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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
41:
住岡 美風 [×]
2024-07-01 20:58:45
……すごい、一口食べただけで言葉がどんどん出てくる。さすがだな……
ふふ、本当に美味しいですよね。気に入ってもらえたようでよかったです
( たった一口を咀嚼しただけで次々と言葉を並べていく彼に感心して、その様子をじっと見つめる。スイッチが入ったのか、彼が喋り出した途端にがらっと空気が変わり、透明な壁を隔ててテレビ番組を見ているような感覚に陥った。頭の回転が早いのかこんな無茶振りに応えられる瞬発力もあるし、なにより本当に美味しそうに食べてくれるから見てて気持ちが良い。実際に贔屓目なしで気に入ってもらえたようで、おすすめしたこちらも嬉しくなって笑みが溢れる。しかし、参考にさせてもらおうとお手本を見せてもらったが、果たして僕が真似できるだろうか。僕の脳みそは「美味しい」を感じ取った後に言葉に変換する能力が備わってないからなぁ……と内心いじけていると、続けてユキさんがアドバイスをくれる。「自分の感想を正直に」。確かに、ユキさんと初共演したあの番組でも、拙い敬語で素直な気持ちを話したら総ツッコミを受けて、結果的に話が広がった。上手くやろうとするから緊張してしまうんだ。失敗を恐れず、とりあえずやってみよう。ごほんと咳払いして、口にしたカルボナーラの味に集中してみる。やはり美味しいことしか分からない。しかしいつもと少し違うような……特別な感覚がする。それの正体に気付くと、目の前の彼を見つめながら言った )
感想を…正直に……や、やってみます。
───ん、美味しいなぁ。やっぱり、ユキさんが目の前にいるからより一層美味しく感じます。誰かと一緒に食べるご飯はいいですね。……あれ、これ料理の感想になってないですかね?
42:
ユキ(雪田 陽斗) [×]
2024-07-01 21:37:35
お前それ“ユキとご飯食べた”感想やん!確かに正直にとは言うたけど、正直すぎるなー。
……って、思わずツッコんでしもうたやん。でも、なんかいい感じやで?いつもはグループのビジュアル担当てビシッと決めとるのに、トークになったら少し抜けてるぐらいが親近感湧いて可愛らしいもんやろ。実際、俺はオモロいと思うし。
( もう一度食レポに挑戦する様子を今度はマルゲリータピザを一切れ齧りながら見守るが、やはり何かズレているような内容に思わず笑ってしまってツッコミを入れる。しかし、それが駄目なのかと言われると寧ろ逆で、彼の場合はギャップ要素として活用できる気がしてきた。この前の収録の時にも思ったが、真面目な人が天然な発言をするのは聞いている方も面白いし、此方からするとツッコミがいもある。おまけに周囲の人も取っ付きやすくなるので、やはり思っていることをそのまま発言した方がウケるのではないかと再度考える。
それに、彼の練習に付き合うとこうしてトークの分析もできるので自分としても良い勉強になるし悪くないな、と思考し、今回は本当に良い機会だったかもしれないと1人満足気に頷いて。
そんなことを考えているとあっという間にピザを2切れほど食べ終え、口元についた小さなチーズの欠片をペロリと舌先で拭いとる。そして、再びスパゲティを食べようかとフォールで麺を巻きとると、あ、とそのフォークを無意識に相手の口元へ持っていった。)
そういえば、たらこ、好きなんやろ?住岡くんも食べる?
───ぁ、いや!なんも考えんと自分のフォークでやってもうた!嫌よな!ごめん…!
43:
住岡 美風 [×]
2024-07-01 22:46:34
あはは、やっぱり変でしたよね……
でも、ユキさんのおかげで新しい視点が持てました。これからも精進します!
( 自分の発言に疑問を浮かべるとすかさずツッコミを入れられてしまったが、それもファン心では心地良くてたまらない。僕の発言は少々おかしいようで、今日は数えきれないほどツッコまれてる気がする。しかしそんな天然具合もお笑い的にはいい感じだと褒められ、嬉しくなってにこにこと笑う。自分をいわゆる「天然キャラ」だと自覚したことはなかったが、ユキさんが言うにはそれに近しい要素を持っているらしい。彼のアドバイスに従い工夫していけば、それを上手く発揮して自分なりの"個性"へと繋げられるかもしれない。あらためて彼に話を聞けてよかったと実感していると、不意に彼の腕が伸びて、僕の口元にフォークを向けてくる。あー、と口を開ける彼を見るに、食べさせてくれようとしているのだろうか。ま、マジか。距離感バグがまた発生した。彼に他意がないのは分かるが、先ほどの頭くしゃくしゃといい、パーソナルスペースがかなり狭いというのが丸わかりで心配になる。ほぼ他人の僕にここまでするかな、普通……。そう戸惑って静止していると、彼の慌てるような声。そのまま腕を引っ込めてしまいそうな勢いに、本当に無自覚だったのかと分かると、少しからかいたくなって )
いや、僕は気にしないですよ。お言葉に甘えて、いただきます
( そう言いながら横髪を耳にかけると、口元のフォークをそのままぱくりと口に含む。馴染み深いたらこの味が口いっぱいに広がって、思わず顔が綻んだ。味わいながら飲み込むと「やっぱり美味しいですね」と無邪気な笑顔を見せて、ふと思ったことを口にした )
なんだか、ユキさんってお母さんみたいですよね。優しくて、人に気を遣うのが上手なんだなって。……っふふ、食べさせてくれてありがとうございます。
44:
ユキ(雪田 陽斗) [×]
2024-07-01 23:17:24
だ、誰がお母さんや…。これは、ヤマちゃん以外とプライベートで居ることあんまないし、ちょっと気が緩んだだけや!あ、いや、ヤマちゃんにはあーんなんか絶対せぇへんけど!
