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その眩しさに〆/203


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自分のトピックを作る
181: ユキ(雪田 陽斗) [×]
2024-12-22 22:56:27


( 頬をつねられ、なんやねん、と笑い混じりに視線を上げようとした時、相手からもキスを返され思わず固まってしまう。瞬きを数回繰り返した後に、もごもごと言葉を続ける相手にはふふ、と笑って、緩やかな動作で相手の頭に手を置くと優しく柔らかい髪を撫でた。
一緒に居たい気持ちは此方も同じだが、明日は早朝から情報番組も控えているし、これ以上甘えてしまっては─彼の言葉を借りると─自分もヤバい感じになるのが安易に分かってしまって、ここは苦渋にも「また今度やな 」とぴたりとくっついている相手の身体を抱きしめた。)

今回はお預けやけど、また、仕事が落ち着いたらいっぱい甘やかしてな…?




『 ──そういえばユキさん、最近、ファンの間で“雪風”が流行ってるの知ってます?』

( 賞レースで優勝して早くも2週間ほどが経過した頃。ぎゅうぎゅうと詰め込まれていたスケジュールにやっと少しばかりの隙間があきはじめた。彼とはたまに一緒にご飯を食べたり話したりはするものの、長時間一緒に過ごす時間は未だ取れずにいた。
バラエティ番組の収録が始まるまでマネージャーと相方と共に他愛も無い話を楽屋でしていた時、ふと、マネージャーから投げかけられた質問になんのこっちゃと首を傾げてみる。すると、相方がせっせと指を動かしてスマホの画面を見せてくるものだから、携帯を受け取り食い入るようにその画面を見つめる。
そこにあったのは1つのネット記事、どうやら自分と彼に関する記事のようで一瞬嫌な汗が吹き出したが、内容を読んだところ危惧するようなものでは無いらしく、安堵の息が漏れる。元々ユキのファンだと公言していた彼が本人と仲良くしている挙句、賞レースへ応援に駆けつけていたこともあり、一部のファンからは自分たちが仲良しコンビだと認定されているらしい。マネージャーから詳しい内容を聞いたところ、そのコンビの名称として“雪風”という言葉が流行ってるらしい。)

「 タケくんとこの間その話しとったんよ。お前ら人気者やなー言うて。」

いや、なんで竹内くんとお前がそんな話しとんねん!当事者の俺らなんも知らんかったんやけど…。




(/ こんばんわ!いえいえ、落ち着いたらようで良かったです。今後も無理なくお付き合いいただけたら幸いです!
早速ですが、勝手に雪風コンビの話題へと場面切りかえしちゃってすみません…;; こちらこそ、またよろしくお願いします!!何か展開へのご相談などありましたら、またお気軽に仰ってくださいね。)


182: 住岡 美風 [×]
2024-12-23 00:42:03



( お預け、と言われてもそんな甘い声で抱きしめられては離れる意思がどんどん萎んでいく。それでも、背骨が軋むほど遠慮なく抱きしめ返すと、光の速さで帰り支度をして彼の家を後にした。彼は僕の自制心に感謝するべきだな、と傲慢に考えつつ、翌朝は早起きをして雪山が出演する情報番組をチェックしていた。今後も彼らは予定が詰まっていて、しばらくはゆっくり2人の時間を作れそうもないなと画面越しの彼を見ていた…のだが。 )


……ぇ、は、ユキさんと雑誌のお仕事、ですか?


( 呼び出された楽屋の中、マネージャーの言葉を思わずおうむ返ししてしまう。全く事情を知らない様子を見かねて、彼は呆れがちに説明をし始めた。僕の所属しているグループは7人組だ。アイドルというものはメンバー同士の絡みにも需要があるらしく、よく喧嘩してるけど波長が合うやんちゃコンビや、兄弟のように仲の良い最年長×最年少コンビは特に人気が高い。そんななか、リーダーでありセンターを務めることも多い僕は、(決してメンバー間の仲が悪いわけではないのだが)どうしても省かれ余りがちであった。そんな僕の隣に並べるに相応しい相手がようやく現れたと、ファン達はおろか事務所の大人達まで手応えを感じているようで。これから"雪風"を売り出していこうと企て、まずは雑誌の仕事を持ってきたという。ぽかんと口を開けたまま話を聞いていた僕は、ついに耐えきれず文字通り頭を抱える。いや、いやいや、なんて恐れ多いんだ。なんだよ雪風って、ヤマさんの立場を乗っ取っているようであまりにも恐れ多すぎる…!!確かに僕の隣は陽斗さんしかいないけど、あの雪山のユキさんの隣に並ぶのは、またちょっと違うというか~……悶々と頭の中に言い訳を並べて、抗議しようと口を開くも『ってことで、明日午後から先方と打ち合わせな。気張ってけよ』なんて淡々と話を終わらせ、マネージャーは他メンバーの元へ行ってしまった。がくりと椅子からずっこけて「ちょっとぉ、僕の話も聞いてくださいよ…」と情けない声を上げる。しかし、よくよく考えれば断る理由なんてない。大ファンを公言している僕がユキさんとの仕事を断ろうものなら、逆に怪しまれてしまう。なんだか改まって彼と仕事をするのは気恥ずかしくて堪らなくなってしまうが、ここは堂々としていこう。……彼に会えるのも嬉しいし。そう自分に言い聞かせると、明日の会議に期待を寄せて椅子に座り直した )



( / 優しく受け入れてくださり本当に頭が上がりません…ありがとうございます…!場面転換の方も助かりました!オタク心に振り回されて感情が忙しい美風ですが、キラキラアイドル全開なところもお見せできればと思います!




