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Luluの練習よー/23


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自分のトピックを作る
4: 須藤 美玖 [×]
2025-01-07 16:48:28




須藤がしばらく店の奥でぼーっとしつつ、本を読んでいると、
入口から鈴の音が聞こえた。

(本を閉じ、慌てて小走りで入り口付近にいき、)

  「いらっしゃいませ」(おじぎ)

  「どこでもお好きな席にお座りください」

と、彼女の吊り目を最大限に落として、頬をゆるませつつ、言うと
目の前で死んだ目で自分のことを見つめ、絶望した顔で立っている男性と目が合った。


 ( はあ、はずれだ )

彼女は寸時にそう感じ取った。彼女の仕事はこの喫茶店を求めていらっしゃった”お客様 ”に飲み物、軽食を出すだけでは済まないのだ。実は、彼らの話し相手も彼女の仕事であった。
当たり外れは彼女自身が勝手に決めていることだが、確かに悩みの” 闇度 ”があり、
今目の前に立っている彼は10が最大だとすると、8くらいだと思われたのである。


 ( まあ、がんばりますか。 )

最大限、自分の役目を果たそうと気を取り直した彼女であった。




5: 須藤 美玖 [×]
2025-01-07 17:03:44




【profile】No.1

name     反町 龍之介


age      29 ( サラリーマンを数年ほどやったのち、失業。現在ニートである。 )


looks like  人間


live     神奈川某所


personality  元々は穏やかで優しい紳士的な男性だったが、現在、躁鬱病を患ったため
       全く違う人になってしまった。
       陽状態の時は、手に負えないほど元気で、必要以上に暴れてしまうが
       鬱状態の時は、何も出来ず、寝転がっているだけ。存在価値を見失う。
       今は鬱状態の方が圧倒的に多くなってしまっている。


looks     身長は175㎝くらい。もともとは普通体型だったが、ガリガリに痩せてしまった。
       ヨレヨレのTシャツに穴の開いたジーンズを履き、体のところどころに傷がある。
       髪はボサボサだが、ある程度の清潔感は保っている。死んだ表情をしているが、笑顔
       は綺麗で、イケメンだろう。






6: 反町 龍之介 [×]
2025-01-07 21:22:12




4月1日午前7時、反町龍之介は最悪の目覚めをむかえ、溜息をつき、

    はぁ~悪い目覚めだ。
    昨夜の夢のせいだ…はぁ。

再度溜息をつき、ベッドの上でその夢を思い出した


    思い出したくもないが、どうしても忘れてくれない。こんな時に限って、ホントに最悪。
    夢の俺は真面目にサラリーマンとして働き、誰にでも優しくしていた。後輩、同期の奴ら
    から慕われていた。誰もが反町さんカッコいいといい、紳士と崇めてた。
    でも、いきなり俺は、夢の俺は今の俺のように情けない奴になってしまった。
    性格も180度変わって、最悪な人間になった。


もう無理だ。これ以上考えたくない。悲しい、悔しい、情けない。…
なのに涙は出ず、溜息しか出ない。
俺は生きてる価値あるのか?ないよな?


しばらく、ベッドの上で、寝ようと頑張ったがどうしても寝れない
いろんなことが頭に浮かぶ。邪魔だ。

   「 あ゛あ゛ーーーーぁああ! 」

ムカついて、叫んでしまった。これだからダメなんだ。


  しょうがない。


そうつぶやき、ベッドから出て、身支度をし、家を出た。
行く当てもないのに。


    今思えばおかしい、この喫茶店にいるのも変だ。ここはどこだ??


気づけば、喫茶店があって、ドアを開け、鈴が鳴った。
狐顔の店主らしき女性が出てきた。
俺になんか言った。

それしか情報がない。

どういうことか?