( 腕を引っ込めようとしたが、気にしないと言った彼の言葉におずおずともう一度フォークを差し出して、綺麗な髪を耳にかけパスタを頬張る姿を見つめていた。今日はオフだからかセットが控えめなサラサラな髪に整った顔。本物の美形は違うなーとぼんやり考えるが、自分の行ってしまった行動を省みて、これこそ本気でファンに刺されるのでは、とハッとなり咳払いを1つ。
無邪気な笑顔で笑う相手の言葉にはなんだか恥ずかしくなって少しばかり顔に熱を感じつつ、いじけたように視線を逸らして上記を返した。相方とは中学時代からの同級生でよく「オカンみたいやな」と言われていた。──仕方ないやん、アイツあほやし、抜けとるし!と心の中で幼稚な弁解を繰り返すが、そんな奴の面倒を見てきた結果、世話焼きでオカン気質になってしまったのは言うまでもない。それに先程話した“あの件”の事もあり、他の芸能人とはプライベートで会うこともほとんどなく、行くとしても芸人同士の飲み会や集まりぐらいなものだ。…そう考えると、こうして会う約束を取り付けた時点で、既に彼にはいくらか心を許してしまっていたのかもしれない。
忘れてくれと言わんばかりに「ほら、はよ食べてしまお!」と発し気を取り直すと、そのままパスタとピザを食べ進めて行った。)
45:
住岡 美風 [×]
2024-07-02 17:13:16
( ある程度心を許しているであろう幼馴染で相方のヤマさんにすらしないことを、僕にしようとしたんだ。弁明のつもりかもしれないが、なおさら動機が疑問点だらけになって首を傾げる。ユキさんもこれ以上詮索されたくないようなので、この件は一旦水に流すことにした。柄にもなく照れている彼の表情は、ずっと忘れられそうにないけど。───そうして食事を楽しみ、そろそろ解散かという空気が流れ出した頃。何故だか無性に寂しくなって、もじもじと何度も足を組み直す。ユキさんと過ごすこの時間を少しでも長く続かせたい。しかしもう夜も深まり、帰るにはちょうどいい時間だ。気を遣わせないため遅い時間に約束を取り付けたのが、自分の首を絞めることになるとは。時間は有限で、彼との時間は永遠には続かないとは分かってる。それでも、断られる覚悟で聞いてみて )
ユキさん、この後ってお時間ありますか?
……よければ、二軒目で一緒にお酒でもどうかなって思ったんですけど
46:
ユキ(雪田 陽斗) [×]
2024-07-02 20:26:58
( 料理も完食し残った水を飲み干したあと、そろそろ行こうかと腰を浮かせた時、ふと2軒目のお誘いを受けて数回瞬きを繰り返した後に、少しばかり思考を巡らせ返事をする。)
……明日の仕事は午後からやし別にええけど、そっちは大丈夫なん?俺のお喋りに付き合うてたら疲れるで?
( 脳内で記憶している限りだと明日の仕事は午後からネタの収録があり、その後は先輩芸人のラジオ番組へのゲスト出演。比較的穏やかなスケジュールだったはずだと首を縦に動かすが、心配なのは相手のスケジュールである。何せ今をときめく大人気グループ故に仕事はぎっちり詰まっているだろうし、こんな芸人の為に大事な睡眠時間を削って大丈夫なのだろうかと首を傾げる。
なんせ自分はあまり強くないくせに酒は好きな方だし、お喋りなのも相まって飲みに行くとあっという間に時間が過ぎる。
此方に気を遣って2軒目に誘ってくれているのなら全然気にしないでと言いたいところだが、なんせ相手のことだし気を遣って無理に誘っているというのも考えづらい。
「まぁ、そっちが平気なら行こや」と再度席から立ち上がると卓上に置かれていた伝票を何気なく手に取ってレジの方へと向かい。)
47:
住岡 美風 [×]
2024-07-02 21:25:08
あー、明日は……まあ、大丈夫です!なんとかします。それに、ユキさんといて疲れるなんてことないですから安心してください
( 実を言うと、熱に浮かされた頭は明日の仕事のことなどすっかり忘れていたのだが、気合いでどうにかしよう!と若さ故の脳筋思考で返事をする。疲れるどころか癒されてますよーなんて声には出さず心の中で呟いていると、ユキさんが伝票を手にしたのを見て、慌てて彼の手首を掴む。そのまま「僕が払いますから」と彼の手から伝票を盗み取ると、レジへ向かい会計を済ませた。僕が食事に誘ったのだからこれくらい当然の行いだ。歳上の彼からすれば少しばつが悪いかもしれないが、こればかりは格好つけさせてほしい。カードを財布に仕舞うと、彼の方を振り向いて声をかけた )
この近くに、事務所の先輩に教えてもらったバーがあるんです。行きましょうか
( 言葉の通り、店を出て数分で目的地のビルに着いた。エレベーターで数階移動して、薄暗くムーディーな店内へ彼を案内する。先輩曰く芸能人御用達の店らしく、店員さんも僕達のような職種に理解がある人ばかりで、居心地が良く気に入っている場所だ。顔馴染みのマスターに会釈をしながらカウンター席に腰掛けると、今更明日の仕事への影響が恐ろしくなってきたのかメニュー表を見ながら声を震わせて )
僕、ノンアルコールにしておこうかな……あ、ユキさんは遠慮せずにお好きなものをどうぞ。マスターにおすすめを聞いてみるのもおもしろいですよ!
