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ROSARYー変わり果てた世界で戦い続ける者たちー/1267


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905: イカロス [×]
2023-03-26 23:39:00

>all

(/主様、参加許可誠にありがとうございます!パターンを2つ作ってみたのでどちらか絡みやすい方を選んでいただければ幸いです。こんな無駄に長い上に支離滅裂な文章ですので無理をして絡まずにスルーしていただいてもかまいません。皆様、よろしくお願いいたします。)

【パターン1】

酒場の提出「イカロスさん、今日羽振りいいね。何かいい事あったのかい?」

ああ、実は馬鹿共を一掃している途中でお宝が手に入ってね。この時計はそのひとつだ。(この世界に昼という概念はなく、24時間営業の酒場はいつも人でごったがえしている。利用客の大半は札付きのワル共だ。普通の一般人が来る方が珍しい。それにしてもギャングという奴らは似たような話ばかりして飽きないのだろうか?話題に上がるのはギャンブルや女、ドラッグ等下品な内容が殆どで自分が座っているカウンター席の周りから下劣な話題が聞こえてくるたびに耳が腐りそうだ。それにも関わらずに利用している理由は高い金さえ払えば、本物の酒と新鮮な食材を使用した美味しいツマミが楽しめるのと客が非常に多いので待っているだけで仕事の話が舞い込んでくるという2つの大きなメリットがあるため多少の事は我慢できる。ただ、気分は良くないので混ぜ物がないスコッチをワンショット口に放り込んで、自分で自分のご機嫌を取ることにする。今度は少し背伸びをしてX.Oブランデーのロックを注文すると酒場の店主に話し掛けられた。高い酒ばかり飲んでいるので羽振りがいい事に気づいたのだろう。せっかく話題を振ってくれたので店主に見せるためにバックパックから取り出した高級時計をカウンターに置きながらギャングを倒した際に戦利品が手に入った事を話す、店主は話を聞きながらも高級時計の方に視点が行き、驚きの声をあげ)


巨漢の男「てめぇがイカロスか?」

ああ、間違いなく俺はイカロスだ。何用でこんな所まで?

巨漢の男「てめぇ!しらばっくれんじゃねぇ!俺の弟を殺した事も!弟が愛用していた時計まで奪いやがった事を!全部知ってんだよ!」

ああ、なるほど。この時計を持っていた人のお兄さんね。フッ……お気の毒様。

巨漢の男「ふざけやがって!俺の家族に手にを出した事を後悔させてやる!」
(時計の話で盛り上がりながらも店主は無駄のない洗練された動きでブランデーを提供してくれた。グラスを持ち上げて見ると氷が揺れてカランと音がなる。人の手で削られて出来た綺麗な球体の氷を鑑賞していた所に突然の邪魔者がやって来た。酒場の扉を乱暴に開けて入ってきたのは頭以外の全身をサイボーグ化した巨漢の男とコバンザメのように男についてくる愉快な手下達でイカロスを見つけては大きな足音をたてながら近づいてくる。おそらく、時計と持ち主の命を奪った者に対してお礼参りに来たのだろうと察しがつけば、ブランデーを一気に飲みして気合いを注入したイカロスは席から立ち上がってゆっくり近づいて行く。互いの距離が1m未満になった所で大男の方から声を掛けられた。お前が本物か?と聞いているだけのように見えるが、大男の弟が殺されてからまだ半日もたっておらず、目撃者の証言から犯人が誰なのか確信を得てから来ているので″覚悟は出来ているか?″という意味なのはすぐに分かったが、相手を挑発するためにあえてとぼけて見せる。相手は当然激怒して声を荒げているのにと関わらず、時計と弟の事を鼻で笑う事で怒りの燃料をさらに投下させ)


巨漢「へへへ……俺の腕を見ろ!てめぇに復讐するためだけに特注で作ったんだぜ!他にも――」

御託はいいからかかってこい……

巨漢「……この……なめやがって!ぶっころしてや――ガッ!?」
(さあ、会場は盛り上がってきた、酒を飲みながら様子を見ていたならず者達がゾロゾロと周囲を取り囲む、彼らは喧嘩の類いが大好きなので観客として近くで見たいのだ。大歓声をあげる下品な観客達の中心には傭兵イカロスと怒りが頂点に達した大男が対峙し、この酒場は即席の闘技場と化している。巨漢の男が改造した腕を見せつけてダラダラと説明をし始めたので強制的に会話を切ってかかってこいと最後の挑発をする。堪忍袋の緒が切れた男は腕を大きく振りかざして殴り掛かろうとしている。イカロスはこの瞬間を狙っていたのだ。大男の攻撃をかわして相手の懐に飛び込んでアッパーを叩き込む。弱点である顎にパワーアーマーによって常人の倍に強化されて一撃を叩き込まれたのだ、デカブツは脳震盪を起こしたのか泡を吹きながら失神して倒れ混む。彼がイカロスに見せつけた腕は確かにすごい、掴めば人間の体など杏仁豆腐のように潰せるだろう、だが、力に過信するようでは長生きは出来ない。現に挑発によって感情的されて冷静さを失い、あっさりと敗けてしまったのだから。ボスがやられてパニック寸前の手下達にイカロスは倒れた男の回収を頼み)お前達、悪いんだけどソイツを片付けてくれないか?


