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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
71:
花登伊万里(卯ノ花) [×]
2022-10-14 02:16:13
ええ────そうですか。うんうん……
( 一度蛇口を捻れば止まらない愚痴兼惚気。彼女の花唇から溢れ出るハートがすこんすこんと己が頭にぶつかる。溌剌と鮮やかな色を湛える菖蒲に惹かれ、路傍の人の通り過ぎていく視線が集まっていることも承知の上。このやりとりも毎回のものだが、毎回同じことを思う。──ああ、いいなあ、と。無論羨望というわけではなく、通行人の皆々と同じような感想だろう。生真面目で堅苦しい気性のため、兎角大らかな者の多い花登の中では少々浮く己ではあるが、この時ばかりは受け継がれる血というものを実感する。うーん、かわいい。お菓子をあげたくなる。
普段であれば胸を温めるのみで終わるところだが、自らの状況のせいか、何となく仄暗い影が心に差す。明るく素直で頑張り屋で愛嬌があって、何より本丸運営に問題がない。いいな、ともう一度。きっと彼女も見えないところで苦労はしているだろうに。鳩尾の辺りがじくじくと疼くような感覚がして、それでも姿勢を崩さずに足裏を地面に縫い付ける。気を紛らわせるために口を開くと、かわいい恋慕に振り回される友人を揶揄うように目を細めて )
綾女さんの本丸の長谷部は幸せ者ですね。聞いているこちらがもどかしくなってしまいそうですが、…振り向いてくれる気配は?褒めてくれるようになりました?
(/ 無事伊万里にこにこです~!!ついでに以前言っていた、綾女ちゃんのらぶらぶ愚痴を聞いて本丸で爆弾発言する伊万里についてですが、「長谷部の女性の好みってご存知だったりしますか?」「刀剣男士から見て主との恋愛は抵抗があるものですか?」「長谷部が意識してくれるような言動って…」「主から急に迫られたら困るものでしょうか?」「振り向いてもらえないのって辛いですね…」みたいなことを夢日記の辺りから時折零そうかなと考えています。ストレスと寝不足で癒しのことばかり考えてしまうんでしょうね。
わーなんて律儀な監査官さん!伊万里はかなり甘党なので甘いものは何でも好きですね。ただ個包装が何個も入っているようなものを貰ってしまうと、いつの間にか全て短刀にあげたりしてしまうので、確実に食べさせたいのであれば甘味処に寄ったりするのが一番かと思います。とはいえ知り合って間もないですし、無難に箱菓子を選んで失敗する破敵剣さんも見たかったり…します……!!徐々に最適解を探っていってほしいですね!
ありがとうございます…!!まぁ色々と思うところはあるのですが、とにかくこれでやっと推しの育成ができるのが嬉しいですね~!丁度特命と切り替わるため、折角なので鳩は使わず一日ずつお手紙を待つ予定なので、正式な命日は来週土曜です!カンスト済みの推しが本丸に何振りもひしめいてはいるのですが、それでも一振り目くんが不在なのは寂しいものですね。し、しんどい…… )
72:
綾女 [×]
2022-10-15 00:47:59
( 絶賛片想い中の刀との関係を問われ、「それがね!」と喜色に顔を輝かせながら同期の薄い掌をとって。きゅっと両手で包み込み、恥ずかしそうにはにかむ様、されどやっぱり嬉しそうに繋いだ手をぶんぶんと振るう仕草は、話したくて仕方なかった内緒話を打ち明けるから。
「一回だけ、一回だけあったの!直接聞いたわけじゃないんだけどね、ある日この髪型にしてみたら、朝の報告に来た長谷部が一瞬だけ固まって。その時はすぐ流されたからなんにも聞けなかったんだけど、あとで部屋に呼んだ桑名がね、あたしを見るなり〝ほんとだぁ〟って言いだして。何が?って聞いたら、〝今日の主はやけに可憐だが、いずこに出かける予定があったか〟って、周りに確認してたって…可憐だって!あの長谷部が、あたしを可憐だって思ってくれたの!!」
包み込んでいた手を放し、にへらと綻ぶ両頬に小さな手を当て。ひとしきり小柄な身を捩らせて照れ倒すその乙女な奇行を、向こうにいる当の打刀本人に不審そうに見られているとは夢にも思わない。たとえ気づいても気にしない桃色メンタルの持ち主だけれど。と、またパッと表情を明るくして、これまた矢継ぎ早に秘密の共有をはじめてみせる。
卯ノ花は元々可愛い顔立ちなのに、真面目過ぎる性格のせいか、お洒落やメイクを楽しんでいない。自分で興味を持つようになったら、きっともっと、道行く誰もが振り返るくらい素敵な女の子になるはずだと、期待たっぷりにきらきら輝く目を向けて )
あっ、でもね!あの長谷部にかわいいって思わせたのはちゃんと秘訣があるんだよ。
____鏡の自分に向かって、毎朝毎晩、〝あたしは可愛い〟〝あたしはすっごく可愛い〟って、何回も言ってあげたの。ただの自己暗示だけど、でもそれでファンデのノリがほんとに良くなったり、いつもより上手くアイライン引けたりするんだからすごいでしょ。
卯ノ花もね、あのかっこいい彼氏さんをもーっとときめかせたいてみたいな…ってなったら、これいっぺん本気で試してみて!別に減るもんじゃないし!
