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愛の報いは愛(〆)/151


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自分のトピックを作る
132: 常葉 悠 [×]
2025-11-10 23:14:28

歳の差を感じない……なるほど。それは安心しました。はは、そうですか。歳の差を感じませんか。

(彼の言葉を一言一言噛み締めるように頷きながら繰り返す。一瞬彼が目を丸くしたことからも、この発言は偽らざる本音だということは明白だった。心から安心した。返事を聞くまで緊張で固まっていた足取りが、この上なく軽く感じられる。このままなら水族館まで、まるで鳥のように飛んでいけるような軽さだった。これから観に行くのは飛ぶ鳥とは真逆の、泳いでいる魚なのだが。と、軽やかな足取りで彼の歩調に合わせて歩いていたが、ふと彼から此方を窺うような視線が伸びているのを察知した。何か言いたいことがあるのかと彼の方を見ると、目が合った。そして不安げな声色での質問を受けて、しまったと思った。自分は無邪気に質問をしたが、それは彼にとっては余計な不安を抱かせる愚問だったことに漸く気付く。自分の発言で彼がどう思うのかについて、もっと考えを巡らせるべきだった。普段から他人に余計な詮索をされない為に、表情と発言には最大限気を付けており、プライベートでも気を付けていると思い込んでいた。だが彼の前ではそんな事をしなくても良いという甘えが、彼に無用な不安を抱かせることになってしまった。彼の疑問に対して、首を横に振りながら、慌てて言葉を告げる)

話し辛いと思ったことなんて、全くありませんよ! 10歳歳下の子とプライベートで話す機会なんて滅多にないので良い刺激にもなりますし。それに君となら、どんな話も楽しくできると思っています。

133: 宮村 湊 [×]
2025-11-11 08:31:17

…!…良かった。

(すぐに返された力強い言葉には嘘も偽りも無く、少なくとも年齢での足切りは無いようで、安堵したように柔らかな笑みを浮かべると短く息を落とした。そして、同時に彼の質問の意図に思い至る。自らの返答に対して酷く安堵したような様子を見せていた彼の姿が今の自分に重なり、彼もまた自分と同様の心配をしていた可能性が導出された。あまりに己に都合の良い解釈だろうか。それでも、その根拠も無い可能性に対してそうであれば良いと願ってしまわずには居られないほど、今の自分は彼に対して純粋に想いを寄せていた。駅から歩いてすぐというホームページの表示には嘘偽りは無く、程なくして水族館に行き着くと、平日ということもあってかごった返してはおらず、親子連れをメインに若いカップルや老夫婦の姿もちらほら見える程度だった。この分であれば中も混雑しているということはなく、比較的落ち着いてゆったり見て回れるだろう。予めホームページを読み込んで中の展示物についてしっかり押さえていたものの、念の為手近にあったパンフレットを手に取りぱらぱらと捲りながら内容に目を通す。後ろ表紙に記載されているイルカショーのタイムテーブルを見付けると、そっと隣の彼に距離を寄せて指で指し示して見せた)

イルカのショーがこの水族館の目玉みたいで……後で一緒に見に行きましょうね!

134: 常葉 悠 [×]
2025-11-12 22:27:15

イルカショーですか。楽しそうですね。絶対行きましょう!

(無用な心配を抱かせてしまうアクシデントはあったが、彼は自分の言葉で安心してくれたようだった。その様子を見て自分も安堵する。言葉は時として強力な武器になる。一つの失言で関係が壊れることはよくあることだ。折角築いた彼との関係は壊したくない。今後は発言にも気を付けなければと、身を引き締める。水族館は自分が思っていたよりも人が少なく、ゆったりとした時間を過ごせそうだった。彼の持っているパンフレットを隣から覗きながら、イルカショーの案内をまじまじと見つめる。普段からこういう場所に縁がなく、またイルカショー自体初めてなので、一体何をするのか想像できない。が、きっと面白いものが観られるのだろうと期待に胸を膨らませる。タイムテーブルを見ると、開催まで時間があるようだ。中の展示を見ながら時間を潰すことになるだろう。受付で料金を支払い、中へと足を踏み入れる。中は仄暗く、海の中を思わせる色をしていた。だが何より目を引いたのは大きな水槽だった。水槽の中には様々な魚が遊泳しており、本当に海の中にいるような感覚に陥りそうなくらい臨場感があった。自分の記憶の中の水族館とは大分異なるので、少々戸惑いを覚える。自分の記憶が曖昧なのか、この水族館が特異なのか。いずれにしても、10年振りに入場した水族館に、目を奪われてしまった)

湊くん……! ここはすごい場所ですね! 見たこともない魚がいっぱい泳いでいますよ!

