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 Voyage /85


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自分のトピックを作る
66: Beatrice [×]
2025-03-04 15:10:07



(波に揺れる船の上でベアトリスは冷たく沈黙していた。犯人が愛人だと疑わない警備員の無骨な手が乱暴に腕を掴み、ただ一言『歩け』と命じる。悪酔いをした時のように世界がぼやけ、足元がふわりと浮くような感覚に襲われてしまった。誰もが愛人による毒殺事件だと疑わないこの空間が酸素を奪っていく気がする。私は……殺してなどいないのに、見たいようにしかものを見ないほぼ全ての人は結論を決めた視線で射抜くのだ。一瞬の内に世界の全てが敵になった環境はまるで冷たい霧の中をさまようような気分で、目の前の光景が現実のものとは思えない。それでも、容赦なく警備員たちが連行しようとしていた。このままでは、すべてが終わる──しかし何もする事が出来ない。そう心が折れかけたその時、船の奥から誰かが駆けてくる音がした。ベアトリスが顔を上げた先にはアーサー・バートンが。正しく駆けつけたと言うのが伝わる雰囲気で彼は真っ直ぐこちらへ向かおうとするが、すぐに警備員に行く手を阻まれてしまっていた。その瞬間──ベアトリスは初めて、まともに息ができた。沈んでいく船の中で唯一、掴める浮き輪を見つけたような気がしたのだ。彼が自分を見ている。どんな時も本当の姿を見抜いてくれる彼が、無茶を承知で来てくれたと知れば考えるよりもずっと早く無意識に、その名を呼んでいた。警備兵に押さえつけられながら、それでも息を乱した彼がこの場まで来てくれたという事実がとてつもない勇気を与えてくれた。指先の震えを握りしめて、流されてはいけないと、ベアトリス、今すぐに目を覚ましなさいと己を律する。きっと彼だけは私を信じてくれるはずだ。船という閉ざされた世界の中で、彼だけは。そう信じて澄んだ声が大きく無罪を主張し、抗うことなく取り調べを受けるだろう船長室へと自らの足で向かう事にした。勇気をくれた彼のそばを通り過ぎる際、感謝を乗せてそこには少しの後ろめたいことなんて無いのだと証明するように微笑んで。)
………Mr.アーサー…?、───ベアトリス・ルーナは無実です。……乱暴をしないで、私は逃げません。


(/保管後のご確認と共に4日目の航海日誌もありがとうございます!後で読み返した際に鮮明に場面が思い出される素敵な航海日誌がとても楽しみで何度だって読んでしまいます…!後ほど保管庫へ写させて頂きます。相談の方もお返事をありがとうございました!それでは早速ベアトリスを船長室へと向かわせます…!)




67: Arthur [×]
2025-03-05 14:38:05



………っ、ベアトリス……! 離してください、彼女は──
(警備隊長らしき男に先導され、両側を固められ部屋の中から姿を現したベアトリスと目が合った瞬間、反射的に名を呼び無実を訴えようと声を上げかけたが、その刹那、彼女の澄んだ声が場を制した。抗えぬ力に腕を引かれ、野次馬たちの好奇の視線を一身に浴びても、彼女の声音は微塵も揺るがず毅然とした響きを宿し、まるで自身にさえ言い聞かせるように、静かに、しかし確かに前を向いていた。最後に送られた微笑みは儚く、それでいてどこまでも凛としていて、ひどく胸が締め付けられる。閉ざされた船の中、一度張られた悪意ある噂は容易には消えない。疑念と恐れ、不確かな憶測が渦巻くなかで彼女はそのすべてを振り払い、自らの潔白を証明するために歩みを進めていく。その背にあるのは、無実の者だけが持つ純然たる光だった。警備兵たちの輪が再び閉じられ、客室の扉に施錠し、立ち尽くす自身の前に踏み出した一人の警備兵が煩わしげに眉をひそめて低く告げる。「関係者でもないあなたが騒ぎ立てても無駄です。証拠の一つも持たないなら、邪魔をしないでくれ。」喉が詰まり、言葉が出ない。悔しさと焦りが入り混じり胸の奥を燃やしていくが、それで終わらせるわけにはいかない──そう、証拠だ。証拠を持ってくるしかない。昨晩の出来事を確かにこの目で見た。モラレス侯爵が倒れる直前、彼の席、彼のグラス、隣に座すベアトリスと周囲の様子。その光景を確かに記録しているはずだ。あの時広げていたスケッチブック、もしそこに、何か手がかりが写っていたならば。警備兵たちの冷ややかな視線を背に受けながら踵を返し、次の瞬間には駆け出していた。靴音を廊下に響かせ、息を切らしながら自室の扉を乱暴に開く。机に投げ出していた数冊のスケッチブックから一冊を掴んで急くようにページを捲り、荒い呼吸が紙の上に落ちる。そして──見つけた。鉛筆の走った線が昨夜の光景を鮮明に蘇らせる。紙が指の汗を吸い、わずかに波打った。これが、この一枚が、何かを変えられるかもしれない。スケッチ帳を握り締め、焦燥を胸に再び部屋を飛び出した。)


(/ご確認並びにご対応ありがとうございます!加えて、直近で一つご相談がございます。。ご提案もとい我儘なのですが……この展開でのスリル感&ドラマ性を増したいと考えておりまして、アーサーが証拠品を提示したいと船長室の前で掛け合うも相手にされず→船長室外に待機しているバムフォード氏orワイズナー嬢に手助けいただく、というもたつきを挟めたらと考えてみたのですがいかがでしょうか…?(一等客なのでお付の人がそこまで同伴していることもあるのかなと!)もし採用いただけそうでしたら同伴の描写を取り入れていただけますととても嬉しいです…!そして遅れて登場したいので船長室では先に尋問が始められているとすごく…すごく嬉しいです…ベアトリス嬢に心細い思いをさせてしまうことだけが心苦しいのですが……!!)




68: Beatrice [×]
2025-03-08 00:13:42



(連行された先は船長室だった。だが、扉が閉じられた瞬間にそこは檻へと変わる。重厚な木製のデスクを挟んで警備隊長が静かに座っている。その背後では複数の警備隊員が控えており彼らの視線は、まるで有罪を前提にした裁きの目のようだった。『ベアトリス・ルーナ嬢、改めてお聞きします。あなたはギルバート・モラレス卿を毒殺しましたか?』「いいえ」何度目になるか分からない問いに対して彼女が答える内容は変わらない。ベアトリスは背筋を伸ばし、凛とした声で即答した。「ギルバート様を慕っておりますのに、どうして私が毒を持って殺害する必要があるのでしょう?」「たかだか愛人のひとりである私が、ギルバート様の庇護を自ら手放すなど、考えられませんわ」冷静な口調を保つ。そこに感情を交えてはいけないと落ち着いた佇まいで気を配り発言しなければいけない空間に、今すぐにでも酸欠で倒れてしまいそうだった。警備隊長の態度は丁寧であくまでも彼女を一人の女性として扱っているが、背後の警備隊員たちが浴びせる視線はとても冷たくて疑念に満ちている。ここで一言でも回答を誤れば揚げ足を取られる、そう恐れを抱きながら回答を選ぶのは生半可じゃない苦しさがあった。警備隊長は微妙な間を挟みながらも穏やかな声で尋ね続ける。『では、事件当時の状況を説明してください』「はい。美味しい食事を楽しみながら、先日描いていただいた肖像画の完成を楽しみにしておりました。それが私とギルバート様の話題の中心でした」「ワインに毒を仕込む隙など、私にありましたか? ギルバート様の目の前で、魔法のように毒を仕込めるとでも?」事実を淡々と述べるが警備隊長は無表情を崩さなかった。『ですが、実際にワインには毒が入っていたのです』「私が入れた証拠はございますの?」問いには答えず、ただ彼らが決めつけたい方向へと誘導されているのは勘違いじゃないとわかるからこそ悔しくて、腹立たしい。それでもベアトリスは感情を押し殺し、冷静に応じるしかなかった。──どれほどの時間が経ったのか分からない。疲労が少しずつ忍び寄り、精神が削られるような感覚があった。その時、一人の男性が声を上げたことで部屋の空気が変わる。)