そう思いつつ、適当な席に座った反町のもとにさきほどの女性がまたやってきた。
よく見ると、美人だ。俺と同い年くらいか?と思った。
その時は気づかなかったけれど、ちょっと経ったときには
いつもよりこことが躍っている。と気づき、顔を赤く染めた。

7: 須藤 美玖 [×]
2025-01-07 21:38:21





” お客様  ”を出迎えて、挨拶をした須藤はいったん奥へ戻り、メニュー表を取り出した。


「こちらがメニューです。どうぞお好きなだけお頼みくださいね」( 笑顔で )



いつもこのセリフを言い、数秒後には” お客様 ”は不審気にわたしを見、
「値段は?お好きなだけってほんとですか??」
と聞いてくる。今回の彼もそうだろう。
そうなる前に、

「当店は代金をいただきません。絶対にです。それと、…貴方様がいらっしゃる間は、誰もほかの人は来ないので、ゆっくりおくつろぎくださいね」( 微笑を浮かべて )


と言っておいた。まだ彼の頭は?だらけ、疑問だらけでしょうからその場で立って彼が口を開くのを待つ。あれ、彼もしかして、…



自傷行為をしている?ふとかれのヨレヨレのTシャツから覗いている手首を見て気づいた。

  これは長話になりそうだ。

と須藤は思いつつも彼の観察を進める。







 


8: 反町 龍之介 [×]
2025-01-10 21:35:33


喫茶店の美人で少し狐顔の店主???に言われた事に反町はとても驚いていた。
そのおかげで、その店主に観察されていることにも気づいていなかった。

     
   ( まさに俺が求めていた喫茶店だな。)

にしても、不思議で不思議で仕方がない。
なんだか、魔法だか夢を見ている気分だ

少し迷った末、

  「もしかして、話し相手とかもしてくれますか?」

と聞いてみた。俺が本当に求めていた喫茶店だろうか。
俺だけの店主になるのだろうか
この人は。気になることは山ほどあるが、まくし立てず、相手の返答を顔を見ながら待つ。


        (今日は久しぶりに幸せな日かもな~)

何日ぶりだろうか、いや何か月ぶりだろうか。ほんの少しだけ反町は明るい気持ちになれた。

9: 須藤 美玖 [×]
2025-01-10 21:47:50


目の前にいる彼は勘のいいひとなのか、それとも…
この喫茶店の関係者?…いや、そんなことはないはずだ。


「よくお分かりになりましたね。」(微笑みながら)

「実はこの喫茶店、お話を一対一ですることこそが本業なんです」(相手の顔色をうかがいながら)


この人はなんていう名前なんだろう
ふと気になった。

  「お名前を教えていただけますか?私は須藤美玖といいます」(にこりとして)

話すうえで、相手の名前を呼ぶことは意外に大切だ。
名前を読んで差し上げると、大体のお客様は喜ぶ。

あれ、彼、なんか少し顔が明るくなったな…私のおかげ、ではないかな、。。。

……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー












10: 反町 龍之介 [×]
2025-01-17 21:49:34



やはりそうだったか。俺がこのような店を求めたから此処にこれたのだろうか。それにしても不思議だ。この女性は独特な雰囲気を持っている。俺を狂わせるというか。
(反町は喫茶店の女性に一目ぼれをしてしまったのだが本人はそれに気づいておらず、只々不思議に思っているのみであった。)

この女の人は、須藤美玖というのか。如何にもこの人らしい名前だな。凛々しいし、名前の通り美しい
(そんなことを考えていると須藤の顔をずっと眺めてしまっていることに気づいた。反町は自分の身なりの汚さを後悔した。この女性に会えるのならもっとお洒落をしたのにと思った。彼女は相変わらず笑顔がきれいだ。にこりとした顔を向けられて赤面しない人がいるのだろうか。少なくとも、皆、思わず胸を打たれるだろう。ドキリとするあの感覚は何とも言えない甘酸っぱさがあることを反町は改めて思い出した。)

11: 須藤美玖 [×]
2025-01-19 16:53:54




あれ、名前聞いたのに彼は私の顔をぼーっと見つめてる。自分の置かれている状態が残酷すぎて放心状態なのか?それとも……、。いやいや絶対それはないわ。
(絶対にないだろうと思うことを想像してしまった美玖。だが、そんな様子は見せずに彼に聞く)

 「お客様、どうかなさいましたか。私の顔に何かついていますか?」

(にこりと微笑を浮かべて、優しくそう尋ねた。彼はやはり疲れているのだわ。そして私も疲れているのかも。そう思った美玖だった。)

12: 反町龍之介 [×]
2025-01-21 22:42:43






あぁ美玖さん、俺のこと怪しんでいる…。。じろじろ見てしまったのは本当に申し訳ないな
俺は美玖さんの表情を見て少々戸惑った。全く平気そうじゃないか。俺はこれほどに動揺しているのに
彼女は例のにこり顔。恥ずかしさで顔がさらに赤くなってしまう。もしかして、彼女は鈍感なのかというバカな有り得ないことも普通に頭をよぎる程俺は混乱状態だ。なんか狂わされている、美玖さんに。




