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版権(元ネタあり)なりきりチャット
自分のトピックを作る
53:
宗三左文字 [×]
2020-09-09 22:43:11
>髭切
分かりました。僕はこちらの方を見てみます。
(最大限の警戒をして突入した絵画鑑賞室は、拍子抜けするほど何の変哲もない美術館の一室のよう。相手の提案を受けて一方の壁に近寄り、ずらりと並ぶ絵画を一つずつ見ていって。飾られている絵画は見覚えのある名画ではないもののそれぞれの保存状態は良く、持ち主に大事に扱われていた事が分かり。そんな中、こちらを睨み見る若い男の肖像画が目に入り。穏やかな風景画が多い中で異様な存在感を放つそれと目が合った瞬間、急に激しい目眩が襲って。「髭切、この絵……っ!」素早く抜刀しつつ、相手に叫び)
>大和守安定
ええ、任せてください。
(事態は予想以上に深刻らしい。怪異に苦手意識があると言っていたにもかかわらず進んで危険そうな着物の調査を買って出た相手の言葉に頷くと、せめて彼が集中して調査できるようにしようと周辺を警戒する体勢に入り。背筋がぞくりとしたのは、急激に下がった室温のせいだろうか。寒さがちりちりと肌を刺すも、焼けるような暑さよりはましだと自分を奮い立たせ)
>鳴狐
ええ、貴方の方も気をつけて。悪い気配はありませんが、何が起きるか分かりませんからね。
(相手の指示に従い、部屋の奥の方へ移動して。まず目についたのは、豪華な彫刻が施されたキャビネット。何か目ぼしいものは無いかと一つ一つ引き出しを開けると、そのほとんどは空だったものの、最後の引き出しにだけ一枚の紙切れが入っており。古びて茶色く変色したそれを丁寧につまみ上げると、「何でしょう、これ」と呟き)
54:
大和守安定 [×]
2020-09-10 17:50:47
>>鳴狐
二棟は裏の方にあるみたいだよ。雨脚が強まる前に急ごう。
( 適当に拝借したそれは浅葱色の和傘で、無意識にこの色に惹かれてしまった自分に内心苦笑零しながら屋敷を後にして。確か中庭を進んだ先にあったはずだ、と彼の部屋で見た案内図を思い出しつつ向かうと二棟が見えて。洋風だった一棟と違い、こちらは馴染み深い平屋で和風な造りで「 審神者の部屋があるって事は、こっちが本丸になるのかな。…それじゃあ、入ろうか。 」傘を畳み脇へ立て掛けると玄関の戸を引いて )
>>髭切さん
人だったら保護対象だが、こいつらは違うみたいだ。なら斬るだけッ!
( 暗闇に紛れて近付いてくる存在は人型のようだが、血色のない肌に鼻につく独特の臭い。中には大怪我を負ってるにも関わらず、それでもなお自分達を掴もうと伸ばす腕、加えて本来聞こえるはずの呼吸音が一切なく。瞬時に戦闘時に切り替わると抜刀して二体の首を斬り落とし、次の対象に移ろうとした途中で三体の敵が彼へ襲い掛かろうとする姿が目に飛び込み「 っ、髭切さん! 」と咄嗟に彼の名を叫び )
>>宗三
ありがとう。じゃあ、行ってくるよ。
( かつて刀だった頃、病で伏せた人々に皆口を揃えて疫病神に祟られたのだと囁いた記憶を想起して。それが切っ掛けで苦手意識を持つようになった、という理由に少し自嘲気味に笑い。彼が周囲を警戒してくれるおかげで目の前に集中出来る事に感謝しつつ、対象に近付くため冷水の中へ入ると突如その着物が人型へ膨らんでいき。ずるり、と水分を含み重くなった布から解き放たれた“それ”は己の横をすり抜け、敏捷な動きで背後にいる彼を狙って。対処しようにも突然出現した湿のある髪が手足に絡みつき身動きが取れず「 ――くそッ!宗三、気を付けろ! 」と持てる声の限り出し )
55:
宗三左文字 [×]
2020-09-11 13:59:08
>大和守安定
はあっ!
