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ハーデンベルギアの花束を : 〆/57


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自分のトピックを作る
21: 日藤莉緒/イアソン [×]
2022-06-11 11:43:34

>キャスター
【日藤莉緒】
…それは、どうも。ですが、まだまだですよ
(流石は英霊。自室に張った結界に直ぐ気付くとは。未だに、この屋敷の人間にはバレていないのに。己の感覚では、だが。己の命を守る為に張ったもの。しかし、この家で命の危機を感じた事は今一度たりともない。それ程、当主と奥方には良くしてもらっている。自身を拾ってくれたし、何より我が子のように育ててくれた。時に優しく、時に厳しく。己は何度感謝したことか。夫妻に恩は感じているし、その恩を返したいとも思っている。だが、どうしても信頼しきれない。血の繋がりが無いからだろうか。それとも、夫妻が己を捨てるかもと思っているからなのか。いずれにせよ、いずれ恩を仇で返すのだ。警戒を怠るわけにはいない。それよりも、だ。流石に散らかし過ぎだな、と反省しながら、そこら辺に投げ捨てられている文献を拾う。ある程度だけでも、片付けるかと思いながら書物を拾っていると思ってもいなかった質問に思わず驚いた表情と声を出してしまう。何故、そのような質問を?彼にとっては、損にも得にもならない質問だろう。本当に良く分からない英霊だ。明日の朝、当主と奥方に紹介するのすら手を焼きそうな英霊だ。だが、彼の質問はコチラにとっても、損にも得にもならないものだ。話しても、特に問題はない。だが、何となく恥ずかしい気もする。書物を拾いながら、少々気恥ずかしそうな声色で下記を)
え?…まぁ、同じ職業柄、気は楽だろうと考えましたけど…。それとは別に、憧れの陰陽師が居ますので。その陰陽師が英霊として存在しているかは分かりませんが…。私の目標、とも言えるお方ですね。その陰陽師を英霊として喚べたら、と数週間前から考えていましたし。




>美玖
【イアソン】
…問題は、その六組をどうやって楽に倒すかだな。…不意打ちとかしか無くない?
(そう。己以外に、六騎の英雄…否、英霊がいる。そんな六騎を、如何にかして楽して倒す方法はないものか。前線には出たくない己と後方支援の彼女。痛いのも苦しいのも生前、嫌と言うほど経験した。もうそんな思いは懲り懲りだ。楽して勝つのが一番だ。では、どうしたら他の英霊に勝てるか。不意打ちだろう。英霊同士で戦い、何方が勝ち、その不意を狙えば簡単に勝てそうなものだ。相手が、船員で無く、尚且つ弱い英霊前提だが。どうして死してなお戦わなければならないのか。プライドはない。船長というものは、是が非でも生き残らなければならないのだから。だが、どうしても不安は取り除けない。憂鬱な気分になりかけていると、彼女から期待の眼差しで見られている事に気付く。どうして己をその様な目で見るのか。己に期待して出るものなど何もない。だが、最優。そう言われれば話は別だ。そうだろう、そうだろう。己は最優なのだ。何故なら、あのアルゴー号の船長にして、50人もの勇士と共に旅をしたのだから。凄いに決まっているであろう。ギリシャの大英雄ヘラクレス、ギリシャ随一の女狩人アタランテ、双神のディオスクロイ。皆の名を挙げたら霧がないが、凄い英雄と共に旅をしたのだから。褒められて気分が良くなる。それ程まで、自分の事を知りたいのかと。ドヤ顔を浮かべながら、自信満々に下記を)
…ま、まぁ、それ程でも無いがな!なんて言ったって、この俺はアルゴー号船長イアソン様だからな!



22: 斎賀 未玖/蘆屋道満 [×]
2022-06-11 19:07:49



>莉緒

【キャスター・蘆屋道満】

憧れ。ほう、ほう、それはさぞやご立派な陰陽師なのでしょうな。その御方は──いえ、なんでも。
( 素っ頓狂な声を上げる彼女は、何故そんなことをと思っているのだろう。己の真名を明かしていないので、いや明かしていたとしてもきっと彼女にはこの問いの重大性が真にはわかるまい。──安倍晴明、手放しに讃えられる英雄。平安の時代、宮中の者も都の住民も誰もが彼の名を呼んではその功績を高らかに謳いあげていた。その波紋は幾年経たこの地でも変わらず広まっている。奴に打ち負かされた道化は、まさしく道化として語り継がれたというのに。苦々しい生前を飲み下しながら、どこか恥じらう様に憧れなのだと、目標であるとまで告げる彼女をすぅと目を細めて見遣る。それは誰なのかと深堀りしようとして、止めた。答えなど聞くまでもなくわかりきっている。やはり彼女も、奴を喚び出そうとしていたのだろう。英霊として存在しているか?あれは単なる英霊に留まらず、冠位すらも与えられうる存在だ。手前勝手に彼女の真意を決めつければ騒めきは遠のき、冷えていく心中はむしろ己を冷静にさせた。今はただマスターである彼女を利用し、聖杯を手に入れる。あの願望機を用いて次こそは晴明に艱難辛苦を味わわせると、そう決めた。傍に落ちていた文献を拾いあげれば彼女にそれを差し出し、横道に逸れた話題を訂正してさも善意とばかりに提案を。 )
話を逸らしてしまいましたな、では改めてお聞かせ願いましょうぞ。ああその前に、許しをいただけるのであれば此方の結界を補強させていただきますが。聖杯戦争は規定など無用なれば、何時何処に如何なる危険が蔓延っているかわかりませぬから……頑丈であればあるほどよろしいでしょう。フフフ。


>セイバー

【斎賀 未玖】

うん、奇襲か不意打ちかしかないよねぇ。あはは、前途どころかこれはずっと多難になるなぁ。
( 己が他の魔術師よりも秀でている部分、それは魔力量のみである。強力な魔術を行使できたのならば文句なしに優秀であると胸を張れただろうが、そう都合良くはいかない。他の参加者についての情報はないが、正直言って自分たちは弱い部類に確実に入っているだろう。加えて聖杯戦争に関しても詳しく知らないど素人となれば、ハンデを貰っても優位に立ち回れるか怪しいところだ。そんな中で勝ち上がるには、彼の言う通り奇襲か不意打ちしか思いつかない。それに。現状を飲み込んでも一つだけ受け入れられないのは、相手を手にかけることだ。魔術師らしくない思考だというのはわかっているが、それでも倫理的にも心情的にもそれは受け入れがたかった。甘ちゃんだと揶揄されそうだが、後で色々と詰める際に殺さないのもアリか駄目元で聞いてみよう。彼と話しながらも聞くべきことを脳内リストに纏めつつ、自信に満ちた表情で名乗られたそれに少し考え込み。如何にも想起中ですと言わんばかりに眉根を寄せてたっぷりと黙り込んだことから察せられるだろうが、パッとは思いつかなかった。しかし高校の世界史担当だった教師が神話好きで、授業の合間に話していたことを思い出してぽんと手を打つ。名称に聞き覚えがあるというだけなので、実際にはどの神話かも曖昧なほどのうろ覚えだが。 )
アルゴー…?イアソン……。ぁあ!世界史の先生がたまに話してた!確か、ギリシャか北欧の神話の!



23: 日藤莉緒/イアソン [×]
2022-06-12 09:58:57

>キャスター
【日藤莉緒】
!えぇ、えぇ!絶対そうでしょうとも!なんせ、あの!安倍晴明とタイマン張った陰陽師ですし!悪の道満とか揶揄されてますけど、それは人間のエゴ。安倍晴明を偉大に魅せたいだけの!
(自分は本物を見た事は無いが、きっと否、否、絶対彼の言う立派な陰陽師だったはずだ。自身の憧れの陰陽師の名を言えば、身内は皆、悪だの、安倍晴明の引き立て役だの口を揃えて言う。だが、蘆屋道満だけだろう。後にも先にも安倍晴明のライバルなのは。結局、物語というものは人間達のエゴで、自分が此処でどうこう言っても憧れの陰陽師の印象は覆すことは出来ない。安倍晴明の偉大さを示す為だけの、そんな物語。それにまんまと引っかかる身内に反吐が出そうになるとも。だから、自分の憧れを否定され続けてきたのだ。それを認めるような言葉を彼は掛けてくれた。例え、本心でなくても認められるような言葉は、否定されてきた自分からしたらとても嬉しい。思わず興奮して、憧れの陰陽師について語ってしまう。それ程、己の憧れは、蘆屋道満は凄いのだと。その興奮を収めてくれるように、差し出された文献を受け取り。彼を見れば、珍しく自身が熱くなっていたことに気付き、小さく声を漏らして。態とらしい咳払いをしては、先程の出来事を消すように勢い良く立ち上がり、彼に背を向けて。なんとも感情のコントロールは難しいものだ。まさか、熱くなり取り乱すとは。これから、他の六騎と闘う事になるのに。冷静にならなければ。常に、常に。改めて気を引き締めては、強化するのに賛成を示しては、此処に来たのは己が願いについてだったなと思えば話を切り出して)
ぁ…コホン。ンン、失礼。取り乱しました。先程の事はお忘れに。…結界については、えぇ、是非強化を。強化するにも私では限界がありますので。貴方が力を貸してくれるのなら心強いです、キャスター。…さて、私の願いでしたね。