48:
ユキ(雪田 陽斗) [×]
2024-07-02 22:25:05
( レジへと向かっていると手首を掴まれそのまま伝票を抜き取られると、取り返す暇もなく先に支払いを済まされてしまった。気まずい話もしてしまったし、ここは年上らしく奢ってやろうかと思っていたのだが、これ以上変に気を遣わせるのも悪いかと思い、ここは素直に甘えることにして「ありがとうなー」と礼を伝える。そして、そのまま続く言葉には頷いて、彼の案内に従って近くのビルへと出向き、バーの店内に着くとそのお洒落な雰囲気に思わず辺りを見回して、目が合ったマスターらしい人物にはこちらも軽く会釈をする。彼に続いてカウンター席へ腰を落とすと
、渡されたメニューに目を通しながら何から飲もうかと内心ウキウキと楽しんでいた。)
……ホンマは明日の仕事大丈夫やないやろ?
まぁ、俺もそんな遅くまでは飲みすぎんようにするし、ほどほどにしよ。
( ノンアルにしようかと少々声を震わせて注文する相手を横目に見ると、手にしていたメニュー表をカウンターに置きながら呆れ気味に仕事のことを指摘する。先程の店を出る際も なんとかする、と言っていたが、おそらくその言葉も大丈夫じゃない時にしか発言しないものだろう。まぁ、誘いにノッたはいいが自分も明日は完全オフでもないし、遅くなりすぎないようにしないとなと思っていたのでその旨を口にした。そして、頬杖をついて隣に座る相手の顔を見やると最後に「どうせ、次も誘ってくれるんやろ?」と笑いかけた。また次たくさん飲んで遊べばいいやん、と我ながら期待させような事を言ってしまったと直後に少しばかり後悔するが、実際、彼と喋っていて悪い気はしないので──本当は心置きなく話せるし楽しいのだが内心でも素直に言えず──またプライベートで会っても問題は無いだろうと考えている様子。次いで、助言に従おうとマスターへ片手を軽くあげて合図をしお酒を注文して)
甘めのカクテルでおすすめあったらそれ下さい!
49:
住岡 美風 [×]
2024-07-03 00:26:19
はい、すみません……
……!も、もちろん!誘ったらまた付き合ってくれるんですか?嬉しいです!
( 無理して誤魔化したことを見抜かれて、ぎくりと肩を震わせる。明日は早朝から仕事があるわけではないが、それでもありがたいことに少ないとはいえない量の仕事が入っている。メンバー全員揃うことが必須のものだってあるし、気は抜けない。だけど、一杯を飲み終える少しの間だけでも一緒にいたくて、思わせぶりに笑いかけてくれる彼に甘えてしまう。あざとい……というのは成人男性に適切な表現ではないかもしれないが、僕の辞書ではその言葉しか思いつかない。ヤマさん以外とプライベートで会うことはあまりないと言っていたが、他人にはこんな姿見せてほしくないなぁ、なんて、彼のかわいい言動に少し慣れてきた頭で考えていると、彼がマスターに注文をしていて。それを聞き入れたマスターは、早速カクテルを作り始め、僕が頼んだノンアルコールカクテルを先にカウンターに置いた )
『美風くんはこれね。そして貴方には、アプリコット・フィズというカクテルを、どうぞ』
( 寡黙なマスターは渋い声でそれだけ述べると、ユキさんの前に続けてグラスを置いた。そして何故か僕と目を合わせ、ぱちっと目配せしてきた。まるで「お前の想いを代弁してやったぞ」とでも言いたげな顔と、提供されたそれを見てすべて察した。───カクテル言葉なんて今時クサくて誰も意識しないのに、マスターってば……と羞恥心で居た堪れなくなる。こんなことなら、この前マスターにユキさんへの気持ちをべらべら話さなきゃよかった。キューピッド役に立候補しようと手を回してくれるのはいいが、僕達は"まだ"そんな関係じゃないから……。どうかユキさんがカクテル言葉に疎い人でありますようにと願いつつ、全く酔える気のしないお酒を飲みながら彼に質問する )
ユキさんってよくお酒飲むんですか?