183: ユキ(雪田 陽斗) [×]
2024-12-24 01:47:05


──あの、表紙も俺らってまじですか?俺、アイドルと並んで表紙飾れるような奴とちゃいますけど…。


( 後日、とりあえず打ち合わせに行けとマネージャーに言われ会議室へとやって来ると、先に来ていた依頼先の女性社員さんに未だ実感湧かずといった様子で上記を訊ねた。あの後、マネージャーから細かい仕事内容を聞いたところ、表紙にまで抜擢されているというのだから驚きのあまり水を吹き出し怒られたものだ。そもそも、雑誌の仕事自体ほとんどインタビューしか受けたことがなく、今回のように女性誌のモデルとして仕事を貰うのは正真正銘初めてである。それこそつい最近、賞レース王者として雑誌のインタビューを受けたばかりだが、それとこれとは全くもって心積りが違いすぎる。モデルもした事がないこんな素人がやって良いものなんだろうかと1つため息をついてしまう。有難いことといえば、モデルの仕事に少し抵抗がある故に、一緒に仕事する相手が彼であるのは心底心強い。そんな事をグルグルと頭の中で考えながら椅子に腰掛けるが、不安が残る此方とは裏腹に、社員さんは打ち合わせで使う資料のチェックを行いながら嬉々として笑顔を向けるのであった。)


『大丈夫ですよ!ユキさん、実はファンの間でもかっこいいって評判なんですから!お2人が一緒にモデルをしてくれたら皆喜びますよー!あ、ちなみに、雪山のお2人には次号にも出ていただきたくてー……あ!美風さん、今回はよろしくお願いします!』

お、みっちゃん、お疲れー。


( さらりと次号の仕事まで依頼されていると、ガチャりと会議室の戸が開かれ彼の姿を捉える。社員さんに続きひらりと片手を上げて挨拶を済ませると「俺ら2人で表紙やねんて。緊張するわー…」と笑いかけた。撮影は何も表紙だけではなく何カットもあるらしいし、局で会うことは何度もあるが、彼とこうして仕事を一緒に行うのはもしかすると初共演以来かもしれない。そう考えると別の意味でも緊張してくる気がした。)


184: 住岡 美風 [×]
2024-12-24 14:10:13




あ、お疲れ様です!遅れちゃってすみません、よろしくお願いしますね。


( 急ぎ足で会議室に入ると、見覚えのある顔がふたつ。ひとつは雑誌のお仕事で度々お世話になっている女性社員さん。もうひとつは、恋人兼今回の共演者であるハ…ユキさん。ぺこりと頭を下げて彼の隣の椅子に座ると、緊張している彼とは対極的に、妙にテンションが振り切れている様子で「はい、すっごく楽しみですよね!!僕は何度かモデルの経験もあるので、ユキさんのサポートは任せてください!」と言葉を返して。共演の話をいただいた時、心内を大きく占めていた不安も覚悟を決めた今では豆粒のように小さくなり、今度は過度な高揚感に振り回されているようで。資料を受け取ってからもそわそわは治らず、不意に天井を仰ぎ見て )

それにしても、ユキさんがモデルかぁ…。かっこよくなりそう、というか絶対かっこいい!おそろいのヘアセットとかしちゃいます?ユキさんに似合いそうな衣装も僕が探してきちゃおうかな!!

( やる気が空回って口数が多くなる僕を見て、社員さんは若干引き気味に『ええと…美風さん一旦落ち着いて。とりあえず撮影日について説明させていただきますね』と打ち合わせを始めていった。会議中も「ユキさんの魅力を最大限引き出すためにはやはり……」とまるで専門家のような面持ちであれこれと提案しては、自分自身もカメラの前に立つ側の人間であることを忘れているようで )




185: ユキ(雪田 陽斗) [×]
2024-12-24 22:38:05


( 緊張している此方とは裏腹に、何やらテンション高く張り切っている相手を見て思わず「めっちゃノリノリやん」とツッコんでしまい笑みが溢れる。おかげでいくらか緊張は和らいだが、トーク番組の時とは違い今回ばかりは相手の得意分野の為、少しだけ負けた気がして悔しさもありつつ。それでも、サポートは任せて、と言ってくれた相手には素直に「よろしくやで」と頷いておくことにしたのだが、)


……いや、ホンマに、お前が1番張り切ってない?一応一緒にモデルやんねんで?
そら、俺はこんな仕事不慣れやし、色々と任せたい気持ちは山々やねんけど…、え、大丈夫?俺の衣装とかヘアメとか張り切りすぎてすべったりせん?