(/読みながら笑いでプルプルしてしまいました、それ破敵剣の勘違い絶対不可避じゃないですか~!!ふだん本丸で問われるだけでもびっくりなのに、よもや日記にも書かれてたら…夢日記時点で伊万里様を意識しだした頃でしょうし、もう青天の霹靂でしょうね!可愛い友だちのことを思う伊万里様と、当本丸の長谷部にとって謂れのないライバル意識で苦しみ悶える破敵剣のアンジャッシュ、絶対絶対面白いです…。
伊万里様らしいエピソードにとてもほっこりしましたので、今回はお高い個包装の和菓子のセットでも買わせますね!すこーしずつ伊万里様本人に詫び菓子が行くよう画策するうちに、好きな子相手にポイントを稼ぎたい気持ちへとすり替わっていったら愛しいです。
修行のお手紙、リアルタイム?でじっくり待つのも味わい深いですものね!私は夜に修行に出すことが多いので、月のある晩にはそれを見上げて、「あの刀もどこかで見てるかな…」なんて気分に浸ったりしてます。次の土曜日私まで待ちきれない…今からそわそわしてしまう…カンストが何振りもいるのも尊敬です、大包平超レアなのに…!最初の一振りはやっぱり特別ですもんね。でもそれだけ愛されてるのは大包平も刀剣男士冥利に尽きるだろうな…素敵なお話をありがとうございます!**)
73:
花登伊万里(卯ノ花) [×]
2022-10-15 10:02:48
( よくぞ聞いてくれたと言わんばかりの反応と、背後に桜が吹雪きそうな勢い。金糸雀のようによく通る少女の声を一番間近で聞き、またもうんうんと相槌を打って胸を温める中、くりっとした眼を一等輝かせて続けた言葉にはたと動きを止める。
自己暗示──恐らくはプラシーボでしかない。ひと月前の自分であれば、綾女さんは単純でかわいいなあ、と流すところだが、未だ収まらない胃痛が己を引き止めた。別に減るものじゃない。それで自信がつくのであれば、乱れて定まらない霊力が安定するのであれば。いつの間にか伏せていた睫毛を上げ、僅かに口角を上げると観念したような口ぶりで了承を述べる。またもきゃいきゃいと華やぐ声が上がる前に片手を上げて言動を制し、先程からの妙な勘違いについて言及を。
恋で狭まる視界に映るのがただ一人だとしても、特定の相手もいない、剰え全くの未知である刀剣男士をいたずらに褒めるのは、一途な片恋の最中には向かないだろう。特にあの長谷部は可愛らしくやきもちを焼くような個体にも見えない。離れて動向をを窺う長谷部の怪訝そうな表情を盗み見て、ああやっぱり、と自らの考えが後押しされ )
綾女さんがそこまで言うのなら試してみます。ただ、一つ訂正させてくださいね。
あの方は政府から遣わされた監査官の刀剣男士で、恋人ではありません。ですから、あまり〝格好いい〟だなんて言っていると、きっと長谷部が妬いてしまいますよ。
(/ ついでに長谷部の夢まで見てるかもしれませんね!明晰夢の中で理想の推しカプ摂取する伊万里、限界感マシマシです。これも完全に余談ですが、いずれ伊万里の日記もテキストとして共有できたらいいなあ、と考えて、メモ帳にぽつぽつと書いていたりします。勿論4月からの全ては無理なので一部抜粋という形になりますが……!
い、愛しい……!!いずれ伊万里の方も、好きな人からもらった物だから、と大事に自分だけで食べるようになるといいですね。お互いいじらしいです。
おセンチで素敵な楽しみ方ですね~!以前言った通り、どれだけ解釈違いの極だとしても一振り目をカンストさせるまでは引退もしないつもりなので、もし来週の土曜にぐったりしていても生温く見守ってくださると幸いです。欲を言えばぐったりしていないといいですね。
と、色々と好き勝手語ってしまいましたが、あまり雑談していても楽しくてキリがないので上記は蹴ってくださって差し支えありません◎今回もお付き合いいただきありがとうございました。今後についてのご相談ですが、帰り次第破敵剣さんのわくわく内番体験ということでよろしいでしょうか?話の流れ的に石切丸にお願いするような流れでしたが、以前話していた通り歌仙さんにご指導いただくのとどちらがお好みでしょうか。
ここからは漠然としたご提案なので何となく聞いてくだされば十分なのですが、折角怪異の話までに2週間あることですし、あまり2日目に時間を割くのもどうかな~と思ったので、内番初体験の描写は一先ず割愛して、描写するのは3日目以降にしてもいいのではと思いました。2日目については伊万里が鏡に話しかける描写を入れたいので、寝る前に少し破敵剣さんとお話したいと漠然と考えています。3日目からは伊万里は暫し引っ込む予定ですので、CCのタイミングとしても2日目の内番描写は割愛した方が綺麗かと思った次第ですが、何か2日目の内にやっておきたいことがございましたら何なりとどうぞ!こちらとしても早く他男士と破敵剣さんの絡みが見たいため、このまま2日目続行でも何ら問題はありませんので◎ )
74:
綾女 [×]
2022-10-15 17:00:29
( 内心期待は薄かった、未だ短い付き合いながらこの子の性格はよく知っている。抵抗なき承諾の声はつまりかなりの予想外、ぱあっと顔中に笑顔を広げ、黄色い声をあげかけて。それすら読んでいた大人びた友だちにすっと静かに制されると、慌てて両手で口を抑え。