『おやおや、随分と厳しい尋問をなさっているようですな』

(それは少しくぐもった、どこか軽妙な声。扉が開き、そこに立っていたのは小太りの男だった。笑い皺の刻まれた丸顔。親しみやすい風貌とは裏腹に、鋭いアンバーの眼光が光る。「ハロルド・ホプキンス」と名乗る彼は、船長を一瞥し、煙草を咥えながらのんびりと室内に足を踏み入れた。『さて、お嬢さんが犯人だと決めつける前に……少し、お話を伺っても?』穏やかで軽い雰囲気にも関わらず垣間見える鋭さに場の空気が一変する。ベアトリスは、彼の登場に僅かに息を飲んでから怯えずに微笑んで。)
ええ、もちろん。知っていることなら何でも話すわ。……私もギルバート様を殺した犯人を探し出したいの。


(/とても素敵なご提案をありがとうございます。背後様の素敵な案に益々気持ちが踊ってしまいます…っ。ぜひとも乗らせてください!折角ですので共にベアトリスの無罪を信じる騎士メルヴィンがアーサー様の手助けになればと思います。それでは早速では有りますが、一旦は船長室にて審問を受ける場面を載せさせて頂きます。また、その中でハロルド様を登場させて頂いております…!
別件でご連絡がございます…!私事なのですが、暫し仕事が立て込んでしまい来週のお返事が遅くなってしまうかと思われます…。既に毎度お時間を頂いているにも関わらず申し訳ございません!!ご容赦頂けると幸いです。)



69: Arthur [×]
2025-03-10 10:02:04



中で行われている取り調べについて証言させていただきたい。証拠はここに。私は昨晩、事件が起こる直前までモラレス侯爵の姿を──
(船尾寄りに配置された客室を飛び出し上階の船首方向へと長い廊下を駆け抜ける途中、通りすがりの乗客や船員と何度かぶつかり、短い謝罪の言葉を零しながら、それでも止まることなく進んだ。焦るなと自らに言い聞かせても逸る心は収まらず、鼓動はなおも激しく鳴り響き、足音は制御の利かぬまま床板を打ち鳴らす。目的地はこの巨大な船の中で最も権威ある部屋、船長室──そして、今まさに取り調べが行われている場所だ。豪奢な装飾が施された扉が見えて歩速を緩めれば、扉の前には警備兵が二人、鋭い眼光を走らせ壁のように立ちはだかる。息を整えながらスケッチブックを小脇に持ち直し、一歩前へと踏み出して強張る声で申し出た。しかし言葉の途中で警備兵たちは互いに目配せを交わし、次の瞬間には憐れむような、まるで何も知らぬ少年の戯言だとでも言わんばかりの眼差しを向けてきた。そしてうんざりしたように口を開く。「何度も言わせないでくれ。あなたにできることは何もない。それに、ここがどこだかわかっているのか? これは船長室だ。当然、部外者の立ち入りは許されない。」冷たく突き放す門前払いの言葉に、それでも諦めるわけにはいかず、もう一度食い下がろうとしたその時──「彼はクラリッジ伯爵家に随行する肖像画家、アーサー・バートン氏です。」澄んだ声が割り入り、場の空気を一変させた。「美術界では名の知れた画家であり、モラレス侯爵もまた彼のクライアントの一人でした。三日前には肖像画制作のために侯爵の客室にも招かれている……間違いありませんね?」こちらに向けられた問いに一瞬遅れて頷く。その“彼”は、すらりとした長身に中性的で端正な顔立ちを持ち、射抜くような視線には確かな知性と力強さがあった。装いや口振りから恐らくは侯爵家の護衛だろうか。その存在感に圧倒されたのは自分だけではなかったらしく、警備兵たちもたじろぎ、互いに目を交わし合っている。「疑いをお持ちなら乗員名簿を確認してはいかがでしょう。…彼は昨晩の晩餐にも同席し、その証言があるというのに、それを無視する理由がありましょうか?」凛とした声がさらに重ねられれば警備兵たちは露骨に躊躇いを見せ、しばしの沈黙の後に一人が観念したように小さく息を吐き、渋々と扉を叩いた。「船長、外に一人、話を聞いてほしいと申し出ています。」「……誰だ?」扉の向こうから返ってきたのは低く響く男の声。おそらく船長、もしくは警備隊長だろう。「アーサー・バートン。証拠があると言っています。」短い沈黙が降りる。緊張に包まれた一瞬の間の後、ついに命が下る。「入れ。」扉が軋む音を立てて開かれた。思いがけず助太刀をしてくれた“彼”へと一つ礼を送り、深く息を整えてから、静かにその部屋へと足を踏み入れた──。)


(/ご快諾のお言葉、誠にありがとうございます!麗しの女騎士メルヴィン様にお助けいただけるとのことで、嬉しさのあまり思いの他たくさん喋らせてしまったのですが、イメージの齟齬などございませんでしょうか…?気になる部分などございましたら訂正しますのでお申しつけください。そしてせっかくなので(?)アーサーからは背格好や服装から第一印象でメルヴィン様を”男性”と認識させております…。後で事実が明らかになるのが個人的に楽しみです…!
ご連絡もありがとうございます!お忙しい中、お気遣いいただき恐縮です。お返事はご無理のない範囲で、お仕事が落ち着かれてからで大丈夫ですので、どうかお気になさらないでください。どうぞご自愛くださいね。)