( 会議中もスタッフの如くあれやこれやと自分の衣装やセットなんかについて熱弁する彼を見て、その度に困惑している社員さんに代わり上記を述べる。自分の事となると限界ヲタクと化す彼を見るのは正直面白いし好きなのだが、今は仕事中でもあるし会議が進んでくれないと此方としても困るので、途中途中適度に相手の暴走を阻止しながらなんとか会議を終えたのだった。
─雑誌モデルの仕事が約1週間後、2人のインタビュー記事も作りたいとのことだったので、数日後には先にインタビューの仕事も入ることになり、会議終了後、次の仕事までゆとりがあるからと社員さんが帰った会議室で2人のんびりとお茶を飲んで休憩をしていた。ペラペラと受け取った資料を読み返しながら頬杖をつくと、完全には拭いきれていないらしい不安が小さなため息として出ていった。)


モデルて…未だ実感湧かへんわ。お笑いについてのインタビューとかただの宣材写真とかやったらええねんけど…。俺にとっては即興でネタやらされるよりムズいわー。


186: 住岡 美風 [×]
2024-12-25 12:05:09




……僕、陽斗さんと共演できるのが嬉しくて、舞い上がって変なこと言ってましたよね。でも本気なんですよ、陽斗さんってかっこいいから、そのポテンシャルを引き出して……僕の陽斗さん、どうだかっこいいだろ!って自慢したいんですよ!!


( ふと会議中の反省を口にすると、少ししょげたかと思えばすぐに顔を上げ、彼の瞳をまっすぐ捉えて。炎がめらめらと燃え上がった目は本気(ガチ)さを物語っていて、相当意志が固い様子。といっても、ただでさえ雑誌で特集を組まれるほど注目されているわけで、調子に乗りすぎたら彼との関係がバレるのも時間の問題だ。頑張って加減しなければと胸に刻みつつ、こんなに張り切ってしまうのは自分でも想定外で「僕ってプロデューサー気質だったんですかね」と困ったようにへらへら笑って )


僕も初めて撮影した時は、カメラを向けられただけで挙動不審になっちゃってなかなか大変でした……でも1番大事なのは自然体でいることなので、いつも通りの僕と陽斗さんでいましょうね。雑誌を読んでくれるファンのみんなも、きっとそういう僕らを望んでると思いますから


( 「そう力まず、ね!」と未だ緊張の色を見せる彼の背中をさすって、言葉通りいつもと変わらない笑顔を向けて。なにか特別なコンセプトがある場合はそれに相応しいポージングや表情作りも大事になるが、話を聞く限り今回は等身大の姿を求められているらしい。カメラマンさんも不慣れな彼に対していきなり高度な要求はしないだろうし、きっと大丈夫だろうと楽観的に考えていて。少しでも陽斗さんの気に障るようなことがあれば即刻対処しますから!…というのは『過保護すぎるやろ』と呆れられる未来が見えたので言わないでおいた )



( / メリークリスマスです!いつか季節ごとのイベントに合わせたお話もやってみたいですね…!





187: ユキ(雪田 陽斗) [×]
2024-12-28 19:25:13



ほんま俺に対してフィルター掛けすぎやって!


( こちらの目を真っ直ぐ見つめて熱い意志を語る彼を見て、ふふ、と半分呆れ気味に笑いつつ相手の肩を軽く小突く。
続く言葉と背中から伝わる優しい体温のおかげで緊張もいくらか解れてきたようで、大きく一呼吸おくと「…でも、そうやな。あんま気張らんとやってみるわ。」と彼の意見に賛同するように頷きながら笑顔を向けた。難しいことはできないが、普段通りでよいのならどうにかなりそうだし、彼が隣に居てくれるならリラックスして取り組めそうだと心持ちを新たにして。
折角2人きりで話をしているところ離れ難いのだが…、次の仕事もある為、その後はまたな、と軽く挨拶を交わして会議室を後にし、数日間はまたいつも通りバタバタと忙しない日々が続いた。

仕事にゆとりができたと言えど、それでも日中のスケジュールに大きな空きはなく追われるがままに仕事をこなしていた。それ故に彼とのインタビューの日も気が付けば当日を迎えていて、インタビュー中も何枚か写真を撮られるためか、彼の隣に腰掛けながらいつものお笑いステージ用の派手なスーツに身を包み質問に答えていた。
『お互いの第一印象は?』との質問にうーん、と最初こそ腕組みをして首を捻っていたが、当時の事を思い返すとスラスラと口が回って)


そうですねー、まぁ、えらいイケメンやなぁと思ってましたよ。同時期にテレビに出てたってのもありますけどよく観てました!お笑い芸人とアイドルって土俵は全然ちゃいますけど、同じ芸能界の人間として一応ライバル心はありましたね。
あ、美風が俺のファンやったって知ったのは初共演の時で、結構俺としては意外だったというか…めっちゃビックリしましたよ。“こんなキラッキラなアイドルが俺のファンってことあるんや!”って。


( 話しながらちらりと相手へ視線を移すと、「ほんま限界ヲタクやったやんな?」なんて笑いながら付け足して。それを聞いていたインタビュアーもクスクスと楽しげに話を聞きながら、続いて『住岡くんはユキさんに実際会った時、どうでしたか?』なんて話をふってみて。)




(/ 大遅刻になりましたが…メリークリスマスでしたね!そして、早いものでいよいよ年末…、良いお年をお迎えくださいね!!
季節ごとのお話もいいですね!ぜひぜひやりましょう!!