>美玖
【イアソン】
…お前、魔術師だろう。何か使えないのか?足止めとか。あ、身内殺して足止めとかは、やめろよ?!
(不意打ち、奇襲。その策で、もし宝具を使うとしたら、誰か応じてくれるだろうか。己の戦いが正しいと思えば数人は応じてくれるだろうが、己の戦いが間違いであると船員が、アルゴノーツは応じてくれはしないだろう。そこも考えものだな。正しい、正しくないの判断は難しい。己たって沢山の間違えた判断をした。それ故の、あの最期だろう。だが、それは今思いを馳せるのではなく暇ができたときにでもするべきものだ。首を横に振り、さて如何するべきかと。彼女はどうだろうか。後方支援とか言っていたが、魔術師ならばどうにかなるのでは。足止めとかの、そんな魔術師を。だが、足止めと言っても、彼女の身内を使って足止めはやめてほしいものだが。そんな事をされたら、色々なトラウマが蘇る。何処ぞの魔女。そんなのが相手に居たら、最悪だ。フィギュアにされるのがオチ。あぁ、考えるだけでも悪寒がしてくる。うん、やめよう。考えを放棄しよう。もう面倒だ。指一本も動かさず勝利できる戦法はないものか。昔から指揮するだけの男なのだぞ、私は!と開き直ってしまいたい。だが、己はギリシャ神話の英雄。異国の国でも有名なはず。ならば、己が能力にも影響しないものか。なんて考えていたが、彼女の反応からして有名でも何でもないらしい。何故?北欧かギリシャかも理解されていないのか、と肩を落としそうになる。己の華々しい冒険は、と。先程、自信満々に名乗った己が馬鹿ではないか。本当に有名ではないのか?焦ったような声色で下記を)
ギリシャだ!嘘、俺って現代じゃ、そんな有名じゃないの?あの、ヘラクレスとかと冒険したのに??



24: 斎賀 未玖/蘆屋道満 [×]
2022-06-12 17:01:21



>莉緒

【キャスター・蘆屋道満】

────はい?道満?…………それはそれは。ンンン、安倍晴明ではなく蘆屋道満が目標とは、とても良い志しをお持ちで。そのように饒舌に語られては、忘却など勿体のうございまする。他言無用は心得ておりますゆえ、莉緒殿の熱き想いは拙僧の胸の内に封じておきましょう。
( 熱意を込めて語られるその中に出てきた名。確かに道満と発した彼女に、珍しく呆気に取られる。虚をつかれたとはこのことだろう。半ば呆然としながら彼女の語りを聞き終えれば、文献を手渡し。くるりと向けられた背に、揶揄でも軽薄でもない純粋に楽しげな笑みを浮かべながら、冗句めかして愉快げな声音で忘れることを拒否し。かつての時代、晴明の名が既に知れ渡っていながらも、僅かであろうと己を重用し、慕ってくれた存在も確かに居たことを今更ながらに思い出す。晴明ではなく道満を映すあの彼女の眼差しが、とうに無意味と捨てたはずの郷愁を仄かに生じさせた。認めたくはないものだが。己はそのような下らない情などとは無縁のはずとかぶりを振れば、彼女から許可を得たので袖口から守護札を四枚取り出す。それを部屋の四隅に飛ばすことで呪力の媒介をさせて結界の補強を行い。張られた結界の仕組みは解いたので、ところどころ空いている穴を埋めて頑強さを底上げするものだ。他に呪術を扱うサーヴァントが召喚されていたとしても、キャスターでなければ簡単には突破できないだろう。そのキャスター枠も己で埋めているので、絶対確実ではないが不意打ちや盗聴の心配はあまりしなくともよいはずだ。この程度ならば、元々の結界の完成度も決して悪くはなかったので一仕事のうちにも入らない。一連の工程を分も掛けずに終えれば、改めて彼女に声を掛け。先程までは、彼女の願いなど利用できる手の一つにしか考えていなかったが、多少なりとも助力してやってもいいと方向性は前向きになっている。それが何時まで続くかは一切不明であるが。何にせよ、聞いてからの話になるだろうと、彼女の発言を促して。 )
これで卑しくも盗み聞きを企むような輩の思惑、他の魔術師やサーヴァントの侵入はある程度防げましょう。しかし、何事もイレギュラーなるものは付き物ですので、ご油断召されぬよう。……では、お聞かせ願いたく。


>セイバー

【斎賀 未玖】

いやぁ…魔術師って自称するのも恥ずかしいぐらいの才能ナシなんだけど、足止めはガンドぐらいかなぁ。いやいや、身内殺しなんてしないよ!?一人暮らしだし、こっちに家族いないし!!
( 師である祖母から、思想も能力も魔術師にはこれ以上なく向いていないと不名誉な太鼓判を押された己だ、相手の動作を一時的に崩す程度のガンドは使えるとはいえ、魔術師相手にどこまで通じたものか。身内殺しという物騒なワードには、顔色を真っ青にしてブンブンと首を振り。そんなことするぐらいなら自ら体を張るが、そもそも両親はこちらにはいない。彼らは魔力を持たないから、魔術師であった祖母とは交流を持ちたがらなかった。祖母の元へ行った己のことも両親はあまり快くは思っていないのが、祖母が亡くなってからも帰らずにこちらで一人暮らしを続けている理由である。焦った声音の彼に対して、こちらもしどろもどろなフォローで返答を。もっと神話系統に詳しければマシな反応もできたと思うと申し訳なくなる気持ちもあるが、日本ではギリシャ神話に限らずそういった事柄を学ぶ機会はあまりない。だが、ヘラクレスという多少なりとも知っている名が出てくれば、そちらも詳細を把握しているわけではないものの彼の成し遂げた試練のさわりを思い出して褒める。彼は船長と言った、であればかのヘラクレスをも率いたリーダーというわけで。これから己と行動を共にする彼について無知のままでいるのも失礼であると思い至れば、彼の逸話を頭に叩き込もうという目的も脳内リストに追加して。ついでに、埃っぽいここで立ち話を続けるのもなんだからと居間への移動を提案する。 )
に、日本だと、神話学の講義とか取ってない限り名前ぐらいしかわからない人が多いかも…。けれど他の国なら絶対有名だと思う!あ、でもヘラクレスは知ってる!すっごく強いんだよね!折角の縁だし、イアソンさんの冒険譚について調べてみるね。それと、この書庫で話続けるのもなんだし居間に行かない?



25: 日藤莉緒/イアソン [×]
2022-06-13 22:51:23

>キャスター
【日藤莉緒】
私、安倍晴明みたいな正義の塊、苦手なので。…ま、良いです。…ですが、本当に他言無用でお願いします。恥ずかしいので。
(先程は直ぐに興味を無くしたくせに、急になんなのだろうか。彼と会話を重ねる度に、彼と言う英霊を理解できない。従うと思えば、従わない。興味を示したかと思えば、直ぐに冷める。飽きやすいのか、本当に興味を無くしたのか。これは聖杯を手に入れるまで、前途多難だと溜息をつき。だが、何となく、本当に何となくだが、少しは仲良くなったのではないだろうか。深まったところで何も無いのだが。無意識にふっと緩んだ頬。呆れた表情を浮かべては、安倍晴明の様な正義の塊は苦手なのだと溢せば、悪いくらいが私には合っていますしとボソリと。しかして、まぁ。本当に彼は凄いなと感心する。己が張った結界。それを直ぐに解明し、穴を防ぐのだから。彼の術のお陰で、身内から身を守るには充分。後は、己の努力と彼とのコンビネーションとやらが必要だろう。彼と連携が取れるとは毛ほども思わないが。恐ろしいな、本当に。味方にする分は頼りになるが、敵側になれば厄介この上ない。味方で良かったと安堵するが、彼がいつ裏切るか分からない。心の底からの安堵は、彼と共に聖杯戦争で勝利し、彼に聖杯を捧げたときだろう。自分より優れたマスター、魔術師であれば其方に行きそうだ。それを言葉にして示しても彼は否定し、笑みを浮かべるのだろう。胡散臭い英霊だ。なんて言葉を飲み込んでは彼に礼を述べ、下記を。)
…私の願いは、本当の父と母を見つけることです。日藤家の長女として育てられた私ですが、本当は日藤の血、一滴すら、この身に流れていません。…己を捨てた両親を、探す。これが私の願い。…聖杯に願うには、ちっぽけなもので、願うべきではないのです。それに、ちょっとした手掛かりもあるので。それなら、自分で叶えた方が良いですから





>美玖
【イアソン】
それなら良い。…だが、お前家族いないのか?…恋人は?お前くらいの歳頃の娘なら恋人の一人や二人いるものかと思っていたが
(ガンド。ルーン魔術の一種。簡単に言うならば指さし。強力な物は『フィンの一撃』とも呼ばれる魔術。威力によっては、人をも殺せる魔術。魔力の才能無い、有りは、己には関係なく、正直なところ、私的な考えでは無いほうがトラウマを蘇らせずに済むので有り難い。だが、聖杯戦争に参加する英霊としてはある程度の魔術は使用できていた方が頼りにはなる。使える魔術が多い程、己の支援に期待ができる。セイバー、なんてクラスだが正直なところ不安でしかない。あまり前線で戦うことは無かった。後ろで指揮して、楽して勝利するのが己の好きなもの。家族が居ない事は、此処から移動するついでにでも彼女に尋ねよう。情報は共有していたほうが良い。まぁ、これは己がただたに知りたいだけで。だが、不思議だ。家族が居ないのなら、同棲しているの恋人くらい居そうだが。彼女くらいの容姿であれば、恋人が居て、青春を謳歌している時期だろう。だが、彼女からは、その様な雰囲気は感じられない。聞くのは野暮だろうが、何となく興味が湧いて。普段なら興味すら示さないが、今日は不思議と気になるのだ。ふっふっふっ、と気味が悪く、けれども楽しげな笑みを溢せば、ドヤ顔を浮かべて。彼は本当に頼りになる男だった。今ではギリシャ神話の二大英雄なんて呼ばれているのだから。生前は、ヘラから目を付けられていた為か英雄では無く怪物として、皆から嫌われていた様だが、そんな彼が現代では英雄として扱われているとは。世界は何があるか分からないな、なんて考えながら下記を。辛気臭い、なんて言ったが、ここにある書物には興味がある。時間が許されるのであれば、来てみるのもありかもしれないなと)
ヘラクレスは、ギリシャで最も凄い英雄で、強いんだ。俺の船に乗っていたときも本当に頼りになる男だった。…おっと、そうだな。何時までもこんな辛気臭いところにいては、こちらの指揮が下がりそうだ



