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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/780


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自分のトピックを作る
500: ミネルヴァ [×]
2020-09-04 22:01:07



>ミゲル

まあ、優しいのね。ありがとう。(此方の謝罪を一先ず受け入れる気があると思しきぶっきらぼうな一言に、すうと双眸を細めて微笑んだ。未だ扉一枚を隔てたままの彼に表情こそ伝わる事はないだろうが、せめて声には十二分の優しさを詰め込もう。扉とは一定の距離を保ち続け、震えは幾らか収まったと見えるが依然として強い警戒と疑いの気配を孕んだままの声に耳を傾ける。成る程、どうやら自分が怖いのではなく"人間"そのものを怖がっているらしい。そうと分かれば今出来る事は彼のもつ恐怖を少しずつ溶かしてゆくことのみ。今すぐ好きに逃げれば良いと促す方がずっと簡単だったが、今この時点で既に扉の向こうで待つ彼と言う存在に強い興味を抱く心がそれを良しとしなかった。弱さを抱える人間にこそ惹かれる、そんな性分の持ち主である。こつ、と靴音を響かせてまた一歩後ろへ退くと「私、目が覚めたら突然此処に居たの。知らない場所よ、どうやって此処へ来たのかも分からない。だから私、とても心細いの。」と、優しく穏やかな声色はそのままに、然しそこへじんわりと不安の色を滲ませながら再度語り掛け、「今の私では、危険な事なんて何も出来ないわ。それに、何か助けになるかも知れないあなたを、いきなり傷付けて得することなんて何もないでしょう?」、胸の前でするりと指先を絡めて動かしつつ更に続けて)



501: レンブラント/ミゲル [×]
2020-09-04 22:37:00


>シャラメ

丁寧に挨拶くれておおきになあ。浴衣の君が観れてほんまに嬉しかったし、今夜もめっちゃ楽しかったわ。
イベント交流は置きレス進行が可能やから、また気ぃ向いたときにでもおいでな。適宜お返事さしてもらうわ。
シャラメは細いし軽そうやからな、飛ばされへんか心配やわ。外出ずに良い子にしとくんやで。ほなおやすみ、良い夢見ぃや。



>ミネルヴァ

――っ、なんだよ、それ
( まるで幼い者を諫めるような言葉でさえも、捕食者の中では至上に脆い精神を抱えた自身にはじんわりと響いて。戸惑うように言葉を詰まらせ、照れ隠しとも違う苦し紛れな言葉を吐き「 口でならなんとでも言えるじゃないか 」と予防線を張ることで、何とか動揺を落ち着けようと視線を落として。足音が遠ざかるたびに、たったそれだけのことで害意や疑念も徐々に薄れていくのを感じながら、貴女が新入りの獲物であることを知ると「 …ほんと?じゃあまだ、此処のことなんにも知らないんだ 」貴女の言葉が真実なら、屋敷に住まう怪物の端くれとして知識面で優位に立てるかもしれない。そんな幼稚な考えを抱きつつも、自分から”教えてあげる”とは言い出せないのは、狡さか臆病さかあるいはその双方か。貴女の声に滲む不安感だけは信ずるに足ると判断して「 ――、確かに。ここで怪物に戦いを挑むなんて、君はそんな馬鹿な事しそうにないね 」怪物、そのワードに少しずつヒントを散りばめながら。自分も一応は怪物なんだぞ、と匂わせる事で物理的な力関係をちらつかせつつ、今一度貴女との距離感を測ろう )




502: ミネルヴァ [×]
2020-09-04 22:57:46



>ミゲル

ええ、確かにそうね―――でもそれはあなたも同じこと。怖がっているフリをして油断させることだって出来るでしょう。あなたはそうして、私のことを傷つけようとしているの?(少しずつ少しずつ、彼の声や言葉選びから怯え以外の感情が伝わり始めた事に内心ほっとする一方、ここで少々狡い言葉も返してみる。彼の自分に対する興味の度合いと、接近の余地とを注意深く計るのは修道院へやって来る傷ついた子供達に対しても同じ様にやってきたことだった。近付かなければ逃げてしまう、けれど近付いても逃げてしまう、そんな繊細さに触れる機会に恵まれていた暮らしに今一度感謝しつつ再び口を開くと「そう、何にも知らないの。無知で非力、もちろんあなたを傷付ける気だって無いわ。」と、此方の様子を窺うような言葉に迷いなくはっきりと答える。"怪物"、そんなワードが聞こえてくるなどとは思わなかった身としてさすがに一瞬たじろぎそうになったものの、いよいよ此方の方が非力であるのならばそれを素直に受け入れる方が勝算と判断して「まあ、怪物だったなんて…困ったわ、あなたの言う通り、私じゃ到底太刀打ち出来そうにないもの。―――ふふふ、でもあなたは優しい怪物ね。すぐにこの扉を破って、私に襲い掛かることだって出来るでしょうに。」、そう言ってくすくすと笑みを零し)



503: ミゲル [×]
2020-09-04 23:19:05


>ミネルヴァ

――ハハ。なんだよ、結局僕のこと"優しい"って言ってくれたのは嘘だったってわけ?
( 世の中も酸いも甘いも知らぬ、青春を謳歌しきることもせずティーンのうちに殺害された少年にとって、貴女の仕掛けた上質な言葉は駆け引きではなく疑念そのもの。何だかんだと言いつつ、最終的には自分の事を害敵だと怪しんでいるんじゃないか――額面通り、そんな風に受け取って。貴女の言葉や態度ひとつで容易に傾く信頼と不信の天秤は、良からぬ方へ重心が傾きつつあり「 分かってるよ。君は人間で僕は怪物、それだけは信じられる 」達観したような言葉を吐きつつも、諦めきれない未練が声に悔しさを滲ませる。自分が慕う妙齢のヴァンパイア、貴女は彼女が持つ上品で麗しい雰囲気と酷似したものを持っている。だからこそ、信じられるかもしれない――否、信じたいのかもしれない。ゆえに、この場に蹲り腕に顔を埋めて、ここから逃げる事すら出来ないのだ。「 ……ねえ 」ぽつり、今度は此方から呼び掛ける。「 僕は怪物で、君の事なんか簡単に終わりにできるんだ。庭の百合を一本手折るみたいに呆気なくさ。君はそれを解ってて、この扉を開けられる? 」今や薄れかけている死の本能的な恐怖から、人間の事は怖くて堪らない。自分は怪物で、人間を殺害することなど造作もないとしても、だ。それでも貴女を試すような言葉を吐けたのは、自分で何度も口に出すことで、物理的な優位性をようやく自覚できたからか。この世の全てから目を逸らすように、壁を背に縮こまったまま以降は沈黙して )




504: ミネルヴァ [×]
2020-09-04 23:46:17



>ミゲル

お待たせしてしまってごめんなさいね。きちんとお返事をして、ご挨拶も添えたかったのだけれど…眠気で上手くお返事が書けないんじゃないかって、少し心配になってきたの。この続きは、また次に引き継がせてもらえるかしら。
今夜はとても素敵な時間を過ごす事が出来たわ、あなたのおかげよ。本当にありがとう。
また会えるのを楽しみにさせて。それじゃあ、おやすみなさい。どうか素敵な夢を見てちょうだいね。



505: ミゲル [×]
2020-09-04 23:56:34


>ミネルヴァ

もう夜も深いしさ、その、レディに夜更かしは敵なんだろ?マリーシュカがそう言ってた。
僕も久し振りに人間と話せたよ。……ここだけの話、楽しかった。
また気が向いたらいつでも遊びに来て。遅い時間までありがとう、君こそ幸せな夢が見られますように。




506: 執事長 [×]
2020-09-05 11:27:50



>まだ夏は終わらない。期間限定イベント― Until Fireworks Bloom... ― 開始!


