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cyber diver over ( 〆 )/26


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21: Claudia [×]
2022-02-09 21:27:31




『 ……こんにちは、皇=アシュレイ=真。先程の解体、実に見事だった。さて、撃たれた彼女が平均的な成人女性の体重だとすればそろそろ血液の三分の一が失われるだろう。顔は青白くなったか?先程の救急班への要請、此方で妨害させて貰ったよ。……もし彼女を助けたいのなら、後ろにある扉に入って階段を降ってくれ。最も爆発のせいで扉とはもう言えないがね。 』

( アンドロイドは抵抗する素振りを見せたものの、動きに対応する事は出来ずに直様頭部を貫かれ。火花を散らし目玉のゼラチンは熱によって溢れ、異常をきたした脳のプログラムは末端の神経へと踊るような動きを刻み。完全な処分品へと移行したアンドロイドの口から、相手の名前を呼ぶ男性の音質の悪い酷く機械的な音声が留めなく溢れ出たことに思わず途切れたかけた意識が戻りかけ。顔を確認するようにかろうじて動く鉄腕で触れば、冷たさに驚きながらもその感触に安堵した。男性のザラザラとした音声が脳味噌へと痛みを伴って響き渡り、それと同時に己の器官が悲鳴を上げる様を知る。捜査官として敵地に飛び込むような事はあってはならないが、背負っている様々なものを天秤にかければ倦怠感を伴いながらゆっくりと扉とやらへと目を向けた。このスラム街にはよくある、所々腐食した鉄製の扉。先程の爆発で飛んでくる瓦礫の餌食となったのか、大きい窪みがやけに特徴的で。わかりきった、人を喰らうような罠の象徴だとしても扉が己の生存を握っている事実から目を離す事は出来なかった。「 ……肩、貸してほしい 」 痛みは体と共に心を弱らせたのか、弱々しく子供が静かに息を紡ぐように相手へとそう吐き。 )




22:  [×]
2022-02-10 10:59:47




──……。ほらほら、大人しくしていなさいな。なんとご招待を頂いたらしいから行くとするかね。

( 何故人間を襲ったのかその過程と結果に至るまでの原因は後々無惨に散った機械を回収させて研究室で調べれば良いかと貫いた棒を抜き取れば放り投げ、相手の元へ戻ろうかとした時厭に耳障りな音を立てて己の名を呼ぶ聲に横たわるそれを見下ろし僅かに眉間へ皺を寄せ何か言おうと口を少し開くも所詮此方の問に答えは返ってこないだろうかと諦めしかし乍何故己の名前を知っているのか次々に湧いて出る疑問は止めどないものの、既に動かなくなった機械に用など無く背を向けて相手の元へ駆け寄れば先程に比べてどんどんと青白くなっていく様に辛そうな哀しそうな、それでいて怒りを覚えているようなそれで顔を歪めたが緩い笑みを浮かべると軽く頬を撫でてやり。腹部に被弾した傷が痛むがそれ以上に怪我の酷い相手を咋な罠に連れて行きたくはないが軽々と両手で相手を胸の前で抱きかかえると、白衣を上から掛けてやり緊張感というものはないのか否か態となのかはさておき何時もと変わらないような様子で相手に声を掛けると大口を開けたその穴の中、暗い階段へと歩みを進めて )




23: Claudia [×]
2022-02-11 13:08:15



……ありがとう、ごめんなさい。

( いつもなら頬を撫でられた際に可愛げのない悪態を吐いただろうが、眠気を伴う倦怠感と痛みはそれすらさせてくれずにただ頷くのが精一杯で。普段の態度から想像できない礼と共に謝罪の言葉を口に出せば、抱きかかえられるがままに階段を降り。ぐらぐらと揺れる視界と意識に耐えきれず思わず目を瞑れば目的地に着いたのか歩みは止まった。湿った、何処か血の臭いがする階段を降ればその先に存在したのはかつて倉庫として使われていたであろう巨大な空間だった。テーブル、ソファー、ベッドなど生活を営む為の家具が纏まって三箇所ほどに置かれている。目につくのは日常的な風景の中、異様な空気を纏いながら佇んでいるのは中央の巨大な球体のコンピュータだろうか。電気を繋ぐ管がまるで血管のように繋がっており、球体の液晶にはスラム街各所の映像が映し出されている。また所々に人々が点在し談笑や読書など其々思いに過ごしていて、コミュニティに属している者として何ら変哲のない振る舞いをしていた。何人かが怪我人二人に気がつくと直ぐには近寄ろうとせずに少々警戒するように距離を取り。何かを話し合うような素振りをした後に一人の女性が箱に入っていた二人分の血液パック、包帯、止血用の糸などの医療処置ができる道具を持って此方へと歩み寄り渡すように静かに差し出し。彼女の瞳には確かに感情が宿っておりながらも、少々ぎこちないその動作と人肌ではない機械的な冷たさはさながら先程のアンドロイドのようであった。 )




