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新・戦闘恋愛なりちゃ(イベント)/1148


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自分のトピックを作る
470: 黄泉 [×]
2021-05-02 11:41:14

           >高層ビルの屋上

【その想いを今誰より抱いているのは他でも無い………汝。それを理解した上での忠告か。】

そう、介入したいのに出来ない事による憤怒。
十夜が内心に溜め込んでいる怒りの感情を黄泉は直ぐに察知する。
しかし自分まで十夜に従う必要は無い。
だが十夜の言う事にも一理ある。
黄泉の中で正論と欲求が少しの間鬩ぎ合う。

そして

【確かに………汝の言い分にも一理ある。だが余も空腹時にこれ程の御馳走を目の前にして我慢出来る程に寛大では無い。そこで代案を余から提案する。汝の提案通りアジト及びビル内の者には余は手出しはせん。だが余もこの空腹を満たす為のウォーミングアップ相手を所望する。……丁度此処には駆け付ける事が出来ずに鬱憤を溜めている者が居る様なのでな。汝の良いガス抜きにも成るだろう。】

モノは言いようとはまさにこの事。
愉快気に語る黄泉は静かに立ち上がるとゆっくりと十夜へと向き直り見据える。

【さて、汝の答えは如何に?】

不敵な笑みを浮かべたまま黄泉は少しだけ距離を取り十夜を変わらず見据えている。
その不敵な笑みはまるで悪戯が見事に成功した時の悪戯っ子を彷彿とさせるモノだった。


471: 十夜 [×]
2021-05-02 12:27:44

>黄泉さん
「まあ雑魚亡者ぐらいなら大丈夫………いや、駄目だ。普通の魔力持ちのふりが出来ればいいけど、それが出来ない未来が簡単に想像できる。私でよければ、お相手するよ」

黄泉が一般人のふりをして、目立たないように亡者を狩るだけならと想像し首を振る。極黒魔と極光魔を操る黄泉が、一般人のふりなどできるとは思えない。軽く溜息をつくと、しゃらんという涼やかな音が辺りに鳴り響く。いつの間にか十夜の手には大幣が握られていた。十夜と黄泉の周りには強い結界が張られており、二人がどれだけ暴れようが近隣に被害は及ばないだろう。

「クエと戦ってた時を思い出すよ。『勝ったら何でもお願い聞く』とか言われたら、断れるはずもないし。…………………………ああ、もう大丈夫だよ」

さらりと惚気を吐いた十夜だったが、黄泉の雰囲気を悟り同じく不敵な笑みを浮かべる。姿勢こそ自然体だが、その気配は「いつでも来い」と告げているようでもあった。

472: 黄泉 [×]
2021-05-02 12:51:17

              >十夜さん

『………では、始めようか。』

十夜の意志を確認した黄泉の威圧感は観戦していた今の今までとは別次元と化していた。
今にも飛び掛からんとする黄泉の鋭い眼光はまるで極寒の両手で心臓を鷲掴みにされている様な異様な圧迫感を対峙する者に与える様だった。

構えを取る黄泉の片足を極黒魔が包み込む。
そして

【まずは小手調べから行くぞっ!】

極黒魔を纏いし右足を蹴り上げる黄泉。
その勢いは凄まじく蹴り上げた際の蹴圧で屋上のタイルは疎かアスファルトまで勢い良く巻き上がる。
それらは全て衝撃波となり十夜に襲い掛かる。

【序でにオマケも付けておこう。】

そして蹴り上げた際の舞い上がったタイルの鋭利な破片を飛び上がり空中で掴み取るとその破片に極黒魔を纏わせると同時に指で弾き飛ばした。

弾き飛ばされた鋭利な破片はまるで弾丸の様に回転し十夜の心臓を目掛けて飛んでいった。
直撃すれば間違いなく神気に覆われた十夜の身体すらも軽々と貫通するであろう。


473: 十夜 [×]
2021-05-02 13:27:40

>黄泉さん
「……………………流石武人様だね。でも私も末席とはいえ神、そう易々と負けるわけにはいかないかな。……【護れ】」

黄泉が繰り出した衝撃波と破片を皮膚で感じ取ると、大幣を一回振る。微かな風の音の後、耳をつんざくような轟音と共に水が押し寄せてきた。
水は破片を包み込み、そのまま押し流す。衝撃波すらも受け止めた水は濁流と化し、その勢いのまま黄泉の体を押し流さんとしていた。

474: ゲルマン・マルティネス [×]
2021-05-02 14:14:06

>ビルの中

ゲルマン:
ほう…弾丸そのものに細工を施しているのか。興味深い。もっと"観せてみろ"。

(氷結弾を撃ち込まれた水銀2つは内側から凝結されていくが、ゲルマンの一言を皮切りに一斉に動きを見せる。まず、氷結弾が被弾した2つの水銀だが、一方は片方に寄り添うように融合すると、添われた水銀は氷結を肩代わりするように、ガチガチと氷漬けになっていく。もう一方、氷結を片方に押し付けた水銀は、氷結弾を有する関都さん目掛けて、刃物のような形状の触手を生やして突き飛ばし―――それを関都さんの真上を跳んでいたヤタガラスからの雷撃で妨げられていた。

一方、紅音さん達の方へは残り3体の水銀が襲い掛かる。一体はウニのようにも剣山のようにも思える形状へと姿を変えて突撃し、その後方からは八方向から3人目掛けて刃物を突き飛ばす個体…さらに、その2体の壁を越えられた場合のリスクを省みてか、ファランクス形態の水銀とが前衛・中衛・後衛の役割を担っていた。)

475: 未唯 [×]
2021-05-02 14:17:05

>天神団アジトの皆さん

「どうしたぁどうしたぁ!」

黒い霧に囲まれて次回が悪くなるが気にせずに亡者たちの攻撃を流水のような動きで受け流す。銃弾は軌道を弾かれて他の亡者の眉間を撃ち抜き、向けられたナイフも腕ごと弾いて他の亡者の腕に突き刺さる。全方向からの攻撃を他の亡者に当てる事で応戦しているが未唯から攻撃することはない。

(こいつら…明らかに他の亡者と違うな!動きも亡者とは思えない速さだ。こちらから仕掛けるのは難しそうだな…)

476: 黄泉 [×]
2021-05-02 14:25:51

              >十夜さん

【フム、流石は現代の斑鳩本家の力を牛耳り神と成った力。伊達では無いという事か。】

迫りくる濁流を前に黄泉は片手を濁流に向かって翳す。
すると翳された手から瞬く間に帯状に広がっていく極黒魔。
それは巨大なネットとなり全ての濁流をまるでボールの様に包み込むと極黒魔に包み込まれた濁流は次第に極黒魔と共にその形状を変化させていく。

【……どうやら腕は鈍っておらぬ様だ。】

自身の具合を確かめる様に手を何度か握り開きながら何でもない様に呟く。
そして先程極黒魔に包まれた濁流はやがて一つの姿を形取る。
その姿は紛れもない……龍である。
極黒魔を纏いまるで生きている様な威圧感を極黒魔から放つその水龍は濁流を生み出した十夜を明らかに敵視していた。


477: 関都/亡者たち/十夜 [×]
2021-05-02 14:45:16

>ビルの中
関都「そこまでお望みなら、見せてあげますよ。………だから貴方も、俺を楽しませてくださいね?」

形を変える水銀を面白そうに眺めると、氷結弾をあちこちに撃ちまくる関都。そしてもう一度銃を撃つと、銃弾は一斉に消えていく。一瞬の後、今度は氷結弾が一斉にゲルマンさん目掛けて飛んでくるのが見えるだろう。透明化魔法と氷結弾の合体攻撃により、音もなく部屋が冷気に包まれ始めた。

>天神団アジトの皆様
亡者「…………………っ!」

未唯さんの予想通り、今回の亡者は今までのそれと比べて段違いに強い。戦力だけではなく、その統率性においても。団体で戦うことを理解している亡者は、こっそり一人乱闘から抜けると未唯さんの背後から不意打ちを狙い斬りかかってきた。

>黄泉さん
十夜「確かに事実はそうかもしれない。…………でも、力目当てのようなその言い方は辞めてほしいな。私がクエと契りを結んだのは、彼女を愛したからだ。…………………むしろ、クエを捨てた斑鳩本家など反吐が出る…………………………………【流れろ】」

静かに告げる十夜だったが、その口調には確かな熱がこもっている。神と人の恋など、本来なら許されないこと。その戒めを破ってまで実らせた愛を、黄泉の意図がどうであれ「力を牛耳る」という言葉では表されたくなかったのだ。
十夜の言葉と共に、土で出来た龍が彼の元に現れる。神力を帯びた龍は黄泉と水龍を睨みつけると、黄泉の喉笛目掛けて襲い掛かった。

478: 記載キャラ(龍さん) [×]
2021-05-02 18:34:21

★ALL
▽ロル ■戦闘ロル
▽アンジュ:天神団アジト
乾いた蛾は飛び回り、身体に足をつける度に崩れ、消えていく。蘇らせた栄一さんの体が崩れた時、アンジュの身体にまとわりつく蛾はもう3匹ほどだった。魔力も使い果たしそれでも膝をつかない意志の強さは醜悪だろうか。
「私は、私は間違っていない……!汚染と暴虐を繰り返し、虐げることで優位に立とうとする人間共を矯正することはこの星の、神の望みだ!人間の愚かさはもう見過ごすべきではない……!魔法が産まれてからもそうだ。思想は分離し、戦火が落とされ対立している!何故それを理解せず当たり前に受け止めているのか!貴方だって分かっていた筈だろうに!!」

それはアンジュの幼き日から見つつげた人類史。天使である彼女が終わらせたいと心に誓った醜悪な争い。それに意気投合した同士、そして誇れる上司だった。それがアンジュの知る世界だった。
上司がいなくなり、思想は混乱した。アンジュが醜悪な人間達と見下していた光景に見えた時悪魔は囁くのだ。

『ならば全ての思考を君が制御すればいい。』

アンジュ以外の全員に見えるだろうそれは紳士服を着ているピエロだったり、老人だったり。姿はまちまちだがひとつ言えるのは影から現れたという事。ヒラヒラと陽気に君たちに手を振るその魔力は知る人は知る、古代兵器の魔力。

「神よ…、そうだ、私はまだ敗北していない!」

ピンヒールが突き刺さり地面を抉る。強い力を込めた身体にヒビが走る。

「私は…最期まで神の使いとしての役割を全うする!!」

見開いた目に地面が湯沸く。遡り遡り続けて埋まる全ての魂を結びつけ用とする最中、規則的な揺れが不規則になりアンジュは唇を噛み叫ぶ。

「私の…私の邪魔をするなぁ!!!」

誰かが、どこかで其れを止めようとしていたことに感づく者はいるのだろうか?