135: 宮村 湊 [×]
2025-11-13 08:19:19

……ふ、あはは!ですね、ここの水槽は国内最大級だって書いてありました。迫力ありますよね~。

(相手に続き水族館の中へと足を踏み入れると、一際目を引くのが継ぎ目のない巨大なアクリルガラスを用いた大きな水槽、なるほどこれは人類の叡智の結晶だな、と感嘆しながらそれを眺めていると、隣から上がった無邪気な声に思わず瞳を丸めてそちらへ視線を滑らせるように移動させる。瞳を輝かせ純粋に水槽に目を奪われているその横顔があまりにも綺麗で、一瞬言葉を失った。すぐに込み上げてくる笑いをそのまま隠すことなく零すと、同意するように言葉を返しながら柔らかく目尻を下げる。彼と出会った日からいつもこうだ。彼の感情表現があまりにも真っ直ぐなので、気付けばつい自分もそれに引っ張られている。彼もまた、仕事から離れ肩の力が抜けている様子で、無理に時間を取って貰った自覚がある身としてはその様子に深い安堵を覚えた。漸く笑いが収まり小さく息を吐くと、巨大水槽の前まで歩みを進めて、自分の背丈の数倍ほどあるそれを見上げた。中には大小様々な魚が自由にゆったりと泳いでおり、その様子はただ眺めているだけで人間に癒しを齎す。他の誰かと水族館に来る時はほぼタスクとしてこなしている節があったので、まじまじと中を眺めるのは初めてで、中でも一際目を引く大きなジンベエザメを指さして、つい子供のようにはしゃいだ声を上げた)

見て、悠さん、あのサメすっごく大きい!あんなに大きくて強そうなのに周りの小魚を食べたりはしないんですね。凄いなあ……。

136: 常葉 悠 [×]
2025-11-13 23:04:22

(国内最大級という彼の言葉に得心がいく。やはりここは自分が想像するよりも、遥かに凄い水族館だったのだ。水槽の中を優雅に泳ぐ魚たちは、まるで各々の存在を見て見ぬふりをしているかのように他の魚に干渉せず、群れで泳いでいる。その中でいくつか単独で泳いでいる魚もいる。今までであれば、その単独で泳いでいる魚を、自分と重ねていたことだろう。だが今は、二匹で並んでゆっくりと泳いでいる魚に自分を重ねていた。忙しなく群れで泳いでいる魚達の傍を、二匹の魚は我関せずといった様子で遊泳している。周囲を気にすることなく、相手と時間を共有している。まさに今の自分と彼を象徴する光景だろう)

おお、ジンベエザメですね!実物は初めて見ましたが、大きいですね……!何かの本で読みましたが、ジンベエザメはプランクトンが主食のようですね。海水ごとプランクトンを飲み込み、海水だけをエラから排出して口の中に残ったプランクトンを食べているそうですよ。

(他の魚に目を奪われていたので、彼のはしゃぎ声で初めてジンベエザメの存在に気が付く。本や動画でしか見たことがなかったが、間近で実物を見ると、その巨体に目を見開く。咄嗟に本で読んだ雑学を披露してみたが、すぐに後悔する。こういった所で自分の知識をアピールしてしまうのは、営業の癖が抜けていない証拠だった。すぐに反省して、黙ってジンベエザメを眺める。きっと閉館までこの水槽の前にいても飽きないが、折角来たのだから、彼ともっと色々見て回らなければ損だろう。キョロキョロを辺りを見回すと、深海魚コーナーの案内看板を発見し、隣の彼に声を掛ける)

湊くん、あっちで深海魚の展示をしているみたいですよ。行ってみませんか?

