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オリジナルキャラなりきりチャット
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582:
リーパー [×]
2021-05-02 14:36:24
>マリーシュカ( >579 )
お出迎えドーモ、マリーシュカ。
その辺りは安心しといてもらっていいぜ。そっちのとこでは一言、この屋敷でいう「 テストロル 」ってもんを出しただけなのと世界観的にも平凡な世界観だったってくらいの記憶しかねぇもんでな。人目に付いた付いてないの差異はあるが「 生まれたけど動かせなかった 」にグレーゾーンで分類されるんじゃねぇかって俺は考えてる。さっき言ったのはなんて言うか、だいぶ前のとこだから無いとは思うが後で俺のPFを断片的にでも見た事ある、みたいな人が出て来て問題にならねぇようにってモンだと思っておいてくれ。言葉足らずで悪いな。嗚呼、世界観に関してはこの屋敷のに惚れ込んでんだから昔のとこの持ち込みをするつもりはねぇよってのも伝えとくな。
そうだな、敵対的な態度…になるかは分からねぇが屋敷の環境に慣れるまでの間は警戒心は出るかも知れねぇ、とだけ。勿論ずっとそんな状態なんてのはねぇから、暫くの間だけ多めに見てやってくれ。後、テストロルの方で「 ナイフ 」ってワードも出してるが、屋敷まで持って来れてなくても其方の方で預かってる、でも構わねぇ。なにせ力がある方じゃねぇの自分でも分かってるから相棒がなきゃ抵抗する気にもなんねぇし、その辺りも上手く活用して貰って構わねぇよ。他の相性云々とか萎えそうな事とかも都度話せたらとは思ってるし、問題があれば言ってくれ。出来る限りお互いに不満がねぇように楽しませてもらうつもりだからさ。
俺じゃ決めかねてたし、どちらでも問題はねぇよ。ただ機会があったらレンブラントとも話しさせてくれっと嬉しいわ。なんだかんだ長くなって悪りぃな、そんな感じでよろしく頼む。
583:
プリケル [×]
2021-05-02 15:06:59
>マリーシュカ / ギンハ(>581)
でも、それだけ長く感じたから。
(彼の姿がよりはっきりこの目に映るように扉を大きく開くと九つもある毛並み豊かな尻尾が心なしか弾んでいるように思えて、しかしそのかんばせを見上げても浮かんでいる表情に喜色は窺えず、どことなく機嫌が良さそうに感じたのは気のせいだったのだろうかと思案しつつ短く相槌を打ち。と、不意に自身へ伸びてきた大きな掌に何事かと双眸を瞬かせた刹那、頭上に乗せられた感触に瞠目して。「……え、っと……」唇から零れ落ちるのはあからさまな動揺。これまでの人生に於いて、父はおろか母にすらこのように頭を撫でられた記憶は無く、ならば他人など言わずもがな。故にどのような反応をするのが正しいのかまるで考えが及ばぬまま、しかし拒絶することもなくただ静かに受け入れていく。「うん、なんとか。このお屋敷の枕、私が家で使ってたものよりも頭に合ってるみたい」戸惑いの渦中にある己に投げ掛けられた気遣いに目を泳がせてしまいながら、一先ず彼を安心させようと頷いてみせて。ふう、と深呼吸をして乱れた心を落ち着かせては意識して表情を整えた後、素直な欲求を告げる。「ねえ、ギンハ様。私、このお屋敷の中を見て回りたいの。ずっと部屋の中に居るのも悪くないんだけど、ちょっと飽きてきちゃって」無論、先日受けた忠告は承知の上だ。だが、記憶が確かならあの時は" 独りで部屋を出ないように "と言われた筈。ならば独りじゃなければ許されるのではないかと淡い期待を胸に秘め、ちらりと彼の容貌を窺い。)
584:
ガートルード [×]
2021-05-02 18:49:03
【>580】マリーシュカ
ふふ、ありがとう…じゃあ後程、落ち着いた頃に加筆したものを出させてもらうわね。不束者だけどどうかよろしく。…そうそう、実は私も少し現場から離れていたから今回はリハビリも兼ねての参加なんだけど…どうかお手柔らかに、ね? …じゃ、袖幕の会話はこの辺で。また何かあったら遠慮なく声掛けてやってね。
*****
( 扉越しの問いに返ってきたのは全く聞き慣れない女性の声で、貴女の名乗る『マリーシュカ』という名前にも全く心当たりはなく。しかし職業柄、声から知れる人柄というものを意識することがあるせいか、そののんびりとしていながら甘く妖艶な響きから相手は天性のファム・ファタールの素質を備えている、という妙な確信と共に何故か急に背筋がぞくりとし。──いや、相手は女性だ。それに今、この妙な状況の種明かしをするとも言った。誰が頼んだのかは知らないがきっとただの悪戯に巻き込まれた仕掛人だ、何も、何も恐がることはない、と再度ドアノブに手を掛けようとした所で貴女の口から飛び出した単語のひとつが引っかかる。魔界、とは? 何かの比喩だろうか? それとも単に『少し不思議な人』なのだろうか?…等と少々混乱しつつ、それでも『危害は加えない』という言葉を信じて恐る恐るドアを開ける。香水とは違う薔薇の生花の芳しい香りを身に纏い、それこそ『妖艶』という言葉を人の形にしたような美女が、そこにいた。その妖しく輝くアメジストの瞳に、一度も日の光に晒されたことのなさそうな艶肌に、月の輝きを撚ったような絹髪に、恐らく並大抵の男性であればコロリと落ちてしまいそうなその柔らかな微笑みに視線を奪われ、思わず数秒の間ドアノブに手を掛けたまま放心した後はっと我に返ると若干恥ずかしそうに、「ええと…初めまして? ミス・マリーシュカ。私はガート…違った、ジェネヴィーヴ。ええ、ご存知なくても大丈夫、ただの冴えない悪役女優よ。よろしくね」未だ戸惑いや緊張こそあるが先程までの警戒は幾分緩んだ様子で自己紹介すると「どうぞ」と貴女を部屋の中へと促し、自らはベッドの縁に腰掛けながらなんの気なしにこの度の件について尋ねる。)
…ところで私、よくわからないままこのお部屋にお邪魔してたみたいだけど、ここは何処? 早速だけどこの悪戯企画の種明かしとやらをお願いできるかしら?
585:
マリーシュカ/レナード [×]
2021-05-02 20:25:09
>リーパー(>582)
お返事と補足をありがとう、リーパー。そういう事なら安心ね、予防線を張ってくれてありがとう。
ええそうね、お屋敷に来たばかりの頃はやむを得ないと思うわ。ナイフについてのお考えもしっかりと伝わったわ、初回交流の中で少しだけ利用させて頂くわね。
ひとつ此方からも気懸りなことがあるのだけれど、レナードやレンブラントは性格上ある程度の確定描写をしてしまう時があると思うの。ご承知おき頂いたうえで、気になった時は教えて頂戴ね…私達も貴方とのご縁を大切に育んでいきたいと思っているから。
では、レナードを呼んでくるわね。あまり愛想の良い子ではないから、絡みにくければいつでもお声掛けしてね。それでは、良い夜を。
***
(コツリコツリと上等な革靴の跫音が、月明りと蝋燭のみで照らされた仄暗い廊下に反響する。まさに今しがた〝 ディナー 〟を終えたばかりで、食事中に口角や喉元を濡らした獲物の血液は綺麗に拭き取ってはいるものの、大量の血液を摂取した身体からはほんの僅かに赤い鉄が香り立ち、鼻のよい相手には勘付かれてしまうだろうか。ふとキィキィ鳴きながらコウモリの姿をした使い魔が耳元に寄ったかと思えば、何と先ほど来たばかりの新入りがいると言う。ともあれ今は満腹、次の食事については当面の間考える必要はないため「 今は興味ない。 」と使い魔の報告を一蹴し。しかし一際大きな鳴き声が響いた後、一定のリズムで響いていた跫音はピタリと止む――何故ならば、今まさにすぐ隣にある扉が件の新入りの部屋であると使い魔に耳打ちされた為で。興味がないと言い放ったものの扉一枚隔てた向こうにまだ見ぬ獲物があると思えば、運命的な手軽さに気持ちは傾き「 …〝さっき〟の部屋を片付けて来い 」と使い魔に対して人払いを済ませた後、神経質なノックを3度。返ってきた人の声に意識はあるのだと確信したが、さらに数秒待っても開かれる気配のない扉を睨みつけ小さく溜息を吐き、白すぎる片手を開いて扉へかざせば独りでに扉は開いてゆき「 獲物の捕獲は使い魔の仕事だけど? 」と問い掛けに対する返答を不機嫌そうな調子で返し。待たされたことが御不満の様子で、招かれる前に不躾にも一歩二歩と部屋へ立ち入り「 ――他の奴の気配がない。正真正銘の新入りってわけだ 」血の匂いを仄かにまといながら部屋をぐるりと見回して最後にベッドの上の貴方へと視線を注ぎ、そこでポケットの向こうから僅かに香る鉄の匂いに刃物の存在を感知すれば露骨に呆れたように先ほどより大きく嘆息して「 お前を拉致した使い魔は寝惚けてたみたいだね。本来それは屋敷に持ち込めない筈の物だ 」怪物の身で人間界の刃物を怖がる道理はなく禁止されている玩具程度の認識で、手のひらを上にして貴方へと手を伸ばし「 抜きなよ 」挑発紛いに指先をクイと曲げて)
586:
ギンハ [×]
2021-05-02 20:45:51
>プリケル(>583)
――?どうした、ヒトにとって不自然な動作ではないであろう?
(今まで幾人もの幼い獲物と関わっていくうえで知ったことだが、人間界の親は子を褒める時にこうして頭を撫でる慣習があるらしい。それに則り拉致されてきた獲物にも同様に振る舞えば、そのほとんどは喜んでいた筈。経験則と違う貴女の反応に怪訝そうな目を向けながら手を引っ込め、体調を気遣う言葉に貴女が頷くのを見れば「 そうか。息災で何よりだ 」と、今夜貴女に会いに来た目的を果たせた事にこちらも浅く頷いて。そうして、よもや貴女からお願いをされるとは予測していなかったがゆえに屋敷散策の打診に対して一度だけ瞬きを返し、舞っていた尻尾の動きも止まり。数秒黙しながら脳内を巡るのは、貴女が忠告を厳守していること・この部屋に他の怪物の気配がないということは、現時点での貴女にとって頼れる存在は自分だけということを意味するのだという捕食者には不似合いの解釈で。しかしこそばゆいような感覚に内心では少しの高揚を覚え、ご多分に漏れず表情には出さないまま尻尾の小躍りで上機嫌を演出しつつ咳払いをして「 ……飽いてしまったのであれば仕方あるまい。良かろう、但しふたつ条件がある。其の一、部屋に戻ってくるまでは何があろうと吾の手を離さぬこと。 」眉間のしわこそ掻き消えたものの、柔和とは程遠いキリリとした表情のまま「 其の二。後日、そちのにおいを満足のいくまで嗅がせること。 」高潔と誇りを絵に描いたような凛とした佇まいにはあまりにアンバランスでマニアックな二つ目の条件を臆面もなく告げた後「 約束を守れるのならば、吾が手を取るがよい 」白く筋張った手をエスコートの為に貴女へと伸ばして。)
587:
マリーシュカ [×]
2021-05-02 21:22:45
>ガートルード(>584)
あら、まあ――――使い魔(あのこ)の言っていた通り、とっても綺麗な子。
(開かれた扉の向こうに、芯のある透き通るような声から容易に想像できる容姿端麗な獲物の姿を認めれば一層微笑みを深め、お上品にはしゃぐように白く華奢な手を口の前でそうっと張り合わせて。傍から見れば同年代たる貴女のことを〝 子 〟と呼ぶのは、人間の世界でカメラが発明されるずっとずっと前から生き続けているヴァンパイアの癖で。少しの間だけ惚けていたような貴女の様子に愛おしげに〝 ふふ、 〟と吐息だけの笑いを零した後「 黒薔薇のお屋敷へようこそ、……ジェネヴィーヴ?お名前がふたつあるのかしら 」両手を最初の位置へ戻しながら、紡がれかけたもうひとつの名前を気にするように微笑んだまま僅かに首を傾げると、廊下から差し込む月光に反射する金髪が一房ハラリと流れ「 ミスもミセスも必要ないわ。此方こそ、どうぞよろしくね 」挨拶を済ませた後、貴女が部屋に招き入れてくれたことに嬉しそうに目を細めて歩を進め、ベッドの対面に位置する一人掛けのソファに腰を下ろし。貴女のお仕事が女優だと知った今、幾度か繰り返された〝企画〟の言葉に内心で納得しながら膝の上で軽く両手を重ね合わせ「 種明かしの手始めなのだけれど、貴女が今ここにいるのは企画でもお芝居でもないの。私達は貴女からお仕事を取り上げてしまったわ――本当にごめんなさい 」これまでに関わりを持った獲物から窺い知る限り、人間界での女優というのは限られたものしか成りえぬ輝かしく華やかな職業らしい。きっと貴女もそのお仕事に誇りを持っているのだろうと推測したらしく、心苦しそうに眉を寄せ顎を引くように薄く俯いて「 黒薔薇のお屋敷はね、貴女が居た世界とは何もかもが違う場所なの。永遠に夜は明けず、決して出る事は出来ないわ。――貴女は帰れないの。 」柔らかな指先に少しだけ力がこもり、黒いドレスにわずかなしわを刻む。何度伝えても慣れる事のない感覚に辛そうな表情を少し深めてから顔を上げ「 私の事を信じられなくてもいいの。ただ、絶対に独りでこの部屋を出ないで頂戴 」人当たりの良い柔らかな表情は真剣そのものに染め上げられ、半ば請うような調子で忠告を告げて)
588:
プリケル [×]
2021-05-03 06:42:06
>ギンハ(>586)
て、手を繋ぐの?