▽牡石&(天笠):街の入口→天神団アジト接近中

牡石はノロノロと歩く。本人は走っているつもりなのだがその体格からは想像できないほど遅い。

「アンジュという天使に、対抗策があるんです。」
「僕にはない、真っ直ぐな正義。折れない意思は悪くいえばひとつの道しか見れなかったのでしょう。」
「…語りはやめにしましょう。もう、ひぃ……。」

揺れる地面の中、もたつきながらも息を切らして向かう場所は天使の集会。
握りしめた本はいつも通りに冷たかった。

別方向から走り抜ける女性。青い髪は揺れ、上品な模様が編まれた魔力の服を着こなす彼女もまた、人々が集う土地に向かっていた。

■vsカズアキ:公園

「小生往道迷無。」

構えられた武器を見て日本の軍刀を抜き出せばかけ出す。それは魔法使いでもないのに素早く、洗練された軍人の動き。兵士の無き命をかけた戦法。息を飲む間に間合いを詰めればその軍刀を1本振り降ろす。
刹那、もう一振を重ね重さと速さを増し威力を上げた。
その軍服の中に何かが見えるかもしれない。

▽天空:デネブアジト付近
「数は減ったみたいダネ。ふぅ?オレちゃんもうヘトヘト!」

骨だけが散らばる周囲を見て一息付けば最も固い日本刀を鞘に収める。戦闘はもうないだろう。あとは他に動いている人間の活動を。
そんな思考をめぐらせていた時に襲う背中に大量のナメクジが這うようなねっとりとした冷気と悪寒。それが魔力となれば尚更だ。

「こんな魔力、普通じゃありえねぇ。………!!」

先程と同じような魔法に違う魔力。天空は古代魔道兵器こそ興味はないが知識としては知っていた。こんな街中でそんな魔力を使えば避難所になっているこの家も。

「?だぁっ!!人助けとかマジ報酬なきゃやらないんだけど!ここでGAME OVERとかやってられないワケよ!」

取り出したるは小さな電子機器。握り閉めればバチッと火花の魔力を散らして電子の海を脳が泳ぐ。そして、ひとつの機器にたどり着けば口を開いた。

「クアドルプルヒューマンコントローラー……Access。」

魔法が発動した瞬間から天空は歯を食いしばり脳の制圧を始める。だが、見たことも無い思考回路に苦戦しながらも笑った。

「高難易度ゲーム程やりがいがあるんだよねぇ…!!」

それは愛する人との道を歩く為。揺れる地面に鞘に収められた日本刀を立てて杖代わりにすればバチバチとノイズをチラつかせて攻撃を開始した。

479: 未唯 [×]
2021-05-02 20:40:43

>天神団アジトの皆さん

「あれ?一人減ってるぜ!?」

乱闘の中一人減っていることに気づいて慌てて背後を確認するが、遅すぎたようで背後からの斬撃を慌てて左腕で受ける。青色のオーラで守っているが完璧な防御ではないので腕にナイフが突き刺さる。

「う、ぐぐぐ…おらぁ!」

腕を振って背後から斬りつけた亡者を突き飛ばすが左腕にナイフが突き刺さって血液が浴衣の袖を染める。

「うげっ!ぐっ!いてっ!」

左手を負傷したことで亡者たちの攻撃を受け流しきれずに攻撃が入り始める。致命傷は避けるようにしているが数の多さに苦戦してやや不利になり始める。しかし未唯が不利になるにつれて未唯の纏うオーラは膨れがっていた。

480: 真空仁 [×]
2021-05-02 21:01:19

>ビルの中

奥歌「いくよ、「魔力洗脳」!」

快飛「さすが、面白い能力を持っているね、紅音、君は外で暴れてくるといい。「オリハルコン・ウォール」!」

奥歌は能力魔力洗脳で快飛と紅音の魔力を自分の魔力の最高値まで引き上げると快飛と奥歌のいる場所を囲むように半球型のシールドを張り、水銀の攻撃を防ぐ。……突撃した水銀や投げてきたナイフなどは最悪シールドに突き刺さり動きが止まるだろう。

紅音「チッ……しゃあねぇ……ほっ!化け物同士楽しもうぜ?水銀共!「憑依武装・ニ連」!こい!子犬!ハルンちゃん!」

そして1人だけ張られたシールドの外にいる紅音は1回舌打ちをすると攻撃をしかけてくる水銀たちよりも高く飛ぶと化け物同士楽しもうと言って「憑依武装・二連」と言って左手にガルフ、右手にハルンを憑依させ…

快飛「凍らせた方が壊しやすいだろう?「凍結の突風(フリーズ・ブラスト)」!」

紅音「感謝はしておくぜ、とりゃあ!」

上空から下っていきながら攻撃を仕掛けようとする紅音を見て凍らせた方が壊しやすいと言って「凍結の突風(フリーズ・ブラスト)」でシールドの外側から冷気の突風を吹かせる。そして紅音は凍ったと考えて、右手の鞭のように伸び刃のように鋭い指を叩きつけるように水銀達に攻撃を仕掛ける。

>天神団アジトの皆さん

エリス「あの小娘、苦戦しておるな…アンシよ、力を借りるぞ!「爆発ドロン」じゃ!」

苦戦している未唯さんを見て苦戦していると考えるとアンシの召喚石をステッキにリードして「爆発ドロン」と技名らしきものを言って自身に爆発を起こして消え…

エリス「てぇぇい!ドロン成功じゃ!」

煙と共に未唯さんの目の前に現れぐるりと周りに円を書くように大鎌で斬り飛ばす。
大鎌はフォームチェンジの影響を受け刃の部分に触れると小さい爆発を起こすようだ。

仁「ふっ…なら…こちらも実力行使と行くか。ハッ!」

フォールスランスで振りかぶってきた短槍を弾くとフォールスランスの能力である「偽りの槍」を使用し槍の先端を模したエネルギー弾を霊能者もどきに飛ばす。



481: 黄泉 [×]
2021-05-02 21:56:49

              >十夜さん
迫りくる

【これは失敬。………しかし興味が尽きんな。神である汝をそこまで惑わせるとは……。】

本来であれば決して結ばれない者同士の愛。
それが結果的に成就している上にこの満足感。
この上なく身近で似たケースを見ているだけに何をバカな、と一概に言えないのだ。
故に黄泉は少なからず興味を示していた。
神すらも惑わせる愛という感情に。

【戯れてみるのも一興か。】

迫りくる神力を帯びた土竜を前に水龍が立ちはだかる。
黄泉を庇う様に身体を巻き付けた水龍は土竜にさと激突すると同時にその口から身体に纏わせた極黒魔を解き放った。

それと同時に水龍の尻尾がまるで鞭の様にしなり使い手である十夜の首へと巻き付いた。
神である十夜にとって極黒魔は正に猛毒そのものと化す。
僅かに触れただけでも身体に異常をきたす程のモノだ。


482: ゲルマン・マルティネス/石動 氷華 [×]
2021-05-02 23:02:53

>ビルの中

ゲルマン:
多芸だな…興味深い。そして何より"面白い"……もっとだ。もっと私に"観せろ"。

(水銀たちを各々の手段を以て迎撃する快飛さん達。そして、それをすり抜けてきたかのようにゲルマン目掛けて幾つか襲い掛かってくる関都さんの放った氷結弾。……普通の人間や魔法使いでは対処できずに慌てふためく状況なのだろうが、ゲルマンはそれを目の当たりにしても"興味深い" "面白い"とだけ述べる。ゲルマンに氷結弾が到達する寸前に、ゲルマンの身体の周囲を漂っていた水銀のみがその"魔力の性質"を変え、水銀ではなく、まるで"黒い雷"のようになり、氷結弾を迎撃してしまう。
本来なら"水銀"という魔力の性質を"星界魔力"へと直前で変質させたのだ。)

>公園の方々

氷華:
亡者に成り果てた時点でお前の往道とやらは既に潰えとるんじゃ!!この世はとうに今を生きる者達が進み続ける道…それを邪魔するつもりなら―――退けやあああぁぁああああ!!!