僕は休みの日には必ず飲むくらい好きですし弱くはないんですけど、たまに悪酔いすると記憶がすっぽり抜けちゃうんですよね。この前なんて何故かメンバーの靴下をかたっぽだけ持ち帰って、枕元に置いて一緒に寝てましたし。そのあとちゃんと持ち主に返しましたけどね!
50:
ユキ(雪田 陽斗) [×]
2024-07-03 09:58:46
( カウンターに置かれたカクテルをマスターに礼を伝えつつ受け取って。透き通るような綺麗なオレンジ色を眺めながら、アプリコット・フィズというカクテルの名前を脳裏で繰り返し唱えていた。──いつだったか相方と飲みに行った時、酔ったアイツが自慢げにカクテル言葉を披露してきたことがあって、その時に確か教えてもらった気がするんだよなぁ、と記憶を探るが、残念ながらすぐには思い出せず、、かといってマスターに直接聞くのさなんだか小っ恥ずかしいので、また明日アイツに聞いてみよう、とゴクリと一口飲み込んだ。その飲みやすさに思わず、うま、と声を漏らすと、そのまま2口目と口をつけて。)
そんな飲むん?なんか意外やなー!俺の靴下は取らんとってな?
俺はー、酒は好きやけど…、1人で飲む事はそんなに無いかもしれへん。ヤマちゃんとかマネージャーとはよう行くけど、後は先輩とかに誘われたりしたら飲むかな。
多分弱い方やし、ヤマちゃんがめっちゃ飲んで酔いまくるから一応セーブして飲むようにしてんねん。
( お酒を飲みながら話を聞いていると、悪酔いするという相手の情報に意外だと告げて、おまけにメンバーの靴下を持ち帰ったというエピソードには「あ ほやん」と可笑しそうに笑って冗談を付け足しつつ更に笑いかける。自分のお酒事情に関しては、よく周りに酒好きだと公言している割に晩酌などの1人酒はほとんどしないなと思い返してみる。だが、酒が好きというのも決して嘘ではなく、相方やマネージャーとは頻繁に飲みに行っている。というのも、1人で飲むより誰かと喋りながら飲む方が楽しいし、酒好きと言うよりは“誰かと飲む”事が好きなのかもしれない。しかし、ある程度飲むとすぐに顔は赤くなるし思考も鈍ってくる…悪酔いするほど飲みはしないが、アルコールへの耐性はあまり無いらしい。)
51:
住岡 美風 [×]
2024-07-03 10:47:03
ふふ、靴下は分からないですけど、そのかっこいいアクセサリーがひとつ消えてたら僕を疑ってみてくださいね
( 人によっては引かれてもおかしくない酒の席での過ちを笑い飛ばしてくれたのをいいことに、へらりと笑って軽口を返す。こんなことファンの前では絶対言えないのに、彼には取り繕わない生身の僕を知ってほしくて、どんなに恥ずかしい話もできてしまいそうだ。彼ならばなんでも受け入れてくれるだろうと願望まじりの偏見を持ちつつ、それでもひとつだけ伝える勇気が出ない感情は持て余したまま。機嫌良さそうに酒を口にする彼を眺める。マスター渾身の一杯も気に入ってくれたようで、それが間接的に僕の気持ちまで受け取ってくれたように感じて、じりじり体温が上がる感覚と共にゆっくりと目を逸らした。ユキさんに気付かれぬように視線をマスターに向けると、大人げなくじっと睨んで「(余計なことしやがって……)」とテレパシーも使えないがそれらしいことをして気を紛らわせる )
えっ、ユキさん、お酒弱いんですか?だったらあまり無理はしてほしくないですけど……でも普段セーブしてる分、今だったら羽を伸ばして飲んだっていいんですよ。僕が見てますから。……って、盗み癖の話した後に言われても信用ないですよね
( あまり一人で呑むことはないという話を聞き、案外寂しがり屋なのかもと察してキュンと高鳴った心は見ないふりして、いかにも心配そうな眼差しで酒に弱いという彼を見る。あわよくば、ユキさんの酔った姿が見てみたいなーという下心が透けて見えてそうだが、先ほどから次々と酒に口をつける様子から、それを察する力もそろそろ鈍ってきた頃かもと期待して。酒場に連れ込んで酔わすなんて悪い大人になった気分だが、俗に言う"お持ち帰り"までするつもりはないからまだ健全だと心に言い聞かせる。大丈夫、今晩はちゃんと帰すつもりだ。……多分。 )
52:
ユキ(雪田 陽斗) [×]
2024-07-03 14:53:08
( 「これお気に入りやねんからやめてやー」と軽口に対してネックレスやピアスをわざとらしく隠すような仕草をして笑ってみせる。羽を伸ばしてもいいなんて言って貰うと、言葉にはせずとも嬉しそうに目を開くが、酔って失礼な事でもしたら悪いなと心の中で葛藤する。しかし、空になったグラスには既に2杯目をお願いしているところで、遠慮したところで意味無いかと新しく作ってもらったカクテルを受け取った。
そもそも悪酔いするタイプでは無いし、たくさん飲んでもせいぜい眠くなったりお喋りに拍車がかかる程度だろう。──どちらにせよ相手には迷惑がかかるかもしれないが、変に絡むことは無いはずなのでここは相手に甘えることにしよう。普段なら、寧ろ他者への警戒心は強い方だと思っていたのだが、何故か彼が相手だと気が緩むというか、まぁいいか、という気持ちになってしまう。それがどうしてなのかは謎だが、自分としては良い事、だと思う。アイドルは苦手だと告白したにも関わらず、それでも仲良くしようとしてくれる相手の気持ちが、自分で実感しているよりもずっと嬉しいのかもしれない。