(一度は鎮まったかと思えた尻尾は数瞬の後に再び踊り出し、その間に果たして如何なる心境の変化があったのかは知る由もないが、目の前の神獣は顔よりもその尾などに感情が表れているのかもしれないなどと推察を図っていれば沈黙を打ち破った彼の承諾を示す言葉にほっと胸を撫で下ろしたのも束の間。提示された条件、その一つ目の内容に思わず繕いきれない驚愕の言葉が口を衝いて、視線は無意識に彼の白い手指に向き。つい先程自身の頭を撫でた掌と自らのそれが重なるという事実に否応なく湧き上がってくるのは紛うことなき羞恥心であり、けれどその事実を受け止めきれぬ間に追い討ちをかけるようにして告げられた二つ目の条件、凛々しい佇まいとは似ても似つかぬ響きに数度瞬いて。「……匂い?私の?」発言の意図が全く汲み取れず、これまで特に意識していなかったがそんなに気になるのだろうかと顔を傾けて己の肩口を嗅ぐけれども鼻腔を擽るのは昨夜使ったシャンプーの香りで。「どうして嗅ぎたいの?」正直なところ、絵のモデルとして以外で他者からこれほどまでに関心を持たれた覚えはなく、故に戸惑いも大きいのだがこの屋敷に居る筈の他の怪物を知らない今の自分にとっては彼の言葉こそ全てであり、疑問は尽きないものの羞恥心と無聊を天秤に掛けて出た答えは一つ、差し伸べられた手におずおずと五つの指先を乗せることで自らの意思を示し。)
589:
リーパー [×]
2021-05-03 11:09:54
>マリーシュカ / レナード( >585 )
いや、俺の方こそ初めに随分と言葉足らずになってて悪かったな。
自分で言うのもなんだが、かなり絆されやすい方ではある。心開くまでの時間に多少なりとも差があるかも知れねぇが直ぐに慣れるだろうよ。
ああ、把握した。まあ、俺自身こんな性格だ。確定描写に関してもガチガチに動きが固定されなきゃさして気にしねぇ。俺も描写の末は兎も角、描写中には確定表現入れるかも知れねぇし、気になった時は言うかお互い様って事にしとこうぜ。
愛想に関しちゃ人の事言えた義理じゃねぇぶん言葉足らずの事があるかも知れねぇが折角の逢瀬、楽しませてもらうぜ。嗚呼、こっちに関しては何も無ければ返信不要だ。これから宜しく頼む。
○●○●○●
( 室内へとノック音が響いて暫く。時間的には数秒ほどであろうが、緊張故だろう体感的にはもっと長く感じてしまう。開かれた扉の前に立っていた主から馴染みのある香り──鉄錆に似た何処か鼻につく匂いを感じとればあからさまに眉根を顰め。彼が何故不機嫌そうな様相なのか、そんな事分かる筈もなく、微かに残る血生臭さを纏う彼の動向を見逃さないように瞬きは最低限にじっと見詰め。獲物、捕獲、使い魔──目が覚めていきなり見知らぬ天井を見ていた事でさえ理解が出来ていないのに、余計に事態が分からなくなるワードばかりが聞こえてくる。あの時部屋に居たのは俺だけの筈で……いや、待て使い魔?──なんて何度も同じ所を巡る思考で頭はパンク寸前で。「 バレてんのにハイそうですかー、ッて取り出す程バカじゃねぇんだよ 」此処が見知った自宅であればナイフを一本くらい奪われたところで予備の場所まで全て把握しているが、今現在自分がいる場所が何処なのかも分からなければ、自分の手に届く範囲内に刃物を入手できる場所があるかどうかも分からない。ならば下手に動いて盗られるような事をしない方がいいのではないか──だってこれは仕事道具で相棒で、時間を潰す為の遊び道具にもなってくれる物なのだから。挑発するような動作をする彼に顔を顰め、今にも飛び掛かりたい気持ちをぐっと抑えつつ、降参だとでも言うように軽く両手を上げ。「 ──んで、色々聞きたいコトはあんだけど、取り敢えず此処は何処でアンタは誰?……ッと、嗚呼俺から名乗るべき? 」ベッドの上へと胡座をかいた状態で座り直すのは、現状抵抗する意思がない事の現れで。手は左右の指を組み合わせた状態で前に投げて )
590:
ギンハ [×]
2021-05-03 14:56:57
>プリケル(>588)
左様。この屋敷には吾と異なり意思疎通すらできぬバケモノも存在しておる。吾が傍に居れば守ってやれるが、万が一手が届かねば間に合わぬかもしれぬだろう?
(手を繋ぐ、ただそれだけの行為に戸惑うということは、あまり他者とのスキンシップに慣れていないという事か――そんな憶測がもし正しければ彼女は自分がより嗜好する無垢な獲物に近いことを指し、ならば尚の事つまらない理由で貴女を失う訳にはいかない。部屋の外で九尾の手を離せばどんなリスクがあるのかを事前に説明したうえで「 気分の高揚に任せて走って行かれては危険だからのう 」と、うっかり貴女を子ども扱いするような主旨の言葉を吐きつつじっと貴女を見下ろして。二つめの条件に関する質問には怪訝そうに顔を斜めに僅かに傾け「 異なことを。嗅ぎたいからに決まっておろう 」決して取り繕う事のない堂々とした調子で臆面もなく言い切って。無論怪物には人知を超えた力があるのだから、匂いなど無理やりに抑え込んでいくらでも堪能できようというもの。しかしそれをしないのは、捕食者とて獲物の尊厳を出来るだけ尊重すべきという高潔な矜持と、合意を得ぬまま事に及んで貴女に嫌われたくないがためで。自分よりも小さな手が重なれば、その体温と大人になりきらぬ少女の肌の柔らかさを味わうようにきゅっと握り締めて「 今宵の契約は成立のようだ 」と後日に待ち受けるご褒美に心躍らせながら今度こそ痩せた頬にわずかな笑気が浮かび。そっと手を引くようにして廊下に出れば、独りでに閉まってゆく扉を背後にゆっくりと歩を進め「 花と水、どちらを見たい? 」今夜の目的地を決めるため、歩きながらも隣の貴女を見下ろしつつ問い掛けて)
591:
レナード [×]
2021-05-03 15:15:55
>リーパー(>589)
(差し出していた手にナイフが渡る気配は終ぞ感じられず、自分の想い通りに事が運ばなければ気分を害する気性の怪物はより睨むような目つきを鋭くして「 その耳は飾りなの?抜け、って言ったんだけど 」刺々しい物言いの中に確かな苛立ちを隠さず、自身の纏う空気が比喩ではなく張り詰めていくのは不可視の魔力による凶暴な力が今にも貴方に襲い掛からんと周囲を渦巻いているからで「 俺に無理やり奪われたらお前のプライドが傷付くだろ? 」フン、と鼻で笑うようなニュアンスを付け足しながらも紅い双眸は一切笑っておらず、脅し紛いの発言が冗談でも何でもないことを表現しており。続いた問い掛けにはまず溜息を落として「 当然でしょ。俺とお前では立場が違うんだから 」と威丈高な態度は一貫したままベッドの斜め前に位置する壁に寄りかかって腕を組み、礼を尽くされて当然とばかりに貴方が名乗るまでは自分の名も明かさぬつもりで。指先で上腕あたりをトン、トンと弾きながら「 面倒な説明は嫌いなんだ。詳しい事は他の奴から聞いてよ 」と案内役には完全に不向きな前置きの後「 此処は黒薔薇の屋敷で、人間の世界じゃない。お前は元居た場所に絶対に帰れないし、いつか屋敷の住人に喰われるために選ばれて来た。 」伝え方を選ばずシンプルに淡々と、この屋敷での生活における重要な要点を並べる。それが貴方にとってどんなに荒唐無稽で受け入れがたい事実であっても、それを慮ることに労を尽くさない怪物は退屈そうに眉を寄せながら目を閉じて「 命が惜しいなら独りで部屋を出ない事。……分かった? 」後日、他の怪物から――特に幼馴染である女のヴァンパイアから小言を言われるのは面白くない。ゆえに一方的に伝えて終わりではなく、理解度の確認と質問の有無を問うつもりで語尾を上げながら瞼を上げ、相変わらずの不愛想な目つきで貴方を見つめて)
592:
執事長 [×]
2021-05-03 15:18:02
>のんびりペースで募集中[ 常連様・ご新規様・ご相談のみ等々、大歓迎でございます! ]
※半年ほどなりきりから離れておりましたのでリハビリしながらとなりますが、それでもよろしければお相手頂けますと幸いです。なおトピック冒頭に記載がある通り、以降は伽羅口調でお返事をさせていただきますので、ご承知おきの程 宜しくお願い致します。
※無登録でのお試し、PF提出も常時受付中です!
▼ 提供一覧 ▼
【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters】
▼ PF作成はこちら ▼
【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/welcome】
▼ 世界観・ルール ▼
【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/world】
▼ 大切な" お食事 "のメニュー ▼
◆ルシアン(>>19)
◆ザカリー・アーバーン(>>93)
◆レオ(>>147)
◆ニール・グレイ(>>244)
◆シャラメ(>>395)
◇ミネルヴァ(>>489)
◆プリケル(>>559)
▼ 宝箱(https://www.saychat.jp/bbs/thread/646097/) ▼
593:
執事長 [×]
2021-05-03 16:05:46
※一部修正があったため下げにて再掲
>のんびりペースで募集中[ 常連様・ご新規様・ご相談のみ等々、大歓迎でございます! ]
※半年ほどなりきりから離れておりましたのでリハビリしながらとなりますが、それでもよろしければお相手頂けますと幸いです。なおトピック冒頭に記載がある通り、以降は伽羅口調でお返事をさせていただきますので、ご承知おきの程 宜しくお願い致します。
※無登録でのお試し、PF提出も常時受付中です!