70: Beatrice [×]
2025-03-17 22:03:52




(扉が開いた瞬間、ベアトリスは無意識のうちに息を詰めた。扉が開かれる音が静かに響き、ゆっくりと、しかし迷いのない歩調で近づいてくるその人影を見たとき、胸の奥で張り詰めていた何かが緩むような感覚を覚える。今この場に居て欲しいと我儘にも願っていた姿、信じ難いがアーサー・バートンが来てくれたのだ。どれほど繰り返し訴えようとも、決して届かない無実の叫びと、どれほど言葉を尽くしても、揚げ足を取られるだけの徒労。まるで決められた結論に向けて形ばかりの儀式をさせられているような、この終わりの見えない尋問の場に彼が確かな存在をもって入り込んで来てくれたのだ。彼の存在を共に目視したのだろう、その時にハロルド・ホプキンスの軽妙な声が響いた。「Mr. アーサー、証拠をお持ちとか? いやあ、いいタイミングで来たもんだ。ちょうど、この尋問に飽きてきたところでね。」ハロルドは今この場にいる誰よりも陽気で飄々とした態度だったが、その目に宿る光は鋭かった。飽きた、という言葉を受けた警備隊長の眉が僅かに動くのをベアトリスが見つけたのはまさに同じ心境だったからだろうか。この息苦しい空間の中で、ただ一人余裕を崩さない男である彼がただの道化でないことは世間知らずのベアトリスにも理解ができた。緩いようで鋭く張り詰めた空気の中で「さて、見せてくれるかい?」とハロルドが促す。ベアトリスの心臓は期待と不安で早鐘を打っており、アーサーが何を持って証拠としているのかとらそれを思う瞬間には無意識のうちに拳を握りしめていた。彼が持ってきてくれた証拠がこの場においてただひとつの蜘蛛の糸だとわかっているからこそ、握りしめた拳に爪が食い込む中で、それでも微笑む表情を崩さずにいなければならなかった。何も知らぬ無実の女ではなく、決して怯まずに最後まで自らの潔白を示す英国女性としてこの場に立っているのだと己のことを奮い立たせていた。他ならない彼が、こうして目の前に立ち、言葉ではなく確かな証拠を差し出そうとしている。──少なくとも、彼は私を信じている。その事実がどれほどまでに心強いか。彼の持つ証拠こそが、この絶望に光を落とすただ一つの希望だと言うようにアーサーの抱くスケッチブックへ視線を向けてからその目は彼の目元へ動き、頼もしいその人へ瞳で語るように真っ直ぐな眼差しを送ってから深く息を整える。そうして、これまでと同じように背筋を伸ばした。冷たい視線が交差する船長室で、芯の通った声で彼のことを、そして自らとの関係性を告げて。)
皆さま、彼をご存知ですか?彼はアーサー・バートン、その人の真実を描く画家だと言えばご存知の方もいるでしょう。……私も、ギルバート様も、彼へ肖像画の依頼を出していた所ですわ。


(/大変お待たせ致しました!お伝えしていた以上にお待たせしてしまったこと本当に申し訳ございません…!月に一度程度では有るのですが仕事が集中してしまう事が有るため、都度ご連絡させて頂きますがご容赦頂けると嬉しいです。
メルヴィンのイメージに齟齬もございません!正にイメージしていた騎士が動いており感動しております…!性別の勘違いも承知致しました。また新しい交流が出来そうでわくわくしております!)




71: Arthur [×]
2025-03-19 09:15:34



(扉をくぐり船長室の中へと歩を進めれば、昨晩も晩餐の時間に見かけた紳士、ホプキンスの軽妙な声と飄々とした態度に迎えられ、一瞬拍子抜けさせられるがそれも束の間のこと。警備隊長や船長をはじめとする一同の視線が一斉に自分へと注がれれば、改めてこの場に漂う重苦しい緊張が全身に圧し掛かるようで。彼らの目にはただの画家風情がどのような証拠を持参したものかと訝しむ色が濃く滲み、思わず気圧されそうになるが、視線を前へと向ければ沈黙の中で交わったベアトリスの眼差しには怯えも揺らぎもないことが見て取れ、決してこの場に屈しないという確固たる意志をその瞳に見た瞬間、自身もまた動じることなく立たねばならないと改めて心を固くして。彼女の紹介を受けたホプキンスは得心したように「ああ」と短く相槌を打ち、「つまり君が提出しようとしている証拠というのは、昨晩の晩餐の光景を描いたもの、そんなところかね?では、拝見しようじゃないか」と穏やかに促す。その問いかけに応じて彼の前へと進み、スケッチブックの該当のページを開いて手渡し)
これが昨夜、事件が起こる直前まで私が描いていた光景です。あの場にいた誰よりも、この瞬間を正確に記録した自負があります。これを見ていただければ、彼女の席から侯爵のグラスに何かを仕込むなど不可能だと──

「いやぁ、昨日のディナーはそれはもう美味だったね!」
(主張を並べ立てる言葉を突拍子もなく遮ったのは、他ならぬホプキンスの軽快な声。その場違いとも思える陽気な発言に空気が一瞬凍りつき、皆が訝しげに眉をひそめるも、彼は意に介した様子もなく愉快げに言葉を続ける。「ああ、実によく描けているとも。おかげで思い出して腹が減ってきてしまったよ。ところで…」太い指先でスケッチの一部を軽く叩きつつ、するりと視線をベアトリスへと向け「貴女にも伺ってもよろしいかな、Ms.ルーナ。昨夜の晩餐で提供された料理の品々を覚えているかい?特に印象に残った一皿があれば、ぜひ聞かせてほしいものだ。」それはまるで世間話の延長に過ぎぬかのような穏やかな問いかけで、即座には真意を測りかね、数秒遅れて意図を理解する。──ホプキンスの狙いは、スケッチに描かれた光景の正確性を裏付けること。そしてそれを証明できるのは昨夜の料理を実際に口にしたベアトリス自身であり、即ち彼女の記憶と画面に描き出された皿の数々とが一致しなければ、この一枚の絵の信憑性は揺らぎ、証拠としての意味を成さないことになる。)


(/お返事ありがとうございます。繁忙期お疲れ様でございました…!お仕事の状況につきましてもご丁寧に共有いただき感謝いたします。突発的にご多忙になることもあるかと思いますので、連絡に関してはどうぞお気になさらないでくださいね。相談所の方に一言メッセージを残していただくだけでも構いませんので…!
メルヴィン様のイメージも相違無いようで安心致しました!ベアトリス嬢とお二人会話されているところもいつか拝見できたら嬉しいです。それでは、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!)