 →詳細情報【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/fireworks



>募集開始[ どなた様でも大歓迎! / 人数無制限 ]


 ※9/2~10/2は夏祭りイベント交流での受付となりますが、ご新規様は通常交流も可能です!

 ※無登録でのお試しも大歓迎! PFは常時受付中です!


▼ PFの書き方 ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/welcome


▼ 提供一覧 ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters


▼ 大切な" お食事 "のメニュー ▼

◆ルシアン(>>19
◆ザカリー・アーバーン(>>93
◆レオ(>>147
◆ニール・グレイ(>>244
◆シャラメ(>>395
◇ミネルヴァ(>>489


▼ 宝箱(https://www.saychat.jp/bbs/thread/646097/) ▼




507: 執事長 [×]
2020-09-05 14:04:59



>まだまだ演者様を絶賛大募集中でございます!

>夏祭りイベントは期間限定のため、置きレスでの交流が可能です!

>どなた様でもお気軽に遊びに来てくださいませ~!



508: 執事長 [×]
2020-09-05 18:37:38



>まだ夏は終わらない。期間限定イベント― Until Fireworks Bloom... ― 開始!

 →詳細情報【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/fireworks



>募集開始[ どなた様でも大歓迎! / 人数無制限 ]


 ※9/2~10/2は夏祭りイベント交流での受付となりますが、ご新規様は通常交流も可能です!

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509: 執事長 [×]
2020-09-05 21:04:27




>最終募集から2時間経過しましたが、寝落ちするまで屋敷の扉は開かれております!

>期間限定のため、イベント交流のみ置きレス可能です!

>どなた様でもお気軽にご来館くださいませ!



510: 執事長 [×]
2020-09-06 11:14:42



>まだ夏は終わらない。期間限定イベント― Until Fireworks Bloom... ― 開始!

 →詳細情報【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/fireworks


>募集開始[ どなた様でも大歓迎! / 人数無制限 ]

 ※9/2~10/2は夏祭りイベント交流での受付となりますが、ご新規様は通常交流も可能です!

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511: レオ [×]
2020-09-06 13:32:52



こんにちは、執事長。イベントと聞いて居ても立っても居られなくなってな、つい顔を出してしまった。参加条件をよく読み、先出し文も書いてきたが…これで良かっただろうか?
ああ、指名は勿論ラザロだ!彼と共に、屋台の甘味も、遊びも、出来る限り目一杯満喫させてもらいたいと思っている。では、検討宜しく頼む!


***

(街を敬遠していた己にとって、祭り、というものは縁の無いものだと考えていた。少なくとも山上から麓の先に見える賑やかな灯りや、其処から上がる大輪の色彩に、感慨一つ感じぬ程度には。だから自分は、あれに関わりもせず山に生きるのだと、そう思っていた。…しかし、今身に纏うは普段の山に溶け込む装いでは無い。夏の夜空の下、花火に照らされるのがよく似合う──所謂浴衣、というもの。新緑色を基調に、それより深い色と淡い色を各々合わせて笹の葉の紋様が細かく描かれたそれと、大地を思わせる赤褐色の帯を己に着付ける使い魔を見詰めながら、何とも言えぬ顔で唸る。「む、う…これは、動き難いな…」髪は頭の後ろで団子状に一纏めにされていき、項がさっぱりと空気に晒される感覚に尚一層気分は落ち着かない。着付けの最後、纏めた髪の留め具を選ばんと、使い魔が複数あるそれらを見比べる。その後ろから何気無しに送った視線の先、留め具の一つに強烈な程目を引かれ、指を差す。「すまない。その…これにしてもらっても、構わないだろうか?」只されるまま着せられていた衣装の仕上げ、身に付ける物に頓着も執着もしない己が、唯一選んだそれ──今宵誘う彼の鱗を想起させる、紺碧の玉が二つ飾られたものを髪に挿してもらう。「うむ。…ありがとう。」満足げに笑んで片付けを行う使い魔を眺めるが、ほんの少しの不安にその表情が曇る。その原因は、彼に送る手紙の事。“祭り、行きたい。君、一緒。”…此所に来た後どころか、来る前ですら然程持った事の無いペンと便箋にて、自分の知る綴りも怪しい単語を何とか絞って並べて作り上げた、丸く小さな幼い文字の拙い誘い。そんな文としてすら成り立っていないものを受け取った彼は、果たして来てくれるのだろうか。その靄が掛かって頼り無く、それでも期待の光が混ざった複雑な顔を扉の方へと向けつつ、去り行く使い魔に手紙を託した。)




512: ラザロ [×]
2020-09-06 14:14:35


>レオ

なンだようっせえな!こんな鬱陶しい服着てられるかってんだ!
( 喧々囂々と怒号を張り上げながら、困惑する使い魔達をよそに着付け途中だった浴衣の襟を掴む。屋敷の支配者の命令とはいえ、嫌だからこそ、従ってやるのがあまりにも悔しい。機嫌はまさに最悪中の最悪で、羽織っていた浴衣の袖から粗野な動作で腕を引き抜いて。直後、別の使い魔がおずおずと差し出した手紙を"今度は何だァ?!"と額に青筋を浮かべながら奪い取るように受け取る。内容に目を通した瞬間、眉間のしわは瞬く間に消滅し、三白眼をキョトンと瞠る。犬や猫がするように、招待状を鼻先にくっつければスンと一度だけ深く匂いを嗅ぎ「 ダハハハ! 」と呵々大笑。間違いようもない、この野性味を帯びた匂いはよく見知った貴方のものだ。このあまりに無骨で可愛らしい文の差出人が貴方であると知れば、先ほどあれだけ騒いだバツの悪さに舌打ちを零してから、再度浴衣を羽織り直す。光沢のある黒生地に豪快な金の昇り龍、胸元は腹筋が覗くほどに開けさせ、細い黒帯をきゅっと締めることでなんとか浴衣の風体を保ち。裸足にシンプルな草履を履けば、その足で向かうのは貴方の部屋。ドンドンドン、配慮も加減もないいつも通りの乱暴なノックの後、間髪入れずに「 オラ、迎えに来てやったぜ。ったく、あんなちっこいキュートな文字で笑わせやがってよォ 」眉間のしわは戻っているが、口角はどこか浮ついたように上がっている。獲物から招待状を貰えるというのは存外悪くない気分で、上機嫌を滲ませた声音で「 すっげえ動き難いのは解ってるが、あんまり俺を待たせたら金魚と一緒に沈めちまうぞ 」と続けて )

***

よォレオ、遊びに来てくれて有難な。
手前と浴衣で並んで歩くなんて、なんつーかその…小っ恥ずかしいが、手前が望むなら一夜の祭を存分に楽しませてやらァ。
俺とのイベント完結後は他の怪物とも祭に行けるし、期間限定モンを満喫してくれよな。
ンじゃ、今夜も宜しくな!




513: レオ [×]
2020-09-06 14:49:50



>ラザロ

うむ。ああ、ああ!ありがとう!
それでは…此方こそ、今宵も宜しく頼む!