「あ、あ、ごめんなさい。つい見とれてしまっていました。美玖さんに。すみません。あ、俺の名前は反町龍之介です。覚えなくてもいいですけど。すみません。えっと、それと、このホットコーヒーを一つください、ぇぇ後は話し相手になってもらえたら。。。。。嬉しいです。すみません。」


ここまで一気に早口にしゃべってから気づいた。俺は何ということをしてしまったのか。もう美玖さんに振り向いてもらえる可能性がゼロに等しくなったぞ。いやゼロとは限らないが。いやいや、俺はもともと無理か。今言ったことも陰キャ丸出しだし、。やばい。早口すぎたな
余裕な男を演じたかったが、もうこの時点で紳士も余裕な大人な男も無理だ。反町は無性に逃げたくなってしまった。彼女の返答も待たずにトイレに駆け込もうとした。




13: 須藤美玖 [×]
2025-01-21 23:02:01





真っ赤な顔をしたお客様、反町さんは真っ赤な顔で名乗り、注文をし、さらに赤い顔になってから私の返答も待たずに席を立とうとしているではないか。どういうことだろうか。この場合は、私が悪いのだろうか。ただ、彼が人見知りすぎるだけだろうか。後者の場合は、対応に気を付けなければ満足していただけないままお帰りになられるかもしれない。気を付けなければ。
そんなことを悩んでいるそぶりをなるべく見せず、ただ少し慌てた様子になるように気を付けて、


「お客様!お待ちください、!お手洗いなら、一声かけていただければ少し遠いですがご案内いたします。」


さらに、いつもより少しばかり余裕のない表情を見せ、彼に親近感をわかせる作戦だ。彼が戸惑い、人見知りをしているのであれば、できる限りこちらもそれに寄り添うのが任務になる。最初のうちは、あまり余裕な風にふるまわない方がいいな。美玖はそう感じとり、即座に気を付けるようにした
それにしても彼は本当はどんな人なのだろうか。どんな顔を持っているお客様なのだろうか。
職業柄、そんなことばかりを考え、観察を行ってしまう。



14: 反町龍之介 [×]
2025-01-28 21:20:26




お手洗いに逃げ込もうとしていること、バレてたか。彼女は勘がいいのか?
反町は感心しつつ、恥ずかしさで心の中は荒れっぱなしだ。ということは、美玖さんには俺の好意などお見通しなのかもしれない。俺だったら鈍感だから一生気が付かないところだが。

「すみません、やっぱりお手洗いは大丈夫です。」

 ーそれより、じろじろと見てしまってすみませんでした。
 ーこんな人嫌ですよね(笑)


自分でもあきれるほどに俺は人と会話するのが下手である。所謂コミュニケーション障害、コミュ障なのだろうか。だが、コミュ障は独り言のように他人と会話してしまう、または喋りすぎるというものらしいということを最近知った。おれは会話の大半が「すみません」になってしまうだけでコミュ障じゃないのか。いや、このように頭の中で考えることが多く、クドクドしてしまうのだから何らかの障害はあるのか。

反町はそう思いながら席にしっかり座り直した。窓側の席に座ったのでつい先ほどまでは気にならなかったことにまで目が行く。あれ、ここ本当にどこだ。パラレルワールドのように現実味のない場所だ。そう、そこはあまりにも広い空が広がり、周りには何もない、建物一つ見当たらない。これぞ田舎なのか。俺は東京から来たのに…。


「空がきれいですね」


意味深な言葉をついつぶやいてしまった。俺は何というバカなのか。「月がきれいですね」の方がまだましなくらいおかしなことを言ってしまった。これではもっとあたまがおかしいとおもわれてしまう。

