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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
21:
クリストファー・レイモンド・シーグローヴ [×]
2024-04-02 21:15:19
……うん?そうだね……
(ドーナツを吟味する彼女の表情は実に大真面目で、忙しなく視線を動かし迷う彼女の様子が面白く。これはしばらく時間がかかるだろうか、など考えつつも、嬉しそうな従者を気づけばドーナツそっちのけで眺めていると、不意に彼女がこちらを向いて、ぱちりと目が合い。彼女の言葉で、そういえば自分の分を選ぶのを忘れていたな……と思い出し。指を顎に添えつつ、店頭に並ぶ品揃え豊富な色とりどりのドーナツを改めて一通り見渡して。どれも美味しそうで目移りするが、結局のところ彼女が迷っていたらしい2択が気になってしまい。よそ行きのニッコリした笑顔で商品を指差し、「店主、このプレーンとストロベリーを1つずつ、持ち帰りで」と注文した後、わざとらしく悪戯っぽい笑みを従者に向けて)
……ああでも、2つも食べたらまた医者に怒られてしまう。紅鈴、それぞれ半分こしてくれるかい?
22:
紅鈴 [×]
2024-04-02 23:53:04
!!
当然(もちろん)!
( 店主に対するよそ行きの綺麗に計算された笑顔とは違う、ちょっぴり悪戯じみた笑顔と問いかけられた言葉に紅鈴はきょとん、と瞳を丸くしたあとに彼の言葉の意味を理解すれば分かりやすく2つの夕焼け色の瞳を輝かせながら元気に頷いて。屹度自分がプレーンとストロベリーで迷っていたのを見越しての半分こという提案なのであろう、心優しい主人の気遣いに紅鈴はぽかぽか暖かい気持ちに幸せそうに表情を綻ばせては店主からドーナツが入った紙袋を受け取り。ふわりと甘い香りの漂う紙袋はまるで紅鈴の幸せを増長させるかのようで、幸せが詰まった紙袋だなぁと手持ちの籠の中へ大切に紙袋をしまって彼を見上げ。 )
謝謝(ありがとう)、マスター。
優しい、だいすき!ドーナツ、半分こ食べようネ!
23:
クリストファー・レイモンド・シーグローヴ [×]
2024-04-03 23:35:07
どういたしまして。助かったよ、あれだけ種類が多いと1つには選べなくてね。
(真ん丸の赤い瞳はやがてこちらの意図を汲み取ってくれたらしく、キラキラとした目で感謝を伝えられるが、あくまで「両方気になっていたけれど、2つは食べきれない」という体で返し。昔は誰と話すにしろ何重にも言葉の裏を読まねばならなかったのに、この従者ときたら、優しさを与えればすぐに何倍もの嬉しい言葉を自分にくれる。彼女の眩しいほどの素直さには未だに慣れないが、ドーナツの甘い香りを漂わせながら嬉しそうな顔をする従者は穏やかな日常の象徴のようで、思わず青い目を愛おしげに細め。こんな日々が続けばいいと、そしていつかは自分も素直になれればいいとこっそり祈りつつ、先を促し)
……さあ、行こうか、海はもうすぐそこだよ。
24:
紅鈴 [×]
2024-04-04 15:33:13
─── …。
マスター、髪に葉っぱついてる!紅鈴とったげるヨ。お目目ぎゅ!して。
( 目的地へと先を促す彼の言葉に頷こうとした刹那、ピリ、と肌を裂くような感覚に先程までガラス玉のように輝いていた紅鈴の瞳から静かに光が引いて瞳孔が開く。恐らく明らかな金持ちである彼の姿を見た物取りが今日の獲物を定めたのであろう、そんな下卑た視線を感覚で認知したらしい紅鈴はその虎の様な瞳を一瞬でぱっと笑顔に変えれば彼の髪に木の葉がついていると息を吐くように嘘をついて目を閉じるように指示を。ホルダーにセットされた二丁拳銃のうち一丁にサイレンサーをつけてきて正解だった、海に行くにあたり一通りの多い大通りを抜けなければいけないからこうして周囲に気取られないように〝お掃除〟ができるのだから。まだ実害は何も無いが何かあってからでは遅い、出る杭は打たれるのだ。スラム街ではそうだった。紅鈴はすらりとした太ももから拳銃と毒針を取り出しては毒針を通りの隅で子供たちに風船を配っている女が持っている風船たちへと飛ばし、複数の風船が割れる破裂音や子供たちの騒ぐ声に周囲の目線が行ったと同時に何の躊躇いもなく引き金を引いて。パシュ、と空気が抜ける音が喧騒に紛れた頃、軽く彼の前髪を整えるように軽く梳いてはつい今さっき人の頭を撃ち抜いたとは思えないほどいつも通りの笑顔を浮かべて。 )
ン!取れたヨー。完璧ネ!