26: 斎賀 未玖/蘆屋道満 [×]
2022-06-14 18:59:52



>莉緒

【キャスター・蘆屋道満】

ンン。そう念を押されずともよろしい。何分この法師、誠実一辺倒こそ取り柄でありますゆえ。
( 溜息を揶揄うように短い笑い声を零す。晴明が嫌われている様を見るのは、とても愉快なものだ。あれを讃えこそすれ、斯様に毛嫌いする者など妖の類を除いてはそういなかっただけに新鮮である。言い触らすつもりなどないのは本心だが、まあ信じてもらえなくともそれはそれでいい。それにしても、悪いくらいがいいとは言うが。己の目に映る彼女に悪は、あまり似合いそうにない。少なくとも、使い魔に過ぎない己と対等に接しているようなうちはだが。礼には笑みを用て返し、彼女の願いを聞けば、眉を八の字に下げてあたかも悲痛に身を焦がすかのような面持ちを。悲哀に震える声であからさまな同情を寄せるが、全くの張りぼてである。親が子を捨てる、それはあの時代にも何度も見てきた。金銭、縺れ、あるいはただ単に鬱陶しいだけか。その行為には様々な事情があるだろう。しかし、己はそれを憐れみ慈悲をかけるような性ではなく。本題は定型文のような同情ではなく、両親と再会してなにを成したいのかということだ。復讐を望むのか或いは和解か、深淵の闇が如し瞳を細めれば、小首を傾げて問う。ただ、まあ。敢えて言うならば。彼女を捨てた親はどうであれ莫迦で先見の明がない。少なくとも、才ある賢き淑女に成長する芽を手放したのだから。その意味では、哀れと言えようか。 )
ほう、実のご両親に……。それはそれは、お辛い出来事でしたでしょう。ンンン。ご心中、察するにあまりありまする。しかし聖杯に願わず、己が手で叶えて見せようとは、なんと気丈なことか。──して、相見えたその時は、復讐をお望みで?

>セイバー

【斎賀 未玖】

家族は遠方。恋人は……。ふっふーん、気になる?残念ながらいないんだなこれが。私みたいな魔術師にも一般人にもなれない半端者は、青い春とは無縁なんでーす。
( 意外と俗っぽい話題も振ってくるんだな、堅苦しくない気質はこちらとしても非常に楽である。恋人の有無を気にされたことをニヤリと茶化しつつ、あっけらかんとして答えて。好きな人もいたが、それは自分が普通であると思えていた小学生の頃までの話だ。深い関係に至るような付き合いにはならないよう線引きをしている。それは異端なりの礼節だ。どうやら彼はヘラクレスのことがとても大好きらしい、我が事のように自慢するのだから、己が想像している何倍も強いのだろう。ほうほうと頷きながら、だがそんなヘラクレスを率いた彼自身もすごいと思うのは内心で。移動に賛成してもらえたので、書庫の扉を開ければ手招きをして廊下へ出る。魔術師の祖母が住んでいたとはいえ、構造や外観自体はその辺の家屋と変わりのない至って平凡な一戸建てだ。特筆する点はそれなりの広さの洋風庭園を持つことと、結界だろう。祖母は魔術師が住んでいることを一般人からも魔術師からも見破られないように、認識に影響を与える結界を掛けていた。それは術者が亡くなった今でも敷地全体を覆っている。さて、夕暮れの西陽に照らされた廊下を歩けば間もなく居間につくだろう。内装もシンプルで、ソファにテーブル、その他家具など現代の一般家庭とそう変わりない。持ってきた指南書をテーブルに置けば、キッチンの方へと向かい。 )
適当に座ってて。飲み物って言ってもお茶ぐらいしかないけど持ってくるから。



27: 日藤莉緒/イアソン [×]
2022-06-16 06:47:43

>キャスター
【日藤莉緒】
…そうですか。では、その取り柄を覚えておきます。ですが貴方が裏切ったら、その取り柄嘘だったなと嘲笑って差し上げます。
(これも嘘。いつか裏切るのだろうに、良くもまぁ、誠実一辺倒だとか、そんな嘘が吐けるなと目を細める。裏切ったら、英霊と言えどもタダでは済まさない。大量出血で座に帰ることが無いのだから、楽しい楽しい拷問。…否、イタズラが出来そうだ。だが、これまた彼相手なら骨が折れそうなもの。求めているのは、裏切り者を追い詰める時だけの楽しさだ。命の危機を感じながらのスリルは求めていない。己を認めなかった、ただそれの報復。己は凄いのだと見せつける為だけのイタズラ。あぁ、考えるだけでも心が踊りそう。そんな考えを知ってか、知らずか彼は同情の言葉を掛けられる。辛い、とは考えた事が無かった。捨てられた子は哀れだが、同情される程の事だろうかと首を傾げる。自身の感覚が少々狂っている事に気付かずジッ、と彼を見て。ただ己は、この奇妙な魔力、そして己が背に刻まれた五芒星。これの謎を解き明かしたいだけ。母か父、何方かに原因があると考えている。知っているであろう当主や奥方に聞いても、貴方を守る為のものだとはぐらかされる。ただ、当主と奥方から得た情報から、己の実の両親の何方かと当主夫婦は友という事だけ。ならば、実の両親に聞くしかあるまい。ただ、それだけの考えで、復讐すら考えていなかった。己が考えていたのは拷問くらいだ。拾った文献を1冊1冊丁寧に元の場所に直しながら、口に出す。復讐ではなく拷問だと。どうせ尋ねたところで答えやしないのなら、拷問だ。しかし己は養子。そこまでの権力を持っていない。日藤家当主、もしくは奥方を拷問に掛ければ、己が処刑されるのは目に見えている。これも実の両親を見つけたい理由の一つ。それは言葉に出さず、指を切り落とすジェスチャーをしては、目に狂気を滲ませて)
…復讐。考えてもいませんでした。…ただ、そうですね…指を1本、1本切り落として、毒と呪いで冒して、ジワジワと、命の危機を感じさせながらの、拷問くらいですね。直ぐに音を上げられたら困りますけど







>美玖
【イアソン】
…案外苦労してるんだな、お前。だが、俺が生きた時代は半端者なんて沢山だぞ。…俺からしたら慣れっこだ。…多分だが
(何ともまぁ、大変そうだ。己は彼女ではなく、彼女は己ではない。彼女にならなければ、本当に彼女の苦しみや悲しみを理解することら出来ない。が、想像には容易い。己は旅に出たが、殆ど上手く行かなかった。もし、やり直せるなら、とも考えるが、それはそれで、また同じ旅を繰り返すということ。もう懲り懲りだ。あんな思いをするのは。なんて考えを頭を片隅に置いては、頭を掻く。自身を半端者だと語る彼女に、ふーんと興味なさげに息をもらしては、己が生きた時代では半端者は多くいたと溢して。神と人間の間に出来た子、人の形をしながら一部は動物だったもの、そのせいで皆から蔑まれたものがいたことも。己は、それを知っている。生前の知識、聖杯から与えられた知識で。だから、己は彼女が半端者だろうが関係ない。己は全て慣れっこなのだと口にして。ただ、言っていて自身が無くなった為、多分と付け加えて。彼女に手招きされ、彼女の後について行く様な形で足をすすめる。歩いていて分かったが、何とも普通の家だ。魔術師の家ならば、工房であったり、罠が沢山仕掛けられていると思っていたが、そうでも無いらしい。普通の一軒家のような作りだ。ただ、何か結界を張っている。それだけは分かる。己は魔術には詳しくない。聖杯から知識を得たと言っても、魔術の詳細までは理解はできないのだ。不思議な感覚を覚えながらも、彼女の言葉に甘えて自分だけソファに座る。居間も一般的だ。キョロキョロと辺りを見渡しては、下記を。)
じゃあ、お言葉に甘えて。…にしても、随分と普通だな。魔術師の家なら、もう少し複雑な作りかと思ったが。




28: 斎賀 未玖/蘆屋道満 [×]
2022-06-16 21:11:30



>莉緒

【キャスター・蘆屋道満】

フフ、こわいこわい。
( 細められる目に、くすくすと笑いながら肩を竦める。どうやら、根に持ちやすいしたたかな面もあるようだ。先程の憧れについて語っていた姿とはまるで別人だが、元より一癖二癖はあるだろうと踏んでいたのでさして驚くことでもなく。むしろ、そのような気概は好ましい。これでは、実際に己が彼女に背いた時も強気なまま刃向かってきてくれるのか、試してみたくなるというもの。己が言えたことではないが、彼女の価値観は少々ずれているようだ。いかに口八丁の心にもない憐れみとはいえ、どうやらそれにピンと来ていないらしい。養育環境故か、生来の気質かまでは不明だが、捨てられたことそのものに悲哀を抱いている様子はないようだ。ぐるりと黄金色に渦巻く狂気は、彼女の語る拷問計画により深みを出す。淡々と紡がれるそれに、己の口端が歪に吊り上がっていくのを感じる。まだ彼女が己に話していないことは数多くあるだろうが。なるほど、少し面白いかもしれない。己の野望にどこか共感を生じさせるものであったからか、はたまた彼女の行き着く先を見たくなったからか。いや、何故かなどはどうでもよい。享楽に身を任せるのもまた良いものだ。彼女の元へ歩み寄ろうと音もなく歩を進めれば、彼女の狂気を肯定し、三日月型に弧を描く目に彼女への興味を色濃く乗せながらその助力を申し出て。 )
ンンン、フッフフフ…左様で。聖杯戦争も良いですが、莉緒殿の辿る果てを観覧させていただくのも一興というもの。なに、過酷な責め苦を与えようとも正気を保たせる術などもご用意できますゆえ、補助は拙僧にお任せあれ。