そして、またも私事で申し訳ないのですか、年末年始はどうしてもバタバタしてしまいそうで…明日から年明け4日ほどまでは更新ができないかもしれません;ご迷惑をおかけします!…)



188: 住岡 美風 [×]
2024-12-29 10:16:13




……は、はい。限界なのかは分かりませんけど、そこそこオタクの自覚はありますね…。ユキさんのおっしゃる通り、ずっと雪山を追っかけていたので初共演の時はとても緊張していました。僕のこと認知してくれてたのも驚いたし、なによりユキさんの神対応がものすごかったんです!握手もサインも快く受け入れてくれて、さらに好きに……あ、いや、ファンになっちゃいました!


( "限界オタク"という言葉にはまるで心当たりがないなんてとぼけてみたものの、とっくにオタク心はバレバレなので観念して頷き返す。思い出を語り始めると不意に口が滑ってしまったが、すかさず軌道修正しては(このくらいなら許容範囲ですよね)と隣の彼へ不安そうに視線を送って。事前にインタビューの回答は用意してある。うっかり余計なことを口走らないようにと、あくまで友人の範疇を超えない発言を心がけようと考えた回答だ。それを無心で読み上げればいいだけなのに、つい感情が昂ってしまう。ごめんなさいユキさん、貴方がいうオタクとは難儀な生き物なんですと内心泣きながら平謝りをして。インタビュアーはさらに質問を続ける )



『なるほど~。では、次はお二人がどういった経緯で仲を深めていったのかを教えてください』


最初は僕からご飯に誘ったんですけど……その日にいろんなお話をして、グッと距離が近づいたような気がします。雪山のユキさんとしてじゃなくて、1人の人間として、いい人なんだなって実感した日でした。
……あと、実はユキさんって酔うと…いや酔ってなくても、すぐ頭撫でてくるんですよ。そりゃ僕は年下ですけどすぐ子供扱いしてきて……あ、すみません。喋りすぎましたか…?



( 足を組み直して体の重心をずらしつつ答えていく。初めてご飯に行った日のことは今でも鮮明に思い出せた。私服だとおしゃれなアクセサリーをつけること。アイドルのような職種に苦手意識があること。意外とお酒に弱いこと。あの日、いろんな彼の一面を知って自分でも見て見ぬふりしていた恋愛感情が存在を主張し始めたのは言うまでもない(というか言えない)。しかし、なんだか魔が刺した。マウントを取るなんてらしくもないのに、僕しか知らない彼のことを知らしめたくなって。この数秒で何があったか、先ほど反省したことはすっかり頭から抜けて、挙句には歯止めがかからなくなり彼の撫で癖のことまで暴露してしまって。あっ、と気付いた時にはもう遅く後悔の念が押し寄せる。どうやら僕の口は、想像以上に軽くてよく滑るようだ )



(( こちらも年末年始は忙しくなりそうなのでお互いさまです…!今年は背後様と出会えて、このお話を紡げてとても充実した一年になりました。少し早いですが、良いお年を!来年もよろしくお願いしますー!





189: ユキ(雪田 陽斗) [×]
2025-01-03 02:01:21


( ちらりと見やると不安そうな視線を送ってくるものだから、大丈夫だと言葉を返す代わりに肩を竦めて笑っておく。彼が昔から雪山を好きだと公言していたと言うから、前に昔の記事なんかをエゴサしてみたのだが…その事を考えると相手の雪山愛(というよりユキ愛?)はきっとファンの間では分かりきっている事だろうし、少しばかり口を滑らせたところで騒がれることも無いだろう。とはいえ、あからさまな態度は見せないように気を抜くことはせず、相手からの発言にはわざと大きな反応を見せながらすかさずツッコんで言葉を続けた。)


えぇ、途中までめっちゃええ事言うてくれてたのに急に暴露するやん。やめてやー、一応鋭いツッコミキャラでやってんねんから、そんなウザ絡みしてくる親戚のおっさんみたいなとこ言わんでええねん。
そんなん言うならな、俺もお前のことで1つあんで?美風と飲みにも行ったことあんねんけど、コイツね、酔うと人のもん持ち帰っちゃうらしくて、一緒に飲んでたメンバーの靴下持って帰ったこともある言うてたんですよ。メンバーで飲みに行くのはめっちゃ仲良くてええことやけどヤバないですか?


