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1対1のなりきりチャット
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3:
匿名さん [×]
2019-06-30 00:16:24
(こんな言葉は知らない、こんな目は知らない。私はただ誰かに傍にいて欲しかっただけ、認められたかっただけ。この世界に干渉し万物を動かす能力がその条件なら私は喜んで差し出したというのに、其れを拒否した御前達が私を厭うのか。そんな深い絶望が身体を凍り付かせる。目の前に広がるのは怨嗟の声と復讐の瞳を携えた騎士団で、蹴散らさなければ逃げなければと思うのに身体が言う事を聞いてくれない。確かに人も街も破壊したけれど、それが限りなく悪行だとは知っていたけれど、それだって『私を見て』と声を大にした絶叫であったのには違いないのに。如何して分かってくれない。その場で蹲って頼りない我が身を両腕で抱え込めば、誰にも必要とされないのならばもういいかと自分の生命を諦めた。__その時だった。場の空気を切り裂く流麗な声が耳に届く。それは確かに私を庇う言葉であって、それでも長く疑心暗鬼に身を浸した者としては俄には信じ難い。夢でも見ているのではなかろうか。棺桶の如く冷淡に静まり返った自分の城に、紅い花が咲き乱れるのをぼんやりと眺めながらそんな事を考える。殺戮劇が瞬き一つの間に終わってしまったそんな感覚と共に、此方へ歩み寄る男を前にして震える足を叱咤し如何にか立ち上がる。それと入れ替わる様にして跪いた彼の囁く愛とは一体何だというのか。何せ私が彼を見たのはこれが初めてなのである、巧緻な口説き文句が生まれるような出会いも日々も過ごした事は無い。だというのに、身体の奥底が熱く疼くのは全てを見透かし全てを捕らえんとする気高き金の瞳が故で。そんな目で、そんな熱を与えられたら、孤独で築き上げた足元が崩れてしまう。この人に、陥落してしまう。そんな苦悩の間隙を縫い、気が付けば彼の腕に囚われていて呼吸すらも奪われていた。注ぎ込まれる熱量に、嗚呼溺れてしまいそう。耳朶を擽るその声すらも、骨の髄から溶かしにかかるのだから怖い人。「未来永劫と、そんなに簡単に言わないで。もう孤独は嫌なのよ、耐えられない。貴方の瞳が少しでも他所へ向かうのならば、その時私は死ぬわ。ねえ旦那様、本当に……離さないでくれる?」絡めた深紅の瞳は焦がれる愛欲に溺れグズグズに蕩けているにも関わらず、扇情的に開かれた唇からは皮肉な調子で試すような言の葉が紡がれよう。勿論、否とは言わない。欲しいのは確固たる約束、そして証明。くたりと身を預け、今にも攫っていこうする黒翼を待ち望んでいるにも関わらず、それらを得るまでは魔女は本名を明け渡しはしないだろう。)
(/サンプルロルへのお返事を書かせて頂きました。ご一考の程宜しくお願い致します。)
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