72: Beatrice [×]
2025-03-19 16:02:03



どの料理も素晴らしく、シェフの勤勉さが伺える品だからこそ難しい質問ですわ。
(まるで世間話のように向けられた問いかけはハロルドの雰囲気がよりそう思わせるのか、ここで気を抜いてはいけないとベアトリスは少し考えるふりをしながら言葉を選んだ。ハロルドの真意は理解しているつもりだ、彼が求めているのは単なる感想ではなく昨夜の晩餐が正しく記憶され、再現されているかの証明なのだから。この場で曖昧な答えを返せば、ベアトリス自身の証言の信憑性もまた揺らいでしまうと記憶の扉を開く。こんな時にまさか自身の記憶力の良さが活かされるとは思ってもいなかったが、まるでその場所に戻ったかのように浮かべる微笑みはきっとアーサーが書き残すベアトリスの微笑みと同じはず。「牛ほほ肉の煮込みと、鴨肉のオレンジ風味……この二つでどちらにするかを私が迷っていたところ、ギルバート様が片方を選んでくださいましたの。新しく頼むと全部食べられないから、食べ物を残すのを嫌う私を思って選んでくださったのよ。ギルバート様の優しさを感じる二品は、どちらも美味しくて、食べ進めるのがもったいないほどでしたわ。……ああ、赤キャベツを使ったマリネがさっぱりしていて特に気に入ったわ。」静かな船長室の中に、彼女の言葉が染み渡る。その瞬間、ハロルドの目が微かに光ったのを見抜く。本来ならば、赤キャベツのマリネが付け合せに乗るのは鴨肉の皿だ。しかしベアトリスが選んだのは牛ほほ肉の煮込みであり、モラレス卿が鴨肉を選んでいる。モラレス卿が赤キャベツを好んでいない事を知るものは少ない訳で、アーサーの描くスケッチブックの中にいるベアトリスの皿の内には牛頬肉の煮込みと本来存在しない赤キャベツが描かれているのだろうか。具体的にどちらを選んだかを敢えて伝えずに、それでいて本来とは違う皿の内になっていることを伝えるのはベアトリスにとってひとつの賭けだった。アーサー・バートンならば些細なことも見落としをしないと信じているからこそ踏み込んだ発言であり、本来のままのメインディッシュが描かれていたならば今後の発言に信憑性は欠けてしまう。しかし、反対に本来のメニューには有り得ない皿の状態でスケッチが残っていたならば、アーサーが持ってきてくれたスケッチブックが証拠として強く認められるはずだ。彼が画家アーサー・バートンだからこそ出来る賭け事だった。今一度背筋を伸ばして凛とした佇まいで口を閉じて。)




73: Arthur [×]
2025-03-20 15:47:43



(世間話を装うベアトリスの語りを聞きながらも、胸中には緊張の波が広がっていた。ホプキンスの問いの意図は理解しているが、自らが昨夜描いたスケッチの細部を完全には記憶しておらず、募る不安に喉の渇きを覚えながらも自分に言い聞かせる。彼の手元にあるスケッチと彼女の記憶が一致していれば、証拠としての価値は十分にあるはずだ、と。警備隊の面々は二人のやり取りに潜む含みを察しきれぬまま、訝しげな表情で小声を交わしていた。眉をひそめる者もいる。その間にもホプキンスは楽しげに相槌を打ち、指先でスケッチブックのページをなぞりながら暫し沈黙する。その仕草が妙に長く感じられ、無意識のうちに握りしめた拳に力が入りすぎていることに気づき、そっと指を解いた。やがてホプキンスは口を開き、「彼女を犯人と決めつけるのは、いささか慎重さに欠けるようだ。」と、その言葉が室内の空気を一変させる。彼が出した結論はベアトリスの証言とスケッチの画が一致していることを意味した。安堵の息を飲み込み、表情を崩さぬよう努める。心臓の鼓動がわずかに落ち着きを取り戻したが、完全に気を抜くことはできない。「確かに、席の並びと皿の位置関係を見れば、Ms.ルーナがモラレス卿のグラスに毒を仕込むのは不可能だ。その可能性が極めて高い。そんなことをするには、この丸テーブルを大きく回り込む必要があるだろう。さっきは遮って悪かったよ、君の主張も同じかね?」ホプキンスが指摘するまでもなく、そのページには彼女がそのような動作を行える余地がないことがはっきりと描かれている。一瞬だけ目を伏せ、静かに息を整えたのち再び顔を上げて)
ええ、違いありません。彼女は晩餐の間、終始侯爵の左手側に座していましたし、彼の目を盗んで毒を盛る隙など、あり得なかったかと。

(ホプキンスは満足げに頷くと、飄々とした口調のまま、警備隊長へと視線を移す。「さて、どうする?証拠としての価値は十分にあると思うがね。少なくとも、彼女一人を容疑者として断じるのは、あまりにも拙速では?」警備隊長は難しい表情を浮かべ、スケッチブックを覗き込みながら沈思する。その横顔には責任の重さが滲み、やがて決断を下したかのように深く息を吐くと、ベアトリスへ向き直り慎重な口調で言葉を紡いだ。「……Ms.ルーナ、今回の件に関しては、我々の対応が過剰であったことを認めざるを得ない。無礼を働いたこと、心より謝罪する。」その言葉にホプキンスは微笑み、そしてこちらを振り返り、スケッチブックを差し出しながら穏やかに問いかけた。「君、この後、少し話せるかな?」)




74: Beatrice [×]
2025-03-20 18:21:31



(踏み込んだ賭け事が正解か不正解か──その回答を待つ時間は、実際よりもずっと長く感じられた。指先から体温が抜け落ちてしまうような錯覚を覚え、緊迫感に何とか食らいついているだけだった。警備隊長が沈思し、ホプキンスがスケッチブックのページをなぞる時間が、まるで永遠のように思える。それでも、すべきことはひとつ。静かに、しかし確固たる意志をもって待つことだけだった。──そして、その瞬間は訪れた。ホプキンスの発言を受けた警備隊長の謝罪が、緊張で張り詰めた室内に響く。ほんの一瞬で自らの置く立場が変化したことに安堵の息をほっとつく。心臓を締めつけていた見えない手が漸くほどけていくようだった。胸中に落ちるのはただ一つ、『Mr.アーサー、彼を信じてよかった。』その想いだけだ。彼の目は信じていた通り、真実を見逃さずしっかりと物事の事実を残してくれていた。彼の手で描かれたものが、救ってくれた。本当に素晴らしい腕を持つ、優秀な画家だと彼へ顔を向ける。両腕では抱えきれないほどの感謝を抱きながら、向けた顔には自然と微笑みがこぼれる。それは彼にだけ向けたものであり、してやったぞと現状を逆転させた喜びを共有するようなそんな笑みだった。対照的に、警備隊長の表情には苦々しさが滲んでいた。おそらく彼は、本音ではベアトリスが容疑者として扱うことに何の疑問も抱いていなかったのだろう。それを思いながらも、ほんの少しの苛立ちも見せずに柔らかな微笑みを浮かべながら口を開く。「私は、私の無実を証明しただけですわ。……皆さまお願い、ギルバート様を殺した犯人を、穿った見方ではなく、真摯な目を持って探してくださいませ。」静かに、けれどはっきりとした声で言う。事実は、歪められてはならないぞと。それはそのままの姿で、誰の手によっても塗り替えられることなく、表に出るべきものだ。──そう、アーサー・バートンが見る世界のように。その一言を、大切に胸の中に閉じ込めた。有力な証拠を運んでくれた彼へホプキンスが声をかけている。ただ一人の容疑者から逸れたとは言え、渦中の人でしかない。それでも間違いなく巻き込んでしまった彼へ少しでも手助けになればいいと思いを込めて、ほんの数分前までの立場では発言の機会すら与えられなかった彼女だって今は違うはずだとホプキンスへ語りかけ。)
昨夜は私の騎士も傍に控えていたわ。いつも私の傍で使えてくれている騎士ですもの、きっと昨夜のこともよく見ていたはずですわ。