説明にこくこく頷き、そしてまた性懲りもなく「そんな簡単に妬いてくれるかなあ?」と相好を崩したりして。__ああ楽しい!不満があるわけじゃないけれど、本丸は常に男所帯だ。やっぱりこういう恋の話は、同じ年ごろの女の子としかできない類の楽しみだ。
摘まんだ裾をまたパタパタさせ、「妬いてくれるくらいあたしのこと意識してくれたらいいんだけどね!」と当の長谷部の目も憚らず破顔していると、今説明されたばかりの監査官殿が、間を見計らって自分達の傍に。「主殿、ご歓談中失礼します。この後、少々立ち寄りたい店がありまして…」、穏やかに卯ノ花に話しかけるのを、煌めくどんぐり眼で見入ってしまう。
うんうん、見たことない男士だけど、やっぱり国宝級に顔が良い。何の監査か知らないけど、卯ノ花を丁重に扱ってくれてるみたいだし、ファッションの系統に反して執事めいてるギャップも良い。恋人じゃないと言ってたけど、これだけ真面目そうなイケメンなら、まるで卯ノ花とお揃いだし、もしかしてもしかしたり?と口を三日月にしていたところで、後ろから怖―い長谷部の声が。いつまで油を売る気ですかとちくちくされるのを、ヤキモチ?ねえねえヤキモチ?とつつきまくってやり返し、友だちの方を振り向くと、長谷部の手を引いて遠ざかりながらぶんぶんと手を振って )
じゃあ、そろそろあたしたち行くね卯ノ花!また演練所で会おうねー!
(/!?一部抜粋の本物の本丸日記!?なんですかそれすっごくすっごく読みたいです、お外に出ししてもいいなって気になられた暁にはぜひ拝み倒させてください~!!
破敵剣の精神年齢が思ったより幼くなって頭を抱えていたのですが、真面目すぎて男士との恋愛を考えていなかった伊万里様とは、ちょうどつり合いが取れて良いかもしれませんね。少しずついい男に成長させるつもりですが、若くて初々しいふたりも存分に眺めたいところです!
もちろんもちろん、待望の瞬間でしょうから、その日はしっかり推しと過ごしてあげてくださいね!数日間愛で倒していらしても私はにこにこ見守ってますので◎
楽しくてたくさんお返ししてしまいましたが、ご配慮ありがとうございますー!わくわく内番体験に向かうので間違いないです!石切丸はなんとなく性格的に言いそうだなって出してしまっただけですので、提案してくださった当初の予定通り歌仙さんの監督でお願いします。ややこしくしちゃってすみません;;
内番風景の端折り方もとっても素敵なアイデアです、そうしていきたいと思います!私の方では、これを絶対やりたい!というのは今のところありません。鏡プラシーボの伏線も回収しましたし、和菓子と油揚げの購入については省略して、二日目(今日)の夜まで飛ばし、破敵剣がこんのすけを買収するシーンに出くわすところにするのはどうでしょうか?それをきっかけに少し話してから就寝時間、伊万里様は鏡の話を早速試してみて、明日いよいよ三日目から内番風景開始…だと自然な流れかと思います。今日に限っては破敵剣も真面目に取り組む殊勝さを見せるけど、明日からはまだだらけて…って感じだと、歌仙さんとうるさく言い合う風景にもできるかと~!)
75:
花登伊万里(卯ノ花) [×]
2022-10-15 19:55:42
( 未だ上手に飛べない小鳥のように裾をはためかせる姿を微笑ましげに眺める中、主殿、だなんて聞き慣れない呼び名に思わずぎょっと肩を跳ねさせてそちらを見遣る。その態度に苦々しげに眉を寄せそうになるが、恐らく友人から見れば不自然な反応だろうと思い至り、慌ててごほごほと咳払いをして「分かりました」と短く返事を。何か追及された際の誤魔化し方を考えるよりも先に、なんとも粘っこい戒めが飛んできたことで内心ほっと胸を撫で下ろす。
別れ際まで元気な彼女とは反対に、こちらは同じように声を上げるほどの気力がなく、笑みを湛えて小さく手を振り挨拶と代える。リードを引っ張る子犬のように手を引く姿が遠ざかり、声が届かない位置まで離れたのを確認すると、猫被りに対して何か言いたげな表情を浮かべて振り返り )
……お待たせしてしまって申し訳ありません。
(/ 日記については、用意しておいた方が破敵剣さんが伊万里の日記に目を通す際の解像度が上がるかな~と以前から思っていたので、夢日記の付近になったら是非公開できればと考えています…!それまでに書き溜めておきますので、のんびりお待ちください*
今後の展開ですが、こちらとしても異存はございません◎和菓子と油揚げについては綾女ちゃんと話している間に購入していたことにして、このまま帰って夜まで飛ばしてしまってもいいかもしれませんね。歌仙さんでガミガミ監督できるのが楽しみです~!! )
76:
破敵剣 [×]
2022-10-15 20:59:23
……べーつに。
あの長谷部使える奴だな、おかげで店を探し回らずに済んだわ。
( 面白主従は雑踏の奥に姿を消した。監査官としての体はすぐに解き、本来のかなり砕けた表情に。しゃんとしていた姿勢も、重心を傾ければ柄の悪さを滲ませる。
と、昨夜も今朝もあんなにきりりとしていた主が、こころもちジト目になっている様ないない様な、そんな様子であるのに気づいて。されど気にせぬ肝の太さ、それぞ己の良い所。含みのある声も単に肩を竦めて一蹴すると、増えた手提げ袋を掲げる事で買い出しの状況を伝え、まだ残っている最後の買い物に付き合って貰おうと。いくつかの品物は、主の同伴がなければ購入できない条件だ。
