段ならばもっと円滑に解決できるはずだが、彼絡みのこととなると途端にどうしたらいいか分からなくなってしまう。自分の頭はポンコツになってしまうようだ。そうして黙々とちらし寿司とひじきを平らげてしまうと、お冷を一瞬で飲み干し、コップを机に置いて呟く)
……美味しかったですね。その……私も同じように思っていましたよ。君と食べると、美味しく感じると。
149:
宮村 湊 [×]
2025-11-23 09:19:32
(焦りと誤魔化しの混在した反応を見せる彼の様子を見て、自分の意図するところが伝わったのだと確信すると、口元に引かれた笑みをより深いものに変えて、黙々と食事を食べ進める彼を眺めつつ、それ以上言葉を掛けることは無くオムライスを口へと運んでいく。どこか初心にも見えるその反応のいじらしさに愛でたくなる気持ちをぐっと堪え、その代わりに咀嚼を繰り返した。そうして食べ進めたオムライスの最後の一口へと運んだ正にその時、先に食べ終えた相手から告げられた言葉にその動きがぴたりと止まる。彼は確かに自分の言葉の意図するところを理解していたはずだ。その上でこの言葉を返していたということは、つまり。そこまで考えた瞬間、一気に顔に熱が集中するのを感じる。少しの間スプーンを片手に固まっていたものの、内から溢れるような幸福感に自然と瞳を細め笑顔を浮かべながらオムライスを噛み締めるように咀嚼してから一度大きく頷いた)
あはは、良かった。……そろそろちょうどイルカショーの時間みたいですし、行きましょうか。
(コップに残ったお冷を飲み干し、紙ナプキンで軽く口元を拭いてから再びパンフレットを取り出しイルカショーのタイムテーブルを眺めると、30分後から始まる回を発見した。ここから移動することも考えれば、タイミング的にはちょうど良いだろう。彼にも見えるようにパンフレットを指し示しながら徐に椅子から立ち上がった)
150:
常葉 悠 [×]
2025-11-23 18:33:57
ああ、もうそんな時間ですか。じゃあ行きましょう。
(言われて思い出した。この後イルカショーが控えているのだった。先程の失態による羞恥心のせいで、大事なイベントがすっかり頭から抜けてしまっていた。彼が見せてくれたパンフレットと時計を確認すると、確かにもうすぐ始まる。ゆっくりと席を立つと、手早く会計を済ませレストランを後にする。それなりに腹が満たされると、先程の失態を引きずるよりも彼と一緒にイルカショーを楽しんだ方がいい、と幾分かポジティブな思考ができるようになった。イルカショーが行われる会場へ向かう道すがら、隣を歩く彼へ話し掛ける)
イルカショーなんて初めて観ます。イルカは賢い哺乳類といいますが、どういうショーを見せてくれるんでしょうね。
(動物を使ったショーは、サーカスぐらいしか見た事がない。イルカは哺乳類とはいえ、海中に住む動物だ。そんな動物を使って一体どのような催しをするのか。初めての体験に胸を躍らせる。やがて歩いているとイルカショーを行う会場に着いた。会場は既に入場を許可しており、それなりに人が入っていくのが見えた。入口から中へ入ると、想像よりも会場が広く思わずキョロキョロと辺りを見回してしまう。そしてショーを行うであろう水槽と客席の距離が近いのが気になった。これでは水が掛かってしまうにではないだろうか。見たことがないから何とも言えないが、これが標準的な距離なのだろうか。とりあえず真ん中くらいがいいのかもしれないと思い、近過ぎず遠過ぎずの位置にある客席に腰掛ける)
151:
宮村 湊 [×]
2025-11-25 00:23:29
あれ、悠さん、イルカショー初めてなんですか?すごく利口ですよ、トレーナーさんの指示に従って芸を披露するんです。それにビックリするくらいかなり高く飛ぶので……でも、ここなら水飛沫の心配は無さそうですね。
