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執筆に願いを込めて 〆/50


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自分のトピックを作る
21: 立塚 雪 [×]
2022-09-04 16:55:36



( あからさまに同様する相手の姿には、思わず「大丈夫か」と声をかけ、聞くタイミングもよくなかったななんて思いつつ。
相手の話を要約すると、『自分のことが好きでずっと片想いをしており、急にその相手が目の前に現れたから出た言葉』ということ。しかし、" ずっと "というのはいつからなのだろうか。思いを改めて伝えられたが、何だか実感もなく頭の中を整理するために問いかけて。)

…それ、恋愛対象としての好きってこと、だよな。
いつから?




22: 水瀬 涼 [×]
2022-09-04 17:17:03


( そういうこと。と再度確認する相手の言葉には、観念したように頷いて。もう全てちゃんと話してしまおうと腹を括り、しっかりと相手の目を見て続けた。)

高校に入学して、雪と仲良くなって暫くした頃、かな。

俺、同性を好きになった事なんて無かったし、最初は仲の良い友達としてだと思ってたけど、違ったみたいで。
…高校卒業してからも、なんだから忘れられなくてさ。

( 言葉にすればするほど羞恥心は増すばかりだし、こうして聞いてみると、自分が大分女々しくてヤバい奴なのではないかと、寧ろ申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまう。
担当初日からこんなことを暴露してしまって、相手は自分のことをどう思うだろう。
だが、ずっと溜め込んでいた好意を表に出すというのは、なんだか清々しく感じるものがあった。これでもし拒絶されてしまっても、後悔はない、かもしれない。)



23: 立塚 雪 [×]
2022-09-04 17:58:17



…あのさ、上手く言えないんだけど。
親友としてしか、涼のこと見たことないからさ。返事はできない。

( 相手なりの言葉で真剣に伝えてくれていることは分かった。別にそういった意味で自分のことをこれまで好きだったと知っても、軽蔑するだとか、気持ち悪いとかそんな風に思うことはなく。寧ろここまで変わらずその気持ちを持ってくれていたことは、相手らしいというか妙に納得して。
ただ、そういった対象として見たこともなくて、ここで返事をすることはできないときっぱりと言い切ると。)

…涼の気持ちは聞けて良かったと思う。ありがとう。

( 相手をちらっと見た後、一応自分なりに、想ってくれていたことへの感謝を伝えて。)



24: 水瀬 涼 [×]
2022-09-04 18:14:40


うん、大丈夫。
俺も伝えられて良かったよ。

( 相手からの返答には特に落胆することも無く、ただ笑いながら上記を述べた。彼にとって自分は親友であり、それ以上では無いことぐらい分かっていた。あくまでも自分の片想いだし、この気持ちを数年越しに伝えられたことに充分意味があった。
別に、今すぐ彼とどうこうなりたいと言う願望はないし、こうやって会えただけで奇跡のようなものだ。)

まぁ、俺の小っ恥ずかしい告白ついでに教えてよ。
雪は好きな人とかいないの?

( 全て話してしまって安心したのかすっかり肩の力は抜けて、再びお茶を飲めば相手には好きな人がいるのかと問いかける。自分の知る限り、学生時代の頃からモテていた相手だが、恋人がいるところは見たこと無い。
しかし、お互い大人になった事だし、相手にそういった存在がいてもおかしくはない。)


25: 立塚 雪 [×]
2022-09-04 20:21:41




( 先程までの気まずさはどこかへ行ったかのような清々しい表情に変わった相手を見て、良かったと思う。
続けて紡がれた問いには、少し間を空けて。恋愛経験がないわけではない。大学時代、告白されて付き合ってみたことはあったが、やはり自分の性格が合わなかったのか、あっさり別れてしまった。自分に恋愛は向いてない。そう思うようになり、それ以来そういった話は全くなくなった。)

いない、な。
俺に恋愛は向いてないと思う。




26: 水瀬 涼 [×]
2022-09-04 20:58:47


( 恋愛は向いていないという彼の表情はいつもの様に素っ気なかったが、何処か諦めているような印象を受けた。きっと、自分の知らない内にそう思ってしまうような経験をしたのだろうか。
それこそ、小説の中でも恋愛は楽しいことばかりでは無いし、向き不向きがあるのは確かに当然のことかもしれない。

相手の言葉に、そっか。と小さく相槌を打つように呟くと、少し考えるように俯く。しかし、次の瞬間には身を乗り出して相手の手を取って握り締めた。)

雪は、向いてないと思ってるかもしれないけど…
好きな人がいないならさ、俺、諦めないけど、いいかな?