137: 宮村 湊 [×]
2025-11-14 19:52:50

器用…………。

(声を上げてから自分があまりに子供地味た言葉を紡いでいたことに気づき羞恥心を感じていたものの、彼の説明を聞いている内に羞恥心は薄れ、純粋に感心したようにポツリと声を漏らす。しかし、途中まで少年のように瞳を輝かせて嬉々として説明をしていた彼の言葉が突然止まってしまったことに気づき不思議そうに視線をそちらへと移すと、その表情がやや曇っていることに気づいた。それを見て柔らかく瞳を細めると微笑みを浮かべながら唇を開く)

博識なんですね、悠さん。

(自分の前ではもっと彼らしいありのままの姿でいて欲しいと願ってしまうのは、やや出過ぎた願いだろうか。彼が見せるふとした時の力が抜けた笑顔が、はしゃぐ声が、その全てが自分は好きなのだから。口をついて出てしまいそうになるのを堪え、相手に促されるまま次のコーナーへと口の代わりに足を動かしていく)

良いですね、深海魚。俺、結構好きなんですよ。冷たくて暗い海の底でも生きてる魚が居るんだなって。すごい生命力ですよね。

(どんな環境に身を置いてもそこに適応して生き延びていく。光も差さない海の底で生きる深海魚を見ていると、親近感を感じるのか心が安らぐのを感じる。訪れた深海魚のコーナーの隅の方でじっと止まって動かない深海魚をぼんやりと眺めながら口元をゆるめた。忙しなく動く他の魚とは違い、深海魚の動きはゆっくりなので、釣られるように歩みもやや遅くなる。人も疎らなため、一つ一つの水槽をじっくりと観察しつつ、ふとひとつの小さな水槽の前で歩みを止めた)

あ、クリオネ。…へえ、こんなに小さくて可愛いのに水深600mのところで暮らしている子もいるんだ。なんだか、ちょっと意外ですね。

138: 常葉 悠 [×]
2025-11-16 00:48:50

("博識なんですね"なんて褒められると、照れから首を無言で横に振ったが悪い気はしなかった。自分としてはまずいと思っていたが、彼の表情や声の調子からして、それ程気にしている風ではないことが分かると安堵する。そしてふと気付く。自分は彼の前だと何かと不安になり過ぎている。自分の言動の一つ一つが彼を不快にさせないかと思い過ぎている。実際のところはきっと彼は寛大なはずなのに。あまりに度が過ぎた用心は自分も他人も傷付ける。そろそろ勇気を出す時かもしれない。そんなことを思いながら深海魚のコーナーへ足を進める)

不思議な生き物ですよねぇ……暗い世界で生きるというのはどういう気分なんでしょうね。

(彼の言葉に返事をしながら、まじまじと奇抜な見た目の深海魚達を見つめる。彼がこんなにも珍妙で奇怪な生態や姿をしている魚が好きだというのは些か意外に思ったが、ぼうっと見ていると分かる気がする。暫く深海魚コーナーを楽しんでいたが、ふと彼が何かに惹かれるように歩みを止めたので、視線を向ける。視線の先にはクリオネがいた。天使ともいわれる深海魚。実際泳いでいる姿は実に可愛らしい。クリオネに関してもいくつか聞きかじりの知識を持っていたので、試しに披露してみようか)

可愛いですねぇ。クリオネは流氷の天使と呼ばれているみたいですが、食事をする時は頭が割れて触手が出てくるので、その姿は"悪魔"と呼ばれていますね。ふふ……可愛いところは君に似ているなんて思いましたが、君は"悪魔"とは程遠い善人ですからね、クリオネと一緒にするのは失礼ですね。

139: 宮村 湊 [×]
2025-11-16 11:45:51

……あははっ、天使だなんて、買い被りすぎですよ。でも、ありがとうございます。

(先程のフォローは少しでも彼の肩の力を抜くことに成功したのか、再び知識を披露してくれるその様子を眺めて嬉しそうに瞳を細めて耳を傾けていたものの、自分の本質を突くようなクリオネの説明に、一瞬固まってしまった。"天使の皮を被った悪魔"。自分の所業が露見した相手に、かつてそう罵られたことがある。そもそも騙される方が悪いと思っていたのでその時は何も思わなかったが───もし、彼にそう罵られたら?考えるだけでズキン、と胸が痛む。自分を善人だと信じて疑わない様子の彼を見ていると、騙してはいない筈なのに騙してしまっているような心持ちになった。それでも純粋に褒めようとしてくれている彼まで不安な気持ちにはさせたくなくて、はにかんだような笑顔を浮べて人さし指で軽く頬を掻いてみせる。自分の本質は善人とは程遠い薄汚れた悪魔のようなものだとしても、少なくとも彼の前でだけは善人でありたい。彼の傷付く顔だけはどうしても見たくなかった。再びクリオネへと視線を移すと、相変わらず愛らしい容姿をしてふわふわと海中を漂っている。そっと視線を逸らすと、気持ちを切り替えるように歩き出し、道中様々な展示を眺めながら、気づいたら一度屋外のエリアへと出ていた)