『一緒に飲みに行かれたってことは、ユキさんも何か盗られちゃったりしたんですかー?』


えー、それ聞いちゃいます?まじで大事なもん盗られたんですよ!まぁでも、美風にあげてもいいかなー思って、そのままあげちゃったんすけど。


( 自分の素性を少しバラされたのだからコチラもバラしていいだろう、と再度ちらりと相手に視線を移し、悪戯っこのような
笑みを浮かべながら飲みに行った際のエピソードを楽しげに暴露する。さりげなくメンバー同士の微笑ましいエピソードも混じえたものだから恐らく怪しくはないだろう。
ただ、自分が盗まれたものに関しては恋心だの唇だの正直なことは絶対に言えないので、“大事なもの”とだけ述べておこう。それってなんですかー?なんて呑気に質問を続けるインタビュアーには、「それはナイショですー」と人差し指を口元に立てながら、な?と隣に座る相手へわざとらしく声をかけた。)




(/ あけましておめでとうございます!
こちらこそ、背後様と共にお話を続けられてとても楽しく、嬉しく思っております!今年もお待たせしたりご迷惑をかけることがあるかもしれませんが…、この2人の物語を一緒に見守っていけたら幸いです。何卒、よろしくお願い致します!)



190: 住岡 美風 [×]
2025-01-03 08:05:37




いやいや親戚のおじさんというよりペットを愛でる飼い主みたいな手つきなんですよ、ほんと…。


( 厳しくて怖いイメージを持たれがちなツッコミ担当がデレデレしながら頭を撫でてくれるからこそ良いのに、と脳内で熱く語っていると、いつのまにか盗み癖のことを暴露されてしまい「あー!仕返しされたー!」と愉快そうに笑って。やや恥ずかしさはあるものの、やり返してくれたのはむしろ助かった。これでおあいこかな、と安堵してへらりと笑っていると、"大事なものを盗られた"と話す声が聞こえて。しかし、自分が記憶している限り彼からなにかを盗んでしまったことは無いはずで、慌てて思考を巡らせる。いや、待てよ、この含みのある言い方と表情は、嫌な予感がする。物品を盗んだことはないが、それ以外のことだとすれば……思い当たる節がある。でも盗まれたって人聞き悪くないですか、満更でもなかったくせに…。内心ぶつぶつと文句を言いながらも相好は崩れていき、抑えきれないにやつきを片手で隠しつつ言い放って )


それはもう僕のものなので、返してって言われても絶対返しませんからね。一生大切にしますから!


( ───その後も調子良く質問に答え続け、インタビューを無事に完遂した。スタッフさん達に挨拶をしながら楽屋に戻り、扉を閉めると緊張が解けたのか椅子にぐでんともたれて。先ほどの発言を話題に上げると悔しさと嬉しさが入り混じった複雑な表情を彼に向けて )


……ほんと、陽斗さんって負けず嫌いですよね。まさかあんな倍返しされるとは思いませんでしたよ。やっぱり敵わないなぁ…。




( / あけましておめでとうございます!今年もお互いに無理のないペースでやりとりを続けていけたらと思います。よろしくお願いいたします!
タイミング的に良さそうだったのでこちらの方で勝手にインタビュー切り上げちゃいましたが、早計でしたらすみません…!





191: ユキ(雪田 陽斗) [×]
2025-01-03 12:30:12



ここは負けず嫌いが生き残る世界やで?お前もよぉ知っとるやろ?


( 楽屋に戻るやいなや溶けたように椅子にもたれる相手を見てくふふ、と笑いつつ、複雑な表情を向けられると尚更面白がるように上記を述べすっとぼけるように首を傾げてみせる。
我ながら確かに負けず嫌いすぎたかな、と思いもしたが、結果的にインタビューも盛り上がっていたし、自分たちのプライベートな一面が垣間見える受け答えをお互いにした訳だから話題性は抜群だっただろう。…まぁ、実際喋っている時にそこまで頭が回っていたかと言われれば怪しいもので、やっぱりただの負けず嫌いだったかもしれないが。)


そんで、一生大切にしてくれるんやろ?嘘やったらしばいたるからな。


( お茶を一口飲み終わると、ゆっくりと椅子に座る相手の前に立ち手を伸ばす。彼の言葉を借りて言うならば“ペットを愛でるように”…しかし、今回はそう言うには淑やかだったかもしれない。そっと相手の柔らかな髪に触れると、その感触を味わうように優しく優しく梳いていき、満足したかと思えば、軽く前のめりになりあらわになった額にそっと唇を押し当てた。
軽いリップ音と共に唇を離せば、最後にはいつもの様に両手で頭をぐしゃぐしゃと撫でてやり、悪戯っこな笑顔を向けて「 今度は撮影頑張ろなー 」なんてお気楽に言ってみる。)




(/ いえいえー!大丈夫ですよー!切り上げていただいてありがとうございます。実際にこの時の雑誌が売られていたら買ってしまいたい…()
また展開等の相談時には出てきますので、なにかあった際にはお声掛けくださいね!)