( そう言って柔らかな笑顔を向けたまま、相手の手を包む両手に力が入る。

自分本位で身勝手なことだとは分かっているが、相手の顔を見ているともどうしても抑えることができなかった。
もちろん、こうして会えただけで奇跡だと思うのは本当だが、許されるのであればずっと好きでいたいし、彼にも自分がいかに素敵な人であるか少しでも自覚して欲しい。 )


27: 立塚 雪 [×]
2022-09-04 21:51:11




( 突然握られた手に、思わず目を丸くして。今の自分の言葉を聞いてなぜそういう考えになったのかは分からない。しかし、この先彼のことを好きになるかどうかも分からないし、何よりこのまま彼が自分のことを好きでい続けることで、辛い思いをさせてしまうかもしれない。

少し気まずそうに視線を泳がせると、なんとも言えない表情で困ったように。)

…、俺が涼のこと好きにならなかったら?

( ただでさえ、今までずっと好きでいてくれた相手がこれ以上自分のことで悩ませるのはどうなのか。力の込められた手には、不思議と嫌な気持ちはなく、寧ろその手の温もりがなんだか落ち着くとさえ感じる。)




28: 水瀬 涼 [×]
2022-09-04 22:13:48


まぁ確かに…辛くなる時もあるかもね。
でも、両想いだけが幸せってわけじゃないし、親友として、担当としてでも、一緒にいれたら俺はめちゃくちゃ嬉しいから。

( 困ったような様子を見て、些か強引だったかなと反省しつつ、尚も小さく笑いながら言葉を返した。
今までは想うばかりで、顔を見ることも想いを伝えることも消極的だったのが、こうして想いを告げて仕事上でも会えるということは、自分にとっても大きな進歩であり、嬉しいことだ。

とはいえ、今は単なるプライベートで会っているのでは無いことをふと思い出し、恥ずかしそうにその手を離せば咳払いを一つ。向かいの席に座り直せば、へへ、と暴走してしまった自分自身に呆れたように笑いながら言葉を続けた。)

そういえば、用があるのは涼香の方だよね。
担当挨拶と次期作の話…だったっけ?


29: 立塚 雪 [×]
2022-09-04 22:35:11




そうか?
……それなら、別にいいけど。

( 相手の考えを聞き、そうなのだろうかと疑問を抱く。自分は人を恋愛対象として好きになったことがない為、そういったところは分からないが相手が言うのであればそうなのだろう。自分も引き続き友人として彼と関わっていきたいという気持ちに変わりはないため、先程の話には了承の意を示して。 )

あぁ。さっきの名刺に連絡先とか色々のってるから、何かあったら連絡して。
それと次期作、どんな内容にするかは決まってるのか?

( 手が離されると、ここからは仕事の話なのだと自分の中でも割り切ることに。先程の名刺に自分の仕事用番号、そして知っているかもしれないが個人用の連絡先がのっているため何かあればそこにかけてほしいと伝え。もうひとつは次の作品の内容について少し詰めてきてほしいと社の方から言われているので、そのように質問を。)





30: 水瀬 涼 [×]
2022-09-05 06:15:08


( 連絡先の事を伝えられれば、了承したように頷いて“分かった”と一言返事をした。
そして、自ら話題を持ってきたはいいものの、次期作について問われれば困ったように眉をひそめて苦笑いする。)

それが、ちょっと行き詰まってて…。
今までは学生の恋模様が多かったから、今回は少し切ない大人のストーリーにしようかなと思ってはいるんだけど。

( そう言って、大まかなストーリーや登場人物のメモが殴り書きされたスケッチブックを取り出すと、自ら読み返してため息をひとつ。すれ違いや葛藤のある大人の恋愛模様。その大きな枠組みはあるものの、中身はまだまだ空きが多いのだ。
書きながら細かな設定を付け足したりしていく方法もあるが、自分のやり方として大体の設定やストーリーの大筋は決めておきたい。
…というか、そもそも自分が大人向けの恋愛小説を書いて需要があるのかなど、考えがぐるぐると回ってしまって進まないのだ。)

