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冒険の果てに / NL/53


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自分のトピックを作る
21: カトレア [×]
2024-10-06 14:08:06


アーサー様、あまり無茶なことはしないでくださいね…!
( カトレアの背の丈より少し大きな杖を地面にトンと突き立て自身の周囲にも先程施したものと同じ強固な防御魔法を展開。好戦的な彼に向かってまたも不要な心配をしながらも、戦闘の邪魔にならないよう戦況を見守ることに徹する。獰猛な魔物達は男性を囲む防御壁を破壊しようと自慢の鋭い嘴を何度も叩きつけていたが、頑丈な守りを突破出来ないと悟ると仕方なくターゲットを変更することにしたらしい。剣を構えた彼の方へゆるりと向き直り一斉に襲い掛かる。…しかしそれが運の尽き。魔物達は見る間もなくばたり、ばたりと地面に伏していき、彼の発生させたトドメの烈風の圧によって防御壁で守られている場所以外は凄まじい衝撃に飲まれた。それにより辛うじて残っていた魔物も一掃されたようだった。辺りは静けさを取り戻し、危険は去ったと判断すると防御魔法を解除。それから力尽きた魔物達に哀しみの籠もった目を向ける。そっと両手を組み、静かに目を閉じて。敵対したことに変わりはないが、せめて死後は報われて欲しいと祈りを捧げるために…。するとほわほわとした温かな光の玉が地面に横たわった亡骸を優しく包み込み、一切が空気に溶け込むかの如くスーッと消失した。 )

『………すごいな、あんた達!あの魔物の群れを一瞬でやっちまうなんて…!おかげで助かったよ、本当にありがとう!それにしてもこの辺じゃ見掛けない顔だな。どっから来たんだ?』

( 戦闘が終わると、先程まで呆然と目の前の出来事を眺めていた初老の男性がハッとした様子で此方へ小走りで近寄ってきて、戦士と聖女とを交互に見遣りながら嬉々として声を掛け )



22: アーサー [×]
2024-10-06 15:31:19

ふう…久々で少し力み過ぎちまった。…ん?おお、良かったアンタも無事みたいだな、俺たちはバルク王国出身の旅人だ。国を出て二人で腰を落ち着けられる場所を探していてな。出来れば静かなとこがいい、この近辺で心当たりはないか?
(敵対した存在でも、それが命を持つ者であれば情けを、そんな彼女の温情の籠った祈りに魔物どもの魂と肉体が浄化され安らかに天へと旅立っていくのを横目に、自身を中心に大きく地面が抉れた周囲の惨状に久々の戦闘で力加減を誤ってしまった事を自覚、危うく一般人を巻き添えにしてしまうところ、彼女が障壁によるフォローをしてくれなかったらどうなっていたことやらと反省し自戒をしつつ剣を納めると、こちらへと駆け寄ってくる男性へと目を向け。見たところ怪我などは無さそうなのがわかると救援は間に合ったようで一安心、自分たちが元勇者パーティの一員であるということを隠している点以外は一切の誤魔化しなく誠実に質問へと答えて。二人でという言葉を強調するように口にすると隣の彼女を一瞥してから、農家らしき男性の身なりからこの近辺に農村があるのではと踏んで尋ねて)

23: カトレア [×]
2024-10-06 17:11:13


『なるほど。その口振りはワケアリって感じか。……まぁこれ以上は何も聞かないでおこう。あんた達は命の恩人だからな。─── で、静かな場所を探してるってことだが、うちの村に来るのはどうだ?此処からあと少し行った先にある。何もないところだが村人は気の良い奴らばかりだし、外れには長い間誰も住んでいない空き家もあるから其処を好きに使ってもらって構わないよ。夫婦で住むにはちょうどいい広さだと思うが、どうだね。』