>セイバー

【斎賀 未玖】

あはは、そこで多分って付け足さなかったら流石船長!度量広い!って手放しで褒められたのに。でもそう言ってもらえるのは嬉しいよ、ありがと。
( 神話の時代は、己なぞ霞むほどの様々な存在が居たのだろう。科学が主流である現代において、どちらにも寄り、どちらにも馴染めない己の存在は異端ではあるが、旧い時代の英雄である彼にはそんなことはあまり気にならないらしい。船長としての度量の広さが垣間見えて、英雄は伊達ではないなと認識する。あまり暗い雰囲気にはさせないように、冗談ぽく笑いながら感謝して。キッチンに向かえば、ガラスのコップを取り出しながら答える。こちらに移ってすぐの頃、己も内装が普通すぎることが気になり祖母に聞いたことがある。彼女曰く、夫である祖父の影響らしい。己が生まれるよりも以前に祖父は亡くなっているためどんな人柄なのかは知らないが、魔術師ではあったものの、魔術に関することを厭う人物だったようだ。だから、魔術に関する蔵書が多数納められている書庫や、祖母の工房である地下室以外はあまり魔術的な要素を入れないようにしていたのだとか。地下室の話題を出したら、ふと思い付いた。あそこなら、もしかすると己でも扱えるような品があるかもしれない。何度か足を踏み入れたことがあるので勝手はわかってる、見に行くのもありだ。彼と己の前に茶が入ったコップを置けば、拳一つ分のスペースを空けて彼の隣に腰掛けて。 )
ここ祖父母の家なんだけど、おばあちゃん曰く魔術師らしい物が好きじゃなかったおじいちゃんの趣味に合わせたんだって。だからさっきの書庫と工房の地下室以外は、普通の家と変わりないよ。……あ、地下室なら私にも使えそうな道具とかあるかも。また漁らせてもらおうかなぁ。



29: 日藤莉緒/イアソン [×]
2022-06-18 11:16:31

>キャスター
【日藤莉緒】
…えぇ、是非、そのように。…あぁ、忘れる所でした。私と契約してくれた貴方に、プレゼント?…いえ、部屋の提供を。私の部屋の隣なので、さっさと移動しましょう。
(少々似たところがあるのかもしれない。なんて。拷問が好きなのか、それとも他者の不幸が好きなのか。彼の場合は後者だろう。人の不幸、人の信念、矜持。それらを捻り潰す。きっとこれが好きな物。相互理解は大切だ。そう考えれば後程尋ねてみるかと。彼の心に踏み込むのだから、此方も踏み込まれる用意はしなければ。だが、今回も完全な信頼関係は築けなさそうだ。己の命がいつ消えるか分からない恐怖。裏切られる絶望感。こればかりは、ずっと頭の片隅にあり、物心付いたときからあるもの。疑心暗鬼と言うものだろう。何事も慎重にならなくては何か失うかもと怖くて。悟られないように、こほん、と態とらく咳き込んで。そう言えば、英霊を召喚したら空き部屋を提供するよう当主が言っていた。空いている部屋と言えば、己の隣。当主か奥方の部屋を譲れば良いものを。流石に図々しいので口にしなかったが。プレゼント、と言うよりかは提供と言うのが適切だろう。どうせ聖杯戦争が終われば、誰も使わない。また空き部屋に戻るのだから。提供と言い直しては、己の部屋の襖を開け数歩。数歩で着く距離。彼の自室になるであろう部屋の襖を開けては、部屋の明かりを付け。ある程度掃除はしたから清潔ではあるだろう。己が用意したのは明かりと布団。英霊は食べなくても眠らなくても大丈夫と聞くが一応で用意した。後は彼の好みで良いだろう。彼の自室になるのだし。拒否されたら、意味ないだろが、なんて考えながら下記を)
…貴方の自室です。工房にするなり、破壊するなり、どうぞお好きに。足りないものがあれば、言ってください。用意できるものだけは、用意します。ですから、人肌とか死体とか言われても我々では調達できかねますので、ご自身で。




>美玖
【イアソン】
ふん、ただ意見を述べただけだ。それに、こんな事でやる気を無くしてもらったら困るからな。
(ありがとう。そんな感謝の言葉に、胸が高まるのを感じながら、ふんとそっぽを向いて。不思議だ。感謝の言葉くらいで、この己が浮足立つのは何故なのだ。感謝の言葉なんて、何度も聞いた。その時は、確かに満たされたような気にはなっていたが、このように胸が高まることはなかった。不思議でたまらない。この胸の高まりは謎だが、仕方ないから感謝の言葉よりも先に言われた言葉は不問にしてやるか。なんて考えながら、上記を。彼女から、この屋敷が普通の一軒家と変わらない理由を聞いて、納得する。彼女の祖父が何故魔術師らしいのが嫌いなのか、それはもう聞けないが、もしかしたらこの時代でも己が生きた時代と同じように少々忌み嫌われる存在なのかもしれない。善でやった事が悪だと判断され、人の為にやった事が認められない。人だとも認められない。時代が変わっても、それが異国でも、その偏見は変わらないのかも。人間は変わらないな、なんて哀れみを含んだ声色で己の考えを述べては、己の前に置かれたコップを持ち、お茶を口に含む。しかし、まぁ、拳一個分空いた彼女との距離は居心地が良い。我が家のような、そんな気が。こんな気恥ずかしい事、口にする事はないが。書庫に地下室に工房。工房には行きたくないとして、地下室か。それならば興味はある。魔術師の地下室。何が置いているのか恐怖はあるが、己の仲間に適した武器がある可能性があるかもしれない。己が武器を握るより、簡易召喚して戦ってもらうのが一番だ。地下室に行くのなら案内してもらおう。ついでに、この家の造りを覚えれば一石二鳥というものだろう。)
なるほどな。いつの時代も魔術師と言うのは忌み嫌われる存在なのかもな。…地下室とやらに行くのなら、後で私も連れて行け。私の仲間にピッタリの武器があるかもしれない。



30: 斎賀 未玖/蘆屋道満 [×]
2022-06-18 23:56:30



>莉緒

【キャスター・蘆屋道満】

おや、サーヴァントに一部屋貸し与えるなど、随分と気前がよろしいことで。
( ”キャスター”として工房は必須なれば、勝手に何処かの部屋を工房化させようと考えていたが、彼女からの提供の申し出にわざとらしく目を丸くして驚いて見せる。プレゼントをわざわざ言い直した部分を見るに、なにやら思うところがある様子を目敏く気が付きはしたものの、短時間に詰めすぎても逆に警戒心を増幅させてしまうだろう。時間はあるのだから、暴いていけばいい話だ。どうやら己に与えられる一室は彼女の自室の真隣らしい。それは僥倖、彼女の動向を掴みやすい。用意されているのは布団と明かり、足りないものがあれば用意するときた。聖杯戦争に勝利することは即ち、魔術師の多くが目指す根源への近道ともなる。そのためにサーヴァントの環境をお膳立てするのは当然と言えば当然だろうか。何はともあれ、好きに使っていいと言うのならば遠慮なくそうしよう。さて、死体や人肌は己が手で用意しろとの仰せだ。それに関しては文句などないが、少し彼女の反応を試してみたくなった。至極納得したように頷きながらも彼女との距離を縮めれば、わざわざ人肌の部分を抽出して。魔力不足はサーヴァントにとって致命的、それは己と言えども例外ではいられない。そのような事態は魂喰いに手を出してでも避けるべきだが、この発言の意図は彼女をほんの少しでも困らせるためのもの。笑いを隠すように口元まで袖を持ち上げれば、最悪の事態を案じるように声音を震わせて、己の髪が彼女に触れかねないほどの近さで様子を窺い。 )
ええ、ええ。調達は造作もございませんが。御身はマスターなれば、魔力不足に陥った際は人肌で暖めていただかなくてはならないやもしれませぬ。魔力供給、なるものでしたか?ンンン、そのような事態は避けられればよいのですが、万が一もございますゆえ…。

>セイバー

【斎賀 未玖】

魔術師同士のカースト格差って激しいし、おじいちゃんもそのせいで魔術師らしい物が嫌いだったのかもねぇ。私も本家の会議に招集を掛けられてた頃は、他の親族から針のむしろだったし。
( ほとんどの魔術師は一般人を見下す傾向にあるが、実の所同じ魔術師相手にはよりカーストを意識しやすいものだと思っている。まだ己が幼い頃、今でこそ本家との交流は数年に亘って断絶状態にあるが、家族揃って親族会議に参加させられていた頃は、本家当主を含む他の親族によく嫌がらせを受けたものだ。魔術師の家系でありながら魔術を欠片も扱えない両親とその子供。その頃は己が魔術を使えるという自覚はなかったのでひたすら我慢するしかなかった。とはいえやられっぱなしも腹立たしいので、小さな仕返しはしていたというのは内緒だ。ともかく、そういう経緯もあって父母は本家との交流を絶ったわけだが。ほんのりと苦々しい思い出を紛らわすように茶を飲めば彼の話を聞き、キョトンとした面持ちで首を傾げて。祖母の領域を穢す気がしてあまり探索はしていないので断言はできないが、特に見られて困るような物もないので地下室への同行は快諾する。引っ掛かったのは彼の後半の言葉だ。彼自身ではなく、仲間にピッタリとは一体どういうことだろうか。文字通りの意味なら、それはかなり心強いのではないだろうか。だって、彼が自慢げに語っていた冒険の友が来てくれるということだろう、ヘラクレスを呼べるのならば百人力どころではないんじゃないか。それによっては絶望的な戦力の差も覆せるのでは?と一気に希望が見えて、ずいっと上半身を彼の方へ傾けて詰め寄り。 )
地下室は全然案内するけど…。仲間、呼べるの?最強のヘラクレスも来てくれたりする!?



