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相乗りで何処までも 【 〆 】/7292


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自分のトピックを作る
7242: 検索 [×]
2024-11-25 10:58:56

…ちょっとした修行みたいだ。__ じゃあ一回外に出て中に入ってくるよ
(執事の丁寧な態度に倣って挨拶をしていれば隣で相手が笑いを殺しているのが見えた。それをちらりと見るが執事長から作法を教えられることになると意識をそちらに向ける。まずは立ち振る舞いとして普通に立ってみるが普段は意識しない部分を指導されて姿勢が直されるとそれだけでそこそこ筋力を使う。同じことを相手も思ったのか呟きが聞こえてくれば同意するように返事をした。横などからも確認されこれが基本姿勢と言われた上で『ご主人様が御帰宅された際はこの姿勢のまま腰から曲げこの角度をキープ、一秒待ってから顔を上げて女性の方にはお嬢様、男性の方にはお坊ちゃまかご主人様と言ってお出迎えしてください』と見本が見せられる。メイド喫茶はどちらかというと店の内装や可愛い女の子をメインとした店だが執事喫茶はより本格的なロールプレイが求められるようだ。こちらも一度礼をするように言われてやってみせるとその角度や姿勢などを正される。これを仕事中ずっとやるのかと思えば少し焦りのような物を抱くが何度か行って何となくのコツが掴めた所で『では試しにフィリップ様をご主人様役に実践してみましょう』と提案がされる。すぐ隣で一緒に練習はしたが正面から相手の畏まった姿が見てみたいと思えばすぐに頷いて一回控室から出る。それから少し間を置いて、お客様役として中に入ってみて)


7243: 探偵 [×]
2024-11-25 12:30:53


え、俺から?……お、おかえりなさいませ、お坊ちゃま
(ここに着く前にちょっと畏まった喫茶店だろうと軽く見ていたがこれは想像以上に大変そうだ。仕草ひとつひとつにスマートさを出すには体の端まで意識を向けなければならない、相手の言う修行という言葉に大いに同意していた。立った状態からお辞儀するのでも油断すれば手先が疎かになったり足の幅が変わってしまったりと細かいところまでチェックがなされ相手と並んで何度も指導が入る。動作ひとつひとつにきっちり区切りを付けるのを意識しながらなんとかお辞儀に慣れたところでお客、つまりはご主人様をお迎えする練習が課される。相手が扉から出る間に扉の近くにいき姿勢を整えると相手が扉をくぐったタイミングで頭を下げる、お辞儀の角度や姿勢は問題なかったが相手をお坊ちゃまだなんて呼び慣れない言い方で呼んで、しかもその言葉が妙に似合うと思ってしまえば思わず頭を下げながら笑ってしまう。なんとか顔を引き締め直して顔をあげるが『頭を下げる時間が長いですね』と執事長にピシャリと言われてしまい笑顔を即座に引っ込めた。その後交互に複数回練習した後ある程度慣れたところで『それでは今度は左様をご主人様にし、フィリップ様はお席へのご案内をお願いします』と次のステップに進んで)


7244: 検索 [×]
2024-11-25 16:26:57

…慣れないというか何か変な感じだ。 こほん、…ではお坊ちゃま、お席にご案内いたします。
(来店した客という体で扉から中に入ると相手がきっちりとした畏まった様子で頭を下げる、そしてお坊ちゃまと慣れない呼び方をされると新鮮なようなむず痒いような気持になって照れ笑いを浮かべる。これはメイド喫茶以上に慣れやなりきる事が大切かもしれない。その後役割を交代して客として出迎えた相手にぎこちない動作をして指摘を受けたりしてそこそこ出迎えに慣れた所で今度は席へのエスコートの練習らしい。気を取り直すように軽く咳払いしてからイメージを固め、相手に声をかける。歩く間も意識的に姿勢を崩さないようにしてから少し前を進み、テーブルの所までやってくると椅子を引いて「こちらへ」と出来るだけスマートさを意識して座るのを促す。そして座った斜め横に立ってみるとそれらしい行為をした達成感に口元はにやけそうになった。『動きは悪くないですので後は執事らしい表情を身につけましょう』とアドバイスは受けたものの少しずつ乗り気な様子を見せ)

7245: 探偵 [×]
2024-11-25 17:43:18


ん、おぅ……なんつーか…メイドさんの時は恥を捨てりゃなんとかなったけど、こっちは独自のルールが多いな
(今度は席までのエスコートの練習になりこちらが客の役だ、改めて相手にお坊ちゃまと呼ばれるのはやはり慣れなくて笑わないように表情を硬くすれば変な顔を浮かべてしまう。そのまま席に案内され席を引かれるとぎこちなくその椅子に座る、相手に恭しく扱われるのはやはりむず痒いものでなかなか練習に集中できなかった。だがエスコートする間相手の動きはスマートで無駄がなくかなり執事らしいものになっている、執事長もそれを褒めるが隙を見せないように注意をしていてなかなかに厳しい指導だ。その後も客の傍に立つ時の立ち位置や言葉遣いなどなど順に叩き込まれていく、なんとか執事長に正されながらそれらをこなした後ようやく『少し休憩しましょうか。私は次の準備してきますので少し座っていてください』と紳士的な笑みと共に伝えられる。執事長は一旦部屋を出ていき思わず息を吐きながら席へとついた。ちょっとした手伝いのはずだったが執事として店に出るからにはそれなりのクオリティを求められるらしい、軽く疲労を覚えながら安請け合いしたことを少々後悔しつつ相手の方へ目をやって)


7246: 検索 [×]
2024-11-25 19:03:51

ご主人様に仕える執事とその御屋敷っていう要素を最重視しているのだろうね。 この姿勢をずっと続けるとは流石のプロ意識だ。
(席にエスコートしている間慣れていないのを誤魔化すためか相手はずっと変な顔をしていてそれにニヤけてしまわないように必死だった。執事長の評価を聞きその後も立ち姿や注文を受ける際の言葉遣いなどを細かく叩き込まれていく。一通り基本的な事を教えて貰ったところで執事長が部屋から出て行って二人だけとなる。大した運動のようなことはしていないはずだがずっと綺麗な姿勢を保っていたせいで既に幾らか疲れている。椅子に座って姿勢を崩すとその楽さに小さく息をつきながら肌見に感じた執事喫茶の特徴を口にする。執事がメインなのではなく帰宅したご主人様を出迎える心地の良い空間が売りなのだろう。本物さながらのプロ意識で姿勢をキープする様に素直な感心しているとふと先程の出迎えの様子を思い出して「君が敬語使ってると何だか別人みたいだ」と思ったことを口にして)

7247: 探偵 [×]
2024-11-25 21:11:12


あぁ、この世界観を崩すのはご法度って事だろ?執事もなかなか大変だな。…な、事務所でも時々つかってんだろ?お嬢さんが来た時とかに。そういう面なら俺は完璧かもな
(こちらが体を投げ出すようにして椅子に座れば向こうも疲労を感じているのか直ぐ様執事らしい体勢を崩して座る、慣れないことの連続で練習だけでもそこそこの疲労だ。相手の感想には頷きつつこちらも感想を述べる、メイドさんは非日常的な可愛らしさを楽しむところだったが執事喫茶はもっと独特の世界観で逆方向に浮世離れした空間だ。今は普段着だがここから執事服を着ていざ本番を迎えるとなるとなかなかの重労働になるだろう。一息ついていると相手に敬語が珍しいと言われてしまって即座に反論する、依頼人が来た時、特に女性が訪れた時にはハードボイルドな探偵らしく懇切丁寧に出迎えているつもりだ。そういう意味では執事喫茶とやっていることは変わらない。だがいつもと違う様子に違和感を覚えたのはこちらも同じで「ま、執事なんて浮世離れしてんだから普段とは別人みたいにならなきゃいけねぇのかもな」とまた感想を付け加えていた。暫く休憩しているとドアがノックされて再び執事長が戻ってくる。自然と背筋を伸ばして立ち上がると『それではいよいよ外見を整えていきましょうか』と執事の服を手渡される、所謂燕尾服と呼ばれるそれを広げると思わず「おぉ…」と声がもれて)


7248: 検索 [×]
2024-11-25 23:17:01

君が敬語を使う時はなんというかデレデレした時が多いだろう。…ああ、本当に執事になったつもりでやるべきだろうね。 …これが執事の服!
(敬語が珍しいといえば即座に反論される。確かに使っている場面は見た事が多いが年上の依頼人や初対面の人への聞き込みでもなければ専ら気取ってかっこつけようとした時くらいだ。そういう意味でもこういった敬語は珍しいだろう。きっとその事もまだイマイチぎこちなさが出る要因で普段とは別人になったつもりが良さそうだと相手の言葉に頷いた。そうして軽い会話を続けているとノックの後に執事長がやってくる。相手に続いて立ち上がると今回着る服の一式が渡されて興味深くその質感や形状を確認する。『僭越ながら先程の練習の光景から二人に似合う物をご準備させて頂きました』という言葉通り基本的な所は一緒だが相手の物とはネクタイやデザインが違う所かあってそれぞれ個性が出ているようだ。『着替えた方からこちらで髪のセットをさせていただきます』と言われると早速着替え始める。普段の服に比べてフォーマルな格好で相手のスーツともまた違うかちっとした印象の服だ。首元には黒いクロスタイにエメラルド色の飾りが付いている。グレーのベストを着てジャケットを羽織った所である程度着替え終わると先に支度を済ませようと執事長に向かう。髪をセットして貰っている間、相手ももう一人の執事がやってきて準備して貰うようだ。髪を留めていたクリップが外されて一旦全て下ろすと丁寧に前髪が分けられ、コテなどを使ってこの場所に相応しい身なりへと整えられる。ばっちり執事の格好にして貰うと相手の方を振り返って「そっちはどうだい?」とその姿を確認しようとして)

7249: 探偵 [×]
2024-11-26 07:57:13


な、……お、なかなか似合ってんじゃねぇか。新人執事っぽいが清潔感あって出来る奴って感じだ
(敬語を使っているのはデレデレしている時とまたなんとも不本意なことを言われ反論しようとするが思い当たる節がなくはなくて言葉に詰まってしまう、そうこうしているうちに執事長が戻ってきて着替えの時間となってしまった。見慣れない服装なうえコンセプトがしっかりしている店のためか服の素材も相応に良いもので感心してしまう。相手といえば相変わらず珍しい服に興味津々のようで熱心に手渡された服を観察していた。地.球.の.本.棚に突入しないことを願っていたがその前に着替えに意識は移っていったらしくこちらも続いて服へ袖を通していく。ワイシャツを着るまでは同じだが深紫のベストを着て首にはアメジストを思わせるブローチがついたループタイを付けた。ジャケットはよくある燕尾服のようで後ろの裾が別れているタイプのようだ。相手に続いてもう一人の執事に髪のセットを頼むと基本的な形は崩さず少し重めに髪をまとめるようにしてもらいよりきっちりとした印象になった。一通り準備が終わると相手から声がかかり体を向ける、いつもは流れるような髪型を崩して前で分けるスタイルにしてもらい格好もフォーマルになればなかなか様になっている、少々幼さが残るアンバランス感も女性に受けそうだ。胸のクロスタイに光るエメラルド色を見つければ「ちゃんとお前の色も入ってるし、執事長さんのセンスもいいな」と口角をあげて)


7250: 検索 [×]
2024-11-26 11:46:26

なら良かった。翔太郎も普段と少し雰囲気が変わって執事らしくカッコよくなったね。…本当だ。思わぬ所でまたお揃いのようだ。
(振り返ると燕尾服を着込んで大まかな方向性は変わらないもののより上品かつ清潔感のある仕上がりになった相手が居て思わず上から下まで観察してしまう。普段から相手の言うハードボイルド探偵としてきっちりとした格好をしているが重たく纏まったヘアスタイルも相まって洗礼された大人の印象が強くなった。こちらの格好も似合っていると言われると安堵したように表情を緩め、素直な感想を口にする。何度か普段とは違う着る機会もあったがその度に受ける印象は変わって新鮮だ。相手の視線が胸元に向かいクロスタイの飾りのことに触れると相手の胸元にもアメジストのブローチが付いていることに気づいてそれぞれに結びついた色を纏っていることにクスクスと笑う。恰好から執事の物になったところで『二人ともよくお似合いです。では少し早いですが慣れる為にも早速働いて頂きましょう』と執事長から指示を受ける。本番となれば少し緊張するがせっかくやるならばこの機会を楽しむべきだろう。『既に何人かのお嬢様が御帰宅されていますので常に気を配り、ベルで呼ばれたら要件を伺ってください』と初めの仕事を任されると「じゃあ行きましょうか、左様」と楽しげに普段と違う呼び方をしながら控室を後にして)