そんなことを考えていると、すでに2杯目のグラスも半分以上減っていて、顔に熱が帯びるのを感じながら今度は此方からも話題をふってみて。)
メンバーの靴下持ち帰ってたってことは、メンバーとも結構飲んだりするん?ホンマ仲良さそうやもんなぁ。最初に共演した日も同じ楽屋に全員が集まっとんのみてなんか可愛らしかったわ。
…あ、俺な、前にあの人が出てた映画みたねん!メンカラが黄色の人!名前なんやっけ…、ごめんな、メンバーさんの名前ど忘れしたわ。最初な、マネージャーがおもろいって言うてたから観てたんやけどな、その人かっこええなー思って最後まで見てしまったんよ。でも、やっぱ恋愛映画はあれやな、なんか観てて照れてしまうわ。
( 自分自身で酔っているという自覚はあまり無いようだが、明らかに口数が多くなってきており、相槌をつく隙すらも無いほど嬉々として言葉を並べ出す。彼らのグループに対しては共演した際の印象が良かったのか、ライバル視しているのは一旦置いておいて、褒めるような内容をつらつらと述べ、メンバーの1人の顔を思い出しながら首を捻る。マネージャーに勧められて恋愛映画を観たのだが、その作品に出演していたメンバーがかっこよくて印象的だったらしい。しかし、肝心の名前が酒に邪魔されパッと出て来ず腕を組み、眉間に皺を寄せながら一生懸命思い出そうとする。酔うと一層感情が表に出やすくなるのか、その後はすぐにまたぱっと笑顔になり「住岡くんも映画とか出たいんー?」と付け加えて。)
53:
住岡 美風 [×]
2024-07-03 16:12:43
そうですね、仲良い方だと思います。みんな気の良い人達ですし
ああ、タケくん……竹内くんですね。彼は昔から児童劇団にいたので演技が上手なんです。僕もあの映画見ましたけど、……まぁ確かに、かっこよかったですよね。
( 僕以外を褒め出す彼の言葉に嫉妬心が湧いたのか、少し言い淀みつつも、黄色担当の演技が素晴らしいのは事実なので認めざるを得ないとつまらなそうに口を尖らせながらも同意する。メンバーが褒められているというのにリーダーとして喜ばないのもどうかと自分自身に呆れるが、ずっと僕のことだけ見てくれていた彼が突然他のやつの話をし出すのは面白くない。ただ話題に出すだけなら良いが、「かっこいい」とまで賞賛されちゃ子どものように拗ねたってしょうがないだろう。うちのメンバー達はアイドル活動以外にも、雑誌のモデルや俳優として映画やドラマに出演したりと活躍の幅を広げている。かくいう僕にもそんな仕事の依頼が来ないわけではなく、実際モデルの仕事は何回かやらせてもらっている。しかし演技となると話は別だ。ビジュアル的に売れるだろうと少女漫画原作のドラマの主演オーディションに呼ばれたこともあるが、僕の大根役者っぷりにお偉いさん達は文字通り頭を抱えてしまったぐらいだ。そもそもの自己表現が苦手なのに、他人の人生を背負って演じるなんて不可能だろうと潔く諦めて、俳優への道を閉ざしたつもりだった。それでもユキさんの言葉で謎の対抗心に火が付き、いつになく真剣な顔で顎に手を添えて言う )
ユキさんにかっこいいって思ってもらえるなら、挑戦してみようかな。僕、演技下手すぎてオーディションの途中で「もういいから……」って辞めさせられたこともあるくらいなんですけど……
54:
ユキ(雪田 陽斗) [×]
2024-07-03 17:37:32
( 黄色担当の名を聞いて、あぁ、と思い出したように相槌をうちながら2杯目も早々に飲み干して。メンバーを褒めている割にはなんだか不貞腐れているように感じるが、同じメンバー内でも多少なり対抗心はあるのだろうと酒に翻弄された脳でふわふわと考える。売れ出すとあちこちから仕事の話は舞い込んで来るだろうし、彼自身も雑誌の表紙を飾っているのを見たことがある。多忙な中でアイドル業以外のことに取り組むとなるとプレッシャーも不安も大きいことだろう。それでも努力している姿が安易に想像出来て、悔しいやら羨ましいやら凄いやらで感情の波が押し寄せてくる。芸人だってドラマや映画の仕事依頼が来ない訳でもないし、何度か雑誌モデルの話も貰ったことも実際にあるが、今はお笑いの仕事が大事な時期だし、自分の容姿が話題になるのはあまり好きではない。勿論、褒められるのは有難いことだが容姿で売れたとは思われたくないので。その代わり、若手のクセに仕事を選んでいると思われるかもしれないが、モデル関係の仕事はお断りさせて貰っている。
3杯目のカクテルを受け取り隣へ視線をやると、顎に手を当て真剣な顔付きで考えている姿を見て、何だか可笑しくなってカクテルをカウンターに置くや否や、相手側にある腕を伸ばしてまたもや彼の頭を撫で回した。)
せやから、俺の事大好きすぎるって!お前のことかっこいいと思ってる人なんか、もうたくさん居てるで?それに、無理に俳優せんでも十分かっこいいやんか。…ま、挑戦したいならもちろん応援するし、挑戦もええことやとは思うけど。
でも、あれやで?演技のことは俺に聞かんといてな?俺も多分住岡くんと同じで演技下手やから!
