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 日溜まりを縫いつけて ( 〆 ) /149


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自分のトピックを作る
101: 芹澤 透 [×]
2023-02-03 22:17:55




おう。見たいって言ってたもんな、行くか。
( 幾度も礼を言われた末に触れ合い広場へ戻る親子を見送り。隣で随分とご機嫌な調子の幼馴染を微笑ましく思いながら、首肯と共に同意の旨伝え。アナウンスによれば現在地点から大して距離のない模様で、人波に逸れないようにと今度はこちらから手を差し出し様子を窺い )
出たな、質問攻め。はいはい、可愛いお強請りな。…んや、でもマジで感謝はしてるぞ。他に誰がいんだよ。





102: 永井 菜月 [×]
2023-02-03 23:14:52



…うん!早く早くっ。
( どのタイミングで手を出そうかと密かに悩んでいたのだが、幼馴染が先に手を差し出してくれた事に驚きはあるものの嬉しさの方が勝り。躊躇うことなく手を重ね今度はギュッと握り返し幼馴染の隣に並ぶように歩き出し )
そういうこと!よく分かってるじゃん。…なんかそんなに言われるとちょっと照れるんだけど。おっ、ナイスツッコミ!




103: 芹澤 透 [×]
2023-02-04 00:43:37




はいはい、転ぶなよ。
( 握り返された手に僅かに瞠目すれど、垂れた目許を弛めぎゅっと握り返し。茶々を入れながらも無邪気な姿に癒されつつ、早速目的地へ到着すれば丁度スタッフとペンギン達の群れが登場するところで )
…言わされてんだよなぁ。照れんだ?お前押しに弱そうで心配になるわ。一人でも賑やかだなー…、若いってすげぇ。





104: 永井 菜月 [×]
2023-02-04 07:24:28



透くんが繋いでてくれるからだいじょーぶ!
( 繋いだ手を相手に見せるようにやや上に掲げ。ペンギンの群れが登場すれば周りからは歓喜に満ちた声が上がり。この時を見逃すまいと咄嗟に幼馴染との手を離し、スマホをペンギンに向け動画に納めようと最前列へと移動し始め )
だって褒められる事滅多になかったし…。え、壷売りつけられそうとかそういう系?人生1回きりだし楽しまなきゃ損でしょ。透くん…は無理か。




105: 芹澤 透 [×]
2023-02-04 08:38:50




すげぇ人気…。菜月戻って来れるか?これ。
( 嬉々として最前列に向かう幼馴染を目で追いながら、一際長身の自身が邪魔にならぬよう輪の外からペンギンの群れを眺め。次々と集う人々で直に幼馴染の姿も認識し難く、少々の焦りが滲む調子で独り言ち )
へえ、じゃあお兄さんが褒めまくってやろうか。…それもあるけど変な男とか。おい、勝手に諦めんなよ。





106: 永井 菜月 [×]
2023-02-04 09:21:03



うわ~…かわいい!──あれ、透くんどこ…?
( よちよちと覚束無い足取りで歩くペンギン達は可愛いの度を通り越していて。一瞬の動きも見逃さずひたすら動画や写真を撮りまくり。そろそろ終わりのアナウンスが流れ幼馴染がいた所に戻ろうとしたがその姿は見当たらず、自分の勘で進んだは良いもののそれは幼馴染がいる場所とは反対で )
…透くんにそれ言われるとなんか怖い。変な男?ないない!私に声掛けるモノ好きな男居ないって!だって透くん賑やかなの無理そうじゃん?




107: 芹澤 透 [×]
2023-02-04 14:30:32




……これ、絶ッ対逸れたな。
( イベントが終われば散り散りになっていく人混みの中、目を凝らすも幼馴染の姿は非ず。休日特有の人混みの多さを考慮するに流されでもしたのか、それとも。悪い方面へ考えが傾き始めては思わず額を抱え嘆息し。兎にも角にも探しだす他に術は無く、一先ずは最終的な目的地であるイルカショーが行われる場所を目指し )
や、なんでだよ。んな事無いだろ…、お前が気づかねぇだけじゃねぇの。学生時代はそれなりに好きだったよ。でも今はそれ以上に癒されたいっつーかね。