! ……どうしましょうか?
( 程良く距離感を保ってくれる人の良さそうな男性からの願ってもない提案にぱあっと表情を輝かせた直後、そっと付け加えられた一言。これは、あれだ。夫婦だと勘違いされている可能性が高い。しかし理由あって身元を隠している今、何処まで事情を伝えるべきか判断に困るところで。後で事実を伝えるにしろ一先ずは肯定も否定しないのが得策だろうか。…ということで照れ臭いような嬉しいような勘違いを放置したまま、そわそわと落ち着かない様子で隣の彼に今後どうするか意見を求めようとちらりと視線を寄こして。そんなカトレアの心境など露知らずな男性は荷馬車の方をぐっと親指で指し示すとにこやかに話を続け )

『もしうちの村に来てくれるなら荷馬車の後ろに乗るといい。案内するよ。』



24: アーサー [×]
2024-10-07 07:48:23

……お、おう、とりあえず行くだけ行ってみりゃ良いんじゃねえか?他にアテもないし、な?
(耳に飛び込んだ夫婦という単語にギョッとして隣の彼女を見れば、ちょうど視線同士がぶつかり合って。時間にしてほんの数秒のこと、気恥ずかしさに耐えきれず先に視線を外してしまう。当の彼女の方はそこに関しては一切触れることなく話しを進める様子、実際話の要点はそこではないし男性の申し出自体はこちらとしても都合の良い内容と言えて、そこを安住の地にするかは実際にこの目で実物を確かめてからということになるだろうが行くだけ行ってみようという結論に達して、まだ少し照れ臭さに頬の熱感を残しながら横目でこちらの考えを口にして「という訳だ、是非ともアンタたちの村へ連れて行ってくれ」男性へと改めて向き直り、話し合いの末に二人の結論がその提案を受け入れる方向に固まったことを伝えると気のいい笑顔浮かべ、是非にと改めて頼み込んで)

25: カトレア [×]
2024-10-07 14:31:16


そ…っ、そうですね。私も同じことを考えていました。
( 思わず彼と目が合ってしまった。けれどそれは僅かな時間で、気まずそうに視線を逸らされてしまう。もしかしたら夫婦と間違われていることを不快に思いながらも、此方の意図を察して聞き流すことにしたのかもしれない。…一人で浮かれて馬鹿みたいだ。よくよく考えてみれば子供の頃から一緒なのだから、今更そういう対象として見てもらえなくても当然なのに。だからこの想いは伝えずにいようと決めていたのに。こんなことでつい嬉しくなってしまった自分が恥ずかしい…。いつもの冷静な自分を取り戻そうと、何も気にしていない風を装いながら彼の意見に乗っかって賛同し。そしてこれからどうするか彼が伝えると男性はこくりと頷いて )

『まぁ確かに、実際村に来てみんことには分からんわな。あんた達が気に入るといいんだが。……それじゃあ早速行こうか!』

( 幌馬車を引く2頭の馬はそれぞれ茶色と黒色の毛並みで、魔物に襲われた際は怯えきっている様子だったが今はすっかり落ち着きを取り戻したようだ。良かった、と2頭の滑らかな鬣を撫でてやる。男性は男性で、善は急げとばかりにてきぱきとした動きで馬車を出す準備を始めた。「それではよろしくお願いします。」と丁寧に挨拶してから荷台の空いているスペースに乗り込んで )



26: アーサー [×]
2024-10-07 18:26:36

こんな縁があるなんて、やっぱ良い事はするもんだよな。情けは人の為ならずだっけか?…ん、どうした?そんな端っこじゃなくてもう少しこっちに寄ったらどうだ?
(行きずりの人助けがまさかこんな願ってもない幸運を招くとは。最初は勿論打算的な思考はなく目の前で魔物に襲われている男性を助けること、その一点のみを考えて行動していたが自身の善行が時にはこうして報われるのならこれからも困っている人を見かけたら積極的に力になろうと多少の下心は否定せず、上機嫌にかたり。そう言えば人にした善行は巡り巡って自分に返ってくるという意味合いのそんな言葉を教えてくれたのは彼女だったか?そんな事を考えながら荷台の上からゆっくり流れる景色を眺めていたが、ふと先程からどことなく普段よりほんの少し距離を感じる彼女の座り位置や態度に気づき、どうしたのだろうと疑問を抱くも原因について何か考えるよりも先にもう少し近くに来るよう、自身のすぐ真横をポンと叩いて)