192: 住岡 美風 [×]
2025-01-03 20:07:59




その通りですけど、賞レースを勝ち抜いた陽斗さんが言うと重みが違いますね…。


( 余裕そうに笑う彼は楽しそうで、やはり相手の方が一枚上手だなと思わず失笑しながら眉を下げて。そして不意に目の前を陣取られると、"しばいたる"なんて関西人全開な言葉選びと相反して、慈しむような手つきで髪を撫ぜられ、目を細めて静かに受け入れる。親戚のおじさんでもペットを愛でる飼い主でもない、僕達は恋人なんだと改めて実感するような触れ方に胸が高鳴り、見惚れながらぼんやりと受け答えて )


……え、はい、頑張ります……。
…って、今のなんですか!?も、もう一回!もう一回お願いします!次は口に!


( しばらく唖然としたのちハッとして、彼の両手を掴まえると必死に訴えかけ。せっかく彼からキスしてくれたのに衝撃的すぎて記憶が飛んでしまった。なのでもう一回!と子供のようにねだっては、文字通り唇を尖らせてみせて )




193: ユキ(雪田 陽斗) [×]
2025-01-03 21:30:26



しゃーないなー、1回だけやでー。
…もっと仕事落ち着いたら、その…、いっぱいしよな?


( 子どものように強請り唇を尖らせる彼の顔がなんだか可愛くて、ふは、と眉を下げて笑みを零すと、先程よりも身体を屈めて目をつぶり相手の唇にキスを落とした。いつもならば嫌だ嫌だと照れて抵抗するはずなのだが、お互い忙しくなかなか会えない中での貴重な時間だし、柄にもなくすんなりと受け入れてしまってだんだんと恥ずかしくなってくる。
ゆっくりと唇を離して目を開けば、なんだか照れくさくなって目を逸らしつつ、仕事が落ち着いたら、なんて小さな声で次回を誘ってしまって。
──その後、間一髪のところでマネージャー達が楽屋へとやってきて、軽く挨拶をかわすと、あっという間にお互い次の仕事へと向かっていくのだった。)



………、これ、ホンマに俺のですか?美風のじゃなくて?


( インタビューの仕事を終えあれよあれよと日にちが過ぎていけば、いよいよモデル撮影の日を迎えたわけだが…、目の前にズラリと並んだ衣装に困惑して思わずスタッフさんに自分の衣装なのかと確認をしてしまう。ワインレッドと黒で洗礼されたスリーピースのスーツから、カジュアルにまとめられたコーディネートまで、何通りあるんだと思うほど様々な系統の服が用意されている。ファッションは好きな方だし、アクセサリーも色々あって嬉しさはあるのだが…どうにも他人に着飾ってもらうのは慣れていないし、隣に並ぶのが彼だと思うとやはり気遅れしてしまう。
そんな自分を他所に、隣ではしゃいでいる奴が1名…。ちらりと視線をやると呆れたようにため息をつきながらその頭を叩いた。)


なんでヤマちゃんがおんねん。次仕事あるやろ。

『えー、 現場近いし、マネさんに送って貰う時間まで少し空いてるしええやんかー!
…あ、あそこに置かれてる衣装、なんかお前のんとペアっぽくない?住岡くんのなんかなー!俺もこんなんオシャレなやつ着たーい!』


194: 住岡 美風 [×]
2025-01-04 16:58:13




( 嫌がる素振りもなくキスをされて、照れ屋の彼にしてはスマートな一連の動きに驚いて。それでもやはり気恥ずかしさが勝ったのか、慎ましくなった声にはいつも通りである安心感を覚えながら「はい!もちろんです!」と答えて。今度は僕の方から…と相手に手を伸ばしかけた瞬間、楽屋の扉が開いてぎくりと肩を震わせる。すっかり忘れていたが次の仕事の時間が迫っていたらしい。名残惜しくも、次の撮影の日を楽しみにしながら彼と別れていった )


…ユキさん、気に入ったものありましたか?
迷ってるなら、僕とヤマさんがコーディネートしてあげましょうか


( ついに表紙の撮影日を迎えた。いざ現場に来たら慣れない環境に緊張してしまうかなと懸念していたが、何故か(?)ヤマさんがいるおかげでその心配はなさそうだ。気遣いの鬼であるヤマさんのことだから、きっと相方の緊張をほぐすために来てくれたんだろう。…単に面白がっている可能性もあるけれど。衣装を決める段階から困惑状態らしい彼にそっと近づき声をかけて。さらっとヤマさんも巻き込んで、コーディネートはお任せあれと胸を叩いて )




195: ユキ(雪田 陽斗) [×]
2025-01-05 21:44:45



お、みっちゃん。
んー…、いい服ばっかやねんけど、なんか圧倒されてしまってよう分からんわ。


( 相方とあーだこーだと言い争っていると、同じく現場入りしていたらしい彼の姿をみて挨拶がわりに軽く片手を上げて、気に入った服があったかと言われれば首を傾げ、困惑したように眉尻を下げて笑ってみせる。着てみたい服はたくさんあるが、どれが、と言われれば種類も多すぎてよく分からず…。コーディネートしてあげようかとの提案には、こちらよりも先に相方が反応し『ええやんええやんー』と楽しそうに目の前にある衣装達を物色し始める。今回の雑誌は、以前彼が言っていたように普段の自分たちを表現したいらしく、好き勝手やっている相方を見てもスタッフさん達はにこやかに見守っているだけで特に止める気はないらしい。お堅い現場ではないみたいで安心はするが、それと同時に本当にこんなんでいいんだろうかとドキマギしてしまうが。)


『 俺ら漫才師ってやっぱスーツ姿か…ドッキリとかやと私服のラフ姿がほとんどやん?そやから、がっつりオフの時の服装とかに寄せたらええんちゃう? 』

えぇ、そんなんでいけるか?俺とみっちゃんの“休日のおでかけ服”…みたいな?