(先を進む彼に続くような形で会場内へと入ると、さすがに人気の催しであるだけあって、親子連れを中心に会場内は多くの人で賑わっていた。水で濡れる可能性が高い席と濡れない席はベンチの色が分かれており、彼が選んだ席は水がかかる席の最後尾から三列ほど後ろの席だったので、余程上振れが無い限りはこちらまで水が飛んでくることは無いだろう。開演時間が近づくにつれて次第に席は満席になり、座りきれなかった人は最後方で立ち見をするほどの賑わいになっているようだった)
見てのお楽しみですね。あ、もう始まりますよ。
(会場内に警戒な音楽が流れ始め、トレーナーらしき女性が複数人ステージへと上がると、水中に合図を出す。瞬間、イルカがその合図に従って軽快に泳いでいくのが見えた。最初は簡単な技から、軽く飛んで頭上にぶら下げられたボールを軽く突いたり、タイミングを揃えて3匹のイルカが飛び跳ねたり。芸を成功させる度に褒美として餌を与えられているイルカを見て───よく飼い慣らされているな、と思った。与えられた指示に従い、報酬を得る。そうすることで自然の中での競争を経験することもなく餌を得られるのだから、当然と言えば当然かもしれない。しかし、イルカの姿はそれでもどこか楽しげに映った。狭い水槽の中で、人間の指示に従ってパフォーマンスをしているのに、その泳ぎはどこまでも自由で、くるりと回転しながら高くジャンプをするその姿が眩しく見える。無意識下で口元を軽く緩めながら、隣の彼は楽しめているだろうかとちらりと静かに視線を送った)
152:
常葉 悠 [×]
2025-11-27 15:03:30
(彼の説明を聞いて一応は納得したが、どうにも解せなかった。イルカにできるパフォーマンスといえば、精々飛び跳ねることぐらいしかないだろうと思っていたからだ。彼の言葉に頷くと、どうやらショーが始まったようで視線を前へ移す。係員の合図に従って3匹のイルカが軽快に泳ぎ、ボールを突いたりしている。思ったよりスムーズにショーが進み、関心が高まる。イルカ達はタイミングを揃えて同時にジャンプしたり、螺旋を描くように泳ぎ、また同時に飛び上がる。ご褒美に餌が貰えるからとはいえ、ここまで一糸乱れぬ動きが出来るものなのか。百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、実際にショーを目の当たりにすると、目の前の光景に圧倒され、前のめりでイルカショーを見ている。途中で彼の視線を感じて、視線を彼へ戻す。そして彼へ今の興奮を伝えようと口を開く)
湊くん、湊くん! みんな乱れることなく動いていますね! あっ、ほら。またジャンプしましたよ! 凄いですね!
(普段ならばもっと語彙を余すことなく使い、この光景を形容しようとするだろう。だが今の自分はそんなことも忘れてしまうぐらいに、イルカショーに夢中だった。幼い頃から人並み以上の娯楽は与えてもらってきたが、そのどれも今となっては思い出として記憶にすら残っていない。今までは単に激務がそうさせたのだと思ったが、どうやら違うらしい。ずっと独りだったからだ。楽しい時間を共有できる存在がいなかったから。だが今は違う。彼という何者にも代え難い存在が傍にいてくれるのだ。そんな自分の喜びを代弁するかのように、イルカたちは楽しそうに水中を泳ぎ、飛び跳ねる。リングをくぐったり、係員を背に乗せたり──イルカたちの一挙手一投足に目を奪われ、こんなに楽しい時間がもっと長く続けばいいのにと心の中で思う)
153:
宮村 湊 [×]
2025-11-27 19:59:58
っ、……はは、あはは!そうですね。きっとたくさん訓練したんだろうなあ……