(彼の警告とともに、ずるりとした何かがこちらへ向かってきて。辛うじて人の形を保つ”それ”が伸ばした腕をひらりと避ければ素早く抜刀して、掛け声と共に腕を切り落とし。べちゃりと音を立てて床に落ちた腕は水のように溶けていくが、”それ”は痛みなど感じていないかのように動きを止めず、切断面からは新たな腕が生えてきて。これではキリがない、けれど相手には防具もなく、知能もさほど高いようには見えず。ちらりと視界に入った彼に「僕は大丈夫です。貴方も自分の身を守ることに専念なさい!」と叫べば、人の身体で急所にあたる場所に狙いを定め)
56:
髭切 [×]
2020-09-11 18:17:54
>宗三
───おお、こわ。まるで生きているみたいに僕達の事を睨んでいるね。
( 彼に反対側の絵画を任せると自分も水彩画、油絵などの絵画を1つずつ見て回り。淡い色彩で描かれた湖畔の絵や油絵の重ね塗りが見事な紅葉の風景、吸い込まれそうな蒼を深さによって色の濃度で表現された海の絵。逢魔時の空に田舎の家が連なる何処か寂しい風景画。様々な絵画が並ぶ中、どの絵からも部屋を入る前に感じた気配はせず。複数の気配は何だったのか。嵐前の静けさに何かの予兆を感じた瞬間に彼から徒ならぬ声色で名を呼ばれ、咄嗟に刀を抜き相手の元へ。そこで目にしたのはあらゆる感情を混ぜて黒になった憎悪の瞳。今にも飛び出してきそうな迫力に僅かに圧倒され上記を述べて。すると本来なら動くはずのない絵画が此方に向かって両腕を伸ばし、絵の中のポーズのみに留まるかと思われたがそれは実態を持って此方の空間に出て来て。「 この肖像画も付喪神だったのかな。でも鬼と似た気配だね。──その腕、貰った! 」完全に絵の中から出る前に肖像画の青年の腕を切り落とすと動きが止まり恨めしそうに睨んで。だが肖像画の青年はそれで終わらず、切り落とされた腕で目にも留まらぬ速さで自分の刀を握る利き腕を掴むと、ぐいっと絵画の方へ引っ張り。青年とは思えぬ桁違いの腕力に中々振りほどけず、じわじわ引き摺られていき )
>大和守
千年も刀をやってきたけれど、この人ならざぬ者は初めて見たなぁ。
( 接近されて漸く人影の姿が見え。3人とも怪我の具合は違うが、生きている者なら痛みが酷く動けたとしてもここまでは歩けないはずだ。そして生きている人間とは決定的に違う生気の無い目。遡行軍に対しての戦い方ではこの歩く死人は通用しないだろう。彼がしていた様に首を狙い落とそうと抜き身の刀を構え、1番近くまで来ていた歩く死人を斬りつけて。だが普段の戦場なら一撃で仕留められたはずだったが、此処は本棚が並び太刀の自分にとって狭い室内であり、薄暗い空間では狙いが外れてしまう。切っ先が斬りつけたのは首ではなく肩の部分だったらしく、歩く速度は押さえられたものの倒すまでには至らず。「 うーん…これは分が悪いね。 」更に続けざま斬りつけるものの、相手の顔を斬るか伸ばす腕を切り落とす事しか出来ずに )
57:
大和守安定 [×]
2020-09-13 09:29:32
>>宗三
宗三……っ、分かった!
( まるで蝶が優雅に舞うように“それ”から回避する様子を見せたかと思えば、刀としての本領を発揮するかの如く鋭い切れに一瞬見惚れ。昔馴染みである巴を分け合った二振りが口にしていた実用性と美の両立という言葉が、眼前で怪異と戦う彼を見て思い出して。体力を奪う真冬並の寒さに恐ろしい程力強く締める髪。彼の奮闘する姿に感化されて消耗しかけていた気力が戻り、なんとか右腕に絡みついた髪を引き千切ると刀を抜いてそれぞ髪を切り落とし、凍り掛けた水から脱け出して )
>>髭切さん
っ、これじゃあキリがないな。
( 背後から襲い掛かる屍に回し蹴りをするとそのまま斬首して。合間に確認した彼の様子は、どうやら夜戦と化した空間に苦戦を強いられているようで。絶え間なく出現する屍を斬り続けるのは分が悪いと思い、刀の柄で硝子を割り脱出するスペースを作ると「 一旦退くぞ!僕が足止めするから、先に下りてて! 」幸いにも雨が止み、雲間から覗く月明かりに照らされた彼を屍から庇うように間に立ち )
58:
宗三左文字 [×]
2020-09-13 14:57:18
>髭切
貴方なんかに渡しません……!