108: 永井 菜月 [×]
2023-02-04 16:07:19



どうしよう、完全に迷子だよ…。
( 取り敢えず人混みから反れる事に成功したものの、現在地が把握出来ておらず通行の邪魔にならないように近くにあった壁に凭れかかり。暫くすると2人組の男に「こんな所で何してんの?」等としつこく絡まれ。初めは無視し続けていたがそれも限界がきていて )
だって裏ありそうだもん。いやー、今までそういうの経験しなかったし、この先もないと思うよ?癒されたいんだ、社畜になっちゃってるもんね~。




109: 芹澤 透 [×]
2023-02-04 16:52:46




──彼女に何かご用で?
( 館内を歩き回り隈無く視線を走らせている途中、如何にも見覚えのある姿と男二人組の影を視認。恐らく絡まれているのだろう、遠目からでも困惑している様子が見受けられ。足早に幼馴染の元へと向かい、男の一人が幼馴染に伸ばそうとした手をパシ、と力強く掴み上げ敢えて凪いだ声色で上記を述べ。背丈の威圧感に加え完璧な迄の営業スマイルで〝彼女〟と強調して仕舞えば「男連れかよ」と舌打ち交じり二人組は退散していき )
褒めた代償強請る程終わってねぇよ、お前ン中の俺どうなってんの。…早速絡まれてた癖に何を。残業代が出るだけ有り難いと思えば、うん……猫カフェにでも癒されに行くか。





110: 永井 菜月 [×]
2023-02-04 19:13:58



透くん…!助けてくれてありがとう。
( 何度か無視した後に痺れを切らした男1人の手が伸び、もう少しで掴まれるといった所で間一髪聞き慣れた声に顔を上げ。男連れだと分かり去って行くのを確認すれば幼馴染が口にした〝彼女〟というワードご頭から離れず「…さっきのって助けようとして言ってくれただけだよね?」と俯きながら問いかけ )
あ、ごめん。流石にそれはなかったか。い、今のはたまたまだから…。ん~猫カフェいいよね!ちなみに…私じゃ癒されないってこと?




111: 芹澤 透 [×]
2023-02-04 20:06:46




今回は仕方無かったけど、あんま俺の傍から離れんなよ。心臓が幾つあっても足りねぇ…。
( 振り返る頃には普段の様相に戻っており、怪我が無い事を確認するなりホッと脱力して。幼馴染の問いに首を傾げ数秒、つい先程勢いで吐いた発言に合点がいき「悪い、ああ言った方が向こうも諦めつくかなってさ。流石に俺が彼氏じゃ嫌だろ」と苦笑零しつつ頬を掻き )
…で?怖い要素無くなった訳だけど、褒めて甘やかすくらいなら出来るぞ。それでも心配なのは変わんねぇから、俺が守ってやれる範囲に居てくれよ。…癒されるけど。菜月でも十分。





112: 永井 菜月 [×]
2023-02-04 20:47:15



心配かけてごめんなさい。今度からは気をつける。
( 安堵から脱力する幼馴染の姿に相当心配をかけてしまったと感じ、その場で深く頭下げ謝罪の言葉を。苦笑い零す相手にゆるりと首を振り「…別にそんな事思ってないけど。寧ろ透くんの方こそ私見たいなお子様が彼女だと嫌なんじゃない?」と同じく苦笑いしながら気まずそうに視線逸らして )
…うん。じゃあお言葉に甘えて褒めて甘やかしてもらおっかな。そうやって心配してくれる所昔から全然変わってないね!これからは沢山守ってもらうから覚悟しといてよね~。…ほんとに?私ちゃんと癒してあげれてるんだ…嬉しい!