(盗み見たつもりだったのだが、こちらの視線を感じたのか彼と瞳が合いぱちりと一度瞬きをする。次の瞬間、興奮を隠さず目の前のイルカショーへの感動を伝える彼の姿に、思わず笑みがこぼれた。片手の甲を口元に添えながら笑い声を上げると、同意するようにこくりと一度頷いてみせてからぽつりと呟く。彼と共に見る景色はその全てが鮮やかで驚きに満ちている。資料の写真の中の社長としての顔でも、初めて会った時の他人行儀な大人びた雰囲気を纏った表情でもなく、ただ純粋に子供のように燥ぐその姿が嫌に幸福そうで眩しくて、どうしようもなく大切なもののように思えてひどく胸がかき乱された。ただひたすらに、この笑顔を守るためならば何だって出来るとすら思う。それ程までに幸せにしたいと思うような相手が自分のような人間に出来ることになるとはつい少し前まで可能性としてすら考えても居なかったが───彼と出会ってから、自分という存在が少しずつ、しかしながら着実に変化しているのを感じていた。情など不要だと教えられてきて、それを忠実に守ってきたが、今ならなぜそう教えられてきたか分かる。余りに幸せだからだ。その幸せを知ってしまえば、二度と手放せなくなる。組織のことすら裏切ってでも守りたいと考えるような危険思想の素になる───今の自分のように。再びショーへと視線を戻すと、1頭のイルカが最後の大技として、遥か上空にぶら下がるボールを突くという。いやいや、それはさすがに無理だろう…………と思いながらその様子を見守っていたものの、高く高く飛んだイルカがボールを揺らすその姿には心を動かされるものがあり、思わずバッと彼の方を向き、興奮そのままに気づけば彼の手を取っていた)
悠さん!すごい、あんな……あんな高いとこまで水中から飛び上がれるんですね!どうなってるんだろ、水の抵抗とかもあるだろうに……すごいなあ……!
154:
常葉 悠 [×]
2025-11-28 23:11:05
え、あ……そうですね、凄いですね……!賢い上に身体能力も優れているとは、想像以上に凄い動物ですね!
(最後の大技が決まると思わず"おお"と歓声を上げた。だが長く続けるはずの歓声は最後まで続かなかった。不意に柔らかい感触がし、チラと見てみると、彼が自分の手を取っているではないか。一瞬、声も動きも止まってしまい、彼に話しかけられてようやく我に返るも、その返答は間抜けにもしどろもどろになってしまった。彼の様子からして意図せずに手を取ったものだと思われた。さりげなく手を離すか、勇気をだして握り返してみるか。悩みまでもなかった。彼の手をゆっくりと握ると、興奮気味の彼に合わせるように、テンション高く返答する。このままずっと握っていたい。できれば離したくない──そう思ったが係員が終了を告げ、周囲の観客がぞろぞろと立ち上がり出口へと移動をし始めると、自然と手を離してしまった)
いや面白かったですね。こんなにはしゃいだのは本当に久しぶりですよ
(出口へと歩みを進めながら隣を歩く彼に話し掛けるが、頭の中では別のことを考えていた。彼の手を握った時、心の底から身体が温かくなった気がする。身も心も熱が入った感覚がした。そして充足感が全身を包んだ。もっと触れていたい。ずっと彼と一緒にいたい。そんな欲求が抑え難いほどに膨れ上がっていくのに、時間は掛からなさそうだった。だが今日、その欲求を叶えようとしてはいけない。そんな気がした。きちんと言葉に出来なさそうだったから。この身を落ち着けてゆっくりと考える必要がありそうだ。イルカショーの会場を出て、腕時計に目を落とすと時刻は夕刻に差し掛かるところだった。彼のことだから、水族館の後のプランも考えてくれているかもしれない。もっと一緒にいれるかもしれない。そんな期待を胸に、彼の方を向いて問い掛ける)
そろそろ夕方ですが、どうしますか。なにかプランがあれば、いつまでも、どこまででも、お付き合いしますよ。
155:
宮村 湊 [×]
2025-11-29 11:19:40
