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歯車が噛み合う時《〆》/39


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20: 邪悪の王 [×]
2023-10-17 19:22:42

ご馳走様でした。こんな美味しい紅茶がお店で飲めるなんてすごいな……そうだ!ご馳走になったし、このお店手伝おうか?
(香り豊かな紅茶に甘くて美味しいカップケーキを次々口に運んでいけばあっという間になくなってしまい。周囲の人はやはりこちらを好奇の目で見ているが歓迎されているのならこちらも居心地はよく、通信端末に似たものを向けられても特に気にする事はなくて。こんなに美味しいものをいただいてしまったからにはなにかお返しをと思うと、どうやら周囲の店員は準備を進めていて時計に目を向けている姿をみればもうすぐ開店なのだろうと予測をつけ、お礼に手伝いを申し出て)

21: 甲斐宏明 [×]
2023-10-17 20:57:45

あの…ちょっと、お客様に手伝わせる訳には…
(ちょうどテーブルを拭き始めた時に発せられた、相手からの申し出が意外だったのか目を丸くし、慌てた様子で断りを入れようとする。が、その前に先程ケーキを持ってきた同僚が手伝ってくれるの?と言いながら予備らしいカフェのエプロンを持って来ていた。持って来るなり早速相手に着せようとしている同僚に目線を投げるが、最早諦めたように溜息を吐いた後、相手に布巾を渡しつつ指示を出して)
…じゃあ、あのテーブルを拭いてもらえますか。

22: 邪悪の王 [×]
2023-10-18 06:51:14

任せて!こういうの得意だから
(手伝いを申し出ればケーキを持ってきてくれた人がエプロンを持ってきてくれて、任せろと笑顔を浮かべればエプロンを着させてもらい。孤児院時代に家事全般やっていて手馴れた様子でテーブルを綺麗にしていきながら、ここまで連れてきてくれた人のことをもっと知ろうと話しかけ)
ヒロアキはここのお店でずっと働いてるのか?

23: 甲斐宏明 [×]
2023-10-18 08:30:02

僕ですか?…そうですね、バイトから正社員にしてもらったので…3、4年くらいでしょうか。
(相手の作業を行う手際の良さに少々驚きつつ、尋ねられた質問には記憶の糸を手繰るかのように、静かな音を立ててファンが回っている天井を見上げながらそう答える。テーブルを拭き終わると同僚から甲斐くん紅茶淹れて、だの甲斐くん立て看板描いておいて、だのと引っ切り無しに呼び声が掛かってきて)
…ふふ、そんな一気に全部出来ませんよ。看板からやるので、待っててください。

24: 邪悪の王 [×]
2023-10-18 13:23:00

へぇそんなに……みんな君を頼りにしてるみたいだ
(年単位でこの店にいるのも納得の手際で仕事を進める様子を眺めていれば、様々な所から声がかかっていてここで頼りにされ慕われている存在なのは一目瞭然で、微笑ましい様子に小さい笑みを浮かべ。テーブル拭きのあとに食器磨きをしながら忙しなく働く様子を見守っていれば、興味はそのうち周囲にあるオバケやクモの飾り付けに移って、お店を見回すようにしながら賑やかな飾りつけを眺めていて)

25: 甲斐宏明 [×]
2023-10-18 16:37:44

…看板、終わりましたよ!
(背丈にそぐわぬ可愛らしい丸文字の看板を入り口の前に立て、キッチンに向けてそう報告する。じゃ次紅茶、と返事が返ってくると苦笑しつつキッチンの中へと入り、慣れた手付きで紅茶を淹れる作業に移った。店員の一人が店を開けるなり、待っていたらしい客が数人入ってきては、奇妙な格好をした見知らぬ店員に不思議そうな視線を投げ)

26: 邪悪の王 [×]
2023-10-18 17:08:09

おぉ……良い香り。……ヒロアキ、ほんとにここは日本って国でトウフとかン/コ/ソ/パって国じゃないんだよね?
(キッチンに戻ってきたのをみると、食器を磨きながら紅茶をいれるようすを眺めて、いい香りが辺りに漂えばゆっくり深呼吸して香りを吸い込んで。しかしその匂いでセバスチャンの紅茶を懐かしく思えば、自分の国のことが浮かんで最後にもう一度確認するように問いかけて)

27: 甲斐宏明 [×]
2023-10-18 17:40:09

…ンコ…えっ?
(いつの間にか紅茶を淹れている様子を見られていたようで、紅茶と向き合う際の、愛想の欠片もない真剣そのものの表情を慌てて立て直す。当然ながら問い掛けられた国の名前には一切覚えがなく、思わず聞き返しながら首を傾げて)
…すみません、その国は存じ上げないですね。ここは正真正銘、日本ですよ。

28: 邪悪の王 [×]
2023-10-19 07:04:56

そっか……ヒロアキ、多分僕ここじゃない、異世界から飛ばされたんだと思う。ここは僕の世界と似てるようで違うんだ
(分かりきっていた答えだったが改めて自分の知っている国がなく、自分の知らない国にいることを確認し、ダ/グ/デ/ドの言っていたことを思い出すと、店が賑わいを見せるのをどこか遠くの世界を見つめるようにしながら言って。他の王の行方も分からず帰り道も分からなくて、困ったような笑顔を浮かべ)

29: 甲斐宏明 [×]
2023-10-19 10:25:34

…色々と大変なんですね。
(急に飛び出してきた異世界、という言葉に、こちらも困ったような笑顔を浮かべて言葉を返す。沈黙を紛らわすように、今しがた淹れたばかりのダージリンの華やかな香りがふわりとキッチンに広がる。黙ったままティーポットに少し残ったダージリンを小さなカップに移し、相手の方へそれとなく差し出し)
…ところで、不躾なことを聞くんですが…その、異世界?から来たのだったら、住む場所はあるんですか?