31: 立塚 雪 [×]
2022-09-05 07:06:13




なるほど。切ない、大人のストーリーね…。

( 相手が行き詰まっているということを聞くと、少し考えて。経験があればいくらでも提案できるのだが、何しろ自分の経験がないため、そういったジャンルの資料を探すしかないのだが。確かに彼の過去作は学生ものの話が多く、なぜ今新しい方面でチャレンジをしようと考えたのだろうかと少し疑問に思う。 )

学生の恋愛ものより、幅があるからな。
立場的に叶わない恋とか、遠距離恋愛…切ないってところも難しい。
…これまでの作品って、経験をもとにして書いてるのか?

( 自分が思う切ない恋というと、パッと出てきたものをあげて。ふと、これまでの作品は学生ものだった訳だが、自身の経験なんかも入っているのだろうかと思えば、尋ねてみて。 )




32: 水瀬 涼 [×]
2022-09-05 12:10:10


( 彼の提案を聞きながらも、またうーん、と苦難の声をあげつつ首を捻って。確かに、学生物よりも複雑で豊かな人間性や展開を構成することは可能だろう。だが、それを成し得る為にはやはり主人公から固めるべきか…なんて考えながら、続けて投げられた質問にこう答えた。)

中学の頃の経験を参考にした事もあったけど
俺、そんなに彼女できたことないし、どちらかといえば憧れとか…願望が反映されてることが多いかも。

こんな関係性いいな、こういう背景があると面白そうだな、とかね。
物語の中は自由自在だから。

( 笑いながら言い終えると、傍らに置いてあった自分の本を手に取る。この本だって、周囲の人の体験談や自分の中にある恋愛像からできている。
自分もどちらかといえば恋愛とは無縁な学生時代だったし、中学の頃に彼女ができたことはあったが、今思えば中学生なんてまだまだ子供だ。しかも、その頃から片想いが多かったと思う。
それでも、昔から恋愛物の話が好きだった為、色んな本や映画を見てきた。実体験というよりも、見たり聞いたりした情報から成り立っているのだ。 )


33: 立塚 雪 [×]
2022-09-05 18:54:37



なるほど。
かと言って、俺も聞かせられるような話もないしな。

( 相手がどのように話の構想を練っているのかを知ると、なるほどと頷いて。ここで、自分の体験談を語ってやれるような担当編集であればよかったのだが、生憎そういう話は持ち合わせていない。となると、いくつか資料を用意する位しかできないわけで。)

登場人物から決めてくと、何か思いつくこともあるかもしれない。

( もしくは、ストーリーよりも登場人物を確立すること。あんがいキャラクターさえ決まればストーリーが見えてくることもあるかもしれない。)




34: 水瀬 涼 [×]
2022-09-05 19:34:55


雪にそんな話がなくて、俺は良かったけど。

( 相手は真剣に悩んでくれているというのに、困らせてしまうのを承知の上でまたそんな事を呟きながら、呑気に笑いかけてはお茶を飲む。相手から過去の恋愛話を聞けば少なからずダメージはあるだろうから、良かったというのは本音らしい。
どうやら相手の事を諦めないと言ったのは、開き直るという意味合いも含まれていたようだ。)

やっぱり登場人物かぁ。ありがとう、考えてみる。

…ところで、雪はなんで編集社に入ったの?
雪は頭も良かったし、文学部なら他にも色々あっただろう。

( まぁ、初めの呟きはさておき、相手の提案を素直に受け入れれば、やはり登場人物から練るか、と腕を組み礼を言って。
そして、ふと疑問に思ったのか、彼が出版社に入り小説の担当になった経緯を尋ねてみる。)


35: 立塚 雪 [×]
2022-09-05 21:01:45



( 相手の言葉には、なんだかこちらも少し開き直ったかのように少しだけ笑い「そうだな」なんて返しながら。登場人物について考えてみる、という相手には頷き。)

まぁ、大きな理由は本が好きだから、かな。
作品を読むだけじゃなくて、そこに関わる仕事をしたいとずっと思ってた。俺は、小説書く才能なんてないから。

( なぜこの仕事を志したか。それは言うまでもなく本が好きだから。本を読むうちに、この作品の制作の裏側にはどんなエピソードが隠されているのか。作者の思いは。そんなことまで考えるようになったら、自分も本の制作に関わる仕事をしたいと思うようになったのだ。頭の片隅には小説家になる道もないわけではなかったが、やはり自分はあくまで読者でいたい。そんな思いがあり。)