31: 日藤莉緒/イアソン [×]
2022-06-20 08:24:39

>キャスター
【日藤莉緒】
まぁ、十中八九監視目的でしょうね。得たいの知れない化物を野に放つ事ができないのでしょう。…はぁ、馬鹿馬鹿しい。
(当主が用意した部屋。まぁ、正確に言えば用意というよりは使いどころがなかった部屋。聖杯戦争に参加する事が決まり、当主は心配したのだろう。日藤家の評判が落ちるのではと。日藤家は、陰陽師一家として名を馳せている。それも、ここ最近の話だが。評判が上がってきた矢先に、英霊と言う得たいの知れない化物のせいで評判が落ちないかと案じているの為、彼に部屋を与えたのではないだろうか。彼を監視するため。1匹の獣に食い千切られて終わる栄冠なんて栄冠では無く、ただの置物だ。少し間を置いて哀れと呆れを含んだ声で、己の考えを口にし。此方が監視される側になるとは考えなどしなかったのだろう。浅はかな当主様だ。それ故、己が日藤家の当主の座を奪ってやろうか、なんて考えすらもある。恩は仇で返す。聖杯戦争で勝った暁には、日藤家を滅ぼす。そして、己の力の謎を突き止める。さて、早く出て行って軽く睡眠でも取るかと小さく欠伸をしていると彼の顔が近くまで来る。異性と、この様に近くなる事はない。耳が熱いのは気のせいだろうか。思わず近いと口に出しそうになるが、それは彼の思う壺。慌てずに、迷わずに。他の魔術師から、とも思ったが己と魔力のパスが繋がっているのだから他の魔術師から魔力を貰うのは難しいだろう。裏切れば簡単だが。しかし、キャスターと言えども魔力不足は起こり得る可能性がある。魔力不足で負ける、なんて事になったら最悪だ。手を貸してやろう。そう思えば下記を述べ、流石に気恥ずかしくなり彼から目を逸らして)
ちか…他の魔術師から…いえ、私と魔力のパスが繋がっているのでしたね。…キャスターと言えども魔力不足はあり得ますし…。魔力不足になったら、私に知らせて下さい。仕方がないので抱き枕くらいにはなりますよ。






>美玖
【イアソン】
うっわ、くだらねぇー。人間ってホント変わんねぇな。暇人かよ
(顔を顰め、くだらないと吐き捨てる。暇人なのか。馬鹿馬鹿しいなと。三流だから、と言って嫌がらせ。その者達は知らないのだろう。草食動物が牙を向いたら肉食動物になる、なんて事が。日本には、実際似そう言う時代があったのだろうに。下克上とか何とか。それは、どの時代にもどの国にも付き物だろうが。くだらない。彼女から彼女の本家とやらの話を聞いて、出てくる言葉はくだらないだ。偉いから何なのか。結局は呆気ないくせに。少しばかり己と重ねたからか、何とも言えない気分にはなる。本当に変わらないのだな、とため息まじりに溢して。ずいっと詰め寄られるとは思わず、驚きの声を上げるが彼女は気にしていない。気にしていないと言うよりは、何かに期待している様子で気付いていないと言うのが正しいが。ヘラクレス。己が一番頼りにしていた男。ヘラクレスがいれば他の英霊、魔術師など米粒の様なもの。彼女が期待している様にヘラクレスは呼べる。だが、主は宝具でだ。後は念で呼べたりしたり、しなかったりだろう。それは後程練習…否、どうにかすれば良い話。取り敢えず、真実だけ伝えておくかと思えば下記を述べつつ、真名がバレやすいとも付け加えて。英霊にとって真名は心臓のようなもの。己の真名がバレ、己の宝具の対策をされては宝具も意味を成さない。そんな事ができる人物、英霊は限られるだろうが、それでも出来るだけ避けた方が良いだろう。己はセイバーだ。剣は扱えるが、やはり宝具。仲間頼りだ。楽して勝てるから良いがデメリットもあると言うことだ)
うおっ…?!…まぁ、宝具を使ったりすればな。後は、まぁ、こう念で??…真名バレやすいオマケ付きだけどな!




32: 斎賀 未玖/蘆屋道満 [×]
2022-06-20 21:03:49



>莉緒

【キャスター・蘆屋道満】

令呪すら持たぬ者がサーヴァントを抑制しようとは。些か、危機感にも思慮にも欠けているようにお見受けしますが。──おや失礼、余計な口は噤むといたしましょう。
( 日藤の当主方はどうやら、サーヴァントというものの本領を見くびっているらしい。己でなくとも、サーヴァントは令呪すら持たぬ人の手には余る存在だというのに。嘲笑とともに零された侮辱は本音から来るものだ、彼女のような思慮深さが当主方にもあれば、少しはマシな檻に獣を放り込めただろうに。遠からず日藤の主と顔を合わせる日は来るだろうが、その時が少々楽しみで浮き足立つ心地である。どんな顔をしていて、やがて己が術中に嵌められたと気がついた時、なにを宣うのかという意味でだが。わざと詰めた距離は彼女を困らせるためのものだが、誤魔化そうとしている姿がより初心さを引き立てるその反応は、拷問だと言っていた姿からはかけ離れており、歳相応の普通の女性と変わらぬように見えた。様々に切り替わる一面はあらゆる色を持っていて、どうにも興味が尽きない。このあたりで引いた方がいいだろうか、いやしかしもっと彼女を困らせてやりたい。いい加減黙らなければ、令呪を使われるだろうか?それならそれで良い、抗うには骨が折れる命令権を一つ削れれば大分動きやすくなる。そう考えながら、わざと耳元で囁き。 )
フフ、魔力が不足しておらずとも莉緒殿に触れることは許していただけないので?

>セイバー

【斎賀 未玖】

ふふっ、だよねぇホントに。まぁ、もう会うことはないだろうしどうでも……。や、もしかして本家のご当主様も聖杯戦争に参加してたりするのかな?やだなぁ…、会いたくない。
( 素直に感情を出す人だ、当人の己よりもあからさまに嫌な顔をしてみせるものだから少しスッキリした。あちらがどうかは知らないが、己は本家の動向など把握はしていない。欲しいものは道理を無視して力尽くで手にし、横柄な行いを恥と思わないような者ばかりだから、聖杯戦争のことを知っていれば間違いなく参戦を狙うだろう。嫌な想像が過ぎり、小さく溜め息を吐き出す。ふむふむと彼の話を聞きながら、宝具は必殺技や切り札のようなもの、真名が知られるのがよくない理由は、分析や対策をされるからだろうと検討をつけていく。それにしても仲間を呼ぶというのは船長らしい技だ。彼本人はセイバーで呼ばれているので、クラス名の通りに剣やらは使用できるのだろうが、指揮役と言っていたし再三念を押されているように戦い向きではないのだろう。ただ、仲間が来てくれるのなら心強いが──問題は、彼の仲間が敵のサーヴァントとして呼ばれていた時だ。それが有り得るのかはわからないが、懸念事項は確認しておくに限る。彼がどう思うかは知らないが、仲間同士で戦うなんて気持ちの良いものではないだろう。己だったら絶対に嫌だ、精神衛生に悪すぎる。つくづくとんでもないことになってしまったと軽く憂鬱になれば、八の字に情けなく眉を下げながら不安げに聞いて。 )
宝具…は必殺技みたいなものでいいのかな。真名がバレたらマズイのは、対策されるからってことだよね。…ちなみになんだけど、イアソンさんの仲間が敵のサーヴァントとして呼ばれてるってのも有り得る…?



33: 日藤莉緒/イアソン [×]
2022-06-21 09:25:58

>キャスター
【日藤莉緒】
っ…私に触ったところで、貴方に得はないと思いますが。
(彼の言う通り。当主は何事も気軽に考える。一家の主だと言うのに、その自覚が無い。何とも間抜けだ。英霊如きに勝てると考えているところも、養子の己が裏で従者達に手を回しているというのすら気付かないのも。いずれ裏切られると考えない、その思考は少々羨ましくもあるものだ。実際に当主の様な思考回路になるのは嫌だが。一応、育ててもらった恩はあるので言葉を返そうとするも、何も出てこない。何か言わないとな、なんて考えていると耳元で囁かれる。何も考えているのだ、この男は。本当に行動が読めない。何故、そう構ってくるのだ。思わず、腰につけているレッグポーチに手を掛けてしまった。小刀を投げるか呪符を投げるか。無意識にその考えに至ってしまっていた様だ。レッグポーチから手を放して、己の腕を抱いては、冷静さを装いながら上記を。これ以上迫るのなら、令呪も止む終えないのかもしれない。だが、こんな些細なことで令呪を一つ消しても良いのだろうか。2つだけになると動きは限られてくる。ならば、馬鹿にする様な事を口にしてやめさせれば良いだろう。それに、今から口にする事は本心。彼からしたら、己など小娘。否、赤子とも取れるだろう。その様な相手を手球に取ったところで何もならないだろう。少し間を開けてから下記を)
…それに、私のような小娘相手に、恋情や劣情を抱くほど、飢えてはいないでしょう?