(こちらの空間に飛び出してきた腕を切り落とす様は、さすがに惚れ惚れするほど鮮やかで。しかしそれも束の間、彼の腕を掴み絵画へと引き摺り込もうとする青年にぎょっとすると、咄嗟に刀を持っていない左手で彼の右腕を掴み。2振がかりで抵抗しているというのに肖像画の青年の腕力は凄まじく、均衡を保つのが精一杯で。彼が言う通り相手が付喪神であるなら、少なくともそうであったなら、本質は自分たちとそう変わらないはず。本体である刀が折れれば刀剣男士は存在できなくなる、ならば。「__そこだ」大きく振りかぶると、桜色の煌めきと共に肖像画を真っ二つに両断し)
>大和守安定
……溶けてしまえば、呆気ないものですね。
(再び伸ばされた腕をいなして、人の身ならば心臓にあたる場所をひと突きすれば、微かにきいんと高い音がして、”それ”はすぐにどろどろと溶けていき。人型のおぞましい何かがただの水たまりになったのを確認していると、きらりと光る何かを見つけ。よく見ればそれは金属の欠片__刀の欠片のようで。彼もどうにか浴槽から抜け出すことができたのを確認すると、さっと欠片を拾い上げて相手の方に駆け寄り、「無事ですか、大和守」と声をかけ)
59:
髭切 [×]
2020-09-15 16:06:51
>大和守
──っ分かったよ。これは外で迎え撃つ方が良いね。
( 幸いにも月明かりがあるお陰で窓まで真っ直ぐ行けそうだ。脱出口の確保をしてくれた上に自分の前へ出て歩く死人の足止めする彼に対し「 君なら万が一の事はないと思うけれど気を付けて。 」そう言い残し一息で窓まで走り寄ると窓枠に片手をかけて勢いのまま飛び降り。膝を曲げ落下の重力を緩和させ、太刀を振り回せる程の広いスペースまで移動すると振り返り周囲を警戒しつつ彼が来るのを待って。 )
>宗三
お見事。助かったよ。
( 凹凸の無い綺麗な断面に斬られた肖像画は自分の腕を掴んでいた手と共に消滅し。彼の会心の一撃がなければ今頃どうなっていた事だろうか。感謝の意を示すように柔和に微笑みかけては、刀を鞘へ仕舞い。「 まさか手だけで動いてくるとは思わなかったよ。常識にとらわれては不測の事態に対処しきれないね。──それで、あの肖像画を倒した事で隠れていた複数の気配が現れたみたいだ。1つ目は木々が紅葉している山の絵。2つ目は夜の海の絵。最後の気配はあの田舎の風景画からするね。ただ、絵の大きさが最初に見た時よりも人が通れるほどまでに変化しているようだけれど…これは絵の中へ入れと言う事かな。どうしようか? 」それぞれの絵画を見ては彼へと視線を移し、意見を求め )
60:
大和守安定 [×]
2020-09-16 21:56:25
>>宗三
うん、僕は平気。宗三も怪我していないようで良かった。
( 怪異を倒した事によって数々の現象は消え去ったようで。凍えるような気温も平温に戻り、周囲に危険がないと判断しては刀を納めて。此方へ駆け寄る彼の姿に目を向け、少なくとも見える範囲では傷一つ見当たらず無事である事に安心して微笑み。ふと握られた手の隙間からキラリと覗かせる存在に視線が止まり「 それ、どうしたの? 」と人差し指で示しながら聞いて )
>>髭切さん
あいつらの動きは止めてきたから、着いて来ない……とは思うけど、一旦離れた方が良いと思う。
( ふわり上着をはためかせて降下していく姿を確認した後、屍の動きを食い止めるために脚部を刀で薙ぎ払い。歩行する術を失った屍は地面に崩れ落ち、後続の者も突っ掛かって前へ進めない様を見て、時間稼ぎ出来た事に安堵して小さく息を吐いて。続くように窓から庭へ降り立つと刀身を振り付着した物を掃ってから鞘へと収めつつ、出て来たばかりの窓を一瞥して )
61:
宗三左文字 [×]
2020-09-18 00:04:09
>髭切
……絵の中に入るだなんて、まるで御伽噺のようですね。