***


──ラザロ!
(響いたノック音。力強いそれは間違えようもない、彼のもの。彼が、来てくれたのだ。その事実に表情をぱっと輝かせ、口から紡いだ彼の名を溢れんばかりの喜色で彩る。しかし、音の後に続いた言葉に顔色に差す光は羞恥を帯びる。「それは、その…」自身の字に劣等感や引け目は無い。…が、それも彼に指摘されると妙な気恥ずかしさが生まれて、つい言い訳に口が半端に動く。「あ、ああ、今開ける。」けれどもそれを遮った機嫌の良い催促に押され、着慣れないそれが崩れぬように慎重に、それでも極力急ぎ足で扉の前へ。互いを隔てたそれを開き、目の前に現れるのはよく知る彼の、知らない衣装姿。「…待たせてすまない、ラザロ。」迫力あるその柄に思わず見開いた目でぱちり瞬いた後、普段よりも歩幅が小さい為に対面に掛かった些かの時間に、先ずは謝罪を。「それと…誘い、受けてもらえたようで、とても嬉しい。」次いで、先の手紙への言葉に少々口の動きをもたつかせつつも、こうして彼と祭りに行ける事への喜ばしさに頬を緩め、彼の瞳を見上げて、己の気持ちを礼の代わりに正直に伝えた。)




514: ラザロ [×]
2020-09-06 15:31:03


>レオ

おう。――えらくさっぱりしてンな、背後から首狙われたら終わりだぜ
( 弾けるような声で名を呼ばれれば、どこか照れ臭そうに視線を明後日にやって短く応えて。扉を開けてくれた今夜の貴方、いつもの野性味を残した姿とは一風変わり、どこか涼しげで洗練されたようなビジュアルに一瞬目を瞠っては言葉を失う。そうしてようやく口を開けば、気の利いた誉め言葉とは真逆の憎まれ口を叩き「 だから俺から離れンじゃねえぞ。折角の祭なんだ、羽目外して燥いでいいがよ、それだけは絶対守れ 」直視するのもなんだか気恥ずかしいような、そんな気持ちを堪えながら視線を貴方へ注ぎ続ける。言い終われば、ぶっきらぼうに貴方の右手を奪うように掴んで「 分かったな、レオ 」と念押してから、グイと自分の方へ引き寄せて。次いで、純粋な礼を告げられてしまえば、居たたまれなくなりガシガシと短い髪を掻いて「 ――嗚呼クソ、脅したいわけじゃねえンだ。 」とそっぽを向いて吐き捨てて。そのまま髪から口許へ手を移し、牙が羅列するそこを覆い隠すようにして「 ……手前の頼みだから来てやったんだからな。 」ぽつり、いつもとは違う控えめな声音で珍しく正直に言葉を落とし。その後、間髪入れず貴方を引っ張るようにしてズンズン廊下を進み「 礼なんて良いからよ、庭に着く前にまず何処へ行きてぇか考えとけよな 」エスコートと言いつつ、貴方の意志は第一に尊重する。そんな意図を粗野な口調へ乗せながら、遠くから聞こえる祭囃子の方へ近付くように歩みを進める。勿論、貴方の手は固く握ったままで )




515: レオ [×]
2020-09-06 16:18:39



>ラザロ

うむ…これは私も落ち着かない。
(己を見た彼の第一声、脅しともつかない言葉を此方も肯定し、自らの項をするりと撫でて手を下ろす。「…ああ、解った。気を付けよう。」その後に続いた注意に返事をした直後には、取られた手が引かれて彼の傍に足が動く。そこで改めて見上げる彼とは視線は合わず、だからこそその口から落ちる声に耳を確と立てる。そうして聞こえた、いつも豪快な彼から落ちた呟きに、胸が詰まるような心地を覚える。決して不快ではない。むしろ感じた事の無いそれは嬉しさに取って変わり、己の口元を弛めていく。「おっ…と、そうだな。何分、祭りというものに参加するのは初めてだ。だから、何があるかは曖昧にしか知らないが…」再び引かれる手。胸の詰まる感情の正体を確かめる前に、その歩みを彼と合わせて廊下を進む。「……ふむ。甘い匂いがするな。」鼓膜を打つ囃子の音が近付くにつれ、鼻先を擽った匂いに声を上げる。「ああ、まずはあれだ。林檎飴、というものが良い。」その匂いの中、唯一はっきりと覚えのあるそれを思い出して、それを彼に伝えた。)




516: ラザロ [×]
2020-09-06 16:39:42


>レオ

あァ、手前はお祭野郎ってガラじゃァねえだろな。
( 酒を右手に肴を左手に、千鳥足で提灯の下を闊歩し祭を楽しむ貴方の姿は、如何せん想像に難く。森の中で草木や獣を相手にしてきたのだから、人工的な浮いた催しには不慣れだろうとは思っていたが、まさか初めてとは。何か感慨深そうに、深く吐息して「 悪かったな、手前の初めてがこんなニセモノでよ 」願わくば、命の危機などない元の世界で連れて行ってやりたかったが。それは不可能というもので、やがて目の前に広がるであろう魔力で塗り固められた夏祭りを案内してやることしか出来ない、己の無力を噛み締め無意識に繋いだ手に力を籠め。「 よォし、んじゃ先ずオオカミと人魚んトコだな 」はっきりしたリクエストを返してくれた事に、上等だと口角を吊り上げ。果物を飴細工にした露店の番を挙げれば、いよいよ祭の会場が見えてくる。いつ階段を下りたのか、何度角を曲がったのか、人間に知覚できないのはこの屋敷の魔力のせいで。月明りに紅い提灯の彩りが混ざる廊下の果て、開かれた扉をくぐれば――一面の向日葵。どれもこれも月光を反射して桃色や紫に淡く発光し、茨の森の枝には和風な提灯がいくつも連なっている。少し遠くにぽつぽつと屋台の灯りが見え、祭囃子は音量を増して「 これが人間界の祭ってヤツか。悪くはねえな 」空いた手で顎を擦りながら、想像以上にカラフルで妖しげな雰囲気を堪能する。これを見た貴方がどう反応するのか、ちらりと横目で盗み見て。「 腹ごしらえだ。行こうぜ 」今度は先ほどのように強引ではなく、貴方の情動を邪魔しないように優しく手を引いてエスコートを。向かう先は色とりどりの暖色ランプに飾られた屋台で、軒先には色々な種類のフルーツ飴が陳列されているのがぼんやりと分かる。店番の怪物は、耳と尻尾のシルエットからしてどうやらワーウルフのどちらからしい。近付いてみなければ正体は分からない、しっかりと貴方の手を握ったまま屋台へと距離を詰めよう )




517: レオ [×]
2020-09-06 17:38:32



>ラザロ

…いいや、これが初めてで、嬉しく思っている。
(ぐっと強まる繋いだ手の力。ふっと見上げた彼が発した詫びの、そこに籠められた色を捉えかねて言葉が詰まる。自身の機敏への疎さに少し眉を寄せて、しかし直ぐに素直な感情を彼に贈る事でそれを塗り替える。彼に引かれて歩むまま、覚える事すら叶わない廊下を進んで到達した先、広がった光景に息を飲む。「す、ごいな…」見張った視界に先ず届いたのは夏を象徴する花、それから連なる提灯、屋台。自然とは違う、だが確かに夏の匂いを感じさせる空気。感想を落とした声は弱く震えているが、そこに恐れや嫌悪は無い。あるのは、言動に追い付ききれない好奇と感動の色だけだ。彼の緩やかな先導に合わせて足を動かしながら、きょろりきょろりと初めてばかりの景色を頻りに見回す。「…む。もしや、狼、か…?」そうして歩む内に見え始めた屋台の番の輪郭に、いつか見たような耳と尾を視認し、同時に思い返した気まずい出来事に一度表情から色が引いて、唇を結ぶ。それからもう一度開いた口からは緊張に似た、何処か強張った音で誰にともなく問う声を零した。)