悠さん、ちょうどいい時間なのでお昼にしますか?ご飯食べてからイルカショーに行ったら時間的にもちょうど良さそうですよ。

140: 常葉 悠 [×]
2025-11-16 23:18:42

(買い被りだなんて謙遜をする直前、彼の表情が凝固したのが目に入った。いきなり自分が披露した雑学の内容が気になったのか、それとも何か別の理由があったのか──詮索したい気持ちが頭を擡げてきたが、すぐにそれを振り払う。その部分は触れてはいけない気がした。理由を知れば意外と大したことの無いものかもしれない。だが彼が固まった理由を知っていけない。そこに踏み込むと良くないことが起きる。人生の経験値というよりかは、社会性を持つ人間としての本能がそう警告している気がした。だから彼の言葉に笑みを返して、思考に蓋をした)

ああ、もうお昼ですね。良い時間ですし、食事にしましょうか。

(彼からの食事の提案を受けて、身に付けていた腕時計に視線を落とす。時刻はランチに丁度良い時間を指していた。先程まではまだ10:00程度だったはずだが、時間の流れがかつてないほど早く感じられる。普段の激務よりも余程時間が短く感じられるというのは、一体どんな意地悪なのだろうか。彼の提案を諾うと、少し先のレストランに向かう。水族館本館の人混みを考えると、レストランの方も混雑しているとは考えづらい。そう見当を付けて向かったレストランは、予想通りの混み具合だった。それなりに客はいるが、平日のランチタイムにしては少ないといえる。入店すると難なくテーブル席に案内され、メニュー表に視線を遣るが、自分は優柔不断だ。先に彼にメニューを決めて貰った方がいいだろうと、メニュー表を彼の前に置いて告げる)

私は優柔不断ですから、湊くん先にどうぞ。

141: 宮村 湊 [×]
2025-11-17 18:50:14

わあ……結構種類があるんですね。子供向けから大人向けまで幅広く揃えられてますね。俺は……オムライスのドリンクセットにします。

(待ち時間も無く程よく空いているレストランに入り案内された席へと腰をかけると差し出されたメニューを手に取りパラパラとページを捲りながら一度中身を確認する。親子連れが多いからなのか、そのバリエーションはかなり多岐にわたっており、思わず休日の混雑時のキッチンの心配をしてしまう。そう時間を要することなく自分の分のメニューを決定するとぱたりと表紙を閉じて再び机の上へと置いて相手の前へと差し出した。ふと、息をつく間が出来て、思わず先程のやり取りのことが頭を過ぎる。咄嗟のことで最初の反応は素が出てしまったが、彼に見られては居なかっただろうか。深く追求されなかったということは、あの一瞬の表情に彼は気づかなったのか。薄暗い場所であったし、十分その可能性はある。そうだと信じたい。どの道確かめるすべもないのだ。モヤモヤとした感情を誤魔化すように笑みを浮かべると、眼前の相手へと再び視線を移し僅かに首を左へと傾げる)

優柔不断、なんですね。これだけあると迷っちゃいますよね。……あ、そうだ。じゃあ俺が決めましょうか。悠さんの食べたいもの当てゲーム。

(思い返すと確かに彼の家を訪れた日もコーヒー豆を選ぶ際に呼ばれたものだったか。あれも優柔不断ゆえなのだろうかと思うとどこか愛しく感じて思わず目許が緩む。じっくりと悩んでいる彼を眺めているのもそれはそれで楽しかったが、ふと思い至ったように提案をひとつ。恐らく早く選ばねばと焦ってしまうであろう彼への配慮だったのも確かだが、純粋に彼の好きそうなものを当てるのは面白そうだという気持ちも強く、反対側からメニューを眺めながら口元に弧を描いた)

まずは嫌いなものを選ばないようにしないと。悠さんが食べられないものはなんですか?どんな食べものが好みですか?