(握り返される手のひらの感触に、その瞬間になって漸く自分が彼の手を無意識で掴んでしまっていたことに気づき、思わず繋がれた手へと視線を落として瞳を見開く。無意識とはいえ何をしているのかと自分でも思うものの、握り返された手のひらの温度は温かく、離すことは到底出来なかった。このままずっと───そんな思いがふつふつと胸の内から湧き上がってくるのを感じるものの、観客たちが退場していくのを見て自分たちも続く形になり、その際に自然と離れてしまった。それでも未だ熱の余韻の残る手のひらに意識をどうしても奪われてしまい、彼から掛けられる言葉にも生返事になってしまう。もっとしっかり段階を踏むはずだったのに、こんなに自分が抑制出来ないのは初めてだ。こんなものでは到底満足できない、もっと触れたい。もっと触れて欲しい。もっと近くにいたい。もっと、もっと、もっと───。彼に触れた事で欲は収まるどころか増幅していくばかりで、どうしようもない。もっと理性的でありたいのに。そんなことを考えつつイルカショーの会場を出ると、隣の彼から掛けられた言葉に漸く意識を引き戻した。多忙な日々の隙間で時間を取ってくれていることは理解していたため、勿論一日のプランは考えていたものの夜前に解散した方が良いのだろうか、等と少々悶々としていた部分もあったため、その心配を払拭するような彼の言葉に自然と表情が綻び)
本当ですか?…実は考えてきてるんです。悠さんが疲れていたら申し訳ないかなと思ったんですけど……それならこれは俺の我儘です。もう少し付き合ってください。
(再びマップを取りだすと、進路をお土産ショップの方向へと向かう。夕方時と言うこともあり存外小さなショップの中は賑わっており、ゆっくりとショップの中を見て回りつつ、キーホルダーが並ぶ店の一角で足を止めた。数あるキーホルダーの中で、銀で象られたイルカのキーホルダーを2つ手に取ると、彼の方を振り返り少し考え込むように瞳を細める。お揃いで持って欲しい、…だなんて、もはや友人としての枠組みを超えてしまっているかもしれない。迷いはあったものの、それでも今日の思い出を忘れないように形にしたい、あわよくばそれが彼と同じものであれば彼と離れている時も彼を近く感じられるだろう───そんな思いが強く、ふたつのキーホルダーを掌に載せた状態で彼に見せるように示した)
悠さん。……あの、……これ、俺が買ってくるので、片方悠さんにプレゼントしてもいいですか?今日の思い出、みたいな…………
156:
常葉 悠 [×]
2025-12-02 00:44:13
(表情が綻んだ彼の表情に、またしても胸が鳴った。時折見せるそういう表情が、自分にはとても魅力的に映るのだ。マップを見ている彼の隣を歩きながら、頭の中ではどのようにして想いを告げるべきかを考える。このままずっと想いを隠すなんて器用なことは出来そうにない。とにかく彼に聞いて欲しい。自分という人間が、人並み以上の幸福を手に入れられたのは君のおかげだと知って欲しい。君は魅力的な人間だと自覚して欲しい。そして、それを告げるのはもっと気持ちの整理がついてから。次回会う時に伝えるのがいいだろう。今のうちから、言うべきことを考えておかなくてはならない。と、そこまで考えたところで、どうやら目的地に着いたようだった。そこはお土産などを売っているショップだった。小さなショップながらバリエーション豊富な店内を興味深く観察する。ぬいぐるみやお菓子、そしてキーホルダー。彼がキーホルダーのコーナーで足を止めると、自分もその隣に立つ)
……なるほど。お揃いですか。ふふ、良いですね。じゃあこういうのはどうですか。お互いがお互いにキーホルダーを買ってプレゼントするというのは。だから君が持つキーホルダーは、私が買います。思い出の共有ですよ。
(彼の言葉に目を細めながら、掌に乗せられたキーホルダーをまじまじと見つめる。そして片方のキーホルダーを掌から持ち上げると、彼の目の前に掲げる。些か重い提案だっただろうか。だが自然と提案をすることに緊張や不安はなかった。むしろ、当然だと言わんばかりにスマートに提案できたと思う。自分の提案に彼はどう返事をするのか。ゆっくりとゆらゆら揺れるキーホルダーは、まるで今の自分の気持ちを表しているようだった。ゆったりと彼の返事を待つ。"どうですか?"と言う代わりにぴくりと眉を上下させる)