7251: 探偵 [×]
2024-11-26 12:31:35


これだけでも頼もしいもんだな。…えぇ。仕事の時間ですね、フィリップ様
(かつてパーティーに潜入した時にもフォーマルな装いをしたものだが執事となればより一層現実から外れた格好で浮き足立ってしまいそうだ。しかし互いの胸元にはお互いの色が添えられている、執事長が自分達の服装から選んでくれた色合いだろう。ワンポイントいつもの色があるだけでも何処か心強くて落ち着かない装いの中でも地に足をつけてくれる気がした。いつもの色を互いに携えた姿に相手は笑みを浮かべるがそれだけは見慣れたもので服装とのギャップに胸が跳ねてしまった。ここで動揺していてはまた執事長から言葉の鞭が飛んでくる、なんとかいつも通りの表情を取り戻せば早速表に出るように言われた。本番のディナータイムまではもう少しあるがある程度慣れておく必要もあるだろう。相手にいつもとは違う執事らしい言葉で話しかけられるとやはり笑ってしまいそうになるのだが咳払いをしてこちらもそれらしい返事をした。控え室を出て廊下を出ていよいよ客もといお嬢様がいる場所へ入ろうとした矢先、先程こちらの髪をセットしてくれた執事がやってきて『ここならちょうど良いですね。先にブロマイド用の写真を撮っても?』と声を掛けられる。状況が読めず「ブロマイド用?」と聞き返せば執事はカメラをセッティングしながら『今日は月に一度のイベント日でして、ディナータイムにご主人様が気に入った執事のブロマイドをご購入いただけるんです』と解説がなされた。ツーショットの写真撮影もあるらしいが月に一度新規で撮影されたブロマイドを購入できる日が設定されているらしく執事曰く『それはもうお嬢様方が大熱狂で…それゆえいろいろあるのですが』と言葉を濁しながらカメラをセッティングし終えると『まずはフィリップ様から。40ポーズほどいただきます』とさらりと言われあまりの多さに「そんなに撮んのかよ!」と思わずいつもの調子で叫んでしまい)


7252: 検索 [×]
2024-11-26 14:41:21


だから今日は人手が無いといけなかった訳か。え、僕たちは臨時だしそこまで撮らなくても…
(こちらが普段とは違う執事らしい口調で話しかければ軽く咳払いしてから同じように返される。先ほどはむず痒くて仕方なかったが今はそれに見合う服装をしたこともあって心が弾むと自然と笑みが浮かんだ。そのまま仕事にとりかかろうとすると相手の髪をセットしていた執事に声を掛けられる。今日は月に一度の大事なイベントの日のようでその為のブロマイドが必要らしい。恐らくメイド喫茶でいうチェキに近い物であり、大事な収入源だと察しがつけば今日という日時にこだわって人手が必要だった理由も頷ける。何やら言葉を濁す様子が少し気になるものの今日の依頼に付随するものなら引き受けるべきだろう。だがさらりと40ポーズ、つまり40枚の写真を撮ると言われると叫ぶ相手と反対に固まって困惑の声を洩らす。話を聞く限り日頃からこの執事喫茶を訪れている常連客用のイベントであり、今日だけの執事である自分達にそこまで必要ではないと意見しようとするが『いえ、寧ろ今日だけの幻の執事だからこそお嬢様方に沢山売れ…こほん、希少性を感じて頂き購入して頂けるのです』と妙に熱のこもった口調で説明がされる。それでも何とか説得をしてその半分の20ポーズにして貰うと早速撮影がされる。基本の立ち姿から紅茶のポットを持った姿、軽い笑みからクロスタイを直すような仕草など良くわからないようなポーズまで撮影されていけば『とてもいい感じです。では次は左様の撮影に致しましょう』と促され「交代だ」と相手と立ち位置を入れ替わって)


7253: 探偵 [×]
2024-11-26 19:13:17


夜に予約集中してたのもそのせいか。……いい練習になるかもな、これ
(ことのちゃんが何処まで執事喫茶の事情を知っていたのか分からないが常連客が喜ぶようなイベントデーに二人も人員が必要なほど執事がいないのはさすがにまずかっただろう、店長の焦りようをことのちゃんも見ていたのかもしれない。重要な日に執事をすることが発覚しますます責任が増していくがそこに写真40枚が課されると流石に叫んでしまった。写真を撮るだけとはいえ40ポーズとなるとお嬢様方の所へ行く前に疲労困憊になってしまいそうだ。なんとか相手と説得して半分の量にしてもらい相手から撮影が始まる。次々ポーズ指定をされ相手の写真が撮られていく、最初こそ固さはあったもののだんだん慣れて来たのか相手の所作もそれっぽくなって様になってきた。最後の一枚もなかなか絵になる佇まいで執事に入り込んでいる、あまり乗り気ではなかったが先に写真でそれらしい格好をすることでより執事という役に入り込めるかもしれない。なんせこの店では世界観を守ることが何よりも大事なのだから。相手に声を掛けられると「おぅ…じゃなくて、はい」といつもの口調を正しながら位置を交代する。二人が会話する間もシャッターが切られていた気がしたがそれは置いておきブロマイドを撮り始める。立ち姿から始まり跪いて手を取る仕草をしたりカトラリーを机に置いたりと店での振る舞いの一部を切り抜いたものが多くなかなかいい練習になった。一通りの撮影が終われば『ありがとうございます。それではホールの方をお願いします。ご主人様方がお待ちですので』とカメラを携えた執事は去っていって「いい準備運動でしたね」と口調は執事のものながら顔はニヒルな笑みを浮かべるとご主人様の待つホールへの扉を開いて)


7254: 検索 [×]
2024-11-26 20:10:35

それでは左様、一緒に行きましょうか。
(20枚という今まで撮ったことの無い枚数の写真を撮り終える頃には執事らしさというのが何となく分かってきた。今撮った仕草をするような人物を意識して動けば良いのだろう。相手に声をかけるといつもの口調を正しながら位置を交代する。少し離れた所から撮影の様子を観察していたがすっかり執事に成りきって居るのか随分と様になっている。一歩下がって仕えるような普段あまり見ない姿を熱心に見ていると様子を見に来た執事長が近くにやってくる。あの写真が今日来たご主人様達に販売されると思うといても立ってもいられず相手が撮影に集中している間執事長に「今日の報酬の一部として今撮ったブロマイドを貰っても良いかい」と交渉する。執事長から紳士的な笑みと共に了承の返事を貰うとますますやる気が湧くのを感じながら相手の撮影が終わるのを待った。撮影をしていた執事が去っていき相手に丁寧な口調で声をかけられると小さく笑いながら頷き、弾んだ声を返すと相手と横に並んでホールへの扉をくぐった。ホールの方もお屋敷のような内装で家具の一つ一つも気品のあるチョイスで統一感のあるインテリアで纏められているようだ。ホールに入った途端何人かのお嬢様からの視線を感じる。その内の一人がベルを鳴らしたのを聞けば早速そちらに向かう、食事を終えた皿があるのに気付くと「こちらお下げしても宜しいですか」と教えて貰った言い方で声を掛けて執事としての仕事をこなして)

7255: 探偵 [×]
2024-11-26 21:03:04


__えぇ。今日だけのお手伝いですが、誠心誠意お仕えさせていただきます
(こちらがブロマイド用の撮影をしている間相手は少し離れたところで執事長と何かを話している、内容は分からないが清潔感があり統一感のある装いの二人が並んで立ち話しているのはかなり絵になっていて相手が自分ではない誰かと良い収まりになっているのに少々胸がザワついた。そんな僅かに嫉妬を滲ませた瞬間の顔もこっそり撮られていることには気が付かず無事に撮影を終えれば執事らしい口調で気合いを入れ直してから相手と共にホールへと出た。控え室や廊下もなかなかに浮世離れしていたがホールはお屋敷の様相をしていてさらに別世界のようだ。圧倒されそうになるのをなんとかすました顔でやり過ごしていると相手が早速ご主人様に呼ばれてテーブルの方へと移動する。それを目線で追っていると隣のテーブルの女性のカップが空になっているのに気が付いた。紅茶やコーヒーはポットでサーブされてカップへ注ぐのは執事の役目、テーブルへ近づき「失礼します」と声をかけてから紅茶をカップへと注ぐ。見慣れない執事二人にホールは明らかに色めきだっていて紅茶を注いでいたお嬢様に『新しく屋敷にきた執事さんですよね?』と声を掛けられる。相手の方をちらりと見てから言葉遣いは事務所と同じように、しかしハードボイルドではなく先程教えられた通り執事らしい口調で答えれば『やっぱり!』と興奮気味の返事がされた。事務所ではこういう丁寧な口調をハードボイルド探偵らしく話すと大体変な顔をされるのだが今はその雰囲気はない、一体何が違うのかと少々腑に落ちないままポットを元に戻すと『ということは夜は二人のブロマイド買えるってこと?』と早速先程の写真が出てきて「えぇ」と答えればさらに周囲は色めきだって異常な反応に思わずまた相手の方を見てしまい)


7256: 検索 [×]
2024-11-26 21:51:00


ご挨拶が遅れました、わたくしフィリップと申します。こういった場は不慣れなのですが何なりとお申し付けください。
(今までは学ぶことや下準備が多かったがこれからが依頼のメインであり、重要な接客の機会だ。全てに気を配るようにと執事長に言われたことを守ろうと空いた皿を下げに行く。相手もその隣のテーブルについたことを何となく横目で見ながらそのまま裏に持って下がろうとするが『お名前聞かせて貰って良いですか』とお嬢様に問われまだ自己紹介してなかったことに気付く。最初の方に教えて貰った通りに胸に手をやってから一礼して自らの名を名乗る。接客ならば多少愛想も必要だろうと意識して微笑むようにすれば何となく他の席から視線が、正確に言うと新人と相手に注がれているような気がする。その間相手の方でも会話が進み、先程のブロマイドの件に相手が返答をすると周囲が色めきだつような妙な反応が起こる。無意識に相手の方を見れば目が合うもその要因が分からなくて僅かに首を傾げる。いつもならば直ぐにどういう事か尋ねるのだがご主人様へこちらから過度な声がけはNGらしくブロマイドについて執事の方から聞くのもあまり良くないだろう。名前を名乗ったお嬢様からも『フィリップさん、良い名前ですね。後からブロマイドの方も沢山購入させて貰います!』と妙に気合いの入ったように言われるがイマイチ状況が飲み込めないまま「あ、ありがとうございます…?」と返すしかなかった。執事の誰かに聞こうとも思ったが皿を裏に返しにいくと直ぐにベルが鳴らされてそんな暇もないまままた別のお嬢様の元に向かう。次に頼む紅茶の相談を受け、以前検索した知識から茶葉の特徴や味の雰囲気を説明する。自分達がここに来た時よりもオーダーの頻度が上がっているのを感じながら執事の仕事をこなしていき)