(肖像画を斬ると同時に腕と絵は消えていき、同時に青年と目が合った時から感じていた目眩もすうっと引いて、安堵の息をひとつ吐くと彼に微笑みかえして刀を納め。絵の中の世界へ入るとは現実離れした話だが、切り落とされた腕が襲ってくるこの本丸で常識など役に立たないのは彼の言う通りで。打刀である自分は昼夜問わず戦えるが、化け物に対処する必要があるならば、こちらにとって有利なのは彼の力も十分発揮される環境だろう。3枚の絵を見比べると、「夜の海は……貴方、夜戦はあまり得意ではないでしょう。こちらの田舎の絵も、もう日が暮れそうですね。ひとまず、紅葉の山の絵に行きませんか」1枚を指差して、そう提案し)
>大和守安定
折れた刀の欠片……のようです。あの怪物を倒したら出てきました。核になっていたのかもしれませんね。
(相手の無事を確認すれば、握った手を開き、手のひらに収まる程度の大きさになった金属片を相手に見せ。かつて刀だったそれは、湿度の高い大浴場にいたためか錆がひどく、刃こぼれもあり、自分には誰なのか判別がつかない状態で。もしも彼と縁の深い刀なら、直感的にそれを感じ取ることもできるのだろうか、という考えが一瞬頭を過ぎるものの、それが事実なら彼にとっては残酷な話だろう。とはいえ調査に来ている手前刀の欠片を放っておくこともできず、「随分ぼろぼろになっていますが……誰だか分かりますか」と少し遠慮がちに尋ねて)
62:
髭切 [×]
2020-09-20 09:58:09
>大和守
それなら暫くの間、あの本丸の調査をしようか。
( 此方も刀を一振りし鞘へと収めると洋館の反対位置に建つ馴染み深い和風な造りの建物を視線で示し。確か案内図ではあの建物は審神者や刀剣男士の部屋がある”普段過ごしている場所“だったはずだ。何故手入れ部屋と鍛刀部屋を本丸に設置しなかったのか不明な点はあるものの洋館よりも何かしらの手がかりがあるはず。「 どのみち書庫の扉を閉めたのか定かではないから洋館には戻れないしね。君もそれでいいかい? 」ゆったり首を傾げては彼に問い掛け )
>宗三
うん、そうだね。残りの2枚の絵画はその後でどうしていくのか決めようか。
( 彼の最もな返しに頷いて賛成の意を示し。絵の中の世界が現実世界と同じく時の流れが進んでいるのか、どの様な相手が居るのか現段階では分からない事だらけだ。ならば自分が本領発揮出来る昼間が最初に入ってみる場所としては最適だろう。様々な事を考慮し選んでくれた彼に対して胸の内で感謝しつつ「 先陣は任せて。──えーっと…とりあえず潜る感じで行けばいいのかな? 」紅葉の山の絵の前まで歩み寄ると、そのまま進んで行き。すると突如景色が変わり辺り一面が鮮やかな紅葉に。時通り吹いてくる風が心地よく、所々に銀杏の木も植えられており )
63:
大和守安定 [×]
2020-09-22 09:54:42
>>宗三
……そんな、この刀は―――…。
( その刀の欠片を目にした途端、直感的に彼であると感じ取り。しかしすぐには受け入れられず波紋を始めとした様々な観点から見てみるものの、やはり彼以外に違いなくて。震える指先で刀の表面に触れみると錆のせいでザラリとしており、その刀が折れる間際まで感じていた苦痛や恐怖、人の温かみと間逆に位置する水の冷たさ。それを思うと胸が締め付けられて。いつまでも此処に囚われず自由になってほしい、そう思うと首に巻いている襟巻きを取り外して大事そうに欠片を包み「 この刀、外に埋めても良いかな?僕の手で弔ってあげたいんだ。 」と異なる色を左右に宿す美しい瞳を見つめて )
>>髭切さん
異論はないよ。此処に派遣された時から全て調査して原因を探ろう、って考えてたし。
( 頷いて同意を示すと二棟、すなわち本丸のある方向へ歩き出し。泥濘に足を取られぬよう慎重に進んで行く道中で中庭の真横を通り、何気なく視線を其方へ移してみると現在の季節にそぐわない野菜に思わず釘付けになり「 髭切さん、これ…。芹、赤茄子、薩摩芋、白菜。どれも同じ季節には実らないよね。それに全部、本物みたいだ。 」異彩を放つそれらに近付くとしゃがみ、手前にある赤く熟れた夏の野菜に触れてみるとしっかりした感触があって、確かにそこに実在しており )
64:
宗三左文字 [×]
2020-09-23 14:00:38
>髭切
紅葉狩りに来たわけではありませんが……これは見事なものですね。……おや、あれは……?
