自分のﾄﾋﾟｯｸを作る
68： リナ・クロムハーツ　[×]
2023-01-07 05:37:59

〈世界の階層化〉

セントラルドグマ建国後から世界情勢は大きく変化していった。怪物や大型機械を用いた戦争に次ぐ戦争。薬の蔓延により世界は崩壊。
セントラルドグマは世界で唯一黒煙と灰を克服した国家を謳い、新鮮な食料や最新鋭の技術を独占。完全な裁量でそれらの流通を制限している。これにより、人々の生活、社会運営すらDOGMAからの援助なしでは行えない状態である。事実上の世界征服を成し遂げたDOGMAは、忠誠と貢献度で企業や人員を独自に判断。DOGMAからの評価が高い順にセントラルドグマ内部、セントラルドグマ近郊へ配置していくことで、DOGMAの思想に同調する組織で周囲を固め、第一次セントラルドグマ攻略戦時以上に堅固な守りを固めている。
島国であるセントラルドグマの外周は、そこから離れれば離れるほどDOGMAへの貢献度の低い、DOGMAが管理するまでもない人間の生活区と非活動区になっており
、流通も制限されている。よって外周から離れれば離れる程治安が悪くなり、セントラルドグマからの恩恵を一切受けられない距離にある、荒廃した地区を最下層とし世界の中心であるセントラルドグマが最上層と呼ばれている。

・最下層
DOGMAによる侵略と、抵抗する義勇軍の小競り合いで完全に崩壊したコンクリートジャングル跡地。人の住める状態で残されたビル群は皆無で鉄パイプを骨組みにしたボロ布テントが至る所に作られている。非常に気温が低く、あちこちに火を焚べたドラム缶が見られ、ガスも電気もほとんど来ていないことが伺える。一部はトタンを使った小屋で生活しているが、それすらここでは一握りの上流階級扱いである。周囲には汚染された非活動区が多く、灰が緩やかに進行してきており活動区でもマスクの着用が推奨されるが、当然この階層の住民にマスクを手に入れる手段はない。
食事もセントラルドグマからは一切の流通がなく、巷で流通している栄養補給用の錠剤が主流だがこの階層では、それに似せられた非合法ドラッグが蔓延しており住民の8割は中毒者と言える。
瓦礫の山の中には、前時代にDOGMAのライバル企業が開発していたであろう技術データや、故障して廃棄された当時の兵装が眠っている。噂によると時代背景に関係なく凄まじい能力を発揮する特級の大業物がどこかに存在するらしいが詳細は不明

・下層
現在、ROSARYの多くのチームがこの階層で活動を行っている。建物は疎らに崩壊しており、人々は壊れていない、もしくは倒壊度の低い建物を住居としている。
最下層の人間を食い物にしてここに上がってきた者が殆どのため無法者が多く生活している。そのため、街の趣味嗜好も下品なネオンにバーや賭博場と娯楽に特化しており、路上には酔っ払い、薬中等々が溢れていていざこざも珍しくはない。
かつて反映を誇った大型ショッピング施設に取り付けられた屋外大型スクリーンはセントラルドグマの番組を受信する、数少ない手段であり、この周囲には常に多くのゴロツキが屯している。
かつての街としての形も辛うじて残っていることから、工場や軍の出張所が生きており、そこにDOGMAから奪取した機材を配置することでROSARYはアジトを作っている。
周囲は非活動区が多いものの、一部汚染されていない自然も残っており僅かだが作物を育てたり、魚を捕まえたりと天然の食材を得ることが可能。自給自足の可能性により、支配力が弱まることを面白く思わないDOGMAは
この土地を破壊するために定期的に兵を送ってくるがROSARYや傭兵団に撃退されている。土地の規模が小規模なため、DOGMAも本腰を入れた介入はしてこないのでこの土地は安泰と言える。
土地の恩恵と高層からの廃棄物や売れ残り、所謂お零れのお陰で錠剤以外の食材も手に入るが品揃えはバラバラ。欲しい時に欲しいものが手に入るほどの自由度はない。

・高層
DOGMAへの貢献度の高い企業、人員の生活区。天然の水源も存在し、建物や道路も整備されている。
セントラルドグマからの物資援助を受けて様々な分野の生産・加工が行われており、生産された物資がセントラルドグマに戻された上で、高層全体に必要分が振り分けられる仕組みになっている。再分配前のセントラルドグマの取り分は約65%とされており、実は高層も豊かというわけではない。生産量を虚偽申告し、自分達の取り分を多くしようとした者が過去には居たらしいが高層の住民は揃って"彼"のことは口にしない。
大型工場内では人工照明による作物の大規模栽培も行われており、この階層とセントラルドグマはこの時世においても食生活は潤っている。
ROSARYの目下の目標はこの階層を攻め落とし、現行のDOGMAの技術を奪取、再びの装備拡充を図ることである。現在高層の入口はROSARY　A級相当のサイボーグや機械兵に守られており、高層内部には更に多くの防衛システムや軍が配備されているという情報あり。強行突入は可能だが侵入した先での前進が難しいことと、撤退しても下層まで追撃されたら一溜りもないことからROSARYは攻めあぐねており、階層感での小競り合いに留まっている。

・最上層
島国の城塞国家セントラルドグマそのものを指す。
外からは中央に聳える天まで届くタワーと、それを囲うように仰々しい装飾のビル群が確認できる。
詳細は一切謎に包まれているがDOGMAの重役は全てここに集結していることと、最新鋭の軍事技術により堅固な守りを誇っていることだけは判明している。
かつての第一次セントラルドグマ攻略戦では特A級を凌ぐサイボーグがいたとの報告も上がっている。
黒煙と灰を克服したと謳っている世界の中心。
ROSARYの最終目標はこの国そのものを破壊することである。

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