7257: 探偵 [×]
2024-11-26 22:32:40


お、…私は左.翔,太.郎と申します。以後お見知りおきを、お嬢様
(相手の隣のテーブルで接客していると相手が自己紹介をしているのが見えてついつい意識が持っていかれそうになる、無邪気に輝く笑顔を見る機会が多い分敢えて控えめに微笑む姿はあまり見られるものではない。執事としてある意味で作っている笑顔なのは分かっているのだがどうにも落ち着かない、執事喫茶ならメイドよりはマシだろうと思っていたが結局相手が他人に取られたような気になるのは同じだったようだ。そんな状態で『あなたの名前も教えてくれる?』とお嬢様から問われて咄嗟にいつもの一人称が出てしまいそうになる、それをなんとか飲み込んで相手に習って微笑みと共に自己紹介した。たどたどしい態度にお嬢様はクスクスと笑いながら『左ね。貴方達がいるならこのままディナータイムも入っちゃおうかな』と上機嫌に返事がされる、ディナータイムに入るのはブロマイドのためだろう。想像以上に今日という日は特別でブロマイドは重要な位置付けにあるものらしい。謎が解けないまま暫く接客を続けていればランチタイムが終わる時間になったようで一旦お嬢様方は退店、もといお出かけしていった。「いってらっしゃいませ」とお見送りの言葉と共に最後のお嬢様が出ていく、相手と先程写真を撮ってもらった執事との三人になり「そろそろブロマイドがなんなのか教えてくれねぇか?」と先程濁された言葉の続きを執事へと聞いてみる。彼は少々迷ったようだったが『実は…ブロマイドが購入出来る特別な日を設けた結果ご主人様には大変ご好評いただいているのですが、少々熱が上がりすぎてブロマイドの売上競走が起こっているのです。特にランキングなど設けていないのですがご主人様の間で【自分の推し執事のブロマイド売上を一番にしたい】という心理が起きておりまして…お気に入りの執事が好きなご主人様同士で徒党を組んでいるような状態です。さらに厄介なのが、その…執事同士でもその争いを重視する流れになっておりまして、ブロマイドの売上が高い者が偉いのだと、なんともお恥ずかしい空気が生まれているのです』と説明がされた。ここまでの店内の雰囲気でいえば優雅で浮世離れした異世界だったが今日この日のディナータイムだけは熾烈な空気になるらしい、とんでもない日に執事になったことを今更思い知れれば「マジかよ…」と絶句するしかなくて)


7258: 検索 [×]
2024-11-26 23:02:18

…つまり、このイベントの日は執事ごとのブロマイドの売上数でお嬢様同士で争っていて上位になりたい執事がそれを煽っているってことかい?
(こちらが接客する間も当然相手は他のお嬢様に向けて接客をしていて、穏やかに会話をする様子を見るのはあまり面白くない。馴れ馴れしく苗字を呼ばれていることに偽名を使うべきだったかとも遅れて思ったが根本はそこではなくてこの依頼が終わるまで我慢が続きそうだ。その後も何人かのお嬢様に挨拶をして紅茶を運んだり軽い会話をしたりしていればランチタイムが終わる時間になって最後のお嬢様を執事達で並んで見送る。一旦店を閉めた形になった所で相手がブロマイドの話を切り出せば執事は少々悩みながらもその仕組みを説明し出す。その中身はなんとも厄介そうな物でブロマイドの数で人気投票のようなものが行われているらしい。認識を確認するように問いかけると『ええ、よりブロマイドを多く買ってくれたお嬢様に過剰なサービスをして更に買って貰おうとする者も居ますし、お嬢様の方も熱が上がって大量購入なさったり見返りを求める方が居たりするのです…』と今まであったことを語られる。ブロマイドの売上の一部は執事本人に返ってくる事を考えれば分からなくもない傾向ではあるがこの落ち着く店のコンセントからは少し外れているようにも思える。そして自分と相手にそれぞれブロマイドを買う意志を示したお嬢様の存在を思い出して「もしかしてさっき撮ったブロマイドで僕達もその争いに参加することになるんじゃ…」と呟けば『執事長も比較的この流れには賛成の立場なので機体を寄せられている左様とフィリップ様も対象です』とキッパリ言われ思わず相手と顔を合わせて)

7259: 探偵 [×]
2024-11-27 07:51:55


なんだそれ、ホストに片足突っ込んでんじゃねぇか!……な、おい待て!さすがにそんなこと聞いてねぇぞ。俺は出るからせめてこいつは外してくれ
(ブロマイドを取り巻く状況は今日ここに来た自分達が聞いた限りでも異様な状態だ、最初はなんてことの無いサービスだったはずが徐々にエスカレートしてしまった結果かもしれない。だがこの優雅な空間の中で目に見える形の売上競争が起こっているとは、相手が確認を取るように問いかける内容も肯定されてしまい執事喫茶からかけ離れたイベントに思わずツッこむように叫んでしまう。さらに執事から既にブロマイドを掛けた行為が双方過剰になっていることを聞き二人共が対象だと聞けば相手と顔を合わせる、執事喫茶として想像を超えている上相手も対象となれば聞き捨てならず思わず口を挟んだ。自分だけならまだしもこのまま相手までディナータイムに出ることになればその過剰なサービス合戦に確実に巻き込まれることになる。相手を男女の欲望が渦巻く場に入れたくない。あの執事長はこの件に賛成しているならばあえてこの事実を隠していた可能性が高い。バツの悪そうな顔を浮かべた彼が『私も執事喫茶とは高貴で優雅な空間であるべきだと思いますのでこの流れには反対なのですが…』と言いかけたところで『それはお前がブロマイドの売上を上げられないからだろう?』と背後から声が聞こえてきて思わず振り返る。そこにはひとりの執事が背後に二人ほど別の執事を従え立っていてこちらを見て鼻で笑っていた。見た目は高貴で品があるが明らかにプライドが高そうだ、彼が諸悪の根源だろう。こちらへ近づいてきた彼は執事らしく優雅にお辞儀をし『初めまして荒木と申します。今日はせいぜい私の引き立て役として頑張ってください、臨時雇いくん』と明らかにこちらを見下す挨拶をされると「あ?」と思わず怒りを滲ませた声を出してしまい)


7260: 検索 [×]
2024-11-27 10:36:18

翔太郎! …それで執事内でも派閥が出来てしまっているのか
(高貴な見た目からは想像も出来ないイベントの内容に圧倒され、自分達もその対象だと言われると顔を見合わせる。その熾烈とも思える争いから自分だけ外すように求める相手に腕を軽く引き自分は大丈夫だと伝えようとするがその前に背後から第三者の声が挟まる。振り返れば高貴な見た目の執事とその後ろに付き人のような執事が二人立っていてディナータイムからの出勤なのだろう。こちらに近付いてきてお辞儀をする姿は完璧な執事の装いだが告げられた言葉は明らかにこちらを見下したような内容かつ馬鹿にしたような声色でとても執事らしいものとは思えない。隣で怒りを滲ませた声が聞こえれば相手を抑えようとするが荒木と名乗った執事は『そんな直ぐに感情を表に出すようならばますます私の相手では無いですね。今日は夏目も不在なら余裕でしょう』と言ってから去っていく。後ろに着いた執事も一礼こそするものの一瞬睨みつけるような態度をした後荒木に着いていく。その様子を見届けると彼が小声で『あの方が前回の一位の荒木様でその後ろに居る方達も荒木様のグループの一員です。普段は中立かつ穏便派で二位の夏目様やその他の方も居るのですが今日はお休みなので…』とこの執事喫茶の現状を明かす。執事の方でもより多くのブロマイドを買ってもらう為に派閥よようなものがあるのなら荒木は対抗馬が居ないのもあってますます調子づいているのだろう。先程は抑えに回ったが相手も含め眼中に無いという態度は気に入らない。顎に手をやり少し悩んでから良い考えが浮かぶと悪そうな笑みを浮かべて「翔太郎、臨時執事の立場の僕達が健全な方法でブロマイドの売上一位を取ればあの鼻を明かせると思わないかい?」と提案して)



7261: 探偵 [×]
2024-11-27 12:37:57


……いい考えだぜ相棒。あいつにあのまま言われっぱなしは気に食わねぇし、まだちょっとしかホールに立ってねぇがあの雰囲気を壊すのが正しいとは思えねぇ。あいつを止めるためにも俺達で一位を取ってやろうぜ、フィリップ
(明らかに馬鹿にした言い方にこちらが怒りを顕にするとさらにこちらを煽る言葉を嘲笑と共に投げられてしまいますます青筋が立ちそうになる。だが言い返せばさらに向こうの思う壷で荒木達はこちらを馬鹿にし牽制しながらその場を去ってしまう。怒りが収まらないでいると彼はさらに現状を教えてくれる、本来抑止力になるはずの人員が今日は軒並み休んでいるのだという。そうとなれば荒木達はブロマイドを買わせるためにあらゆる手を使うだろう、ディナータイムにはアルコールが出るのを考えればますますサービスは過剰になっていくはずだ。売上が高いからと好き勝手に振る舞う様に未だイラついていると相手から荒木の鼻を明かす作戦が提案されて、一瞬固まったあとにニヤリと自信を滲ませた笑みを浮かべる。売上を振りかざしてふんぞり返っているならその座を奪ってやればいい、しかも荒木達がやっている過剰なサービスではなく正真正銘執事としてだ。執事として働くならば今回の依頼の範囲内、相手が変なことに巻き込まれることもないだろう。今のイベントデーは聞きかじっただけでも明らかにこの執事喫茶の雰囲気にあっておらず将来的に店のためにもならないはずだ、それが分かっているから彼もこのイベントに難色を示していたのだ。二人の会話を聞いて彼は驚きの表情を浮かべ『そんなの無理ですよ!』と止めにかかろうとするが直ぐに勢いが弱まる、そして『一位になるのはかなり難しいと思いますが…でも私は店が前の雰囲気に戻るならお二人に勝ってもらいたい。だから、私からもお願いします』と頭を下げられてしまった。これは追加依頼と捉えて良さそうだ、「任せとけ、俺達で真正面から売上一位を取ってやるよ…じゃなくて取ってみせましょう」と最後は執事らしさを取り戻しつつ返事をし)


7262: 検索 [×]
2024-11-27 14:32:44


ああ、ちゃんと売上を出すなら執事長からも文句は言われないはずだ。二人で40枚なら条件も揃っている、執事としても僕達のコンビが出来ることを見せつけましょうか、左様。
(この状況を引っくり返し鼻を明かす作戦を提案すれば相手もニヤリと笑って話に乗ってくる。あんなこちらをコケにするような宣戦布告を受けて黙っては居られない。荒木を妨害するのではなくイベントのルールに則って勝負するなら文句も言われないはずだ。それに丁度ブロマイドも半分ずつ撮って二人合わせて他の執事と同じだけの種類がある、荒木達に既に固定客がいることを考えれば二人で一人はちょうど良いハンデだろう。そうやって話を進めていれば彼が言葉を挟む、最初は止めようとしていたが今のイベントの姿勢に思うところがあるようで視線を迷わせてからこちらを向くと頭を下げて一位になることをお願いされて相手と一緒に得意げに笑う。今までも何度かこの街で一位をかっさらったのだ、相手とならば執事としても実力を見せられるだろう。相手に倣ってそれらしい口調で同意を示すと『私も微妙ながら協力します』と彼が申し出てくれて頼もしい仲間も出来た。改めて彼に今回のイベントの説明を受ける。基本的な接客の内容は先程のランチと変わらないがディナータイムでは薔薇の花が使われるそうだ。来店時に一本貰い、そしてイベント時限定の料理や紅茶を頼むと更に一輪、またバラの花単体の購入も出来るらしい。その薔薇の花を推しの執事に渡し、その御礼という形で執事は自分のブロマイドを返すシステムらしい。つまりご主人様から沢山薔薇の花を貰えた人物が売上上位であり、イベントの最後にはその薔薇の花束が執事に送られる為推しに豪華な物を送りたいと考えるご主人様が後を絶たないとのことだ。「既に荒木達を好きなご主人様達はそこに薔薇を送るだろうからどちらかというと新規や悩んでいる人にアプローチした方が良さそうだ」と作戦を提示してみて)