▼ 提供一覧 ▼
【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters】
▼ PF作成はこちら ▼
【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/welcome】
▼ 世界観・ルール ▼
【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/world】
▼ 大切な" お食事 "のメニュー ▼
◆ルシアン(>>19)
◆ザカリー・アーバーン(>>93)
◆レオ(>>147)
◆ニール・グレイ(>>244)
◆シャラメ(>>395)
◇ミネルヴァ(>>489)
◇プリケル(>>559)
▼ 宝箱(https://www.saychat.jp/bbs/thread/646097/) ▼
594:
プリケル [×]
2021-05-03 18:16:14
>ギンハ(>590)
……守ってくれるんだ、私のこと。
(彼からしてみれば何気なく口にした言葉かもしれないが己にはそれが深く胸に染み渡っていき、其処にどのような意図が隠されていようと未知の体験ばかりを齎してくれる神獣に感謝の念を抱きつつ、一方で心の隅には実の父に言われてみたかったという願望も密かに潜み。しかし相次いで耳朶に触れた声には露骨に眉間に皺を寄せてしまい、「そんなことするわけないでしょ、ちっちゃい子どもじゃないんだから」異形である彼が一体幾つ年を重ねているのかは知る由もないが、それにしても幼児扱いされるのは思春期真っ盛りの少女には不服でしかなく。ともあれ説明自体には納得出来たので握り締められる手のひんやりした感触に少々狼狽えながらも恐る恐る握り返してはみたものの、匂いについてだけはどうにも得心が行かず緩く首を傾げるけれどそのかんばせに浮かんだ微笑の前ではそんなことは瑣末な疑問だとそれ以上追及することはなく。そして、引かれるがまま彼の隣に並んで廊下へと歩を進めながら「うーん、そうだなあ……強いて言うなら水、かな」実のところ見て回れるのであればどちらでも良かったのだが、そのような答えでは彼を困らせてしまうやもと懸念してはより関心の強い方を逡巡混じりに告げて。)
595:
匿名さん [×]
2021-05-03 22:01:14
指名:クォーヴ様、ラザロ様、キルステン様の中からどなたかを
希望ルート:全ルート可能
名前:アヴァロン
性別:男
年齢:30歳
職業:王国騎士団長
性格:誇り高く勇敢で情熱的な男。エネルギッシュで、立ち振る舞いも堂々としている。少しばかり頑固者。正直者であり、嘘を吐くのが絶望的に下手。心身共に強く逞しく、正しく"漢"そのものと言った印象だが意外にも子供や動植物を愛し、人並み外れて涙もろい。恋愛においては正々堂々真っ向勝負の姿勢、駆け引きは出来ないのでしない。
容姿:身長187cmと長身且つ、騎士らしく鍛え上げられた体つき。アッシュブロンドの髪を後ろに撫でつけたオールバックヘア。精悍な顔立ちに太く凛々しい吊り眉が特徴的で、力強くも温かい光を湛えた垂れ目。瞳の色は澄んだエメラルドグリーン。何事もすぐ顔に出る。普段は騎士の甲冑に身を包んでいるが、部屋着は白いブラウスに黒いスラックスと、焦げ茶色のブーツ。
備考:生まれて間も無く両親と死別し、城下町の教会に併設されていた孤児院で育った過去をもつ。物心ついた時から騎士に憧れを抱き、直向きな努力の末にその夢を叶える。騎士団長となるまでの経緯を知らない人間からはエリートであると思われがちだが実際に歩んだ道のりは泥臭く、生まれ持っての才能と言う点では背丈を除いて全く以って平凡であった為、努力に次ぐ努力によって上り詰めた。その為後輩育成にはどうしても熱が入ってしまうらしい。ちなみに孤児院では家事全般が当番制だったこともあり、一般に家事とされるものについてはそつなくこなす。騎士団内では“男も惚れる”と密かに囁かれる低音域の声をもつ。日記をつけるのが日課。じゃがいもが大好物。
ロルテスト:(遠征先の宿舎に一通の手紙が届いた。手渡しに来た部下の話によれば、差出人の署名は見当たらず、何でも風変わりな黒薔薇の封蝋で閉じられているのだと言う。はて、一体何処から届いたのか。月明かりの差し込む窓辺に立ち、漸くその手紙を開封したのは既に夜も更ける頃。そっと封を解く瞬間、何故だか胸騒ぎがして俄かに体が熱くなるのを感じた。そして、如何やら招待状と思しきその文面を目にした時、無意識の内にきゅっと真横に結ばれていた唇が解ける。「…悪戯か?」と、そんな言葉を漏らさずにはいられなかった。差出人は勿論、内容にも一切の心当たりが無い。如何したものかと顔を顰めながら一先ず律儀に招待状を封筒の中へ戻そうとしたその刹那、視界が暗転しぐらりと体が揺れて―――それから、どのくらいの時間が経ったのか。水の底からゆっくりと浮き上がるような覚醒を齎したのは、部屋の扉をノックする乾いた音。反射的にベッドの上に横たわっていた体を起こしたが、全身に纏わりつく気怠さに堪らず深く眉間に皺を寄せる。よもや貧血でも起こして気を失ったのではあるまいな、と未だ靄が掛かったように不安定な意識の中で思案しつつ、てっきり何かが倒れる大きな音を心配して部下が様子を見に来たものと判断したのか「ああ、すまない、何とも無い――」と、短い返事を寄越して)
夜分遅くに失礼する!日中に改めるべきかと悩んだが、思い立てばすぐに行動へ移さなければ気が済まない性質でな。諸々の返信を書き置くことが許可されているようなので、こうして訪ねた次第だ。口調はこれで構わなかっただろうか、僅かでも雰囲気が伝われば良いのだが。…む、いかん!話し過ぎる前に本題に入らなければ。単刀直入に、この物語への参加を希望したい!無論相性をはじめ諸々の都合がある事は承知している。所定の様式に私に関する事項を認めて持参した、手の空いた時に目を通して頂ければ幸いだ。残念ながら相性の面に不一致があれば、潔く去ると約束しよう!また、指名に関してだが、食の嗜好を踏まえて選んだ。とは言え、皆魅力的で絞り難いと言うのが本音だ。もし、貴殿が私に会わせたいと言う者が居れば是非お目に掛かりたい。
結局話し過ぎてしまったな、すまない。まずは参加の可否について、貴殿の返答を待たせて頂こう。では!
596:
ギンハ [×]
2021-05-04 01:56:07
>プリケル(>594)
――水か!そうかそうか。
(突如として発した音は大声とまではいかないものの、間違いなく貴女と出会ってから一番のボリュームで。花ではなく水を選んでくれた事に声で喜色を示すほど思い入れがあるらしく、背後では複数の尾がゆらゆらとご機嫌に揺れ「 よい選択だのう、プリケル。今宵この屋敷で最も幸運な人間はそちであろうな 」まるで何かを待ち望んでいた時が来たかのように、目を閉じ頷きながらひとしきり満足げに頷いた後に瞼を上げた双眸は、年甲斐もなく高揚感にわずかな煌めきを宿していて「 実はこの頃、吾の庭園の手入れが完了したところでな。これまでにない大掛かりな風流を新たに取り入れたのだが、情緒の分からぬ死神や獅子頭は吾の招待に応えなんだ。 」袂から取り出した扇子をいつもより少し荒々しくバサリと開き、しかめっ面を半分隠すように口許へ添えて。比較的交友関係の広いわけではない九尾の数少ない友人を話に挙げながら、不満たっぷりにかぶりを振り。気分を落ち着かせるためか一度深く吐息して、前方を向いたまま横目でちろりと貴女を見遣り「 ……嬉しいのだ。ようやく誰かに吾の傑作を披露できると思うとな 」これまでにないほど穏やかな声色で噛み締めるように告げた後「 時に、そちは水を恐れたことはあるか? 」扇子で緩やかに喉元を扇ぎながらひとつ問い掛けて)
597:
マリーシュカ [×]
2021-05-04 02:20:45
>アヴァロン(>595)
こんばんわ。――うふふ、貴方がとってもエネルギッシュな男性(ひと)だということは十二分に伝わったわ。黒薔薇の屋敷へようこそ、アヴァロン。歓迎するわ。今夜は私が案内役なの、どうぞよろしくね。
そう、貴方は名のある騎士様なのね。懸命な努力に裏打ちされた生き様と、まっすぐで情熱的な人柄がとても素敵…貴方のような方に愛されたい人はきっとたくさん居るのでしょうね。私も機会があれば貴方とお話してみたいわ。
念のため、ふたつほど確認していいかしら。まず希望ルートについてだけれど、全てのルートに同列でご興味があると理解して差し支えないかしら?もし、わずかでも優先順位や興味の強弱があるのならご参考までに教えて頂けたたら嬉しいわ。続いて、ロルテストにおける貴方の服装について文中で明確な記載が無かったのだけれど、回想は宿舎での一幕=貴方は部屋着で攫われてきた、という認識で相違ないかしら。
そうそう、ご丁寧に怪物たちの食嗜好に関する設定を記載してくれてありがとう。相性に関しては現時点で不安はないけれど、交流を深めるうえで何かあればお互いに伝えることにしましょう。
さて、それじゃあ初回のご指名を決めましょうか。まずは3名の候補を挙げていただいてありがとう、とても嬉しいわ。こちらから提示する案としては以下の2通りなのだけれど、お好きなものを選んで頂けるかしら?
>Ⅰ.初回指名クォーヴ、ルートは未確定で物語のプロローグを紡ぐ。初回では捕食されず物語が続く。
>Ⅱ.初回指名ラザロ or キルステン、ルートは捕食、エンド達成を目途に腹ペコの怪物と邂逅する。
この世界はマルチエンド式だから、捕食エンドを達成しても貴方が望む限り記憶と時間を戻せるの。その点は安心して頂戴。勿論、この2案以外にも初回のご希望があれば是非聞かせて頂戴ね。それじゃあ、お返事お待ちしているわ。
598:
アヴァロン [×]
2021-05-04 09:32:21
>マリーシュカ (>597)
そうか、貴殿がこの屋敷の案内役か。まずは歓迎の挨拶に加え、諸々の丁寧なご対応に感謝する!私はもう若くないが、未知なる黒薔薇の屋敷を前にして湧き立つような気持ちに満ち満ちている。少年時代を思い出すな!貴殿ともいずれまた会い見えることになるだろう、その時が楽しみだ。
さて、情報の不足している点については以下補足とさせてもらいたい。手間を取らせてすまなかった。
まず一点目、希望ルートに関してたが貴殿の言う通り全ルートにほぼ同列の興味がある。しかしながら、貴殿ら怪物がそうであるように、私と言う人間の信条や行動指針を踏まえ達成難易度と言う点では順位がつく。物語の運びにより全てのルートに可能性があるが、選ばれ易さとしてやはり捕食ルートが最上位になるのではないだろうか。よって、まずは捕食エンドを初期目標にしようと思う!そうした上で物語の進行中に別エンドの可能性が濃くなる局面があればそちらへ進む事も可、とこういった具合だ。
二点目、こちらも貴殿の認識に間違いは無い。数日間に及ぶ遠征先への移動を終え、ようやっと宿舎でまともに体を休めることが叶った夜だと記憶している。服装としては部屋着、加えてあの後は日記をつけてもう休む予定だったのでな。平素は邪魔にならぬよう後ろに撫で付けている髪も下ろしていた。蛇足やも知れないが!ともあれ、疲れた体と寛いだ格好と言った風に認識してくれ。
これで返答になっているだろうか。もしまだ聞き足りないことがあれば遠慮無く聞いて欲しい!
最後に、提示して頂いた案に関してだが、
>Ⅰ.初回指名クォーヴ、ルートは未確定で物語のプロローグを紡ぐ。初回では捕食されず物語が続く。
今回はこちらを選択させて頂こう。いくら怪物が相手であるとは言え、そう簡単に捕食されてしまっては騎士の名折れだからな。まずは黒薔薇の屋敷がどう言った場所であるか、そこに住まう者達がどのように暮らしているか、知識を得て受け止めてゆく暇を頂ければ幸いだ。
長くなってしまったな!最後まで読んでくれたこと、改めて感謝しよう!急ぎはしない。物語の幕が上がるその時を、ここで楽しみに待っているぞ。
599:
マリーシュカ/クォーヴ [×]
2021-05-04 17:57:40
>アヴァロン(>598)
こちらこそ、ご丁寧なお返事ありがとう。確認点についても、概ね私達の想定と相違ないようで安心したわ。貴方は少なくとも指名候補に挙げていただいていた怪物たちの好物に当てはまっているし、彼らの捕食エンド達成難易度も決して高くはないから、貴方が拒まなければ基本的に捕食ルートに舵が向く可能性が高いと思うの。捕食される運命を受け入れない場合、それをどのように回避するかで他のルートへ分岐していくんじゃないかしら。――要するに、ルートを決めるのは私達ではなく貴方という事ね。これは覚えておいていただけたらとっても嬉しいわ。
さて、初回のご指名を決めて頂いてありがとう。貴方のお考え、よく分かったわ。それでは早速クォーヴにお迎えへ上がらせるわね。案内役は一度下がらせて頂くけれど、分からないことやご相談があれば都度いつでも声を掛けて頂戴。
それではアヴァロン、お屋敷での初夜を一緒に楽しみましょうね。
***
(月光に透けるビニールに似たバリアに包まれた温室の一角で、甲斐甲斐しく草花の世話をしている最中。死を司る怪物が生を育むなど他者から見れば皮肉そのものかもしれないが、瑞々しく青い葉を茂らせる植物に囲まれても不思議と釣り合いの取れる穏やかな怪物のもとへ、カラスの姿をした使い魔が羽ばたいてゆく。煙のようなコートに隠された細い肩を宿り木に、主人の耳元でカァと一声鳴けば死神の表情は愉悦に綻び「 ――そう、新入りが。 」白く長い指先で労うように使い魔の喉を撫ぜた後「 なら、歓迎の印にプレゼントを贈ろうか 」全てを察した使い魔はもう一度だけ鳴いて自らの仕事に戻るべく飛び去って行き。死神は丁度すぐ傍にあったテーブルヤシの綺麗な鉢植えを抱えると、次の瞬間には月光に溶かされるようにして消え失せ――次に現れたのは貴方の部屋の前。片手に鉢を、空いている方でノックをすれば、貴方の反応から警戒心や敵意を向けられていない事に物珍しさを感じながら未だ事態が理解できていないようだと当たりを付け「 ごめんね、起こしてしまったかな。どうぞそのまま寝ていて、長旅で疲れているでしょう? 」人当たりの良い落ち着いた喋り口調は生来のもので、拒まれるサインがないのを良いことにこちらからカチャリとゆっくり扉を開け「 失礼――ご機嫌はいかがかな。僕はクォーヴ、このお屋敷の住人だよ。どうぞ、以後お見知りおきを。 」一歩、部屋へ立ち入れば柔和な微笑みと共に空いた手を胸へと添えて軽く一礼を。人間界では自然に存在する事のないちぐはぐの双眸や素材不明の黒煙のようなコートには敢えて言及することなく、あくまで害意は見せずに紳士的な態度を保ったままベッドの対面に位置する一人掛けのソファへと腰を下ろして。鉢は脇に抱えたまま、何かの思惑を有する双眸でじぃっと貴方を見つめるも口許は柔らかい弧を描いたままで「 君はとても凛々しいね…きっとすぐに人気者になっちゃうだろうなあ 」貴方にとっては要領を得ないであろう言葉、しかし屋敷に住まう怪物達は満場一致で頷く言葉だろう。選ばれた獲物の中でもより上質と見受けられる貴方に誰よりも早く会えたという幸運に心を弾ませるように微笑みを深めて)
600:
執事長 [×]
2021-05-04 18:02:48
>常連様・ご新規様問わず、のんびりペースで募集中[ 今夜の案内役:ユギン ]
※半年ほどなりきりから離れておりましたのでリハビリしながらとなりますが、それでもよろしければお相手頂けますと幸いです。なおトピック冒頭に記載がある通り、以降は伽羅口調でお返事をさせていただきますので、ご承知おきの程 宜しくお願い致します。
※無登録でのお試し、PF提出も常時受付中です!