142: 常葉 悠 [×]
2025-11-17 22:43:40

食べられないものですか……。そうですね、この中だと……エビのサラダとかカニクリームコロッケとかがダメですかね。私、甲殻類アレルギーなんですよ。加工してあってもエキスが入っているとダメなんです。

(唐突にゲームなどと言うので、言われている意味を推し量るように目を瞬く。何をするのかと思ったが、どうやら一緒に料理を決めてくれるらしい。彼はとっくに決めているというのに、自分の優柔不断さのせいで時間を取らせて、申し訳ないと些か思ったが、彼と一緒に"ゲーム"ができるのが嬉しさを感じた。ページを繰り、メニュー表を眺めながら食べられないものを探す。そしてふと自分が甲殻類アレルギーであることを思い出す。しかも割と重度のアレルギーだ。なぜこんなに大事なことを今まで忘れていたのか。自分でも不思議だったが、考えてみれば、これまで他人と食事をする機会がなかったからに違いない。自分一人で食事を済ませることが殆どだったので、無意識のうちに甲殻類を使用していない料理を選んでいたのだろう。仕事柄会食は多いが、先方が気を利かせて甲殻類を全く使用しない店を選んだり、甲殻類を使わないコース料理を注文しておいてくれたりしているので、自分でアレルギーを自覚する瞬間はないに等しかった。思い出せて良かったと胸を撫で下ろす。彼との外出のおかげで思い出せた。仕事一筋の機械的な生活に、人間味が加わったようだった。誰も信じられず、交友を断ち切ったはずの自分が他者と交流し、社交的な営みをしている。彼のおかげで些かでも自分は変わることができた。その事実に胸が高揚する。食べられないものを申告した次は、好きな食べ物を考え始め、暫く悩んだ後に口を開く)

好きなものは……私は和食が好きですねぇ。洋食とかよりは和食の方を好んで食べるような気がしますね。

143: 宮村 湊 [×]
2025-11-17 23:25:05

アレルギーは気をつけないとですね…。アレルギー情報があるタイプのメニューで良かったです。

(苦手な食材を聞くつもりではあったものの、返って来たのはより重い内容で、左手を口元へと添えて真剣な表情でアレルギー情報へと視線を落とす。自らにはアレルギーは無いものの、食物アレルギーは命に関わる場合もあるため、用心しなければならないという知識はある。明らかに入っているものならば分かりやすいものの、練り込まれていたり、彼の言うとおりエキスが入っていたりするものはぱっと見では分かりづらいため、より神経を配る必要がある。好き嫌いよりも重要なその情報を知ることが出来て良かったと感じつつ、和食を好むという情報を思考に加えつつメニューをじっくりと眺め)

和食、美味しいですよね。作るのは手間がかかりますけど…その分ほっこりします。…ふふ、悠さんのこと、またひとつ知れました。

(甘いものが好きで、コーヒーが好きで和食が好き。甲殻類はダメ。徐々に彼に関する情報が自分の中でアップデートされて行く。良いように彼に取り入るためではない。純粋に彼に喜んでもらうために、彼を幸せにするために必要な情報だ。返ったらメモしておこうと考えながらメニューを眺めていると、ふとひとつのメニューが目に留まりページを捲る手が止まった。アレルギー情報をしっかりと確認するが、甲殻類の表記は無い。これならば、と提案するこちら側にも若干の緊張が走る。彼が気に入るものを選べているだろうか。自分が提案したゲームなのにこんなにも緊張するとは。少し思案したあと、決心したようにメニューを指さして)

これ、どうですか?マグロのちらし寿司セット。見た目も凄く華やかですし、小さいひじきの煮物の小鉢も付いてますよ!

144: 常葉 悠 [×]
2025-11-19 20:35:55

(どうして彼はこんなにも人懐こく笑うのだろう。自分のことを知れたと喜ぶ彼の表情を見て、そう思った。発言も表情も、全てが魅力的に思える。同時に自分も彼のことをもっと知りたいとも思った。これまであまり自分から彼のことを詮索しようとしなかったが、今度からはこちらから色々と質問をしたりしてみようか。この昼食をその機会にしてみよう。メニュー表のページを繰る彼をじっくり見つめながら、そう思い立つ)