157:
宮村 湊 [×]
2025-12-02 12:07:50
……共有……
(思いがけない提案に思わず瞳を瞬かせつつ口の中で復唱する。未だ関係性としてはただの友人のはずなのに、少し重かっただろうか、という内心での懸念を払拭するような彼のその提案に表情を緩め、直ぐに賛同するように大きく頷いてみせた)
良いですね。その方がずっとずっと大切な思い出になるでしょうし。じゃあ俺は悠さんが持つものを。これを買ったら夜ご飯にしましょうか。
(掌に一つだけ残されたストラップを優しく包み込むように握り締め、二人で会計の列へと並び、それぞれがそれぞれへのプレゼントとなるストラップを購入し終えたところで、お土産ショップから外へと出ると綺麗に袋に包まれたストラップを交換した。自宅に戻ったら直ぐにどこかに付けよう、なんてやや浮き足立つような気持ちで考えながら、すっかり暗くなった周囲を見渡しつつ閉館時間の迫った水族館を後にする。ちょうど時刻も夕食時、頃合かと水族館からさらにもう少し駅から離れた方面へと歩いていくと、隠れ家的なこじんまりとしたイタリアンレストランへと到着した。今日の計画を立てる際、その前に解散になる可能性はあるものの念の為にとディナーに良さそうな店まで調べておいたのが功を奏したようだ。訪れたことの無い店ではあったものの、ネットの評判と写真で見た雰囲気がよく目星を付けていた店で、中に入るとすぐに席まで案内された。席に着くとパラパラとメニューを捲りつつ、事前に仕入れておいた前情報から彼の興味を引きそうなものを取捨選択していく)
ここ、パスタもピザも凄く美味しいみたいなんですけど、デザートのイタリアンプリンがすごく絶品みたいで。悠さん甘いものお好きだって聞いてたのでちょうど良いかなと思って目を付けていたんです。
158:
常葉 悠 [×]
2025-12-04 22:27:28
(自分の提案が重いことを知ってか知らずか──彼のことだから自分の思っていることなど見透かしているだろうが──快く諾う彼にほっと胸を撫で下ろす。会計を済ませ、彼へ紙袋を渡し、引き換えに彼から同じ紙袋を受け取る。初めて友人とこんなことをした。何物にも代え難い思い出となるだろう。死ぬまで絶対に忘れないような──そんな思い出に。ストラップとしてはどこかに付けるのが良いのかもしれない。だが自分は別の使い道を考えていた。肌身離さず持ち歩きたい。だが他人の目には触れたくない。ジャケットの胸ポケットや内ポケットに仕舞ってお守り代わりにしよう。そんなことを考えていた。水族館を出ると、既に夕刻で辺りは暗くなりかけていた。暫く歩いていると、隠れ家を思わせるようなイタリアンレストランに到着した。思わず"すご……"と声が出た。シンプルな内装でありながら、洒落た雰囲気。照明のおかげだろうか、それとも壁や床の材質のおかげだろうか)
イタリアンプリンですか……!それはぜひ食べてみたいですね! と言っても……ううむ。困りました。イタリアンはあまり馴染みが無くて。パスタの種類もよく分からないんですよねぇ……。
(ペラペラとメニュー表を捲る彼の言葉に、少し腰を浮かしかける。イタリアンプリン。濃厚で固めの食感が特徴的なプリン。卵の濃厚な味わいが楽しめる、魅力的なプリン。これまで食べる機会がなかったので、これはぜひ食べてみたい。だがあくまでデザートだ。デザートは最後に食べるから特別感がある。だが困ったことにイタリアンに関してはよく分からない。会食でもあまり来たことがない。ここは本格的なイタリアンレストランのようだから、初心者である自分には尚更分からない。こういう所の知識が豊富そうな彼へ助けを求めるように不安げな視線を向けながら、眉を下げて恥ずかしそうに告げる)
159:
宮村 湊 [×]
2025-12-05 07:49:20