75: Arthur [×]
2025-03-21 15:26:11



(警備隊長の判断──即ちベアトリスに向けられた謝罪の言葉が発せられた瞬間、抑えきれない安堵が込み上げ膝の力が抜け落ちそうになる。もし自分を厳しく律していなければ、その場にへたり込んでしまったかもしれない。一瞬だけ向けられた彼女の微笑に気づきながらも、それに応じるだけの余裕はなく、ただ静かに姿勢を保つのみだった。ベアトリスの願いを受けたホプキンスは朗らかに胸に手を当て、「もちろんだとも。必ず真実を明らかにしてみせよう!」と誓う。そう、肝心の謎は未だ霧の中なのだ。“ベアトリス・ルーナが晩餐の席で侯爵の杯に毒を混ぜた” という疑惑こそ払拭されたが、それは単なる一つの可能性が消えたに過ぎず、真犯人が誰なのか、動機は何なのか、その問いは依然として宙に浮いたまま。この飄々とした元刑事を中心に、捜査はなお続くことになるのだろう。指先に残る微かな緊張を振り払うように静かに息を吐き、ホプキンスから差し出されたスケッチブックを受け取りながら問いに応じる)
……ええ、構いません。

(表面上は平静を装いながらも、心の奥底では一抹の警戒が芽生える。彼が求める「話」とは何か。ホプキンスの瞳に宿るものは単なる好奇の色ではなく、確信に限りなく近い光のように見えた。そこへ、ベアトリスが自身の騎士を紹介すると、彼は耳を傾けながら目を細め、穏やかな微笑を湛えて静かに頷く。そして落ち着いた口調で問いかけた。「それは心強い。それに、貴女自身にも改めてお話を伺いたいのだが……後ほど、お部屋へ伺ってもよろしいかな?」──その問いに対する彼女の応答を受けた後、警備隊長が部下の一人に命じ、先程とは異なり今度は然るべき配慮をもって、ベアトリスは客室へと送り届けられることになるだろう。)


(/弁明シーンお疲れ様でございました!この後はホプキンスからアーサーへ捜査協力の依頼シーンを一つ挟んで一旦場面を閉じ、午後にモラレス侯爵のお部屋へホプキンスと共に訪問させていただき、ベアトリス嬢&メルヴィン様へ改めて事情聴取の流れを考えておりますが、いかがでしょうか?そこでワインをサーブした人物等、ベアトリス嬢の記憶力をお借りして他の犯人候補を浮上させられればなと…!お手数ですがご意見いただけますと幸いです。)




76: Beatrice [×]
2025-03-22 22:25:56



───勿論ですわ、お待ちしております。(先ほどまで「容疑者」として警備隊に連行されていたはずなのが信じ難いくらいに、今や彼らは清らかな佇まいで丁重に扱ってくれている。その対応の変化はまるで、はじめから何の罪も疑われていなかったかのようにだった。本音を語るなら、今すぐにでもアーサーへ自らの声で感謝を伝えたいとそう思うものの、それが出来ない歯痒さに口を閉じて。彼のスケッチがなければ、私はこの場にはいなかっただろうと思うのは、彼の目が真実を捉え、彼の手がそれを証拠として残してくれたからこそ、私は救われたのだとその事実に胸が暖かくなった。彼の名を、喉の奥でそっと呼ぶとホプキンスと話をする姿を眺めて。今、丁重に扱われているとはいえども、事実上の「監視下」にあるのだから、ここで彼に無遠慮に近づくことが許されないと理解している。ならば、大人しく流れに身を委ねるしかないと、静かに立ち上がり優雅な所作でカーテシーを行って警備隊に従いながら船長室を後にした。扉の前ではメルヴィンが構えており、船長室で下された尋問の結果を察し喜びを控えめに浮かべていた。船の中を歩く際に感じるのは依然変わらない好奇の目、それを浴びながらベアトリスは噂の広がりとは恐ろしいものだと改めて感じる。白は容易く黒に染め上げられるが、逆もまた然り。堂々と船内を歩く姿こそが、ベアトリスの無実を何より雄弁に語るようで、廊下の片隅で息をひそめる乗客たちに笑ってしまいそうになるのを堪えた。彼らは目にした光景をすぐさま口にし、さらなる噂へと変えていくのだろうと。──「Ms.ルーナはやはり無実だったのね」──「だとすると、本当の犯人は?」──「侯爵を毒殺したのは一体誰なの?」無責任な囁きがベアトリスの進む歩みとともに船内へ広がっていく。ただ一人の容疑者から逸れた事を安堵しつつ、自らの部屋へと送り届けられた。)


(/有難うございます…!臨場感溢れるやり取りにハラハラドキドキと楽しませて頂きました!
今後の流れのご提案も有難うございます。是非ともその流れで進ませて頂ければと思います。
アーサー様のベアトリスの無罪のために衝動に任せた動きも、その反面で不安を抱く姿も、そのどちらもが愛おしくて…っ。ハラハラする場面ながらも日々の癒しを頂いておりました!本当に有難うございます…!)



77: Arthur [×]
2025-03-24 10:42:13



(警備隊に伴われ部屋を出ていくベアトリスの無事を見届けるように、その姿が扉の向こうへ完全に消えるまで見送った。船長と警備隊長が言葉を交わす声が耳に入るが、未だ残る緊張の中では遠い雑音に過ぎない。「……聞いているかね?」近くから届いた低い声に一瞬肩を震わせ振り返れば、腕を組んでこちらを見つめるホプキンスが軽く肩をすくめながら言葉を続ける。「君が来てくれて本当に助かったよ。正直なところね、君が来るまでの尋問は、まあ……あまり健全とは言えなかった。どうにかしたくても、私はそもそも部外者の身。もどかしさが募るばかりでね。」それを聞いて思わず眉をひそめる。確かに先程までの状況を思い返せば、ベアトリスが尋問の場でどのような扱いを受けていたのか想像するのは容易かった。「…それで、お話とは?」本題を促せば彼は一つ頷いて口を開く。「私は芸術家でも画商でも、ましてや評論家でもないがね…君の目はただの画家のものじゃない。いや、それ以上のものを持っていると、君の絵を拝見して感じたよ。つまり…その観察眼を借りたいんだ。捜査に協力してもらえないか?」思いがけない頼み事に一瞬だけ戸惑いの表情を見せつつも、すぐに静かに首を横に振り)
申し訳ありませんが、私は“ただの画家”です。事件には関わるべきではないかと。

(返答を受けたホプキンスはわざとらしく長いため息をつく。「いいかい? 確かにMs.ルーナにかけられた疑惑は晴れたかもしれない。だが、今のところ彼女以外に容疑者の候補は誰一人として浮かんでいない。つまり、彼女の無罪が“完全に”証明されたとは言い切れないのだよ。」スケッチブックを握る手に力が入る。彼の言う通り、事件が未解決である以上、ベアトリスの疑惑はあくまで“一時的に”晴れたに過ぎないのだろう。無言のまま視線を落とし、思考を巡らせながら彼女が去った扉の方へ目を向けた。その一瞬の仕草を見逃さず、ホプキンスは面白げに目を細める。「横恋慕とは大したものだがね。──“終始”、見ていたんだったか?」突然の指摘に肩がわずかに強張り、動揺を隠せないまま彼に目線を戻せば、見抜くような視線に晒され再び目を逸らしてしまう。彼はにこにこと微笑ましげに見つめ、「おや、君が証言したことだよ。“彼女は終始モラレス侯爵の左側にいた” とね。まるであのお嬢さんから一瞬たりとも目を離さなかったかのような口ぶりだ。」咄嗟に取り繕うための否定の言葉を探すも、目の前の男から確信に満ちた顔で見つめられては観念する他なく、無意識に奥歯を噛み締めていた顎の力を抜き、額に手を当て短く息をついて)
……クラリッジ伯爵にも、許可を頂いてきます……。