27: カトレア [×]
2024-10-07 20:34:41


あ、……はい。
( いろいろ悩んだ結果、彼とは正反対の位置取り…荷台の隅の方を陣取ることにした。そこで正座を崩した状態で座り、幌の隙間から見える景色をぼんやりと眺めながら到着を待つ。馬の蹄が地面を蹴り上げる単調な音が心地よい。そんな折、何故か彼の方から近くに来るよう勧められると予想外の誘いにびっくりして目をぱちくりさせ。迷った末、ここで断るのも不自然かと思い至りじわじわ彼の方へ近寄っていき、最終的には彼と自分との間に1人分くらいの間を空けて座り直す。その後なんとなく気まずさを感じて暫く無言を貫いていたが、先程から気になっていたことを尋ねようと決心するとゆっくり口を開いて )
あの、アーサー様は……その。お嫌ではなかったですか?……私と───

( そこまで言いかけた時、<…ガタンッ!>片方の車輪が軽く石に乗り上げたようで馬車が上下に揺れた。『すまない、このあたりは道が悪いから少し揺れるぞ。』運転席にて馬の手綱を引いている男性がそう声を掛けた直後にまた、<ガタガタッ!>次の揺れは先程よりも大きく、常日頃から身体を鍛えている彼に比べイマイチな体幹力を誇るカトレアは揺れの衝撃に耐えられず呆気なく体勢を崩してしまって )
わわっ…!



28: アーサー [×]
2024-10-07 22:28:12

おっと…!大丈夫か?…俺の近くに来ておいて良かったな
(こちらの呼び掛けには基本的にレスポンスの悪くない彼女が一瞬答えに窮し、迷いを見せる。難しい質問や要求をしたのであればそれもわかるが、こちらが口にしたのはただそばに来いというたったそれだけのことで。それだけでも普段との違いを感じて違和感を覚えるが、そのことについて思考を巡らすよりも早くワンテンポの遅れはありながらもこちらの誘いに乗り隣へとやってきて腰を下ろしたその横顔は、何かを思い詰めたような表情をしているように見えて。彼女がそんな表情を浮かべる理由に思い当たる節が全くなく新たな疑問が脳裏に鎌首をもたげて、何を話しどう言葉を切り出すべきか、こういう時気の利いた言葉の一つも言えない不器用な脳をフル回転させるも先に口を開いたのは彼女の方で、一言一句聞き逃さないよう耳を傾けるが全てを言い終えるより先に全身を襲う衝撃、それが悪路を往く幌馬車の揺れであることを男の言葉によって理解し次なる揺れに軽く身構えていると一際大きな衝撃が再びやってきて、それによってバランスを崩し壁に頭をぶつけそうになったその肩を間一髪抱き寄せて。この瞬間照れや気恥ずかしさよりまず彼女を守れた安堵の方が大きく、なんとも言えない緊張感から解き放たれ屈託もなく笑うとそんな軽口叩き「俺はカトレアと居て嫌だと感じたことなんて、これまでで一つとして無かった……いや、探せば少しぐらいは何かあったかもしれないが、とにかく何を悩んでるのかはわからんが、多分それは見当違いって奴だ」直前まで耳に届いていた嫌ではなかったかという問いかけ、続く言葉までは皆目見当もつかなかったが後にどんな言葉が続こうと、直近で彼女に関して嫌だと感じた出来事に思い当たるものは何一つとしてないと力強く断言し、全ては思い過ごしだと笑い飛ばして)