反町はズボンのポケットに手を突っ込んだり、瞬きをしまくったりとソワソワするのを止められなかった。

15: 須藤美玖 [×]
2025-01-30 18:06:39




ソワソワしてる反町さんを見て少しかわいいと思っている自分がいたが、平静を装って。

「そうですか!承知いたしました。いつでもまたお手洗いにご案内いたします。」

ー いえいえ、ぜんぜん(o^―^o)ニコ 私の方こそ先ほどからじろじろ見てしまっていました(〃´∪`〃)ゞ(照れたしぐさをわざとしてみて。

ー 嫌ではないですよ!好意を寄せてくださるのはとても光栄なことでございます(ペコリとおじぎ


彼は私のことをどう思ってくれているのかと少しばかり探る言葉を言ってしまったが、きっと間違いではないだろう。しかし、彼は落ち着きがないな。瞬きの回数も多い。緊張しているのか、否か…。
そんなことを思っている間、反町さんは窓の外をずっと眺めていた。きっと驚いてらっしゃるのでしょう。ここは無人島のように静かですしね。ですが、広い空が魅力的な場所でもありますよ
心の中で彼に話していると。



ーー 空がきれいですね。


とのこと。まぁ、!私も同じことを思っていたところだわ、。にしても彼は最近の若者と違ってとてもきれいな言葉を使っている。これはとても好印象だ。



「ええ。そうでございますね。ここはただ広い空をお楽しみいただくのに適しておりますのでごゆっくり過ごしていただければ幸いです。」


にこりと笑いながら。


「ではそろそろ、わたくしはホットコーヒーの準備をしてまいりますのでごゆっくり。」

一礼し、私は少し早歩きになってしまいながら、逃げるように奥の厨房へ向かおうと回れ右をした。


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16: 反町 [×]
2025-01-30 19:09:28











































       こんな俺にも愛を



































17: 反町 [×]
2025-01-30 19:16:41



美玖さんが回れ右をしかけたとき、何故だかは知らないがこの言葉が不意を突いてでてしまった。
小声で早口だったので聞こえなかったか。聞こえなかったことを願う。

   ーーこんな俺にも愛を。

何かの小説で見たような言葉だ。ぼーっとしたらつぶやいてしまった。俺としたことが。気を抜きすぎだな。もしかしたら美玖さんが出す雰囲気が俺をおかしくさせてるのだろうか。
いや、それはおかしい。彼女に会ってまだ数分だぞ。そんなすぐに人に慣れてたまるものか。
変なことを言ってしまった自分への怒りで少し気分があれた。今の状態を心がささくれ立つというのか。それにしてもこの店は何かがおかしい。こんなに人がいない町まで俺が散歩したってのもあり得ないし、こちらはこんな雲一つない晴天だが、俺の住まいの方は曇り。天気の差は微妙だがここはどこなのか。住所を後で調べよう。






18: 須藤美玖 [×]
2025-02-01 16:45:15



  ……え、?今彼はなんていった?

ーこんな俺にも愛を、?

  
その言葉を聞いて美玖は少し心が揺れてしまった。何とも言えない変な沈黙が彼と美玖の間に流れた。沈黙だが単なる沈黙ではない。お互いがそれぞれ個人個人の問題と葛藤しているがための沈黙だ。それを私はとても心地よく感じた。だが、その沈黙を先に破ろうと口を開く。


開きかけたがやめた、言葉を発するのがためらわれたからだ。言葉を発するとこの儚い世界のすべてが崩れて、粉々になってしまいそうだ。かといってずっと黙っていても事は進まないままで、時間だけが流れてゆく。あぁ。このまま時間だけが過ぎて死んでもいい。そう思ってしまうくらい不思議な時間。彼の一言がそうさせたのも理由の一つだ。

もう一度口を開く。
大きく息を吸う。
この空気、雰囲気、世界のすべてを壊す心構えはできるか?自分に問いかける。

深呼吸を繰り返したのち、言葉を発っそうとした。

ーーーーーーー



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私にも愛をください。










19: 反町 [×]
2025-02-01 16:57:18



沈黙がしばらく流れたのち、先に口を開いたのは美玖さんだった。私にも愛をくださいだって、?
そんなのもちろんだ。俺と美玖さんは同じような気持ちだったのか。告白ではないけれど、恋人になってほしいわけでもないけれど。只々人のぬくもりを感じてみたい、人の愛を受けたい。きっと俺も彼女も孤独な人なのだろうな。今日の少しの時間だけでも彼女と繊細で美しく、儚いこの世界で愛を。愛をで終わっている理由は先に続く言葉が俺にとってはないからだ。彼女はください。といった。おれは欲しいわけでも、あげたいわけでも、育みたいわけでもない。ただ愛を。ただただ何となく曖昧な存在だ、愛は。常に儚い、いつ、争いや憎いものに変わってもおかしくないものだ。有限でいつ終わりが来るか、いつまた復活するかもわからない。