早く海行こ!
25:
紅鈴 [×]
2024-04-04 15:33:14
─── …。
マスター、髪に葉っぱついてる!紅鈴とったげるヨ。お目目ぎゅ!して。
( 目的地へと先を促す彼の言葉に頷こうとした刹那、ピリ、と肌を裂くような感覚に先程までガラス玉のように輝いていた紅鈴の瞳から静かに光が引いて瞳孔が開く。恐らく明らかな金持ちである彼の姿を見た物取りが今日の獲物を定めたのであろう、そんな下卑た視線を感覚で認知したらしい紅鈴はその虎の様な瞳を一瞬でぱっと笑顔に変えれば彼の髪に木の葉がついていると息を吐くように嘘をついて目を閉じるように指示を。ホルダーにセットされた二丁拳銃のうち一丁にサイレンサーをつけてきて正解だった、海に行くにあたり一通りの多い大通りを抜けなければいけないからこうして周囲に気取られないように〝お掃除〟ができるのだから。まだ実害は何も無いが何かあってからでは遅い、出る杭は打たれるのだ。スラム街ではそうだった。紅鈴はすらりとした太ももから拳銃と毒針を取り出しては毒針を通りの隅で子供たちに風船を配っている女が持っている風船たちへと飛ばし、複数の風船が割れる破裂音や子供たちの騒ぐ声に周囲の目線が行ったと同時に何の躊躇いもなく引き金を引いて。パシュ、と空気が抜ける音が喧騒に紛れた頃、軽く彼の前髪を整えるように軽く梳いてはつい今さっき人の頭を撃ち抜いたとは思えないほどいつも通りの笑顔を浮かべて。 )
ン!取れたヨー。完璧ネ!
早く海行こ!
26:
紅鈴 [×]
2024-04-04 15:34:20
(/ 連投失礼しました…!!!
/蹴推奨 )
27:
クリストファー・レイモンド・シーグローヴ [×]
2024-04-04 22:37:29
ああ、分かったよ。
(木の葉などいつの間についたのだろうかと思ったが、ドーナツ屋の側には街路樹が何本か生えており、ドーナツを選んでいる時にでも落ち葉が頭に乗ったのだろう。木の葉を乗せたまま歩いているなど格好がつかないから、促されるまま大人しく目を閉じて、高いヒールを履いているとはいえ僅かに背の低い従者が頭上の木の葉を取りやすいよう、少し屈んで頭を差し出し。目を閉じて視界からの情報が遮断されると、他の五感の情報がより鮮明になる。遠くの方で何かが続けざまに破裂する音、パニックになったような子供たちの声、隣からは相変わらずドーナツの甘い匂い、空気が抜けるような小さな音、そして彼女に前髪を梳いてもらうくすぐったい感覚。木の葉を取り終わったという報告に目を開けると、いつもと同じ笑顔の従者がいて。再び目的地へと歩き始めるが、通りが何やら騒がしいことに気づき、歩みを止めないまま従者に尋ね)
……おや、何だか騒がしいね。紅鈴、僕が目を閉じている間に何かあったのかい?