あはは、分かります。パスタもピザも横文字が並んでて、どれが何だったか分からなくなっちゃうんですよね。パスタと一概に言ってもショートパスタ、ロングパスタとありますし、太さもまちまちですし。ソースはソースでクリーム系、オイル系、トマト系とか幅広く分かれてて目移りしちゃいますね。甲殻類が入っていないものとなると……例えば王道のカルボナーラとか、辛いものが得意であればペペロンチーノ、ラグーソースのパスタなんかも美味しそうですね。和食が好きだときのこの和風パスタなんていうのもさっぱりしてて良いかもしれません。
(右手で軽く横髪を耳にかけつつ、何例か示すようにメニュー表のパスタを指さしていく。あまり食べ慣れていない様子だったので、万人受けしそうな王道なものを紹介しつつ、彼の好みに寄り添えそうなものも併せて提案をしてみる。メニューには写真が載っておらず、メニュー名と中に入っている食材のみが羅列されているのも選びにくい要因の一つかもしれない。更にページをめくると今度はピザのページへと移行した。こちらもまたクリーム系、トマト系と別れている上に2ページにわたって横文字が並んでおり、これでは彼が迷ってしまうかもしれない。少し悩んでから相手を見つめるとにこりと口元に笑みを引きつつ、一つ提案をした)
じゃあ、こうしませんか?今日は俺がオススメのものをチョイスするので、一緒にシェアして食べましょう。そしたらパスタもピザもアラカルトも色んな種類が食べられますし。あ、ドリンクだけ選んでくださいね。俺、スパークリングワインにしようかな。
(通常のメニューの下から細い縦長のドリンクメニューを取り出すと、パラパラとアルコールドリンクのページをめくりつつ自分の分の目星をつけて眼前の彼に手渡してから、再度通常メニューの方へと視線を落として吟味するように顎に指を添えて)
160:
常葉 悠 [×]
2025-12-05 23:06:38
オイル系……ラ、ラグー?
(彼の言っていることは概ね理解できたが、それでも聞き馴染みのない単語が飛び込んで来ると、首を傾げてしまう。カルボナーラやペペロンチーノはさすがに分かるが、ラグーソースとはなんだろうか。折角彼が提案してくれたのだから、さっさと決めなければとメニュー表と睨めっこするが、生憎とメニュー表には写真が載っていないではないか。しかも──当然のことなのだが──横文字ばかり。ビジネス用語ならまだしも、イタリアンの横文字は見ても解読できないのが辛い。そんな自分を見かねてか、彼は自分に提案をしてくれた。シェア。なんて良い提案だろうか。彼の発想力に目を輝かせながら、大きく頷く)
それは助かります。君の選ぶものに興味がありますから! そうですね……ああ、お酒なら横文字でも分かりますよ。うーん、アペロール・スプリッツにしましょうか。
(パスタやピザ選びは彼に任せて、自分はアルコールドリンクのメニュー表を受け取り、視線をそこへ落とす。ドリンクのメニュー表にも横文字がズラリと並んでいたが、幸いにも酒の横文字ならば知識もある。しかもメニュー表に載っている銘柄は、どれも一度は試したことのある酒ばかりだった。折角イタリアンを食べるのだから、食前酒の定番である"アペロール・スプリッツ"に決める。スパークリングワインとソーダでアペロールを割ったものだ。ドリンクを決めると彼へと視線を戻す。顎に指を添えて真剣にメニューを見る様に、つい口角が緩んでしまう。イタリアン慣れしていない自分でも楽しめるように、甲殻類アレルギーの自分でも食べれるように、真剣に吟味してくれている。その表情があまりにも綺麗で、もっと悩んでいてくれないかななんて一瞬思ってしまったが、どうやら決まったようでメニュー表から顔を上げた彼に声を掛ける)
すみませんね。選んでもらって。今度来る時はイタリアンの知識を詰め込んで、全部理解できるようにしますから。
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