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 〝 私は最後にそう言った 〟 /制限有ロル練習/18


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11: 一見さん◆ [×]
2018-09-22 13:23:03

お題*「さあ、早くおいで」


(わたしの通学路に、小さな神社がある。子供が2人でやっと通り抜けられる程度の細い鳥居の先には、もう掃除をする人も居ないのだろう荒れ放題の社。町の人から忘れられたと言わんばかりのその場所は日差しの強い昼間でも薄暗く、そこだけ別の雰囲気が漂っており気味が悪い。小さい頃はよく遊んでいたそうだけど、全く記憶に無いしこんなぼろぼろの神社でどうやって遊んでいたのだろう、と首を捻るばかりだ。わたしの家から学校に行くにはその神社を通る道が近道、というかそこを通らないと何故かものすごく遠回りになってしまって倍近くの距離を歩かなければいけなくなる。いつもは出来る限り目を瞑るか早足で過ぎ去るのだけれど、先日の体育で右足を挫いてしまい走る事が出来ず、しかも今日に限って補習を食らってしまい、こんなに日が暮れるまで学校にいる羽目になってしまった。すっかり沈んでしまった太陽の代わりに出てきた月はとても薄い三日月で、月明かりとして頼るには弱く心許ない。この角を曲がれば例の道だ、と気付けば段々不安が募って来て、湿布が貼られた右足もズキズキと痛む。街灯なんてものは勿論立っていないので、スマホの画面を見ながら通り過ぎようと意を決して角を曲がり。視界の右端にあるだろう神社を見ないようにしながら歩幅を広げる。ーーーかさり、と木々が擦れる音がして、それが人の声に似ていて思わず立ち止まってしまった。そんな訳は無いのに、視線を小さな画面から外すことが出来ない。ドキドキと鼓動が早まっていくのを感じていると、突然スマホが震えてメールの着信音を鳴らした。友人か家族か、どちらにせよ少しだけ平常心が戻り慣れた手つきで画面を操作すると、宛先も件名も空白のそこには、『おいで』という言葉と小綺麗なあの神社の写真。わたしが小さい頃だってこんなに綺麗では無かったはずなのに、何故だか懐かしくて涙が出てくる。ふいに名前を呼ばれて顔を上げるとそこに居たひとが、薄く口角を上げる。その微笑みも、その人から漂う金木犀の香りも知らないはずなのに、何を言ったかだけははっきりと分かった。ーーー “さあ、早くおいで。” その言葉に答えるように、わたしはゆっくりと右手を伸ばして、 )
……おかえりなさい、いま、行きます。



(/お題拝借いたしました。闇堕ちとかホラー展開なはずだったのに…あれ?和解してないこれ??ってなりました……しかもお題の台詞が最後に来てないとかタブーなのでは…?だらだら長い上に回りくどい文となってしまった為、途中で読むのを投げ出した方はすみませんでした…! )

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