これはいいですね! 湊くんのチョイスですから、きっと美味しいと思いますし。これにします。選んでくれてありがとう。

(彼が提案したメニューをじっくりと見つめる。確かに見た目も華やかで、美味しそうだ。何よりひじきの小鉢が嬉しい。ここ最近は肉を食べる機会が多かったので、久しぶりの海鮮に胃袋をくすぐられた。だがそれより何より彼が薦めてくれたものだからというのが最大のポイントだった。迷うことなく快諾すると、呼び出しボタンを押して店員を呼ぶ。オーダーに来た店員に彼の注文──セットのドリンクは彼に任せたが──を言い、自分の注文を言い渡す。店員が去り、料理の到着を待つだけの時間になると、メニュー表を片付けながら彼に問掛ける)

湊くんは、どういう料理が好きですか? オムライス頼んでましたが、好きなんですか?

145: 宮村 湊 [×]
2025-11-20 17:26:15

あはは、気に入って貰えて良かったです。……俺の好きな料理ですか?そうですね……

(自分の決めたメニューに対する相手の反応が肯定的だったことに安堵して気が抜けたように笑っていると、不意に自らへと返された質問に咄嗟に解答が出て来ず、考えるように軽く首を傾ける。今までもこの類の質問をされたことがなかった訳では無いが、返す答えは全て任務を円滑に行うようにするためのものだった。それは相手によるものの、相手の好きな物に寄せたり、あるいは意外性を持たせたり。自分の本当の好きな物ではなく、都合が良い物を答えていたので、本当の意味で自分が好きなものについては、実際のところそこまで深く考えたことがなかったことに気づく。"宮村湊"では無く、"自分"は何が好きなのか。よく考えると、彼の言う通り、無意識のうちにオムライスは注文することが多かった、かもしれない。オムライスという料理は、それぞれの店の個性が出る。卵ひとつとっても固めな店、ふわふわな店、半熟の店とあり、かけてあるソースもデミグラスの場合もあればシンプルにケチャップのパターンもある。家で料理をする時も、割と簡単に作れることもあってか、他のメニューに比して作る回数が多かった。そこまで考えてから、小さく、あ、と声を零す。他の料理に対してここまで色々と考えたことは無い。そうか、これが"好き"ということなのかもしれない。)

…好きです、オムライス。店によって色んなバリエーションがあって飽きなくて。卵でクルッと巻かれてるタイプの、ケチャップが掛かってる、割とスタンダードなやつとか特に好きで。

(自分の内面を晒しているような感覚が未だ慣れなくて、少しこそばゆさを感じたものの、話し始めると存外にすんなりと言葉が出てきた。素の自分を出さないことを徹底していた自分にとっては全てが新鮮だ。しかし、決して悪い気分ではなく寧ろ───彼に本当の自分を少しずつ知っていって欲しいと思わずには居られなかった。作り物の自分ではなく、本当の自分のまま対峙したい唯一の人。それこそが彼なのだから。そこまで言い終えた時、ウエイターが料理を運んできたため、一度そちらへと意識が逸れる。自らの前に置かれたオムライスからは美味しそうな香りと共に湯気が立っていて、食欲をそそるには十分だった)

そうそう、ちょうどここのオムライスが正に王道って感じで………やっぱりすっごく美味しそうです!

146: 常葉 悠 [×]
2025-11-21 20:19:41

確かにオムライスには、色々な形がありますね。色々食べても、やはり最後にはスタンダードが一番になるんでしょうね。

(少しの空白の後、オムライスが好きと彼は言った。しかも形まで教えてくれた。きっとこれまで様々な種類のオムライスを食べてきたのだろう。王道はやはり王道。シンプルなものほど、他を寄せ付けない魅力を持っている。自分にもいくつか覚えがある。どんなに良い物を食べても、結局はシンプルな料理に惹かれるのだ。そこでふと思った。彼は普段どのような物を食べているのだろう。ベンチャー企業のエンジニアというのはどのくらいの収入で、彼の生活レベルはどのくらいなのだろうか。次々と知りたいことが湧き出てくるが、詮索する前にウェイターの方が早かった)

ふふ……湊くんはシンプルなオムライスが好きなんですね。覚えておきます。

(目の前に料理が運ばれてくると、手を付ける前に彼に一言告げる。"覚えておく"と意思表示したのは、君に興味があるということをアピールするためだった。高校時代に友人に言われたことがある。他人に興味が無さそうに見える、と。その時は何とも思わなかったが、彼にそういう風に思われたくない。予防線を貼った後に、彼がおすすめしてくれたマグロのちらし寿司に箸をつける。一口、口に運ぶとマグロや酢飯の旨味が溢れてきた。特にマグロは新鮮そのもので、水族館のメニューだけある)

湊くんおすすめのちらし寿司、とっても美味しいですよ!

