TOP > オリジナルキャラなりきりチャット

潮風香る青春LIFE【学園/青春/日常/一部人数制限有】/204


最新 50レス ▼下へ
自分のトピックを作る
179: 久遠 一縷【秋】 [×]
ID:be70ee1d0 2024-03-20 04:05:54

(/絡み文を投下しておきます。よく知る幼馴染とお気に入りの後輩を募集しております!良縁をお祈りして…。改めて、皆様よろしくお願いします。)

ある水曜日の昼下がり。賑やかなる中庭を他所に、4階の文芸部室にて眠った女が1人。夢に揺蕩う狭間で潮風が?を掠めては、丸めた背中に暖かな斜陽が差す。静謐に閉じられたままの睫毛は安らかな寝息と共に息付き、軈て微風に遊んだベールの陰に覆われる。瞬間、震えた睫毛がゆっくりと開き、目を覚ました。

とっくに退部をしたというのに、すっかり馴染んでしまった部室のソファ。ブランケットも持ち込み、いよいよ私物化されつつあるこの部屋は、 女にとって唯一安らげる居場所。亜麻色の髪が、気まぐれで悪戯な風に靡くのと同時に、気怠げに状態を起こしては欠伸を一つ。緩やかな足取りで開き放した窓際へと歩み寄れば、我が校の昼食の情景を見下げた。

微かに香る潮の匂いが鼻腔を伝い、 安寧を産む。長閑な時を過ごす学徒等を見下げると、こちらの視線に気付いた数人。

「……。」

視線が合えば、嫋やかに。弧を引き、愛想の良い笑みを浮かべるも。慌てた様子で彼女等は会釈をし、そそくさと中庭を去って行ってしまう。そこで思い出す。

今の"噂"は何であるかと。

「…なんだったかしら…確か……"有名小説家との愛人契約"とか…だったかしらね。……ふふ。…面白いわ。…」

自らに関する噂話。風評被害にもなりかねぬそれを、こうも愉快に捉えられるのは女の性格故だろう。まるで他人事のように、クスクスと微笑んでは戯言を髄まで楽しむ。

昔から、誤解されやすい質であった。
それ等の誤解を解く事をやめてから、長く経つ。だが今となっては傷つく事もない。

たった1人。ただ1人だけが本当を知っていてくれればいいのだから。

「……今頃、何してるかしら……」

世界にただ1人の大切な幼馴染。想いを馳せては、唇から零れ落ちた。その人だけが本当を知ってさえいれば、その他が何を誤解しようと、女に何を見出そうと、どうだって良いのだ。窓を閉め、カーテンを閉める。薄暗い部室を後にすれば施錠し、徐に廊下を歩き出したのだった。


最新 50レス ▲上へ

名前: 下げ

トリップ: ※任意 半角英数8-16文字
※画像を共有する場合は、外部の画像アップローダなどをご利用ください

規約 マナー
※トリップに特定文字列を入力することで、自分だけのIDが表示されます

【お勧め】
初心者さん向けトピック



[0]セイチャットTOP
[1]オリジナルキャラなりきりチャット
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle