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個人用・練習用
自分のトピックを作る
161:
[×]
2024-08-11 00:04:59
「 少しずつ、祈りで埋まっていく 」
162:
[×]
2024-08-11 00:21:39
「 自分の為に積み上げた祈りが、一つ実を結んだよ 」
163:
[×]
2024-08-12 16:06:36
#没
「 そこの神様、このあたりで手打ちにしてくれないか 」
164:
[×]
2024-08-12 23:15:13
『 優しく、淡い 』
165:
[×]
2024-08-13 15:47:54
「 幼い過去の断片 」
166:
[×]
2024-08-13 17:09:28
(太陽を手放して夕焼けの街を走り出す。呪いと祝福を振り切って裸足で駆け抜ける。色鮮やかな讃歌とは逆方向、淡い童歌が聞こえる方向へ無我夢中で走る。壊れた足に血が通う錯覚は、駆け抜ける楽しみを再び見つけ出す始まりだと信じたい。)
167:
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2024-08-14 03:25:19
「 まばゆい一番星。どうか絶えず輝いて 」
168:
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2024-08-14 03:31:11
「 暖かな祈りに生かされている 」
169:
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2024-08-15 12:45:57
「 満ちる、夢の歌 」
170:
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2024-08-15 19:25:13
「 小さな祝福だったのかもしれない 」
171:
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2024-08-15 23:28:57
「 羽根が重たい 」
172:
[×]
2024-08-15 23:30:14
「 ――早く飛びたい 」
173:
[×]
2024-08-15 23:44:03
「 そんな焦燥が、少しだけ安らいでいく 」
174:
[×]
2024-08-16 18:04:54
「 その足で、歩み続けて 」
175:
[×]
2024-08-24 22:59:55
「 レールとプレイリスト 」
(好きだった曲をプレイリストから消した。秀逸な歌詞は、空いた穴に入り込んでかろうじて埋め合わせて、体を再び動かす役割を担った。奏でるメロディが、快晴の向こうに飛んでく風船のようで、追いかけるみたいにいつまでも聞いていた。音に乗せて走って走って走っていたら、穴の中で言葉が、がちゃがちゃ混ざる音が内側に響いていた。それまでかろうじて埋まっていた言葉が、外側にぼんと放り出されて宙を舞って、地面に散らばるワンシーンが見えた。映画みたいだと思っていたら、振り向きざまに見えた背中を押す私の姿で、やっと自分事だと気付いた。特別な意思があるとか、自棄とか、決意があったわけじゃない。ただ、今はいいと、ゴミ箱マークを押してリストから消した。
――レールを踏み外すことが怖かった。間違っても足を滑らせないように、地に落ちることばかり気にしていた。土を踏み締める感覚と歪まない視界が恋しくなった頃にはとっくに実体を失くしていて、それももしかしたら最初からあるように見せかけていただけなのかもしれない。何もなくなったし、何もなかった。壊れた足じゃ、土を踏む感覚だってまともに分からない。分からないのに、視界は変わってしまった。歪む時間が、少しずつ、少しずつ短くなっていく。そしてまた歪んで、それでもほんの数秒程度、視界が澄むの繰り返し。歯を食いしばっていた時に欲しかった澄み切った視界は結局手に入らなくて、レールから転げ落ちて得たものはゴミ箱の底に捨てられていそうな何か。変化みたいな思い込み。一目でわかる価値どころか、手にした人間すら価値が分からないほどちっぽけな何か。今更遅いのに、足は戻らないのに、空っぽなのに。――レールから落ちて、壊れた先で、子供みたいにわんわん声をあげて泣きじゃくった。嫌になるほど安心した。泣き疲れて眠った日は、溺れる夢を見なかった。
プレイリストの中は今日も変わらない。消して増やして、時に戻して、また消してを繰り返している。嫌になったり、飽きて消しているわけではない。新しい曲を崇めているというのも違う。この行動に意味なんてないと思う。だけど例えば、意味はないと言った一言がどうでもいいとか私にとって無価値なものを示唆していると言われれば――私ははっきりと否定するだろう。また今日もプレイリストを再生する。レールの上で聴いた曲も、壊れた足と一緒に聴いた曲も、この瞬間に流している曲も。ゴミ箱の外と中を行き来して今日を過ごす。一瞬だけ、視界が澄んだ気がした。)
176:
[×]
2024-08-24 23:09:54
>175
「 すきとおること。澄んで濁りのないこと 」
177:
[×]
2024-08-26 19:32:58
「 花と灯篭の夢 」
178:
[×]
2024-08-27 23:29:25
「 優しい月の下で眠ろうか 」
179:
[×]
2024-08-27 23:32:20
「 夜空の揺籠はすぐそばに 」
180:
[×]
2024-08-29 21:32:18
(劇場の端で、射貫くようなまなざしを向ける女性がいた。――僕は役者だ。視線を集めることは呼吸と同じであり、彼女のような存在は日常茶飯事だ。食い入るように見ては、笑顔も浮かべずにホールから立ち去る。鳴り止まない喝采の中にいても、彼女は笑わなかった。ある冬の日、一つの公演を行った。悲劇にも喜劇にもなる台本で、僕らが作り上げた喜劇を披露する。自信に満ちた本番前、観客席の中央に例の彼女がいた。力強く華やかな舞台を、彼女は気にいるだろうかと邪念が働く。本番前、何度も経験してきっとこれからも生まれ続ける迷いの芽を撫でてやる。摘み取ることはしない。ただ、成長する方向が違ったのなら、向きを変えてこの手で包むだけ。座長の呼びかけに応じる。――舞台の幕が上がる。
彼女の背を追いかけた。早く見つけなければ、大歓声が響くホールで幕が降りる数秒前に瞳を見開いていた意味を知りたかった。彼女がもうすぐ扉から出てしまう。振り絞った一声で振り向いた顔は、ただ純粋に驚きだけを帯びていた。観客席で見えた表情の意味を知りたい一心で次の言葉が出てこない。僕が狼狽えていると、彼女が口を開く。とても良い舞台でした。あなたが演じたエトワール、素晴らしかった。震えで裏返った声と緊張した笑顔が印象的で、観客席の彼女とは別人だった。もう一つ、今度は僕が問いかける。教えてください。今までの舞台と何が違いましたか。今回初めて貴女は笑ったはずだ。納得の表情で、一瞬だけ口角を横に引いた彼女は答えた。どの劇も素晴らしかった。でも、今日初めて上を向いてみようと思って観た舞台だった。
交わした言葉はそれが最後だった。僕は今日も演技を楽しみ続ける。舞台の幕が上がる。本番前、生じた迷いを片手で包む。顔は少しだけ上向きに、とびきりの喜劇を今日も届けよう。)
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