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◆ルシアン(>>19)
◆ザカリー・アーバーン(>>93)
◆レオ(>>147)
◆ニール・グレイ(>>244)
◆シャラメ(>>395)
◇ミネルヴァ(>>489)
◇プリケル(>>559)
▼ 宝箱(https://www.saychat.jp/bbs/thread/646097/) ▼
601:
レオ [×]
2021-05-04 18:43:26
久し振りだな、執事長。屋敷の扉が再び開いた事には気付いていたが、中々時間が取れなくてな。挨拶が遅れてしまった。だが、また此処に来られる事を心から嬉しく思う。
さて、これからしたい話も、会ってみたい怪物達も指では数え切れない程なのだが…先ずは、イベント(>553、>554)の続きを願いたい。……大事な思い出を、きちんと最後まで果たしたいのだ。では、また宜しく頼む。
602:
リーパー [×]
2021-05-04 20:27:00
>レナード( >591 )
( ピリ、と空気感が張り詰める感覚を皮膚と日頃培われた直感で逆らわない方が身のためだと感じ取れば、小さく溜息を吐いてから片手をポケットに突っ込み小型のフォールディングナイフを取り出して。「 ほらよ、俺の仕事の相棒なんだ。あんま粗末に扱ってくれるなよ 」ベッドの上から立ち上がるつもりは更々無く、かと言って彼が取りに来てもくれないだろう。傍にあるサイドチェストに置いてからチラと横目で佇む彼の様子を伺い。「 ……俺はリーパー、ファミリーネームなんて野暮なモンは不要だろ 」生家が没落してから名乗る事の無くなった家名は苦い思い出。故にこれ以上は聞いてくれるなという意味を含め、じっと斜め前の位置に佇む彼へと視線を向けて。説明を聞いた後、暫く今しがた得た情報を噛み砕く時間を要し。眉根を顰め、彼の存在を視界には捉えつつ床と壁の境目辺りへと目線を落とし、ぐるぐると思考を巡らせる事時間にして数秒「 ぁー…、分かったような分かってねぇような 」片手で後頭部をガリガリと掻きながら半ば思考を放棄するように。特段元いた世界に未練があるわけでも無ければ命に執着があるわけでもない──自分だって人の命を奪っていたのだから。元いた世界であれば誰にも知られずに息を引き取っていくのであれば、この場所の方がいいのではないか。そう思ってしまうのは普段は奥底に眠っている人に必要とされたい心の現れか。「 要するに、帰れねぇってのとサッサと死にたくなきゃ此処でジッとしてろ、ってコトでオーケー? 」一先ず覚えておかなければならないのはこの二点であろうか。他の事は追々理解していけばいいであろう、なんて考えで既に帰る心算が無いことに気付けば自嘲気味な笑い声を漏らして )
603:
ユギン/ラザロ [×]
2021-05-04 21:12:50
>レオ(>601)
――レオ!やあやあようこそ、本当にとっても久し振りだね。長らくお屋敷を空けていたけれどまたこうして君に会えてとっても嬉しいよ。君との縁がまだ繋がる事に心から感謝しなきゃだね。…そうそう、今夜の案内役は僕なんだ。本編ではまだ君と出会えていないけれど、機会があればお話出来たら嬉しいな…ふふ。
そうそう、宝箱の方にもメッセージをくれてありがとうね。執事長からの返事は同じく宝箱に入れておいたから、気が向いたら見てみてね。勿論、あちらへのお返事は不要だよ。
さて、お祭の続きからだったね…アンカーの提示ありがとう。レオとラザロの夏祭りを見返していたら、とっても懐かしくて暖かい気持ちになったよ。僕からすれば少し妬けたけどね、良いなあラザロは。嗚呼、念のためのおさらいだけれど、祭におけるレオの服装は>511、ラザロは>512に記載のある通りだよ。
前置きが長くなっちゃったね。ふたりの夏祭り、どうか心行くまで楽しめますように。
***
どうした、どっか痛ェのか?やっぱギレルモの野郎に何かされてたんじゃねえだろな?!
(ラムネは人間界の飲料ゆえに、怪物たる自分では味も感じられなければ炭酸による刺激など皆無に等しいもので。それこそ少しベタつく水を喉へ流し込んだ気でいたがゆえに、何かしらの違和感を感じたような貴方のリアクションに目敏く反応して。武骨な両手で貴方の頬を挟み込み、半強制的に顔の角度を変えさせながらズイと顔を寄せて異常が無いかを探る。先ほどあんなハプニングがあったからこそ珍しく過保護な様子で「 口ン中とか切ってなけりゃいいんだけどよ… 」ぶつぶつ独り言を呟きながら、ともすれば空っぽになった貴方の口腔内を奥まで視診するつもりのようで。そこで貴方が指差した方に気を取られて「 あ? 」と返事代わりの声を短く落としぐるりと身を反転させてそちらへ目線を向ければ、カラフルな水風船が浮かぶビニールプールの屋台とそれを守る見知った怪物の姿を見届け「 ああ、ありゃ"水風船すくい"っつう遊びなんだと。水に濡れたら千切れちまう釣り針であの丸いやつを掬い上げて、たくさん掬えりゃ景品が貰えるって寸法だ。ったく人間っつうのはよくもあんなチマチマした遊び思い付くよなァ 」事前に頭に入れておいた祭道楽の知識から質問に対する回答を告げた後、豪快でとても手先が器用とは言えない自分には到底縁遠いレクリエーションに対してハンと鼻を鳴らし「 興味があるなら行くか? 」あくまで自分は貴方が楽しむのを見ているだけのつもりで気軽に意思確認をしながら貴方へと向き直れば、先ほどの貴方の反応を思い出して「 ゆっくり飲めよ。飲みきれなけりゃ俺が片付けてやるからよ 」炭酸で胃や喉に負担がかからないかと心配しつつ、任せとけと言わんばかりに親指で自分を指し片方の口角を吊り上げて)
604:
レナード [×]
2021-05-04 21:43:02
>リーパー(>602)
……なんだ、馬鹿じゃあないみたいだね。次は最初から素直になりなよ。
(中には獲物として拉致されてもなお、命知らずにも怪物に牙を剥く活きが良過ぎる者も存在する。傲岸不遜なヴァンパイアに言わせてみればその輩は身の程を知らないただの愚か者で、だからこそ貴方もその類だと考えていた当てが外れてはフッと張り詰めていた空気を和らげて。どうやら素直な獲物を好むらしい怪物はクイと指を曲げる事で魔力により置かれたナイフを空中にて手繰り寄せ「 仕事、ねえ。お前がシリアルキラーだって言うなら、その血生臭い名前にも納得だけど。 」先に名乗らせておきながら気紛れに自分の名前も明かさぬまま、冷たい刃物を角度を変えて眺めながら口角にわずかな弧を描き「 この屋敷の死神たちとも仲良くなれるんじゃない? 」冗句と本気の判別がつかない調子で他の怪物の存在を示唆しながら、今のところ貴方の相棒を返却するつもりはない様子で。さてどう処分したものかと手持ち無沙汰に刃物を観察していれば、予想外にもすんなりと無茶苦茶な理不尽を受け入れるような貴方の言葉に思わずわずかに目を瞠り、刃から声の主へと視線を移して「 ――その通り。この状況で笑っていられるなんて、随分変わった獲物だね。 」不機嫌な炎を燻ぶらせていた双眸は一抹の興味の色を呈して。屋敷へ攫われてきた人々は普遍的な価値観ではひどく気の毒だが、ヒトを家畜と割り切る自身は貴方を可哀想だなんて微塵も思わず、だからこそ他の獲物のように理不尽な現実にギャアギャアと泣き喚いたりしない事に感心したのだろうか。本当に体重があるのか不審になるほど足音の一つもなく、貴方の座すベッドの前に一瞬で移動すれば手にした刃を暖かく脈打つ首筋に戯れに添え、自身の唇は形の良い耳元に寄せて「 今夜俺に喰われるかもしれないって、本当に理解出来てる? 」まるで興を引かれた獲物に少しちょっかいをかけて甚振るような、捕食者の愉悦をわずかに囁くような声に乗せて)
605:
アヴァロン [×]
2021-05-04 21:49:03
>クォーヴ (>599)
うむ、承知した!如何なる時も己の道は己で選択しなければならない、改めて肝に銘じておこう。
迎えの手配に感謝する。黒薔薇の屋敷で迎える最初の夜だ、私も存分に楽しませてもらう。では、宜しく頼むぞ!
(起き抜けと呼ぶにはあまりに体が重く、普段ならば直ぐにはっきりと明瞭さを取り戻すはずの意識が依然ぼんやりとしていた。まさか夕食に何か盛られでもしたかときな臭い予感の傍らで、扉の向こう側から聞こえる声に聞き覚えが無いことを認識するや否や全身がぴりりと警戒態勢に入る。それは恐らく騎士としての本能であり、扉を開くその音と呼び掛ける声の主へ向かって鋭い眼差しを向けた――が、予想とは大きく異なる邂逅に堪らず警戒心は驚きへと打って変わることとなる。優しく穏やかな振る舞いも去ることながら、何より驚いたのは彼の姿であった。漂うと言うよりは纏わりつくようにして彼の身を包む黒煙は空気中へ溶け込むことはなく、ただその場で揺らめいている。如何やら衣服の類として役目を担っているようだが、無論目にしたことは無い。更には彼の目、"人間"のそれとは明らかに構造が異なっている。動揺はらしくもないが、今回ばかりは流石に理解が遅れを取って絶句した。とは言え、一方が名乗ればもう一方も名乗らなければ無粋と言うもの。「あ、ああ…」とやや歯切れの悪い一声の後、直ぐにでも動き出せるようにと寝台の外へ両脚を下ろし立ち上がると「私はアヴァロンだ。――すまない、少々理解が追い付いていないものでな。貴殿に敵意が無いことを祈るが…失礼、屋敷と言ったか?」と、怪訝そうな顔をして問い返す。この状況も、掛けられる言葉も、彼と言う存在そのものも、何一つ納得出来ないまま注意深く彼の動向を窺い、やがて再び口を開くと「…此処は何処だ?」と静かに尋ねて)
606:
クォーヴ [×]
2021-05-04 23:07:11
>アヴァロン(>605)
おや、名前まで勇ましいね。君はまさに騎士道の権化ということかな?
(無論、人間界にいた頃の貴方の職業は未だ知る由もない。しかし屋敷の中でも博識を謳う長寿の怪物は、貴方の名前から以前書庫で目にしたことのある物語を想起しピンと食指を立ててわずかに首を傾げ。立ち上がった貴方の予想以上の上背を座した姿勢のまま見上げれば、立てた指を自身の顎と頬の中間あたりに柔く押し当て微笑んで「 大丈夫、知りたいことは全て教えてあげるから。さあ座って、お目覚めにハーブティーはいかがかな? 」あくまでものんびりとしたペースは崩さずに、自分から見て東に位置する一人掛けのソファを手で示して。そのまま流れるように手を振れば、さながら指揮者に従うオーケストラのように使い魔のカラスがパタパタと現れ、魔法でふよふよ浮かぶティーセットの用意をし始めて。何の説明もないまま現実離れした芸当を見せられた貴方を慮ってか「 ああ、彼らのことは気にしないで。とっても有能でお利口な、僕の召使みたいなものさ 」呼応するように得意げにカァと鳴いた使い魔に微笑を向けた後、抱えていた鉢植えをそっと床に置いてから貴方へ向き直り「 此処はね、黒薔薇のお屋敷だよ。君が元居た世界とは全く位相の違う場所で、僕みたいな怪物が住んでいるんだ 」静かに組んだ両足、その膝の上で両手を組み合わせながら至極落ち着いた口調で――終始緊張感の欠ける微笑を浮かべたまま縷々と説明を紡ぎ。合間に自分もヒトではないと暗に告げながら「 君も今夜からここに住む事になる。囚われる、と表現する方法もあるけれど、衣食住の世話は彼らが完璧にこなしてくれるし、怪物が一緒なら屋敷を散歩する事だって出来るよ 」この屋敷に軟禁される事実を少しでも快方に向かわせるような言葉選びをしながら、組んでいた両手を解いて浅く肘を曲げつつ両翼を広げるように開いてみせて。そして一つ前の姿勢にゆっくりと戻りながら「 ここからは忠告だけれど、 」と前置いて「 ひとりで部屋を出る事はオススメできない。どうか気を悪くしないで欲しいのだけど、君がいくら名うての豪傑でもバケモノに敵う道理がないからね。 ――一方的に説明しちゃった、ごめんね。君からも何かあれば遠慮なくどうぞ 」既に手遅れやもしれないが、貴方の消化不良を少しでも解消せんと人当たりの良い柔和な様相を呈して)
607:
レオ [×]
2021-05-05 00:32:03
そうだな、とても喜ばしい。いつか君と話せる夜も、楽しみにしているぞ。…うむ、執事長からの返事も、勿論確かめたとも。宝箱にきちんと、大事にしまっている。
ああ、服装の記載までありがとう。……私もラザロとのやり取りを振り返って、胸が何やら暖かくなった。いつかは君とも、こういった感情を味わえるのだろうな。
では、ラザロとの祭りの一時、目一杯楽しませてもらおう!