(振り下ろされる軍刀よりも更に速く、更に先へと到達するために速度を引き上げる。それでも軍刀を避け切って掻い潜る事は出来ないだろう。頭部―――左目を軍刀が掠めるコースかもしれないが、そこを突っ切ればカズアキさんの懐目掛けて愛刀を切り抜ける事が出来るはずだと考えた矢先、氷華は一切の迷いも捨ててそのコースへと飛び込んでいった。)

483: 栄基&メフィー/亡者の群れ&霊能者もどき/香 [×]
2021-05-03 09:01:32

>天神団アジトの皆様(アンジュさん側)
メフィー「………………っ、悪魔の専売特許を勝手に使うな見習い天使!貴女みたいな子はね、神からも願い下げ!」

全ての魂を結び付けようとするアンジュさんを、妨害するかのように魔力の弾丸を放つメフィー。しかもその魔力もただのそれではなく、破壊に特化した「黒魔」というものだった。二人の様子を見ていた栄基は、アンジュさんに語り掛ける。

栄基「確かに、人間は愚かだ。迷いもするし、平然と間違いを犯す。…………でも、君のやる『矯正』で行きつく先は決して幸福な世界ではない!思考統制の末の管理社会になるだけだ。……………人は間違いながら、それでも正しい道を歩もうとする。僕だって、最初はそれを信じられなかった。でも、確かにいるんだ!間違いながらも、理不尽を見ながらも人を愛し、正しくあろうとする人が!僕もそうなれるように一歩を踏み出した。そしてアンジュちゃん、君にもそうであってほしい」

栄基は大剣こそ構えていたが、それを振り下ろす気配はない。むしろ、メフィーの黒魔からアンジュさんを守っている様子すらあった。攻撃される痛みに顔を歪めながらも、言葉での「本当の救済」を説く。それが自分を救ってくれた人たちに出来る、数少ない恩返しだと信じて。

>天神団アジトの皆様(未唯さん、仁さん、エリスさん)
亡者の群れ「………………。」

未唯さんの腕を負傷させたことに歓喜していた亡者だったが、エリスさんの大鎌により爆風に巻き込まれていく。一瞬三メートルばかし吹っ飛び姿勢を崩したが、それでも数分後には体勢を元に戻していた。しかし未唯さんのオーラやエリスさんの魔法に警戒しているのか、敢えて攻撃は出さず様子をうかがっているようだ。

霊能者もどき「フハハハ、死霊使いよ。死霊がなくても大丈夫…………いや、その槍こそ死霊か?面白い!誠に面白い!………………来い、武人の霊よ!」

仁さんのフォールスランスさん自体が死霊ではないかと考察した霊能者もどきは、高らかに笑うとそのエネルギー弾を槍の先で弾き飛ばす。そのまま仁さんを突きにかかるが、その動きは以前より鋭さを増している。槍の名手であるとある武人の霊を己に憑依させることで、武人の動きを再現しているのであった。

>街の入り口→天神団アジト(牡石さん、ルカさん)
香「大丈夫?君、肩貸そうか?」

牡石さんを心配そうに見つめる香だったが、香自身に牡石さんを支えられるほどの力はない。しかし正義感から力を振り絞り、牡石さんの手を優しくとる。「対抗策」や「天使」やら分からないことが多すぎるが、まずは目的地に向かうことが先決だ。青い髪の女性をちらりと見ながら、一歩一歩歩いていった。



484: 那由多/関都/十夜 [×]
2021-05-03 09:15:28

>デネブアジト付近
那由多「………………じっとしてて天空!」

大幣を一振りすると、色とりどりの結晶が天空さんに降り注ぐ。空から落ちる治癒の結晶は、肉体的疲労のみならず魔力や精神的疲労も回復させていくだろう。自分には天空さんのような頭脳も、亡者を止める術もない。それでも少しでも力になりたい、その思いで大幣を振り続けていた。

>ビルの中
関都「俺たち、結構気が合いそうですね。…………そう思いません?」

星界魔力を目にすると、不敵な笑みを浮かべる。関都は星界魔力を知らなかったが、人体の害になりそうなことは直感で悟っていた。それでも関都は嗤い、挑発するように拳銃を構える。自分の危機すら楽しい、いやこれぐらいの危機ではないと愉悦は得られないという歪んだ思想を、その端正な面立ちにはっきりと滲ませていた。そして自身への危機を「興味深い」「面白い」と捉えるゲルマンさんに、自分と同じ匂いを感じ取っていた。

>黄泉さん
十夜「心から想う人が出来たら、否応なしに分かるよ。………………ああでも、クエは渡さないよ。クエは私のだから」

孫によく似た、いや会ったことがないにもかかわらず孫が受け継いだであろう独占欲をはっきりと示しながら、自分に巻き付いた水龍の尾にそっと指で触れる。本来なら十夜に激痛が走るはずだが、彼の様子は変わらない。むしろ、水龍の尾が消滅し始めた。

光魔。斑鳩家に代々伝わり、十夜の妻もまた無自覚のうちに持っていた魔。それは十夜の神気によって磨きを掛けられ、「極光魔」へと変化していたのだった。

485: 黄泉 [×]
2021-05-03 19:41:11

              >十夜さん

斑鳩家が代々使役してきた光魔。
それが目の前で極光魔に昇格した瞬間黄泉は十夜に対する認識を改めていた。
極魔を操れる者は本当に極僅かな割合。
類稀なる魔を操る才能とその膨大な魔に見合うだけの強靭な精神力と魔力量が無ければ決して扱えない。
その極みの1極と言われる極光魔を操りし十夜に黄泉は素直に賛辞を贈る。

【………見事だ。】

月並みな言葉。
たった一言だが、その一言には言葉以上の重い意味が籠められている。

【郷に入れば郷に従え……か。敢えて汝の土俵に上がるのも一興ではある。】

その一言がキッカケだった。
黄泉を包み込む輝く黒い光は瞬く間に対極の眩いばかりの光へと変わっていく。
それは今の十夜が扱う魔と同じ……極光魔だった。

486: 十夜 [×]
2021-05-03 20:22:19

>黄泉さん
「ありがとう。……………最大級の賛辞として、受け取らせてもらうよ」

人としての生を捨て、気が狂うほどの月日を送った十夜。それでも魔を操る力を持たなかった彼が極光魔を操るようになったのは、ひとえに最愛の女性への愛からだった。大好きな人を守りたい、その思いこそ十夜に魔の支配権を与えていた。大幣を構え直し、一振りする。すると結界はさらに強度を増し、十夜の体にも極光魔がまとわりついた。

487: 未唯 [×]
2021-05-03 22:15:40

>天神団アジトの皆さん

「へへ、悪りぃな。助かるぜ。」

左手のナイフを抜きながらエリスにお礼を言う。亡者たちが怯んでいる隙に体勢を立て直すが左手の負傷で従来の構えは取れずに別の構え方をとる。

「こいつら…何か良い方法なきゃ倒せないよな…今はこの親玉に集中すべきだな!」

霊能者もどきの放った突きに対し、槍の先端を踏みつけて地面に向けさせそのまま霊能者もどきの頭部を蹴り上げるように蹴りを放つ。左腕が使えないことを考慮して腕を使わない戦術に切り替えた。

488: ゲルマン・マルティネス/光野 知枝 [×]
2021-05-03 23:36:43

>ビルの中

ゲルマン:
私とお前とでは"観ているモノ"がそもそも異なる。表でしか判断し得ないのならばそう観えるのだろう。……ふむ。どうやら"アタリ"がいるようだな。

(気が合いそう、という言葉にも特にこれと言った感情の変化を見せる事無く、ゲルマンと関都さんでは、そもそも"観ているモノの到達点が異なっている"と指摘する。……だが、関都さん達と対峙しているにも関わらず、ゲルマンはまるで別の場所にいる"何か"を察知するかのように、1人呟いていた。)

>住宅街

知枝:
――――ヴ…ッ!?

(それは、氷結して身動きを封じ込めていた水銀を見張っていた、星界魔力を持つ者にのみ生じた異変だった。ビル内でゲルマンが自らの魔力を星界魔力に変質させたと同時に、ビルの外で氷に封じ込められていた水銀も"黒い雷"へと姿を変えて、その身にγ元素として星界魔力を有していた知枝に向けて感電するかのように直撃していた。)

489: 黄泉 [×]
2021-05-03 23:37:23

              >十夜さん

極光魔を見せた事。
それが黄泉の気持ちを高揚させていた。
事実十夜の極光魔を見てからの黄泉はそれまでとは違いどこか楽しそうに見えたのだ。

【このまま極光魔同士の戦いも良いが、汝の勇姿に敬意を評し余も一つ披露するとしよう。】

しかし言葉とは裏腹に特に大きな変化は無かった。
黄泉を包み込んでいた極光魔が小さくなっていき果ては消えてしまったが、新たに何かが出てくる事も無かった。

…………だが、極みの魔である極光魔を操る十夜であるならば気付いたに違いない。

黄泉の周囲が………陽炎の様にボヤけ始めた事に。
そしてそのボヤけに………本能的な恐怖を揺り動かされている事に。

そのボヤけは本来並の実力者では認識する事すら叶わない。
極みの魔の何れかを扱える程の卓越した魔を扱える力が無ければ認識する事はまず不可能と言っていい。

例えるならば暗闇の中で誰かが居る様な錯覚にも似た不気味さ。
そんな得体の知れない恐怖心を揺さぶられる……不気味な印象を持った陽炎が十夜の目の前に広がっていた。

490: 亡者の群れ/関都/晶&クエ/十夜 [×]
2021-05-04 00:38:29

>天神団アジトの皆様(未唯さん、仁さん、エリスさん)
霊能者もどき「二対一か。…………面白い!」

未唯さんに槍の先端を踏みつけられた霊能者もどきは、首を横に振って未唯さんの蹴りをすれすれでかわす。さらには重心を右足にずらし、左足を浮かせて未唯さんへと蹴りを放った。

>ビルの中
関都「(三人とも。……………こいつの魔力は、現世のものではありません。吸収したら最後、俺たちに害が出ます)」

自分たちを気にする気配のないゲルマンさんに対し、銃を構えたまま姿勢を崩す関都。しかし脳内ではテレパシー魔法を使い、ビルにいるゲルマンさん以外の全員にメッセージを送りはじめる。それと同時に、伝達魔法を使った相手である奧歌さん、紅音さん、快飛さんは互いにテレパシーで会話が出来るようになっていた。