147: 宮村 湊 [×]
2025-11-22 20:01:14

(覚えておくという彼の言葉に、オムライスへ落としていた視線を思わず上げて眼前の彼を見つめた。興味の無い人間の好きなものなど覚えても仕方が無い。彼がわざわざ"覚えておく"と伝えてくれたのは、期待してもいいのだろうか。心臓が高鳴るのを感じつつそのまま彼を見詰めていると、自らが指定したちらし寿司を頬張り無邪気な笑みを零す相手の姿が視界に入った。自分の選択はどうやら誤りでは無かったらしい。思わずほっと安堵の息を零しつつ、美味しいと伝えてくるその様子に愛しさが溢れ静かに瞳を細めた)

…良かった。悠さんのお口に合ったみたいで。俺も、いただきます。

(軽く手を合わせてからスプーンを握ると、自らも目の前のオムライスを1口ほどすくって口へと運んだ。卵にはしっかりと火が通っていて、中のトマトライス部分は甘みと酸味が絶妙にマッチしている。どちらかと言うと子供向け寄りのメニューかもしれないが、やはりシンプルでとても美味しい。中にゴロゴロと混ざっている鶏肉も柔らかく、噛み締めるように咀嚼すると幸せそうに一度小さく息を吐いた)

ん…こっちも凄く美味しいです!水族館の中のレストランと言うと出来合いのようなイメージが強かったんですが、ちゃんとひとつひとつ丁寧に調理されてるんですね。…俺、悠さんとご飯を食べてると、普段より美味しく感じるんですよ。

(ぽろりと、本音が漏れる。少しずつ、少しずつ、彼への好意を感謝と共に伝えていきたい。二口目、三口目と口に運びながら相手の反応を窺うようにちら、と視線を軽く上げた)

148: 常葉 悠 [×]
2025-11-22 23:12:12

んぇ……? あ、ああ、そうですか。それは……嬉しいですね。

(彼の何気ない一言に思わず顔を上げて反応してしまった。しかも間の抜けた声と共に。一瞬、おわれた意味が理解できなかったが、"そういうこと"だと理解すると、間の抜けた声で応答してしまった羞恥心と、彼にそんな風に言ってもらえた嬉しさにより、アタフタとしながらも返事をする。10も歳上なのにスマートに返事の一つもできなかった自分を恨みながら、恥ずかしさを紛らわせるように小鉢からひじきを摘む。そこからはもう無言で、ただひたすらに箸を動かすことしかできなかった。まるで授業中の失敗を気にして周りと目を合わせないようにしている中学生かのように、彼の方を向くこともできずにちらし寿司を口に運ぶ。相変わらずちらし寿司は美味い。だが敏感に味を感じ取れるほど、今の自分には余裕がなかった。30過ぎてこんな稚拙な対応しかできない自分が情けなくて仕方ない。普段ならばもっと円滑に解決できるはずだが、彼絡みのこととなると途端にどうしたらいいか分からなくなってしまう。自分の頭はポンコツになってしまうようだ。そうして黙々とちらし寿司とひじきを平らげてしまうと、お冷を一瞬で飲み干し、コップを机に置いて呟く)

……美味しかったですね。その……私も同じように思っていましたよ。君と食べると、美味しく感じると。

149: 宮村 湊 [×]
2025-11-23 09:19:32

(焦りと誤魔化しの混在した反応を見せる彼の様子を見て、自分の意図するところが伝わったのだと確信すると、口元に引かれた笑みをより深いものに変えて、黙々と食事を食べ進める彼を眺めつつ、それ以上言葉を掛けることは無くオムライスを口へと運んでいく。どこか初心にも見えるその反応のいじらしさに愛でたくなる気持ちをぐっと堪え、その代わりに咀嚼を繰り返した。そうして食べ進めたオムライスの最後の一口へと運んだ正にその時、先に食べ終えた相手から告げられた言葉にその動きがぴたりと止まる。彼は確かに自分の言葉の意図するところを理解していたはずだ。その上でこの言葉を返していたということは、つまり。そこまで考えた瞬間、一気に顔に熱が集中するのを感じる。少しの間スプーンを片手に固まっていたものの、内から溢れるような幸福感に自然と瞳を細め笑顔を浮かべながらオムライスを噛み締めるように咀嚼してから一度大きく頷いた)