7263: 探偵 [×]
2024-11-27 19:39:58


そうだな。今日休んでる中立派の夏目って執事が二位までつけてんならご主人様の中でもこの現状を良しとする人とあまり乗り気じゃねぇ人で別れてるはずだ。俺達は夏目派のご主人様を取り込みつつ新規層の薔薇まで貰えれば勝ちが見えて来るはずだ
(向こうはベテランのナンバーワン執事、対してこちらは今日執事になったばかりの新人でブロマイドの数も半分ずつの『臨時雇い』だ。ひとりでは到底敵わない相手だが二人で一人で挑むのならば話は別、二人ならば単純な二人分よりも更に力を発揮できるのが自分達なのだから。新たな依頼も追加されイベントデーの詳細な内容が伝えられる、薔薇の代わりに渡すブロマイドは渡された時点では中身が分からないランダム式になっておりそれが購買意欲を更に掻き立てているらしい。営業の最後にお気に入りの執事が大量の薔薇の花束を抱えている姿はさぞお嬢様方には誇らしいものだろう。相手の作戦に頷いてさらに情報を整理していく、執事に派閥が出来ているのと同じように推す執事によって同じくご主人様内にも派閥が出来ているはずだ。今日は穏健中立派が軒並み休んでいると言うのなら普段彼らに薔薇を渡す層を取り込めるかもしれない。とはいえナンバーツーの夏目という人物に肉薄するほど良い接客をしなければ薔薇は貰えないだろう。これはますます気の抜けない時間を過ごすことになりそうだ。そうやって作戦を立てながらホールの片付けなどを終えいよいよご主人様をお迎えする時間となる。入口にズラリと今日出勤の執事が並べば当然荒木もそこに並ぶわけで相変わらずこちらを嘲笑いながら見下した視線を向けてくる。鬱陶しい目に思わず睨んでしまうと『相変わらず喧嘩っ早いですねぇ、さすが臨時雇いくん。二人が束になっても私の足元に及びそうにない仕上がりです』とまた調子づいた言葉を投げてくる。ますます眉間の皺を深くさせながら「笑ってられんのも今のうちだぞ」と威嚇するように言えば、一瞬の間があったあと荒木と取り巻き達が高らかに笑い出す。不快な笑い声をあげながら『私に勝つつもりなんですか?そのギャグ面白くもなんともありませんよ?』とさらに煽られ思わず「なんだと…!」と体が動きそうになって)


7264: 検索 [×]
2024-11-27 20:13:53

翔太郎、押さえて。だけど君たちよりもご主人様達の心を掴むつもりなのは確かだ。なので今夜はくれぐれも宜しくお願いします、荒木様。
(今回の方向性は決まったもののそれを実現させるのは容易ではない。この現状を良しとしない人達や単純に執事を求めている人にいかに刺さる接客が出来るかどうかが鍵になりそうだ。そうして作戦や彼のアドバイスを受けるなどをしながら片付けをしていよいよディナータイムが近付いてくる。初めに入ってくるご主人様はどうやら予約客が大半らしく全員で出迎えるのが習わしのようだ。それに倣って入口に並んでいると荒木が相変わらず見下した目で見てきて更に調子づいた言葉をかけてくる。相手か好戦的な言葉を投げかけると取り巻き達と共に馬鹿にしたように笑い出してますます偉そうな態度を取る。それに腹を立てた相手が一歩踏み出そうとするのを隣で止めて落ち着かせるように声をかける。だが煽られて火がつくのはこちらも同じで彼よりもご主人様達の薔薇を貰うと宣戦布告すれぱわざと執事らしく丁寧な口調で煽る言葉を送る。『ふん、そんな大口を叩いて負け犬になって恥ずかしい思いをしなければ良いですね』と言い放って顔を背けるのを見ればますます勝たなくてはと気合いが入る。執事長がやってきて『それではご主人様達をお迎えいたします』との声の後、ディナータイムの始まりを告げるベルが鳴ると初めのお嬢様がやってきて皆で一礼し「おかえりなさいませ、お嬢様」と出迎える。そのお嬢様は執事の顔をざっと見るなり『荒木、今日も来たわよ』と声を掛け、それに笑顔で答えた荒木が席へとエスコートする。やはり最初のご帰宅を狙うような固定客が彼には着いているようだ。続いてのお嬢様も取り巻きに声を掛ける中、その次のお嬢様2人組は慣れていないのかキョロキョロとしているのが見受けられると相手に目配せしてから近付き「お嬢様、お席にご案内いたします」と申し出て中へとエスコートして)



7265: 探偵 [×]
2024-11-27 20:33:47


、すまねぇ…___おかえりなさいませお嬢様。お早いご帰宅は私も大歓迎です。どうぞこちらへ
(散々な煽られように思わず体が動いてしまいそうになるが右隣からそれを制されて我に帰る、今から優雅で浮世離れした執事になろうというのに心乱されていては勝負に挑む前に負けてしまう。相手に一言入れながら軽く息を吐いて気持ちを整えた。執事長からご主人様を迎えることが告げられれば「いくぜフィリップ」と気合いを入れるように小声で言う、これでこの口調は暫く封印だ。一番最初に入ってきたご主人様は荒木が目当てらしくいの一番に荒木が動くと彼女の前へと踊り出てエスコートを始める。その時点で既に手を取りテーブルへと案内していて特別な雰囲気を醸し出していた。次々お嬢様が入ってきては応援する執事に声をかけホールへと移動していく、しかし次に入ってきたのは自分達が狙う新規客のようで相手に目で合図をすれば彼女達を任せることにした。次に入ってきたのはランチタイムにみたお嬢様で思わず反応してしまう、それを満足気にみたお嬢様は『約束通り来たわよ、左』と声をかけられにこやかに応対した。幸先の良いスタートに彼女をエスコートして席へと案内すれば椅子を引いてメニューを手渡す。その間に荒木と常連客とは異質な存在感を放っていて、荒木をテーブル横に跪かせたお嬢様は『まずはファーストローズね』と薔薇を荒木に早々に渡していて)


7266: 検索 [×]
2024-11-27 21:14:45


初めての紅茶であればやはり紅茶の香りと色を楽しめるダージリンはいかがでしょうか。雑味もなく普段緑茶を嗜んでいらっしゃるお嬢様のお口にも合うはずです。
(相手に目配せしてから二人組のお嬢様を席に案内してそれぞれ椅子を引いて座ったのを見てからメニューを手渡す。この場の雰囲気に圧倒されている二人を見ながらちらりと相手の方を向けばランチタイムに見たお嬢様の姿があってにこやかに対応する様子に少し胸がざわつく。だが荒木に勝つ為にはヤキモチを焼いている場合ではない。視線を戻せば『こういった場所も紅茶も初めてで…おすすめとかありますか?』と問われ、彼女達の飲み物の好みを質問してから絞るとメニューの中からおすすめの茶葉のページを開いて説明する。短い間にメニューの中身を覚えて良かったと密かに安心していると荒木の案内したお嬢様の所ではテーブル横に跪いた彼に早速薔薇を手渡している。一応名目としてはご主人様の奉仕への感謝の気持ちとしてご帰宅の前に渡す物らしいが彼らにとってはチップのようなものなのだろう。ナンバーワンを推すお嬢様の姿を横目に見ながらも『じゃあおすすめして貰ったこれにします』とお嬢様にオーダーを頂けると「ありがとうございます、それではお嬢様に相応しい紅茶をいれて参ります」と穏やかな笑みを意識して浮かべ、一礼してから一旦裏にオーダーを伝えに行く。再びホールに戻った所で荒木達のいるテーブルの前を通ると『あら、新しい執事?』とあのお嬢様に声を掛けられる。どうするか迷ったものの執事ならばどのご主人様にも同じ対応だろうと「ええ、本日だけではありますが新人のフィリップと申します」と自己紹介してから一礼すれば『へぇ…、確かに良い顔してるわね』と何処か値踏みするような視線を向けられ)

7267: 探偵 [×]
2024-11-27 21:50:09


同じ、…香り高くてミルクと……あ、アッサムのミルクティーですね!
(ランチタイムのお嬢様と会話を交わしながらちらりと相手の方をみれば初めてのお嬢様二人にうまい具合に紅茶を進めている、順調そうだがあまり見慣れない相手の姿や言葉がこちらに向けられていないのはなんとも胸がモヤモヤする。心ここに在らずなのが見抜かれたのかお嬢様からは『お昼と同じのがいいわ』と言われて固まってしまった。必死に記憶を巡りカップから漂った香りとホールに出る前に詰め込んだ知識をなんとか引っ張り出して正解へとたどり着いたが、思い出せたのが嬉しくてつい顔を明るくさせながら返事をしてしまった。直後執事らしくないことをしたのに気がついて咳払いをするも『及第点ね』と笑いながら言われてしまい返す言葉もない。笑みを作って誤魔化しつつ裏にオーダーを伝えに行こうとしたがその前に相手が荒木贔屓のお嬢様に呼び止められているのが見えた。彼女の値踏みするような目線に表情を崩さないように必死になっていると彼女は荒木に『一日なんて言わずずっと雇ったらいいんじゃない?』と話を振る。水面下でやり合っていることを気づかれないよう荒木は軽く笑うと『何をおっしゃいます、景子様には私がいるでしょう?』と片方の手を取り、もう片方の手を彼女の頬へと添えた。うっとりと彼女はそれを見つめていたがあれは明らかに主人と執事の距離では無い。あれが常態しているのかと横目で見つつ裏に注文を伝えていれば彼女は『でもあなたも私に仕えてくれるんでしょう?』と片手を相手へと差し出す。それは同じことをしろという意味で様子が気になるどころではなくなると思わず勢いよく相手の方を見てしまって)


7268: 検索 [×]
2024-11-27 23:14:28

…ええ、お嬢様の望みであれば精一杯お仕えさせて頂きます。 ですが私などがお嬢様の美しいお顔に触れるなど畏れ多いですから。
(他のテーブルのお嬢様方にも顔を見せに行こうかと思った矢先荒木推しと思われるお嬢様に呼び止められ、足を止めて会話をする。新人だと名乗れば彼女は話を振るが荒木をほんの一瞬こちらに鋭い視線を送るだけで軽く笑みを浮かべると慣れた仕草で彼女の頬に手を添える。主と従者の距離感よりも恋人に近いスキンシップにこれが過剰なサービスかと彼の説明を思い出す。まるで見せつけるような行為のインパクトに固まっていると満足そうな彼女はこちらを向いて手を差し出してくる。これに従えば同じく薔薇が一輪貰えるのかもしれないが自分達が行いたい接客はこれではない。視界の端で相手がこちらを見ているのに気付くと静かに微笑みを浮かべてお仕えしていることには肯定を示す。一方伸ばされた手は軽く包み込むように握ってから荒木のように安易に触れることは出来ないと遠回しに優しく告げる。そのままそっと手を引っ込めるよう促すように手を離すと同じことをしてくれると思い込んでいたのか呆然とするお嬢様に「何かありましたらまたお声がけください」と一礼してからそのテーブルを離れる。常連客と思わしき人達が若干ざわめいたのを感じながら立ち止まったままの相手の元にやって来ると「お嬢様から紅茶のオーダーですか?」と執事としての雑談を装いながら彼女に返した言葉に少し得意げな顔を浮かべて)

7269: 探偵 [×]
2024-11-28 07:47:36


…、…え、おぅ……いい感じだ
(荒木がお嬢様の頬に手を添えるのを見て直後相手にそれを要求しているのが聞こえると焦って執事であることを忘れそちらを見てしまう、あぁいうのをさせたくなかったのに早々に要求されてしまうとは思わなかった。あれくらいの接触は序の口という意味だろう。しかし相手はお嬢様の手を取るだけで実にスマートな言い回しで忠誠だけを誓う、お嬢様の気持ちを不快にさせない言い回しといい手だけは取る誠実さといい紳士的で素直にかっこいい。相手には可愛らしいと感じる機会が多いが珍しい感想を抱いてしまって勝手に動揺してしまう。相手はそのままテーブルを離れるが周囲の客、特に荒木を推すグループのテーブルからざわめきが聞こえる、今ので荒木とは違う派閥だとハッキリと周りに認識された事だろう。相手はこちらへとやってきて得意げな笑みを浮かべるが先程とは違う子供っぽい行為のギャップにやられてしまって心臓が跳ねてしまった。同時に全てが自分のものなっていない事実に思わず目を泳がせてしまう。だがここで嫉妬心が強くなれば相手と歩調が合わなくなってしまう、それでは同じ目的を達成することはできない。なんとか一言だけ絞り出すように言うとちょうど自分の紅茶の用意が出来たようで逃げるようにその場を離れてしまった。トレイにロイヤルミルクティーと紅茶についてくる薔薇を持って先程のお嬢様の元に戻る。動揺をなんとか抑えつつ「お待たせしました」と声をかけてポットからカップへお茶を注ぎお嬢様の目の前へ置いて、ついでご主人様につきひとつ用意されている花瓶に薔薇をさした。すると『あのフィリップくんと左は元からの知り合いなの?』と問われて「えぇ」と答えればお嬢様は面白いものを見つけたと言わんばかりに交互にその顔を確認する。楽しげな表情のままお嬢様は薔薇を一本手に取ると『それで、左はどういうスタンスなわけ?』と問われて先程の再現をするように手が差し出された。つまり自分はどちらの派閥なのかと問われているのだろう。相手に習いその手をすくい上げるように持ってその場に膝を着くと「もちろん、精一杯お仕えさせていただきます」と胸に手を添え相手と同じ言葉を口にした。新人二人共が荒木に反旗を翻しているのが示されるとホールはまたザワついていて)