>ビルの外
晶「知枝……………ぐっ!」
クエ「おい知枝、小娘!……………すこーし、事態が怪しくなってきたな」

知枝さんの身を案じる間もなく、晶の体内のγ元素もまた落雷に巻き込まれる。それを見たクエは二人に治癒魔法を施すが、それを構成するのが魔力とはまた違うものだということが分かるだろう。加えてクエの髪の色も今までのような黒と白ではなく、鮮やかな銀色に変わり始めていた。

>黄泉さん
十夜「ふふ。……………私のような末席の神にここまでの力で戦ってくれること、本当に感謝するよ」

本能を揺さぶられるような恐怖を感じても、十夜は笑っていた。黄泉の力をなめているわけではなく、むしろ眠っていた神としての本能を揺さぶられるのを感じていたのだ。ふわりと再び微笑み、大幣を軽く振りながら問いかける。

十夜「どう来る?黄泉」

十夜の姿に変化はない。しかしその威圧感は最初よりさらに増しており、それに応じて結界もびりびりと震え始めていた。

491: 未唯 [×]
2021-05-04 21:06:49

>天神団アジトの皆さん

「中々ガッツのある奴だな!」

霊能者もどきの放った蹴りに合わせて空中からの踏みつけで相殺する。

「これで終わりだと思うなよ!朱雀空中殺法!」

未唯の足技は踏みつけでは終わらず、霊能者もどきを足場にするように空中にとどまって連続で足蹴りを繰り出す。

492: ゲルマン・マルティネス/光野 知枝 [×]
2021-05-04 21:49:09

>ビルの中

『――――――――――!!』

(ゲルマンが何をしているか察知したのか、一行よりも先んじてヤタガラスとムニンがゲルマンにそれぞれ鉤爪と雷撃で応戦し始める。ムニンから放たれた雷撃をゲルマンは右腕に黒い雷を纏ってあっさり受け流すようにして捌き切ると、左手でヤタガラスの鉤爪を掴み上げると、そのまま真後ろの窓へととてつもない力で投げつけ、ヤタガラスはそのまま窓ガラスを突き破ってビルの外へと追い出された。すかさず体勢を立て直して、ビルの中へと戻ろうとした矢先、地上で起きている事態に気付いたのか、クエさん達の元へ飛び込んでいった。)

ゲルマン:
…随分と利口に出来ている魔具のようだな。どうやら自分の主の異変に気付いたらしい。

>ビルの外

知枝:
う…ッ、あ…ぁぁぁああああ…っ!!

(胸部に黒い雷による雷撃を受けた知枝は、地面に蹲って苦しみだす。雷撃を受けた胸部を中心として、知枝の全身へと黒い雷が血管に沿うようにして張り巡らされていく。それは、晶さんよりも多くγ元素をその身に宿した事で発生している現象で、あの人体実験で融合したモノとは別の星界魔力が知枝に無理矢理溶け込もうとしているのだろう。
…元々γ元素自体が3種類の魔力を絶妙なバランスで組み合わせた奇跡的な魔力だ。その身体に宿る魔力のうちの1つがバランスを崩すレベルの量で身体に入り込んだ弊害と言ってもいいだろう。―――胸部から広がる星界魔力が表層化し始めたのか、知枝の首筋から頬にかけて、黒い雷状の血管が浮かび上がるほど、身体に変化が表れ始めていた。)



493: 真空仁 [×]
2021-05-04 22:56:25

>ビルの中

紅音「危うく魔力を吸収するところだったぜ…ならハルンちゃんの力を全力に…って……何っ!?女神がピンチだと!?……だが今は女神たちも心配だがお前らを蹴散らす方が後々女神たちをティータイムに誘うには都合が良さそうだからなぁ!」

関都さんの言ったことを聞いた紅音は攻撃で魔力を吸収するガルフの憑依武装を解いて左手にもハルンの憑依武装を付けていると、ゲルマンさんの言葉を聞いて1度は動揺するがキザな表情で助けに行くより先にゲルマンさん達を倒した方が都合がいいと言って両手の伸びた鋭い鉄の指で切り裂くように攻撃を仕掛ける。

快飛「そうだ、奥歌ちゃん、思力魔法で避雷針を作ってくれるかい?もし、僕の考えなら奴らの攻撃が自動的にその避雷針に向くんじゃないかなって思うんだ。」

奥歌「う、うん!避雷針って確か学校とかにある高い棒のようなやつだよね!よし、ていっ!」

紅音がゲルマンさんや黒い雷達に攻撃を仕掛けようとしている中、快飛は奥歌は持論を話して避雷針を作ってくれないかと頼み、奥歌はビルの天井を突き上げるほどの避雷針を思力魔法で作りだす。果たして快飛の考えは当たるのか?

>天神団アジトの皆さん

エリス「あの小娘、行っちまったのう…しょうがない!そこの亡者共!ここからはわしが相手じゃ!魔法の試す相手としてはもってこいじゃ!宇宙魔法(ヴェルト・ラウム・マギー)…『土星の輪(ザトゥルン・リング)』!」

霊能者もどきの方に行ってしまった未唯さんに呆れながらも吹っ切れるように気分を変えて、わしが相手と言うと『土星の輪(ザトゥルン・リング)』とまた違った宇宙魔法を唱える。
唱えると巨大な土星の輪が亡者達を囲むように出現するとギュッと締め付けるように輪が小さくなる。どうやらエリスは限界まで締め付けると亡者達は消えるのか試しているようだ。

仁「……いきなり来たのに威勢がいいな…蹴りやすくしてやるよ。」

仁は現れ攻撃を仕掛ける未唯さんに呆れた表情をするが蹴りやすくしてやると言って霊能者もどきの足を狙って足払いをするように槍を振り下ろす。



494: 黄泉 [×]
2021-05-05 00:01:00

              >十夜さん

結界が震え出す程の威圧感。
それをモノともせずに黄泉は十夜に近付く為に一歩、また一歩と歩を進める。
次第に狭まっていく互いの距離。

そして既に黄泉の思惑は………始まっていた。

黄泉が一歩踏み出す毎に対峙する十夜に訪れていくある異変。
十夜の視界が突如ブラックアウトしたり音が不規則に遮断され始めたのである。
完全に機能が失われている訳では無い。
だが、破損を抱えた精密機械の様にそれは突如狂ったり元に戻ったりを繰り返す。

まるで自分の感覚が少しずつ無くなっていく様な……。
そんな事態を黄泉はいとも簡単に創り出していた。

明らかに黄泉は何かをしていた。
だが黄泉の周囲の陽炎以外にそれらしい原因は一切見当たらない。

人は予想外の事態に相対した時に本性が表に出る。
自分の手の内を披露する事も併せて十夜の本性を見極めようとしていたのだ。

【気分はどうかな?十夜よ。】

十夜の目の前まで歩み寄った黄泉は十夜の胸の中心、つまり溝尾に掌を静かに当てる。
明らかに異常な体温。
それは死人よりも遥かに低く、氷点下に近いのではないかと言うぐらいに冷たいモノだった。
そして掌を通じて十夜に次第に陽炎が移っていく。
果たして感覚機能がONになったりOFFになったりを繰り返している十夜がどれ程認識出来ているのか……。

495: 天神団アジト組/晶&クエ/関都/十夜 [×]
2021-05-05 01:12:33

>天神団アジトの皆様
霊能者もどき「ぐっ………………!」

仁さんの槍によって足払いを掛けられた霊能者もどきは、バランスを崩した隙に未唯さんによって蹴りを入れられ思い切り吹っ飛ぶ。しかし時間を掛けながらも体勢を直し、槍を左右に振り仁さんと未唯さんへと斬撃のようなビームを繰り出した。

亡者の群れ「ぐあ……………………」

一方で、エリスさんによって土星の輪に締め付けられた亡者は消えることがなかった。しかし拘束されたことによって亡者の体を動かすエネルギーが上手く循環しなくなったのか、亡者は苦しそうに暴れだす。それによって、天神団アジト周辺に大きな地震が起き始めた。

>ビルの外
晶「知枝!…………………錬成…………がはっ、がはっ」
クエ「ちょっと待ってろ、小娘たち」

知枝さんの異変を悟った晶は、錬成魔法を発動し知枝さんの体内の星界魔力を分解し、害の内容に再構築する。しかしその反動は晶に襲い掛かり、今度は晶が星界魔力の毒素を受け取ることになった。それを見かねたクエが晶に触れ、星界魔力を消していく。そこには「魔力」とは違う力……例えるなら「神力」と呼べるものがそこに会った。

>ビルの中
関都「三人とも、感謝します。…………………そして貴方。俺が言うのも何ですけど、結構イカレてませんか?そういう奴は、埋められてもおかしくないと思いますが」

奧歌さんが作ってくれた避雷針を見て、三人にお礼を言う関都。その後ゲルマンさんに向き合い、心底軽蔑したような表情を浮かべ発砲する。その弾は氷結鉛弾……水銀なら凍らせ、星界魔力なら物理攻撃として対応可能なものだった。

>黄泉さん
十夜「懐かしいね。…………………人間だった時の最期を思い出すよ」

クエと出会う前の遠い記憶を思い出し、十夜は軽く目を瞑る。村の生贄としてささげられることで人の生を終えた瞬間も、これと同じような感覚が自身に走っていた。お世辞にも良い記憶とはいえないし、長い間人間を恨むこともした。
しかしその過去があったからクエと出会い、心の底から愛する存在を得ることが出来たのも事実。負の感情を連想させない純粋な懐かしさを込めた表情を浮かべ、澄んだ瞳で黄泉を見つめた。

