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3:
執事長 [×]
2019-05-03 20:24:14
▼ 黒薔薇の屋敷について ▼
・外観
∟おびただしい数の黒い薔薇に覆われた大きく立派なお屋敷
・内部
∟長い廊下は永久に終わらず、部屋数も無限という物理法則を無視した造り
∟庭園やプール、図書館や映画館等の娯楽施設も内在
∟大広間や暖炉付きの談話室、楽器完備の音楽室等、怪物向けの場所も点在
・人間用の個室
∟攫われてきた人間各々には専用の個室が用意される
∟食事や衣服、生活必需品は知らぬ間に補充される
∟娯楽品等を所望する場合は、バケモノに要交渉
・脱走
∟前述の通り迷宮同然の造りであるため脱走は不可能
∟万が一屋敷の外に出れたとて、人喰い茨の森を生きて抜けることは人の身には不可能
・常闇の世界
∟このお屋敷は人間界とは違う位相の空間にあるため、常に月が昇る闇夜の世界
∟太陽と青空を見たいなら、バケモノに頼んで図書館や映画館へ連れて行ってもらう必要がある
・危険性
∟中には提供達の様な理性と知能を持たず、ただ人間を屠殺し喰らうだけのバケモノも存在する
∟奴等は常に気まぐれに廊下を徘徊している
∟故に、自室の外に出てお屋敷を探検したいなら、提供達と約束を取り付けるべき
∟命が惜しいのならば、間違っても一人で出歩いてはいけない
▼ 黒薔薇について ▼
その正体は、今までにこの屋敷にて生涯を終えた人間たちの魂。
怪物と恋や共依存に落ち、捕食される運命から逃れたとしても、短命な人間にはすぐに寿命がやって来る。
捕食されれば言うまでもなく、肉体という器を失う。
怪物に隷属するということは、その魂を怪物に、ひいては屋敷に捧げるという事。
この屋敷を覆い尽す黒薔薇には、その一輪ごとに様々な愛憎や純情劣情が宿っている。
だからこそ、全ての花が美しく、永久に咲き誇るのである。
▼ 使い魔について ▼
特定のバケモノをご主人様と定め、主や屋敷の運営に従事する報酬として、主の魔力を分け与えられる魔族の眷属の総称。
主の魔力は使い魔にとって血液や水分、食事と同類であり、その供給が断たれれば消滅する運命にある。
無論、怪物たちは自分の使い魔をなんだかんだ可愛がっているので、そのような悲劇は未だ一度も起こったことがない。
尚、主やその友である怪物たちに捧げる獲物として、相応しい人間を選定するのは使い魔の大切な仕事であり、引いては選んだ人間を屋敷へ攫ってくるのも使い魔の使命である。攫ってきた人間たちの身の回りの世話を焼くのも勿論使い魔の日常業務。
コウモリ、カラス、黒猫、蝶々、使い魔たちは往々にして小動物の姿をしており、用件のない時は常に主の傍に侍る。
▼ 隷属ルートについて ▼
攫われてきた人間たちの世話を焼いてくれる使い魔、その正体は元人間。
ある特定のバケモノの虜となり、その恋慕が崇拝の域に達した奇特な面々が選んだ服従という道の終着点。
彼らは人であった頃の名も姿も記憶すらも、己の全てを主である怪物に捧げることを望み、その怪物の右腕となる永遠の契約を結んだのである。
ヒトであることを捨て、魔族の眷属として転生した彼らは、その際に新たな名前を主から与えられる。
▼ 共依存ルートについて ▼
穢れのない純愛で結ばれることも、怪物の血肉となり黒き薔薇を咲かすことも、甘い主従の契約を結ぶことも望まない。
望むのは只々甘美な毒の様な関係。お互いに相手無しでは生きられない、灼けつく様な恋模様。
その怪物はあなたからしか栄養を摂取出来ず、あなたはその怪物から寵愛を受けなければ死んでしまう――その共依存は最早呪い。
達成するには、とある3匹の怪物の協力を得なければならない。
謎と危うさにまみれたこの道を歩む覚悟が、貴方様にはおありでしょうか――…。
>にしても綺麗な寝顔だこと。貴方もそう思わない?もう少し見ていたいわ、起こしちゃ駄目よ。
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