万事屋通りに滞在したのは彼此一時間程となろうか。本丸に帰り着いたのはおやつどき、短刀たちが庭で饅頭にぱくついている。しかし己はそれに倣えず、出迎えに来た歌仙に捕まり、馬当番をする羽目に。あの獣臭いにおいのする場所は好きでは無い、というか嫌いだが、今日だけは仕方がないと渋々真面目に取り掛かる。
あっという間に日が落ちて、夕餉も入浴も終えた男士たちが皆めいめいに寛ぐ、本丸に来て二日目の夜。厨で皿洗いを済ませると、したためる文があるからと言い訳をつけて退散。探し出したこんのすけを私室傍の納屋に連れ込めば、大きく分厚く柔らかい、最高級の油揚げを堪能させてやっていた )
(/わわ、首を長くして楽しみにしています…!有難い誘導にそのまま乗りまして、時間を大きく進めさせていただきました。背後様ならではの歌仙さんも楽しみにしています~!!それでは背後は再びお暇しますので、何かあればいつでもお呼びください◎)
77:
花登伊万里(卯ノ花) [×]
2022-10-15 22:30:40
( 変わり身のグラデーションをしかと見届け、そうですか、と。慣れとは早いもので、たったの半日で〝監査官〟の姿の方に違和感を覚えるようになりつつある。まあ、互いにその方が過ごしやすいのであれば問題もない。どうにも腑に落ちない気持ちも抱えながら、残りの用事を済ませるために彼の後へと続いた。
買い出しを済ませて本丸へと帰り、後回しにしていた執務に取り掛かるため机へと向かえば、あっという間に辺りは火灯し頃。少しばかり早起きだったせいか、はたまた本日の忙しなさのせいか、平生よりも早く睡魔が纏わりつく。早いところ寝支度を終えて布団に潜り、小さな手帳に向かって一日を省みるが、途中でぴたりと手を止めたのは、どうにも引っ掛かる一振りの剣。子供のように駄々を捏ねていた監査官殿は、果たしていざこざもなく内番に励めたのだろうか、と。新顔に対して気を回すのも主人の大事な務めのひとつ。さして迷う時間もなく布団から這い出る。浴衣の上から羽織を被り、椿油に濡れる髪を緩く一つに括って、母屋に繋がる渡り廊下をのそのそと進んでいく。
今朝にも訪れた彼の私室の前に立ち、監査官殿、と小さく一度。返事はない。既に休まれているのだろうか。再び呼んでも変わらず、もう床に就いたと判断して踵を返した矢先、耳が妙な音を拾い上げる。はぐはぐ、と、獣が何かを食むような音。極力静かに音の元へと近付き、納屋の戸をそっと引いて開ければ、目に入るのは鋼色の髪。触れていいものか若干の迷いを声に滲ませ、おずおずと尋ねて )
────あ、の。監査官殿、そちらで何を……?
78:
破敵剣 [×]
2022-10-16 00:43:51
( 背後からの声にびくり飛び跳ねる両の肩。しゃがんだまま肩越しに振り向き、そこに居るのが主とわかると、「…なんだよ、ビビらせんなよな!」と脱力した様に項垂れて。歌仙や長谷部だったら長い夜になるとこだった、と心の声を憚らず口にし、胡座をかいて両手を後ろに突く、寛いだ姿勢へと。
それで顕になったのは、部屋の奥側で幸せそうに油揚げを頬張っている小さな小さな管狐。はぐはぐ、むぐむぐ、もっきゅもっきゅと頬を膨らませながら目を細くしている、ご機嫌狐のお出ましだ。軈て可憐な主が訪ねてきたのに気づくと、悪さがバレた稚児のように目を真ん丸にして固まってしまう。霊狐のて、夕餉後の間食に罪の意識はあるものなのか。そろり、と食べかけの油揚げを咥えたまま後ずさるも、この空っぽの納屋の中では別に後ろに逃げ場もない。
手を出してまろい頭を撫でると、「ずっと食べたかったんだよなァ?」と寄り添う声をかけながら耳の辺りを掻いてやろう。目論見通り罪悪感が和らいだこんのすけは、それでも恥ずかしそうに己の陰へ引っ込んで主からの視線を遮り、今度はこそこそ夜食の続きを。
黄色い背中の撫でつけながら主の方を振り仰ぐ。最早堂々たる態度で、何もおかしいことはしていないという顔をしてみせる。己の素の人柄が小動物を慈しむそれに到底見えやしないことなど、塵ほども分かっていないし。傍に置かれた紙袋が万事屋通りの店を示す判をおされているのも、それで計画性がひしひしと伝わるのも、強引に誤魔化す算段だ )
俺、実は狐が好きでさぁ。おまけにこんな小さいとなりゃあ、可愛がってやりたくもなるだろ。
79:
花登伊万里(卯ノ花) [×]
2022-10-16 01:56:41
( まずい、と後悔したのは既に声を掛けたあと。刀剣男士とて今は人の身、そうそう無遠慮に戸を開け暴いていいものではない。大袈裟に飛び跳ねる相手の反応に合わせてこちらも身が強張り、次ぐに相応しい言葉を必死で考えるも、返ってきたのは脱力の様子。姿勢を崩した陰から見えるのは、ふわふわと揺れる黄の毛並み。「…………こんのすけ?」名前を呼んで覗き込む。真っ黒の瞳を円らにして固まる様を美しい手が掬い上げるように撫でると、強張った小さな体が弛緩していくのが目に見え、呼応するようにこちらも表情を僅かに和らげて。