***
>ラザロ(>603)
いや、だいじょ……っぶ!?
(ぴりぴりと細かな刺激が走る甘いものを飲み下した直後、上がった彼の声に否定を返そうとして、しかしそれは顔を覆いかねない程に大きい両手によって半端に阻まれる。それから其処に籠められた力に抗う術は無く、半ば強引に彼と向き合い、此方を──正確には此方の口腔を注視せんとする様を驚きに丸めた目へ映す。だがそれも一瞬の事、紡ぎかけで言葉を止めた為に薄く開いたままの唇を、極力大きな“あ”の形に変え、その柔い内側には一つの傷も無いと彼自身に確かめてもらう事を、崩れてしまった無事の声の代わりにさせる。次いで、指差した先の屋台の情報を彼から貰い、けれどもその要領を得られず僅かに首を傾ぐ。「……水風船、を掬う?ふむ…成る程、釣りの真似のようなものか。」己の口で彼の言葉を繰り返して漸く、その遊びの概要を掴み、また遠目に水に浮かぶ風船達を視界に捉える。「…行ってみるか。」再度彼と合わせた瞳には好奇が彩りを添え、是を返す声音も同じ色を咲かせる。「ああ。頼りにしているぞ、ラザロ。」その最後、先の炭酸への反応の為に贈られた言の葉へ頬を弛め、目を細めて朗らかに頷いた後、己の興味を引くその屋台を目指して足を踏み出した。)
608:
アヴァロン [×]
2021-05-05 08:34:46
>クォーヴ(>606)
いや、真の騎士道を体現するには甚だ未熟な身だ。しかし、志す者であると言うことに相違は無い。(得体の知れないこの状況下では警戒を解くことも未だ叶わず、それでも育ての親である神父から貰った大切な名を褒められることに悪い気はしなかった。胸に拳を押し当て、真っ直ぐに彼の眼差しを見返しながら答える姿は俄かに堂々たる騎士の威厳を取り戻し始めて。一貫して穏やかな振る舞いを続ける彼の前に、少なくとも今の彼を頭ごなしに敵と見做すべきではないと判断するだけの冷静さは一先ず取り戻したのか、指し示されたソファへ静かに腰を落ち着けて「お気遣いに感謝する。頂こう。」と頷いた。それにしても、先程から立て続けにこれまでの自身の常識を簡単に覆す事象が起こるものだからそのひとつひとつに驚きを禁じ得ない。腕の良い手品師なのか、或いは魔術の類か。そんな混乱を見透かしたかのような言葉が掛けられると、優雅に羽ばたくカラス達へ釘付けになっていた視線をはっとした様子で彼へと戻し「それは結構なことだな…これ程繊細な動きを仕込む術があるとすれば、我が王も嘸かし驚かれ、お喜びになるだろう。」と、動揺と言う隙を見せぬよう微笑んでみせる。ゆっくりと対話する環境が整ったところで彼が触れた本題、その内容には驚きも戸惑いも通り越して最早唖然とする他無かったが、まずは口を挟む事なくただ難しい顔をしたまま黙って耳を傾けた。他者との対話はターン制、律儀に彼の持ち時間の終わりを待ち、漸くこちらにその順番が回ってきたことを彼の問い掛けから察すると、深く深く息を吐く。そして、何を思ったか右手で自身の頬を力強く叩いたかと思うと、じんじんと確かな痛みを伴って熱を持ち始める頬に今度こそ諦めと決意の入り混じった複雑な表情を浮かべ「……… なるほど。何か悪い夢でも見ているのではないかと、僅かでも期待した己を恥じねばならんな。逃避は騎士にあるまじき行為だ。クォーヴ殿と言ったか、丁寧な説明にまずは感謝しよう。」と、努めて冷静さを保ったままの低い声で告げた。逃避は最早無意味。直面する他無くなった唐突且つ理不尽な状況にどう対処していくべきかと思案しつつ腕を組むと「取り急ぎ貴殿に聞きたい事は2つだ。ひとつ、何故私は此処へ連れられ、囚われたのか。ふたつ、私はどうすれば此処から元居た世界へ帰ることが出来るのか。」と、単刀直入に尋ねて)
609:
ラザロ/ミリアム [×]
2021-05-05 15:05:13
>レオ(>607)
ミリアム:
――――お?マジ待ちくたびれたしーやっとお客さん来たっつーの。はーい寄ってらっしゃい見てらっしゃい、豪華景品揃ってるよーん!
(面倒臭がりなドリアードから店番を替わったはいいものの、来る気配のない客を待ち続ける退屈と自分も黒薔薇の気紛れを堪能するため祭を見てみたいという欲求のダブルパンチに、椅子の背凭れにぐでぇと体重を預けたまま待ち惚けていれば、一人と一体の足音が近付いてくるのを耳聡く感じ取ってガバッと上体を起こしてその勢いのまま弾かれるように立ち上がり。不可思議な模様がデカデカと鎮座する布で目元を隠している様は一見して不気味と表現できるが、来客に心から嬉しそうにパチパチと手を叩きながら燥ぐ姿はともすれば貴方よりも幼いように捉えられても仕方がないほど無邪気で。盲目の分、他の五感が優れているのかスンスンと鼻を動かせば来客の片方が見知った怪物であると判別できたらしく「 ラザロの兄貴じゃーん。浴衣着てお祭ーってガラじゃないのにどーいう風の吹き回しー? 」間延びするような、とも少し違う独特の軽快な語り口調にラザロは鬱陶しそうに肩を竦める事で応えて。屋台一つを隔てて、先ほどよりも大袈裟に鼻をひくつかせてずいっと貴方へ顔を寄せ。そしてすぐにニンマリと笑って「 ははーん、あんたが噂のラザロのお気に入りっつーわけね。健康でいーにおいじゃん、さては好き嫌いとかしない派っしょ!いや~感心感心っ 」フレンドリーと言うべきか馴れ馴れしいと言うべきか、初対面の貴方の肩をバンバンと叩きながらひとしきり満足した後、屋台の下に屈みこんで何かを手に取り、50cm四方の小さな黒板を取り出し貴方へ見せるように胸の前で掲示して)じゃじゃーんっ!これがあーしの屋台であーしが考えたスペシャルスイートな景品だよんっ
黒板:
●水風船10個以上…いつでも使える!赤裸々本音チケット!
⇒1回限りで絶対に相手の本音を白状させるおまじないを刻んだチケットだよ!
○水風船7~9個 …万能!人間界のブツお取り寄せチケット!
⇒時空を超えて人間界の物質をひとつだけ召喚できるよ!おっきすぎるもの重すぎるもの危ないものはNG!
○水風船4~6個 …メチャアゲ!ミリアムとガールズトークチケット!
⇒スーパーカリスマギャルことミリアムをいつでも呼び出してお喋りできるチケットだよ!
○水風船1~3個 …密室デート?!お屋敷の映写室を一晩貸し切りチケット!
⇒広ーい映写室でお好きな映画を一晩見放題!もちろんお供は必須だよ!
○参加賞 …皆にプレゼント!ミリアムチョイスの甘辛お茶請けアソート!
⇒もちろん人間用・怪物用の2種類取り揃え!後日お部屋にお届けするよ!
ラザロ:
なんっじゃこりゃ…。
(カラフルな星やらハートやらに所狭しと彩られた黒板の内容に目を通すと思わず愕然として。特に豪華な上位の景品には思わず黒板を指差して「 お前コレ、わざわざ自分の魔力消費して準備したんだろ?飯食わねぇガリガリフラフラの奴が何無茶してんだよ! 」喧々とガラ悪く吠えたてるが内容はといえば仮にも同胞たるサイクロプスを心配しての事。言われた本人はといえば、折角のお祭りだし奮発しなきゃ損じゃんと言わんばかりに下手糞な口笛で誤魔化して。ドラゴンは頭痛のするような面持ちで深く溜息を吐いて貴方を見つめ「 なぁ、これはテメェにとって魅力的な景品か?だとしたらどれ狙いだよ? 」と辟易した様子で問い掛けて)
610:
クォーヴ [×]
2021-05-05 15:42:40
>アヴァロン(>608)
いやはや、素晴らしいね。強靭な肉体と誇り高い魂……一目見ただけで君がその双方を手に入れた武人だと判るよ。さぞかし君は騎士団の要だったのだろうね。
(使い魔が用意してくれたティーカップへ手を伸ばしながら、心からの感想を贈ろう。魂を刈り取り喰らう死神にとってどれほど貴方の魂が魅力的か、垂涎する想いは全く表には出さずあくまで紳士然とした振舞いでカップに口を付け。やはり人間界の飲料では味を感じられないなと脳の片隅で再認識しつつ、過去形にて言葉を結ぶことで貴方は凱旋門を二度とくぐることが出来ないと示唆しながらカップを置き。手のひらを上に向けてそっと差し出せば、察したかのように使い魔がそこへ停まり「 崇高な騎士様からお褒めの言葉を頂いたよ。君も彼の王へ仕えたい? 」カラスを見つめてゆったりと提案をした後、血相を変えてギャァギャァと拒否を示す使い魔に思わずふっと息を吐き出すように笑いかけて「 ふふふ、冗談だよ。下がっていいよ、ありがとう 」主人からの魔力の供給が絶たれれば消滅する運命にある使い魔にとって、主人と離れることは絶対的な死を意味する。つまり何食わぬ顔で放たれた死神の冗談は使い魔にとって文字通り寿命の縮まる心地がしたことだろう。無論そんな事情を未だ知る由もない貴方にとって一連のシーンは茶番に映るか、それとも穏やかな死神の狂気の片鱗を目敏く感じ取るだろうか。直後、渇いた音が部屋に満ちればキョトンと目を瞠って赤くなった頬を見つめ「 ――吃驚した。そうだよね、夢だと願うのも無理はないよ 」驚きの表情はすぐに平素の微笑へと溶け去り、再度ティーカップを手にして「 流石だね、もう僕の話を理解するなんて 」投げかけられた問いにまずは感想を。置かれている状況を理解する能力と、現状を打開するための情報を的確に得ようとする優秀な思考回路に貴方の魂への期待は高まるばかりで微笑みを深め「 君は元の世界へは帰れない。いつしかこのお屋敷で怪物の為の尊い糧となった後も、ヴァルハラの扉は開かれないんだよ 」決定的且つ簡潔にひとつめの解を渡した後、婉曲な言い回しで貴方の運命を叙情詩のように綴り上げ、ハーブティーを一口嚥下してそっとソーサーへ戻し。カチャリと白磁同士の触れ合う音が部屋の静寂へやけに響いて、「 そうだ。 」と何かを思い出したかのような言葉を契機に自分の脇へ置いていたテーブルヤシの鉢植えを貴方へ差し出して「 観葉植物はお好みかな?その青い子が枯れないうちは、きっと誰も君を食べられないよ。だから大事にしてくれたら嬉しいな 」瑞々しい植物の花言葉になぞらえた歓迎の証は、さながら貴方にとっての一時的な警報装置の役割を果たすだろう。貴方を自分のための獲物として出来得る限りキープしておきたい下心を、貴方を他の怪物から庇護する親切心とすり替えながら受け取ってくれるのを待って)
611:
執事長 [×]
2021-05-05 19:42:24
>置きレス交流の導入に伴い、現在交流中の皆様宛てに最終レス№の一覧を以下に記載いたします。仮登録・本登録問わずブックマークしてありますので、宜しければご活用ください。
>常連様・ご新規様問わず、のんびりペースで募集中[ 今夜の案内役:レオニダス ]
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612:
リーパー [×]
2021-05-06 10:57:09
>レナード( >604 )
………気が向けば、な。
( 素直に首を縦に振る事をしないのは小さな反抗心ではあるが、此処で変に守るべきルールを作り後で破った場合を考えての事でもあり。あまり無闇矢鱈に約束事をしない方が身の為だ、とは元の生活で培った教訓。守れもしない約束をするから家まで巻き込んで身を滅ぼすんだ──過去の思い出したくも無い記憶が頭を持ち上げ掛けた事に一瞬苦虫を噛み潰したような表情を浮かべるも、視線の隅に宙を漂うようにして移動していくナイフに気が付けばその動向を視線で追いかけ。「 シリアルキラーの定義が何人殺ッたかによるが、まぁ似たようなモンだな。…ンで、アンタは? 」此方が名乗ったとて名前を告げる様子のない彼に軽く眉根を寄せ。しかし次いで聞こえてきた他の住人を示唆する発言に片眉を持ち上げて「 ……へぇ、アンタ以外にも人いるんだ 」架空話でしか聞いた事のない名称、それだけであれば単に聞き間違いで済ませていたであろうが、つい先程宙を移動した自分の持ち物も見ている。恐らくきっとこの部屋に居る彼を含め、所謂人間と称される生物ではないのだろう、なんてぼんやりとした思考で。多少のことであれど興味を持たれたのだろうか、まるで滑るように──そう表現するのが的確な程軽やかに足音無く移動をしてくる彼のことを体制の差故に段々と見上げるようになりながら「 まともな死に方なんざ願えるような身じゃねぇからな。人としてじゃなくても誰かに認識されながら**るなら万々歳、ッてな 」こまめに手入れをしていた片身のような刃物。もし肌へと触れた状態で軽くでも引こうものなら、皮膚が裂け血が滲むであろうその切れ味は自覚済み。だが、それを理解していて尚身体を強張らせる事もせず、寧ろ自分の方から刃へと肌を寄せ瞼を閉じ、挙句クツクツと喉奥を振るわせるような笑い声を漏らす様は見方によっては生への執着心の薄さと見てとる事も出来るだろうか。耳元で聞こえる声に多少の擽ったさと先程までよりも強く鼻先を掠める嗅ぎ慣れた匂いを感じ取れば薄らと瞼を持ち上げて「 ──嗚呼、矢ッ張りだ。アンタ血の匂いがする 」強く、といっても余程嗅覚が優れているかその匂いと馴染みのある人でなければ気が付かない程度のもの。無論、自身は後者の方であり何処が一番強く匂うのかの判断は見当がつくはずもなく。近い距離で視線を合わせた後、それが何処から香ってくるのか探り当てるために顔を寄せ、すん、と鼻を動かし )