28:
紅鈴 [×]
2024-04-05 11:13:51
─── … さぁ?
なんにもなかったヨ。風船いっぱい割れたから、みんなきっとびっくりしてるネ。
( 恐らく背後では突然額に風穴が空いて倒れた男に周囲が騒めいているのだろう、地面が血で汚れただろうし自警団やらも来るだろうからから帰りは別のルートから帰らなきゃなぁとぼんやり考えつつ彼から問い掛けられた言葉ににこ!いつも通りの人懐っこい笑顔を浮かべて血に汚れた事実を綺麗に梱包して。〝こちら側〟の事情を彼に伝える必要なんてものは露ほどもない、紅鈴は彼が後ろを振り向かないように「 ほら!海もうすぐヨ、マスター! 」ともう目と鼻の先に見える浜辺を指させば予め用意していた日傘を差して背後と彼の視線を遮断し。こんなにも良い天気で風もない穏やかな海なのに街の人々は見慣れた海へは足を運ばないのか浜辺には人がほとんど居らず、穏やかな波の音で大通りの喧騒も聞こえては来ないだろう。紅鈴は隣で歩く彼の海色の瞳を見つめては「 ついた! 」とにこにこぺかぺか笑って。 )
29:
クリストファー・レイモンド・シーグローヴ [×]
2024-04-05 23:25:33
そうかい、それは大変だ。
(なるほど、目を閉じている間に聞こえた破裂音は風船が割れた音だったらしい。子供が騒ぎ立てる声も、それが理由だったのだろう。海へと急かす従者を「はいはい」とあしらいつつ、ちょうど景色も開けて日差しが強くなってきた頃にタイミングよく日傘をさす従者に「助かるよ」と感謝し。何やら慌てた様子の人々とすれ違いながら、やがて海のすぐそばまで着くと、従者がピカピカに磨いてくれた高価な靴に砂がつくのも構わず砂浜に降り。人がほとんどいない浜辺は静かで、まるで従者とこの世界に2人きりになったような不思議な感覚を覚える。濡れた砂浜に大きな足跡をつけながらさくさくと柔らかな砂を踏む音が心地よく、深呼吸して潮の香りを大きく吸い込み)
……ああ、いつ来てもいいね、海は。
30:
紅鈴 [×]
2024-04-06 12:23:54
今日ポカポカで強い風吹くないから、海日和ネ!
( さく、と柔らかな砂を踏む感覚をヒール特有の踵の痕を砂浜に付けることなく器用につま先だけだけで楽しんでは、思わずへらりと表情を綻ばせて隣で深呼吸をする主人に笑いかけて。外に出て散歩をすることは健康に良い、と彼に仕え始めた当初医者が言っていた言葉をふと思い出せばやはりこうして定期的に主人と散歩に出掛けるのは重要だなと改めて感じる。静かなさざ波の音と、自分たちの砂をふむ足音と、それから頬を撫でる柔らかな潮風。先程まで歩いていた騒がしい大通りとの対比も相まって此処は俗世と離別した異世界のような感覚に陥り、マァでもそれも悪くないかななんて考えてはまたふふふ、とこっそり笑って彼の服の袖を軽くくい、と引っ張り丁度水平線を正面に見られるように鎮座する腰掛けになりそうな流木を指さして。 )
マスター、ドーナツ食べヨ!
紅鈴お腹ぺこぺこ、ちゃんと下に敷くシートも持てきたネ!