7270: 検索 [×]
2024-11-28 10:43:27

私には勿体ないほど嬉しいお言葉とお気持ちです、お嬢様
(彼女の要求を上手く躱して自らのスタンスを示すことが出来れば立ち止まったままの相手の元に向かい成果を報告しに行く。だが相手は目を泳がせたかと思えば早々に去ってしまう。僅かに首を傾げるがあまり執事同士の私語は良くないだろうと一旦は気にしないことにして客席に目を向ける。すると荒木達のグループとは反対側のテーブルに座るお嬢様がベルを鳴らしてそちらに向かう。名前を名乗って一礼させて貰ってから軽食のオーダーを聞いているとホール内の気配が変わったこととお嬢様の視線が他所に向いたのを受け自分もそちらに目をやる。そこには昼間のお嬢様が一輪のパラを持ったまま相手に手を差し出している光景で先程の自分と同じものであるにも関わらず焦りが募る。動揺が隠しきれないままその光景を見ていたが相手はその手を取って跪くと自分と同じ言葉を告げてホールがざわめいた。新人がナンバーワンに歯向かう姿に驚いているのだろうが相手が荒木のような事をしなかった事に安堵していると傍にいるお嬢様に『案外表情に出るのね』とくすくす笑いながらご指摘を受けてしまった。誤魔化すように軽く頭を下げると『さっきの行動、とてもスマートでこのお屋敷に相応しい執事だったわ。良い物を見せてくれたお礼よ』と花瓶にさしてある薔薇を差し出される。雰囲気や言動から夏目派か穏便寄りのお嬢様だと察しがつくと笑みが浮かんでその場に跪いて謙遜の言葉を返しながら薔薇を受け取った。まずはこれで一本目だ。そのお礼として懐に入れていたブロマイドを差し出す。お嬢様が受け取って中身を確認すると目を瞬かせる。なにか不満な物か手違いがあったかと立ち上がってその様子を見ていれば『なかなか珍しい物が入っているのね』と楽しそうにその中身を見せられる。そこにはブロマイドの撮影として撮ったものではないその合間の相手と会話するツーショットの写真があって「えっ」と思わず素の反応をしてしまう。視界の端に写真を撮ってくれた彼が微笑むのが見えれば恐らく自分達には内緒で撮られて故意に混ぜられたものだろう。動揺の中楽しげに笑うお嬢様の視線を受ければこほんと咳払いしてから「なにゆえまだ私達は未熟者の新人ですので、本日はあちらの左と二人で一人の執事としてお嬢様方にご給仕させていただきます」とにこやかな笑みと共に相手を紹介しながら自分達のスタンスを表明して)

7271: 探偵 [×]
2024-11-28 12:39:22


えぇ、私達は二人でやっと一人分。しかし二人であれば二人以上のことができる、そういう関係です
(跪きながら自分達が荒木とは違うスタンスであることを示せば周りはどよめいて、しかし目の前のお嬢様はさらに楽しげに笑みを深めている。そのままの体勢で『いい忠誠心ね、左』と薔薇が差し出されて礼を言いながら受け取った。お返しとしてブロマイドを手渡すと『二人のために援軍呼んでおくわね』と言い添えられて言葉の意味を聞こうとしたがその前に別のテーブルでベルが鳴るとそのまま行くように言われてしまった。真意を聞けぬまま他のテーブルへとついて注文を受けていると相手がついていたテーブルから何やら楽しげな声が聞こえてちらりと目をやる、そこには自分と相手とのツーショットのブロマイドがあって思わず目を見開いた。撮影の合間に撮られていた分もブロマイドとしてカウントされていたらしい、ワンショットよりも少々気恥ずかしいものになんとか気を取り直してオーダーを受けていると相手がいつも通り二人で一人のキーワードを出していて思わず口角を上げてしまった。相手の話し声とこちらの様子からオーダーを取るお嬢様から『フィリップさんと二人で一人なんですか?』と好奇心のままに問われる。いつもならば真正面から答えるのは恥ずかしいのだが既に執事という仮面を被っているお陰かスムーズに答えることが出来る、それを聞いたお嬢様はさらに興味を持ったようで『さっきからお互い見てたのはそういう意味だったんですね』と指摘されてしまい思わず表情を崩しそうになるのをなんとか抑えた。少し相手をみる頻度を減らした方が良いのかもしれない。その後も少々会話を交わしたあとに注文品をテーブルへと持っていけばまた別の場所でベルが鳴る、そちらへと迎えばどうやら荒木派のテーブルだったようで値踏みするような視線がこちらを撫でた。素知らぬ顔で声をかければ『コーヒー』と一言だけ注文がされる、素っ気ない言い方に表情を崩さないようにしながら裏へオーダーを伝えるとワゴンが用意されミルやフィルターが置かれると「え、」と思わず声がでた。どうやらコーヒーはお嬢様の傍でいれるシステムらしい。一通りのものが用意されて『普通にいれても美味しくなるから大丈夫』と言われてしまうがそもそも普通にいれても全く美味しくできた試しがないのだ。相手に教えてもらいある程度飲めるものにはなったがそれを出す先が荒木派のお嬢様となると下手なものは出すことができない。いつまでも突っ立っているわけにはいかずワゴンを押して先程のテーブルへと戻る、「お待たせしました」と声をかけるが返事は返ってこず空気は重苦しい。この状態でまともにコーヒーを入れれる気がしなくひとまずコーヒーを挽き始めるが内心焦って気が気ではなくなっていて)


7272: 検索 [×]
2024-11-28 16:01:06

…、失礼いたします。私少々コーヒーの腕には自信がありましてお嬢様には最高の物を味わって頂きたい為、お手伝いさせて頂いて宜しいでしょうか。
(二人揃ったブロマイドの説明としていつものフレーズを口にすれば自然と笑みが浮かぶ。ブロマイド数で争っているイベントの中で取り巻きという形でもない協力体制にお嬢様は更に微笑んで『そう、ならば後から左さんとも話してみたいわ』と話してこちらも是非と返事を返した。一礼してから裏に下がり、オーダーを通してからあのお嬢様二人分の紅茶を運ぶ。その紅茶の映えるような真っ白なカップに丁寧にお茶を注ぐと二人から感嘆の声があがる。「まずは紅茶の香りを十分に感じてからそのまま味わってみてください。それからお嬢様のお好みに合わせて砂糖などを少しずつ加えると飲みやすいはずです」と言葉を添えると少々緊張した面持ちで紅茶を飲んだ二人の口元に笑みが浮かんだのが見えればこちらまで嬉しくなった。新しい物を食べた時に見守る相手の気持ちはこんな感じなのかもしれない。そうして見守っているとワゴンを押すような音がして視線を向ける。そこにはコーヒーの一式の道具を乗せたワゴンを押す相手が居て荒木派のお嬢様の元につくと早速準備を始めている。だが相手が声を掛けても殆ど反応はなく心なしか相手の背中が緊張で固まっているように見えると「少々お待ちいただけますか」とこちらのお嬢様方に断ってからそのテーブルに向かう。相手の横に並び一礼してからお嬢様に話しかけるとあくまで執事らしく自分の腕をアピールしながら手伝いを申し出た。こちらをちらりと見て返事がないのを肯定と堪えると「左様、カップなどの準備お任せできますか?」と言葉は執事らしいが普段通り相手に役割分担をお願いする。合わせて豆を挽くのを代わり、用意してもらった道具で事務所で淹れるのと同じように丁寧にコーヒーを抽出していき)

7273: 探偵 [×]
2024-11-28 17:28:16


…、……かしこまりました、フィリップ様。それでは私はその他の準備を
(自分が入れるコーヒーは良くて及第点、舌の肥えた人間なら飲むのを拒否されてしまう可能性もある。ましてや今目の前にいるのは荒木派のお嬢様だ、明確な敵意はないだろうが良くは思われていないのは態度からも明らかでコーヒーにクレームを入れられる可能性は十分にある。相手に教わったコーヒーの入れ方を必死に思い出しながら豆をひこうとするとその本人の声が隣から聞こえてきて思わず手を止め右隣をみた。どうやら相手がこちらに代わりコーヒーを入れてくれるらしい、相手のコーヒーならばきっと荒木派であってもお嬢様は満足してもらえるだろう。いつも通りに役割分担がされると緊張していた顔は途端に自信に満ちた顔へと戻って返事をする、相手がいるならばこの局面も乗り越えることができる。相手にミルを渡してその間にカップをセットしワゴン上にある物品を相手が使いやすいよう順に従って配置していく、これも何度も相手がコーヒーをいれる姿を見てきたからこそだ。相手が次の工程に移る度に道具を適切な位置に置き換えコーヒーを抽出する工程になるとお嬢様の方へ近づきテーブル上のものを整え不必要なものを片付けコーヒーを置くスペースを作る。その間一言も言葉を交わすことはなくて阿吽の呼吸で作業を進めていればいつの間にか周囲の目線がこちらへ向いているのに気がつく、どうやら二人で流れるように作業している様子に目を奪われているようだ。自覚してしまえばまた気恥ずかしくなってしまいそうで相手のコーヒーの香りを嗅ぎ集中力を取り戻すと作業を進める。相手がポットからカップにコーヒーをいれ終わるとお嬢様に「砂糖とミルクはいかがいたしますか?」と問う。『砂糖二つ』と相変わらずぶっきらぼうに言われるのも気にせず指定の角砂糖を入れると香りが飛んでしまわないよう優しく混ぜてからソーサーごとお嬢様の前に置き「お待たせいたしました」と一言添えて)


7274: 検索 [×]
2024-11-28 19:58:28

お嬢様のお気に召したようで何よりです。本日は中煎りのジャワコーヒーをご用意しました。香りと苦み、コクがあるのが特徴ですのでお食事だけでなくバターやクリームを使用したケーキなどに合わせるのもオススメな銘柄になっております。あとは…
(相手の右隣に並んで協力と役割分担を申し出ると相手の表情の硬さは解けて見慣れたものに変わる。他のことは全部任せることにして相手が用意してくれた器具をノールックで手に取り作業を進める。抽出に移れば数回に分けお湯を注ぎこの店のこだわりである豆の香りと味を十分に引き出す。満足のいく出来に仕上がると自然と笑みが浮かべながらすぐ目の前に用意してあるカップに丁寧に注ぐ、相手がお嬢様に好みを聞いてその通りに角砂糖が入れるとコーヒーの完成だ。そこで漸く周囲からの関心に気付くがやるべき事はやった。二人で横に姿勢良く並んでお嬢様の反応を待つ。お嬢様は目の前に置かれたコーヒーをじっと見てからカップを持つ、そしてゆっくりと口を付けるとその目が僅かに見開かれたようにも見えた。そして小さな声で『……美味しい』と零れるような呟きが聞こえると思わず相手の方を見て得意げな笑みを見せる。紅茶が主流な執事喫茶でコーヒーを頼むとは相当好きかこだわりがあるのだろう。ならばこのコーヒーがどんな物なのか説明を補足しようとするが話している間に段々と熱が入り、話し方は敬語のままでいつもの様にコーヒーの特徴を捲し立てようとし始めて)