(/こちらも場面の緊張感にあてられ手に汗握りながら書いておりましたので、一緒にハラドキしていただけて大変嬉しいです!そして四面楚歌の状況にあっても毅然とした態度を貫くベアトリス嬢のかっこよさに惚れ惚れしておりました…!今後の展開もご了承いただき有難うございます。それでは、午後まで時間を飛ばしてお部屋に向かわせていただきたく思いますので、お部屋にお戻りになったシーンで〆でも、先行で場面転換いただき午後のシーンから始めていただくでも、やりやすい方でお待ちいただけますと幸いです。)




78: Beatrice [×]
2025-03-24 17:17:40



(扉が閉まる音をどこか遠くで感じれば無意識に小さく息を漏らして。漸く、戻ってこられた──。そう思えば全身の力が抜けそうになるのを必死に堪えながら、ふらりと部屋へ足を踏み入れる。普段と変わらないはずの船室が、どこかよそよそしく見えるのはあの尋問室で過ごした時間が思っていた以上に心身を削っていたのかもしれない。「お嬢様──!」聞き慣れた声が、安堵と怒りをない交ぜにして響いた。振り向くよりも早く、彼女の腕がそっと肩を支えてくれていた。メルヴィンの琥珀色の瞳が、鋭く彼女の顔を覗き込みながら「怪我は? 何かされましたか?」と、まるで何かに噛みつくような語調で重ねる。普段冷静な彼女が、ここまで感情を露わにするのは珍しい。微かに微笑んで「……何もされていないわ。」そう答えると、メルヴィンは僅かに唇を噛みしめた。その様子を見て、「ただ少し、疲れただけ。」その言葉に、メルヴィンはゆっくりと支えていた手を離した。だが、表情は険しいままだ。「……警備隊の連中、あまりにも無礼でしたね。」そう低く唸るような声に、ベアトリスはそっと首を振る。「仕方ないわ。彼らにとって私は“侯爵の愛人”……そして今は“殺人事件の容疑者”だったのだから。」冗談めかして言ったつもりだったが、メルヴィンの眉間の皺は深まるばかりだった。「……それでも、私は許せません。」怒りを抱える彼女を宥めるように声をかける。「ねえ、メル。少しだけ休ませてくれる?」その声を聞けばメルヴィンは僅かに躊躇いながらも、深く頷いた。ゆっくりと息を整え、ふと鏡に目をやった。──そこに映っていたのは、驚くほど草臥れた女だった。髪は乱れ、ドレスは皺だらけ。青ざめた頬は、彼女自身の疲労を何よりも雄弁に物語っていた。これではまるで、ただの哀れな女だとそう思うと、途端に堪え難くなった。こんな姿のままでは、彼女は“ベアトリス・ルーナ”でいられなかった。静かに立ち上がり、シャワーを浴びる。乱れた髪をとかし、慎重にまとめ直す。衣装箱から皺ひとつないドレスを選び、優雅に身に纏う。血色をよく見せるために頬へわずかに紅を差し、唇も慎重に整えた。そこまですると鏡の中には、いつものベアトリスが戻っていた。準備を終えたベアトリスがティーテーブルへ向かうと、メルヴィンが既に紅茶を用意していた。ベアトリスは礼を言い、そっとカップを手に取る。熱い液体が喉を通ると、それまでの出来事がようやく現実のものとして自分の中に落ちてきた。モラレス卿はもういない。彼の存在しない世界が、確かにここにある。そして、彼が何者かに殺されたという事実も。この船のどこかに、犯人がいる──。思考がそこへ至った瞬間、ゆっくりとカップを置いた。「ねぇ、メル。私は……こんな形で自由になりたくなかったのよ。」ぽつりと零れた言葉に、メルヴィンの表情が僅かに曇る。「……大丈夫です、お嬢様。」その言葉に確信を込めながら、メルヴィンはしっかりとベアトリスを見据えた。「真実は、すぐに露になります。アーサー・バートンは……貴女の話に聞いていた以上に、善い人でした。きっと強い力になってくれるはず。」彼の名前を聞いた瞬間、ベアトリスの中に不思議な感情が広がった。彼は、あの場でベアトリスのために立ち向かってくれた。迷いなく、強い意志をもって。彼がいたからこそ、今ここに座っている。彼の眼差しを思い出しながら、ベアトリスは僅かに目を伏せた。少なくとも確実に、特別な感情を彼へ抱き始めている事にまだ自覚がない。その思いを追求するよりも先に扉を叩く音がする。その先にはホプキンス氏が控えていることだろう。先程までの哀れな女ではなく、にこりと微笑みを蓄えた一人の女性として彼を出迎えて)
どうぞ──。


(/それでは折角なので戻って来てからと、午後に繋げられる導入文として投げさせて頂きました。自己満足小説のようになってしまいましたがベアトリスのアーサー様への感情の芽生えとして抱かせる為の一幕として残させてください…!)



79: Arthur [×]
2025-03-24 21:24:23



(モラレス卿殺害事件の捜査協力について許可を仰いだ際、クラリッジ伯爵は初めこそ渋い顔を見せたものの、夫人の助言により逡巡の末、最終的に承諾するに至った。「真相を明らかにするために貴方の力を尽くしなさい」と背を押す夫人の言葉に加え、伯爵からは「ただし、無闇に詮索して事件をかえって混乱させるような真似はするな」と厳しく念を押されたが。この報せを受けたホプキンスは予想通りとばかりに満足げに笑い、「よし、まずは腹ごしらえだ!空腹では鋭い思考も鈍るからな」と言い放つや、辞退の意を示そうにも言葉を挟む間もなく半ば強引に昼食へと連行され──そこからは、思わぬ忍耐の時間が幕を開けた。わずか一時間の間に彼の「武勇伝」なるものを耳にすること幾度となく、その内容たるや、かつて手掛けた名高い事件の数々、華々しい捜査手腕、幾多の場面で犯人の嘘を見抜き、真相を暴いてきた実績──それらを誇らしげに語る彼自身の言葉によって存分に知らしめられることとなった。「犯人というのはね、事件が起こった瞬間から既に舞台の上にいるものさ。あとはそいつがどこで綻びを見せるか、それを見極めるだけだ。」「だからこそ、一見何の変哲もない仕草や言葉の端々こそ、細心の注意を払って拾い上げねばならんのだよ。」「君の観察力は確かに優秀だが、それをどう組み立て、どう突きつけるかで意味は大きく変わる。証拠とは、使い方次第で鋭利な刃ともなれば、ただの紙切れにもなるものだからね。」果てしなく続く熱弁に、もはや聞き流すことに徹するしかないと悟った頃、ようやく食事が終わり本題へと移ることとなり。向かう先はモラレス侯爵が使用していた客室。そこにはベアトリスが待機している。午前中の張り詰めた空気は幾分和らぎ、船内は平静を取り戻しつつあったが、それでも侯爵の部屋へと向かう道すがら、幾つもの視線が背に刺さるのを感じずにはいられなかった。廊下の片隅では乗客たちが小声で囁き合い、まるで先ほどの騒動を反芻しながら、次なる展開を見守ろうとしているかのようだ。やがて目的の扉の前に辿り着くとホプキンスは旧友の部屋でも訪ねるかのような気軽さで軽くノックをして、しばしの間の後、静かに開かれた扉の向こうからベアトリスが姿を現した。ホプキンスは穏やかな笑みを湛え、恭しく胸に手を当て「失礼いたします、Ms.ルーナ」と柔らかく言葉を紡ぎ、促されるまま一歩踏み出す。その背に続きながら彼女の顔色を窺えば、船長室で見たときよりも幾分血色は戻り、身に纏うドレスも着替えたようだったが、それでも僅かに落ちた肩や指先の力の抜けた仕草が、彼女の疲労を如実に物語るようで。昨夜の惨劇を目の当たりにし、今朝から尋問を受け続けていたのだから当然無理もない。そう思いながら先に部屋へ入ったホプキンスへ目を向けると、彼は刑事の性なのか室内を興味深げに見回しており。その姿に苦笑しつつ、彼に聞こえぬよう配慮しながらベアトリスの傍らで声を落とし)
…疲れているだろ。平気か?