518: ラザロ [×]
2020-09-06 18:08:04


>レオ

――そうか。確かに、忘れらンねえ初めてにはなっただろうな
( 大自然に鍛えられた実直な剣のような貴方の事だ、他社の機嫌を取ろうと口から出まかせを吐くタイプではないことは重々承知していた。ゆえに、素直な言葉は額面通りに受け取ろう。ヒトが家畜として軟禁されるこの屋敷で、たった一つでも"嬉しい"と思ってもらえた事に、今まで感じたことのない暖かさが胸に広がるのを感じながら、相も変わらず笑い交じりに軽口を叩いて。魔界では拝めない、晴天の空を彷彿とさせる双眸が大きく開かれ、あちらへこちらへと視線が動く様を微笑ましく眺めて「 こんなのァ序の口だぜ。暫くしたら、花火っつう派手な催しが観られるってよ 」人間が作り出したその仕掛けがどんなものかは未知だが、だからこそ自分自身も何だかんだ楽しそうに僅かに声音を弾ませて。と、お祭気分に似つかわしくない雰囲気をまとう貴方の声に「 あ?オオカミに何か問題でもあんのか? 」と怪訝そうに貴方の青ざめた顔を見遣る。あの夜の出来事を、彼女は少なくともラザロには口外していなかったらしく、ゆえに貴方が狼狽する道理が全く分からない。とはいえ不穏なものを感じる事は確かゆえ、「 …やめとくか? 」と歩みを止めた瞬間、運悪く屋台の店番がこちらの存在を知覚したらしく『 あーーー!あの夜の人間! 』と不満や疑念の混じった声が響いた。ちょうどレジーナが当番だったらしく、屋台の中でエプロンを付けたまま腰に手を当て仁王立ちになり『 何よ、やっぱりラザロと仲良しなんじゃない。で、お腹は大丈夫? 』あの夜の事を根に持っているのかいないのか、怒りとも心配ともつかない態度で問い掛ける。ラザロは訝しげな表情のまま「 あァ?おいレオ、あの夜って何だ? 」と多少荒々しい語尾で問い掛ける。自分の獲物が、他の怪物絡みの秘密を持っている事が気に入らない様子で眉をしかめて )




519: レオ [×]
2020-09-06 18:55:07



>ラザロ

花火…?ああ、あの空に昇る光か!
(彼が発したそれがどのようなものか、思い出すまでに数秒時間が掛かり、だが脳の隅に覚えていた光景にすっきりとした声を上げる。遠い音と眩しい火ばかりの薄い記憶ではあったが、彼と見る、という一点がそれを心待ちにさせる。「…あ、いや、問題は…」己の不審さに気付いた彼が問う言葉を、些か辿々しく否定しようとした矢先、響いた声が己の言葉を喰ってしまう。反射的にそちらへ顔を向ければ、当然ながらある狼の彼女の姿に、より一層身が強張る。「っ…ああ、腹は、問題無い、が…」結んだ唇から、緊張に途切れる言葉で何とか彼女の問いには答えた。しかし、次ぐ彼から投げられる疑問には声が濁る。「ええと…その、だな…少し前に、彼女と…レジーナと、話をして…その時に、少々、失礼をしてしまってな…それで…」もごもごと躊躇いがちで、目も動揺を示して有らぬ方向を泳いで、しかしそれでも嘘の吐けない口が余計な事まで露呈する。「…詫びは、したんだ。…これ以上は、勘弁してくれ。」けれども流石に詳細を話す事までは進められず、やや無理のある話の断ち切りを行っては、彼と彼女の顔色を順に窺うように一度視線を巡らせ、最後には屋台の品物の方へ落とした。)




520: ラザロ [×]
2020-09-06 20:17:37


>レオ

返事が遅くなって本当に悪い!
背後の方でバタバタしてしちまってた。今夜は時間切れだ、名残惜しいが一旦下がるぜ。
だがイベント交流は置きレス進行が出来るからよ、また都合をつけて手前への返事を紡がせてくれな。
んじゃ、急な連絡で済まんがそういう事だ。忙しくて御免な、またいつでも遊びに来いよ。良い夜を!




521: レオ [×]
2020-09-06 20:25:36



>ラザロ

む、そうか。私も名残惜しいが、ならば仕方が無いな。
ああ、次に君と過ごせる祭りの夜を、楽しみにしておこう。
それでは、またいずれ。君の息災を願っているぞ。
…良い夜を。




522: ラザロ [×]
2020-09-07 00:26:59


【 イベント:置きレス 】

>レオ(>519)

――あァ、もう解ったよ。だからそんなしょぼくれた犬みてえなツラすんな。
( 自分のものとして目を掛けている獲物が、自分の知らない所で別の怪物と秘密を作っている。そんな不道理は許せねえ、なんて幼稚な独占欲に駆られピクピクと目尻を強張らせるが、同時に何だかんだ言って貴方をしっかりと"獲物"と認識していることを自覚して。はァ、と深いため息の後、この場ではそれ以上の追及はしない旨を告げて貴方の肩へ穏やかに手を添えよう。「 手前の事だ、その失礼とやらも態とじゃねェんだろ。なあ、レジーナ 」何故貴方がそんなに動揺するのか、一体何をしでかしてしまったのか。気になるが、折角の祭に水を差してまで詳らかにすることでもないだろう。存外冷静に己の中で落としどころを見つけながら、彼女へとギラついた視線で目配せを。『 まあ……それは、そうよ。でも、何ていうかその、結構ショッキングだったんだもん 』ドラゴンの迫力に気圧されて、というよりかは、確かに不慮の事故であったという負い目から狼も目を伏せて。けれど、貴方を追い詰めて糾弾したいわけではない。何なら、折角の奇跡の祭典を楽しんでほしい。その本音に従うことを決めたらしく、場の空気を切り替えるように咳ばらいをして『 ラザロに免じて、今夜は綺麗さっぱり忘れてあげるわ。だから、目一杯お祭を楽しまなきゃ許さないんだからね。ほら、さっさとどれがいいのか選びなさいよ!べつに一個じゃなくてもいいから! 』高圧的な物言いは相変わらずだが、端々に貴方への思いやりを忍ばせて。ラザロは半歩前に出て「 レオ、確か手前はリンゴだったよな。俺はその黒いのと緑のヤツ。なァ、マジでその赤いのだけで良いのか? 」二人の仲を取り持つような穏やかな声音は、荒々しい面に隠された生来の兄貴肌で。自分で林檎飴を選んで貴方へ渡すことも出来たが、わだかまりを少しでも解消するためにレジーナから手渡させた方がいいだろう。そう判断して再度彼女へ目配せを、そうして何喰わぬ顔で自分の分を選ぶ。黒い菱形の果物と、緑の立方体の果物は、魔界にのみ生息するそれで。貴方へ最終確認を施した後「 嗚呼、俺のは全部3本ずつな。 」と厚かましさを見せることで、貴方の遠慮を少しでも軽減させようと試みて )

***

さっきは丁寧な返事有難な、少し時間が出来たから返事を置いておくぜ。




523: 執事長 [×]
2020-09-07 17:00:29



>まだ夏は終わらない。期間限定イベント― Until Fireworks Bloom... ― 開始!


 →詳細情報【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/fireworks


>募集開始[ どなた様でも大歓迎! / 1~2名様(置きレス交流の方を除いて) ]

 ※9/2~10/2は夏祭りイベント交流での受付となりますが、ご新規様は通常交流も可能です!

 ※無登録でのお試しも大歓迎! PFは常時受付中です!


▼ PFの書き方 ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/welcome


▼ 提供一覧 ▼

https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/monsters


▼ 大切な" お食事 "のメニュー ▼

◆ルシアン(>>19
◆ザカリー・アーバーン(>>93
◆レオ(>>147
◆ニール・グレイ(>>244
◆シャラメ(>>395
◇ミネルヴァ(>>489


▼ 宝箱(https://www.saychat.jp/bbs/thread/646097/) ▼




524: 執事長 [×]
2020-09-07 19:50:46



>まだまだ演者様を絶賛大募集中でございます!

