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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
223:
日向 静蘭 [×]
2024-07-15 18:34:35
………多少、妖は見慣れているので。
( 優しく声音が耳に届くが、此方は一向に顔色を変えずに淡々と上記を述べる。驚いていない訳では無いが、元はと言えば顔に出にくい性格故、未だ冷静を保っているように見えるだろう。
やってきたのは大きな図体をした動物で一瞬何者か分からなかったが、その色味や模様、尾の形から察するに狸の妖だろうかと推測する。となれば、脳裏に浮かんだのは彼が口にしてた西の社の事。目の前にいるのがその社の主なのだろうかとじっと視線を向けるものの、此方から歩み寄ることはしない。確か彼は「相手にするな」と言っていた気もするし、今までの口ぶりからするにあまり良好的でなかったのか否か…此方からすれば不透明な関係性だったはずだ。
とはいえ、既に相手と話してしまったので「相手にするな」という助言はあっさり破ってしまった気がするのだが、少なくとも警戒心は怠らないでおこう、と堂々とした態度で再度口を開いた。)
イナリ様なら居ないけれど、一体どのようなご要件かしら。
224:
イナリ [×]
2024-07-15 20:05:39
(妖を見慣れている? それでようやく分かった。この女は肝試しに来ている訳では無い。着ている装束とこの冷静さからして、あの変化バカの新しい妻か妾なのだろう。数百年前に妻を喪ってからすっかり意気消沈していたが、ようやく次の女を娶ったか。しかし今度も人間の女とは。全く人間ごときの何がそんなに良いのだろう。力は無いしすぐに死ぬし。此方からすれば赤子程度の存在でしかない。そんな存在でしかないのに、このフウリを見て顔色一つ変えない。こういう女は嫌いだ)
『不在なんだァ。それは残念。イナリ君とは幼き頃から知った仲でさ。久しぶりに顔を見に来た。あ、俺の名はフウリ。見ての通り狸妖怪』
(何の用件だと問われると一瞬ピクリと尻尾が逆立つ。何かこの女と話していると嫌な気持ちになる。フウリを前にしてこんなにも堂々たる態度をしている女に会うのは二回目だ。変化バカの最初の妻。男勝りで肝っ玉の大きかったあの娘。彼奴もこのフウリを前にこんな態度だった。尤も向こうはもっと乱暴な口調だったが。何故こういう女ばかり傍に置いておくのか。一言物申したくなるがグッと堪えて努めて笑顔で返す。イナリ君だなんて呼んだこともない呼び方をしたものだから毛が少し逆立つ。自己紹介をするとわざとらしく前足を差し出して握手を求める)
225:
日向 静蘭 [×]
2024-07-15 20:50:56
私は日向 静蘭。…狸の妖なら、私、貴方の社に何度か行ったことがあるわ。
( 幼い頃から面識がある、と言う相手には「あら、そうなの」と返事をし、お返しにこちらも自己紹介をしておく。
知り合いであることは勿論知っているが、なんとなく無知のふりをしておいた。勝手に彼伝ての話をべらべら喋るのは良くないかもしれないから。その代わりといってはなんだが、昔自分が社によく立ち入っていたことを話し肩を竦める。狸の姿なんて見たことがなかったので、きっと彼自身も自分の存在を知る由もなかっただろうが…、結構あの社にはお世話になっていた。
だが、彼の話し方にはなんとなく違和感を感じる。笑顔が張り付いたその瞳の奥は全く笑ってはいないように思うし、ざわざわと逆だっている体毛はいかにも居心地が悪そうだ。)
…ごめんなさい。妖様に触れるのは不敬だと教わっているの。
( 差し出された前足を暫く見つめ数歩近づいたはいいものの、その手を取るかどうか悩んだ末に出た答えがこうだった。厳密に言えば自分が勝手に触った後によく言われていた言葉なのだが、どちらかといえば今の使い方の方が正しい気がする。)
226:
イナリ [×]
2024-07-15 22:03:36
『へえ…日向って姓なのにあんな薄暗い所を好むなんて物好きだねえ』
(何度か来たことがあると言われてもピンとこない。あの社は既にフウリの本拠では無いからだ。今のフウリはもっと山奥の洞窟を根城としている。元より人間が勝手に建てた社だ。情けで住んでいただけに過ぎない。今となっては気まぐれで何ヶ月に一回か降りて来るだけだ)
『……イナリ君からいい教育を受けてるんだねえ。できた奥さんだね。…それとも俺には触れるなとか言われてるのかなあ。イナリ君、俺に意地悪ばかりするから』
(握手を拒否されると暫しの間笑顔を貼り付けたまま硬直する。前足を降ろしながら小さく咳払いすると嫌味のように褒める。今ので決めた。この女を絶対に泣かせる。このフウリにこのような態度を取ったことを後悔させてやる。フウリはイナリの数倍短気だった。そして目的のためには手段を選ばない事を美徳としている。フウリは必ずこの女の泣き顔を見届け、それをイナリの眼前に差し出す事を決心した)
227:
日向 静蘭 [×]
2024-07-15 22:36:17
あら、奇遇ね、私も自分の性はあまり似つかわしくないと思っていたの。貴方と感性が似ていて嬉しいわ。