(/一連の流れを丁寧に描いていただき、さらに念願のベアトリス嬢とメルヴィン様のやり取りまで拝見でき、あまりにも贅沢な一幕でした…!ベアトリス嬢の淡いお気持ちの芽生えも可愛らしくて心が温まります…。こちらも午後までの展開を追ってみたところ思いのほか長くなってしまいましたので、次からはもう少し抑えてまいりますね。引き続きよろしくお願いいたします!)





80: Beatrice [×]
2025-03-25 13:27:31



(扉の向こうにいたのは、ホプキンスだけではなく、その傍らには、アーサー・バートンの姿があった。予想外の訪問者に、一瞬だけ驚きが胸をよぎる。しかしそれ以上に──嬉しさが込み上げた。彼が来てくれた。尚も助けの手を伸ばしてくれているのだとそう思えば、理屈ではなく自分がどれほど彼の存在を頼りにしているのかと事実を改めて突きつけられた。その瞬間に胸の奥が熱を帯びるのを感じる。けれどそれを表に出すことはせず、いつものように優雅な微笑を浮かべて、平静を装った。「どうぞ。」そう声を掛けて誘導するように手で示したのは、つい先日彼と初めて顔を合わせた場所だった。当時の空気とはまるで異なる状況の中、こうして再び並び立つことになるとは───思いもしなかった。彼らが入室するより先にメルヴィンが気を利かせてティーセットを片付けてくれていたおかげで、室内は整然としている。ホプキンスが元職種の習性か興味深げに部屋の隅々まで目を走らせているのを目にしても、見られて困るものなど何もないのだからと咎めることはしない。それよりも、彼が私の疲労を気遣ってくれたことが、嬉しかった。微笑みを隠そうともしないまま、ふと隣に目をやり「Mr.アーサー、貴方が手を貸してくれるなら、私は大丈夫ですわ。」静かに、控えめな声量でそう告げ、そして彼だけに向けて──「ありがとう。」そう囁くように、より密やかな声でその言葉を伝えた。本当はもっと素直に伝えたい気持ちもあったけれどそれは今ではないと飲み込んで、すぐに表情を整え、部屋を見回すホプキンスに向けて声をかける。「お二人とも、お飲み物は紅茶で宜しい?」まるで何事もなかったかのように話をする為の準備を行って。)



81: Arthur [×]
2025-03-25 19:34:04



(ベアトリスの微笑みと控えめな感謝の言葉を受け、自らが彼女の助けとなれているという実感が誇らしさにも似た安堵をもたらすが、そうした心の揺らぎを表に出すことは避け、返事は一つ頷くだけに留めた。彼女の気丈な態度の奥に潜む疲れや不安を無理にこじ開けるつもりはない。ただ彼女が手を伸ばせば、それを迷いなく取る用意があることを沈黙のうちに伝えながら。ベアトリスが話題を転じて紅茶の用意を申し出れば、くるりと振り返ったホプキンスが顔を綻ばせながら「ありがたい! できればミルクを少しだけ。」と、そう言いながら親指と人差し指の間をわずかに広げ、“少し”の加減を示す。その仕草を眺めながら自分も異論はないと軽く頷き、彼女が支度に取り掛かろうとするのを横目に、さりげなく手招きするホプキンスの側へと歩み寄れば、手渡されたのは使い込まれたノートと一本のペン。「今日はスケッチではなく、メモを取ってくれたまえ。頼んだよ、ワトソン君!」快活な笑みを浮かべながら芝居がかった調子で肩に手を置かれる。最近流行しているミステリー小説に、たしかそんな名の探偵の助手がいたような気がする。軽妙な冗談のつもりなのだろうが、まるで自分の役割を決定づけられたかのような響きに思わず溜息が漏れ、しかしそれに抗うほどの気力もなく、ただ淡々と空白のページを探しながら諦念とともに低く応じて)
……ええ、分かりました。




82: Beatrice [×]
2025-03-26 10:16:39


(ささやかな物だがずっと伝えたかった気持ちを直接伝えることが出来て嬉しかった。二人からの返事を聞けば微笑みを残して部屋の隅にあるティーセットへと歩み寄り。アールグレイの香りが漂う茶葉が、濃く淹れる準備を整えている。ティーポットに注ぐ湯はちょうど良い温度で、湯気を立てながら落ち着いた音を立てる。茶葉がふわりと浮かび少しずつ色を引き出す様子を眺めながら、心を落ち着ける。しばらくして香りが広がり始めると丁寧に茶こしを使ってカップに注ぎ始めた。茶色の液体がカップにゆっくりと流れ込みまるで絵画のように美しく広がっていく。ミルクピッチャーも共にトレイに載せれば「お待たせしました。」と一声を添えてティーテーブルへセットを終えた。「お好みで、ミルクを加えてください。」先程のホプキンスの声に応えるように伝えるのも忘れず、しばらくしてから着席する。メルヴィンはすでに部屋の隅で静かに控えており、軽く目を向ける事で彼女は無言で頷いて応じる。ベアトリスの背後へ控えるメルヴィンを言葉なく示しつつ「では、改めて紹介させていただきます。こちらは、私の護衛をしてくれている専属騎士メルヴィン・ワイズナー。私と共に行動することが多いので、この事件に関しては知っていることが多いかと。客観的に見ていることと思います。どうぞ、何でも聞いてください。」メルヴィンは微笑みを浮かべながらも、その目には慎重さがにじんでいる。ベアトリスの立場を守りたいという強い意志が凛々しい佇まいより込められていることが伝わった。「私も何かお力になれればと思います。事件に関しては、何でも話します。全ての証言、全ての事実、何も隠しません。」メルヴィンがそれを言い終わると心の中で少しだけ肩の力を抜く。自分を信じてもらうためには、まずは全てを伝えなければならないのだと、強く心に誓ってホプキンスへ顔を真っ直ぐに向けた。)