29: カトレア [×]
2024-10-08 14:07:12


っ…すみません、ありがとうございます。……アーサー様はずるいですね。
( 馬車の揺れにより危うく頭を打ちつけるところだったが、気が付けば力強く抱き寄せられていて彼の腕の中にすっぽりと収まっていた。状況を理解した途端、心臓の脈打つ速度が徐々に早まっていく。そうして身動きがとれないまま、不器用ながらも優しさのこもった真摯な言葉に耳を傾ける。それならば。“夫婦と間違われたこと”も嫌ではなかったのだろうか。タイミングを逃してしまって聞きたかったことは聞けなかったけれど、それよりも彼が昔から変わらず自分を大事にしてくれているらしい?ことは伝わったので、この際良しとする。「…それにしても探せばあるんですか?嫌だなと感じたこと。」あまりにも素直過ぎる彼の言い分がおかしくて、思わず小さく笑ってしまう。それから揺れが収まるまではこのまま彼に身を預けておくことにした。その方が安全だし、何より折角の機会。もう少しだけくっついておきたいと思ったからだ。 )

『あっ、ほら見えてきたぞ。あれが俺たちの村だ。』

( 少し経って、漸くガタガタ道を抜けたらしい。不安定だった馬車の揺れが収まった。次いで男性が此方に向かって声を掛けてきて )



30: アーサー [×]
2024-10-08 17:35:24

え"っ…あー…いや、今のは言葉のあやっていうか……おっ、そろそろ着くみたいだな!
(物心のつくまえ、幼い頃からの長い付き合い。これまでに喧嘩や意見の食い違いからの言い合いなんかもした記憶はなかったように思うが、それでもこれだけ長い期間一緒に居ればそういう瞬間がなかったとも強ち言い切れず。とはいえ、そう思っても黙っていれば分からないのだからわざわざそんな事正直に言わなくても良い筈なのだが、昔から馬鹿正直で余計な一言が多くそれで痛い目を見ることもしばしば、今回もまさに藪を突いて蛇を出すが如く、浮かべた微笑みを見るにそれによって彼女の機嫌を損ねた様子はないが先程の発言について言及されれば、軽くたじろぎ答えに窮してしまい。そこに助け舟がごとく男性の声が聞こえてくれば、しめたとばかりに幌の外へ視線をやり、進行方向に僅かに見え始めた村落の方を指差しながら話しを逸らそうと彼女を振り返り「自然が多くて長閑な感じだな、ああいう場所なら精霊の声ってやつもよく聞こえるんじゃないか?都市部は都市部で便利で良かったが騒がしかったからな」遠目から見た印象としては正に農耕牧畜を生業として自給自足で生活している自然に囲まれた穏やかな農村といった感じで、人混みや喧騒なんかとは無縁な生活を送れそうだと感じたまま感想を述べると、あそこであれば彼女だけが声を聞けるという精霊との対話の妨げになる要因も少なく穏やかに過ごせるのではないかなんて、先程の失言を誤魔化すべく少しばかり捲し立てるように言葉を紡いで)

31: カトレア [×]
2024-10-08 19:26:41


( 魔王を倒した勇者一行のメンバーらしからぬ、この取り乱しよう。戦闘時の、大剣を構えている時の凛々しい彼の姿を思い出してそのギャップとの差に思わず頬が緩んだ。ちょっと意地悪なことを言ってしまったなと反省しつつ。兎も角これ以上追及するのは可哀想だと今回の失言は見逃すことにして、話を逸らされた流れに従って彼からそっと離れると幌の外へと目を向ける。2人の故郷であるバルク王国の中央区と比較してしまえば勿論かなり小規模な村落ではあるが、村をぐるりと囲うように青々とした山が聳え、至るところに花が咲き、慎ましく可愛らしい赤煉瓦の屋根が並ぶ以外に高い建物は一切ないので夜には星空が綺麗に見えそうな、自然豊かな場所という印象を持った。更に彼の言う通り、カトレアの目には色とりどりの翅を持つ精霊達が田畑の上空を優雅に、そして自由に舞っている様子が映り、バルク王国では滅多に見掛けなかった精霊がこんなにも多く存在しているなんてと感嘆しきりで。さっきのことなどすっかり忘れ、目をきらきらと輝かせながら彼の方を向くと興奮気味に )
此処がいいです、此処にしましょう…!