7275: 探偵 [×]
2024-11-28 20:34:10


……もちろんケーキのご用意もありますのでなんなりとお申し付けください
(相手と完璧な連携を取りながらコーヒーを入れ終わりお嬢様へと出す、相手と並んで立ち固唾を飲んでお嬢様がコーヒーを飲むのを見守っていた。コーヒーをいれる間に粗相はなかったはず、準備は完璧であとは相手のコーヒーさえあればこの尖った空気さえ取り払えるはずだ。お嬢様はカップに口をつけて目を開くと待望の一言がこぼされて思わず相手の方を見る、ほぼ同時に相手もこちらを見ていて思わず喜びを滲ませた笑顔を浮かべてしまった。すぐに執事らしい姿勢に戻ると相手がコーヒーの解説を始める、お嬢様はコーヒー好きなようで最初こそ熱心に話を聞いていたが相手の話は全く終わりが見えない。口調こそ執事のものだがいつもの暴走特急が走っているようだ、お嬢様が目を瞬かせたのをみれば慌てて相手の脇腹を軽く小突いて無理やり相手の解説を終わらせる。それをみたお嬢様はクスクスと笑い始めて『本当に二人で一人の執事なのね、貴方達』と楽しげに言われてしまう、だが最初の刺々しい雰囲気はなくなったのなら何よりでこちらも軽く笑みを浮かべて「恐縮です」と答えていた。彼女は笑みのまま花瓶へ手を伸ばすとそこにさされている薔薇へと手を伸ばす、しかし見かねた荒木が素早く近づいてくると『失礼しますお嬢様』と彼女へ声をかけた。自分の客の薔薇は自分が手に入れたいのだろう。荒木は彼女の頬へと手を添え身を寄せると『後で特別なカクテルをご用意しますのでどうぞそれは私に』と吐息がかかる距離まで近づき耳元で囁く、どうやら薔薇を横取りしようという魂胆らしく思わず荒木の方を睨んでしまった。彼女はそれにまた楽しげにくすくす笑うと緩慢な動作で薔薇を取り荒木をじっと見上げる、そして『貴方からの嫉妬って最高』と悪戯に笑えば花びらにひとつキスを落としてから、彼女はこちらへと薔薇を差し出してきた。驚き固まる荒木を他所に『コーヒーの分は二人へ送るわ』と彼女が楽しげに言えば今度は荒木が静かにこちらを睨んでいて)


7276: 検索 [×]
2024-11-28 21:28:08

っ、失礼致しました。…! お嬢様、ありがとうございます。他のコーヒー豆もご用意しておりますので何かありましたらまたお声掛けください。
(熱心に聞いてくれるお嬢様を前にますますテンションは上がり更に続けようとするがその前に脇腹を小突かれてしまう。話が遮られたことに一瞬むっとするもお嬢様が楽しげに笑うのを見れば今が執事であることを思い出して軽く頭を下げる。だがコーヒーの味や二人での流れるような入れ方を認めてくれたようで素っ気ない態度は無くなって何処か満足そうに花瓶の薔薇に手を伸ばしている。だがその間に荒木が割ってきて吐息がかかりそうなほど近付くと美味しい話を囁く。交渉材料をチラつかせる卑怯な手に奪い取られてしまうと焦りが募るが彼女は楽しげにくすくす笑ってから荒木を見上げ、見せつけるようにこちらに薔薇を差し出してきた。彼と同様に一瞬固まるものの相手をちらり見てから代表としてその場に跪いて薔薇を受け取る。荒木推しでも良いと思った物には薔薇を送るタイプなのか、それとも敢えて他者に薔薇を送って嫉妬を煽って更なるサービスを期待する心持ちなのかは分からないが当初狙っていたご主人様の層以外から薔薇が貰えた意味は大きい。同時に油断ならない人物だと認識を改めたのか焦ったようにこちらを睨む荒木に敢えて笑みを向けつつお嬢様にコーヒーのお代わりのアピールをしてから一礼してワゴンと共に一度裏へと戻る。ホールから見えないキッチンの近くまで二人でやってくれば「出だしは思ったより順調だね」と少し小さめな声で相手に現在の成果の話題を振って)

7277: 探偵 [×]
2024-11-28 22:23:44


あぁ、助かったぜフィリップ。思ったよりも本来の執事喫茶を求めてるご主人様は多そうだ、このままいきゃ、っ
(荒木が横入りしてお嬢様を直接的に誘惑すればそちらに流れてしまうかと一瞬焦ったが薔薇はこちらへと差し出される。お嬢様が満足のいくコーヒーをいれたのは相棒なのだから相手が受け取るべきだろう、薔薇を受け取る瞬間にこちらも深く頭を下げた。顔を上げるもお嬢様の顔は相変わらず荒木の悔しげな顔を見ていて嫉妬を煽るための餌にされたようにも思うが一本は一本だ。二人でコーヒーをいれたのは軽いパフォーマンスのようにもなって自分達の存在をホール全体にアピール出来たことだろう、こちらを睨む荒木に相手と同じくすました笑みを浮かべながら一旦裏へと引っ込んだ。相手に小さな声で話しかけると頷き応える、新人だからという面も大きいが立て続けに薔薇を貰えるとは順調だ。こちらのスタンスもご主人様に浸透しただろうし荒木派と差別化すればさらに薔薇をいただけそうだ。そう思っていた矢先に上品なホールに似つかわしくない黄色い声が響いてきて言葉が途切れる、ちらりとホールを覗けばちょうど荒木の取り巻きがお嬢様の頬へキスをしているところで「あんなこともすんのかよ」と思わず呟いた。視線を戻せば裏手では先程まで紅茶が並んでいたのに今はカクテル等のアルコールの割合が大きくなっている、イベントはまだ序の口でここからどんどん羽目を外すご主人様が出てくるということだろう、相手に視線を戻せば「こっからが本番みてぇだな。変なことさせられそうになったら呼べよ。さっき助けられた分を返さねぇとな」と口角をあげて)


7278: 検索 [×]
2024-11-28 23:37:33

…なんというか未知の世界だね。…ああ、君も気を付けて。…そろそろ戻ろうか
(二人で裏に引っ込むと一旦執事の役を外して声を掛ける。相手の言う通り丁寧な接客で満足してくれるご主人様が想定よりも多く悪くない状況だ。二人でフォローし合うペアの執事というのも物珍しいようで注目度も高い。このまま行けば一位も夢では無いと思っていると黄色い声が聞こえて一緒にこっそり覗き込む。そこには堂々と頬にキスをする取り巻きの執事の姿があって今まで潜入した違法カジノや組織の取引現場とはまた違った意味での異様な光景に戸惑いの言葉を零す。自分がキスをしたいと思うのは相手だけで仕事とはいえ他の人にしようとは思わないが彼らはそれ以上にこの場で薔薇を貰うことに拘っているのだろう。裏で用意されるものもアルコールが混じっていよいよ本番という気配がすれば相手の言葉に頷く。酔った人間が思ってもみない大胆な行動に出るのは経験済だ。相手にも注意を払うように伝えると用意されたカクテルをトレイに乗せ改めて執事となってホールに戻る。荒木とその取り巻きは変わらずお嬢様と距離感が近く接しているのを横目に目的のお嬢様の元に向かい「こちら眠り姫のカクテルでございます」と言いながら目の前に置く。空になったグラスがある辺り既に飲酒しているようで『ずっとさっきから気になってたんだよね』とご機嫌に言われ、改めて自己紹介の後、先程のコーヒーの技術について積極的に問われると多少フェイクを混ぜながら会話を重ねて)



7279: 探偵 [×]
2024-11-29 09:14:27


それは光栄です、フィリップにも伝えておきますよ
(執事がご主人様の肌に触れるのもなかなかだったがまさか頬とはいえキスまでするなんて、あそこまでいけばそれこそホストと変わらないだろう。相手の呟きに頷くが執事喫茶は本来あんな世界ではなくランチタイムまでのような淑やかで上品な空間のはずだ。このまま荒木派に場を支配されるわけにはいかない。相手に「あぁ」と声をかけてからホールへと戻っていった。周囲を見回せばちょうど先程相手が案内していた新規のお嬢様二人のカップが空になっていてテーブルの方へ向かう。ポットから紅茶を注いでいると『さっきのコーヒー凄かったですね!息ぴったり!』と興奮気味に言われ軽く頭を下げて礼を伝える、先程の熱心な視線の中には彼女らのものもあったらしい。自分達もコーヒーを頼もうかとお嬢様が盛り上がっている矢先また黄色い声が上がってそちらを見れば荒木がお嬢様の耳にキスをしているところだった。妙な空気にホールが侵食されるなか視界の端に相手が映る、どうやら他のご主人様と何やら話し込んでいるらしい。相手が他人と話しているだけなのにあの特別な格好を見ているとどうにも胸が苦しくなってしまう。相手に目を奪われそうになっていると『執事喫茶ってあぁいうこともやるんだ』とお嬢様が呟く、その呟きで意識を戻すとお嬢様へと目を向け「あれが彼らのやり方ですが、執事はご主人様に尽くし敬い快適で上質な時間を提供するものだと私は思っております。ですので、もしそちらの方がよろしければ私とフィリップを選んでいただければ誠心誠意心を尽くさせていただきます」と胸に手を当て言えばお嬢様方は目を合わせて笑みを浮かべる。そして一本の薔薇が手に取られると『じゃあお願いします!』とこちらへ差し出された。跪いてそれを受け取ると『こっちはフィリップさんに渡しますね』ともう一本の薔薇が確約されて「恐縮です」とまた礼を述べて)


7280: 検索 [×]
2024-11-29 12:17:08

ええ、私のコーヒーを飲んで下さる方が笑顔になってくれる事が何よりも嬉しくてやり甲斐を感じる一時です。
(熱心にこちらの話を聞くお嬢様に先程のコーヒーに関する知識から自宅での入れ方のコツ、最近飲んだコーヒーの感想などを話す。『本当にコーヒー入れるのが好きなんだ』と言われると普段幸せそうに自分の入れたコーヒーを飲む相手の顔が浮かんで無意識に柔らかい笑みが浮かんでありのままの気持ちを明かした。そうしているとまたホール内に黄色い声が上がってそちらを見ればお嬢様の耳に口付けを落としている。その異様な光景もそうだが手元には貰ったであろう薔薇が3輪程見えて一気に数を重ねる様に胸には焦りが募る。それを横目に見ていたお嬢様が『フィリップ、これ貰える?』とメニューの中でも高級帯のワインを指さす。追加のお酒の注文に内心驚きつつ二つ返事で応えて裏に向かうとワインを持って戻ってくる。付属している薔薇の花を花瓶に挿してからグラスをお嬢様の目の前に置きワインを注ぐ。お嬢様はワインに口を付けて満足そうに微笑むと生けてある薔薇を手に取って『フィリップ』と呼ばれる。薔薇を頂けることを察して跪き、差し出された薔薇に手を伸ばす。だが受け取ろうとした途端薔薇ごとお嬢様の手に包み込まれて思わず顔を上げて彼女の顔を見る。何かあっただろうかと思うも彼女はご機嫌そうな笑顔のまま変わらず握られた手も解かれる様子がない。思わず「…お嬢様?」と問えば『向こうの子もしてたし、これくらいセーフでしょ?』と返される。確かに荒木達の行為に比べれば手を触れ合わせるなどまだ健全な行為だ。それで差をつけられた薔薇が貰えるならば良いのかと迷いを見せながらお嬢様を見つめていて)