(決して相手の演技下手は否定せず若干揶揄いながらも、しつこく相手の髪の毛を撫で乱せば、しばらくすると満足気にグラスを手に取り傾けた。久しぶりに雰囲気の良い店で気持ちよく飲んでいるものだから、いつもよりも睡魔が襲ってくるのが早い気がする。グラスを持っていた手で頬杖をつくと火照った頬にひんやりとした感触が伝わって気持ち良いのか目を細めつつ、何かを思い出したのかおもむろに携帯を取り出した。何やら画面を操作し、用が済んだのか携帯を仕舞う頃には隣からタイミングよく通知音が響き、その画面には“雪田 陽斗”と表示されている事だろう。)
ハルト、でええよ。
プライベートでは芸名よりそっちの方が周りにはバレへんやろ?
表に公表する気は無いけど、仲良うさせてもらってる人達にはちゃんと教えてんねん。
55:
住岡 美風 [×]
2024-07-03 18:49:45
わっ……もう、ユキさんだって僕の頭触りすぎですってば!僕のこと、犬とか猫とかだと思ってません?
( 彼がグラスを置いた時点でもう一度アレがくるかと身構えていると、案の定彼の手がご機嫌な様子で僕の頭を撫でくりまわしてくる。流石に2回目ともなれば慣れる……筈もなく内心ばくばくで、口では文句を言いつつも抵抗はせず受け入れる。なにせ全く嫌ではないからだ。むしろ身体的距離を縮められるスキンシップを彼から施されることに感動していた。おそらくこれは彼の癖のようなもので、犬猫に対して行うそれと同等の感覚でしかないのだろう。「おまえかわいいやっちゃなー」的な、そんな具合で。彼から見て僕は愛でる対象になっているのかと思えばなんだか照れくさくて、しかし歳下のかわいいやつという認識だけでは満足できないと、複雑な感情のままぼさぼさになった頭を手櫛で整える。これじゃ頭撫でられるのクセになっちゃうかもな。そうなったら責任とってくれるのかなぁと考えながら彼を横目で見ると、今にも瞼を閉じてしまいそうな赤い横顔。思えばもう3杯目なのかと気付き驚くと、先ほどの話を思い返してそろそろ休ませた方がいいかなと彼の背中に手を伸ばしかけた時、彼が徐に動き出すものだから黙ってそれを見守る。すると、自分のスマホが鳴り出して確認すれば見覚えのない名前。唯一覚えがあるとすれば「雪」という文字のみ。まさか……と彼を見上げると、本名だと明かしてくれた )
は、陽斗さん……!教えてくれてありがとうございます。これから本名でお呼びしてもいいんですか?光栄です!
えっと、それなら僕のことは……美風なので、みっちゃんとか?いや、ちょっと可愛すぎて恥ずかしいかも……
( 確かに、これまでずっと芸名でしか呼べないことを気にしていた。それでも本名を教えてもらうなど、かなり距離を縮め心を許してもらわなければ叶わないと思っていた。少なくとも会うのは2回目でちょっと食事をしたくらいの僕に教えるのは、警戒心緩すぎるのではとも思う。しかし僕だって酔わせて無理やり教えさせた訳ではないですから、彼自ら開示した情報ですから!と心の中で誰も聞いていない弁明をしながら、画面に浮かぶ文字を眺める。雪田陽斗さん。すっごく良い名前じゃん……。雪田さんからとってユキさんなら、ヤマさんは山田さん?山本さん?山崎さん?どれなんだろうなーと勝手に考察をしだして。そしてふと、せっかくなら自分も新しい呼び名をつけてほしいと思いついたものを提案して、さすがに似合わないかと肩を揺らしながら笑った )
56:
ユキ(雪田 陽斗) [×]
2024-07-03 19:34:13
えー?だって、サラサラで気持ちよさそーやしええ匂いやもん。シャンプー何使ってるん?