32: アーサー [×]
2024-10-08 21:43:10

おう!……決めたぜ俺たちはこの村で世話になる、村に着いたら早速空家へと案内してくれないか
(澄み切った空気、穏やかな風に乗って運ばれてくるのは名も知らぬ花の匂い、平穏そのものな村の雰囲気は確かに良さげだが実際にここに住むかどうか判断するのは到着してから自らの足で歩き、この目で見てからでも遅くないという考えだったのだが、彼女の目には既にこの地が自分たちにとっての安息の地足り得るのかが視えているのだろうことは疑いようのない事実で。しかしながらそんな理屈を抜きにしても彼女が此処を気に入って、此処が良いと言うのであれば自分としてはもはやそれを受け入れる以外の選択肢はなく、珍しく比較的強く我を出して希望を伝える彼女にその意を汲むように短く相槌のみを打ち、爽やかに笑いかけて。そうと決まれば詳細な村の案内よりも何より自分たちの新居となる場所を見るのが先決と、この時点でこの村への移住を決めた事と到着後の方針、その希望を男性へと伝えて)

33: カトレア [×]
2024-10-09 00:02:02


えっ、本当に良いのですか?ほぼ私の直感ですし、まだ家も村もきちんと見ていないのに。
( 此処がいい。村が見えた途端口をついて出た言葉にカトレア自身も驚いていた。しかし本当に気に入ったのだ。魔王討伐のため齢15歳で故郷を離れ、旅を続けて7年。今に至るまで様々な国や町に立ち寄ったがこれ程までに惹きつけられる場所は無かった。それに誰かが呼んでいる気がする、此処がずっと探していた居場所だと。この村周辺に何故精霊が多く集まっているのか不思議に思っていたが、恐らくこの土地自体に大精霊の加護を受けている可能性が高い。それで聖女である自分と波長が合い、惹きつけられたのではないだろうかと。それより驚いたのは彼のあまりにもあっさりとした二つ返事で、本来ならもっと慎重に、ゆっくり村を見てから決めたかったのではと心配になり慌てて確認して。そうこうしているうちに幌馬車は簡易的な木製の門をくぐって村へ到着し )

『ははっ!決めるのが早いなぁ、おふたりさん。まだ碌に見てないだろうに。そんなに此処が気に入ったかい?─── …さ、着いたぞ。今からさっき話した空家まで案内するが、村の中心からちょっと離れたところにあるんでね。もう少しの間そのまま乗っていてくれ。』

( 2人のせっかち過ぎるやり取りを聞いていた男性は愉快そうに笑いながら馬車の手綱を引き、空き家のある方へと向かい始める。緩やかに景色が通り過ぎていき、暫くして辿り着いたのは中心部からやや離れた所にある樹齢云千年はありそうな幹の太い大きな一本の木。の、その隣に建っている1軒の荒屋の前で )