>美玖
【イアソン】
それは…他の魔術師と英霊が倒してくれるのを期待するしかないな。…お前は躊躇しそうだしな
(彼女が嫌がるとは、そこまでなのかと。余程、嫌な思い出があるようだ。彼女の言う本家の当主が聖杯戦争に参加しているのなら、他の英霊とそのマスターが倒してくれているのを期待するしかない。此方が戦っても良いが、彼女はどうなのだろう。負ける可能性の方が高いし、何にせよ人を殺める。なんて事は出来なそうだ。まぁ、と話を切り出しては、己の考えを述べ。やはり、直ぐに理解するのは彼女の長所だろう。宝具についても理解したのだから。だが、それよりも彼女が口にした言葉に、少し驚いた表情を浮かべてしまう。確かに、その可能性はあるし、考えなかったわけではないが、そうなってしまうと厄介だ。己の船に乗り旅した彼等は、己が敵に回っても、船の仲間が敵になっても容赦なく戦うだろう。彼等は英霊。懐かしむ事はあっても、腕が鈍ることはない。何なら、悪態をついてくるだろうな。それは、もしかしたら召喚されている彼等も理解しているだろう。その様子を想像し、ふっと鼻で笑っては、問題ないと。だが、それでも敵に回したくない相手はいるのだ。しかして、まぁ、彼女が気にする事でもないし、心配させるような問題でもない。気まずい空気にならないように、明るく言い放っては気にするなと彼女の頭をくしゃくしゃと撫でて)
…あり得るな。だが、まぁ、そんなのアイツ等も理解してるだろうし、問題はない。…まぁ、一番敵に回したくない奴が召喚されてたら、無理だけどな!だから、気にするな。お前はマスターとしての役割を果せば良いんだからな!



34: 斎賀 未玖/蘆屋道満 [×]
2022-06-21 22:53:24



>莉緒

【キャスター・蘆屋道満】

得、と言いますか。マスターと親睦を深められればと。
( 一瞬、戦闘態勢に入ったのを見逃すこともなく、しかしこちらは構えることもせず飄々とした態度で返答する。得と言える得といえば彼女をからかって退屈を埋められることだが、当然そんな本音は口に出さず、仲良くなりたいという有り触れた理由で誤魔化して。減らず口を封じるために令呪を使おうと考えているのだろうか。それとも口撃で対抗してくるか、あるいはそれ以外か。彼女がどう出るのかを、鼠を狙う猫のように眈々と待っていれば、劣情は兎も角恋情ときた。無意識に眉根を僅かに寄せれば、そういった薄っぺらな情を唾棄するように蔑む。いつの世も愛だの恋だのを神聖視する傾向にあるが、己からすればなんと滑稽な感情かと虫唾が走る思いだ。関係構築に必ずしも情は必要ではない、都合よく扱いたいのならば傀儡にでもすればいい。ただ、彼女をそれに堕とすにはまだ惜しいと思う。例えば彼女ではなく日藤の当主がマスターであったならば、煽てて操り人形にするか、あるいは殺していただろう。だが、彼女はまだ底が見えない、だからこそもっと暴き立ててやりたいと思う。しかしそこに情など必要ない。どのみちマスターもサーヴァントも一時の関係、いずれは彼女にも牙を突き立てることになるのだろうから。そこまで思考すれば、情そのものに話が逸れてしまいそうなので話題を引き戻し、本音ではないが嘘でもない言葉をにこやかに掛けて。彼女の少々奇妙な魔力、己には馴染むが不可思議であることに変わりはなく。一番手っ取り早い方法は彼女と親密になることであると考えたまで。 )
ンン、恋情…斯様に浅ましい情などこの世に幾つありましょう。そのようなものは関係構築に必ずしも必要でありませんゆえ、深く考え召されるな。サーヴァントとして、ただ貴女という人間とその魔力をより詳細に知りたいだけですとも。

>セイバー

【斎賀 未玖】

あー…すごいね、私が人を殺せないってわかるんだ。自分から言おうと思ってたけど、バレバレだったかぁ。
( そこまで腹を割って話し合ったわけでもないのに、躊躇しそうなどと己の性質を言い当てる彼に少し目を丸くすれば、努めて軽い調子で本音を飾ろうとしたものの、咄嗟に思い付かずに笑顔とも困惑とも取れる微妙な面持ちを作り。仲間との敵対に関してこちらを気遣ってくれたのだろう。安心させるように頭を撫でられれば、「 わっ! 」と驚いた声を零したものの決して嫌ではなく。人に撫でられたのなんていつぶりだろう、最後は確か一桁の歳だった気がするなんて懐かしい気分になる。そんな中、少し考えるように数秒間だけ沈黙した後に口を開けば、触れていいものかどうか迷いながら遠慮がちに聞いてみる。敵に回したくない相手、と言うからには、彼の戦闘力云々以前の苦手意識のようなものがなんとなく感じ取れた。己は彼の逸話を知らないのでどんな旅路を辿ったのかはわからないが、きっと何かしら因縁のある相手なのだろう。もしもの話ではあるが、今後その人物が出てきてしまった時に心構えをしておきたいという理由がひとつまみ分程度、一番はただ純粋に彼のことをもっと知りたいという想いで。とはいえ語りにくいことの一つや二つ、誰だってある。比較的オープンな性質の己とてそういったものは多少なりとも持っているのだ。もしそういうジャンルの話題ならば無理に話してもらう必要もないので予め逃げ道も提示しつつ、ちらりと様子を窺い。 )
ね、聞いてもいいかわかんないんだけど、一番敵に回したくない相手ってどんな人?あっ、嫌だったら答えなくてもいいけど…。



35: 日藤莉緒/イアソン [×]
2022-06-22 20:27:22

>キャスター
【日藤莉緒】
…それは、それは。とても嬉しいです。けれど…
(一時の関係に親睦なぞ、馬鹿馬鹿しい。聖杯戦争で勝敗が付けば終わる。己が**ば消滅し、彼が座に帰れば己は一人になる。両方が生存していれば続く関係。何方か消えれば終わる関係。何時まで続くか分からないのに、親睦も何もない。口にはしないが、彼の考えは理解出来ない。嬉しい、と口にするも、表情は冷たく。少し困った声色で、言葉を紡げば目を伏せて。背中の五芒星を暴かれるのではないかと言う恐怖。これを解いたらどうなるか、己にすら想像できないが、嫌な予感はする。生きているのかと疑う程の低い体温。これが五芒星を刻まれた理由なのかと考えた事もある。いや、ここまでにしようと思えば軽く頭を振り。己だって、彼が言うように恋情など浅ましいと思う。愛があるから乗り越えられる。と知人が言っていた。だが、そんなの一時の妄想。愛なんて信じられない。己が捨て子だからかもしれない。心のどこかで、愛があるなら己は実の両親と幸せに暮らせていたのかと考えているのかも。別に今が辛いとかではないし、幸せでは無かったと言っているわけではない。だが、考えてしまうのは仕方がないものだ。恋情など、一生抱かないもの。否、抱けないもの。誰も信用できない人間が、己よりも大事な人を見つけ愛せる訳がない。愛なぞ馬鹿馬鹿しい。ただの負け惜しみで、嫉妬なのかもしれないとも思いながらも、態とらしく頬赤く染めて気恥ずかしそうな雰囲気を出し。少々小声で、下記を。知人に、こんな表情の出し方を教わって良かった。案外役に立つではないか。ふっ、と目を細めて勘違いしてしまうと。)
分かっているのなら、あまり揶揄わないでいただきたい。…なにせ、純情なもので。直ぐに、勘違いしてしまいますわ。


>美玖
【イアソン】
まぁ、これでも数々の人間を見てきたからな。何となく分かる。それに、お前は分かりやすいからな。…まぁ、あんまり気にしない方が良い。エゴのぶつかりあいだからな。
(己は旅をして、沢山の人間をみてきた。これでも、少しは人を見る目はあると言える。だが、彼女が分かりやすかったと言うのもある。己はそうするしか無かったが、今の時代戦いなどそうそうあるものではないだろう。血や死体を見て躊躇するのも当たり前と言える。いつだって、戦いは恐ろしいものだ。己だって、前に進むため、己が王になる為だと信じてきたが、それが正しかったのかすらも未だに疑うときがある。だが、己が歩んできた冒険談は本物で、あの輝かしい日々も本当だと胸を張って言える。彼女にも、そんな人生を過ごしてほしい。悲しい人生で幕を閉じるよりも、楽しかったと胸を張って言える人生を送ってほしいものだ。だから、気にしないでほしい。これは、ただのエゴで、これから起こる戦だって互いのエゴのぶつかり合い。気にするな、と言っても彼女は気にするだろう。だが、言っておいて損はない。苦手な相手は誰なのかと言われ、固まる。彼女は己について詳しく知っていないようだから、罵られる事は無かった。だが、知ったら幻滅されるのではないだろうか。幻滅されることは慣れているようなものだが、彼女からも幻滅されたら何故か嫌だ。言わないほうが良い。彼女も言いたくないならと言ってくれているのだし。しかし、敵にいるかもしれない元妻をどう対策できるかどうかともに考えられる。ぐぐっ、と頭を悩ませて出した結論。目を逸らし、罰が悪そうに下記を述べ。)
…元妻で、コルキスの女王だったメディアって言う魔女。…敵対したら、絶対にフィギュアにされる…!!