( 頭を撫で乱されて不服そうな相手を他所に、此方は尚もご機嫌そうにのんびりと上記を述べた。悪酔いはしないと自分では思っていたが、客観的に見たらウザ絡みだと思われ兼ねないだろう。しかし、当の本人は酒の力に負けてなにも考えずにへらへらと笑っている。そして、本名で呼んでもいいのかと言われれば「仕事以外なら好きに呼んでやー」とこれまたへらへらと返事をして。案外、芸能人同士はお互いの本名を知っているし、どうしても本名を提示しなければいけないこともある。一般に本名を公開して兄とのことを勘ぐられるのが1番嫌なため、仕事では決して自ら公表はしないが、スタッフやプライベートでも繋がりのある先輩には自ら伝えることもある。あまりひた隠しにし過ぎても怪しいし、“雪田”という苗字は芸能界に数名はいる為、兄とのこともそう簡単にはバレないだろう。 まぁ、今回に至っては完全に酒を飲んで気を緩めたことによる公表だったが、そもそも彼にはあの話をした時点でいくらか気を許しているしどうってことはない。)
…みっちゃん、可愛らしくてええやんか!でも、ますます犬とか猫みたいやない?住岡くんは本名やろ?ほんなら、これからはずっとみっちゃんって呼ぼか。
( 続けて相手の呼び名を提案されると、ぱちぱちと眠そうな目で瞬きを繰り返した後に、ええやん、と食い気味で頷いて。グラスに入った残りのお酒を飲みながら軽口を叩くと、上記を話した後も、ええやんー、と1人楽しそうに呟いていて。)
57:
住岡 美風 [×]
2024-07-03 20:31:32
えぇっと、行きつけの美容院のオリジナルシャンプーを……じゃなくて陽斗さん!そろそろお酒控えませんか?なんか今の陽斗さん、ふわふわしてて危なっかしいですよ
( お酒を飲んだユキさん───陽斗さんは、正直言って目の毒だ。しっかり者で溌剌とした彼の姿はどこへやら、酒が回りぼうっとした頭で気まぐれに笑う姿を見て、まさかここまでアルコールに弱かったのかと頭を抱えそうになる。これがよく耳にするギャップ萌えという感情なのか、ふわふわと周囲に花でも浮いてそうな雰囲気を持つ隣の彼と、漫才中に鋭いツッコミで場を沸かせる彼が同一人物だと結びつかないが、珍しい姿を見れて心なしかテンションは上がってしまっている。しかし今にもふらっとどこかへ飛んでいってしまいそうな彼を前に、嬉しがるのは失礼かと思い、彼の背中を軽く叩くと声量を控えめにして言い聞かせるように声をかける。冗談半分で提案したみっちゃん呼びまで気に入られてしまったが、さすがに今夜限りで忘れてくれるだろうと祈っておく。シラフの彼がそのまま呼び続けてくれる姿をあまり想像できないから、大丈夫だろう。多分。 )
マスター、陽斗さんにお水を。……体調悪くなったらすぐ言ってくださいね。帰りたくなったら帰ってもかまいませんから
( カウンター奥に引っ込んでいたマスターを呼び止め、酔い覚ましにと水を頼む。かなり顔が火照っているし、眠そうだし、大丈夫かと心配になって彼の額にそっと触れた。……体温が上がってる。普段とは違う量を呑んだら体調を崩してもおかしくない。へらへらと笑う裏で、身体しんどいわーと陽斗さんの脳みそが嘆いていたらどうしよう。心寂しいが、もともとこんな遅くまで拘束するつもりはなかったのだからこれで満足だと自分を納得させ、彼を労る言葉を投げかけて )
58:
ユキ(雪田 陽斗) [×]
2024-07-03 21:23:26
( 相手の声にんんー、と首を傾げつつスマホの画面を点けて時刻を確認する。彼に声をかけられて水を持ってきてくれたマスターに礼を述べ、そのまま一気に飲み干すと、顔の熱がいくらかマシになったように思う。彼の心配を他所に此方としてはまだ飲みたい気持ちはあるものの、2人とも明日は仕事だしこれ以上調子に乗ると本格的に迷惑をかけてしまうかもしれない、と大様な動作で椅子から立ち上がる。)
体調は全然大丈夫やねん、めっちゃ眠いけど…。楽しくてつい喋りすぎてもうたわ。明日午前中から仕事やのに結局こんな時間なってもうてごめんなぁ。今日はいい加減帰るかぁ。
( 少しばかり名残惜しそうにしながらも上記を述べて、マスターにも「また来ますぅ」と柔らかな笑顔を向けて挨拶をし、ここは飲みまくった自分が払う、とそのまま有無も言わさず勝手に支払いを済ませてしまう。──正直、店を出てからは眠さもあってか更に気が抜けてしまってどうやって帰ったのかがうろ覚えである。閉じていく瞼を必死にこじ開けながら相手の肩にずっと寄りかかっていた気もするし、半分夢心地になりながらなんとか住所を伝えてアパートの下まで送ってもらったような気もする。(今考えたらボロアパートに住んでいるのがバレて恥ずかしい)
とにかく、翌日起きた時には記憶こそあるものの、遅くまで付き合わせてしまった罪悪感で頭を抱える羽目になった。)
『──あ、住岡くーん!久しぶり!この間ユキと飲みにいったんやろー?どんな感じやった?』