24:  [×]
2022-02-13 13:55:12





……なん、だ此処は───すまない…、助かる。

( 段々と重くなる足取りは疲労か怪我のせいかそれとも、何れにせよあまり長くこの茶番に付き合ってやるつもりはなく勘づかれているかは別として少しもの望を託して白衣のポケットに入れていた小型の通信機から救難の信号を発信してはみたが無事に届いただろうか。肌に纏わり付くような厭な空気感は焦れったく、鼻に触れる香りは決していいものとは言えず、喉につかえた緊張感は気道を塞いでいるようで。辿り着いたその先は何とも質素な空間で、ざっと見渡しても真ん中の異様な存在感のある球体に目がいってしまう。何故このスラム街を監視するかのように映像が流れているのか、集会所のような役目なのか数人の人が集まっているのを見て此方に気が付いたのを感じ取れば僅かに後ろへと足を戻し。頬に伝う汗は怪我のせいだと言い訳したいが明らかに緊張感が勝っていて。ぐったりと両腕に抱えられる眼下の相手を見下ろしつつはっと空気の振動に気がついて顔を上げてはひとりの女性が此方に近付いてくるのに気がついて思わず腕に力が籠り。いざとなれば相手だけでも逃がさねばならない、その場合どういった手順でどういった行動がより最小限に速やかに動けるだろうかと頭の奥が熱くなるのを感じた所で差し出されたそれに思わず止まる。己への自嘲か機械の向こう側に居るであろう男への問い掛けか、呟いたそれは空に消えるが差し出された手当の道具に視線を下ろし一度息を呑み込んでから礼を言うと服からも伝わる程冷たくなってきている相手を一刻も早く救わなければと抱き抱える腕に力を込めて片手を僅かに伸ばしてはそれを受け取り )





25: Claudia [×]
2022-02-14 13:31:46




……降ろして、自分でなんとかするから。

( 辛うじて動かす事が出来る鉄腕の有り難みを噛み締めながら相手の片手へと手を伸ばし医療器具を取る。近場の無人であるスペースへと降ろすように頼めば、脳へと直接異常がきているのかぶちぶちと引きちぎるように赤い液体がぶちまけられた白いシャツのボタンを取り。痛みに歯を食いしばりながら胸に空いた小さな穴をなぞれば、段々と浮かび上がってくる死の輪郭の恐ろしさへ思わず身震いをした。『 ……おい!どうなってる!エクスマキナの連中が付近に来てるぞ!やっぱり人間なんて助けるべきじゃない、ここで殺すべきだ!……ああ、クソ! 』恐怖と戦いながら止血用の糸を手にした瞬間、鼓膜を裂くような男の怒号が倉庫の構造も手助けしてか電気のように辺りへと駆け巡った。場に似合わない工業用の鉄菅が軽やかに蹴飛ばされでもしたのか地面へと叩きつけられる音も同時に。微妙なズレから先程の招待者ではない事は分かったが、この声が男性アンドロイドのプリセットの一つだという事には気づかなかった。人間という種族からは余り出てくる事がないであろう単語に思わず眉を顰ませ。人間である自分達を彼等は侮蔑、警戒、あるいは哀憫、様々な瞳で観察するように見つめている。集団の中の一人の肩に刻印された番号のようなもので漸く彼等がアンドロイドだという事を理解し。 )





26:  [×]
2022-02-16 08:20:16




( 処置の道具を受け取った所で抱えていた腕に力が加わると僅かに動いている相手。自分でどうにかすると言われれば大人しく聞かないとまた小言を言われそうだと眉尻を下げて困ったようにひとつ笑みを落とし、相手をゆっくりと下ろしてやり白衣で背中から覆い隠すように掛けてやれば立ち上がり相手を背後に捉えつつも辺りを見渡し。どう言った場所なのか、何が目的なのか何故スラム街を映しているのか。監視的役割なのか疑問と疑いと興味は底を知らずに数歩、部屋の真ん中にある球体へと近付いて改めてスラム街の映像を見渡していると見覚えのある制服の集団を見つけ、ようやく到着かと心做しか安堵しこうしちゃ居られないとさっさと処置を手伝ってここから抜け出そうと相手の方へ反転した時。妬ましい音が響いて今の身体では想像以上にそれが辛くて思わず頭が眩み、やれやれと頭を抑えながらも睨んでくるそれらへと視線を戻しては薄い笑みをひとつ。ぎこちないそれはアンドロイドかと理解はしていたがまさか他の奴らもそれだったとは気付くのに遅れたとはと失笑し、近くに落ちていた鉄パイプを片手に取ると集団の方へとそれを向けて喜々と狂気とを交えた笑みは僅かに細め腹部の傷が更に広がってきていることを理解はしているものの、目先の解体の方へと意識が向いてしまえば湧き出る感情を抑えきれずにくるりとパイプを回して )

──彼女は重症でね。何か用があるなら俺だけにしてもらえると助かるんだが?親玉が何処で見ているか知らないが、此処に居る奴ら全員を“解体”でもすれば出てきてくれるかね?





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