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異世界転移させられて、元の世界に戻ったと思ったら、千年前だった件について/31


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21: みみかき [×]
2018-10-21 22:44:25

 仕方が無いので部屋にある障子窓を開けて、そこにもたれ掛かるように体を預けて外を眺めていた。

 人の流れは意外と多く、桶を天秤の様に担ぐ物売りや大きな箱を背中にしょい、旗を立てて歩く行商人の姿が見える。

 桶の天秤担ぎは食べ物が多いみたいで、「とうふ~」とか「魚は要らんかね-」とか言いながら歩いている。
 大きな箱を背負ってる人は、薬屋さんとか反物屋さんが多いみたい。

 その中の一人、薬屋さんが宿屋に入ってくるのが見えた。

22: みみかき [×]
2018-10-21 22:54:07

 程なくして女中さんがその薬屋を案内しながら隣の部屋へと入ってくる。
 壁が薄いので話し声はまる聞こえである。

「夕飯は何時もの時間で良いのかい」
「ああ。今日は儲かったから酒も一本付けてくれ」
「あいよ」

 プライベートもへったくれもありゃしないくらいに良く聞こえる。

 薬売りって結構儲かる物なんだろうか。
 薬の調合なら魔法を使えばあっという間に出来てしまうこの力を使い、万能薬を造って売れば結構な儲けになりそうね。

23: みみかき [×]
2018-10-21 23:01:25

 ん~…、って言うか、私の【再生】の力って、触って念じるだけで病巣が消えたり傷が治ったりする力なのよね。
 これってさ。
 医者として働けるんじゃない?

 この時代って医師免許とかないし、私でも出来そうだわ。
 それに、薬だってそこら辺の民間薬より遙かに良く効く薬を造れるからもしかしたらこれは天職かも知れないわ。

 そうと決まったら行商に使う道具を買うお金を稼がなくっちゃ。

24: みみかき [×]
2018-10-22 18:41:18

 夕方五時はまだ明るい。
 この明るさと気温からいって、事故当日の七月。つまり季節的には夏だと思う。

 女中さんがお膳に夕食を載せて置いて行った。

「おおー。これが昔の食事ですかー」

 お膳には黄土色っぽい御飯がドンブリ山盛りはいっている。(こんなに食べられないよ…)
それになんか美味しくない。木の根っこのような味だ。

 お味噌汁は透明で塩味がし、具は…何の草だコレ…。(山菜かな)

 メイン料理は多分コレなんだと思うけど、めざしが一匹、お皿にちんまり載っかっているだけ。(マジですか…)

 後は大根の漬け物が二枚有るだけ。(精進料理みたいだ…)

25: みみかき [×]
2018-10-22 18:48:39

 たったこれだけのおかずでどんぶり飯を食べろとか、何の罰ゲームですか。
 でも食べたけどね。

 流石に御飯を全部は食べられなかったけど、あの味付けならいけるかもしれない。

 めざし→塩っぱい
 漬け物→超塩っぱい
 吸い物→程々に塩味

 うん。御飯で調和しないと食べられない程塩が利いていたよ。

 昔の人が短命だったのってコレが原因かもしれないね。

26: みみかき [×]
2018-10-29 23:10:52

 日が暮れると娯楽が無く、明かりは蝋燭のみ。
 まあ、千年も似た様な生活をしてたから慣れてるけどね。
 ほんと、早寝早起きの健康的生活だわ。お肌もツルツルよ。

 やる事も無いし寝るわ。
 お休みなさい。

27: みみかき [×]
2018-10-29 23:22:37

 おはよう御座います。

 日の出と共に起きた凜香です。って、始めて自己紹介したかも。

 今日の私の予定は、昨日の場所でマジックショーをやって、あと何カ所か場所を変えてマジックをするでしょ。それを元手に背負子を買って、着物も買って、後は昔取った杵柄で薬を調合してーの行商スタイルで移動。

 たまに病気の人の治療をして、気に入った場所があったら定住。

 なんて完璧な計画なんでしょう!

28: みみかき [×]
2018-10-29 23:28:58

 ふっ。大雑把すぎるって?
 いいのよコレで。
 人間完璧な人なんていないんだから…。

 そうと決まったら行動力だけは無駄にあるんだから頑張るわよ-!




29: みみかき [×]
2018-10-29 23:38:24

 こちらの世界に来て十日。
 順調に稼いでやっと旅費という名の路銀が貯まったわ。

 異世界スタイルは大店っぽい商人に売りつけたら見た事の無い生地だって大喜びされてかなりの大金で取引してくれたし、異世界通貨もこっちじゃ無価値だったから、ポケットに入ってた数枚の硬貨を錬金術で簪や櫛にしたら、これまた大金で売れちゃった。

 なんたってデザインが現代風の細工だったのが良かったみたいで、南蛮渡来の品物と勘違いしてくれてこれまた大金で…。

 笑いが止まりませんわ。

30: みみかき [×]
2018-10-29 23:53:20

 お陰様で、背負子を背負いながらの旅路の予定が馬一頭と荷車付きの豪華版に変身よ。
 その荷車も宿場町を離れた所で屋根を魔法で錬金して、幌馬車仕様にしちゃった。


 それにしても今どの辺なんだろう。
 私が元居た所は東京より少し南に位置する所で、結構大きな街だったんだけど、転移したら田舎の宿場町だったし、あれでも大きな方だったのかも知れないけど。

 今は街道を南に向かって歩いているんだけど、人通りというか、行き交う人が結構いるのよ。
 皆軽装だけどね。

 昔の人って案外荷物が少なかったのね。

31: みみかき [×]
2020-08-23 00:52:32

 薬の行商人というか医術師としての旅人を装い、幌付きの馬車で旅をしていてある事に気がついたのよ。この世界の違和感にね。

 初めは何に違和感を感じているのか分からなかったけれど、多分今いるところは京都辺りだと思う。言葉使いのニュアンスからして。
 近くで大捕物があったようで、大勢の検非違使のような人達が大立ち回りをしていたんだけど、その中の何人かが魔法のようなものを使っていたのを見逃さなかった。

「止まれ-!逃げても無駄だ!藤守!捕縛しろ!」
「はい!d03kf-3る8@#$*捕縛!」

 白く細長い靄のようなものが犯人の足下から体全体に巻き付き、犯人はその場に倒れ身動きが取れなくなっていた。
 私はそれが何なのか気になり、隣にいた野次馬のおばさんに聞いた。

「今のって何なんですか?」
「あんたしらへんの?」
「はい」
「あれは捕縛の術言うてな、御貴族様にしかつわえへん術なんよ」
「貴重な術なんですね」
「当たり前や。他にも秘術があるらしいけども、大層神力を使うっちゅうはなしやで」
「神力ですか・・・」
「何せ御貴族様は神様に近い人達やからね」

 新事実です。神力とか神様とか・・・もうね、驚き通り越して呆れてしまいましたよ。何がって?

ここ!地球だけど地球じゃないじゃん!!って事二ですよ。

 多分だけど、私の予想が正しければ、ここは平行線の世界だと思う。だって、元居た地球に神力とか無かったですから-!!

 陰陽師辺りが神力を使うとかなら百歩譲って納得しましょう。でも、検非違使が神力で盗人捕縛とか聞いた事ありませんから-!!

 ポンコツ神様・・・やっちまったなぁ・・・。

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