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 シュレーデインガーの子猫(〆) /21


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21: 鶴留 茜 [×]
2020-05-02 20:54:44





「待って、まだ切らないで!…その、えっと、」


画面から聞こえる慇懃な口調に、あの暗い世界で最初に見た三日月に歪む口を想起し、思わず小さな端末に両手を添えて背中が曲がる。遠くから聞こえる人の声、擦れる機材の音、張り詰めるような緊迫感のある空気が此方まで伝わるだけに、間延びした男の声が酷く不愉快に感じた。
明らかに此方への興味は薄いのだろう。それは構わない。出来ることならもう関わりたくもないのだが、彼方についての質問をするとしたら今より他はない。ゆっくりと扉の側を離れて声を潜めつつ、今にも通話をやめてしまうのではないかとの焦りから、脳内で碌に文章を纏めもせずにぎこちなく問いを掛けた。


「私は、…今、帰って来られた、の?どうやって、…そもそも何であんな世界に、何が発端であんな、…。」



(/ 勿体ないお言葉…!小説ロルはあまり経験がなく完全に手探り状態なためとても嬉しいです。元々もう少し落ち着いた感じをイメージしていたのですが、若干背後のビビりようが透けてしまっていて少々情けないなと反省しています(笑)タイムリーに死神さん再登場でちょっぴり嬉しいです。個人的に仄暗かったり後味が悪いエンドも大好きですので、再三言いますが容赦なく料理してやってください。なんだか楽しくてついつい雑談に転じてしまいましたが、面倒でしたらご遠慮なく蹴って頂いて構いませんので!)


 

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