83: Arthur [×]
2025-03-26 23:25:20



(カップとソーサーが触れ合う小気味よい音が静寂を縫い、湯気とともに漂うアールグレイの芳香が室内に仄かな安らぎをもたらす。椅子に身を預けたホプキンスは早速カップを手に取ると、ミルクピッチャーから一滴、また一滴と慎重に注ぎ、その所作は精密な計測を行う研究者のごとく細やかで、やがて満足げに頷くと優しくスプーンでかき混ぜてから一口含む。「うむ、非の打ち所がない!これほど見事に淹れられた紅茶には、敬意を表さねばならないな。」彼はそう言いながらカップを置き、満足げな笑みをベアトリスへと向けた。その背後に控え、専属騎士として名を告げられたメルヴィンは凛とした佇まいを崩さぬまま、穏やかな微笑を浮かべる中にも鋭い眼差しを宿し、その一挙手一投足に無駄はなく、研ぎ澄まされた感覚を持つ人物であることが如実に伝わる。「先ほど船長室でもご紹介いただいた騎士殿だね。真実を追うには多角的な視点が欠かせない。ご助力に感謝するよ。」ホプキンスがそう述べるのに続き、自身も軽く姿勢を正して向き直り)
…そういえば、今朝は助かりました。あのままでは証言の機会さえ得られなかったでしょうから。

(午前、ベアトリスの尋問の現場へ赴く際、メルヴィンの一言がなければ船長室に入ることすら叶わなかったに違いない。言葉を簡潔にまとめつつも、誠意を込めて感謝を伝えた。ホプキンスはそんなやり取りを横目にしながらゆったりとカップを傾け、そして談笑の延長のように柔らかく、滑らかに本題へと踏み込もうとする。紅茶の香りに包まれた和やかな空間に静かに重なる彼の声、その語調は穏やかでありながら芯の通った響きを帯び)

「──いやはや、昨晩から今朝にかけて随分と慌ただしかったでしょう。お二人とも、気を休める暇もなかったのでは?」


(/お世話になっております。相談所の方へ少しご相談を書かせていただきましたので、お手隙の際にご確認お願いいたします!こちらは蹴ってくださいませ。)




84: Beatrice [×]
2025-03-29 16:26:42

(気を休める暇もない、そう言われれば僅かに困った様子で眉尻を下げながら微笑を浮かべ。指先でそっとカップの縁をなぞった。アールグレイの芳香が心を落ち着かせるように広がる中、軽く息を整えてホプキンスの言葉を受け止める。「ええ、昨晩のことを思い返すだけでも、まだ鼓動が早まるのを感じます。」それを伝える声音は落ち着きを持っているが、その奥に隠された感情の波を完全に消し去ることはできない。メルヴィンがさりげなく視線を投げかけると、応えるように小さく頷き、思考を整理するようにゆっくりと口を開いた。「Mr.アーサーが描かれるスケッチの中にウェイターの姿は有りますか?昨日、ギルバート様との卓には当初予定されていたウェイターが二名おりました。二人は事前に挨拶をしてくれたものですから、間違いがありません。……ですが、実際にはそこに三人の姿がありました。」事前に丁寧に記憶の扉を開いて状況の整理をすることが出来ていたからか、その中で不審になる点がある事に気がついた。その不審点に直接的に触れるよりも先に自らの記憶に間違いがないかを証明するためにスケッチブックとの照らし合わせを求め「まず、ワインバトラーは一人。背が高く、頬がこけた細身の男性です。髪は黒に近い暗い栗色で、丁寧な手つきをしていました。彼の動きに不審な点は特になく、少なくとも私の目には、事件に関与しているようには見えませんでした。…… その他、私達の卓には、本来ならば背の低い黒髪の青年と、赤毛でそばかすのある少し大柄な男性、この二名がつくはずでした。」先ずはここまで。食事の前にテーブルまで来て挨拶をしてくれたウェイターの二人を脳裏に描き、印象に残っていた特徴を伝える。ここまででスケッチとの相違がないかを確認するように口を閉じてからホプキンスとアーサー、その二人へ視線を向けて。)
ですが、昨晩、そこにはもう一人、彼らのどちらでもない人物がいました。



(/相談所へのご連絡をありがとうございます!とてもわかりやすく自然な流れでの話の発展が出来そうでワクワクしてしまいます…!それでは勝手ながらウェイター、ワインバトラーの姿をざっくりと決めさせて頂きました…!もしイメージと違いましたら修正かけて頂いて大丈夫なのでご遠慮なくお伝えください!)




85: Arthur [×]
2025-03-30 12:51:57



(ホプキンスが紅茶を嗜みつつ穏やかに話を切り出した時、その声音には何気ない気遣いが滲みつつも、その実、彼が慎重に言葉を選びながら本題への橋渡しを試みていることは明白だった。事実、今朝の尋問においてベアトリスが置かれた立場を鑑みるならば、彼が拙速な踏み込みを避け、あえて婉曲な語り口を用いるのも頷ける。しかしながら、当の彼女はそうした配慮を必要としないかのように、迷いなく自ら供述を始めた。語られたのは、昨夜モラレス侯爵の卓へと仕えた給仕たちの姿。彼女の言葉は揺るぎない確信のもと、この場に過去の記憶を披露する。ワインバトラーが一人。ウェイターは二人。そう断言して一瞬言葉を区切り、こちらの反応を伺うように向けられた視線を受け、ホプキンスは小さく眉を動かし目配せを寄越してくる。スケッチと照らし合わせよ、と無言のまま促すように。膝の上に載せていたスケッチブックを手に取り、昨夜の晩餐時に何気なく描き留めた場面を目で追う。ワインバトラーの姿こそ記録していなかったが、確かにウェイターらしき二人の姿はそこにあった。粗く走り書きされた筆致ではあるが、一方は華奢な体躯の青年、もう一方は上背の高い大柄な男。ベアトリスの証言と符号する二名が、確かにそこに記録されている。スケッチブックの向きを変え、彼らにも見えるように角度を調整して真っ直ぐに告げ)
ええ、確かに二名のウェイターは記録しています。事前に配膳係として紹介されたという面々で間違いないかと。

(スケッチの内容を確認したホプキンスは満足げに頷くが、一方で、ベアトリスの口から紡がれる次の言葉は、そこに違和感を示唆するものであった。語られた“もう一人の存在”──紅茶の湯気が緩やかに立ち昇る静寂の中、空気の密度が変化したのを感じる。まるで、ある一点を境に室内の温度がわずかに下降したかのような、そんな錯覚すら覚えた。ホプキンスは腕を組み、改めてベアトリスへと向き直る。彼の表情には先程までの穏やかさが影を潜め、より鋭利な思考の刃を研ぐような緊張感が漂っていた。しかし、あくまでもその声音は柔和さを保ったまま、慎重に核心へと踏み込んでいく。)

『──で、その“三人目”の人物とは?』


(/ご確認いただきありがとうございます!ウェイターとワインバトラーの特徴、とても分かりやすくてありがたいです…!お手数おかけしました。進行状況により、またすぐにご相談に上がらせていただくかもしれませんが、ひとまず引き続きよろしくお願いいたします。こちらお返事はお気遣いなくです!)




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