613:
レナード [×]
2021-05-06 19:06:51
>リーパー(>612)
(興味を持たない獲物に対してならば、相手の表情の機微など気に掛ける価値も無く意識すら向けないだろう。しかしヒトでありながら死神を冠し、お誂え向きにマーダーである事を否定しない貴方の表情を歪めたものとは何なのだろうか――考えたとて益体もない思考には「 レナード。 」と短く名乗る事で歯止めをかけ「 当然でしょ。ヴァンパイアなんだから 」どうやら鼻の利く獲物らしいと片手間な感想を抱きながら、視線を受け止めるように二つの琥珀を見つめたまま首筋の刃を左頬へと滑らせて。さすが相棒と呼ぶだけあって、命を奪う力のある銀光を急所へ添えられても狼狽する気配一つ見せない態度に無表情のまま薄く刃を引き。よく手入れされていて切れ味も申し分ないこの刃であれば、切られた痛みも然程感じず傷もすぐに治るだろう。トロリと蜜のように流れ出た血液を指先で掬い取り、白い顎を反らせて口腔へ垂らすようにそれを舌の上へ。美食家たちがワインを嗜むように舌で転がし、何か物を言うでもなく頬という目立つ場所に傷を付けた事に対して「 それ、他の怪物と話す時のネタになるね 」とサイコパスじみた、温い言い方をすれば呑気な言葉を謝罪代わりに吐いた後、パチンと指を鳴らしてコウモリの使い魔を呼び「 塞げ。 」顎先でクイと貴方の頬の傷を示しながら命を下し、消毒液やらガーゼやらを魔法で浮かせながら器用に傷の手当てをする使い魔を尻目に自身はくるりと踵を返して背を向け、数歩扉へ向かって歩を進めた後に立ち止まり「 ――お前はもっと美味くなれる筈だ。熟すまで生きていられたら、この俺がお前の名前を呼びながら殺してあげてもいいよ。 」わずかな衣擦れの音と共に振り向けば、そこには先ほどまでの仏頂面ではない微かな笑みが薄く敷かれていて「 嬉しいでしょ?寂しがり屋のリーパーくん 」返す気配の見られないナイフを指先でくるくると回しながら揶揄するような口調で名を呼んで)
614:
プリケル [×]
2021-05-06 21:58:09
>ギンハ(>596)
そっか、ギンハ様には友達が居るんだね。羨ましいな。
(自身が答えた途端機嫌の良い声を上げる彼に目を瞬かせ、ちらりと後ろに目をやるとその九つの尻尾は弾むように揺らめいており、やはり先程の推察は間違っていないようだと確信を抱きつつ視線を彼の横顔に向け直すと話題に挙がった耳慣れぬ二種類の三人称に思いを馳せ、この屋敷に住んでいるのだろう未だ見ぬ存在を想像してみて。「水を?……ううん、怖くないよ。私泳げるし」ふと、鼓膜を揺るがした問いに緩く首を傾げるも、水を不得手とする人種も確かに数多く存在しているからそれを慮ってくれているのやもしれぬと思い至ればゆっくりと首を左右に振り、少なくとも自分にはそのような恐怖症は無いと強がりではなく言い切ってみせ。そのような言葉を交わしながらも屋敷の中の様子がどうにも気になってしまい、彼の同意を得なくては部屋の外に出ることもままならないとなると今のうちに少しでもこの場所について知っておこうと、廊下の壁や床、空間へと忙しなく視線を配っていて。)
615:
ギンハ [×]
2021-05-06 22:52:53
>プリケル(>614)
――――。
(この屋敷に幾千年も囚われ続けている自身ならばともかく、ここへ攫われてくるまではある程度自由の利く人間界で暮らしていた貴女ならば友人のひとりやふたり居て当然、その考え方が自分の先入観なのだと今身を以って実感し。そちには友が居らぬのか、等と反射的に思い浮かんだ不躾な言葉は吐息に乗せる事無く、代わりにバサリと一際大きく扇子を振る事で注意を引いたつもりで「 吾の知己に会うてみたいだなどと欲張りを言うでないぞ。そちには吾が居るのだからな 」ふんす、と息を吐くと同時にそうだそうだと囃し立てるようにいくつかの尻尾が柔く地面を打って。こうして自身と共に過ごしている間だけは孤独ではないのだと、果たして遠回しな励ましは伝わっただろうか。「 ふむ、尚良い。水を恐れる者には少し刺激が強いやもしれぬからな、これで愁眉も開けたわ 」水に恐怖心が無いことの裏が取れた直後、傍を飛んでいたコウモリの使い魔に魔物の言葉で小さく囁くように『大掛かりな風流』の準備をしておくよう命を下し、飛び去ってゆく使い魔を追った視線の先に辺りを見回す貴女が映り。その真意がどうであれ、幼い者を好んで関わってきた自分のフィルターには好奇心旺盛な年相応の少女のように映り、内心で微笑ましく思いつつも表情筋は緩めずに「 道を覚えるのは徒労であるぞ。扉は無限に増殖し、廊下は気紛れに湾曲し、昨晩まで階下へ降れたはずの階段が上へ伸びておる。狂った屋敷であろう 」心地よいのは永久に続く廊下に敷き詰められた質の良い絨毯の感触だけで、窓から差し込む月光とぽつりぽつりと浮かぶ燭台の僅かな灯りしか光源のない内装は、本能的に太陽を求める人間からすればそれだけで長くいれば気が触れるほどの不気味さで。歩みを続ける九尾と少女を天蓋から見守る月を窓越しに見遣りながら「 そちが昼より夜を好む性分であればよいのだがな 」と半ば独り言のように呟いて)
616:
プリケル [×]
2021-05-07 01:02:24
>ギンハ(>615)
じゃあ、その人達がギンハ様にとってどんな友達なのかを知りたいな。それくらいはいいでしょ?
(まるで自身の思考を読んだかのような彼の言葉を耳にしてもなお好奇心が擦り減ることはなく、直接会うことが叶わないとしてもどのような関係性を築き上げているのかを知ることでこの欲求を満たせないものかと問い掛けてみる。そして、自らの移ろう視線の先を察したのだろう神獣が告げた事実に目を見開き、「えっ、そうなの?毎日景色が変わるんじゃ、道に迷っちゃいそう……」ならば今し方視界の端に映った階段も明日には立ち消えているのかもしれないのか──と、俄かには信じられない心地のままその傍らを通り過ぎるけれども今更彼の説明を不思議には思えど疑うつもりはなく、そのように日々移ろい行く奇怪な屋敷に己も身を置いているのだという現実にどこか浮足立つ心を自覚して。「夜は……嫌い、だった。でも今はそんなことないよ。あの息苦しい家に帰らなくていいんだから」絨毯の上を歩き進めながら彼につられて硝子越しに夜空に浮かぶ月を見上げ、双眸を細めて同じく呟くのは偽らざる本音であり。昼間過ごす学校も決して居心地の良いものとは言えなかったが、それでも自宅に比べればまだ幾らかマシであった。特に夜は父に絵のモデルになることを強いられていたこともあり、今こうしてあの目に晒されずに自由に呼吸が出来ている幸運を喜ぶべきだろう、と声には自然と喜色が滲み。)
617:
リーパー [×]
2021-05-07 10:05:41
>レナード( >613 )
……へぇ、血が食事ッてワケか。
( 誰に言うでもないポツリと溢した独り言のような声。この距離感にいる彼の耳には届いている事だろうが、若しそれに返答があったとしてもチラ、と視線を向けるだけに留まる筈。急所へと当てられていた刃が頬へと移動すれば残念だ、とでも言わんばかりの息を細く吐き出し。どうせ死ぬなら相棒で、そう思い始めたのは何時頃の事であったかは定かでは無いが、恐らく初めかその次の殺しを行った際だったか。そんな事を考えていれば不意に、紙で指先を切ったような感覚を覚え。彼の持つ刃物に薄く赤色が付着している事、頬に触れた指先に赤い液体が乗っている事で合点がいき。目立つ場所に傷跡を付けられた事に関しては然程気にも留めておらず「 ──レナードに味見された、ッて? 」などと口の片端を持ち上げにぃ、と笑うのは少なからずサイコパスじみた思考を持っているからだろう。この程度の傷口放っておいても直に塞がる、そう考えていたものの現れた蝙蝠が手当を始めれば、何年も人から手当をされるだなんて事と無縁の生活を送ってきていた為にソワソワとしながらそれを受け入れて。そのまま立ち去っていくのであろうかと思えた彼の背を見ていれば耳に届くのは揶揄うようなそんな軽妙な物言い。普段であれば苛立ちを隠すことなく声を荒げていただろうが、振り返った際に見えた先までとは違い、薄らとではあるが確かに彼の顔に浮かべられた笑みに瞠目し「 ──ンなら、死なねぇようにしとかねぇとな 」それが例え命を落とす瞬間であっても自分にとっては " 誰か " が何も通さずに " 自分 " という存在を見てくれる事は嬉しい、というものに分類されるという事なのだろうか。無意識のうちに顔に浮かんでくるのは緩く柔らかいもので、彼がそれに気付かなくとも声色にまでそれは滲んでしまっているはず。「 ソレ、ホントなら返せッて言うとこだが、レナードが持っとけよ 」未だ彼の手中にあるナイフを捉え。仕事道具、相棒、自身の片身、そう称する事の多いそれを手放すのは少なからず抵抗の意思が無い事を示し、平素であれば誰かに預けるだなんて以ての外。手元にないのであれば捨ててしまえ、との考えのそれを人の手に渡すのは矢張り先程の言葉が大きいのだろうか。背よりも後ろについた手で身体を支えるような、幾らかリラックスしたような体勢で )
618:
ギンハ [×]
2021-05-07 21:44:31
>プリケル(>616)
――死神の名はクォーヴ。春風の如く柔らかく心地よい言葉を吐くが、そうして育んだ記憶を喰らうのを悦びとする。獅子頭……、レオニダスはかつて人に崇められた旧い神であったが、今はこの屋敷で何かに苦しむように殻を閉じておる。何、どちらも穏やかで品のある怪物なのだ。でなければこの吾の友には相応しくなかろうて
(怪物の友のことを知りたいとは酔狂だなと感想を呑み込むのに一呼吸置いて、先ほど話題に挙げた2体の怪物についてあくまで九尾自身が抱く印象や感想を伝えて。後者のことを語る際には、怒りや不機嫌とは違う愁いを帯びた感情にわずかに眉をしかめ「 とはいえ、奴らがそちに会うのを禁ずる権利は吾にあらず。そちはこのギンハが特別目にかける獲物なのだ、奴らの耳に伝わり興を引くのは時間の問題であろうな 」言い終えた直後、パチリと扇子を閉じて。獲物に対する独占欲を完全に満たす方法はどれも血生臭く、現時点でそれを強行する気は無くもしかしたら後日2体が貴女を訪れるやもと案に示唆して。「 だからひとりで出歩いてはならんのだ。この屋敷を迷わず闊歩出来るのは我ら怪物と使い魔だけなのだからな 」ペシ、と扇子の先で貴女のつむじ辺りを軽く叩きながら今宵何度目かの曲がり角を超えて。その先には何の変哲もなく広がる廊下と、十数メートル先に洋風な造りにはあまりに奇妙な大きな障子が閉じた状態で鎮座しており。障子には二羽の鶴が向かい合い仲睦まじく首を絡める寸前のような絵が描かれていて、向こう側から何かで照らされているかのように光り輝いている。あと数歩進めば障子に手が届く程度の距離で一度立ち止まり、扇子を袂へ戻してから膝を曲げることで隣り合う貴女と目線を合わせ「 そちを縛るものが恨めしい。今宵は吾と吾の庭園だけを心にせよ 」永遠に家に帰らずに済むのが嬉しいだなんて正常な少年少女の思考でないことだけは怪物にもはっきりと理解でき、未だ窺い知らぬ貴女の闇を溶かし慰めてやれたらどんなに良いかと歯噛みするような表情でそっと華奢な肩に触れ。せめて今夜だけは忌まわしい記憶を一時でも忘れさせてやりたいと、怪物には不似合いなエゴと決意と共に曲げていた膝を伸ばしてシャンと障子に向き直り「 あれは東洋の扉だ。――そちが開けてみるか? 」どこか試すことを楽しむような目つきで、唇の端に微かな弧を描きながら問い掛けて)
