視力を失った王子様/10

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自分のﾄﾋﾟｯｸを作る
■：シオン　[×]
2018-09-27 14:06:44　

僕には3つ年の離れた弟がいた。
知識も体術も優れた弟の方が兄よりも可愛がられるなんて珍しくはないのだろう。弟は何より、甘えるのが上手だった。王位を継がせたいと、父上は強く思ったそうだ。

ある晩、兵士がこぞって僕の部屋を訪れた。きっと始末をしろと言われたに違いない。これでも王家に生まれたんだ、戦術は少しくらい心得ているから必死に抵抗したさ。…弟が目の前に飛び込んでくるまでは。助けてくれるんじゃないかと抱いた淡い期待は、その時顔にかけられた薬品による激痛のせいでかき消された。

「ぐっ…うあぁっ、」
今思えば、そのままそこで斬り倒されていれば良かったのかもしれない。あろう事に僕の体は兵士達に持ち上げられた後、窓の下に広がる海へと投げ飛ばされた。

『さようなら、望まれなかった王子様』

＿弟の声が、聞こえた気がした。

PROFILE
シオン／男／26歳
ある国の第一王子／波に流され奇跡的に貴方の元へ／銀色の髪は緩やかなウェーブで首筋にかかる長さ／顔の上半分に火傷の痕／目が見えない状態
元は穏やかな性格／例の一件ですっかり心を閉ざしてしまう／昔から動物には好かれやすい

先着ではなく、とにかく相性重視。お断りする可能性がございます。
悲運な王子を救って頂けませんか？BNL可能。
村娘、放浪者、城の関係者、etc.相手役の設定はお任せ致します。ロルの制限も設けません。文字数、よりもロルや会話の雰囲気に重点を置いている派です（笑）私生活に余裕のある方限定でお願い致します。連絡が取れなくなった場合は予告無く次のお相手募集を開始します。また、主の好みはハッピーエンドです！

1：シオン　[×]
2018-09-27 14:11:48

う…。ここ、は…？な＿ッ！？

（目が覚めて起き上がろうとした所で異変に気付く。覚醒したはずなのに辺りは真っ暗なままで、身体の節々は悲鳴を上げていた。どうしてなのか、と思い出そうとする前に脳裏に浮かんだのは思い出したくなかった光景で。きっと目は完全にやられてしまったのだろうと悟り、全身びしょ濡れのまま、何をしたらいいのかも分からずうつぶせの状態でとにかく進み始めて）