(相手の後に続き、するりと額縁を通り抜けて絵画の中へ。目を開ければ周囲には絵画通り見事な紅葉の景色が広がっており、絵画鑑賞室で感じたような敵意のある恐ろしい気配もなく、思わず感嘆の息をこぼして。しかし、ただ美しい景色が広がるだけの無意味な絵がわざわざ人が通れる大きさに変化してこちらを誘い込んだとも考えられず、何か違和感のあるものは無いかと視線を彷徨わせれば、周辺の木よりもはるかに大きく幹の太い巨木が1本あるのを見つけ。おそらくかなり古い木なのだろう、ところどころ枝が折れ、樹皮は傷ついている様子で)
>大和守安定
……そう、でしたか。
(悪い予感が当たってしまい、青色の優しい瞳が悲痛に揺れる様にかけるべき言葉が見つからず、ただ静かに呟いて。最後に友に見出してもらえたことは、きっと”彼”にとって救いとなっただろう。弔ってあげたい、という彼の気持ちに頷くと、「構いませんよ。向こうに進んだ突き当たりに、中庭へつながる扉があったはずです」調査に出る前に目を通した本丸内の地図を思い出し、そう言って。先ほどは鍵が掛かってびくともしなかった扉を引けば、怪異を倒したためか今はすんなりと開き)
65:
髭切 [×]
2020-09-26 09:41:46
>大和守
それに立派に実っているね。味も──…うん、瑞々しい。
( 彼の後に続いて畑の側まで歩み寄ると、1番近くで育っていた白菜の葉に手を伸ばし1枚千切り口の中へ。シャキシャキした歯応えに仄かな甘味と苦味がバランス良く、この畑が非常に良い状態だと窺える。だが雨や曇りといった天候の悪さでここまでの作物が実るだろうか。もしかすると見たことがないだけで晴れ間がのぞく事や快晴の日だってあるのかもしれないが、この畑の泥濘具合は相当な水分を含んでいる。「 味には異常はなかったけれど、こうして様々な作物があると旬のものが味わえないのは食の楽しみが損なわれてしまうね。でも見方を変えれば便利になるのかな。 」広大な畑を見ては )
>宗三
今のところ、日が沈む心配はなさそうだね。
( 空を見上げ太陽の位置を確認し、この絵画の世界の中では昼時くらいだろうかと検討をつけ。等間隔に植えられた木々の葉の隙間から光が差し込み、紅や黄の紅葉の景色も相まって辺りは幻想的な空間で。ただこんなにも美しいのに何処か現実離れした雰囲気は此処が絵画の世界だからだろう。ふと、隣にいる彼の視線が他の木々よりも一際大きい樹木に向けられるとつられて自身も其方を見て。「 ──おお。木霊が宿っていそうな巨木だね。この木だけが永い年月が経っているのには何か理由があるのかな。 」彼に視線を戻しては疑問を )
66:
大和守安定 [×]
2020-09-28 21:35:43
>>宗三
ありがとう。
( 優しく頷く様子が目に映ると感謝の言葉を伝え。別本丸とはいえ、大事な仲間に変わりない欠片が包まれた襟巻きを抱えるように持つと大浴場を後にして。どうやら雨の勢いが弱まっているようで、しとしとと静かに降り注ぐ音を聴きながら歩く事数十秒。彼が話していた通り、突き当たりにある扉を開くと中庭に出て。どこへ埋めようか周囲を見渡していると一点の木に目が留まり「 あの桜の根元にしよう。宗三にはここで待っていてもらいたいんだけど良いかな?まだ雨が降っているし、貴方に濡れてほしくないんだ。 」彼に視線を戻しつつ理由も添え )
>>髭切さん
……もしかして、僕らのような派遣された刀剣男士用に栽培されてるとか?