619:
レナード/レオニダス [×]
2021-05-07 22:04:15
>リーパー(>617)
この俺が期待してあげてるんだから、簡単に他の奴に喰われて失望させないでよね。
(喰う喰わないの剣呑な会話の間に両者の微笑が交わる、異様な光景とどこか生臭い湿り気を帯びた空気。不思議とそれを不快に思わず久し振りに愉しいと思い始めているのだと言い終えてから気付き、後ろへ捻っていた首を前方の扉へと戻して「 嫌だね。預かったら返さないといけなくて面倒じゃないか 」勝手気侭な野放図は手中のナイフの刃を弾き、コイントスの要領で手中から虚空へと手放せば一瞬だけ明滅した黒い光に吸い込まれるようにナイフは綺麗さっぱり姿を消していて「 誰の部屋に飛ばされたのかはお楽しみ。安心しなよ、お前の相棒は近いうちにどっかの怪物が返しに来てくれるだろうから 」ひらひらと手を振りながら無茶苦茶な置き土産を言い残し、ランダムに選ばれる怪物には自分も含まれているとは言葉にしないまま扉を開いて。もし背後から声が上がったとして、それが不平不満の類なら気紛れな怪物は振り返ることなく廊下の奥へと消えるだろう)
***
――交流中に済まないね。私はレオニダス、今宵の案内役だ。
君の方から追加で発言・描写しておきたいことが特になければ、初回交流はこれにて〆となる。何か伝え残しがあれば遠慮は無用なのだよ。
初回の〆も秒読みということで君に相談なのだが、もし屋敷での暮らしを続けたいと君が望んでくれるのであれば、次回指名の希望を伺いたい。その時点で君の本登録は成立し、特殊キャラの3名についても自由に指名が可能となる。PFについても、>576から変更や追記があれば修正版を頂戴できるだろうか。
レナード……、彼の笑った顔など同居人である私すら久しく見ていなかった。有意義な交流が出来たのも全て君のお陰だ、とても楽しかったよ。ありがとう。
620:
執事長 [×]
2021-05-07 23:13:38
>常連様・ご新規様問わず、のんびりペースで募集中[ 今夜の案内役:レオニダス ]
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621:
リーパー [×]
2021-05-08 09:39:51
>レナード/レオニダス( >619 )
無抵抗のまま喰われるようなヤワな野郎じゃねぇし、アンタにだってタダで喰われてやるつもりはねぇよ。
( 側から見れば、否常識的に考えれば笑みを交えながらする会話では無いが、怪物である彼と半ば人の道を踏み外している自分となのだからそれでいい。再び扉の方へと向き直った彼の手から放り上げられた刃物はその中に戻ってくる事は無く、まるでそんな物初めから無かったかのように宙に吸い込まれて無くなり。おい、そんな風に声を掛けて文句の一つでも投げてやろうかと思ったが、それよりも早く出て行く姿に軽い舌打ちを「 ッたく、返さなくていいつってんのに 」背中を見送った後、扉が閉まればそのままベッドへと倒れ込み。相棒も居らず部屋からも一人で出るなと言われてしまえば時間はどう潰そうか。一先ずは未だに隅の方に顔を覗かせる嫌な記憶を奥底へと仕舞い込むべく一眠り、そう考えれば無い頭を働かせた事で若干の疲労も感じていたのだろう。次第に意識は夢の中へと落ちていくはずで )
****
ドーモ、案内ありがとさん。どうせだったらッてコトで返したが、コレで〆で構わねぇからな。
俺がいて問題がねぇようだったら今後もこの屋敷の世話になりてぇと思ってるし、これからもヨロシク頼むわ。PFは今のトコ加筆修正はねぇんだが、今後加筆するなんてコトも可能か、ッてだけ。指名に関しては次もレナード、とも考えたんだが話題になりそうな傷があるコトだし、別の──そうだな、レンブラントかジョネルのどっちかに相手してもらいたい。嗚呼それと、アンタ含め特殊キャラの人らもまだ名前挙げれてねぇ人らもなんだが、何時かは話してみてぇッて思ってはいるが俺の人間性がアレなモンでな。合わねぇだろうなッてヤツがいりゃ先に教えといてくれると助かる。
ンじゃあ、俺は相当レアなモン見れたってワケだ。……まぁなんだ、アイツに直接は小っ恥ずかしくて言えたモンじゃねぇがレナードと話してる間ただのガキみてぇになっちまうくらい愉しかったし、アイツは何気ないかも知れねぇが名前を呼んでッてアレ、嬉しかった。ありがとうな。……なんて、ガラでもねぇコト言うモンじゃねぇな。わりぃ、人と話す機会が早々ねぇから話し始めるとつい長くなっちまう。特に何も問題無くて端折れるトコがあんなら端折ってやってくれ。
622:
レンブラント/レオニダス [×]
2021-05-08 13:13:38
>リーパー(>621)
〆、拝見させてもらったよ。ご丁寧にありがとう。
君がこの屋敷に残ってくれると聞いて胸の痞えが下りたよ。此方こそ、これからも宜しく頼む。PFの加筆は勿論自由に行ってくれて問題ない。君のアイデンティティが覆されるような変更の場合は要相談、とだけ覚えておいてくれれば良い。ふむ、その2名であればどちらでも直ぐに向かわせられるが、今回は初期から名前を挙げてくれていたレンブラントでお迎えに上がろうと思う。時間軸としてはレナードが訪れた夜から2日後としてあるが、怪物不在の2日間は決まった時間にコウモリの姿をした使い魔が来て食事や衣類の世話をしてくれたと理解しておくれ。それが人間における屋敷での生活のデフォルトとなっている。
――私のようなしがない獣にも興味を抱いてくれているのか。…それは嬉しい。相性云々については君がこの屋敷でどんな変化を遂げていくのかに従って変遷するものだ、もし今後の指名に対して不安があればその都度一緒に考えさせてもらうという形でも構わないだろうか。
……ふふふ。君の本音が聞けるのならば案内係も役得だな。君がこの屋敷で少しでも良い時間を過ごせたのならば、私達にとってそれほど嬉しい事はない。これからもありのままの君で、怪物達との物語を紡いでくれたまえ。(*蹴り可)
***
レンブラント:
(レナードが貴方の部屋を訪れてから丸二日ほど経過した頃だろうか。尤もこの世界では永遠に太陽は昇らぬゆえずっと月が顔を出したままであり、見飽きた扉を開ける事で悪魔は二晩振りに自分の部屋へと帰還して。一息付きながらスーツのジャケットを脱いで椅子の背凭れへ無造作にかけた所で、いつの間にかデスクに置かれているナイフの存在に気が付いて。それが獲物のものであることは刃に染みついた人間の匂いにより火を見るよりも明らかで、何の気なしに手に取った其れからよく知ったヴァンパイアの魔力を感知すれば、悪魔は蛇のような瞳を細めてニィと愉悦の笑みを浮かべ「 相っ変わらず気紛れやねぇ君は。俺に招待状(ナイフ)が届いた事、後悔せんかったらええけど 」誰に向けるでもない独り言。新入りというだけでも興を引くのに、加えてプライドの高い同胞が目を付けた獲物となると少し粉を掛けたくなるのは悪魔の性。今しがた脱いだばかりのジャケットを勢いよく羽織れば自らを黒い霧に変え一瞬にして姿を消し、向かったのは貴方の部屋の扉の前――ではなく鍵穴からザザザと侵入し既に部屋の中へ。扉の内側にて悪魔としての姿を現し「 ばぁ。――んふふ、吃驚したやろ? 」白い片手をかっ開いてお道化たように目を瞠り。すぐにその手を顎に添えて肩を揺らして含み笑い「 ふぅん……君みたいな可愛い子ぉがこないな物騒なモン持ち込んだんか。人は見かけに寄らんなぁ 」指と指の間に刃を挟むようにして提示したのは貴方のナイフ。〝 あ、そや 〟と我に返ったかのように呟いた後「 俺はレンブラント、レナードと同じようにこン屋敷に住んどるモンや。よろしゅうに 」独特の訛りと共に空いた手を胸に当てて軽く一礼を。頭を上げれば肉食獣が獲物への距離をじわじわと詰めるように、直線ではなく部屋の壁に沿うようにゆっくりと歩みを始め「 嫌ァ俺も吃驚したんよ。部屋帰ってきたら急に身に覚えん無い刃物が置いてあるんやもん。……コレ、君の大事なモンなん? 」世間話のように深刻さとは程遠いトーンで会話を展開しながら、自分と同じ色の虹彩を流すような目で見つめて)
623:
執事長 [×]
2021-05-08 19:39:17
>常連様・ご新規様問わず、のんびりペースで募集中[ 今夜の案内役:ハイネ ]
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624:
リーパー [×]
2021-05-08 20:41:11
>レンブラント/レオニダス( >622 )
諸々に関して把握、ッてだけ伝えさせてな。
嗚呼、あとコレは何時の話になンのか、ッて状態だが俺が「 本質を見て欲しい 」ッてタイプなら「 偽りでもいいから愛して欲しい 」ッてタイプのヤツでの参加もちょっと考えてる。ソイツもソイツでかなり難ありのヤツなんだが、縁が繋げそうだったらその時はソイツのコトもよろしく頼みたい。
一方的に伝えたいコトだけしか言ってねぇし、コレには返信不要だ。それじゃ、改めてヨロシクな。
****
( この屋敷へと来て数日、正確な時間は陽が昇らない事もあって分からないが、定刻にやってきては身の回りの世話を焼く蝙蝠たちの存在で大方の時間が把握出来ている事が幸いか。時間の潰し方も少ない部屋の中、慣れない環境に加えて世話を焼かれる、という何年ぶりかも分からない事に無意識下で気を張っており、然程身体を動かさずとも睡眠を取れている事が事実で。頬への傷の手当をしていた蝙蝠を見送った後、夜の闇に染まる外が見える窓へと視線をやれば反射で自分自身と目が合い。そこに映るのは先日よりも幾らか傷口を覆うガーゼの面積が小さくなった姿。頬にかかる髪を耳に掛けたところで聞こえてきた人の声にまるで猫のように身体を跳ねさせ、瞠目しつつ振り向いて。人の気配を感じ取るまで足音などもしなかった筈。人が来るワケも無い、そう決めつけて警戒心を解いていた、と言われてしまえばそれまでだがそういう問題では済ます事が出来ない事は先日で理解している。数回瞬きを繰り返し、彼の手にある物を認識すれば合点がいったようで「 嗚呼、アンタのトコに行ってたんだな 」提示されたナイフは見覚えしか無いもの。刃の放つ銀光は数日経っても陰っていないところを見るにあの一件以来使用されていないのだろう。「 俺はリーパー。まあ、その……ヨロシク 」先日のヴァンパイアの彼とは喰う喰われるだなんて話をしていたのに、こんなにも違うものなのかと困惑の色を奥の方に携えた瞳をゆらりと揺らし。物腰柔らかそうに感じるが、壁伝いに距離を縮めるのは捕食者としてのそれに似た感覚を覚え。他の人間であれば距離を保とうと後退るやも知れないが、そのままの位置でじっと視線で追いかけるだけに止めて「 ホンットに事情知らねぇ人のトコに飛ばしてたんだな。──ンで、そうだ、つッたら素直に返してくれンの? 」世間話のようなトーンで続けられる言葉に動きを止めるも、くは、と笑い声を漏らしたのはその際に掛けられた言葉が脳裏を過ったからで。暫しの間肩を小さく震わせながら片手で口元を隠しているも、大きく息を吐き出せば軽く腕を組んだ状態で首を傾け )
625:
レンブラント/レオニダス [×]
2021-05-08 21:34:11
>リーパー(>624)
返信不要とあったが、忘れぬうちに伝えておこう。君とは違った魅力の演者を送り込む事を検討してくれているのだね、とても嬉しく思う。その時が来たら是非PFを見せてくれ。楽しみにしている。
