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ROSARYー変わり果てた世界で戦い続ける者たちー/1267


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249: リナ・クロムハーツ [×]
2023-01-22 03:26:39

〈非活動区における独自生態系構成の起源〉

DOGMAは強化薬品、サイボーグ化を用いて人体兵器を生産する過程で人間以外の生物にこれらの技術を投与する実験も開始した。
結論から言うと、この実験は失敗に終わったのだがこの原因が"不可能の三竦み理論"である。これは

1.人間以外の生物にサイボーグ化技術を施すには、手術に耐えうる体力が足りない

2.体力を増強するために強化薬品を投与するためには、副作用による凶暴化を電子命令で制御するための脳改造手術が必須

3.脳改造手術を施すには生物の脳味噌が適しておらず、強化薬品投与は無謀。生物を兵器にするためにはサイボーグ化が最良の方法であるとされる

以下、1からのループというものである。

勿論、この理論に当てはまらない強靭な肉体と体力を持ったゴリラ、ライオンという大型生物のサイボーグ化や、様々な異論に則った実験は執り行われたが現在まで実戦投与できる個体は存在しない。
最近では、人体兵器で十分な戦果が上がるにも関わらずわざわざ動物を兵器化する必要性が疑問視されており、DOGMA内で研究予算の大幅な縮小が行われた。
それと同時に研究プロセスも"動物そのものを兵器として用いる"から"動物の力を軍事利用する"に置き換わり、人体兵器に動物の細胞移植をする『獣人』の開発がメインとなった。


旧動物改造計画は事実上の破綻であるが、実戦投入できる個体の生産こそ叶わなかったが、研究成果は決して0ではない。サイボーグ化手術に耐えることは出来たが、その後に体力が回復せず戦力外とされた個体、強化薬品で凶暴化した挙げ句に禁断症状で手がつけられず制御不能とされた個体をDOGMAは不良在庫として非活動区に放流した。
これらは体内から焼かれ、一斉処分されるだろうというDOGMAの思惑とは裏腹に非活動区に順応してしまった個体が数体いる。
体内の炎症に始まり、肌が爛れ朽ち行く間際に人工的に強化されていた肉体が危険信号を感知。独自進化して治癒力が灰の侵食を相殺することにより生存を可能にしている。これらの生物は天然の継続性肺燃焼障害とも言われ、体のどこかには治癒力の源である赤い結晶体が存在している。
厳密には、生物のどこかに結晶体が存在するのではなく、結晶体が本体であり生前の肉体は結晶体の付属品に過ぎず、結晶体から切り離された肉体は四散することが分かっている。


〈非活動区における生命体の詳細〉

非活動区において生存した個体は正確には環境に順応したのではなく、体内を焼く灰の肉体破壊を相殺する程の高い治癒力を獲得したに過ぎない。治った側から常に焼かれ永遠に苦しみ続ける存在であるため、非活動区攻略への貢献度は低いと見て、DOGMAはサンプル回収も行わずに駆逐作業に乗り出した。
駆除部隊の報告と研究員の推察では、生物の治癒力は灰によるダメージの相殺に全リソースを割いていると見られ、灰が吹き荒れる中でならダメージを与えた側から再生されることはないとされている。
実際に物理衝撃のみを採用した討伐作戦も成功していることから上記見解は信憑性を得ているが、これが灰のない環境に出てきた時は治癒力のリソースが外部からのダメージに宛がわれ、討伐は非常に困難ではないかと言われている。
そのため、DOGMAは大規模な討伐作戦を決行したが一部生物は治癒力の他にも肉体が大幅な進化を遂げており、非常に堅固で強靭、討伐が困難なために作戦中断を余儀なくされた。再開までの体勢を立て直す期間の研究でこれら生物は何故か非活動区から出たがらないことが判明し、現在は放置されている。
尚、討伐においては物理的ダメージを与えることよりも全生物が体のどこかに持っている赤い結晶体を引き剥がすことが得策であるとされる。

最新の非活動区監視報告において、生物の個体数が増えていることや、新種と思しき個体の影を見たという報告が上がっているが真偽は不明である。
環境に適応できず灰により焼かれてしまった生物の中には、体内に植物の種を飲み込んでいた個体が居るらしく、それらが根を下ろし灰を濾過しながら非活動区に独自の生態系を構成しつつあることは認められており、新種の発生や非活動区における生物の繁殖も不思議な話ではない。


〈非活動区に進出するメリット〉

DOGMA内では危険な生物が独自の生態系を築いている非活動区に進出するメリットは一切ないという判断で一致しており、現在暫定的な監視のみに留めている。
が、それはエネルギー源に不自由のない上層以上の話であり下層以下に拠点を構えるROSARYではメリットありと判断が下されている。
その理由が、非活動区の植物以外の生物が必ず持つ赤い結晶体である。これは生物たちの強力な治癒力の源であり、高いエネルギー出力を持つことが確認されている。

そのため下層ではこの結晶体の放つエネルギーを電気等に変換する技術がROSARYによって開発されており、アジト内の電源として用いられている。
この赤い結晶体は生物の体から引き剥がすとエネルギーの送信先がなくなり結晶体自身にエネルギーが蓄積し始めるらしく、赤く発光する。その状態で非活動区から持ち出すと徐々に光が弱くなり、一定時間で輝きを失い砕け散る。これが非活動区から生物が出たがらない要因とされているが詳細は不明である。
一般に、強靭な生物ほど摘出後の光度が高い傾向にあり、強い生物の結晶体であればあるほど、一度に生み出すエネルギー量も多いく砕け散るまでの時間が長い。


下層以下の施設ではROSARY開発の装置を模倣した発電機が複数台出回っており、用心棒や便利屋に赤い結晶体の調達を依頼することで電力を賄っている場合と、DOGMA台頭以前に使用されていた発電機の中で、未だに稼働するものを改修しつつ使用している場合とがある。

〈赤い結晶体について〉
正式な名称は定められておらず、ROSARY内でもアジトごとに呼び名はまちまち。
ただ単に「石」と呼ぶ場合や、見た目と使い道から「エネルギールビー」と名称をつけている場合まで様々であるため、複数アジトで共同戦線を張る場合、話題に登場すると上手く伝わらないこともある。
そういった時には"赤い" "非活動"の2つのワードを出すことで解決するのが通例となっている。

巷ではこの赤い結晶体をDoll貨幣のように擦り潰し、その粉末を吸引することでエネルギーの送信先を自身の肉体に指定、強力な治癒能力を得られるという噂が流れているが、これは非常に危険な行為である。
赤い結晶体の摂取により治癒能力が向上するのは確かだが、外部からの破壊が行われない環境では、治癒能力が徒に働き無尽蔵に細胞分裂を促してしまうため、肉体のキャパシティが限界を迎えて、最終的に体が破裂する。完全な誤りだと言い切れないのが、この噂を絶てない厄介な部分である。



〈最新の発見〉
非活動区は場所場所で灰の濃度に違いがあり、灰濃度の薄い地域では植物が旧世代のまま自生している場合がある。
これらは健康的に成長していることは稀で、種のまま休眠状態にあることが多く、発見は非常に困難であるが食糧難を打破する可能性のある極めて重要な因子である。







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