( 先程、彼が書庫で見つけた畑仕事のいろはが書かれた本の事を思い出して。あれは種蒔きから収穫までの過程を事細かく紹介されていて、それに季節ごとに区分されていたはずだ。それなのに目前に広がる畑は季節などお構いなしといった具合に実っている。一つの仮定が浮かび上がり呟いてみると思いの外しっくりきて「 それだったら全ての野菜が実っている事に説明が付きそうだよね。…髭切さんの言う通り、季節の楽しみはなくなっちゃうけれど。 」と眉下げて笑い )
67:
宗三左文字 [×]
2020-10-02 15:04:05
>髭切
さて。絵の作者の何らかの意図が含まれているのでしょうか……。
(一見不自然で唐突に見える大樹でも、誰かがキャンバスの上に描き、作り上げた世界ならば、その全てには作者の意図が込められているはず。しかし、こんなにも大きな木が描かれていたならば、絵に入る前に気づきそうなもので。遠くに描かれていて目立たなかったのだろうか。肖像画を斬り捨てた後、彼に示された3枚の風景画は、時間帯やざっくりとした様子を確認したのみで、細かい部分は思い出せず。「あの絵にこんなに大きな木、描かれていましたっけ。貴方、覚えていますか?」僅かに首を傾げつつ相手に尋ねて)
>大和守安定
分かりました。僕はここにいますから、ゆっくり弔ってあげてください。
(扉を開けば記憶の中の地図通り、さまざまな木や草花が植えられた色鮮やかな中庭で。長らく無人で手入れされていないはずだが、未だ美しく咲き誇っていて。雨脚はいくらか弱まったようだが、相変わらずじめじめとした空気が肌にまとわりつき。雨に良い思い出がないとはいえ、どうしても濡れたくないというほどでもない。けれど2振りきりで話したいこともあるだろう。この状況でわざわざ自分を気遣ってくれたことも嬉しく、自分は離れた場所で待っていようと、そう言って)
68:
鳴狐 [×]
2020-10-02 15:21:07
>髭切
鳴狐「うん、鳴狐が、一番好きな季節」
(相手が言うと鳴狐も同意して上記を言い、相手が目的を選択している間はその様子を見ていて、ドアが開き、自分がいた本丸では見たことが無いアンティーク調の光景が広がると驚いて足が止まるも『分からない…とりあえず待っておこう』と首を傾げる相手に向かって言ったあと、椅子に座るのは何が起こるか分からないため壁にもたれて)
>宗三
お供「手紙か何かですかね?」
(相手と分かれて引き出しの中など隅々まで探していると相手の呟きが聞こえ、『どうしたの?』と近づいて見ると紙切れを持っていたためお供が不思議そうな声で呟き、『この紙だけしか入ってなかったの?』と他にも同じ様な奴があるのかと思い相手に聞いてみて)
>安定
鳴狐「分かった。」
(コクコクと頷いた後、彼が言ったように雨が強まる前に急いで二棟に行き、自分の本丸と同じ様な和風の部屋が広がると『きっとそうでしょう…ということは、他の刀剣達の部屋もこちらにあるんですかね…』とお供の狐が呟き、相手が玄関の部屋を空けると先ほどまでとは違った気配を感じとり『…何かいるかもしれない』と自分の柄を持ちながら警戒して話し)
69:
大和守安定 [×]
2020-10-05 20:24:11
>>宗三
―――どうか、次の生では幸せでありますように。
( 彼から了承を得ると微笑を残し、雨の中へ歩き出して。重く薄暗い空から降り注ぐ雨はあまりにも優しくて、まるで鋼の欠片となった彼の行き場所を導いてくれているかのように思え。桜の根元に方膝を着くと欠片を襟巻から土の中へと移し、両手を合わせると静かに呟いて。すくっと立ち上がると彼の元へ戻り「 お待たせっ。まだ任務の途中なのに僕の用事に付き合ってくれてありがとう。宗三のおかげで、あいつも安らかに眠れそうだよ。 」雨に濡れて張り付いた髪を払いつつ、ちらりと窓の外に目を向けて )
>>鳴狐
…そうみたいだね。この気配はどっちのものだろう、入り混じっていて判別が難しいな。