――では、今夜も君に良い夜が訪れん事を。
***
剣呑な名前やなぁ。こンお屋敷にピッタリやんか
(きっとレナードも同じ感想を抱いた事だろう、普段全くソリの合わない偏屈な吸血鬼と初めて意見が合ったのではないか。益体もない心証は上機嫌に鏃のついた尻尾をゆるやかに一閃することでかき消し、終始変わらず翩々たる調子で続け「 人っちゅぅか悪魔やけどなぁ 」と貴方の笑いにつられるようにニィと口角を吊り上げ、ベッド傍の窓の前で足を止めて「 返して欲しいんやったら勿論。本来獲物がこういうモン持つんはご法度やけど、元は使い魔の過失やし。 」手に持ったままのナイフを物珍しそうに月光にかざし「 道具が無いと人も殺せんの、ほんま不便やねぇ 」特にレナードから貴方が殺人鬼と訊いていたわけではなく、貴方の正体に気が付いているかどうかも不明。ブラフかもしれないし単なる感想やもしれない言葉をのんびりと独り零した後。ゆっくりとナイフからガーゼへと視線を移し「 それ、どないしたん? 」心配そうに眉をハの字に曲げて問いを投げよう)
626:
リーパー [×]
2021-05-08 22:29:40
>レンブラント/レオニダス( >625 )
どっちかッつーと獲物側には似合わねぇけどな
( 死神、そんな意味を持つ名はこの屋敷での自身の立ち位置からしてみれば相応しくない事は承知の事で自嘲気味な笑みを交えながら。近くにある椅子へと足を向け、そこまで辿り着けば片膝を抱え込むような体勢で座り。" 嗚呼、そうか " なんて溢すのは人型である彼らが怪物である、という思考に慣れないため。此処では捕食者と被捕食者の関係性、慣れなくとも " 人 " というワードをなるべく使用しないように変えていく方がいいのだろう。環境に慣れる事に加え気を付ける事まで増えた事に、ふうと息を吐き出しながら背凭れへと背を預け「 だろうな、ッて思ってたからどっちでも。まあ、ソイツがあったら俺の暇潰し道具になるッてくらいだな 」続く言葉には片眉を軽く持ち上げる反応は示すものの、特段力がある訳でもない自身にとっては何も間違っている事では無い「 慣れりゃ一番楽な方法だからな 」殺人鬼だという事を隠す気も無ければ、問われればイエスと答える所存の事柄。返答を望んでいたのかは定かでは無いが月光に翳された相棒に目を細め。彼の移動した視線の先を辿るようにして頬へ指先を当て「 嗚呼、コレ?レナードが味見した痕。つッてももう殆どなんともねぇんだけど 」ガーゼの下は血も滲んでおらず、皮膚が裂けた痕が残っている程度。見てくれに頓着しない自身に代わり蝙蝠はなかなかに心配性なよう。口元に緩い弧を描き耳に掛けていた髪を下ろして )
627:
レンブラント [×]
2021-05-09 00:11:49
>リーパー(>626)
(躊躇いなく自分の身柄を〝獲物〟と称した貴方に対して、蛇の目を細めて何かを企むように口角を吊り上げ「 獲物っちゅう運命をちゃんと受け入れとるんやね。その聞き分けの良さはアイツにとって魅力的やろなぁ 」怪物たちの中でも有数の美食家として知られる吸血鬼の眼鏡に適った理由の片鱗を理解し、ならば彼以外が貴方を食べてしまえばどんな顔をするのだろうと性悪な好奇心が内心でちろりと赤い舌を出し。「 こんなモンひとつで出来る暇潰しなんてたかが知れとるんちゃう?君が望むんやったら、もっと楽しいやり方がぎょうさんあるで 」ブン、と何もない所から急に突風が発生するかのような音と共に悪魔の姿が消えたかと思えば、テーブルを挟んで対面に一人掛けのソファが置かれた扉側の席に座した状態で再度姿を現して。貴方に見せつけるように手の甲を向け、指先を曲げたピースサインの間には赤と黒のサイコロが挟まれており「 例えばダイスはどないやろか。 」紳士然とした柔らかい微笑みの裏に巧妙に隠れるのは、味にうるさいレナードが味見に踏み切ったという貴方への――更に言えば貴方の身体への興味。空いた手に中身の見えない黒塗りのカップを出現させて「 簡単やけどおもろいで。互いに出目を予想して当てれた方の勝ち。君が勝ったらアレは返すし、俺が勝ったら君を味見する。 」カップにダイスを投げ入れ、カラコロと躍らせてテーブルに伏せる。そしてカップを上げて見せれば何の変哲もない4の出目が転がっており「 大丈夫やて、そのまま全部食べたりせぇへんから。怖いんやったら無理強いはせんけど? 」余裕たっぷりの笑みのまま挑発するように片眉だけを弓なりに上げ、僅かに顔を傾けて)
628:
リーパー [×]
2021-05-09 12:23:44
>レンブラント( >627 )
悲観してても仕方ねぇだろ。それに誰にも看取られずに逝くよりか何十倍もマシだしな。
( 好き勝手して生きてきた分生への執着は恐らく他者と較べても極端に薄く、代わりに本来の自分を見て欲しいといった欲は命を投げ出すことが出来てしまう程に強い。自身が他の人間よりも異常な思考を持っている事など自覚済みのために然程気にも留めない口調ではあるが、その瞳の奥に一瞬だけ寂しさの色が意図せず滲んでしまった事に彼は気付いただろうか。「 楽しいやり方…? 」所謂娯楽の類とはほぼ無縁の生活を送ってきていた為に思い当たる節などあるはずも無く、無いに等しいその類のものに触れた記憶を探す事も早々に諦めて。突然近くで強風が吹いたかのような音に反射で目を閉じ顔を背け。恐る恐る瞼を持ち上げれば視界に入ってきたのは先程まで居た位置とは違い、見覚えの無いソファに座する彼の姿。此方へと見せる手指の間には賽子、続く言葉とダイスカップに納得したようで「 要するに賭け事ッてワケか 」提示された条件はそのまま信じるのであれば自分にとって不都合がある訳では無い。味見と称される事だって既に一度されているのだから抵抗も無い──無論彼の言葉を信じるなら、という前提が付くのだが。死んだら死んだ時、いつもであればそう割り切っていたのだろうがふと先日の吸血鬼の彼の言葉が頭を過れば言葉を発そうとした口を噤み。そんな事を知ってか知らずか挑発するかのような彼の様相にぴくりと反応を示せば「 ……ハッ、誰が何時怖いつッたよ。その勝負乗った 」どうやらこんな状況下であっても自身の負けず嫌いは健在らしい。テーブルを挟んで向かい合うように座り直せば、左腕で頬杖をつくようにテーブルに肘を乗せて )
629:
レンブラント [×]
2021-05-10 17:19:04
>リーパー(>628)
(目の前の若い獲物が年齢の割に達観している事は明らかで、事実理不尽な現状を受け入れる判断力もある。レナードが魅力に感じたのはそういった聞き分けの良いお利口な一面なのだろうと考察するのに1秒。ならば自分が貴方に魅かれるのは、隠しきれない愛情への飢えを抱えている点だろう。同じ琥珀色の瞳でも、片や孤独、片や愉悦と奥に秘める感情は全く異なるもので「 独りで逝くンが怖いんやったら、レナードやなくて俺にしとき? 」ヴァンパイアの気紛れを態と想起させるために、袖口へ隠していた〝相棒〟をキラリと月光に反射させるように見せつけて「 悪魔は約束は破らへんよ。 」細めがちな蛇の双眸をきっちりと開いて真正面から貴方を見据え。面白いように勝負を承諾してくれた事に喉の奥で音を転がすように小さく笑ってから「 ああ、君のそういうところ好きやわ 」と屈託なく破顔して。笑顔の余韻はいつも通りの人当たりよい微笑みに解け、流れるような慣れた手つきでデモンストレーションと同じようにダイスの入ったカップをテーブルへと伏せ。シンと一瞬の静寂の後「 6。 」自分の予想を堂々と宣言してから僅かに顎をしゃくり「 君の予想は? 」と問い掛けて。)
630:
執事長 [×]
2021-05-10 21:05:31
>常連様・ご新規様問わず、のんびりペースで募集中[ 今夜の案内役:ハイネ ]
※半年ほどなりきりから離れておりましたのでリハビリしながらとなりますが、それでもよろしければお相手頂けますと幸いです。なおトピック冒頭に記載がある通り、以降は伽羅口調でお返事をさせていただきますので、ご承知おきの程 宜しくお願い致します。
※無登録でのお試し、PF提出も常時受付中です!
▼ 提供一覧 ▼
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▼ 現在のブックマーク(最長1ヶ月間保持) ▼
●ガードルード × マリーシュカ ⇒ 【 >>587 】
●プリケル × ギンハ ⇒ 【 >>618 】
●リーパー × レンブラント ⇒ 【 >>629 】
●レオ × ラザロ / ミリアム ⇒ 【 >>609 】
●アヴァロン × クォーヴ ⇒ 【 >>610 】
▼ 宝箱(https://www.saychat.jp/bbs/thread/646097/) ▼
631:
リーパー [×]
2021-05-10 22:52:07
>レンブラント( >629 )
( 死も独りな事も恐怖心を感じる訳ではなく、寧ろその両方とも身近すぎると言ってもいい程のもの。どうにもこの屋敷へと来てから記憶の蓋がきちんと閉まっていないらしく、幾ら仕舞い込んでも不意に苦い物と一緒に寂しさが溢れ出てきてしまう。落ちていきかけていた思考を引っ張り上げたのは視界の隅にちらついた銀色の光。「 ッハ、すーげぇ口説き文句 」脳の処理が追いつかず瞬きを数回、漸く噛み砕くことが出来れば微かに表情を和らげて。ふう、と小さく息を吐き出してから首を傾げるようにして「 ──アンタは、 " 俺 " のコト見てくれんの? 」紡ぎ出す言葉に混じった小さな震えは気付かないフリを。真っ直ぐに此方を捉える同じ色を持つ瞳を見据え返す事はせず、ほんの少し左下へと逸らして。人当たりのいい、何処か飄々としているような印象を感じていた笑みが崩れれば口端を持ち上げて「 勝負乗って好きだとか言われンの、初めてだわ 」どちらかと言えば相手にしたくないだとか言われる事の多い一面「 趣味悪いんじゃねぇの 」なんて軽口を叩きながら先と同じ手順を踏む動作を目で追いかけ。中身の見える事の無いカップをじっと見つめるも勿論の事ながら出目が分かるわけでもない。頭を働かせたとてこの手の娯楽に慣れ親しんでいた事もないため、経験則もアテにならない。当たるも外れるも運次第、そんな考えに至れば「 2 」と短く、自信も不安も感じさせない声色で告げるとともにピースの要領で指を2本立てて )
632:
レオ [×]
2021-05-12 01:48:02
>ラザロ/ミリアム(>609)
(屋台の前まで進んだ所で出迎えに立ち上がったのは、己よりも随分と華奢な女性。その鮮やか過ぎる程の髪の色と、目の部分を覆い隠す布の柄に目を奪われたのも一瞬。彼女が歓迎に鳴らす軽やかな音と何処か幼い仕草に、祭で浮かれる自身の心が重なって、思わず笑みの吐息が零れる。しかし、不意に彼とやり取りしていた彼女の顔と声が此方に近付き向いて、それに何か返す前に無遠慮に肩が叩かれる。「あ、ああ……?」その距離の近さに疑問とも返事ともつかない音を、驚きに目を瞬かせながら発した後、彼女が取り出した黒板へ視線を移す。色彩豊かで賑やかな其処に綴られる文字をじっと見詰め、自らの乏しい語彙と照らし合わせて内容を概ね掴んだ辺りで響いたのは祭の供たる彼の不機嫌そうにも思える声。単純な文句等ではなく、心遣いの見えるそれに一度彼女の様子を窺い、次いで彼の方へと面を向ければ丁度目線がぶつかる。それから何とも複雑に顔を顰めた彼に問われて、また小さな黒板と見つめ合う。「ふむ……私としては水風船を取る事そのものが目的だったからな…」人差し指を上げて黒板を差し、景品を記す文字を宙を隔てて上から緩やかになぞった数秒の間の後、「どれか、というのならお茶請けが良い。」選んだのは、参加賞。「これは君の分もあるのだろう?なら次に話をする時、君と食べられる。」祭の“次”、細やかだが重ねられる彼との経験の共有。それらを楽しみに綻んだ頬のまま、疑いも無く求めた故の選択を彼に告げた。)
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