>夏祭りイベントは期間限定のため、置きレスでの交流が可能です!

>怪物たちに喰われ愛でられのお屋敷生活、どうぞお気軽に扉をくぐって下さいませ!




525: 執事長 [×]
2020-09-08 17:09:51



>まだ夏は終わらない。期間限定イベント― Until Fireworks Bloom... ― 開催中!

 →詳細情報【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/fireworks


>募集開始[ どなた様でも大歓迎! / 即レス1~2名様 ]


 ※9/2~10/2は夏祭りイベント交流での受付となりますが、ご新規様は通常交流も可能です!

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◆ザカリー・アーバーン(>>93
◆レオ(>>147
◆ニール・グレイ(>>244
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526: 執事長 [×]
2020-09-08 20:01:52



>今宵もめげずに演者様を募集させていただきます!

>夏祭りイベントは、状況に応じて即レス / 置きレス双方での交流が可能です!

>怪物たちに喰われ愛でられのお屋敷生活、どうぞお気軽に扉をくぐって下さいませ!



527: レオ [×]
2020-09-08 23:33:47



【イベント:置きレス】

>ラザロ(>522

…うむ、感謝する。
(肩に手が置かれると同時、己の断ち切りが上手くいった事に一つ息を吐き出す。目の前の怪物達のやり取りの後、此方に向けられた彼女からの許しと、彼の譲歩に礼を告げ、それから改めて屋台の品物に目を向ける。そこに降ってくる彼の荒々しさの凪いだその声と、彼女のきつい物言いながらも優しい促しが、祭りの夜に己の心を引き戻し、表情はまた弛みだす。「むむ…では、そうだな…林檎飴は、二つで頼む。」先に大量の注文をした彼につられてか、此方も複数個の注文を口にして、また品をじっと眺める内、彼の頼んだ果物に視線が盗られる。「……君のそれは美味いのか?」未だかつて見た事も無い不可思議な形と色をしたそれらに、“彼が選んだ”という一点から強く興味を引かれ、期待と好奇の入り交じって輝く目を、その飴帽子を被った果物へと向けた。)


***

少しばかり時間を見付けたのでな、返事を置いていく。
では、また後ほど。次に来る時には、祭りをたっぷりと楽しませてもらおう!




528: ラザロ [×]
2020-09-09 17:43:06


>レオ

オイオイ、ンなお行儀よくまとまってどうすンだよ。折角の祭だ、パーッといこうぜ!
( 普段よりはしゃいでしまうのは、祭の空気に浮かされたからか、それとも貴方に少しでも元気を取り戻して欲しいからか。同じ種類のものを二つと頼んだ事を、眉を歪めながらも口角は吊り上げ楽しそうに咎めて「 レジーナ、人間用のは全種類くれ 」と貴方の頭上を飛び越えるように注文を。呆れ顔で肩を竦めるレジーナから貴方へ視線を移して、肩と肩が触れ合うほど距離を詰め「 心配すんな、手前が腹一杯になったら俺が食ってやるよ 」と耳打ちを。食べ物を売る屋台がここだけではなく、もし貴方が他の何かをご所望の場合、その食事を楽しめる胃のスペースを確保せんとの申し出で。苺、蜜柑、パイン、巨峰にシャインマスカット。それぞれのフルーツの特色を生かした色の飴でコーティングされた大量のそれはまさに両手に華。レジーナはひとまず貴方へ優先して姫りんごの飴を二本手渡し『 あたしの手作りよ。光栄に思いなさいよね! 』と照れ臭そうにすぐ目線を逸らし。「 あァ?" 魔法が苦手だから手作りするしかなかったです "、だろ 」ラザロのニヤついた揶揄いに『 煩いわね!溶けないうちにさっさと食べなさいよ! 』ととうとう背を向けてしまって。しかし背後でわずかに揺れる尻尾が、少なからず彼女も祭を楽しんでいることを暗に示し、それを視認した後両手に一杯の飴を落とさぬように持ちながら「 行こうぜ、レオ。どっか座るか? 」きょろりと辺りを見回せばちょうど手頃な和風ベンチを見つけるも、貴方に意見を聞き返事を待つ間に黒い飴を口へ運ぶ。鋭い牙でガリガリと噛み砕く様は情緒の欠片もなく、すぐにごくりと嚥下してから「 おうよ。食ってみるか? 」と緑のそれを貴方の口許へ運び、あーんする――と見せかけて、手首を自分の方へ戻しぱくんと口へ運び「 りょーだんやろ、りょーだん。 」口いっぱいにものを含んだゆえ呂律が回っていないが、冗談と伝えながら再度飴を噛み砕いて飲み下し「 俺等にとっちゃ美味いモンだが、手前等が喰ったら腹壊して死んじまう。なァ、レオのそれはどんな味だ? 」人を食いこそすれ、彼らを育てる糧となる食糧には興味を持つ機会が乏しく、ゆえに珍しく貴方の手の中の赤い飴へ好奇心に溢れた視線を注ぎ )



529: 執事長 [×]
2020-09-09 17:43:37



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530: 執事長 [×]
2020-09-09 20:14:03



>今宵も引き続き、素敵な演者様と出会える事を夢見つつお待ちしております!

>夏祭りイベントは、状況に応じて即レス / 置きレス双方での交流が可能です!

>怪物たちに喰われ愛でられのお屋敷生活、どうぞお気軽に扉をくぐって下さいませ!




531: 執事長 [×]
2020-09-10 20:37:18



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532: 執事長 [×]
2020-09-14 17:20:38



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533: 執事長 [×]
2020-09-15 18:14:47



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534: レオ [×]
2020-09-15 19:04:19



いやはや、遅くなってすまない、ラザロ!
今日こそ、祭りをたっぷりと楽しませてもらいに来た!
では、>527>528の続き、宜しく頼む!

***

>ラザロ


(己を咎める彼の、その言葉に反して含まれた浮かれた色味に笑いを零す。しかしその矢先、彼の注文した量に大きく丸く見開いた目を再度そちらへ向け、問う言葉を発さんと口を開く。が、此方から少しでも頭を寄せればうっかりとぶつかりそうな程に近付いた距離から、内緒話の如く注がれた声。それに何を言うより前にまた閉じた口は、妙なむず痒さにもごもごと結ばれたままに動く。「…ああ、ありがとう。」次いで渡された、飴を纏う小さな林檎を二つ受け取って、不器用に気遣う彼女に礼を一つ。それから彼の手に渡った、色彩も華やかな飴達に目を奪われた一瞬後、自分らに背を向けてしまった彼女に僅かに動揺を示す。だが、其処で揺れる尾を見た事と、彼からの促しを受けた事がそちらから気を逸らす要因と化し、屋台から少し離れて彼に視線を向ける。「そうだな、少し座ろう。」既に飴を豪快に喰らう様とベンチを順に見遣り、数秒程度の思考の後に判断を下して足を踏み出す。「…む、いいのか?」問う言葉に瞬きつつも示した興味は抑えられず、近付いてくるその緑色の果物に対して鼻を寄せ──瞬間、それが彼の口腔へ戻される。「む、ぐ…っ…そ、そうか。いや、それは、仕方無いな…」思わず見上げた彼が冗談、と告げる姿に、揶揄われたと頭が解する。容易く引っ掛かってしまった事に仄かな羞恥が芽生えて声を詰まらせ、目は泳ぎ、それでも人には毒だと言われてしまえばそれ以上出せる言葉も無くなり、落とし所を見付けて感情を何とか落ち着ける。「…これか。ふむ…」次に問われたのは、反射した祭りの光を飾りに輝きながら、手の中に収まる赤い果実の事。持ち手の棒ごとくるりと回し、暫しその味の表現に迷って首を傾げる。「そうだな…甘くはあるが、水気が多い分、さっぱりしている。香りは多少酸っぱいが、仄かで柔らかくて、少なくとも私には好ましい。あとは…」ぽつぽつと、主観による果実の味を紡いでいくが、言語で味覚を共有出来る程の語彙は無く、どうにも詰まってもどかしげに唸る。「……一つ、食べるか?」悩みにぐぐ、と喉を呻かせたその後、今度は此方から、しかし彼とは違って冗談のつもりも無く、彼の方へと二つある林檎飴の片方を差し出した。)




535: ラザロ [×]
2020-09-15 19:32:45


>レオ

おうレオ!また会えて嬉しいぜ、来てくれて有難な。即レス出来る時間は短ぇかもしれねえが、時間が許す限り今夜も楽しもうぜ!