36: 斎賀 未玖/蘆屋道満 [×]
2022-06-24 19:36:43



>莉緒

【キャスター・蘆屋道満】

フフ、露骨なことで。つれないですねぇ、所詮は刹那の間柄なれば、存分に愉しんでこそでしょうに。
( 彼女の肯定的な言葉とは裏腹に、その顔に熱はなく。隠す気がないのだろうが、露骨な反応にわざとらしく肩を竦める。聖杯戦争の間の一時的な主従関係、勝ち抜くであれ敗退するであれ、終わればそこまで。所詮は刹那であれば、だからこそ愉しむべきである。では何を愉しめと言うのか、それは敢えて明言せずに漠然とした意味合いのまま留めて。己の愉しみは、忌々しきあの晴明に今度こそ目にものを見せてやること。そこにもうひとつ、術を使わずとも彼女を籠絡してやりたい。情などではなく、戯れの意味合いが強いそれは、聖杯を手に入れるまでの暇つぶしの達成目標のようなもの。サーヴァントはサーヴァントらしくなんて、とんでもない。それではつまらない。腹の探り合いのようなやり取りに、彼女の完璧なまでの演技に気がついているのかいないのか、減らず口を返して。話を終わらせるわけでもなく、ふと思いついた話題に繋げる。許婚、婚約者。呼称はなんでもいいが、陰陽師も魔術師も、血を重視する傾向はいつの世も変わらず。物心もつかぬ幼い頃より決められているケースも多いそれは、養子といえども無縁ではないだろうなんて予想し。屋敷を見るに、日藤家は良い家柄であろう。となれば彼女も、心情は抜きにして許婚がいたとておかしくはないと考えて。 )
勘違いしていただけるのでしたら、あの手この手を練る必要もなくなり僥倖というもの。しかしそれでは、誑かした悪鬼として拙僧は貴女の許婚に滅されてしまいまするな。陰陽師も魔術師も、幾年経ようとも血統信仰は変わらぬのならば。貴女の齢であれば、許婚もおられるのでしょう?

>セイバー

【斎賀 未玖】

…うん、ありがとう。まだどうもなってないのに言ってても仕方ないよね!ダメダメなマスターだけど、足引っ張らないように頑張るね。
( 正直、いくら意図せずの参戦となったとはいえ甘えるな、と叱咤されてもおかしくはないと覚悟していたので、彼の言葉は良い意味で予想外だった。第一印象は見目はいいものの高慢な人というものだったが、こちらの気持ちも察して汲んでくれるようなこういう優しさもある。出てくる言葉の数々が己よりもずっと達観しているのは人生経験の差だろうが、それでいて同世代のような取っ付きやすさもある。そりゃ大勢に慕われるはずだろう。とりあえず、足だけは引っ張らないようにしなければ。戦闘経験もなければ戦術知識もない己が下手な行動を取れば、文字通りに命取りとなるだろうから。苦手な相手に関しては頭を悩ませてひどく答えにくそうにしていた。見ていられなかったので止めようとしたが、それよりも先に口にされた言葉に己も一瞬固まり。なるほど、それは言い難いわけだと察すれば、励ますようにポンと彼の背に軽く手を置き。一昔前は痴情のもつれなど当たり前、いいや現代だってそんなに変わらないか。日本ですらそうなのだから神話の時代も色々とあったのだろう。なにがあったのかは知らないがその事実に軽蔑もなにもなく、頑張ろうと気を引き締めれば、ぐっと握り拳を作って明るく元気に笑いかけて。 )
あぁ…なるほど。魔女ってことはキャスターに該当するのかな。神話の時代の魔術なんてどれだけ強大なのか想像もつかないや。うん、でも会っちゃった時は会っちゃった時だ。私は本家のお歴々、貴方は魔女さん。会いたくない人がいる同士、なんとか生き残ろう!



37: 日藤莉緒/イアソン [×]
2022-06-25 16:15:39

>キャスター
【日藤莉緒】
…情を築いたところで、貴方は私を人間として見てくれはしないでしょう。今と同じで、ただの悦楽の道具としか思わないのでは?間違っていたら申し訳ないですが
(ふっと鼻で笑う。楽しんでこそ、だと。良くもまぁ、そんな事が言えたものだ。此方は不安で胃が痛いというのに。それに、己をマスターとして見てはおらず、己を道具と思っているくせに。彼が明確に述べた訳ではないが、何となくそう思えてしまう。これが己の考えすぎだとしたら彼に申し訳ない。だが、己を悦楽の道具とでしか見ない者とどう仲良くなれと言うのだろうか。仲良くしたくても、仲良くなれないだろうに。珍しく考えた言葉ではなく、心からの本音を隠さずに口に出して。彼の思い通りになってなるものか。どれだけ漬け込まれようとも、彼の手に堕ちてはやらぬ。彼の手に堕ちるくらいならば、己の命を投げ出す方が幾分かマシと言うもの。敢えて口にせぬが。自分が熱くなった事に気付き、目を伏せ己を落ち着かせては尋ねられたことに頷く。確かに許嫁はいる。否、いたと言ったほうが正しい。己を馬鹿にした男。何より、己を役立たずだと罵った挙句、己が反論すれば手を上げ、道具の様に従えと言ってきた男。そんな男の元に嫁ぐなど、嫌だった。だが、当主に言ったところで如何にかしてくれるような話でもなかった。だから、許嫁に会うたびに弱い呪詛を掛けた。己に惚れさせ、堕落させ。呪詛と毒で体を冒して、許嫁が気付いた頃には対処もできない程にして。己の魔術でトドメをさせば、あとはもう破談を待つだけだった。己を罵り手を上げなければ、あんな姿にはしなかったのに。証拠は全て消し全て男に擦り付ければ、後は演技で誤魔化せば何とかなる。相手の家では事件として扱われたが、男に擦り付けたおかげで己は疑われはせず、何なら謝罪された方だ。魔術師。否、正確には陰陽師だが、普通でなくて良かったと感謝した程だ。目を開けては、下記を述べて)
…えぇ、貴方の言う通り居ましたとも。まぁ、数年前から病院で寝たきりですね。とある事件で。



>美玖
【イアソン】
それでこそ俺のマスターだ!…この俺が励ます事なんて滅多にないからな。咽び泣いても良いんだぞ?
(満面の笑みを浮かべては、それでこそ己のマスターだと背中を喝を入れるように少々強め叩いて。しおらしくされるのは苦手な己にとっては、やはり笑顔でいてもらった方が良い。それに、彼女はしおれているよりも、笑顔で元気いっぱいの方が彼女に合っている。ニヤッ、とドヤ顔にも近い表情を浮かべては偉そうに咽び泣いてもいいんだぞと。本当に己が人を励ます、だなんて事は滅多にしない。どうして励ましたのか、と聞かれれば、しおらしいのが苦手だからとか、彼女だからかと答えは沢山あるが、やはり一番の答えは彼女だからだろう。彼女が己のマスターだから。己を指揮するものが、へこたれていては、やる気も出ないと言うもの。己の命は彼女の指示に掛かっている。彼女のプレッシャーを与えない為にも口にはしないが、船は船長が指示を間違えれば沈み、船員の命は海に消えてしまう。己が生きた時代の海というのはそう言う時代。否、今もそうなのだろう。昔に比べれば事故や沈没すると言う事は減ったのだろう。だが、緊急時には船長の度量が試される。指示を間違えて、船員を死なせては元も子もないというもの。己が敵にしたくない元妻と仲間達。彼等が召喚されている以上、船の様に指示を間違えられれば命は危ない。しっかりしてもらわねばと思うが、己もしっかりしなくてはと心を持ち直す。そんな事を考えて居たからか彼女からポン、と背に手を置かれる。何とも安心できる手なのだろう。彼女のこの手が無くならないよう、己が守って聖杯戦争に勝利しなくては。己は彼女の英霊なのだから。ふっ、と笑みを浮かべては彼女からの言葉に頷き言葉を返し。腕を組んでは、励まして貰わなくても元から元気だったと彼女を見下ろし)
…そうだな。召喚されているか参加しているかも分からないのに考えても仕方がないしな。…まぁ、お前に励まされないでも俺は元気だったけどな!!