( それから2日ほど経った頃、テレビ局の廊下を歩いていると最近相方の口からよく聞く人物が向かいからやってきたので思わず手を振り声をかける。ご飯に誘われて飲みにも行った、と聞いた時には勿論驚いたし、アイドルやタレントに対して拗れているアイツが毒気無く話題にするものだから、何があったのかと一瞬疑ったものだ。おまけに全容ではないらしいが“あの話”もしたと言っていたので尚のこと驚いた。
丁度相方はマネージャーと飲み物を買いに行っているし、とちょいちょいと手招きをすると、わざとらしく口元に手を当てて相方のゴシップネタでも狙っているかのようにその時の様子を聞いてみる。自分や同じ芸人の先輩ならまだしも、アイドルとサシ飲みなんて初めてのことだし気になるらしい。)
59:
住岡 美風 [×]
2024-07-04 00:09:13
───あ、ヤマさん!お久しぶりです。
あの日はいろいろお話を聞けてとても楽しかったんですけど……ユキさん、体調大丈夫そうですか?すごく酔ってたみたいで、その後調子はどうかなって心配で……
( 夢のような晩から数日が経ったある日。打ち合わせのためテレビ局に出向き、廊下を歩いていると見慣れた人影が手を振ってきた。それをヤマさんだと認識すると、もしかして相方のユキさんもいるのではと周囲を見回してみるが、今は彼一人だけらしい。そのことにホッとしたような、少し寂しいような気難しい感情で返事をすると、興味津々な様子で例の日について訊くヤマさんの質問には素直に答えて。しかしひとつ、心残りがあるとすれば陽斗さんの体調面のこと。あの後、支払いをしてくれた彼に恐縮しつつ、店を出た後にタクシーを呼んだのだが、陽斗さんはほとんど意識を手放していて、タクシーが到着する頃にはいよいよ僕の肩口に頭を預け眠りに落ちてしまったのだ。そのまま彼だけを車内に突っ込むわけにもいかず、仕方なしに同乗して、途中うっすらと目を覚ました彼に住所を教えてもらってなんとか家まで送り届けた。後日メッセージを送ると返信があったので生存確認はできたのだが、あんな姿を見るのは初めてで未だに戸惑っているし、二日酔いで苦しんだりしてないかとずっと心配していた。───それは建前というわけではなく、紛れもない本音の一部分だ。しかし思い返せば、あの日は己との戦いに勝利した日でもあった。言ってしまえば、片想いする相手が泥酔して僕に甘えるように身を寄せてきたのに、よくぞ理性を保ったと思う。いや手を出すつもりなんて端からなかったが、万が一過ちを犯してしまう未来もあったかもしれない。帰宅してからも、よく頑張ったぞと自分自身を褒め称えたものだ。引き続きこの気持ちは隠し通していこうと人知れず気を引き締めて、こうして澄ました顔で彼の相方さんと話ができるんだから、存外自分は強い人間なのかもと思い始めて )
60:
ユキ(雪田 陽斗) [×]
2024-07-04 10:03:19
『 体調は全然平気そうやったで!でも、ユキがそんな飲んだの珍しいなぁー、いつも介抱する側やし。まぁ、俺のせいやけど。』
( 相方の体調を心配している彼にその心配は無用だと伝えるべく、片手を顔の前でぶんぶんと振りながら笑いかける。飲みに行ったと言っていた翌日は少しばかり眠そうではあったが、体調不良の様子は特になく、どちらかと言えば珍しく酔ってしまったことを後悔していたらしく「俺、ウザかったかもしれん」と何度か零していた。それを言うと相方がきっと怒るから黙っておくが。
しかし、いつもはお喋り8割酒2割ほどでほどほどな酔い加減で飲む相方が体調を心配されるほど酔っていたというのも珍しい話だ、と改めて感心なんかしていると、まぁ、相方がセーブして飲むのは大体飲みすぎてダメになら自分のせいだけど、と片手を頭の後ろに置いておとぼけて見せる。)
『アイツ、人当たりは元々ええしフレンドリーなんやけど…青春映画のヒロインか!ってぐらい、心開くのに時間かかんねん。そんでもって、ホンマに気を許した人にはツンデレやねん。
でも、住岡くんにはすぐ懐いてくれたみたいで良かったわ。ファンや言うてもらえて嬉しかったんやろなぁー。』
( 面倒くさいやつやろー、とやれやれと言わんばかりに肩を落としながら可笑しそうに笑うと、彼の肩をぽんぽんと優しく叩きながら最後に「ありがとうなぁ」と付け加えた。芸能界は相方にとって憧れていた夢の舞台でもあるけれど、それと同時に嫌悪する存在がいる苦手な世界でもあった。いつも楽しそうにしている相方だが、きっと心苦しい場面もあるだろう。もっと色んな人と交流したり親睦を深めてくれたらいいのにと思うのだが、彼はお笑い関係者以外あまり深く関わろうとしない。だから、アイドルであり、同期である目前の彼と仲良くしているのを見るととても嬉しいのである。
これからも相方のことをよろしくと再度口を開きかけた時、のんびりとした本人の声が背後から聞こえてきて振り返る。飲み物を両手に持って、此方を見つけるや否や─というか多分、住岡くんを見つけて─笑顔になり駆け寄ってくる。)
おーいヤマちゃーん、コーヒーとお茶買ってんねんけどどっちがいいー?──…ぁ、みっちゃんやん!そっちも仕事やったん?局で会うの久しぶりやな。
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