( 相方からの提案には腕を組みながら尚も首を傾げていて、まぁ確かに、オフ時の格好はこんな雑誌撮影の時ぐらいしか見せる場面はないやろなぁ、なんて考えつつ、隣にいる彼へも「みっちゃんはどんなのがええと思うん?」と尋ねてみて。)


196: 住岡 美風 [×]
2025-01-05 23:28:45




おでかけ服…僕もそれがいいと思います!みんなが知らないオフの姿を見せたらきっと喜んでもらえますよ!それじゃあ僕は、このジャケットと……


( 休日のおでかけ…要はデート、と口が滑りかけたのをなんとか持ち堪えて、明るく賛同する。洗練された衣装も悪くないが、私服寄りである方が堅苦しすぎずちょうどいいかと思う。ヤマさんの的確なアドバイスのおかげでイメージが湧き、ゆったりとしたシルエットのセットアップを手に取って。スタイリストさんの助言を受けつつインナーを探して、アクセサリー類も眺めながらふと思い出したかのように )


なにかユキさんとおそろいにできたらいいんだけどなぁ


( ぼんやり呟いた声は『美風さん、一旦合わせてみますか』の一言に流されて、とりあえずは衣装を試着してみることに。ベージュのワイドジャケットに白いインナーとシンプルな組み合わせではあるが、素材が良く高級感もある。周りのスタッフさんからも好評の声が上がり、照れくさそうにお礼を言って。ふと鏡の前に立ち前髪を掻き上げてみると彼の方を振り返って )


これで前髪を上げてみたら良い感じじゃないですか?あとでヘアメイクさんにお願いしようっと!




197: ユキ(雪田 陽斗) [×]
2025-01-07 20:30:34


( おでかけ服か、と衣装を視線で探りながら考えてみるが、オシャレ好きとは言ってもさほどオシャレして出かける場面が思い浮かばず。強いて言うならば彼と出かける時ぐらいか…なんて思考が脳裏を過ぎり、なんだか1人で照れてしまう。(とはいえ、周囲にバレる訳にもいかないので実際はポーカーフェイスだが)
それならば、と目の前にいる服へ手を伸ばした時、隣の方で彼がジャケットを手に取るのを見て、あ、と思わず声が洩れる。それ、良さげやなと思ったやつ、と心の中で呟いているとスタイリストさんとのやりとりを経て試着室へと向かっていってしまった。)


──え!めっっちゃええやん!!かっこいい!やっぱみっちゃんはそういう格好似合うなぁー!ほんでまた色白やからベージュと白が似合うわ!透明感ありすぎて消えそうなってるやん!


( 暫くして試着室から戻ってきた彼を見ると思わず目を見開いて。流石アイドルのビジュアル担当…、恋人の自分が言うのもなんだが、その顔とスタイルにワイドジャケットのセットアップが合いすぎていてもはや完璧。鏡の前でこちらへ振り返る彼には力強く頷き、少し興奮気味に上記を述べてみて。最後の若干独特な褒め言葉にはスタッフさんも笑っていたが、そんなことはお構い無しに彼へと近づいてジャケットやらインナーやら髪に触れまくり「ええなー」「ええわー」「これセットアップやんな」と1人盛り上がっていた。
すると、横からスタイリストさんが『別色の同じセットアップもありますけど、ユキさんも着てみます?』と、焦茶色のワイドジャケットを手に微笑んでいて。おまけに、自分がそれに返答する前にスタイリストさんの隣に相方がやってきて、自分が普段使っているものと似たアクセサリーを大量に手に持ちながら愉しげに口を挟んでくる。)


『 いいやん!ユキも試着してみ?せっかく2人で表紙するんやったらお揃いみたいなのがよろしいやん。
な?住岡くんもユキがあのジャケット着てるの見たいやろ?』



198: 住岡 美風 [×]
2025-01-07 22:43:14




えへへ、そんなに褒められると照れちゃいますよ…


( 率直に褒められて最初のうちは平常心で受け止められたものの、だんだんと顔が熱くなっていき手で覆い隠して。近づいてきた彼に驚いて硬直すれば、指の隙間からご機嫌な様子を覗き見る。職業柄"かっこいい"と言ってもらえることはよくあるが、ユキさんに直接言われる破壊力は他と比べ物にならない。最高の姿で彼の隣に立ちたいと願っているため、気に入ってもらえたようで本当によかったと胸を撫で下ろして。スタイリストさんの一言で彼の意識が他へ向いたことに安心して、若干熱いままの顔からやっと手を離した。ユキオタの自分を捨てきれていないのか、少し距離が近づいただけでこの調子だ。撮影の時までには気持ちを切り替えようと意気込みつつ、ヤマさんの問いかけには即答して )


はい!せっかくならおそろいの衣装がいいですし、ユキさんもきっと似合いますよ!