今はあまり近付いてやらない方がいいだろう。ほんの少し羨ましそうに狐と戯れる様を眺め、彼のかんばせがこちらを向くと一度視線はその表情へと。述べられた理由には口を結んで幾度か目を瞬かせたあと、「そうなんですね」と、疑うことなく素直な納得を示し、そろりそろりと距離を詰める。僅かに身を竦めた気弱な霊狐に、怒ってなんかいませんから、と声を掛けてすぐ側に身を屈め、毛並みの柔らかさを掌で確かめるように撫でる。秋の深まる夜に丁度いい温かさだ。油揚げを夢中で頬張る姿に視線を落としながら、先の言葉を大真面目にまるきり信じ込み、少し申し訳なさそうに眉尻を下げて )
では、こうして特定の本丸に配属されてしまったのは少し残念ですね。政府にいる方が多くのこんのすけと触れ合えるでしょうから。
80:
破敵剣 [×]
2022-10-16 18:22:06
あー、別にそうでもねえよ。あんときゃあちこちの戦場に駆り出されて、落ち着く暇もなかったし。
今の方がよっぽどゆっくりできらぁな。
( ここに来てもまだ素直に信じてくれる主に、本丸ではその危険がないと言えど、悪意ある人間に騙されなきゃいいんだがなァ、と胸の内で独り言ちる。
疑うのは身を守る術。仮令相手に害意がなくとも、丸々言に従ったばかりに厄介に陥る事もあろう。切欠こそは口から出まかせ、それで、護衛剣として自然に主の身を案じずにはいられず。でも外面だけは、特に感慨も浮かべぬままそつなく雑談を続けてみせて。
その間、油揚げをもらった上、主にまで優しく撫でられて、こんのすけは嬉しそうだ。己が撫でたときと違って気持ちよさそうに目を閉じている。最後の残りを飲み込めば、短い脚で立ち上がって主に近き、腹を見せて寝転びさえした。まるきり犬そっくりな媚態を見下ろして笑い、それから主の顔をちらと見て、また横を向いて、朝以来の小さな欠伸を。
朝の三戦に検非違使事件、買い物と内番で、少しは疲れが溜まったようだ。餌付けも無事に果たせたし、寝床に引き上げる前に明日の確認を済ませようと )
ふぁア…、明日からもさ、俺には歌仙がつくんだよな。
主の方から、手合わせに回してやれって言っといてくれると助かるぜ。ついでに言やぁ、相手は同田貫の兄貴にしてくれ。お互いWinWinな関係になるからよ。
81:
花登伊万里(卯ノ花) [×]
2022-10-16 22:24:14
…では、どうぞ暫くお寛ぎください。監査官殿にとって過ごしやすい本丸であるといいのですが。
( 政府所属の刀剣男士の話を聞ける機会はそう多くない。想起するのは畏まった監査官としての破敵剣の姿。政府では常にあの振る舞いを続けていたのだろうか。どれだけの年月を政府でも過ごしたのかは分からないが、きっと肩が凝る思いをしたことだろう。思う存分狐を撫でて過ごせばいい。今朝彼も言っていた通り、ここでは政府の目もないのだから。運営が芳しくない本丸にしか赴くことのできない彼をほんの少し哀れみながら、呟くような平坦な声音を落とし。
ごねごねと床をのたくる威厳のない管狐を撫でること数分、時間の流れがあまりに伸びやかで、心地良い眠気が優しく手招きする。ここに寝具があれば寝てしまいそう。猫のように背中を丸め、立てた膝に顎を乗せてうとうとと体を揺らす中、側で聞こえた彼の声に薄目を開ける。今朝と同様に遅れて要件を思い出し、ふるふると頭を振って眠気を晴らして気付を。曲がった背筋を伸ばして居直り、立て続けに三つ問う。芳しくない返事は想定内で、後にいくほど歯切れが悪く声が窄まり )
あ……そうでした、その話をしに来たんです。
午後の内番は如何でしたか?歌仙とは上手く付き合えましたか?皆に何か、……失礼なことを言われたりとかは……
82:
破敵剣 [×]
2022-10-19 01:43:31
( 自嘲の蓋で感情を制した声に違和感を覚えるには、主の為人をまだ知らぬ。その手落ち故、単に社交辞令かと聞き流すだけの対応をとった。
後は昼間の騒ぎが嘘のように数分程穏やかな時間。威厳の欠片も窺えぬ霊狐をかわいがってやる小さな主の手、じきに眠そうに遅まりゆく。それをぼんやり眺めるのは、本丸の中でこの納屋だけが時の流れを外れたかのよう。
萎縮しきった問いかけを向けられた事で漸く頭を緩くもたげ、不安そうな顔を見返し、憂いを払うべく片手をひらり。長期間の監査というのは形骸だ、主は怯えなくていいのだ。この本丸を失うまいと必死なのは主以上に政府の方。花登の娘はそれだけ替え難い人材と聞く。今すぐは無理でな話も、いずれ期待に足る矜恃を身につけてくれると理想であるが、今宵はそう伝えるのも控えておくべきと見る。
ならせめてもの安心にと、正直に答えながら両手を絡めてぐうと伸びをし、やおら立ち上がり戸の方へ。出ていく前に振り返り、こんのすけの傍に置いたままの万事印の荷物を指さす。ちゃっかりと、中に残っている油揚げの包み紙も処理して貰おうなんて横着な魂胆は、当然御首にも出さずに )
いーや、なーんにも。今日はやるだけ真面目にやったし、それなら歌仙も目くじら立てる事もなかった、って感じだな。
明日からはどうなるかわかんねぇけど、まだなるようになるだろ。…そうだ、そこの紙袋ン中。今日の詫びと礼が入ってっからよ、遠慮せず好きに食べてくれよな。
(/遅くなりすみません;;とうとう大包平極が実装されましたね!!いよいよの対面は土曜日との事ですが、まずはおめでとうございます…!!!修行先からのお手紙も楽しみですね!)