『ほら此処だよ。ボロいが手入れをすれば住めるだろう。…まぁ、とりあえず中を見てみな。』



34: アーサー [×]
2024-10-09 04:37:20

ま、確かにそうだな。だからこいつは俺の直感ってやつだ、カトレアがそこまでいう土地なら間違いないだろってな?
(こうなった発端は自らの発言とはいえ、こちらのあまりにもあっさりした返答にはやはり動揺した様子を見せる彼女、冷静になって論理的に考えればやはり現状では判断材料が足りないというのが実際のところだろう。しかし、自分よりもずっと思慮深く聡明であるはずの彼女が今回に限っては自身の直感を信じた、それ以上の説得力が他にあるだろうか、答えは否。それに直感やら勘やら、そういう感覚的な部分であれば日頃からどちらかといえばフィーリングで生きている側の自分の方が自慢ではないが一日の長がある。そんな自分の直感が彼女の直感を信じろと言っているのだと嘯くと軽く頭にポンと手を置き。結局のところ場所よりも誰と一緒なのかが自分には何よりも重要で、いつどこに居ようとすぐ傍らの愛おしい存在を自分はそばにいて護るだけだなんてことは照れ臭くて口にはもちろん出せないが考えていて。そうしているうちに目的の家に着いたようで、男性に促されるまま早速馬車より降りて現物を確認する。そばにある一際大きな木以外には他に特徴のない荒屋、思っていたよりもだいぶ傷んでるなという印象だがどうせ手入れが必須なら二人で望むままに手を加えて自分たち好みにしてやればいいとポジティブに考えて「なるほど…コイツは中々…まあこれぐらいボロボロならかえって好き勝手いじり回しても良心も痛まなくていいけどな」中は外見ほどには荒れておらず台所やリビングなど生活に中心となる設備に関しては一通り揃っており、人が生活する家としての本当に最低限の体裁だけは保っているのがわかる。これをいかにして自分たち好みに作り変えていくか考え、少しワクワクしている自分がいて)

35: カトレア [×]
2024-10-09 09:20:27


『この家、10年くらい前までは俺の婆さんが住んでたんだが、しんでから誰も住まなくなってな。手入れしようにも忙しくて手が回らず、この通り荒れちまった。』

( 何の根拠もないカトレアの直感を一切疑うことなく信頼してくれている、彼の真っ直ぐな言葉を嬉しく思いながら後に続いて馬車を降り、先を歩く男性の後ろをついて行く。先程村でちらっと見掛けた家と同様、この家も赤煉瓦の屋根に石造りの白い壁といった素朴で可愛らしい外観をしているようだが、まるでこの家を覆い隠すかのように壁にも屋根にも蔦のような植物が鬱蒼と生い茂っていて。当然花壇は荒れ、周囲は雑草が伸び盛り、長い年月誰も住んでいなかったことが一目瞭然の有様だった。建て付けが悪いドアを開けて中に入る。内装は質素な造りで此方もまた埃を被ったり蜘蛛の巣が張っていたりとかなり古びてはいるものの、随所に大事に使われてきた形跡が見て取れた。旅をする中で集めた数々の魔法を駆使すれば、この程度の汚れや損傷はどうにでもなるだろう。 )

『そういやまだ名前を聞いてなかったな。俺はダリウス。この村で農家をやってる。あんた達が本当に此処に住む気なら今後も手を貸すつもりだ。なんせ命の恩人だからな。それにあんた達みたいな強い奴はこの村に居ないから、また何かあったらその、いろいろと頼みたいんだが…。』

すみません、申し遅れました。私はカトレアといいます。───… 何から何までありがとうございます、ダリウス様。とても助かりました。もちろん私に出来ることであれば、精一杯お手伝いさせていただくつもりです。
( 室内を興味深く見渡していると、気前のいい男性・ダリウスが改めて挨拶をしてくれたので、此方も慌てて彼の方に向き直り丁寧に挨拶を返して )