思うことはたくさんあるが、美玖さんには
    ありがとうございます、引き留めてしまってすみませんでした。
と、少しそっけない返事をしてしまう。それは彼女の思いや感情をむやみにいじって壊したり傷つけたくないからだ。すこし無駄な言葉を発しただけでも薄れてしまう愛。



愛とは何でしょう。





20: 須藤美玖 [×]
2025-02-02 21:39:30





彼の少し言葉数の少ない返事を聞いて、もしかして彼もこの空気を壊したくないのかと思い少し嬉しい気持ちになった美玖だったが、あまり表情には出さずに
  いえいえ、ではまた後で。
と答え、失礼しますとお辞儀してから今度こそコーヒーを用意しに厨房へ向かった。


 厨房にて。
はぁー、。と大きなため息が出てしまった。幸せすぎるのだ。このお客様は私の本当のお客様になりそうだわ。何故本当の、なのかというと、この店は突如として現れ、いつ消えるかも分からないため2度や3度店を訪れることはできないからである。「本当の」というのは2度以上店を訪れることのできる特別なお客様だ。言い換えるのならば、それほど困っていて私が必要だという様に判断され、選ばれたお客様ということになる。今までそんな方に出会ったことないため、よくわからないが。

そんなこと考えてぼーっとしてしまっていることに気づき、慌ててコーヒーを注ぐ。
反町龍之介、か。いい名前じゃないか。仲良くというよりかはもっと違った繊細な関係を築けそうだ。たのしみだな。 ” 接客 ”が、。

21: 反町龍之介 [×]
2025-02-03 22:19:32



お辞儀をして去っていった彼女の背中を見て、やはり恋愛感情ではなくもっと深い感情を持ち合うのに適した女性だとふと感じた反町だが、次の瞬間聞こえてきた溜息に驚き、思わず厨房の方へ振り向いてしまった。
もしかして、俺を接待するのを面倒だと思っているのか?いや、だったら俺が言ったあの言葉に返事をしていないか。いやいや、あれは社交辞令または、気遣いやさしさだって可能性もあるじゃないか。
ブツブツつぶやき、今度は落ち込んだ。
やはり彼女には振り回されるものだ。どうしたら良いか分からなくなってくる。
俺は本物の愛を求めている。よって、上っ面の優しさの愛はいらない。コーヒーが運ばれてきたらきっぱり言おう。それで、上っ面だけの愛だと気づいたらそのまま店を出よう。とりあえず。
そう計画して彼女を待っていた反町であった。

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22: 須藤美玖 [×]
2025-02-04 15:33:16



(反町の席まで歩いていき、)

こちらホットコーヒーでございます。お熱いのでお気をつけてお飲みください。砂糖やミルクはお好みでどうぞ。また、よろしければこちらの菓子もお召し上がりいただけます。

(ホットコーヒーと軽いお菓子の準備をササっと厨房で済ませた美玖は反町の前にそれらを置き、上記のことを言い。反町の表情が少しこわばっていて、神妙な顔つきになっていることに気づき、控えめに
「どうかなさいましたか。体調が優れないのですか?」と聞き、軽くお辞儀をし、目の前の席に失敬しようと思ったが相手の反応を待つ。)




23: 反町龍之介 [×]
2025-02-08 17:08:55




あ、ありがとうございます。あのー先ほどの言葉についてお聞きしたいことが、…えっと、あるんですけど…。
(ホットコーヒーとお菓子をおぼんにのせて持ってきた相手にお礼を言い、上記をしどろもどろになりながら小さい声でーそれも聞こえるか聞こえないかの狭間のような、空気のような声で、言った。さっき考えていたことを口にするのが躊躇われ、まずはそんな風に奥からの言い方になってしまった。相手は察してくれるだろうか。いや、そもそも察して欲しいだなんて欲張りなことを相手に求めてはいけない、俺なんかが。そう思いつつ、やはり瞬きの回数は異様に多くソワソワしすぎている事に自分でも気づいていた。俺は最近神経質すぎるのだろうか。ふと、苦笑いしながら)

あ、えっと、すみません。目障りですよね、




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