113: 芹澤 透 [×]
2023-02-04 22:26:57




分かってんなら良し。この話はお終いな。菜月だって怖かった筈だろうし気負わずに。…泣かなくなったの、偉いな。
( 律儀に深々と下げられる頭に、ぽんと掌を相手の頭に置き幾度か撫でた後に何時ぞやの幼馴染の姿を思い浮かべ。逸らされた視線と気不味そうに告げられた言葉に対し少々不服げな面持ちのまま、片手の平で両頬を柔く掴み半ば無理矢理こちらを向かせ「俺は嬉しいけど」と真っ直ぐ見据え短に本心告げ頬を解放し )
じゃあ約束な?本編の方でたっぷり甘やかすし守るつもりなんで、お前も覚悟しておくように。正直大分癒されてるけど、そんなんで菜月が喜ぶ理由が分かんねぇ…。





114: 永井 菜月 [×]
2023-02-04 23:19:47



流石にもう泣きませーん、…いつの話してんの。
( 頭を撫でられた瞬間蘇る幼少の頃の記憶。あの頃は何かある度に泣いて幼馴染に慰めてもらった事が何度かあり。両頬を掴まれ幼馴染と目線が合う形になると、動揺から瞬き繰り返していればふと聞こえた幼馴染の言葉に一瞬時が止まった感覚に陥り「…えっ、それ本気で言ってる?」と何とか絞り出した言葉がそれで )
はーい!私も楽しみにしつつ覚悟しておきまーす。透くんには分からなくていーのっ。ねねっ、例えばどういう所に癒されてたりするの?



115: 芹澤 透 [×]
2023-02-04 23:45:50




冗談で言わねぇよ。…あ゛ー……なあ。こういう感情をハッキリ言葉にしたら、お前帰っちまいそうで怖いんだよ。
( 幼馴染の反応を見るに確実に見誤ったかと胸元が重く鎮む感覚を憶えるが、発言を取り消す事を厭い僅かな間を置いて口を開き。但し慎重に言葉を選べる程冷静では居られず、粗削りな返答となってしまい )
っはは、元気なお返事あんがと。焦らすなぁ、ヒントくれよ。……秘密、俺ばっか恥ずいだろ。





116: 永井 菜月 [×]
2023-02-05 08:22:47



帰るわけないじゃんっ。私単純だからさ、そんな事言われたら期待…しちゃうよ?
( 確信がある訳ではない、でももしかしたらなんて心のどこかで淡い期待を抱く自分がいて。一先ず冷静になる為に深呼吸し「…えっと、次見に行こ?そろそろイルカショー始まるんじゃないかなっ…」とこの場の雰囲気に耐えきれず移動促し )
ヒント言ったら答え分かっちゃうからヒント無し!あーあ、秘密にされちゃった。




117: 芹澤 透 [×]
2023-02-05 14:52:24




…期待してくれりゃ良いのに。──もうそんな時間か。了解、行くか。
( ぽつり相手の耳に届くか否か不服げに零し。場所は先刻相手を探し回ったついでに把握しており、腕時計を一瞥するなりひとつ頷いて歩み始め。着いて来てるであろう幼馴染に「水族館の後もまだ行く場所あるから、海水被る前席は無しな」と釘を刺し )
っはは、お互いに言えねぇ事あんのな。つーか、ヒント言ったらバレるって。んな答えと直結してんの?





118: 永井 菜月 [×]
2023-02-05 16:00:44



……?あ、待って!また逸れると迷惑かけるから…手繋ご。
( 何か聞こえたような気がしたが特に気にする素振り見せず。先を歩く幼馴染に制止促せばほんのりと頬染めゆっくり手を差し出し。予め釘を刺されると多少不服そうに「…はあい。水かからない席が空いてればいいけど」と続け )
ある意味似たもの同士ってやつ?…う、さあね~…。ご想像にお任せするという事で!




119: 芹澤 透 [×]
2023-02-05 17:56:59




次こそ離す事ないようにな?
( 振り返った先差し出された手に視線留めれば、柔く笑みその手を握り。状況的に幾度か阻まれた一日を思い起こし、茶目っ気のある笑みを携え幼馴染の顔を覗き込み )
さあ?どうだろうな。明らかな反応してっけど…、じゃあ勝手に想像しとく。





120: 永井 菜月 [×]
2023-02-05 20:45:07



うん、ぜーったい離さないから。
( 次こそは何があっても離さないと心に決め、握り返された手に僅かに力入れ。幼馴染と並んでイルカショーが行われる場所まで移動すると、既に席は埋まりはじめていて空いている席を探し )
何だかんだ幼馴染だし、気は合うよね!良い方向に想像して貰えると助かる~。




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