( 彼とお揃いの衣装なんて願っても無いことだ。想像するだけで上がる口角を隠しつつ、ふとヤマさんが手にしているアクセサリーを見てそのひとつを指差してみて )


ヤマさん、その中でユキさんが好きそうなのってどれだと思いますか?こういうネックレスとか、普段もよくつけてますよね





199: ヤマ(山本 優希) [×]
2025-01-08 20:34:47


( きっと似合う、と言われると満更でもないように「ほんまー?」と呟き、それを聞いたスタイリストさんがすかさず数着のインナーを見繕いそれらを受け取ると試着室へと連れていかれてしまった。
残された相方はというと、指差されたアクセサリーに視線を落としつつ、うんうんと頷きながら『そうやねん、あいつシルバーのチェーンネックレス毎回付けてくんねん』と細めのチェーンネックレスを1つつまみ上げた。しかし、好きそうなアクセサリーといえばもう1つ心当たりがあったようで、先程のチェーンネックレスよりも更に細く、小さな宝石が1つ付いた綺麗めで中性的なシルバーネックレスを『これこれー』と彼の掌に乗せてみる。)


『 住岡くん、最近のMVでこんな感じのシンプルなネックレス着けてたやろー?それみてユキがな「コレええなー。でも、俺やったら似合わへんねやろなー」って言っててん。
俺的には似合わへんことはないと思うんやけど、自分からは絶対着けへんやろうから、住岡くん着けさしたってや。』


( そういうと、いひひ、と悪戯好きの子どものように笑いかける。そして、ふと改めて現場をぐるりと見渡し、もう一度嬉しそうに笑みをこぼすと、試着室へ行った相方が戻ってこないうちに、と隣にいる彼の肩に手を置いて優しげに言葉を洩らした。)


『…正直、この仕事決まったって聞いた時心配やって。アイツ、大阪いた時も地方誌のモデル頼まれたことあってんけど断固拒否やったから。
お笑い一筋なのは結構やけど、でもな、なんか…勿体ないやん。ユキは器用やし、多分色んなことができるのに。良いチャンスまで無駄にはして欲しくないから…。でも、今日楽しそうでほんま良かったわ、住岡くんと一緒なおかげやなー!
ま、とはいえ、お笑い辞められたら俺が困るし、こういう仕事はほどほどでええねんけどー。』



200: 住岡 美風 [×]
2025-01-09 06:16:50




……は、はい!承りました!


( 手のひらに乗せられたネックレスは、確かに見覚えのある形をしていて。毎度のことながら新しいMVが出るたびに必ずチェックしてくれているのも嬉しいし、彼はそんなことを言っていたのかと意外そうに話を聞く。無邪気に笑いかけられると、大切な任務を託されたような面持ちで思わず硬い敬語が飛び出して。続く言葉にはうんうんと静かに相槌を打っていく )


…そうですね。お笑いをするユキさんが1番なのは当然として、他のお仕事にも挑戦してくれるのはとても嬉しいです。


( やはり、彼はユキさんが心配で現場を見にきてくれたらしい。彼の姿が見えた時、ほんの一瞬だけ『ユキの相方は俺しかいないやろ~!』と抗議しにきたのかと身構えてしまったが、それは間違いだったようだ。純粋な相方愛にあてられて泣けてきてしまう。それに、彼が僕のことを認めてくれているのは肩に触れた体温と優しい声色から痛いほど伝わってくる。僕と一緒だから、ユキさんは慣れない仕事でも楽しめている。ヤマさんがそう言ってくれるなら、自惚れてもいいのだろうか。なんだか嬉しくて笑みが溢すと、手にしたネックレスをぎゅっと握り込む。すると、ユキさんが試着室から出てきたようで、その姿に息を呑んだ )


……! ユキさん!やっぱり似合いますね!色合いも大人っぽくてぴったりですよ!えー、かっこいい……こういう私服もありじゃないですか?今度一緒に買いに行きません?
───って、そうだそうだ。ユキさん、少し失礼しますね。


( すかさず駆け寄って、彼の周りをぐるぐるしながらしきりに褒めちぎる。格好良さがありつつも、ワイドジャケットのシルエットは可愛さを含んでいて、やばい、最高。脳内の全僕が満場一致で100万点を出していた。そして危うく忘れそうになっていたが、アクセサリーのことを思い出すと彼の前に立ち、一言かけてから首の後ろに腕を回して。彼の首元で銀に輝くそれを満足そうに眺めると、「こういうの着けてみたいって聞いたので。すっごく似合ってますよ!」と微笑んで )





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