83:
花登伊万里(卯ノ花) [×]
2022-10-19 05:04:23
詫び、……礼?ですか。お受け取りしますが、どうかお気遣いなく。
( 心安く空を切る隻手に、胸に支えた憂慮が容易く溶かされるのを感じ、同時にその隔てのない態度に甘えていることを自覚する。きっと彼が初日のままの振る舞いであれば、言葉の一つで背筋を丸めず、改めて気を引き締めていただろうに──相手の態度によって反省を欠いて良いものか。より一層励まなくては。
改めて決意表明をする前に、床に置かれた紙袋を示され視線を落とすと、礼という点が腑に落ちず一瞬語尾が上がる。買い出しに付き合ったことだろうか。訊こうかとも思ったが、疲れている相手をわざわざ引き止めることもないだろう。表情に表れる疑問を拭わないまま紙袋を手に提げ、改めて彼の方へと向き直ると、今宵の良い夢路を祈って一礼し )
本日はお疲れ様でした。夜は冷えますから、暖かくしてお休みくださいね。
(/ お疲れ様です!お返事についてですが、数日程度であれば全く問題ございませんので、無理なくお相手くださいませ。
改めてお祝いありがとうございます~!非常に筆舌に尽くし難い気持ちです…溜めてきた云千個の金平糖を早く漏斗で口の中に流し込みたいです……;;一緒に土曜日をそわそわ待ちましょう。
一応ご確認のために申し上げますが、相談通り次のこちらのレスで軽く鏡の描写を入れて二日目を締める予定ですので、破敵剣さんもおやすみ~とお部屋に戻ってくださると幸いです。翌日からは暫し歌仙さんとの交流をお楽しみください! )
84:
破敵剣 [×]
2022-10-22 00:52:50
あいよー、そっちもお疲れさん。
( 眠りの淵に先刻一度は近づけど、最後は斯様に温良恭倹を忘れない。真面目な気立ては主としてまさに申し分なし。なればこそ、この本丸の著しい成績不振は不思議なものだと首を傾げるも、それを今宵考え込むには既に思考が聊か鈍い。明日以降の猶予ならとくと与っているのだから後回しにしてしまおうか。くぁと呼応の欠伸を漏らし、背中で就寝の挨拶を返した。
私室で二度目の深い眠りを堪能し、監査に入る事早くも三日目。本丸内の廊下には秋のこがねの朝陽が差し込む。変わらず崩れたあの態度で大広間にのっそり現れ、湯気の立つ朝餉をぺろり平らげ、皿を洗って内番の場所へ。今朝も今朝とて、あの目敏い初期刀がそばにつくのだと知ってはいるが、それでもありもしないやる気を絞り出すなど叶わぬ話。気の抜けた立ち姿で待機を )
(/ありがとうございます~!お言葉に甘えさせてもらいました、週末はまた頻度高めで返せる予定です◎なんて言ってるうちにとうとう極包平帰還が明日に迫りましたね…!今頃お手紙を何度も何度も読み返しているころでしょうか、こんぺいとうを流し込まれる大包平の図はにこにこしちゃいます。
リマインド感謝申し上げます。心機一転、破敵剣と伊万里様本丸の刀剣たちの日常風景を一緒に楽しんでくだされば幸いです**)
85:
花登伊万里 / 歌仙兼定 [×]
2022-10-22 15:39:45
( 背中を見送り一息つく。力が抜け、肩が下がると共に、体を包むような眠気を感じて小さく欠伸を。預けられた紙袋を提げ、満腹の管狐を外に出して納屋を閉め、温かな布団の待つ寝室へ続く廊下を急ぐ。
夜更けの本丸は少し怖い。翌年には二十歳を数える身で何を言っているのか、と自分でも思うが、誰に吐露するでもない恐怖を抱くくらいは許そうか。しかし、幼き日に過ごした父の本丸では恐れを抱いた覚えはない。まさか年を経て怖がりになったというのだろうか。──こんなことばかりを考えているから心に鬼を作る。何か楽しいことでも、と思い浮かべるのは、久方ぶりに顔を合わせた友人のこと。小鳥か蝶々のようなあの仕草を思い返す中、ふと例の〝おまじない〟とやらが頭を過る。つい忘れていた。試すと言った以上、嘘にするわけにもいかない。
私室で主の帰りを待つ寝具の横を通り過ぎ、明かりを点けて脱衣所へと入る。壁に張られた鏡に映る梔子色を確と見つめ、頬を数度叩いて気を引き締めてから、躊躇いがちに一言「あなたは立派な主です」と。当然ながら返事はない。込み上げる気恥ずかしさに気付かない振りをして、「霊力の扱いも上手で」「主らしい毅然とした態度を崩さず」「政府からの期待を裏切らない」「くよくよと思い悩むこともなく」「常に前だけを見据えて」「…」褒める度、反対の言葉が自分に突き刺さる。これは目標の再確認だ。己への叱咤激励だ。現状に甘んじてはいけない。強く唇を噛んで暫し虚像を睨め付け、就寝前に不適な気持ちを滾らせたまま脱衣所を後にする。そんな状態であっさりと眠りにつけたか否か、お察しといったところ。)