38: 斎賀 未玖/蘆屋道満 [×]
2022-06-26 20:48:08



>莉緒

【キャスター・蘆屋道満】

いやいや、どうも誤解をされている様子で。貴女様のことは人と見ておりますよ、ですが人も悦楽の道具も同じ定義でしょう?誰しもが誰しもをそう扱っているはず。お綺麗な言葉を吐きつつもそれが自己満足とは気が付かない、そんな愚かな側面を持つものが人間というものでは?
( 本音を引きずり出すことができれば、それは己の思い通りに事が進んでいるという証左である。こちらの言葉に熱くなるような、まだまだ残る彼女の青さが心地よい。そんな青さを摘んで、本物の悪に導くのもまた愉悦というものか。彼女を見ていれば、無数にやりたいことが思い浮かぶ。おかげで退屈しなくてよい。戯れに彼女の言葉を肯定しつつ、本音を語る彼女に合わせて己自身も人間というものに抱く価値観を素直に吐露する。他者に情けをかけるのも結局は自己満足、名だたる英雄とてそう成り立ってきたのだ。己が人を真に人として見ることができたならば”獣”にだって至れるだろうが、そのようなものは無縁故に資格はなく。他者は己を満たす道具でしかない。それにしても彼女の憧れの人物がこのような性根を持っていたと知ったら、彼女はどう思うのだろうか。幻滅?失望?──なにを気にしているのだろう、どう思われたとて関係はないはずだ。目を伏せる彼女を見下ろしながら、浮かんだ雑念を打ち消す。彼女が目を伏せてくれていたお陰で、無意識にほんの少し引き結んだ口元は見られていないだろう。どうやら許婚はいたらしいが、過去形だ。事件、寝たきりというワードで彼女が関わっているのだろうと察すれば、含み笑いを混ぜつつ言葉を紡ぎ。 )
事件、ですか。寝たきりとはそれはそれは大きな事件だったのでしょう。フフ。いっそ死んだ方がマシ、というものでしょうに。

>セイバー

【斎賀 未玖】

咽び泣くって…ふふっ、はいはいそれはまたの機会にね!
( 喝を入れられるように背中を叩かれれば、上から目線の言葉に笑っては冗談ぽくノってあしらい。マスターのケアもサーヴァントの役目のうちならば、大変だなとは思うが有難くもある。なんとなくだが彼の人となりも掴めてきた、他に召喚されているサーヴァントも彼のような人ばかりならなんとか話し合いで平和的解決もできないだろうかという希望がふと芽生えたが、仮にサーヴァントがそうだとしてもマスターまで同じ考えとは限らない。視野には入れても期待はしない方がいいだろうなと思い直す。なにはともあれ、多少は運に期待する他ないかと思考を一度中断すれば、素直じゃない彼の言葉がなんだか本当に同級生と話しているような気分になってくすくすと笑って軽口で返し。ふと思いついた話題を振ってみる。聖杯、万能の願望機、祖母がずっと欲していた聖遺物。実際のところどの程度の願いまで叶えてくれるのかはわからないが、多くの魔術師の悲願らしい根源到達とやらも実現させてくれるのだろうか。文字通りの万能さを発揮するのならば、なにを投げ打ってでも欲しがる人はごまんといるだろう。己はそれにあまり魅力を感じないが、彼はどうなのだろうか。英雄は志半ばで斃れる者も多い、義務教育程度に齧った歴史上の人物も大抵は非業な最期を遂げているものだ。彼の最期は知らないし、あちらから話してくれるのならいざ知らず、当人に直接聞くべきものではないと思っている。しかしだからこそ、英雄にはより魅力的に映る代物なのではないだろうかとの考えで。 )
もー、素直じゃないなぁ…。……そういえば、イアソンさんもやっぱり聖杯って欲しいって思う?



39: 日藤莉緒/イアソン [×]
2022-06-27 16:55:13

>キャスター
【日藤莉緒】
…まぁ、そうですね。浅ましく愚かな生物。文献を見ると昔も今も変わらない所がまた、ね。それを否定したいところですが、言葉が出てきませんから辞めておきます。
(そう、彼の言う通りだろう。人は利用し、利用されている。それに気付かず、善人ぶっている人間もいる。が、それ等は全て嘘。己が評価になるなら偽善だろうと何だろうと行うのが人間。ただ、それは自分に余裕があるとき。人間が余裕がなくなったとき、現れるのは本性。それを何度も見てきた。英雄ぶっては、面白いほどに己に縋り命乞いをする人間。己が善だとは思わぬが、周りの人間も善だとは思わない。所詮、己の命第一なのだ。否定していた方が良いのだろうが、否定の言葉が浮かばない。もとから、人間を庇おうと言う気がないからか。こほん、と態とらしく咳き込んでは辞めておきますと一言口にして。さて、本人がそう思っているかは己にもその肉親にも分からぬもの。だが、まぁ、肉親や日藤家の当主、奥方辺りは彼の言ったような事を考えていそうだ。正直、己は許嫁に対して何も抱いていない。ただ、己の邪魔で、己を愚弄した男。それ故に、あんな目にあった男。ふっ、と鼻で笑っては己の考えを述べ。まぁ、許嫁が死にたいと思っているのなら、それは数日に叶う。どうにか魔術で留めていたようだが、それも今日辺りまで。己が合図すれば、己の式神が許嫁にかかっている魔術を解き、毒と呪詛で体を冒す。最後に見舞いでも行ってやろうか、と考えて。そういえば、彼に尋ねてみたいことがあるのだ。彼が答えを持っているかは分からないが、訪ねて見る価値はあるだろう)
…本人がどう思っているかはともかく、まぁ、周りから見たらそうでしょうね。でも、自業自得ですし。…それに、本人がそう思っているなら、それは後数日すれば叶うでしょうから。…それよりも、1つ尋ねたいことがあるのですけど、よろしいでしょうか?




>美玖
【イアソン】
なんだ、本当のことだぞ?って、おい笑うなよ!不敬な奴だな!…まったく、その機会はいつになるのやらだ。
(茶化すように不敬だと言っては、彼女の言うまたの機会とやらはいつになるのだろうかと。己が敵相手に勝利したとき?それとも、聖杯戦争で勝ち残り聖杯を獲得したとき?別に咽び泣く程喜んでもらえるのは、こちらとしても嬉しい。だが、彼女には喜んでもらいたい。優しげな表情を浮かべ彼女を見据えては、咽び泣く機会はいつになるのかと呟いて。聖杯。勝利した者への報酬。願いたいことは沢山ある。己の過去を変えたい。それを願うのはありだろうが、それではつまらない。過去の己があってこその、今の己。無残な最後を遂げたが、人生には満足だ。悔いは山ほどあるが。王になりたいがために、妻を、子を、家庭を捨てた己。王になりたいと願えば、それは叶うのだろうか。考えは何度もした。あの時の、この時の、と。上げたらきりがないほどだ。だが、聖杯。万能の願望機。そう言う聖遺物には、ロクなものがない。それに、本当に願いが叶うのかも怪しい。嘘や大袈裟なもの。己が生きたギリシャでも、そういう物だった。だから、己にとっては必要ない。ロクな目に遭わないが、本当に願いが叶うの願望機なのならば彼女が願いを叶えるために使えば良い。必要ないと口にすれば、彼女の方はどうなのだと尋ね。)
…いや、いらないな。…そう言うモンは、大抵ロクな目に合わない。酷い目に合うのがお決まりだろう?…てか、そう言うお前は、どうなんだ?聖杯で叶えたい願いはないのか?


40: 斎賀 未玖/蘆屋道満 [×]
2022-06-28 20:27:06



>莉緒

【キャスター・蘆屋道満】

フフ、その許婚ですが不要ならば拙僧に任せていただいても?身代わりにも呪いにも、如何様にも利用できましょう。有効活用というものですとも。
( 嘲るように許嫁について吐き捨てる彼女に、いい笑顔で提案を。魔力あるいは呪力を持つのならば、それなりの術に用いることができる。中身についてはどうでもいい、状態も気にしない。如何に”キャスター”といえども、マスターを喪えば多少は現界を維持できても最終的な消滅は避けられない。であれば彼女を護るための身代わり人形か、敵を死に至らしめる呪物が欲しいところだ。それがあれば多少は戦局を優位に運ぶことが出来るだろう。己が負けるとは思わないが、敵対サーヴァントが掴めていないこの状況では念を入れておくに越したことはない。源氏の連中だとか、己とも因縁があり且つ一筋縄では打ち倒せない者が召喚されていたら厄介この上ないので。それを差し引いたとしても、騎士道とやらを重んじるような清廉潔白な輩でもない限りはマスターを狙ってくるだろう、彼女も術は使えるようだが保険はあるに越したことはない。敵については式でも飛ばして偵察はするとして、キャスターはキャスターらしく事前準備は入念にだ。許婚も、彼女になにをしてなにをされたのかは露知らないが、最期になにかの役に立てるなら本望だろう。そんな悪辣な提案の後に、彼女は聞きたいことがあると言う。己を鬱陶しく思っているだろうに、興味を抱くことでもあるのだろうか。あるいはマスターとしての責務か。どちらでもいいが、意地悪して断る気分でもないので彼女の言葉を促して。 )
おや、つれないお姿を見せておりましたが、拙僧に興味がおありで?ンン、お答えできる範囲でよろしければどうぞ。

>セイバー

【斎賀 未玖】

ふっふっふ、私涙腺強いからそう簡単には泣かないかもね?でも無事に終戦まで漕ぎ着けることが出来たらそりゃあもう喜んじゃう。
( 不敬とは言いつつも茶化してくれるのが彼のいい所だと思う。おかげでこちらも自然体で話すことができる、彼でなければこうはいかなかったかもしれない。果たして己がそこまで感情を揺り動かされるほどの大きな喜びに包まれるのはいつになることやらと思うが、パッと浮かぶのはこの戦争を無事に生き延びて突破できた時だろうか。漠然としているが、やっぱり死にたくはないのだ。死にたくはないがかといって非情にも徹しきれない己が、その時にもまだ立てているのならそれは幸福なことなのだろうなと思う。さて彼なら聖杯を欲しがると思ったが、意外なことにそうではないようだ。ロクな目に合わないという語り口からなにか美味しい話に欺かれて痛い目に合った経験でもあるのかと思いつつ、こちらに願いを聞き返されれば考え込む素振りで首を捻り。願い、願い。この問いを聞かれた際に即答できる人は、意思が強くてすごいと思う。富、名声、力、死者蘇生、脳裏に過ぎっては消えていく言葉たちだが、バラバラなそれらは結局一つの願いに集約されるだろう。平穏に生きたい、ただそれだけに。ただ、これはきっと聖杯に願ってはいけないものだ。叶える過程の障害を取り除くのなら兎も角、それ自体を願っては普通ではなくなってしまうから。 )
私は──うーん。普通に生きて、好きな人ができたらその人と一緒にいて、平穏に人生を全うしたいとかかなぁ。在り来りでしょ?こんなの聖杯にかける願い事じゃないよね。



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