496: ゲルマン・マルティネス/光野 知枝 [×]
2021-05-05 03:49:24

>ビルの中

ゲルマン:
埋められる、か。恨み節なら今に始まった事ではない。私は私の目的の為、利用できるものは全て利用するまでだ。そこには何の感情もなく、ただ為すべきと判断した事を遂行するのみ…それが、光野の先代当主だろうと、その孫娘であろうともな。

(そう言うゲルマンの表情は、初めてほくそ笑むように口角がつり上がった。その表情は、ビルの内外で起きている事は―――全て彼の手の内であるかのように。
快飛さんの読み通り、2体の黒い雷は避雷針へと一直線に向かっていく。…だが、変化は避雷針に雷が到達する寸前で起こった。どうも、水銀と星界魔力の切り替えはゲルマンの任意、それも個体別でリアルタイムで可能としているらしい。避雷針へと到達する寸前、2体の黒い雷は最初の形態―――水銀へと切り替えたのだ。
だが一方で、関都さんがゲルマンに向けて放った氷結弾に対しては、星界魔力を利用する、まるで星界の使者が用いる魔法のように、自分の掌を目の前に翳して"ブラックホール"を生み出してみせた。)

>ビルの外

知枝:
晶く―――ギッ!?ア、アアァァアアアァァァアァアアアアアア!!!!?
『―――――――――!?――――!!―――――――!?』

(自分の体内を蝕んでいた星界魔力を錬成魔法で再錬成した晶さんを心配して、若干痛みが残る身体を起こして寄り添おうとした、その時だった。知枝の胸部から、分解され、無害なモノと化したはずの星界魔力の黒い雷が鎖で繋がれた爪のような形で放出され……それは、空を飛んでいたヤタガラスをも捕まえて、知枝の元へ引き寄せた。瞬間、知枝とヤタガラスを真っ黒な星界魔力の渦がドーム状となって飲み込む。知枝とヤタガラスの悲鳴のような叫び声がドームの中で響きつつ……それを見ていたマドナックは冷静に分析結果を述べる。)

『緊急報告:メインマスターの心臓に打ち込まれた星界魔力により、魔具個体名・ヤタガラスとメインマスターの融合現象が発生。遺伝子配列の組み換えを確認……バイタルサイン、コードレッド。』

(冷静に述べながらも、マドナックの言葉には焦りが含まれている。そも、星界魔力は有害無害関係無く、"物質そのものを変質させる力"を有している。毒素と化した星界魔力"ヘグリ"だけを受け取ったとしても、知枝の方にはγ元素を形成するための星界魔力のキャパシティを超えた量が残ったままだ。
……異変と暴走の理由は"星界魔力のキャパオーバー"。元々奇跡的に成立していたγ元素へ、過剰な量の星界魔力を打ち込まれた事による均衡崩壊。しかし下手に星界魔力を知枝から取り出そうとすれば、γ元素の構成要素が成り立たず、知枝の身体は"原子分解"を起こしてしまう危険性があった。……その光景を、ビルとビルの間の狭い路地裏から覗き込む"胡散臭い占い師"のような風貌をする人物が見守っていた。)

497: 未唯 [×]
2021-05-06 08:20:23

>天神団アジトの皆さん

蹴りで吹っ飛ばしたので地面に着地し、態勢を立て直そうとしている霊能力者もどきに追撃をしようとするがビームを放たれる。

「しまった!危ない!」

飛んでくるビームを片手で弾き返そうとするが、片手では上手く決まりきらず、軌道を上にずらして避けることしか出来なかった。

「くそ…仕切りなおしか?」

再び間合いの離れた状況になってしまい接近出来なくなる。

498: 黄泉 [×]
2021-05-06 22:53:32

              >十夜さん

【…………なる程な。この程度の些末など汝にとっては児戯に等しい……か。】

どこまでも自分らしさを保ち続ける十夜に黄泉はこれ以上の効果が見込めないと判断し纏わせていた陽炎を消すと十夜に翳していた手を静かに下げる。

【乗り越えた苦難絶望の数だけ人は自分自身を超えるチャンスを手にするモノ。汝は紆余曲折の人生の果てにその強さに辿り着いたのだろう。………その在り方は称賛に値する。】

謙遜する者とは総じて自身に対する見極めがしっかり出来ている。
決して奢らずに冷静に自己分析が出来ている、という時点でもう大きなアドバンテージを得ているのだ。
逆に強大な力を手にした者は得てして慢心や油断する者が多い。
理由は明白。
手にした力に酔い、相手の力を正確に見極められないからである。

そして十夜は間違いなく…………正確に自分自身と他者の力の差を見極められる者である。
だからこそ………十夜の在り方がより尊く見えるのだ。

そんな十夜の姿が黄泉にはいつもより大きく見える。
それだけ黄泉は十夜に意識を傾けている証拠でもあった。

それを裏付けるかの様に………黄泉は静かな笑みを
浮かべていた。

499: 天神団アジト組/晶&クエ/関都/十夜 [×]
2021-05-06 23:40:19

>天神団アジトの皆様
霊能者もどき「生み出されたものは、全てが優れているわけではない。出来損ないも、数えきれないほどいる。……………ならば、優れたものを長く残せば優れた世界となる。そうは思わないか?」

自分と距離を取った未唯さんと、戦いを続ける仁さんに対し問いかける霊能者もどき。死霊術を使う彼の目的は、「優れたもののみによる優れた世界」を体現することであった。どこか「闘争本能暴走計画」と似た匂いを感じさせる思想を語りながら、槍を持ったまま二人と距離を詰め始めた。

>ビルの外
晶「知枝、ヤタガラス!……………………っ、ぐあああああああ!」
クエ「小娘、お前もか!?………っ、こりゃあ何なんだよ」

焦りがこもったマドナックさんの音声に、晶も「明晰者」を用いて知枝さんの体を分析する。しかしそれは、知枝さんの身に起こった状況を理解させるのみであり、晶に更なる負担を掛けさせるだけだった。元の能力使用過多も相まったせいか、正気を失いながら頭を抑える。それを見たクエは声を荒げると、吐き捨てるようにつぶやき路地裏の方を見た。

>ビルの中
関都「ふーん………その思想は嫌いじゃないですが、理解は出来ませんね。『感情もない』なんて、生きている意味がないでしょう?」

発生したブラックホールを見ながら、呆れたように呟く。行動理由の大半を「快楽」が占める生粋のヘドニストである関都にとって、感情なく生きるということは冗談抜きで死を意味することだった。攻撃するのも忘れ、くるくると銃を回しながらゲルマンさんに問いかける。そこには確かな呆れと、好奇心が同居しているようだった。

>黄泉さん
十夜「ありがとう。………私が絶望から乗り越えられたのは、クエがいたからだよ。酷く頑固な子だけど、それすら愛おしくてね」

平然と惚気だした十夜だったが、彼の言葉には思いがこもっていた。元が人である彼が絶望を乗り越え、神として存在できるようになったのはひとえに愛してくれる人がいたからだ。そんな思いを込めて微笑む十夜だったが、ふと黄泉の方に向き合い問いかける。

十夜「貴方は、これからどうするの?………………満足したならそれでも構わないけど、もしまだ暴れたいなら………少しいい所がある」

黄泉や自分といった神の介入は、最悪人に無力感を与え絶望に貶める結果となってしまう。この戦いで黄泉が満足してくれるのが一番良いのだが、万が一ということもある。他の者たちが介入していない異様な気配を思い出しながら、十夜は軽く息を吐いた。

500: ゲルマン・マルティネス/光野 知枝/??? [×]
2021-05-07 19:49:21

>ビルの中

ゲルマン:
生きる―――その点においても私とお前達は異なる。私にとって"生きる"とは"魂の在り方の違い"でしかない。動かぬモノにでもなれば、水銀の素材に還元し、再利用してやるまでの事。無駄を削ぐ事は人類の課題でもあるだろう?

(ほくそ笑みながら語り続けるゲルマンの言葉には、"生命"を"モノ"としてしか見ていない冒涜的な感情が含まれている。…そしてそれと同時に、ヤタガラスで突き破らせた窓ガラスの外から、大きな黒い雷が、知枝の悲鳴と共に響き渡って来た。)

>ビルの外

【――――――――――――!!!!】

(黒い雷が構築していたドームが晴れ上がり、その中で苦しんでいたはずの知枝とヤタガラスの姿は何処にも無く―――いたのは、まるで人型アンドロイド形態のマドナックに近い、しかし何処か生物的で、昆虫のような外骨格と甲殻、そして取り込まれたヤタガラスを意匠したような機械的な翼が生えた"人型魔具"……もとい"虫の悪魔(ベルゼブブ)"のような姿を取っていた。それを目にしたマドナックは、あくまでも冷静に分析した結果をクエさんと晶さんに述べた。)

『解:前方個体"光野 知枝"及び"ヤタガラス"改め、悪魔:仮称"ベルゼブブ"の顕現を確認。メインマスターの身体にある"石動の血"と過剰摂取させられた星界魔力の融合反応により、遺伝子配列を組み替えられた可能性アリ。早急に星界魔力の切除を―――』

???:
あーあーあー、そんなんじゃダメダメダメ。無理に魔力だけ引き剥がそうとしたりなんてしたら、それこそあの子死んじゃうよ?

