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18:
下級妖怪 [×]
2021-05-08 02:17:06
>周くん
>前回
( 「──お待たせしました、もう中に入って大丈夫ですよ」と声を掛けられたのは十数分後。 にこりと穏やかな笑みを携えたまま言って家の中へと招くような仕草をする環にぺこぺこと「失礼します……」と俯きながらも環の家に入っていき。 そう言えば人の家、もっと言うなら女性の家に入るのは初めてでは、と気付いてしまい何だが変な気分になってしまう。どきどきと胸躍らせるも緊張して歩く姿はかちかちになってしまっていたが部屋を見た瞬に周は表情をなくしてしまう。 )
……えっと。
( 喉から何とか声を絞り出す。環の部屋は、本当に生活しているのかってぐらいに物がなく、テレビに出るミニマリストのように片付いていて。もっと言えば殺風景で、想像していた女の子の部屋、とは思えない感じで黙り込んでしまう。 まあ、言って見れば女の子、ではなくそもそも論で人間ではないし、と整理をする周は笑いながら「わ、わぁー……綺麗ですね、えっと僕の部屋なんかごちゃごちゃ本とか散乱してますよ」と言い。)
環さんてお片付け上手なんですね、ほんと凄い。生活してるのかなって思うくらいで驚いちゃいました。
( あ、っと出してしまった本音に心の中でああっと唸っているが周は笑顔でにこにこしていて。 )
◆
>返信
ああ……家といっても、ほとんど体を休めるための場所みたいなものですから。
( 彼の言う“凄い”が完全なる皮肉としか感じられないと、彼の発言に多少の引っ掛かりを覚える。片付け上手だと評してくれてはいるが、とどのつまりこの家には生活感が感じられないと言いたいのだろう。そう彼の本音たる部分を多少悟りつつも、ただ少しの笑みを口元に湛えれば「ふふ、ありがとうございます」と短く礼だけ告げて。と、いうのも、彼の発言は当たらずも遠からずで、環にとってそう否定できるものではなかったからである。環はこの建物を“家”だと称してはいるものの、寝床……或いは食事をする所としか捉えておらず、またそういった用途でしか使っていないのが現状だった。少なくとも睡眠と食事以外の行為をこの場所で実行することは滅多に無く、何かの暇つぶしや遊びなどは外ですることの方が多い。それがさらに、生活感の無さをたらしめる要素となっているのだろう。着物の袖をそっと口元に当てながらも、相変わらず落ち着いた声色でそう述べる。彼の発言に違和感を感じるところはあったが、機嫌を損ねている様子ではないようであり )
好きなところにどうぞ座って構いませんからね。
( そう言いながらも、部屋の中心にある数少ない家具──脚の低い机の側へと腰を下ろしては、机の下から稲荷寿司の入った竹製の箱を取り出し、机の上へと置いて。彼と道端で出会う前に既に大通りで購入していたものだ。先程の片付けの際に、机の近くに一度置いていたのだろう )
(/ ルートの件については本当に申し訳無いです……。此方の方で新たに希望されたルートに修正したpfを保管しておりますので、ルートの件についてはご心配なく……!)
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