あはは、良かった。……そろそろちょうどイルカショーの時間みたいですし、行きましょうか。

(コップに残ったお冷を飲み干し、紙ナプキンで軽く口元を拭いてから再びパンフレットを取り出しイルカショーのタイムテーブルを眺めると、30分後から始まる回を発見した。ここから移動することも考えれば、タイミング的にはちょうど良いだろう。彼にも見えるようにパンフレットを指し示しながら徐に椅子から立ち上がった)

150: 常葉 悠 [×]
2025-11-23 18:33:57

ああ、もうそんな時間ですか。じゃあ行きましょう。

(言われて思い出した。この後イルカショーが控えているのだった。先程の失態による羞恥心のせいで、大事なイベントがすっかり頭から抜けてしまっていた。彼が見せてくれたパンフレットと時計を確認すると、確かにもうすぐ始まる。ゆっくりと席を立つと、手早く会計を済ませレストランを後にする。それなりに腹が満たされると、先程の失態を引きずるよりも彼と一緒にイルカショーを楽しんだ方がいい、と幾分かポジティブな思考ができるようになった。イルカショーが行われる会場へ向かう道すがら、隣を歩く彼へ話し掛ける)

イルカショーなんて初めて観ます。イルカは賢い哺乳類といいますが、どういうショーを見せてくれるんでしょうね。

(動物を使ったショーは、サーカスぐらいしか見た事がない。イルカは哺乳類とはいえ、海中に住む動物だ。そんな動物を使って一体どのような催しをするのか。初めての体験に胸を躍らせる。やがて歩いているとイルカショーを行う会場に着いた。会場は既に入場を許可しており、それなりに人が入っていくのが見えた。入口から中へ入ると、想像よりも会場が広く思わずキョロキョロと辺りを見回してしまう。そしてショーを行うであろう水槽と客席の距離が近いのが気になった。これでは水が掛かってしまうにではないだろうか。見たことがないから何とも言えないが、これが標準的な距離なのだろうか。とりあえず真ん中くらいがいいのかもしれないと思い、近過ぎず遠過ぎずの位置にある客席に腰掛ける)

151: 宮村 湊 [×]
2025-11-25 00:23:29

あれ、悠さん、イルカショー初めてなんですか?すごく利口ですよ、トレーナーさんの指示に従って芸を披露するんです。それにビックリするくらいかなり高く飛ぶので……でも、ここなら水飛沫の心配は無さそうですね。

(先を進む彼に続くような形で会場内へと入ると、さすがに人気の催しであるだけあって、親子連れを中心に会場内は多くの人で賑わっていた。水で濡れる可能性が高い席と濡れない席はベンチの色が分かれており、彼が選んだ席は水がかかる席の最後尾から三列ほど後ろの席だったので、余程上振れが無い限りはこちらまで水が飛んでくることは無いだろう。開演時間が近づくにつれて次第に席は満席になり、座りきれなかった人は最後方で立ち見をするほどの賑わいになっているようだった)

見てのお楽しみですね。あ、もう始まりますよ。

(会場内に警戒な音楽が流れ始め、トレーナーらしき女性が複数人ステージへと上がると、水中に合図を出す。瞬間、イルカがその合図に従って軽快に泳いでいくのが見えた。最初は簡単な技から、軽く飛んで頭上にぶら下げられたボールを軽く突いたり、タイミングを揃えて3匹のイルカが飛び跳ねたり。芸を成功させる度に褒美として餌を与えられているイルカを見て───よく飼い慣らされているな、と思った。与えられた指示に従い、報酬を得る。そうすることで自然の中での競争を経験することもなく餌を得られるのだから、当然と言えば当然かもしれない。しかし、イルカの姿はそれでもどこか楽しげに映った。狭い水槽の中で、人間の指示に従ってパフォーマンスをしているのに、その泳ぎはどこまでも自由で、くるりと回転しながら高くジャンプをするその姿が眩しく見える。無意識下で口元を軽く緩めながら、隣の彼は楽しめているだろうかとちらりと静かに視線を送った)

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