30: 邪悪の王 [×]
2023-10-19 23:05:29

え?えっと住むとこはないけど……信じてくれるのか?異世界から来たってこと
(軽く流されるような言葉を言われさすがに現実味のないことを言ってしまったかと苦笑いを浮かべていたが、新しい紅茶が差し出されて住まいの事を問われると目をパチパチとさせ。てっきり冗談だと取られたと思ったのに、意外そうな顔をして遠慮がちに紅茶を受け取ると両手で包み込んで目を伏せて)

31: 甲斐宏明 [×]
2023-10-19 23:20:21

…確かに、異世界なんて突拍子もないですが…
(次いで何か言いかけたものの、注文が入ったらしい。一旦そこで言葉を切り、淹れ終わったダージリンのカップをトレイに乗せ、テラス席の客の方へと運んでいく。客に笑顔と共にダージリンを届け、再びキッチンへ戻ってくるとふわり、と柔らかく穏やかな笑みを浮かべながら、先程の続きを)
…どうしてですかね。ええと…ギラ?さんが、嘘を吐いているようには感じられないんですよ。

32: 邪悪の王 [×]
2023-10-20 11:36:12

……ほんとに君は優しいな。ここにきて最初にあったのがヒロアキでよかった
(話しかけた所で注文が入ってしまったのか会話が一時中断し、その間にダージリンティーを一口飲み。ふわりと広がる香りに笑顔をうかべていると、戻ってきた所で同じような笑みが浮かんでいて。出会ったばかりなのに信頼してくれていることに照れくさそうにはにかみ)
甘えてばっかりで悪いんだけど、ここら辺で泊まれるところってどこかな?公園とかでいいんだけど……

33: 甲斐宏明 [×]
2023-10-20 14:06:07

ううん…近くならネットカフェ…ですかね?…あ、でも…
(泊まれる場所=公園、と聞こえた気がするが、それは聞こえなかったことにした。だがそう口に出してから、目の前の相手は恐らく身分証明書など持っていないであろうことに気付く。身分証明書が無くても泊まれる場所、と唸りながら頭を捻って絞り出した案に苦笑しつつ、苦肉の策を述べて)
…泊まる場所、僕の家でも構いませんか?僕の家、一人暮らしには広いので部屋が余ってるんです。

34: 邪悪の王 [×]
2023-10-20 18:42:36

ネット、カフェ…………え!いいのか?!じゃあ迷惑じゃなければ、君の家に行ってもいいかな?すぐに帰る方法を見つけるから!
(聞きなれない単語が飛び出すと名前からして蜘蛛のカフェだろうかと想像して、王の一人である彼ならそういうことも出来るのだろうかと想像を広げていると、突拍子もない案が出てきて目を丸くさせ。突然こんな見ず知らずの人間を泊めるのは迷惑だろうが行く宛てがないのは事実で、外で寝る必要がないのはとても有難い。引け目はあるものの帰るまでの短い時間ならばお世話になろうと決めて)

35: 甲斐宏明 [×]
2023-10-20 19:35:48

…ふふ、勿論大丈夫ですよ。
(目に見えて表情が明るくなった相手を見ていると、思わず普段よりも緩んだ笑みが口から漏れふ。その後も引っ切り無しに入る注文に対処し、注文が途絶える頃には既に夕方近くになっていた。客も2、3人程になっており、時計に目線を投げてから控室に戻ってエプロンを脱ぐと鞄を持ち、同僚と相手に声を掛けて)
…今日、お先です。……行きましょうか?ギラさん。

36: 邪悪の王 [×]
2023-10-20 23:43:36

あぁ!よろしくヒロアキ
(食器磨きや食器洗いをしてお店を手伝いながら働く様子を眺めて。店員に慕われているのもよく分かっていたが、お客さんからの評判も良さそうで柔らかな笑みで話す姿を微笑みながら見ていて。やがて店は落ち着きを見せて仕事の時間も終わった様子で、エプロンを世話を焼いてくれた店員に返すと一緒に店を出て)
それにしても……お世話になるなら何をお返しすればいいかな?

37: 甲斐宏明 [×]
2023-10-21 15:07:18

…そうですね…掃除…?
(家へ帰る道中、相手からの言葉に困ったような表情を浮かべた。正直なところ、別に相手からの見返りを求めていた訳では無いのだが─強いて挙げるなら、で思い付いたことを口に出す。最近は出来ていないことを思い出したように苦笑して)
…あ。でも、無理にとは言いませんよ。気が向いた時だけで大丈夫です。

38: 邪悪の王 [×]
2023-10-21 22:58:15

掃除なら任せてくれ!僕孤児院出身だから家事とか結構得意なんだ
(お返しに掃除と言われるとパァっと顔を明るくさせて自信満々に自分の胸を叩き。他人の世話をするのは孤児院で手慣れていて自分の分だけでなく誰かの分まで家事をするのは慣れていて、存分にお返しができるだろうと意気込んでいて。相変わらず見慣れない街並みにキョロキョロと辺りを見回しながら歩き)

39: 甲斐宏明 [×]
2023-10-22 09:18:11

…色々あるんですね。
(孤児院、という単語が耳に入ると目に見えて眉が下がり、叱られた犬のような表情を浮かべる。が、すぐに表情を持ち直すと見慣れた風景を手慣れた雰囲気で歩き、自宅のあるマンションに戻ってきた。部屋の鍵を開けて電気を点けると、それなりに整理されたモノトーンの部屋があり)
…ここが、僕の家です。あっ、好きに寛いで貰って大丈夫ですよ。

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