7281: 探偵 [×]
2024-11-29 14:36:44


……え、…ありがとうございます
(新規のお嬢様の薔薇を貰いブロマイドを渡すと早速袋が開けられる、出てきたのは手を差し伸べる仕草をしている時のもので自分で見るには少々恥ずかしいものだ。だがお嬢様は少々残念そうにしていて『ツーショットあるんですよね?』と聞かれる。戸惑いながらも肯定の返事をすると『えーじゃあもっと薔薇買おっかな…』と呟きがこぼされた。お嬢様が楽しげにブロマイドについて話している間視界の端に相手が入ってそちらへ目を向ける。そこには膝をついて薔薇を受け取る相手がいて、それだけならば良かったのだがご主人様はその手をすぐ離さずに何処かうっとりと相手を見つめている。長い時間あの体勢でいるのだと認識した瞬間に一気に胸に感情が渦巻く、執事が持つべきでない激しい嫉妬の感情で体温さえあがった気がした。意識を完全に相手にもっていかれているとお嬢様から『早く行ってあげた方がいいんじゃないですか?』と声がかかってようやく目線が戻る。くすくす笑う彼女らから『めちゃくちゃ分かりやすい』と言われてしまい困ったように苦笑いすれば礼を言ってその場を離れた。お嬢様に話しかけられたこともあって多少は気持ちが落ち着く、軽く息を吐いてから相手の元へ向かう。未だ熱い視線を向けている彼女と相手が繋がる位置へ手を伸ばすとお嬢様の手を取った。同時に反対の手で相手の手を取るとお嬢様の視界から隠すように背中へと回してそのまま間に割り込むと相手を背後に隠してしまった。お嬢様の視界に入り込んでにこやかに笑うと「そんなにひとりの執事を見つめてちゃ他の執事が嫉妬しますよ。私もそのひとりです」とそれらしいことを言う。嫉妬した対象が違うのは脇に置いておいてそっと手を離すと「私達はお嬢様のお世話をするのが至上の喜び、どうぞその願いを叶えさせてください」と言うもその間も相手の手は背中で握ったままで)


7282: 検索 [×]
2024-11-29 17:38:49

…しょうた、左様。…お嬢様に楽しんでいただけているのであれば私達もご給仕し甲斐があります。先ほどお話させていただいたコーヒーもご用意しているのでまた何時でもお申し付けください
(伸ばした手は捕まえるように握られて離れる気配はない。こうやって触れること自体は確かに先ほど他の人にもしたことで禁止行為ではないのだが手を握られたままアルコールを含んだ熱っぽい目で見られるのはどうしていいか分からない。悪質ではないとはいえお嬢様の体温が自分の手に移り始めると流石に引っ込めようと軽く手を引くが逆に強く握られてしまった。どうするべきかと困っていれば誰かが近づいてくる気配を感じると共に繋がっていた手を取られてお嬢様よりも大きな手に包まれる。顔を向ければ相手の姿があってお嬢様との狭い間に割り込んできて思わぬ行為に反射的に普段通りの名前を呼び掛けて途中で何とか訂正する。相手はまるで存在を隠すように目の前に立って自分の代わりにお嬢様に話をしてくれるがその内容が彼女に嫉妬したと読み取れるものであれば一気に胸の鼓動が跳ねた。もっともらしいことを言いながらこちらから見える表情はにこやかな笑みではあるがその間も二人の僅かな間で手が握られていれば相手の感情が伝わってくるようだ。感謝の気持ちと申し訳なさを込めてぎゅっと手を握り返しながらお嬢様の様子を後ろから伺えば拍子抜けといった言葉が良く似合うように固まっていて更に相手が言葉を続ければ『すみません、調子に乗っちゃって』と手を引っ込めた。何とか分かって貰う事が出来れば相手の手をぎゅっと最後に握ってから離して相手の隣に立つ。今ので嫌な思いをしてしまわぬように言葉を続けつつあくまで執事喫茶の執事とお嬢様であることをアピールすると「お嬢様の気持ちありがとうございます」と薔薇を貰ったことを感謝してブロマイドを渡すと相手に目配せしてからテーブル離れ)

7283: 探偵 [×]
2024-11-29 19:56:21


……っ、…ご希望であれば私達がコーヒーをいれますので
(相手をお嬢様から隠してしまいその間もずっと手を握っているのは気が付かないままお嬢様の手を離せばその手は引っ込められる、どうやら事を荒立てずに済みそうだ。安堵していると不意に背後で手を強く握りかえされてそこでようやく相手と手を繋ぎっぱなしであるのに気がついた。目の前のお嬢様からは見えないだろうが周囲の、特に先程の二人のお嬢様には見えていたのではないだろうかと思えば動揺して目が泳ぐ、その間に手は離れて相手が隣へ移動しフォローをいれるがその間も気が気ではなくなんとか一言付け加えるのが精一杯だった。相手が無事に薔薇を貰えたのを確認してチラリと見やればちょうど目が合ってまた心臓が跳ねる、軽く息を吐いて気持ちを整えたところでベルが鳴ってそちらへと目を向けた。今の騒動の間にホールのご主人様は明らかに増えていて目を瞬かせる、呼ばれたのも後から来たご主人様のようだ。彼女らのテーブルに荒木派の執事は近づいていない、というよりお互い牽制しているような雰囲気だ。テーブルへ近づくとオーダーだったようで「お帰りなさいませ、何にされますか?」と会話を交えながら話していれば『君達が清美さんイチオシの執事かぁ』と言われてまた目を瞬かせる。「清美様って…」と心当たりのある方をみれば彼女、ランチタイムにもいたお嬢様がこちらに手を振っていた。どうやら彼女は夏目さんを長い間懇意にしているらしく夏目を推している人達との繋がりも多いらしい。今日彼が欠席だからと来ないご主人様が多かったようなのだが自分達が荒木派と真正面から対立するのを見て夏目派のご主人様に声を掛けてくれたらしい。「心強い援軍ですね」と口角をあげれば『執事喫茶らしいことしてくれるなら応援しなきゃね』と薔薇を差し出され膝をつけば有難くその一輪をいただいて)


7284: 検索 [×]
2024-11-29 21:33:23

お嬢様方の期待に応えられるように務めさせていただきます。
(こっそりと繋いでいた手を握り返すと露骨に相手の目が泳ぐのが分かった。どうやら無自覚だったらしい。先程の宣言通り相手に助けて貰った所でまたホールにベルが鳴る。目を向ければ複数人のご主人様のようで今度は相手と共にテーブルに近付く。その中にはランチタイムの時のお嬢様が居て会話の内容から状況が掴めてくる。イベントが月に一回の開催であり店の目玉に近いものであればその成果は今後の執事喫茶全体に影響する可能性は高い。その為昼間の様子を見て夏目と同じく荒木派に対抗できる力があると思ってくれたのだろう。ランチタイムの行動が実を結んだことに心が弾むと相手が薔薇を受け取る横で自分も頭を下げ、礼と意気込みを口にする。オーダーを承っていればお嬢様達の対応は相手に任せて一旦裏に向かう、その道中荒木派のテーブルの横を通ると相変わらず距離感近く給仕を続けているようだが先程から付いているお嬢様は変わってないように見える。薔薇をくれる人に一点集中という作戦かもしれないがやはり執事喫茶のコンセプトから離れている。横を通る際にジロっと睨まれたが気にもせず裏に戻り注文を伝え、用意されたワゴンをテーブルに運ぶ。ワゴンの上にはコーヒーを淹れる為の一式と数種類のケーキが乗っていて好きな物を二つ選んでもらうスタイルだ。相手とお嬢様の元に戻ってくると「お好きなものを左にお申し付けください」と役割分担を決め、傍らでコーヒーを淹れる準備をして)

7285: 探偵 [×]
2024-11-29 22:19:16


フィリップのいれるコーヒーは私も自信を持ってオススメさせていただいております。こちらのコーヒーに合わせるならミルフィーユかチーズケーキがオススメですがお嬢様のお好きなものを選ぶのが一番です
(心強い援軍を得たならばやることは変わらない、オーダーにコーヒーが含まれていればまた二人で一人の執事の出番だ。相手が裏へ行っている間に二人が今日だけの特別な出勤であくまでも執事らしく接客するスタンスであるのを説明すればお嬢様方からの反応はなかなか好感触なものだった。別のテーブルからは時折黄色い声が相変わらず上がるがそちらのテーブルとはまた一線を画す優雅な雰囲気をこちらは保っている。お嬢様方が努めて上品さを保ってくれているおかげだろう、こちらもやりやすい限りだ。相手がコーヒーのセットを持ってくれば役割分担が決められてコーヒーを相手に任せてこちらはお嬢様と会話しながらケーキを給仕していく。その間にもさりげなく道具を片付けたりコーヒーがいれ終わりそうなタイミングとカップを用意したりと二人で流れるように阿吽の呼吸でコーヒーセットの準備を進めていく。すると相手が最初についていた新規のお嬢様達のテーブルの二人がまたじっとこちらを見ていたようで『私やっぱりツーショット欲しいから薔薇渡す!』と宣言するのが聞こえた。それを聞きつけた接客中のお嬢様方も『ツーショットなんて珍しいものがあるの?』とこちらへ目を向ける。コーヒーを入れられたカップをお嬢様の元に置きながら「私達はひとりでは未熟の臨時執事ですので、本日は二人で一人の執事としてお仕えさせていただいております」と相手の言葉を借りて返事をすれば『確かにこれを見せられたらツーショットが欲しくなるわね』とお嬢様方は頷きあって、給仕が終わったタイミングで先程の注文分の薔薇全て、相手とこちらにそれぞれ二本ずつが一気に差し出されて)


7286: 検索 [×]
2024-11-30 00:48:49

お嬢様の為に特別なコーヒーをご用意致しました、是非お召し上がりください。 …良いのですか?
(相手の説明のおかげでテーブルには優雅で温かな空気が満ちていて早速役割分担で給仕を始める。相手がお嬢様の希望を聞いてケーキを皿に乗せていくがその間もコーヒーが淹れやすいように道具の位置を変えてくれたり用意してくれるおかげで集中が出来る。丁寧に抽出している間ツーショットの話題がお嬢様の間で広がり、相手が二人で一人の執事だと口にすれば口角が上がった。自分がカップに綺麗な色に仕上がったコーヒーを注ぎ、相手がお嬢様の前に運ぶと簡単に道具を纏めてからその横に並ぶ。すっかり普段は撮られないツーショットがブロマイドの当たりのような役割になっていることに照れ臭さを覚えるが二人のコンビを認めてくれてると思えば悪くない。柔らかな笑みと共にコーヒーを勧めるとお嬢様からはそれぞれ二本ずつ薔薇が差し出されて目を瞬かせる。思わず薔薇とお嬢様を交互に見るが『良いのよ、とても良い物を見せてくれた気持ちだから』と言われると相手の方をちらり顔を合わせてから「ありがとうございます、とても嬉しいです。」と言って薔薇を受け取った。お返しにブロマイドをそれぞれ渡せばツーショットが入っていて喜ぶお嬢様や自分と相手の物が一枚ずつあって満足するお嬢様も居てその様子を少し照れくさい気持ちもありながら見守っていた。その反応やブロマイドの内容がきっかけになったのか給仕が終われば直ぐに違うところからベルが鳴るようになり、オーダーされた物を運ぶと薔薇を送られる事が続いて)

(/お話の途中失礼します。執事を堪能しているところですがこちらはある程度やりたい事が出来ましたので探偵様の方もやり残しが無ければ営業終了近くに飛ばしそうかと思うのですがいかがでしょうか。勿論他にやりたい事があればそちらを行ってからで全然構いませんのでお好きに進めて貰えたらと思います…!)

