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オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
82:
名無しのK [×]
2018-03-14 00:43:23
(すっかり静まり返った薄暗い社内。突然仕事が前倒しになったと知らされた時は目眩がしたが、こうして無事に終えてしまえば心地好い達成感で満たされ。帰り支度を整えていると机上の携帯電話が小さく震える。メッセージでも届いたのかと電源を入れれば、とあるサイトからの通知のメールが一件。周囲を見回し改めて室内に誰も居ない事を確認するとわくわくした様子で携帯を操作して。大学を卒業し社会人になってから早数年。仕事だけが生き甲斐の機械的な日々を送っていた中、初めて見つけた趣味がこのなりきりチャットだった。思えば幼少期はごっこ遊びに夢中だったし、中学生になった頃にはノートにこっそり自作の物語を書いたりしていたのだから、なりきりというジャンルにはまるのも当然だったのかもしれない。そうはいっても、最初はほんの息抜きのつもりだった。下手に入れ込まないよう敢えて一番感情移入できそうにないボーイズラブの募集に声を掛けたのもそのためである。それなのにいつの間にかお相手様演じる『彼』にキャラクター共々メロメロの骨抜き状態とは、人生何が起こるかわからないものだ。早速返事を読んでみればケーキのようにふわふわと甘ったるい言葉の羅列に思わず固く結ばれていた口元が緩む。いい歳した男が実在しない男達の恋模様を見てきゅんきゅんするなんて我ながら気持ち悪い事この上ないが、そんな事はどうでもよくなる程に惚れ込んでしまったのだから仕方ない。ああ、本当に、どうしてお相手様はこうも的確に此方のツボを突けるのか。もし『彼』が現実世界に居たならば自分は間違いなく同性愛者になっていただろう。危なかった。幸福感と愛しさで胸が苦しく、少しでもそれを和らげるために一度深呼吸をすれば胸元で携帯を抱え込むようにして握り。お相手様と『彼』に出会ってから自分は随分と感情豊かになったと思う。部下や上司からも最近表情や雰囲気が柔らかくなったと言われたが、それもきっとお相手様のおかげだ。しかし、その一方で自分は彼等に何も返せていないのが時々ひどくもどかしい。これまでの経験から薄々自分は恋愛下手なのだろうと感じていたが、まさかこんな所でそれを嘆く羽目になるとは。愛想を尽かされないようもっと頑張ろう、いっそ恋愛指南書でも買ってみようか、なんて考え始めたところでハッとしたように首を横に振れば中断していた帰り支度を済ませ。自嘲するように乾いた笑みを浮かべながら一言)
いや、恋する乙女か俺は…。
(/軽い気持ちでなりきりを始めたら、お相手様大好きになってしまった男性…という設定で書いてみました。ちなみに、当Cが利用しているサイトは『セイチャットによく似た架空のオリなり専用サイト』をイメージしています。
拙い文章ではありますがNL、BMLどちらにも対応しておりますので、ロル練なり暇潰しなり、お気軽に絡んでいただければ幸いです。長々とスペース失礼致しました!)
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