( 早朝の柔らかな日差しを受ける執務室。本来近侍である自分がなぜ部屋を追い出されたかというと、今日も今日とてあの監査官の教育係を命ぜられたからだ。我が主は監査初日の態度を未だ根に持っているらしく、「とにかく仲良くしなさい」なんて、まるで三つか四つの幼子に向けるような言葉を預ける始末。己が畑弄りや馬の世話を好まないことも彼女は把握しているだろうに。早いところ一通り教えて執務室に戻りたいところだが、さて。
戸を引いてすぐ、相も変わらず姿勢の悪い立ち姿が目に入る。既に気に入らないが、昨日と同じくある程度真面目に業務に取り組むのであれば、こちらとしても無礼げな態度を取るわけにもいかない。翡翠の目を弓なりに曲げ、愛想のいい笑みを浮かべて挨拶を )
やあ、おはよう。
殊勝だね。もしや部屋で眠りこけているのではとも思ったが、僕の杞憂だったようだ。
(/ 今週もお疲れ様でした!お休みとはいえお疲れのことと思いますので、お暇なときにでものんびりとお付き合いくださいませ。当方は予想通り本日はそわそわしっぱなしです~!あと一時間半ほどが待ち遠しいです、そわそわ…。今日一日浮き足立っていると思いますが、どうかご容赦ください笑。)
86:
破敵剣 [×]
2022-10-22 16:18:29
…どーも。冬眠にゃまだ早いんでね。
( 穏やかな挨拶に振り向くとただ角ばった肩を竦めた。
近侍殿は今日も朝から雅な佇まいである。藤色の髪は生まれついてのうねりはあれど見苦しさがなく、普段は垂れている前髪をすっきりと頭頂に束ねた御姿。真っ白い内番着で立ち働けばさぞ爽やかに映えるだろう。そのまま己の分まで働いてくれればいい、とは勿論口が裂けても言えずに。
対面する己は黒の肌着に枯草色の下穿き、これを見れば寒さなど平気なたちとばれるだろうに、いけしゃあしゃあと熊の真似事に興じる素振りを。
嫌な仕事は気が進まずとも早く終わらせるに限る、と、実は図らずも歌仙と同じ考えの上。ついでに他の連中も巻き込み己に目が行かぬようにすれば尚よい。
こきこきと首を鳴らして不逞な準備体操をしつつ、億劫そうに指示を仰いで )
んで、今日の俺は何すんだい。
(/卯ノ花背後様もお疲れさまで御座いました~!お気遣い痛み入ります、爆睡に爆睡を重ねて元気フル充電しております◎アプデ終了後に即お見送りしたのですね、となると大包平帰還まであと一時間を切ったところ…!本丸内でそわそわ行ったり来たりする背後様が目に浮かびます。それはもう!念願の推しの修業期間ですから!数振りいるとしても最初の一度は今日のたった一度きりの体験ですから!心行くまで待ち望んでお迎えして、愛で倒してあげてくださいませ~!!)
87:
歌仙兼定 [×]
2022-10-22 21:01:27
昨日も言った通り、まずは一通りの当番に慣れてもらうよ。何か優先したいものがあれば先に言うといい。
( 気怠げな態度はどうにも気に食わないが、このくらいで突っ掛かってはキリがない。ごほん、と一つ咳払いをしてから、当番の名を全て記した懐紙を差し出す。昨日も少し触れてはもらったが、昼過ぎから日没まででは時間も足りない。今日から腰を据えて教えなければ。
さて、主から任命したのは〝仲良く〟すること。ここは率先してこみゅにけえしょんとやらを取ってやろうか、と口を開くと、「僕としては厨番辺りが一番教えやすいんだけれど、きみは料理は好きかな。ああいや、見かけで判断するのも良くないと思ってね。政府にいた頃に嗜んでいたという可能性もあるし、何せまだきみのことを何も知らないから……」などと間隙を埋めるべくぺらぺらと一人で語り始める最中、ふと思い出したかのように漫ろ言とは違った声音で補足を言い添えて。)
……ああ、手合せに関しては説明不要…ということで、今回は選択肢にない。手合せがしたければ、一通り終わった後で主に希望することだね。
(/ 無事お迎えいたしました~!!ばんざーい!!!地雷を踏み抜くこともなく帰ってきてくれてひと安心です!ようやく推しを連れ回してレベリングできる喜びでいっぱいです~!大阪城持ってこーい!というわけで、二週間ほど大変お騒がせいたしました。ログインする度に他の大包平が修行おねだりしてきてさにわ幸せです~!!)