31:
クリストファー・レイモンド・シーグローヴ [×]
2024-04-06 15:09:44
そうだね。街の人たちが、こんな良い日に海を訪れていないというのは勿体無いようだけど……ふふ、静かで過ごしやすいよ。
(くん、と袖を引かれて、促されるまま従者が指差す流木に腰掛け。自宅や店で使っている上等な椅子と比べれば、彼女がシートを敷いてくれたとはいえ硬くてでこぼことした流木の座り心地はお世辞にも良いとはいえないものの、真正面に広がる海と潮の香り、穏やかな波の音に時折聞こえる海鳥の鳴き声が、この流木を特等席にして。主治医に定期的な軽い運動を勧められているから、ということもありこうして時折従者を連れて外に出ているが、やはり外で何かを食べるのはいっそうの特別感がある。軽く手を拭いてから従者の持っていた籠の中のドーナツの紙袋を取り出し、袋を開ければ幸せの甘い香りがますます強くなり。まずは素材本来の味を楽しもうとプレーンのドーナツを手に取ると、適当に2つに割って「はい、どうぞ」と片方を彼女に差し出し)
32:
紅鈴 [×]
2024-04-06 19:34:41
謝謝!
…!!好吃(おいしい)!又甜又?(甘くてふわふわ)…!
( 彼からドーナツの片割れを受け取ればにこ!と笑って早速1口小さな口いっぱいにかぶりつき。口いっぱいに拡がる砂糖の甘さとふわふわとした雲のような優しく柔らかな口当たりに、陽射しに反射してきらきらと光る水面とおんなじくらいにふたつのこうぎょくを煌めかせて。甘味を体いっぱいに感じるようにキュ…!と幸せそうに瞳を閉じてはぱたぱたとその幸せを外に押し出すように忙しなく足をぱたつかせて〝美味しい!〟を表現し。スラムにいた時や〝最初のご主人様〟の家にいた時からは考えられないような幸せの味に紅鈴はめろめろふにゃふにゃ表情を緩ませては「 紅鈴、甘いものあれば生きていけるネ…。 」と幸せそうに片頬に手を添えながらぽそりと鈴色の言葉をこぼして。 )
33:
クリストファー・レイモンド・シーグローヴ [×]
2024-04-06 23:27:31
うん、悪くない。他にもたくさんの種類があったようだし……今度の散歩では別の味を買っていこうね。
(片割れを彼女に手渡してから、手元に残っている方のドーナツに口をつける。値段はそう高くないけれど、砂糖と小麦の素朴な甘さは心にスッと染み込んでくる優しい味で。実家にいた頃よく出されていた、料理人たちが腕を振るって飾り立てた美しく繊細なスイーツにも負けない美味しさは、ドーナツそのものの味もさることながら、隣で幸せを全身で表現しながらキラキラした瞳で美味しそうにドーナツを食べる従者のおかげでもあるのだろう。従者を守り、従者に幸せでいてもらうことが良き主人の務めというものだ。まだまだ何種類もの美味しそうなドーナツが並んでいた露店を思い出しつつ、またあの店に行こうと決意し。口いっぱいにドーナツを頬張る従者の横で、品よくゆっくりとドーナツを食べ進めていたが、そのうち口の中が乾いてきて、けほっと軽くむせ)
34:
紅鈴 [×]
2024-04-07 12:59:03
次はキャラメル食べたいネ!
甘いと甘いは大正解ヨ!