(知枝とヤタガラスの状態について解析したマドナックは、顕現したベルゼブブから星界魔力を引き剥がす事を結論付けて、人型アンドロイドへと変形、右腕に錬成魔法で構築した機械式の刀剣を錬成するも、路地裏から現れた赤いローブを深々と被った"占い師"に引き止められていた。)

501: 真空仁 [×]
2021-05-07 21:21:07

>ビルの中

快飛「ブラックホール…エリスが見たらどうなってたか…しかし、もうそろそろこの避雷針も役に立たなくなってきたっぽいね。外もヤバそうだし。」

発生しているブラックホールや黒い雷のこと、避雷針がもうそろそろ役に立たなくなってきたことを独り言をまるで誰かに話しているように言う。

紅音「無駄を削いで命をモノ扱いする……ロボットだってもうちょっといい考え方するぜ?………まぁ頭でっかちなあんたに感情論なんて響きそうにないけどな。」

一方紅音の方はゲルマンさんの話を聞いてロボットだってもうちょっといい考えをすると言ってこちらも持論を言おうとするが頭でっかちなゲルマンさんに感情論は響かないと呆れた口調で言う。

>天神団アジトの皆様

エリス「あーもう、暴れるでない!暴れる悪い亡者共にはこうじゃ!」

地震を起こす亡者達に怒っているエリスは悪い亡者共にはこうじゃと言って亡者達を締め付けている土星の輪を高く浮かせるとそのまま叩きつけるに下に勢いよく落とす。

仁「どうだろうな。お前の思っている出来損ないって言うのは案外恐ろしいものだ。」

距離を詰め寄ってくる霊能者もどきに向かってこちらも距離を詰めながら首を傾げどうだろうなと一言言って自身の持論を語る。

502: 未唯 [×]
2021-05-07 22:05:12

>天神団アジトの皆さん

「ん、お前良いこと言うじゃねえか!」

霊能者もどきに言い張った仁にも話しかけながら、構えてゆっくりと霊能者もどきに距離を詰める。

「思わねえな!だいたいお前の言う優秀な奴って一体なんなんだ?強者は弱点すらも武器にする。って知らないか?」

今まで使っていた特徴的な構えから、空手にも見えるシンプルだが自然な構えを取る。未唯の体は美しいと言えるほどに自然に戦闘態勢に入り、この構え方が彼女の最も得意とするスタイルだと一目で分かる。

503: 天神団アジト組/晶&クエ&エフィス/関都 [×]
2021-05-08 15:34:40

>天神団アジトの皆様
霊能者もどき「お前たちの言葉など、ただの甘えに過ぎん。……………死をもって、教えてやろう!」

地に伏した亡者たちを一瞥すると、それらを動かしていた魔力を吸収し自らの槍に蓄える。そして再び槍を構え直すと、この場にいる者たちを斬り捨てんばかりに思い切り振り抜く。それは今まで霊能者もどきが見せてきた攻撃の中でも群を抜いて強力なものであった。

>ビルの外
クエ「あ゛?……………………占い小娘(???さん)、あんたまで邪魔するつも――――」
エフィス「黙ってろイカレ巫女(クエ)!あんたはあんときの………頼む、俺たちをまた助けてくれ」

奇妙な空気をまとった「占い師」に敵意をむき出しにするクエだったが、今まで別の方で水銀対策に回っていたエフィスによってその動きを止められる。???さんが自分の知り合いかもしれないと考えたエフィスは、頭を下げて皆を助けてくれるよう頼んだ。

>ビルの中
関都「本当、頭でっかちというよりアホなんですかね…………俺が言うのも何ですが、貴方人生無駄にしてますよ」

紅音さんに続くようにそう言うと、ため息をつく。最早その様子は、ゲルマンさんを言葉の通じない異界の生物として見ているようにも思えるほどだった。

504: ゲルマン・マルティネス/光野 知枝/天乃川 銀河 [×]
2021-05-08 18:14:14

>ビルの中

ゲルマン:
自らの歩む生が無駄かどうか、それを判断するのは他人ではない。他人の判断で自らの生を無駄と決めさせるのは、それこそ"人"とは呼べぬだろう。

(そう言うとゲルマンは、掌から翳すようにしていたブラックホールから、水銀で象られた"異形の腕"を召喚して握り拳を作らせ、それを関都さんや紅音さん達の方に目掛けて放つ。―――それは水銀で構成されてはいるものの"異形の邪神"の腕そのもののようにも見えた。)

>ビルの外

???:
ん……?やあエフィス少年!久しぶり、と言った方が良いのかな―――と、呑気に挨拶してる場合でもなかったかな?
【――――――――――――――――!!!!】

(占い師の装いを被った人物は、気前の良さそうな声でエフィスさんにまずは再会の挨拶をと考えていたようだったが、近寄ろうとした占い師とエフィスさん達との間にベルゼブブが割り込む。その両手には、まるでコアを潰されて身動き一つ取れなくなった水銀が握られていた。しかし、占い師の姿が目に入ると、ベルゼブブは両手に持っていた水銀を投げ捨て、占い師に向かって駆け出す。一気に距離を詰めたベルゼブブは、占い師に対して肉弾戦を仕掛けるものの、占い師の正体がエフィスさんの知る人物であるからか、それとも元の肉体が知枝であるからなのか、占い師は肉弾戦を行うには不釣り合いな恰好でその攻撃を捌き切った。そのまま身を捻ってエフィスさんの元へ合流すると、深々と被っていたローブをずらして正体―――赤髪と青色の瞳が特徴の"天乃川 銀河"であることを明かした。)

銀河:
ん~ん~。なるほどね。この子"こっち側"に大分近付いちゃってるみたいだねぇ。それが元々持ってる魔力と反応しちゃった感じかな?

505: 真空仁 [×]
2021-05-08 21:04:36

>ビルの中

紅音「……なら、お前の命をモノのように扱うような思想も人間とは呼べそうにないけどな。……んであれをどうするか…」

快飛「僕は魔法学は好きだけど、化学はあまりね。さっきの魔法もあれだと効き目が無さそうだからね」

奥歌「私も水銀の対処の仕方なんてわからないよ…あの、そこのお兄さんはどう思う?」

紅音はゲルマンさんの言ったことに対して命をモノ扱いしているゲルマンさんも人間とは呼べないと言うと迫ってくる異形の邪神の対処法について避ける構えをしながら呑気に3人で話し合うが、対処法は見つからないようで奥歌が関都さんに首を傾げながら聞く。

>天神団アジトの皆様

エリス「くたばりよった!?……まぁ土星の輪っかを模した魔法のテストができて良かったか…あとは任せるぞ!トード達よ!」

倒れた亡者達を見て1度は驚くも魔法のテストが出来て良かったと開き直り、あとは任せるぞ!と仁達の方を向きながら大きな声で言う。

仁「おい、小娘。全力でやつを叩き潰せ。奴にはその正義の一撃でやられるのがお似合いだ。……やるぞフォールス。」

フォールスランス「我を出来損ない扱いした愚かな霊使いよ…偽りの一撃で滅ぶが良い。」

霊能者もどきが魔力を吸収し再び槍を構え直している間に末唯さんにその正義の一撃がやられるのがお似合いだと言って全力で奴を叩き潰せと悪人面に近い口調で言うとフォールスランスに声をかけ構える。
その際フォールスランスはかなりご立腹であり、霊能者もどきに滅びを与えようと言いながら槍が青黒く光り…

仁「……こっちこそ教えてやるよ。出来損ないの恐ろしさを。………「偽りの一撃(フォールス・ストライク)」」

霊能者もどきの振り抜いてきた槍に対して青黒いオーラを放っているフォールスランスを勢いよく突き当てる。その攻撃はひとつの槍が攻撃するというは複数の槍が一度にドッ!と攻撃するような感じであり霊能者もどきの槍を突き飛ばしそのまま霊能者もどきへと槍の矛先を当てようと感じられる程の威力で霊能者もどきの槍の一撃を弾き返そうとする。

506: 未唯 [×]
2021-05-08 21:22:26

>天神団アジトの皆さん

「ぜ、全力だと!?待ってたぜこの時をよお!」

仁の指示を聞いて顔をこれ以上ないほど期待に輝かせながら全力の一撃を叩き込むための準備に入る。体を深く落として目を閉じて集中し、両手でボールを持つように向かい合わせて後ろに回す。

「全身全霊、乾坤一擲、文字通り俺の『全て』を賭けてな!」

両手の間にオーラが凝縮して集まっていき未唯の体にまとうオーラが全て手に集まる。さらに未唯の少ない魔力も両手に注ぎ込まれ圧倒的なエネルギーボールになる。本来質量を持たないオーラは魔力と混ぜ合わせることで威力を持つ。

507: 天神団アジト組/晶&クエ&エフィス/関都 [×]
2021-05-08 22:24:33

>天神団アジトの皆様
霊能者もどき「来い、出来損ないども!その攻撃、もろとも受けてやる!」

仁さんとフォールスランスさんにはじき返されそうになる霊能者もどきだったが、亡者を操っていた霊力で自身を強化することで踏みとどまり、その刃先を自身の槍で止める。仁さんとフォールスランスさんを止めていることに全力を注ぐ霊能者もどきは、オーラを纏いだす未唯さんに向けても挑発するように吠えた。

>ビルの外
晶「ち、知枝さんは………『星界魔力』を取り込んでしまったの。……………………貴女も、『そう』よね?」
エフィス「何ぐだぐだ言ってんだ晶!とにかくあいつ(知枝さん)、やべーことになってんだ!銀河お願いだ、早く助けてくれ!」

気を失っていた晶は薄っすら目を開けると、『明晰者』の力を利用して銀河さんに星界魔力が宿っていることを見抜く。エフィスは事情を知らないためか銀河さんの言葉も上手く理解できず、ベルゼブブさんたちが攻撃を仕掛けてきたときに備えて戦闘の構えを取り始めていた。