***

( 貴方からの了承を得たとあれば、もはや立ち食いを強いる理由など一つとしてなく、顎先で方角を示しリードするようにスタスタと歩みを進める。紅提灯だけでなく暖色系統の小さな電飾に飾り付けられた茨の木の下、デートの為に誂えられた様な二人掛けのベンチにどっかりと足を組んで座る様はお行儀が良いとは言えないが、浴衣のせいであまり大きく股を開けない事が奏功し下品というよりもワイルドといった出で立ちで。「 来いよ 」首をクイと曲げて招いた後、飴を食べ尽くした後の棒すらも口に放り込んで鋭い牙でバリバリと咀嚼。想像していたよりもずっと丁寧に紡がれた赤い果実の講釈は貴方の律義で直向きな性格を表していて、微笑ましさのあまり無意識のうちに吐息だけの笑いを珍しく零し「 手前がソレをすげー好きだって事は伝わった 」と指先で滑らかな額を柔く弾いて。差し出されたそれは人間の為のたべもの。つまり、怪物である自分が食べても空腹を満たせないどころか味も感じない。けれど貴方はそれを知らない筈、少なくとも己が教えた記憶はない。その厚意を踏みにじるのはあまりにも容易で、普段の己ならば人間の食べ物など口にするにも値しないと拒否していただろう。だが今夜は――祭の夜の空気が浮かれさせたのか、差し出された林檎飴をわざと小さめにガリと齧り取り味わうようにじっくり咀嚼して「 …美味い。 」味も風味も分からぬ砂を噛むような感触、しかし人の手を伝って人の物を分け与えてもらう貴重な体験がその一言を引き出させた。その奇跡の一口を嚥下すれば、苺やシャインマスカット等々、貴方の為にレジーナからかっぱらった飴の数々を見せつけるように眼前で揺らし「 オラ、早く食わねえと溶けちまうぜ。一本でも食べ逃してみろ、今度こそレジーナの奴何するか分かンねえぞ 」くつくつと喉奥で笑いをくぐもらせながら、意地悪にも脅し紛いの言葉をさも楽しそうに告げる。その合間にも貴方の様子を観察することは忘れず、次いで周囲を見回し「 喉乾かねえか? 」とさり気ない気遣いを投げて )




536: レオ [×]
2020-09-15 20:17:10



>ラザロ

ああ。では、今宵も宜しく頼む!

***


そ、そうか…
(招かれた先のベンチ、彼が腰を据えたその隣に身を落ち着ける。考えに考えて、それでも言葉の追い付かない果実への説明。だが、極柔く受けた額への衝撃の後、それに添えられた言葉が蟠りを溶かし、表情がふっと照れ混じりに和らぐ。差し出した甘味を纏う赤く丸い果物。彼の事情など知る由もなく、只その球体が彼によってほんの少し崩される様をつぶさに見つめる。「ああ、そうだろう!」そうして、彼の零した一言に力の弛い、邪気の一つも無い笑顔と声で肯定を返す。「おっ、と…そうだな。折角作ってもらったのだ。…残すのは、失礼だな。」それから、目の前に差し出される飴の色彩達。林檎飴の他、先ずはその中でも一際小さな果物達を手に取って、一度光を跳ね返すそれらを眼前に掲げる。「……頂きます。」只の甘味を食すには些か仰々しい、しかし至極真剣な面持ちで、口にするその飴達へ向けて静かに挨拶を。たった数秒、けれども丁寧なそれを終えて漸く飴の一つを口腔に含む。「ん、美味いな。」滅多に味わう事の無い甘さに一度ぱっと目を見開き、だが直ぐ様細めて広がる味に感想を落とす。その後は二つ、三つと次々に咀嚼しながら、僅かに遠い祭りの屋台や光を眺め、何処か嬉しそうに、満足げに頬を綻ばせて息を密かに吐き出す。「…ああ、そういえば。」ふと、彼の問いが耳に届いて、はっと意識が引き戻される。少々遅れて意味を理解し、同時に喉の渇きを自覚する。自身も知れず喉元に手をやり、するりと軽く指先で撫でた後彼に顔を向ける。「ふむ…では、何か喉を潤す物を探すか。」祭りの空気に随分浮かされ、好奇の色が多く面に顕れたわくわくとした表情で、彼にもう一つ言葉を返しつつ、ベンチから立ち上がらんと腰を持ち上げた。)




537: ラザロ [×]
2020-09-15 20:55:34


>レオ

んッとに真面目な奴だな。
( 祭で提供される菓子のひとつひとつへ、真摯なまでに敬意を払う様子は命を狩り喰らってきた猟師としての礼儀なのだろうか。ただ色のついた飴でコーティングされただけのそれも、貴方の手元にあれば価値のある宝石のように映るのだから不思議だ。それを味わう姿から目を離せない理由も自覚出来ないまま「 レオは甘いのが好きか? 」やにわに投げた問は、甘味を頬張る表情を目の当たりにしてしまったが故。もし肯定を返されたのなら、後で使い魔にでも"今度から定期的に彼の部屋へ甘い菓子を届けるように"とこっそり命じるのだろう。ふと、立ち上がろうとする貴方の頭を大きな手のひらで包み込むようにしつつ、髪型が崩れない程度に上から圧力をかけ「 馬鹿、手前は大人しく座って喰ってろ。まだまだこんなにあるんだぜ 」ただでさえ慣れない服装、その条件は互いに同じだが庇護する側へ回ってしまうのは生来の世話焼きさゆえか。代わりに自分が持っていた様々なフルーツの飴を有無を言わさず押し付けて「 此処動くんじゃねぇぞ。すぐ戻って来ッから 」わしゃり、今度は態と乱すように一度だけ手のひらで髪を撫でて釘を刺し、屋台の灯りのある方へと飲料を求めて歩んで行き )

*プチイベントの分岐点*

>①言われた通りに此処で待つ
>②席を立ち、もう見えなくなったラザロを一人で探す

※どちらを選んでも、最終的には東屋へ繋がります。読んで字の如くプチ分岐ですので、お気の向くままお選び下さい!