36: アーサー [×]
2024-10-09 14:37:34

俺はアーサーだ、腕っぷしが必要な仕事ならなんだって力を貸すぜ?俺でよけりゃいくらでも頼りにしてくれ
(ダリウスへ向けて日頃から礼儀正しい彼女らしく丁寧な挨拶をするのとは対照的に、こちらも普段通りといえば普段通りの気さくで飾らぬ態度で片手ピッと挙げて自己紹介。力を誇示する訳ではないが頼りにされるのは悪い気はしないもの、頭脳労働は彼女を頼ることになってしまうだろうが自分の得意分野でならいくらでも力になると腕を曲げて力瘤作って改めて力強さをアピールして。それからダリウスが去ると荒屋の中で2人きり、多少の旅の疲れはあるがせめて家の中だけでも綺麗にしておかなくては今夜眠る場所の確保も出来ないとあって、ゆっくり寛げるのはもう少し後のことになりそうで、差し当たってはまず室内の掃除をすることから始めるべきか「さーて、作業に取り掛かるするかね」掃除道具一式の場所は予めダリウスから聞いてある、物置きのスペースから竹箒やはたき、ブラシ等を取ってくると竹箒でまずは所々に張り巡らさせれた蜘蛛の巣を絡め取っていき。彼女の方は持ち前の魔法を用いて掃除だけではどうにもならない傷んだ部分や染みついた汚れなんかの補修をしてくれることだろう、自分よりも几帳面でしっかり者な彼女のこと、多少おっちょこちょいな面もあるが、それでも基本的には丁寧な仕事をしてくれることは疑いようもない。一旦この場を任せて自身は家の裏にあるという古井戸へ、ダリウスの言っていた通り古びてはいるがまだ井戸は生きており水は潤沢と言ってもいい量を確保出来そうであることを確認し、桶に水を汲んで戻り)

37: カトレア [×]
2024-10-09 17:00:42


『───… というわけで、場所の説明とかは大体こんなもんかな。後はあんた達の好きなようにしてもらって大丈夫だ。……それじゃ、俺も運んだ荷物を片付けないといけないんでこの辺で失礼するよ。またな。』

( 一通り家の案内を済ませたダリウスは馬車に乗って来た道を戻っていった。最後まで誤解を解くタイミングが掴めず、結局夫婦と勘違いされたまま別れてしまったことが気掛かりではあるけれど、次会った時にきちんと訂正しようと心に決めて。その姿が小さくなるまで見送った後、どちらからともなく軽く家の掃除と修繕に取り掛かる。とりあえず異空間から愛用の杖をパッと出して何処から綺麗にしようかきょろきょろしていると、その間にも彼は天井やら壁やらそこかしこに作られている主人の居ない蜘蛛の巣の片付けを率先して行ってくれていて。自分に出来ることは…と考えた結果、まずは辺りを覆う埃やヒビ割れた窓硝子、酷く傷んだ床と向き合うことにした。以前習得したにも関わらずなかなか使う機会のなかった【埃を消す魔法】【ヒビ割れを治す魔法】【床の傷を治す魔法】というかなり限定的な魔法を用いて1つずつ問題を片付けていく。そうして埃を消し、ヒビ割れた硝子と傷みまくった床を全て修繕し終えるとふうと一息。其処にちょうど彼が水を汲んで戻ってくると、先程から考えていたことを伝えるために呼び止めて )
アーサー様。ある程度片付けが済んだら、ちょこっと村の方へ行ってみませんか?馬車に乗っているときに美味しそうな匂いのするお店を見つけたのですが、今日はそこで夕飯を食べるのはどうかなと思いまして。



38: アーサー [×]
2024-10-09 21:46:12

おお…!流石、すげぇな…俺がチマチマ片付けしてるのがバカらしくなる手際だ
(自身が手作業で片付けをしていくその間に、用途は限定的ながら精度の高い魔法を一つ一つ用いてあっという間に損壊箇所の補修を済ませてしまっており、水を汲んで戻る頃には自分がやる事は殆どなくなってしまっているほどで。魔物を直接倒すには向かない魔法も埃や汚れなんかには効果は覿面らしい、凶悪な魔物が相手でも命を奪うことに心を痛め、倒れた人や魔物、敵味方問わず祈りを捧げていた戦いの日々、そんな彼女の魔法がこういった形でも平和的な方向に活かされているのはなんだか自分の事のように嬉しく、その手腕を褒め称えて。ここまでで朝に食事を済ませてから色々とあってすっかり昼食を食べそびれてしまった、魔物との戦闘に加えて荒屋の掃除にとカロリーをかなり消費しており、食事についての話題で意識をすれば空腹感が一気に押し寄せてきて「へへ、抜け目がないな、ちょうど腹が減ったと思ったとこだったんだ。飯もいいが甘いもんも食いてえな」大柄な体格と豪快な性格に反して下戸であり、一仕事終えた後のご褒美の一杯…ではなく甘味を求めて、乗り気で彼女からの申し出を快諾すれば、残された仕事は多くないがそれらをペースを上げて片付けていき)