>ビルの中
関都「…………これは、俺たちで対抗するには分が悪そうです。しかし彼は、俺たちに敵意があるというより『実験対象』として見ているようです」

奧歌さんの言葉に表情を変えずそう返すと、自身の魔力を込めた氷結弾を水銀で出来た腕に向かって放つ。みるみるうちに水銀は凍りだすが、先ほどの例もあってあくまでも時間稼ぎにしかならないのは明確だろう。ゲルマンさんの召喚した拳が凍り始めたのを見届けてから、伝達魔法でゲルマンさん以外の全員に声を掛けた。

関都「(…………逃げましょう)」

508: 記載キャラ(龍さん) [×]
2021-05-08 23:18:13

★ALL
▽ロル ■戦闘ロル
▽アンジュ:天神団アジト
>483
「『ァァァァァァ!!!無駄だ、私は止まらない!私はワタシが信仰するのは我らが神のみだぁぁ!!!』」

放たれた弾丸は華奢な彼女の体を貫き破壊する。それでもなお粘土のような魔力が糸となり強引にでも繋ぎ止める。継ぎ接ぎの人形なんてものでは無い。ガラクタに接着剤をつけたお粗末な物。死神は首に鎌をかけて笑う死期。鎌を引き上げるその前にその死神は嫌な顔をしたのだが。

▽牡石&(天笠):街の入口→天神団アジト接近中
>483

「あり、がとうございま……しゅ。ヒィ。」
疲れきった顔で、へたり込むとパラリと
本を開きサラサラと文字を書く。君の顔を見て彼はロードと口ずさむのが見えたのだろうか?
気づけば先程の弱々しい黒髪の男は居らず、変わりに銀髪のようにも見える白髪の、初老の男が本を持ち立っていた。

「見えました、あそこです。何も言わず私をあそこへ連れていってください。」

ハキハキとした話し方は声楽に近くも、小声だった。見据えた先には歪んだ魔力の塊が浮かんでいるのだろう。

■vsカズアキ:公園
>482

「____覚悟、然と見た!」

牙をむきだし笑う男の、振り下ろされた軍刀は石堂さんの頭部に浅い一閃を切り込み、僅かに髪を断つ。人を断つことの出来なかった軍刀が地面を切る前にその腕で無理やり引き上げる。それは鍛えられた軍人であったからこそ、出来る技術。それでも僅かに、その死体には透きが出来た。

▽天空:デネブアジト付近
>484

治癒してもらい、無言で立つ中突如閃光が走る。激しい電流の音が響けば肺を押しつぶされた様な息の塊を吐いて、天空の身体が転がって地面に倒れ込む。反動で変身も解け、いってぇと口にしながら頭を押えよろよろと座り込んだ。鋭い人ならそれが「魔法をかけられなかった」ということが分かるかもしれない。

509: 石動 氷華 [×]
2021-05-09 15:50:43

>公園(カズアキさん)

氷華:
――――――――ッ!!!

(カズアキさんが振り下ろした軍刀は狙い通り―――氷華の前髪を僅かに断ちながらも、その左目を斬り付けた。幸い、瞼までに留まったみたいで、左目に縦の切り傷を負いながら、氷華は隙が出来たカズアキさんの身体目掛けて、愛刀である"大嶽丸"を抜刀し、すれ違うタイミングでその身体を斬り付けた。)

510: 真空仁 [×]
2021-05-09 20:52:54

>ビルの中

紅音「…ケリをつけれないのが悔しいが、倒すために来たわけじゃないからな、よし、ずらかるか!」

奥歌「うん!」

快飛「了解」

紅音は関都さんの伝達を聞くと、悔いが残っているような表情でケリがつけられないのが悔しいと言うが、しょうがないと思いずらかるかと言って逃げる体勢をとり、ほかの2人も了承して逃げる体勢をとる。

>天神団アジトの皆様

仁「…………偽りの言葉をひとつ。このまま行くとフォールスランスはさらに弱体化する……そして我々はお前に負けるのだろうな………」

フォールスランスでの突く勢いを弱めた仁は偽りの言葉を1つと弱音を吐くような言葉を悲しそうで申し訳なさそうな口調で言う……するとフォールスランスの青黒いオーラがさらに濃くなる
フォールスランスの突き勢いが弱める前よりも遥かに強く霊能者もどきも長時間は耐えれないかもしれない

仁「………なんてな、これはフォールスの能力だ。偽り事がホントになるって言う……出来損ないに似合った卑怯で面白い能力だろう?」

青黒くオーラを放ったフォールスランスを見てニヤリと笑って何故攻撃の勢いが強くなっているのかを説明し、出来損ないに似合った卑怯で面白い能力だろうと悪人のような口調で言う。


511: 記載キャラ(八狸堂) [×]
2021-05-09 21:24:13

>天神団アジト・アンジュさん付近
栄基「……っ、悪魔。アンジュちゃんについては、僕が何とかする。お前は――――」
メフィー「はいはい、分かった分かった。じゃあね、死にぞこない天使さん」

とうに命の糸が切れているはずなのにも関わらず、何かの意図によって操られているようなアンジュさんを見据え栄基が剣を構える。しかしその剣に振り下ろされる気配がないのを悟ったメフィーは呆れながら、アンジュさんに対する侮蔑の言葉を吐き捨ててこの場から消えていった。

>天神団アジト・霊能者もどき
霊能者もどき「くッははは………出来損ないといいつつ!その槍にいるのは何だ?出来損ないの人間にこき使われる気分はどう――――」

仁さんの放ったフォールスランスさんの能力を見て、霊能者もどきは面白そうに笑う。フォールスランスさんをただの槍ではないと見抜きさらに強化させながら対峙するが、いよいよ耐えられなくなって槍に弾かれる。地面を転がるようにして臨戦態勢を取った霊能者もどきだったが、仁さんたちと同じく対峙する未唯さんに気づいていない、いや気づいていても対応できる余裕がない様子だった。

>天神団アジト移動中→天神団アジト
香「うん、もう少しだからがんばろ――――」
メフィー「はいはーい、ちょっと失礼するね。よっ…………と」

香が声を掛けようとした途端、突如現れたのは金髪の少女。人間離れした魔力を纏った少女は悪戯っぽく笑うと、牡石さんたちの周辺に魔方陣を作っていく。数分後魔方陣が完成すると、彼女は軽く指を振る。黒い蝙蝠が一斉に飛び立ったと気づくも束の間、一同は目的地にいた。

メフィー「これでいいかな、お兄さん?じゃあ、メフィーちゃんは失礼するねー」

メフィーと名乗った少女は黒い翼を生やすと、気ままという表現がよく似合う様子でどこかに飛んでいった。

>デネブアジト付近
那由多「天空!…………流石にもう駄目だよ、あたしたちも避難しよう?」

倒れこんだ天空さんを抱きかかえながら、軽く首を振り提案する。魔法が掛けられなかったことは気づいていないが、天空さんの変身が解かれたことには異常さを感じていた。自分たちが干渉できる範囲を超えている、そう直感した那由多の声は少し震えていた。

512: 未唯 [×]
2021-05-09 21:38:32

>天神団アジトの皆さん

「待たせたな!チャージ完了だ!」

両手に貯めたオーラと魔力はバレーボール程の大きさまで膨れ上がり、少しでも威力を高めるために未唯の持つあらゆるエネルギーが凝縮されている。

「さぁ、お前には俺の全てを受け切れる…勇気があるかぁー!!」

エネルギーボールを右手に持った状態で霊能者もどきに向けて駆け出して頭上に飛び上がる。

「闘魂本気ストレート!!」

エネルギーボールを右手に凝縮して纏わせて、体全体を霊能者もどきに突っ込むように捨て身のストレートパンチを繰り出す。魔力によって力を持ったオーラを纏ったストレートパンチはとても人間が出せるような威力ではなく、銃弾や爆弾すらも超えるようなデタラメな衝撃となる。

513: 霊能者もどき [×]
2021-05-09 23:17:12

>天神団アジトの皆様
霊能者もどき「わ、私が………………この、出来損ないたちに…………まける、はずが………………」

未唯さんのストレートパンチは命中し、霊能者もどきは捨て台詞もそこそこに彼方へと吹き飛んでいく。漫画やアニメなら「キラーン☆」とでも音がしそうな静けさが訪れたが、しばらくたった後未唯さんや仁さん、エリスさんの元に男たちがやってきた。わいのわいのと騒がしい男たちを押しのけ、代表と思われる中年男が口を開く。

中年男「突然すまない。俺たちは、天神団の残党だ。とはいえ、今の黒幕とはとっくに敵対しているがな。………あいつらがとある団員の死霊術を悪用して、亡者をさらに増やしたんだ。そのせいで事態がさらに厄介になって…………………………とにかく、ありがとう。あんたらのおかげで、亡者もいなくなった」

中年男の言葉に、続けて仲間たちも頭を下げる。「天神団の残党」、「黒幕とは縁を切った」など言葉にはいまいち信じられない所があるかもしれない。しかし男たちに敵意は全くなく、事情を聞けば一から教えてくれる気配すら漂わせていた。

514: ゲルマン・マルティネス/光野 知枝(ベルゼブブ)/天乃川 銀河 [×]
2021-05-09 23:59:09

>ビルの中

ゲルマン:
……ふむ。どうやら"外"でも大変貴重なデータが手に入ったようだ。ならば、私もそれに免じてここは見逃してやろう。次に諸君らに出会う時を楽しみにしている。

(その言葉をゲルマンが言い放った瞬間、関都さんの傍に残っていたムニンが関都さん達の前に立ちはだかるようにして、前顎から高出力の雷撃を放ち、まだ生きていたスプリンクラーを刺激、そのスプリンクラーからの放水と雷撃が化学反応を起こし、部屋中に煙が広がる。ゲルマンもそれを見て、外で起こっている事態に満足気らしく、部屋の中にある水銀に自身を覆わせて、ビルから撤退していった。)

>ビルの外

【――――――――――――――!!!】

銀河:
まあまあ落ち着きたまえ。しかし星界魔力かぁ…その言葉がキミの口から出てきたという事は、キミも"その口"なんだね?