( 自分の性について言及されるとちらりと視線を外しつつも平然と言葉を返し、言い終わった後には小さく笑ってみせる。皮肉な事に初めてこの社で自己紹介をした際、自分でも似合わない、と比喩したことがあったが、目の前の狸に言われる筋合いは無かった。自身の社を薄暗いと表現するあたり、この社を大切にしている彼との違いは明らかだ。それに、相手の話し方はどことなく大学時代の頃を彷彿とさせる…優しかった口調が一変し、あくまで揶揄うようにして段々と此方を高圧的に捉えてくる。この社に来て随分と気持ちが溶かされた気がしていたけれど、再度表情が固まるのを感じる。
次いで自分の事を“奥さん”だと表現する言葉には一瞬眉を動かし、まだ自分たちが名も無い関係性にあることに気付いた。)
奥さんじゃないわ。
…それより、折角遊びに来たのなら温泉にでも入ってきたらどうかしら?イナリ様には私から伝えておくわ。
( 一言はっきりと否定するとその他の言葉には返事をすることなく、誤魔化すようにこの先にある露天風呂を話題に出した。そして「 私はもう戻るから 」と澄ました顔のまま相手の横を通り過ぎようと歩みを進めた。)
228:
イナリ [×]
2024-07-16 17:07:18
『まあまあ待ってよ。人間と話すのは久しぶりなんだ。俺も人間が好きでねえ。イナリ君が帰ってくるまでの間、話し相手になってよ』
(横をすり抜けようとする彼女の腕を掴むと尻尾を身体に巻き付ける。簡単には逃がさない。そんな意思を込めて彼女に顔を近付ける。憂いを帯びたような顔。幸薄そうな女だと思った。だが顔が整っているので妙に色気がある。容姿は悪くないが態度は最悪だ。ふと思った。なぜ自分は警戒されているのか。それは自分が妖の姿のままでいるからではないか。こういうタイプは同族には騙されやすいのでは無いか。イナリと一緒にいるのも彼奴が気取っ人間の姿でいるからでは無いのか。自分は変化などは全くしない。イナリのように精巧な変化は無理でも、この女一人を騙せる程度の技量はあるかもしれない。そうと決まれば、とボフという音と共に耳と尻尾を残して人間の男性に擬態する。嫌味のようにイナリの人間体に似せてやった)
『こっちの方が話しやすいでしょう? ねえ奥さんじゃないって言ってたけど。だったらどうしてこんなところにいるんだい?』
229:
日向 静蘭 [×]
2024-07-16 20:52:59
( 腕を掴まれ引き戻されたかと思った矢先、相手の尻尾が身体に巻き付いて行く手を阻む。近付いてくるその顔を見つめて少しばかり怪訝そうな顔をするが、特に暴れたり抵抗する気はないらしい。その代わりに「離してちょうだい」と口を開こうとした時、空気の含んだ音と共に軽風が飛んできて反射的に目をつぶってしまった。風が収まったのを感じてゆっくり目を開けるとそこには見慣れた姿があった…というのも、おそらく狸が化けただけだとすぐに理解したが、わざわざ似せて変化する姿に眉間のシワが少しばかり深くなる。おまけに、こっちの方が話しやすいでしょ、なんて言う相手に対し、動物の方が好きだわ、と直球に言葉を返しそうになったけれど何でもかんでも食らいつくのはやめようと出かかった言葉を飲み込んだ。)
色々と嫌になって、この社で神隠しを願ったの、そうしたらイナリ様が叶えてくれただけ。
…言っておくけど、お相手するほど面白い話題は持ち合わせていないわよ。
( しかし、続いて問われた内容に関しては無視してもしつこそうだと感じたのかそのまま上記を答えた。今となってはお互い絆されて離れがたくなった、とまでは流石に言わなかったが、これも決して嘘ではないだろう。)
230:
イナリ [×]
2024-07-17 18:06:42
『ははははっ! か、神隠し?! ふはは、そんなものを願ったのか! まるで江戸の世だな!』
(神隠しなどという凡そ現代で聞く機会のない言葉が彼女の口から飛び出し、更にはそれをイナリが叶えてやったと聞けば思わず大口を開けて笑ってしまう。酔狂にも程がある。今どき神隠しを願うこの女もそうだが、それ以上にイナリがたまらなく滑稽に思えた。神隠しをするということは魂を自分の手元に置いておくということ。それはつまり彼女の魂を縛り付けておくこと。人間は身勝手だ。きっとこの女も今にここでの暮らしが嫌になり、イナリから逃れようとするだろう。そんな不安定で身勝手な存在をわざわざ手元に縛り付けておくとは。全く後先考えないバカのすることだと、思わず素で笑ってしまう)
『…静蘭さんは面白い人だねえ。だからイナリ君に相当気に入られてるんだねえ。小袖まで与えてるんだから。良かったねえ。でもイナリ君の相手をするのも大変だろ? 仲間の狐からも疎まれる位なんだから』
(一頻り笑うと咳払いを一つし、すぐに先程と同じ様に取り繕う。嫌なことがあったから神隠しを願った人間とそれを受け入れた九尾。チグハグなようでいて似た者同士だ。面白い話題などないと言っていたが、彼女とイナリを見ていれば話題などなくても十分に面白い。だからもっと話を引き出したくて、彼女に色々とアイツにとって都合の悪いことを吹き込んでやろうと悪巧みする)
231:
イナリ [×]
2024-07-19 17:53:08
(/上げです!)
232:
イナリ [×]
2024-07-26 18:30:22
(/上げです)
233:
イナリ [×]
2024-09-01 10:01:04
(/一ヶ月ぶりに上げてみます!)
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