( 彼の言葉にこくこくと頷けば第三候補として悩んでいたキャラメル味を次回食べると息巻いて。涼やかな潮風に吹かれて、穏やかな海を見つめて、親愛なる主人と食べる甘味はまた一段と甘く美味しく感じるもので、この穏やかな時間がずうっと続けばいいのになぁなんて紅鈴は長いまつ毛に囲われた瞼をそっと閉じて風を感じ。だが隣から小さな空咳が聞こえるが早いか大事そうに両手で持っていたドーナツをパッと手放し彼の背中をさすりながら「 マスター。没事?(大丈夫)?苦し? 」と先程までの年頃の少女の顔は従者の顔へと変わり。発作だろうか、と頭で考える間もなくちいさな白い手で彼の背中をさすりながらもう片方の手で籠から予め用意してあったウォーターボトルを取り出せば器用に片手のみで蓋を開けて「 お水飲むできる? 」とここまでの流れを息つく間もなくこなして。彼女が手を離したドーナツは重力法則に従って白い砂浜へとその身を落としたものの、スラム出身である彼女ならばそのま砂を軽く払ってそれを食す気量があるし今彼女の頭は彼のことでいっぱいなのかそれに目をくれることもなく。 )
35:
クリストファー・レイモンド・シーグローヴ [×]
2024-04-07 14:56:52
……すまない、少し咽せただけだからね。
(小さな手に優しく背中をさすられつつ、ウォーターボトルを受け取り、水を少し口に含めば呼吸も落ち着いて。何度か息をついてから、従者を安心させるように頭を撫でつつ「悪い発作ではないから、心配いらないよ」と伝え。けれど、彼女が大事そうに食べていたドーナツがいつの間にかその手にないことに気づき。ハッとして足元を見れば、粉砂糖が雪のようにまぶしてあった食べかけのドーナツが、今は砂まみれになっていて。あれほど気に入っていたドーナツなのに、こうなってしまってはもう食べることができない。育ちの良さゆえに地面に落ちた食べ物を拾い上げて砂を払い食べるなどという発想も持たず、申し訳なさげに眉を下げつつ「ああ、君のドーナツが……」と悲しげに呟き)
36:
紅鈴 [×]
2024-04-07 18:28:26
、……良かた。
( 優しく頭を撫でてくれる彼の手にほっと安心したように息を吐けば安堵の笑顔を浮かべて先程までの幼さすらも残る少女の顔に戻り。そうして彼の視線の先を追えば白い砂浜にぽてりと悲しげに横たわるドーナツが。ありゃ落ちちゃってた、と言わんばかりにひょいとドーナツを拾いあげれば手で軽く砂についていたドーナツの面を軽くはたいて砂を落とし。まるで自分の事のように悲しげに言葉を落とす主人の言葉にきょとん…!と初めて花を見た時子どものような顔をしては不思議そうに首を傾げながら「 砂ぺっぺってすれば食べられるヨ。ちょとジャリジャリするけど。 」と平然と返し。最もスラム時代は生ゴミのようなものだって平気で漁っていたし最初の主人に飼われていた時は犬の餌のような食事だったようなこの女、落ちただけだし…と言いたげにそのの紅玉は不思議そうに丸められて。 )
37:
クリストファー・レイモンド・シーグローヴ [×]
2024-04-07 21:12:01
砂、ぺっぺっ……?
(主人である自分の身体に問題ないことが伝わったのか、安心したような従者の顔を見て、こちらもホッとしたように微笑んで。しかし平然とドーナツを拾い上げて不思議そうな顔の彼女に、きょとんとした顔で考え込み。すぐに彼女の言っていることを理解すると青い目を丸くし、慌てて「こらこら、拾い食いなんて不衛生だろう」と、彼女の手からドーナツを奪い取ろうと手を伸ばし。なるほど、彼女はスラム育ちだし、最初に彼女を買ったのは人を従える器ではない人間だったらしいから、食べ物を選んでいる余裕がなかったのは当然だろう。けれど自分の従者になったからには、そんな卑しい真似などさせるものか。「いいことを思いついた」と言わんばかりににっこりと笑えば、どうせ同じ道を通って帰るのだから、と別のドーナツを買って帰ることを提案し。風船が割れた程度なら、そろそろあの騒ぎも落ち着いていることだろう)
そうだ紅鈴、帰りにあの店に寄ろう。キャラメルでもチョコレートでも、新しいのを買って帰るといいさ。
38:
紅鈴 [×]
2024-04-08 11:50:32
で、でもこれ誰かに踏まれるしてないし泥水も吸ってないから汚くないヨ!
もたいない(勿体ない)!