(晶さんとエフィスさん達に近付こうとした銀河は、ベルゼブブに割り込まれて近付けない状態にされたものの、あくまでその視線と顔を晶さん達に向けたまま、片手間でベルゼブブの攻撃を受け流しながら晶さん達に話しかける。)

私はちょいとキミ達みたいな子らとは勝手が違ってね。この身体は、元から星界魔力に適しているのさ。

515: 関都/晶&クエ&エフィス [×]
2021-05-10 00:29:17

>ビルの中
関都「今回の件は薫さんにも報告が必要ですか。……………そう言えば、貴方たちは何者で?豊福さんのことは聞いていますが、お二人はよく分かってなくて。ああ、名乗るのが遅れましたね。俺は『伏見関都』、しがない悪役ですよ」

撤退していくゲルマンさんを見届けた後、ビルの外へと向かいながら奧歌さんと紅音さんについて尋ねる。快飛さんについては薫から少し話があったが、二人については殆ど情報がない。自分の名前を名乗りつつ、くるくると手持ち無沙汰にナイフを弄っていた。

>ビルの外
エフィス「ちょっと黙ってろハエ!」

ベルゼブブさんの攻撃の対象を自分とすべくエフィスが攻撃を繰り出している間、晶はゆっくりと口を開いた。

晶「そういうことね。………………私は知枝と一緒に魔具の開発をした時、γ元素という魔力を取り込んだ。貴女が言っていること合っているかは分からないけど、体は『こんな風に』変化した」

そう言うと晶は目を開き、銀河さんを見つめる。赤と緑がグラデーションとなった瞳に視力はないものの、見つめられたら体内を見透かされるような――――知りたいものなら遍く理解できてしまう力が宿っているようだった。

516: 光野 知枝(ベルゼブブ)/天乃川 銀河 [×]
2021-05-10 11:58:09

>ビルの外

【------------!!!!】

(エフィスさんの攻撃を、背中のヤタガラスと思わしき翼を広げて空へと飛翔して躱すベルゼブブの金切声は、錯乱した知枝が悲鳴をあげているようにも聞こえる。望まぬ魔具との強制融合、悪魔としての殺戮本能にも呑まれ、心身ともに追い詰められていく。そんな中、銀河は目を開いた晶さんに対し忠告を交えた"警告"を言う。)

銀河:
ふむ?見たところ"初期段階"で踏みとどまっているワケだね。なら、今からキミだけは私がやる事に物理的な意味で"目を瞑った方が良い"。ヘタしたら"彼ら"に持ってかれるよ?

(そう警告を言った銀河は、右手に機械で構築された無骨な剣"ギャラクトロン"を召喚し、左手には小規模のブラックホールを作り出す。それは、晶さんの目でなくとも一目見るだけで"異質"だと分かるだろう。特に銀河の左手に作られているブラックホールには、"人ならざる何か"の気配がこちらを覗き見るような感覚に見舞われるだろう。)

517: 未唯 [×]
2021-05-10 13:12:54

>天神団アジトの皆さん

「はぁ、はぁ、くっ!ううううう…」

霊能者もどきを吹っ飛ばした直後に変身が解け、一瞬苦しんだ後に、心臓を押さえながらやって来た男たちに目を向ける。

「あいつが黒幕で合ってたみたいだな。ゾンビどもがこれで消えたのなら一件落着…なのか?もう天神団って完全になくなってんのか?」

未唯にとってはまだ天神団のことが気がかりで、まだ倒せきってないと思って男たちに質問する。

518: 真空仁 [×]
2021-05-11 20:51:02

>ビルの中

快飛「まぁ軽く説明しておくよ、こっちの女の子は真空奥歌…簡単に言うと仁の妹だね。……でこっちのうるさい紅いのが風月紅音…僕と同じ仁の高校時代の仲間さ。」

奥歌「よろしくね、関都さん!」

紅音「よろしくな……ってうるさい紅いのってどういう意味だゴラ?」

関都さんが2人のことをよく知らないと言っていたのを聞いた快飛は軽く2人のことを説明し、奥歌と紅音は挨拶をする……が紅音にとっては説明のところに不満があったようで快飛に突っかかる。

>天神団アジトの皆さん

仁「……礼など必要ない。私はただ仕事をこなし自分の正義を貫いただけだ。……今度見つけたら使い魔として契約するか……上手くいくか知らんが」

エリス「トードよ、また使い魔を増やそうとしておるのか…!?果てがないのお…」

中年の男に頭を下げられるがいつものように礼は必要ないと言い自分は仕事をこなして自分の正義を貫いただけと言う。そして先程の霊能者もどきを使い魔として契約しようと企んでいるが丁度こっちに方にやってきたエリスに驚かれながら果てがないと言われる。

仁「おい、正義の小娘。共闘した貸しを今返す。こい、クイン。回復してやってくれ。『召喚実行』」

クイン「クイン参上よ!さーて、回復させてあげるわよ!『ポイズン・ヒール・ウィンド』!」

そして未唯さんが少なからずダメージを受けていると考え共闘した貸しを返すと言ってクインを召喚しか『ポイズン・ヒール・ウィンド』という名前の紫色の風で未唯の体力を回復させた。

519: 天神団アジト組/関都/晶&クエ&エフィス [×]
2021-05-11 21:25:35

>天神団アジトの皆様
未唯さんの体力がクインさんによって回復されていくのを静かに見守っていた天神団員たちだったが、それが終わると代表者らしき人物が一同の前に立ち口を開いた。

代表者「………時間がかかってしまいすまない。では、お嬢ちゃん(未唯さん)の方の問いに答えようか。…………天神団はまだ存在する。副団長の意向で、穏便な正義組織にあり方を変えるという形になっていたのだ。そこには既存の正義組織との協力も検討されていた。しかしそれを……あり方を変えることを良く思わない者たちもいてな。今回の騒動は、そいつらが起こしたものだ。……………そして青年(仁さん)、あの男は使い魔には出来ない。あいつは死霊術こそ使えるが、本質は我々と同じ生きた人間だ。今回の騒動の黒幕が使う死霊術に目を付け、便乗して騒ぎを起こしていたという訳だ」

淡々と語っていったが、要約すると二つ。今回の騒動は天神団の内部分裂によって起こったこと、霊能者もどきは死霊術に興味を持つ生者にすぎないということだった。そして再び礼をいう様に頭を下げると、三人を見守るかのように再び沈黙を貫いた。

(/天神団の残党たちは話しかければ答えますが、そうでないならこっそりフェードアウトさせます。どうするかは皆様にお任せします!)

>ビルの中
関都「ああ、真空仁さんの妹で……『あの例の』。いえ、何でもありませんよー。ぷぷっ、うるさい赤いの…………」

奧歌さんに対して興味深そうに呟き意味深そうな表情を浮かべるも、すぐに軽薄そうな笑みを浮かべてひらひらと手を振る。そして快飛さんによる紅音さんの紹介がツボに入ったのか、噛み殺す気もなく笑い始めた。

>ビルの外
クエ「………………知枝、止まれ!」

ベルゼブブさんの叫び声に知枝さんの悲鳴を見たクエは、戦闘に乱入すると土を召喚し、手枷足枷に変形させてベルゼブブさんの動きを封じる。土で出来た手枷足枷はかなり丈夫で、壊されるのに少し時間がかかるだろう。

晶「…………『彼ら』、ね。正直見てみたいけど……分かったわ」

「人ならざる何か」に研究者としての本能が疼くのがはっきりと分かったが、それ以上にブラックホールに対する本能的な危機の方が勝った。まるで命というより、正気を削られるのではないかというような直感。それが本当かは分からなかったが、銀河さんの言う通り素直に目を閉じた。

520: 光野 知枝(ベルゼブブ)/天乃川 銀河 [×]
2021-05-11 21:59:37

>ビルの外

【――――――!!!―――――――ッ!!!!】

(変形した土塊に手足を防がれながらも、ベルゼブブは身を捩らせて土塊からの物理的な脱出を試みる。しばらくの間ビクともしなかったが、やがて土塊の中から大量の"蟲"が湧き出てくる。恐らくは、ベルゼブブの悪魔としての"権能"の1つだろう。蟲を使役する事が権能の1つであるベルゼブブは、土塊の中に蟲を巣食わせ、その強度を内側から脆くするという手段に出たのだ。だが、無理矢理魔人化させられた上に、強制的に権能を使った影響か、ベルゼブブの金切声の中に混じる知枝の悲鳴が一層強まった。一方、銀河は右手に持つ機械剣の柄の中央にある空洞部分にブラックホールを備え付けると、ブラックホールを備えられた機械剣はその刀身に紫色の陽炎を放ち始める。臨界点に達した瞬間、銀河は移動魔法を用いて一瞬で土塊から逃げ出そうとしていたベルゼブブの前に現れ、機械剣を逆手に持つと、柄尻を左手で押し込むように、ベルゼブブの胸部に突き刺した。だが直後、銀河は眉を顰めてベルゼブブの顔を見る。)

銀河:
おっと……こりゃまた随分と周到な仕組みだね。3つの魔力が絶妙なバランスでこの子を守ってるのに、その"外"から星界魔力が覆い尽くしてるって感じか…ん~?しかもこの星界魔力、内側に対して"枝"を食い込ませるようにしてるタイプか。うっわ、タチ悪ぃ~……。

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