39: カトレア [×]
2024-10-10 14:48:36


そんなに褒められると照れてしまいます…。使う場面が限られているちょっと特殊な魔法ですが、勉強しておいて良かったです。
( 旅の途中で変わった魔法の載った魔導書を見付けるたびに〔いつか使う日が来るかも…〕と思ってせっせと収集し、勉強しておいたのが功を奏した。防御魔法や回復魔法などのサポート系以外の地味な魔法を今日になってやっと役立てることが出来たと悦ばしく思う反面、自分が魔法を使うと毎回と言っていいほど彼が手放しで褒めてくれるのがちょっと気恥ずかしくもあり。一連の出来事があったために昼食をとるタイミングを失ったまま今に至っているので、カトレアより何回りも大きな彼はもっとお腹が空いているに違いない。特に魔物の群れを一手に引き受けたあとだ、尚の事だろう。「アーサー様は甘い物がお好きですものね。もう少し頑張ったら早めにご飯を食べに行きましょう。」それから彼の掃除ペースが上がったのを見て、自分ももう一息頑張ろうと杖をぎゅっと握り直す。日が暮れるまでに“とりあえずは寝られる”レベルまで掃除を済ませておけば良いかと、今日のところは2人のそれぞれの自室(にする予定)の部屋には手を付けずにリビングを精一杯綺麗にすることに徹して )

( 荒屋で放置されていた家具の中で、損傷が浅く未だ使えそうなものには修復系の魔法を。一方で汚れや損傷が酷く魔法でも修復不可能ものには【花に変える魔法】をかけ、床に転がっていた手頃な花瓶に生けておく。日が暮れるまでのこの数時間、彼のてきぱきとした働きのおかげで一通り“とりあえず寝られる”程度にはリビング内の片付けが済むと、異空間に杖をしまい込みながらやや疲れた様子で彼に話し掛けて )
……ひとまず寝る場所は確保しましたし、今日はこのくらいにしておきましょうか。



40: アーサー [×]
2024-10-10 22:07:10

おう、むしろ十分すぎるぐらいだ。…ただ片付けるんじゃなくて、華やかな感じになってていいよな…流石カトレアだよ
(ひとまず寝る場所の確保とは言うが、それだけに留まらず花瓶に活けられた花など随所に几帳面な彼女らしい細やかな気遣いが垣間見えて、まだまだ手付かずの場所はあるが生活の中心となるリビングは見違えるぐらいに明るく居心地の良さそうな憩いの場に変貌していて。この場所にソファなんかを用意して彼女と並んで談笑したり、本を読む彼女の傍で昼寝する自分…そうして二人穏やかな時間を過ごす。そんな未来を想像して思いを馳せると、ふと先程ダリウスから言われた夫婦という言葉が脳裏をよぎってしまうが、そもそも恋仲でもなんでもないのに飛躍しすぎだろうと、そんな思考を脳内から追い出して。気恥ずかしさから彼女の顔の直視は憚られるも、様変わりした部屋を見回している風を装う事で恐らくそれほど違和感を持たれる事はないだろう、そのまま改めて今日の進捗具合への感想を述べ「しかしまあ、流石に今日は疲れたよな。飯食って戻ったら後はゆっくりしようぜ」目線外しながらも視界の端に捉えた僅かながらに見せた疲労の表情は見逃さず、自分も出来る範囲で作業をしたが今日のところはやはりメインは彼女の魔法の力、疲弊するのも無理はなく。この先家具の設置など腕っぷしが必要な場面では絶対にもっと頼りになるところをみせようと心に誓いながら、そろそろ例の店へと出かけようかと促して)

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