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8886: 紅 紅葉 [×]
ID:3d63c5bb6 2020-06-18 17:40:11

            >斑鳩刹那さん

「それは違いますよ刹那。……今回の原因は……言ってしまえば……私の業です。……『最凶の禁忌』という存在と契約を結んだ……私の……っ、ね。」

説明する紅葉だが最後に苦悶の表情を浮かべる。
しかし無理もない。
禁忌によって表面上の傷は治癒されたが、内部に負ったダメージまでは回復していないのだから。

8887: 斑鳩刹那 [×]
2020-06-18 17:49:22

>紅紅葉さん
「何を...言っているの?貴女がユーリと契約を結んで、どれだけの人が救われたか分かっているの?」
悲しげな表情を浮かべ、紅葉の手を握る。その手はあまりにも繊細だった。
「貴女が何で業を受けなきゃいけないの...紅葉ちゃんが受けていいのは、祝福だよ。業なんかじゃあない。沢山の人を幸せにしたのにふさわしいぐらいの、幸せだよ」

8888: 紅 紅葉 [×]
ID:3d63c5bb6 2020-06-18 17:52:58

         >斑鳩刹那さん、禁忌

「……だから刹…那……。貴女が………気に病む…………事……………はぁ………はぁ……。」

内部のダメージが回復していないにしても紅葉の様子は明らかにおかしい。
そして気付けば紅葉の顔色は見る見る内に真っ青になり、回復した肩関節部分の皮膚が徐々にどす黒く変色し始めていた。

(「まさかこれは………毒っ!?………そうか……あの時の……」)

そう、誘拐された際に男に刺された際、あの刃物には毒が塗られていた。
その毒が紅葉の身体を少しずつ蝕んでいるのだ。



8889: 禁忌 [×]
ID:3d63c5bb6 2020-06-18 18:00:25

     >紅 紅葉さん、斑鳩刹那さん

『喋るなマスターッ!』

鬼気迫る禁忌の怒声。
そして見る見る内に変色していく顔色と皮膚。
これはもう確定的だった。
紅紅葉は……毒に侵されている。

(『……何故、何故あの時に気付かなかったっ!!』)

そう、誘拐犯が刃物を振りかざしたあの時。
禁忌は気付く事が出来た筈。
その原因は………油断と慢心に他ならなかった。


8890: 禁忌 [×]
ID:3d63c5bb6 2020-06-18 18:19:19

     >紅 紅葉さん、斑鳩刹那さん

(『森羅万象を斬る能力なら、事態の打開は容易い。……だが、……っ。』)

禁忌を躊躇わせているもの。
それは紅葉自身の体内の問題。
病弱であった原因は取り除いたものの、紅葉の身体は一般的に見れば耐久力がかなり低い。
能力で怪我や毒は治せても、その能力自体が及ぼす力に紅葉の身体が耐えられるのか…、という心配だった。
既にマスターには何度か能力を使っている。
その為に度重なる能力の負荷が紅葉の身体に亀裂を入れていってしまっているのだ。

今度の能力の負荷。
それに紅葉の身体が果たして耐えられるのか。
それが禁忌を躊躇わせている原因だった。

8891: 斑鳩刹那 [×]
2020-06-18 18:22:17

>紅紅葉さん、禁忌さん
「紅葉ちゃん...ごめん!」
刹那は銃を取り出すと、二発続けて紅葉に撃ち込んだ。一発目は回復弾、二発目は痛覚を遮断する弾丸。
「多分これは...痛みを消すことしかできないけど...ないよりはましなはず...」
そう言って銃をしまい、顔を伏せる。
(うう…なかなかしんどいな)
魔力石で視界共有をした不快感に、黒魔法を使った代償の精神崩壊。自分自身をもカウントダウンが始まっているのは、誰にも気づかせまい。

8892: 紅 紅葉 [×]
ID:3d63c5bb6 2020-06-18 18:36:19

         >斑鳩刹那さん、禁忌

「………………………ハァ…………ハァ……………。せ…………つ………………な……………ハァ………………ハァ……。」

回復弾は撃ち込まれた。
それによりそれまでに毒に蝕まれた身体は幾らか回復するものの根本の毒が取り除かれていない為に焼け石に水である。

弱々しくなっていく呼吸と声。
このままだと本当に紅葉の命が危ない。
そう思わせる程の深刻な事態だった。

8893: 禁忌 [×]
ID:3d63c5bb6 2020-06-18 18:46:01

            >斑鳩刹那さん

『刹那っ!……汝……まさか、副作用のある魔法を使用したのかっ!?』

顔を伏せ、俯く刹那を見て嫌な予感を走らせる禁忌。
以前にも同じ事があった為にその予想はた易かった。

8894: 斑鳩刹那 [×]
2020-06-18 19:32:51

>禁忌さん
「大丈夫だよ。紅葉ちゃんにかけた魔法は、私次第ですぐに解ける。痛覚を麻痺させてしまうのはあまりよくないけど、魔法が紅葉ちゃんの体に悪さすることはないよ」
ふふっと笑う刹那。自分のことは気にしないで、と言外で語っていた。

8895: 紅 紅葉 [×]
ID:3d63c5bb6 2020-06-18 20:01:20

         >斑鳩刹那さん、禁忌

弱々しく刹那の手を握る紅葉。
だがその手はもう握っているというより触っているに等しい程にしか……力が残されて居なかった。
そして彼女の瞳から流れ出る一筋の雫……それは涙である。