88:
破敵剣 [×]
2022-10-23 12:47:45
( 目も口も「ガーン……」と大きく開いてしまう、非常にわかり易い反応を。
「ひと通り終わった後で」と予め釘を刺されてしまえば、打つ手もなくなるではないか。のべつまくなしに続くだろう他の内番も終わらせてからでは、気晴らしに混ぜることも今日中には叶うまい。己にとっては、厨番だの馬番だの掃除番だのは、結局どれも煩わしさでは変わりない、灰色一色に塗り潰された仕事。そのどれもにこの手厳しい教育係がついてまわるのも憂鬱である。
詰んだ。終わった。やる気は死んだ。
と、魂の抜けたような力のなさを隠しもせずにうな垂れる己の周りに、朝から元気いっぱいの短刀たちがぴょこぴょこ近づく。「歌仙、今日の内番なーに!」「監査官殿が入るから、入れ替えがあるとお聞きしました」ときゃいきゃい賑やかに取り巻いて、湿気た己とは素晴らしく好対照。
その童たちの明るい声にかき消えそうな細い声で、「好きな配置にしろ…」と伝え )
(/ほんとにほんとにおめでとうございます~!!!先輩審神者様の本丸史の貴重な瞬間に立ち会わせて貰ったことで、私もにこにこしっぱなしです◎愛情込めて育ててきた大包平たちが我も我もと押し寄せるのは耳福眼福たまらんってなりますよね…!お手紙に綴られた文が可愛らしいだとか、三通目や放置ボイスに殺されただとか、悲鳴をあげる大包平推しの声もTwitterでたくさんお見かけしました。人によっては戦々恐々の極実装ですが、卯ノ花背後様にとって安心なかっこよさのまま帰ってきて良かったです…!)
89:
歌仙兼定 [×]
2022-10-24 03:15:54
( 万人に伝わるであろう落胆は主も予想に難くなかったようで、「抗議は受け付けます」との伝言を預かってはいるが、……まあ、正直に伝える必要もないだろう。意気阻喪とした様子を他所に、和気洋々と集まってくる短刀のために腰を屈める。きみは買い出しだろう、そういえば主が呼んでいたよ、と短く連絡事項を交わす中、潮垂れた監査官の姿をちらと横目で窺ってから「あくまで簡単に当番の内容を覚えるだけだから、配置換えはないよ」と訂正を。正式に内番に参加するわけではないのだから、全ての業務を早く呑み込んでくれさえすれば互いに早く終わるのだ。尤も、あの様子では何日かかるか分からないが。はぁ、と溜息を一つ吐き、背を伸ばして振り返る。「……きみは暫く出陣が多くなるそうだから、まずは馬の世話辺りが妥当かな」言い終えるや否や、「破敵剣さん!」と、少年の高い声が上がる。
ぴょこん、と跳ねた桃色の髪が視界の端でちょこまか動き、秋田が大きな瞳を爛々と輝かせて距離を詰める。「僕も今日は馬当番なんです!一緒に行きましょう!」初日から興味津々だった分、近付ける機会と知って抑えが効かなくなったのだろう。直後、あー!と羨ましげに上がる声。「ずるーい!」「僕もあとで厩舎に遊びに行ってもいいでしょうか」「馬じゃなくて畑からにしない?」と本人を置いて賑やかな取り合いが始まる。初日と違い、彼らの言動を窘める理由もない。短刀に囲まれる姿を一歩下がって俯瞰し、微笑ましく思いながらも口許を苦笑に歪めて )
(/ わ~んありがとうございます;;特も極も甲乙つけがたいそれぞれの良さがあって、ああやはり最推しだなあと数日しみじみと実感しています。主様もどこかの沼にずぶずぶ嵌って更に狂えるようお祈りしています!ひとまず興奮も落ち着いてきましたので、破敵剣さん推しに戻りますね~!展開のご相談等がなければ背後会話はスルーしてくださって構いません◎長らくの乱文失礼いたしました! )
90:
鍔 [×]
2022-11-02 08:12:49
(/お返事が遅くなり大変申し訳ありません。大変心苦しいのですが、私情により今後御相手が難しく、解消の旨をお伝えさせていただければと思います。
卯ノ花背後様には一切の罪なく、ただただ破敵剣背後の不徳の至りによるものです。
先々の展開まで楽しく相談してくださったのにこのような事になってしまい本当に申し訳ないです。
一方的な決定となり心苦しいのですが、無言失踪はどうしても避けたいため連絡させていただきました。
tkrbを始めたばかりの自分とも楽しく話して下さり、大変救われておりました、沢山の楽しいお話をありがとうございました。
卯ノ花背後様と大包平を初めとした刀剣たちの本丸生活の安泰を心よりお祈りしています。 )
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