( 少し遅れて感じ取った気配は審神者と刀剣男士の両方のもので、片方が強まったり弱まったりと、その曖昧さに眉を寄せ。一棟とは打って変わり照明が落ちて作り出された暗闇は、気を抜くとあちら側へと連れていかれそうな雰囲気を持っていて。いくら夜目が効く刀種といえど、やはり照明器具はあった方が安全だろうと思い、運良く玄関先に置いてあったランタンを持ち上げ「 これ、使えそうだね。後は火を起こす物があれば良いんだけど…。鳴狐か狐さん、持っていたりする? 」と小首を傾げて問い )
70:
宗三左文字 [×]
2020-10-12 22:57:52
>鳴狐
少なくとも、このキャビネットにはこれだけでした。
(相手の言葉に改めて引き出しの中を確認するも、やはり紙切れ以外の物は入っておらず。紙にはインクで何かが書きつけられているようだが、紙が変色しているうえインクも薄れており読みづらく。「何か文字は書いてあるようですが……貴方も見てみますか?」紙切れを相手に差し出して)
>大和守安定
いえ。……僕も、僕の本丸の”彼”とは親しいので。
(彼が桜の木の根本で両手を合わせるのに合わせて、自分も目を閉じ祈りを捧げて。戻ってきた彼を出迎えると、わずかに目を伏せ一言答え。「審神者の部屋や”彼”自身の部屋に行けば、”彼”の最期について何か分かるかもしれません。あるいは……」雨が弱まっているとはいえ彼が肩にかけた羽織の浅葱色は濃くなっており、それなりに濡れてしまっているらしく、何より急に友のあのような姿を目にしてしまったことによる精神的な負担も心配で。「身体も冷えているでしょう、一度管狐にあてがわれた部屋に戻りましょうか。タオルもあったはずです」そう提案すると、柔らかく微笑んで)
71:
鳴狐 [×]
2020-10-16 23:00:30
>大和守安定
「……何か、変な感じ」
(刀剣男士と審神者の気配は自分の本丸では感じた事が無く、言葉には言い表せないような雰囲気に眉を寄せ、相手に何か火を起こす道具を持ってないかと聞かれると、自分のポケットを探してみると先程部屋で拾ったマッチの箱を見つけるも中身は一本しかなく『……一本しか無い』と相手に言った後、マッチの箱を渡し)
>宗三
「そっか――――ごめんね、鳴狐も読めない」
(これしかない、と言われると頷き、相手が紙切れを差し出して来ると狐と共に見てみるものの解読は不可能で、少し悲しそうな表情をした後首を横に振りどうにか出来ないものかと考え、天井に掲げるように広げて見て)
72:
大和守安定 [×]
2020-10-17 16:02:34
>>宗三
彼奴の部屋―――っ、ぶしゅん!…う、思ってたよりも大分冷えてたみたいだ。
( 彼の言葉を復唱して呟けばハッと目を見開いて。何故今まで思い付かなかったのだろう、“彼”ならば何らかの形でメッセージを残しているに違いない。急き立てるかのように鼓動がドクンドクンと早鐘を打ち始め、今すぐ向かおうと口を開きかけた所で大きなくしゃみを一つ。気を張っていたせいで気付かなかったが、いざ意識してみると指先が赤く染まっていて「 それじゃあ、お言葉に甘えようかな。……ねぇ、そっちの彼奴とはどんな話をしていたか聞いても良い? 」ゆっくり部屋を目指しつつ気になっていた事を訊き )
>>鳴狐
任せて、マッチに火を付けるのは得意なんだ。
( ありがとう、と柔和な笑みを浮かべてマッチ箱を受け取ると一度ランタンを棚の上へと置き。箱の側面をはじくように奥へ一気に引くと棒先に小さな焔を作り出して。それをランタンへ移すと一面を朱と金色に照らし始め「 よしっ、これで安全に調査出来るね。…照らしてみて分かったけど、この本丸かなり年季が入ってる。床の一部が抜けそうになってるから、気を付けて。 」ゆらゆらと燃えて熱を帯びていく器具を左手で持ち、行く先を照らしてみると所々傷んでいるようで )
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