「……………ごめ………ん…………な………………さ……………い…。」

それは何に対してなのか。
共にいる事が出来ない事。
先に逝ってしまう事。
あるいはその全てなのかもしれない。

8896: 斑鳩刹那 [×]
2020-06-18 20:08:01

>紅紅葉さん、禁忌さん
「紅葉ちゃん、何を言ってるの!」
弱っていく紅葉に回復弾を撃ち込む刹那。
「諦めないで!天笠先生は、絶対に来るから。それまで、絶対にあきらめないで」
そして禁忌に向きなおる。
「禁忌、紅葉ちゃんを...天笠先生がくるまでなんとか持たせて」
そして、禁忌にしか聞こえないように囁く。
「代償なら、私が払うから」

8897: 禁忌 [×]
ID:3d63c5bb6 2020-06-18 20:16:54

     >斑鳩刹那さん、紅 紅葉さん

『マスターッ!』

今にも死に絶えてしまいそうな紅葉を目の前にしてあらゆる理由は最早どうでも良かった。
マスターを救える可能性。
それに今は望みを託すしか無かった。

『……マスター。この一回だけで良い。頼む。耐えろっ!』

マスターの身体が耐え切る事を信じて禁忌は能力を使用する。

【森羅万象を斬る能力】



だが


目の前にあったのは



何も変わらない瀕死の紅葉の姿だった。

『………馬鹿……な………。』

何故、能力が適用されなかったのか。
単純である。
現在の紅葉の重症は全て死んだ誘拐犯の手によって加えられたものであるから。
……そう、既に誘拐犯は……『死んでいる』。

その為に森羅万象を斬る能力が今の紅葉には一切適用されない。
それはつまり……絶望を指し示していた。


8898: 斑鳩刹那 [×]
2020-06-18 20:24:18

>禁忌さん
「禁忌、私に魔力供給をして。出来るだけ多くね。もしかしたら、助けられるかもしれない」
刹那は不意に、そう提案した。
回復魔法はあくまでも軽い症状しか治せない。しかしそれは、「適量の魔力」を込めたときだ。なら、「大量の魔力」を使って回復魔法を使ったら。
一般的に魔力量と魔法の威力は比例する。それにかけるしかなかった。

8899: 禁忌 [×]
ID:3d63c5bb6 2020-06-18 20:31:21

     >斑鳩刹那さん、紅 紅葉さん

『良かろう。……刹那よ。今宵汝に供給する魔力は汝が一生を掛けて生み出す魔力よりも遥か上。決して意識を失うな。』

もう四の五の言っている場合では無い。

『……行くぞ刹那。』

刹那に供給され始める魔力。
その量は並の魔法使いでは到底制御仕切れない程の魔力である。


8900: 斑鳩刹那 [×]
2020-06-18 20:44:44

>禁忌さん
「ああいいとも、受けて立つよ!」
そういうや否や、体に大量の魔力が流される。もともと魔力障害―――魔力を失っても身動きができる代わり、魔力を大量摂取すると危険―――を抱えていた刹那にとって、最早死んでもおかしくないものだった。気が遠くなり、体が崩れ落ちそうになる。
(「そして思い出せ!貴女にとって本当に大切なモノが何かをっ!!」)
崩れそうな体を支えたのは、かつてユーリに叫ばれた言葉だった。姿勢を立て直し、いつぞやか怨霊を断ち切る練習をした時のように銃口を目的へと向けた。
「頼む...届いてくれ!」
銃口を紅葉に向け、引き金を引く。今まで使ったものとは比べ物にならないほどの勢いと魔力がこもった治癒の弾丸が、紅葉へと一直線に向かった。

8901: 紅 紅葉 [×]
ID:3d63c5bb6 2020-06-18 20:52:59

         >斑鳩刹那さん、禁忌

刹那より発射された弾丸は紅葉に命中し、次の瞬間には眩い光が紅葉を包み込む。
そして……光が収まるとそこには、顔色や皮膚が元の色に戻っている紅葉の姿があった。

間に合ったのか……それとも。

そこにはただ目を閉じて仰向けに倒れている紅葉。

果たして………刹那の弾丸は……間に合ったのか。

8902: 禁忌 [×]
ID:3d63c5bb6 2020-06-18 21:02:34

     >斑鳩刹那さん、紅 紅葉さん

『………マスター………。』

ピクリとも動かない紅葉。
意識を失っているだけなのか。
それとも………。

『我は認めんぞ。我の手が届かぬ処へマスターが逝くなどっ!』

ただただ、禁忌はマスターへ只管呼び掛けた。

8903: 斑鳩刹那 [×]
2020-06-18 21:12:24

>紅紅葉さん、禁忌さん
「紅葉ちゃん!紅葉ちゃん!」
銃を捨てて紅葉に駆け寄る。倒れた彼女の手を握り締めた。
「いやだよ!死なないで!ニシの研究室でした約束、忘れたの?『自分を大事にして』って約束、ちゃんと守ってくれないと」
手遅れだったなんて思いたくもない。ピクリとも動かない紅葉に叫び続けた。

8904: 紅 紅葉 [×]
ID:3d63c5bb6 2020-06-18 21:23:17

         >斑鳩刹那さん、禁忌

倒れた紅葉の手を握りしめる刹那。

と、その時だった。

刹那の手にほんの僅かに伝わる手の振動。
それは言うまでもない。

「………………………………刹……那…。」

僅かに瞼を開け、弱々しくも刹那の手を握り返す紅葉だった。
刹那の弾丸は………紙一重で間に合ったのだ。

8905: 禁忌 [×]
ID:3d63c5bb6 2020-06-18 21:28:40

      >紅紅葉さん、斑鳩刹那さん

弱々しく刹那の名前を呼ぶ聞き慣れた声。
それが誰のものかなど確認するまでもない。

『……全く……肝を冷やしたぞマスター……。』

正直生きた心地がしなかった。
だが、そんな事は今はどうでも良かった。
マスターが生きていた…それだけで充分なのだから。

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