538: レオ [×]
2020-09-15 21:49:27



>ラザロ

(真面目、と言われて首を傾ぐのは、街を厭うて山に籠った見識の狭さ故。彼が言うなら、そうなのだろう。浮かんだ疑問は、警戒心を無くした生来の素直さが吹いて飛ばす。「ふむ…そうだな。こういったのが私にとっては物珍しい味、というのもあるが…これは、好き、に当たるだろう。何せ、今のこれは、間違いなく美味いからな。」続いた問いには思ったままの言葉を。事実、過去に己が口にした甘味は果実が殆ど。しかし──こうして彼を隣に味わう飴達は、己にとって紛れも無く好ましい。そんな思いを形にして、また目の前の甘味を頬張り口を弛める。「む…そうか?」立ち上がりかけた頭上を彼の大きな掌が遮って、また腰はベンチに落ちる。尋ねた答えの代わりに押し付けられたそれらを律儀に全て受け取り、未だ不慣れな頭を撫でる感触に戸惑うような音を微かに零す。一つ頷き、彼の背を見送って、僅かな間は果実の飴に歯を立てつつ提灯や花を眺める。だが、景色も、音も、甘さも、彼の居ない時には味気無く、所在無さに背を押されて立ち上がる。「…ラザロ!何処だ!」慣れない服の為に歩幅は狭く、歩みは遅く。けれども彼の姿を此方から見付けんと、賑わう囃子の中に己の声を張って辺りを見回した。)


***
丁寧な説明、それとイベント分岐の選択肢、わざわざありがとう。
少々悩んだが、私は②を選ばせてもらう。
…うむ、それでは。また楽しみに戻るとしよう。




539: ラザロ [×]
2020-09-15 22:07:38


>レオ

分岐選んでくれて有難な!もう少し居られるかと思ったが、思いの外早くタイムリミットが来ちまった。また時間が出来たら絶対ぇ返事するからよ、今夜は気持ち良く寝てくれな。んじゃ良い夢見ろよ!



540: レオ [×]
2020-09-15 22:12:48



>ラザロ

ああ、名残惜しいが、少しでも君と祭りを過ごせて嬉しかった。
では、また今度楽しもう!君も、良い夢を!




541: ラザロ(ギレルモ) [×]
2020-09-16 13:02:51


【 イベント:置きレス 】

>レオ(>538)

( 祭囃子に混じるのは調子外れで不気味な鼻唄。囁くように静かで、かと思えば唸るように喧しい、 そんな予測できない抑場がじわじわと恐怖を駆り立てる。ホラー映画のBGM宜しくのメロディー、その主は“不完全な怪物”たるギレルモで。普段は屋敷の地下深くに幽閉され、自ら狩りを行う事も出来ず好奇心旺盛な獲物が愚かにも迷い込んでくるのを待つしかない身だが、喜劇と悲劇を欲する黒薔薇の魔法がこの厄介者を解き放ったのだろう。とはいえエスコートすべき人間が居なければ夏祭りに参加する資格は与えられていないらしく、纏う衣装は通常通りの洋服。和風テイストで統一された庭園には些かアンマッチな姿で、千鳥足の延長のような動きで不可思議なダンスをゆらゆらと踊っている最中、突如として響いた獲物の声に凄まじい反応速度でぐるンと振り向き、ロックオンの如く双眸をかっ開いてニィィと浅ましく口角を釣り上げれば吸血鬼としての牙が覗く。貴方が鼻唄に気付き此方へ近づいてきてくれるのならば、 己は音もなく姿を消し闇に紛れよう。無論、鼻唄は止めないまま。そのまま木々の影を移り住むように、位置を特定されないように猫のしなやかさで僅かな物音と共に移動を続け、最後には貴方の背後を取りその肩へ自身の顎を乗せて「 今夜はお祭だヨオ?家畜ちゃんが独りで何してんのオ。」ギョロリ、瞳だけで貴方の顔を見つめながら、何がおかしいのかくすくすと小さく笑って)



542: 執事長 [×]
2020-09-17 12:52:06



>まだ夏は終わらない。期間限定イベント― Until Fireworks Bloom... ― 開催中!

 →詳細情報【https://grand-guignol.hatenablog.com/entry/fireworks


>募集開始[ どなた様でも大歓迎! / 即レス2名様、置きレス無制限 ]

 ※9/2~10/2は夏祭りイベント期間です、置きレス交流も可能ですのでお気軽に!

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◆ルシアン(>>19
◆ザカリー・アーバーン(>>93
◆レオ(>>147
◆ニール・グレイ(>>244
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543: レオ [×]
2020-09-18 00:01:55



【 イベント:置きレス 】

>ラザロ(ギレルモ)(>541

……何、だ…?
(祭囃子に混じって、しかしそれとは不和を起こす音色を耳が捉える。明らかに周りの音とは違うその旋律に不審げに眉を寄せながらも、己から離れた彼の手掛かりを探してそちらへと歩む。だが其処には何の姿も無く、只鼻唄と思わしきものだけが鼓膜を不気味に揺らす。首を傾げ、再度の呼び掛けに息を吸い込んだ瞬間、何か別の物音を聞き取った気がして、視線を回すべく顔を上げる。──が、それは、直ぐ傍で問い掛ける知らぬ声に阻まれる。「っ…!」僅かに遅れて肩に感じた重み、それと笑い声。びり、と電撃の如く一気に走った警戒に、鼓動が一つ大きな音を鳴らし、表情は弛みが無くなり強張って、肺に溜めた空気が喉に詰まる。「……今、探している、者が居てな。」薄く開いたままだった唇を鈍くも動かし、背後にぴたりと付いた彼の疑問に答える。…飢えた獣と相対した時のような緊張と切迫感。首元の肌がざわざわと粟立ち、発する声は僅かに嗄れ、顔は正面を見詰めたまま下手な身動ぎ一つ出来ない。それでも、「君は、ラザロというドラゴンを知っているか?」この状況を打破する切っ掛けになれば、あのドラゴンを探す端緒になればと、はっきりと芯を通した声で此方からも問いを返した。)




544: ギレルモ [×]
2020-09-18 13:02:26


【 イベント:置きレス 】

>レオ(>543)

家畜って呼ばれて怒んないんだア、賢いネエ。
( ネジをいくつか失くした脳でも、貴方の立ち居振る舞いから相当成熟した獲物なのだろうと容易に察しがついて、賛辞よりもどこか小馬鹿にするようなニュアンスに聞こえてしまう口調で含み笑いを続け「 どォでもいーなァ、そんなの。今キミはオレと一緒に居るんだもン 」毅然と受け答えをしながらも身体は硬直している、そんな様子が堪らなく可愛らしくそして生殺与奪を握るこの状況は背筋が震えるほど愉しい。のらりくらりとはぐらかす、というよりか貴方に自分だけを見ろとでも言いたげな幼稚な独占欲を隠す事無く吸血鬼の牙を首筋に立て出血しない程度に甘噛みを繰り返し「 オレがキミを食べたらさァ、アイツどんなカオすんのかなァ。 」首へ触れる唇はぞっとするほど冷たいのに、かかる吐息は攻撃的な熱を帯び絡みつく。いつの間にかするりと手首へ這わせた手で貴方の腕を後ろ手に拘束しながら「 キミも見てみたいでしょ、ネェ? 」暴れれば暴れるほど獲物を絡め取る蜘蛛の巣のように、乱暴ではないのに逃がす気は毛頭ない拘束。夏祭りの夜とはいえここは人を喰らう怪物のうろつく世界、エスコートの怪物の指示を守らねば命など風前の灯火。ドラゴンが貴方へ与えたお守りは何故か反応しないまま冷たい舌を滑らかな首筋へ味見宜しく這わせてみせて )




545: レオ [×]
2020-09-22 00:55:18



【 イベント:置きレス 】

>ギレルモ(544)