36: 水瀬 涼 [×]
2022-09-05 23:32:44


そういえば、俺よりもよっぽど本の虫だったもんね。

…本当、キミが次の担当になってくれてよかったよ。
俺、担当が変わるのって苦手で、どんな人が来るんだろうって緊張してたから。

( 本が好きだと言った彼の発言を聞いては、学生時代を思い返して笑い出す。自分も大方本の虫だったが、それ以上に本が好きだったのは確かに彼であり、読書が好きなのはあの頃から変わらなかったのだろう。その気持ちは、自分も同じだからよく分かる。
“懐かしいな”と続ければ、改めて、嬉しそうに安堵の言葉を口にする。
担当替えは、それまで二人三脚でに やってきたコンビを解散させるようなもので、担当が変わる理由には色々あるものの、どうにもこうにも慣れることは無かった。
前の担当ともそこそこ仲はよく、変わるのは残念だったのだが、今回ばかりは担当変えをしてもらってラッキーだと思っている。)


37: 立塚 雪 [×]
2022-09-06 19:22:18



涼も大概だからな。

担当変わるって嫌だよな。
俺も、初めての担当が涼でよかったと思う。

( 本の虫と言われると小さく口元に笑みを浮かべ、どの口がそれを言うのかと思いつつ返して。

相手の話には気持ちはよく分かると頷き。会社でもよく担当関係でいざこざがある。その度に、自分も作家さんと上手くやれるだろうかと不安な気持ちを抱いたのは確かで。それを考えると初めての担当が彼で本当に良かったと思う。)




38: 水瀬 涼 [×]
2022-09-06 20:55:22


( 返された言葉には、違いないな、とまた笑って。笑い合うこの空気感が懐かしくて、親友と共に仕事ができることへの喜びが再度湧き上がってくる。それに、なにより好きな人といる時間が増えるのは単純に自分にとって得しかない。
お茶をひとしきり飲み終え、開いていたスケッチブックを閉じれば伸びをひとつ。席を立てば、再度昔と同じ笑顔で親友へと声をかける。)

いつも担当が変わるとご飯に行くんだ、早く仲良くなりたいからね。

まぁ、キミとはそもそも仲が良いと思ってるけど…まだ時間はある?

( 小説を書くことにおいて担当との相性や呼吸は大事であり、少しでも早く距離を縮めていい作品を作るために、毎回時間がある時にはご飯へ出かけるようにしているのだ。
厳密にいえば、彼とは既に息も合うと思うのだが、単にご飯へ行きたいだけというのは黙っておこう。とはいえ彼も仕事としてここにいるのだから、時間に余裕があるかどうか尋ねてみて。)


39: 立塚 雪 [×]
2022-09-06 21:03:19



…あぁ。大丈夫。

( 相手との他愛もない会話は昔に戻ったようなそんな感覚を呼び起こさせる。作家と担当という関係になったわけだが、これからもこうやって彼と一緒にすごせることは嬉しく。

彼からご飯の提案をされるとスケジュール帳を開き、特に予定はないと告げて。もともとこの挨拶の後は直帰予定だったため、ちょうど良かった。提案に頷くと、「いつもどんなところ食べに行くんだ?」と普段利用する店について聞き。)





40: 水瀬 涼 [×]
2022-09-06 21:35:33


うーん、お店は割とバラバラだったりするけど…
俺の1番お気に入りのお店があるんだ。

( スケジュールを確認し大丈夫だと言われると、嬉しそうに笑顔になり、そのまま壁に掛かっていた上着を掴むと簡単に出かける準備をする。
お店について聞かれれば、少し考えるように間をおいて答える。特に決まったお店に行くことはなく、誰かと食事に行く時は相手の好みに合わせて決めることが多い。しかし、お気に入りの店が1つあるなと思い出すと、“そこでもいい?”と尋ねた。

店の場所は対して遠くもなく、いつも散歩がてらに寄ったりするほどだ。閑静な路地にあるその店は、素朴で暖かい昔ながらの雰囲気を漂わせる喫茶店らしかった。)


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