もう、これ以上面白い事なんてないぞ。野次馬はとっとと失せろ。(白熱した戦いを期待していたが、拍子抜けな結果に終わった観客はガッカリした様子で中にはため息をつく者さえいる。イカロスは邪魔な観客に対して試合は終わったから自分の席に戻れとならず者達を追い払う。酒場に平穏が取り戻されるとイカロスは自分が座っていたカウンター席にゆっくり座り)


はぁ……アホのせいで酔いが覚めてしまった。ブランデーもう一杯頼む。

店主「あいよ!……所でずっと気になっただが、なんで酒を飲む時にいちいちヘルメットをずらして飲んでいるんだ?はずした方が楽じゃないの?」

このヘルメットは俺が俺であるために必要な物だ。だから外すわけにはいかない。

店主「なんだそりゃ?」(軽くため息をした後、自分な気分が悪くなってしまったので景気付けにブランデーのおかわりを所望する。おかわりが提供されれば店主との雑談が再開され)



【パターン2】

(早朝をむかえた孤児院、本来ならばうっすらと覗かせた太陽が空を光に染め上がるのだが、この世界では空に覆った闇を追い払う暖かな光は永久に届くことはない、これはDOGMAの所業によるものだ。孤児院を経営する老婆は入口近くの受付で事務をしているが、太陽の光が期待できない孤児院内部ではランプと質の悪い蛍光灯だけが頼りなため、ロビーは薄暗く、老眼鏡をかけていたとしても事務作業は非常に辛いようで老婆の表情は疲れが現れ始めて、思わずため息が漏れる。その時に孤児院の玄関ドアからノックをする音が聞こえる。老婆は試しにドアを開けてみるとDOGMA兵とそっくりな見た目をしているが、胸に貼られた十字のステッカーですぐに分かった傭兵のイカロスだ。バックパックと両手に持ったいくつものビニール袋には新鮮な食材や子供達が好きそうなお菓子をはち切れんばかりに詰めて持ってきており)すまん、闇市でお目当てがなかなか見つからなくて遅くなってしまった。

いやいや、遠慮せずに受け取ってくれ。はぁ……さすがにこの量は多いな……あっ、お金はここに置いておくから(食料と資金が枯渇し、苦しんでいたので助かったのは事実だが、質のいい品をここまで買い込むのにどれだけのお金が使われたのだろうかと考えると老婆はさすがに申し訳ないからと断ろうとするが、適当なテーブルを見つけたイカロスはせっかく持ってきたからと荷物を全て置く事によって半ば強引に受け取らせる。その後、思い出したかのように孤児院の寄付金(孤児院が数ヶ月分出来る位の金額が入っている)を受付に置いた。用事をすましたからと帰ろうとした瞬間、2階からバタバタと大量の足音が聞こえたイカロスはすぐ状況を察し)しまった、子供達を起こしてしまったか……少し悪い事をしたな

おはよう!お前達元気にしていたか?(まだ幼い孤児達があのおじさんが来てくれた!と歓迎するかのようにゾロゾロと集まって来る様子を見たイカロスは子供達の視線に合わせるためにしゃがんで挨拶を交わす。面倒見のいい彼は孤児たちから人気なようで遊びに誘われたり、面白い話を聞かせてと取っ替え引っ替え声を掛けられる。テーブルに置いてあるビニール袋に中にある綺麗に包装されたプレゼント箱を見つけた10歳にも満たない少年は袋から箱を取り出して「おじさん、これは何?」と質問する。質問されたイカロスは思わずあっと声を出してしまう、質問をしている少年の誕生日は明日なので孤児院の人に頼んでサプライズとして誕生日当日に渡して貰おうという試みが失敗してしまった、やらかしてしまったのだ。どうしょうかと考えてみたもののバレてしまったものはしょうがないと割りきることにして、プレゼント箱の質問については口で説明するよりも見てもらった方が早いので開けてもらう事にして)あっ……えっと、そうだな。とりあえず開けてみてくれ

おお、喜んでくれてよかった!探し回ったかいがあったな!…………すまない、一緒にキャッチボールをしたいが、仕事があって今は出来ないんだ……分かってくれ。(イカロスに言われるままプレゼント箱を開けて見ると新品のグローブが、つけて見るとその少年の手のサイズにピッタリと収まる。野球選手が夢だった少年が欲しくてたまらなかった綺麗なグローブを貰って大はしゃぎしている。闇市を必死に探し回ってやっと手に入れたプレゼントを喜びながら受け取ってくれるだけでイカロスの苦労が報われたような気がして、ヘルメット越しで外からは分からないが笑みがこぼれており)

…………すまない、一緒にキャッチボールをしたいが、仕事があって今は出来ないんだ……分かってくれ。(貰った新品のグローブを片手にさっそくキャッチボールを誘うが、イカロスは躊躇しながらも断ってしまう。彼は嫌で断っているわけではない、子供達と遊んでいる時は荒れた世界を忘れる事が出来るために本当に助かっている。だが、仕事をしなければいけない以上遊んであげることは出来ない。悲しそうな顔をする少年に励ましの言葉を送り、イカロスは小指を出して指切りげんまんをして約束を必ず守ると誓いをたてる。少年の機嫌を取り戻す事に成功したイカロスは孤児院を後にして、下層へ続く道を徒歩で移動し)そんな顔するな、また今度遊んであげられるから大丈夫!心配するな!おじさん、ちゃんと約束するから、ほら指切りげんまん。

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