う、っ…
(知っていたとて、答える気は無い。そう暗に告げる彼の言葉に眉が寄り、再び口を開くが、首筋に走った感覚に声が止まる。鋭敏な其処に補食の一歩手前のような刺激を受け、堪らず洩れかけた息を閉口して飲み込む。冷たい温度と、それに反した熱が掛かる度、ぞくぞくと身体が微かに震えて、喉が懸命に音を押さえんと動く。腕は彼の手に拘束され、一際冷たく濡れた感触が首筋を抜ける。──命の危機だ。逃げようもない、絶体絶命。そう頭で理解して、しかし、再度開いた口は問いに答える事も、命乞いなどもしない。ただ、「──君は、只の興味で、遊びで、私を喰らうつもりか。」彼の、聞き捨てならないその言葉について問い質す。未だ固まる身体の緊張を、自らの唇を噛んで皮膚を破る痛みで強引に解き、正面を見詰めていた顔を彼の方へ動かす。「…それは駄目だ。己を生かすものに行って良い振る舞いではない。」間近にある彼の姿を鋭い視線で射抜き、怒りの色を籠めて告げるそれは、自身なりの倫理。街を厭い、街の人間と必要以上の関係を持たなかった理由の一つ。背後の怪物にそんな道理が通じるか否かと考えるより先に、それが口を衝いた。「だから、その考えを少しでも持つ君に、喰われたくはないな。」補食を拒んだとて、己の命は彼に握られている。このまま摘み取られるが自然の流れだろう。だが、「──ラザロッ!!」そうされる事を撥ね付ける。自身の身が酷く傷付くかも、今直ぐにでも首を手折られるかもしれない危険性を抱え、それでも肺にたっぷりと空気を吸い込み、彼のドラゴンの姿を思い浮かべながら、その名を真向かいの宙へと目一杯に叫んだ。)




546: ラザロ(ギレルモ) [×]
2020-09-22 21:38:21


【 イベント:置きレス 】

ギレルモ:
ヘぇ…キミは崇高だねェ。
( 理解は出来ないが、言わんとする事の意図は解る。命のやり取りに愉悦を挟む事を嫌悪する貴方、だからこそ興味を抱いたのは君"に"食われたくないという言葉で。耳朶を唇で柔く食みながら「 じゃあ、ラザロには食べられちゃってもイイんだ? 」揶揄するような茶化すような声色なのに落とした言葉はひどく淡々と。貴方がその名を叫んだ瞬間、到来する気配と羽音にクツクツ笑いながらするりと貴方を解放し、その背を翼を持った人影の方にトンと押して )

ラザロ:
( 貴方に渡したお守りが発動するトリガーは"怪物に害意を向けられる"事。万が一の事があってもあの鱗があれば大丈夫だと高を括り、個室でもないこんな屋外で少しでも獲物を独りにするなんて本当に馬鹿な事をしたものだ。――ラムネ二本を手にベンチへ戻ればそこに貴方の姿は無かった。本当に心臓が止まる思いで匂いを辿っている最中、叫んだ声に翼を最大限に広げ天へ飛び立ち、上空から貴方と怪物の姿を見つけて垂直降下し二人の前に降り立つ。貴方にちょっかいをかけた不届き者の姿を見て、しまったと瞳孔が開いた。普段幽閉されている彼までもが祭の参加者だとは想定外で、しかも倫理観とは無縁な男ゆえに貴方に手を出し遊ぶことはあれど、殺害する気はなかったのだろう。それがお守りが反応しなかった理由であり最大の過失、あっさりと彼の手から解き放たれた貴方に駆け寄り庇うように抱き込め「 ったく手前は…ッ。 」心配をかけるなと叱ろうとして、事の発端は自分が貴方を独りにしたことが原因だと思い至りガチンと歯噛みして。怪物を威嚇してやろうと鬼の形相で前方を向けば、そこには人影はおろか誰かが居た形跡すらなく。自分の獲物に粉を掛けられた怒りを向ける矛先を失い、盛大な舌打ちの後深呼吸をして。貴方の両肩を掴んで視線を合わせ「 怖かった、よな。……ごめんな 」いつも強気で粗暴なドラゴンにしては珍しく、しゅんと眉尻を落として素直に謝意を口にして。そのまま抱き締める、のではなく重心を前に傾けるようにして額と額を合わせぎゅっと目を瞑り「 無事で良かった……。 」心の底からの安堵を震える吐息に乗せて吐き出して )



547: 執事長 [×]
2020-09-23 18:50:12


>まだ夏は終わらない。期間限定イベント― Until Fireworks Bloom... ― 開催中!

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>募集開始[ どなた様でも大歓迎! / 置きレス・ゆっくりレス対応 ]

 ※9/2~10/2は夏祭りイベント期間です、滑り込みセーフ・飛び入り参加大歓迎です!

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◆ルシアン(>>19
◆ザカリー・アーバーン(>>93
◆レオ(>>147
◆ニール・グレイ(>>244
◆シャラメ(>>395
◇ミネルヴァ(>>489


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548: レオ [×]
2020-09-23 22:01:53



【 イベント:置きレス 】

>ラザロ(ギレルモ)(>546

──…っ!
(“ラザロには”。怪物の落とした最後の言葉が妙に突き刺さって、どくりと心臓が大きく脈を打つ。彼になら、私は…?巡った疑問に答えが出るよりも先に、押された身体が手前にふらつく。転ぶ、と身構えた直後、他でもない己が名を叫んだ彼が己の身を受け止める。耳に馴染んだ声、歯の強く噛み合う音。緊張から解放された身体の力が抜け、息が洩れる。「……ラザロ。」警戒の名残に逸る心臓が、徐々に鎮まっていくのを耳の内で何処か他人事に聞きながら、今度は静かに、迷いの入り雑じる声で彼の名を紡ぐ。ふと、肩に緩やかな重みが乗って、彼の月のような目と視線が絡み、それは間近に迫る。いつも豪快な彼の、萎れた言葉。安堵の吐息。──とてつもない心配を掛けたのだと、理解した。「…いいや、私の方こそ。動くなと言われていたのに…つい、君を追ってしまった。」目線を足元に伏せ、此方からも言い付けを破って単独行動を取った自身への叱責を口にする。「…すまなかった。」ぐり、と合わせられた冷たい温度に自ら額を擦り、同じく謝意を示す。「…祭り、まだ共に出来るだろうか?」続けて視線は下げたまま、滲む不安に何処か怖々と、しかし仄かな期待の色を籠めて、彼にこの貴重な時の再開を願って問うた。)




549: ラザロ [×]
2020-09-26 13:04:59



>レオ(>548)

――雛鳥かよ手前は。
( 衝動的に追い掛けて来てくれた、そんなニュアンスの言葉が擽ったくも愛おしく、憎まれ口を叩きながらも口角は上がり瞳も穏やかな心情をありありと呈して。獅子を冠する雄大な名前、貴方はその名に恥じぬ勇気と聡明さを兼ね備えていると今まで接してきた怪物は皆感じ取っているだろう。ドラゴンもその内の一人で、だからこそ親の姿を懸命に追う雛鳥とシルエットが重なった事にくつくつと喉奥で笑いながら「 当たり前だろ。レオが望む限り、今夜はとことん付き合ってやるよ 」浴衣の懐から取り出したのは先ほど受け取りに行った2本のラムネ瓶。密着していた身体を放し、貴方の喉を潤す為に見よう見真似で栓を抜いた瞬間「 うぉッ、なんだこれ?! 」疾走に飛行に急降下にと散々シェイクされた炭酸はそのエネルギーを発散すべくしゅわわ!と凄まじい勢いで噴出、その飛沫をもろに顔面で受け止めながらも気にするのは貴方の事で「 悪り、かかっちまったか?! 」ポタリとラムネの滴る髪と顎先、それをズイと寄せて折角のヘアセットや浴衣が汚れていないかと問い掛け )




550: 執事長 [×]
2020-09-26 13:05:33



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