7287: 探偵 [×]
2024-11-30 08:19:00


ありがとうございます、お嬢様。お嬢様の想いが籠ったこの一輪、大切にさせていただきます
(一気に二人で四本の薔薇を差し出されれば互いに目を合わせて薔薇を受け取る、先程荒木が大量に薔薇を貰っていたが自分達もそれに匹敵するほどの量を貰えている。薔薇は随時回収されていくため総合数は分からないがおそらく薔薇の数は僅差のはずだ。相手に続いて礼を言って開封されていくブロマイドにはやはり気恥しい思いをしながら見守った後、またそれぞれ別のテーブルへと呼ばれて執事としてご主人様に仕えていく。最初の目論見通り夏目派と新規層を上手く取り込めていてホールで薔薇が飛び交う頻度は高くなっていったが二人できっちり数を稼いでいた。またベルが鳴って顔をあげれば一番奥のテーブルのご主人様が呼んでいてそちらへ対応へ向かう。その間も荒木は相変わらず固定客にベタベタと触っては薔薇を貰っていたが、次にターゲットに定めたのは先程相手の手を握ってきたお嬢様だった。空になった彼女のグラスにワインを注いだあとテーブルの上に置かれた手を握る、そして相手が近くに来たタイミングを見計らって『私は先程の無礼な執事と違ってこの手を決して離しません。お嬢様のお望みを叶えるのが我々執事の役目ですから』と言えばお嬢様はチラリと相手の方を見つつ『そうねぇ…やっぱり私の願いを叶えてくれるのが一番よね』と戸惑いながらも荒木を肯定する。荒木は勝ち誇ったように笑えば『なんなら先程彼に渡した薔薇を私に渡していただいてもいいんですよ?』と薔薇を奪おうとお嬢様を唆し始めて)

(/お世話になっております!荒木との直接対決的なものをやりたいなと思っておりましてもうひとくだりだけお付き合いいただければ幸いです。これが終わればこちらもやりたいことは全部ですので営業終了間近まで飛ばしてしまいましょう!よろしくお願いします/こちら蹴りで大丈夫です!)


7288: 検索 [×]
2024-11-30 10:03:15

……お話の途中に失礼いたします。これは私の意見ではありますが、お嬢様のお願いの全てを叶えることが執事の正しい在り方とは思いません。執事はご主人様にお仕えし、大切だからこそ時には厳しく接しながらこの家の主として誠心誠意支えるのが仕事であり、お嬢様への愛情だと思っております。
(確実に薔薇の本数が増えていくのを感じながらまた別のテーブルに分かれて仕事をこなす。先程声を上げてくれた新規のお嬢様方からも薔薇を頂き初めての紅茶が美味しかったと聞けば口元は緩む。二人の初めてが彩れたのなら何よりだ。有難いことにベルで呼ばれる頻度が多くなり忙しくしていがおおよその給仕の波が収まり、一旦裏に水分補給しに行こうかと考えたタイミングで先程手を掴んでいたお嬢様に荒木がついていることに気付く。勿論執事はどのご主人様にご給仕しても良いことになっている。気にかかるもののそのまま通り過ぎようとしたタイミングであからさまに無礼な執事だと指名されお嬢様の手を握るのを見れば足が止まる。お嬢様からもちらりと視線を向けられ、肯定を示すと好機とばかりに勝ち誇った顔をして新しい薔薇ばかりか先程頂いた薔薇まで奪おうとお嬢様を唆す。これまで睨み合いはあれどお互い不干渉でやってきたが流石にこの執事喫茶のコンセプトから外れた理屈をかざす荒木を見過ごせずに二人の横にやってくれば話に割り込む。そして姿勢を正してお嬢様の方を向けばこの短い間での執事の経験とこれまでからのことを思い出しながら執事の在り方を説く。全てを許し甘やかすことが真にその人を大切に思うことでは無い、相手が当初から口うるさく風呂上がりは髪を拭くことやちゃんとご飯を食べること、夜は基本的には寝ることを注意していたのは自分を嫌っていた訳ではなく大切に思ってのことであることを知っている。その事を語れば荒木は眉を寄せ『仰々しく語っているみたいですがこの程度のお願いを叶えられないなどやはりお嬢様への気持ちが足りないのでは?』と煽ってくる。その言葉に今まで蓄積した物が爆発し、普段止めてくれる相手も傍に居なければあくまで静かな笑みを保ちながら「私と左はこの姿勢でお嬢様方から沢山の薔薇を頂きました。それとも荒木様は普段のご給仕ではお嬢様を満足させられないような腕なのでしょうか?」と真っ向から喧嘩を売り、二人の間だけでなくホール内にピリついて)



7289: 探偵 [×]
2024-11-30 10:57:30


……お嬢様、砂糖はお幾つお入れしますか?
(奥のテーブルへとつけば紅茶とケーキの注文を一気に四人分受けて一旦裏へ行き四人分の用意をワゴンに乗せてテーブルへと戻る。サーブを始めたところで荒木が先程相手の手を取っていたお嬢様のそばにいて、さらに近くにいる相手に話しかけているのが見えた。ここからでは遠くその会話の内容は聞こえてこない。さすがにサーブ中に離れるわけにはいかず相手の方を時折確認しながらお嬢様一人ずつにケーキを用意しお茶を注いだカップを配置しながら言葉を交わす時間が続いた。その間に荒木はお嬢様との会話に入ってきた相手を嘲笑するように薄く笑っていたが、相手の煽る言葉にまんまと乗せられると額に青筋が走る。なんとか表情を保ったまま『貴方達二人が執事の何たるかを語るのは勝手ですがそれでお嬢様の願いを潰すなんて言語道断でしょう。それにお言葉ですが私は貴方達以上に薔薇を貰っている。十分お嬢様に満足いただけている証です』と真っ向から相手を睨んで互いの間に火花を散らす。最初こそ荒木に言いくるめられそうになっていたお嬢様だったが相手の言葉にも『そうかもねぇ』なんて呑気に頷いている。その頬は既に赤く染まっていて傍らには二本目のワインボトルが置いてあるあたり相当飲んでいるのだろう、相変わらずワインは高級帯のものだ。荒木と相手が睨み合っているのを交互にみたお嬢様は『そうだわ』と両手をパンと合わせて近くを通っていた執事にグラスをさらに2つ持ってこさせる。そして自らボトルを持つと自分の分と2つ分のグラスにワインを注ぎテーブルの端に置いて『どちらの接し方も好きだけれど、貴方達のどちらが私を満足させられる執事かちゃんと決めましょう。私と一緒にワインを飲んで語らってくれるかしら?私を満足させられたら、そうね…薔薇20本を渡すわ』と条件が提示された。薔薇20本を購入するとなればそれなりの額だがお嬢様にとってはなんて事のないものらしい、さらに薔薇の本数が拮抗している今20本の数は重くこれを手に入れた方が本日のナンバーワンになる。荒木は相手をまた嘲笑ってからグラスに手をかけると『お嬢様が注いでくださったワインを飲まないとは、それこそ不敬ですね』とグラスを持ち上げ一口飲む。頬を赤くさせたままのお嬢様は『ほら貴方も』と急かすような視線を相手に向けて)


7290: 検索 [×]
2024-11-30 14:37:27

20本、…分かりました、誠心誠意お相手させていただきます。
(荒木の給仕の腕を煽れば青筋を立てて苛立ちを顕にする。辛うじて表情は保っているが真っ向からこちらを睨んできて、こちらからも鋭い視線を返す。二人の煽り合いを聞いていたお嬢様は両手を叩くと近くの執事に何かを注文する。運ばれてきたのは二つのワイングラスで、お嬢様自らワインを注ぐ。そしてワインを飲みながらどちらがお嬢様を満足させられるかの勝負を提案され目を瞬かせる。だがそれ以上に満足させられた方には薔薇が20本送られると聞けば今までとは桁違いの本数に思わず声に出てしまった。恐らく今の状況を見るにこの薔薇を頂けた物が一位となるだろう。目の前に置かれたワインはれっきとしたアルコールでこれを飲めば相手に怒られてしまうだろうが依頼の為にも引く訳にはいかない。先に荒木がグラスを持ち煽り言葉とともに一口飲むのを見れば小さく息を吐いてからこの件を受ける意志を示してからグラスを手に取る。そのまま「頂きます」と断ってから一口飲んでみれば口の中に飲み慣れないアルコールの味が広がった。二人が付き合ってくれることになればお嬢様は見るからにご機嫌になって『私、お酒に付き合ってくれる人が好きなの』とワイングラスを傾けている。お嬢様に「お酒が好きなんですか?」と話題を振って会話をするが荒木がワインを飲んでお嬢様が嬉しそうにするのを見ると対抗するように自分もワイングラスを傾け、あっという間に半分ほど無くなるとほんのりアルコールの回りを自覚して)

7291: 探偵 [×]
2024-11-30 21:24:39


ッ!!___馬鹿野郎!飲むなって言ってただろ!早く水飲め!
(早く相手の様子を探りたい気持ちと目の前のお嬢様の給仕を疎かにしたくない気持ちとで葛藤しながらサーブを終えればお礼と共に薔薇が差し出される、それを有難く受け取ろうとしたところで相手の姿が視界に入り息を飲んだ。相手はあろうことかワイングラスに口を付けている、どういう経緯であの状況になったかは分からないがあのお嬢様と荒木が共にいるということは勝負事が起こっているのだろう。だがそんな理屈は抜きにして相手が本来口にすべきでないアルコールを飲まされていることに一気に頭に血が上ると薔薇を受け取る前に相手の方へと早足で駆け寄り、途中ご主人様用に用意された水の入ったコップを引っつかむと相手の元へと急ぐ。相手の元にようやくたどり着けばいの一番にグラスを取り上げて怒鳴りながら相手の手に水を押し付ける。執事が怒鳴り声をあげてホール全体が騒然とするがそれよりも相手が酒を飲んでしまった事の方が心配だった。グラスの中身は半分程になっていて戯れでは済まないレベルの量を相手は摂取したことだろう。お嬢様は『あら、お酒とお喋りを楽しんでいたのに』と頬を赤くしながら言う、アルコールで正常な判断が鈍っていたのかもしれないがこんな勝負を用意したことに少々怒りを覚えた。問題は荒木の方だ、『おや、やはりお嬢様が用意したワインが飲めないのですか?』とすました顔で言うが荒木は相手が未成年であるのを知っていたはずだ。荒木は相手が飲めないことを考慮してこの流れを作ったに違いない、怒りを顔に滲ませるとグラスを口につけ思いっきり傾け残っていたワインを一気に飲み干しグラスをテーブルへと置く。相手には絶対に酒を飲ませてはいけない、そんな状態で酒勝負を挑まれているのならば自分が受けるべきだろう。すぐにアルコールが頭に回る心地がするが今はアドレナリンの方が上回っていて視界も思考もはっきりとしている。お嬢様に目を向ければ「申し訳ございませんお嬢様、フィリップは酒を飲めない身でして…よければお酒のお供は私がいたします」と仕切り直す。酒と話ができればいいのかお嬢様は上機嫌なまま空になったグラスにまたワインを注ぐ、にこやかな笑みを向けた後に相手の背中に腕を添えながら「大丈夫か、フィリップ?」と相手の様子を伺って)


7292: 検索 [×]
2024-11-30 22:22:03

あっ!…なんで来たんだい。 っ、翔太郎! …これくらい平気です、左は少々心配性でして、お騒がせして申し訳ございません。お嬢様さえ良ければ左も交えた4人でお話宜しいでしょうか。
(荒木と争うような形でグラスを傾けていれば急に背後から怒鳴り声が聞こえてくる。相手にバレるのは時間の問題だったがあろう事か給仕しているお嬢様を突っ切ってやってきてグラスが奪われると思わず声を上げて手を伸ばしそれを奪い返そうとする。こうなるから黙っていたと言うのに。だがアルコールで妙に乾いた喉は水分を欲していて押し付けられた水を飲むとホールが騒然としていることを含め文句を口にする。心配しなくて良いからと伝える前に相手がグラスのワインを飲んでしまえば執事であることを忘れてその腕を掴んで名前を呼ぶ。相手がお酒に弱いことは十分に知っている。だからこそ最悪自分が潰れても相手が他の給仕を続ければ依頼は達成出来ると思ったのに相手も飲酒してしまったら意味が無い。この後のことを考えてもやはりこのまま相手に勝負の担当を譲る訳にはいかない。そんな抗議の視線も無視され相手はお嬢様に仕切り直しを持ち掛ける。お嬢様は変わらずご機嫌でまたグラスにワインを注ぐのを見れば背中に手を添え様子を伺ってくる相手に問題無いとその目を見ながら返し、姿勢を正すとお嬢様に先程の騒ぎを詫びる。相手の発言を心配性ということにすると改めて四人で酒と話を共にすることを申し出て「荒木様も左様も宜しいですか」とこの場を降りるつもりが無い頑固な意志覗かせて)

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