( 彼の伸ばされた手を避けるようにドーナツを彼から遠ざけてはふるふるチリチリと耳元の鈴を鳴らしながら首を横に振って。折角彼が買ってくれたドーナツなのにただ砂浜に落ちた程度で食べないのは勿体ないと言いたげにその瞳は物語っており、育ちの良い彼が食べるのを拒否するのはいざ知らず、育ちの卑しい自分が食べる分には構わないじゃないかと彼の真意が分かっていないようで。だがしかし彼の提案に今度は反対に紅鈴がきょとんと瞳をまんまるにしては彼を先程の大通りを歩かせる訳には行かないとその提案にまた首を横に振って。「 ど、ドーナツまだこれがあるヨ!それに、一日にドーナツたくさん食べるしたら紅鈴ふとちゃう…! 」先程の〝掃除〟 を隠した手前、どうしても彼にバカ正直に大通りで帰りたくない理由を話す訳にはいかずしどろもどろになりながら口をついて出たのは思春期の少女らしい理由。最も彼女はそんなことを考えて甘いものを節制したことなどただの1度もないのだが。紅鈴は粗方砂が落ちた─── と言っても砂がはらいきれてはいないのだが ───ドーナツを彼に見せてはにこ!と笑ってみせて )
ほら!取れた!ネ、マスター!
39:
クリストファー・レイモンド・シーグローヴ [×]
2024-04-09 00:18:17
……いいかい?紅鈴。僕の従者であるからには、たとえ君自身であろうと君を粗末に扱うことは許さないよ。それは主人である僕を侮ることと同じだ。心に留めておきなさい。
(やはり、彼女は砂に落ちたドーナツを大人しく渡してはくれないらしい。運動神経で従者に敵うはずがないのだから、いったん伸ばしていた手を引っ込め。どう説明したものかと一呼吸おいた後、まんまるの紅玉を真っ直ぐに見つめ、幼い子供を躾けるようにゆっくりと説明して。ドーナツを捨ててしまうのは確かに勿体無いけれど、彼女はもうスラムの野犬ではないのだと、このクリストファー・レイモンド・シーグローヴのただ一人の従者なのだと、心から理解してほしい。……実家にいた頃の価値観から抜け出せきれない自分に、そんなことを言う資格などないことは分かっているから、せめて心の中で祈りつつ。それから彼女が素直にドーナツを渡してくれることを期待して、自分のドーナツを持っていない方の手を差し出し。けれど自分の提案に対する年頃の少女のような反応にはくすりと笑い、叱るような表情を緩めていつも通りの柔和な微笑みを浮かべ)
……そうかい。じゃあ別の味のドーナツは、今度の散歩の楽しみにしようね。
40:
紅鈴 [×]
2024-04-09 13:43:38
、 ……… 知道了( 仰せのままに )。
落として、ごめんなさい。
( 真っ直ぐにこちらを見据える深い海の色の瞳に吸い寄せられるように、なぜだかそこから視線が離れなくなる。それと同時に彼の言葉はすとん、と生まれながらに畜生同然の生活をしていた紅鈴の心に素直に落ちて。冬の悴むような寒い日に飲む暖かなスープのようにじんわりと胸が温まっていくような感覚と、それからナイフを胸元に突き立てられたようなずきん、と痛む感覚。相反するふたつの気持ちに困惑しながらも紅鈴は小さな声で彼に返事を返しては、おずおずとまだ砂がついているドーナツを差し出して。今まで自分に対しての自らの行いが主人を侮ることに繋がるだなんて思ったことはなかった、ただ主人に命じられたことを淡々とこなす人形のように生きていれば良かったが彼はどうやら違うようで。まだ人間としての心が未熟な紅鈴はごちゃごちゃと混乱する頭を放棄するようにこてん、と彼の肩に頭を寄せて。 )
ん。次も一緒に半分こしよネ、マスター。
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