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自分のトピックを作る
69:
盲目 [×]
2018-03-06 09:11:48
い、づぅ…!
(足の柔らかい部分で尖った硬い何かを踏み、鋭い痛みに声が漏れる。しゃがみ込んで足に刺さっていた物を確かめれば、それは歪んだ四角、恐らく菱形であろう事が分かった。辺りを探ると手に触れる、幾つかの同じ硬い物には身に覚えがある。つい数時間前に自分の身体から出たものだ。そして踏みつけてしまったのは自分が無闇矢鱈と部屋を徘徊していたから。つまり怪我をしたという事に関しての原因は自分自身、自業自得というやつ。いつもの通り、理不尽に世話係の老人へと怒りの矛先を向け呼びつける。「じいさん!掃除、」が、出来てないぞ、なんて不満は言葉にならなかった。何故なら向ける相手はこの部屋に居ないから。二十年と少しを自分の世話に当ててきた老人は、事故で足を折ってさえも部屋に戻ってきた。それは俺が盲目で、彼がいないと自由に移動する事も出来ないからだろう。だが何があっても帰ってくるはずの老人は昨日の昼過ぎから姿を見せない。もうそろそろ歳は八十を越えるはずだ。もしかしたら何処かで心不全でも起こして倒れているかもしれない。既に何処かで死んでしまっているかもしれない。彼が死んだなら、自分は独り。老い朽ち果てるのを待たずして死にゆくしかない。寂しい、なんて弱気な言葉を口にするつもりはないが、自分で食事の準備をする気にもなれなかった。目頭が熱くなる。慌てて目を覆っていた白布を取り俯いて目を開く。そこにある筈の眼球はなく、零れ落ちるのは涙ではなく小さな宝石。人の身体から生み出される宝石類。それらがどんな物かなどとうの昔に忘れてしまったが、想像するだけでも気持ち悪い。こんな奇病を患っていなければ、俺は。目を傷つけない様にゆっくりと瞬きを繰り返すも宝石は止まらず、空虚な目に溢れてはころりころりと地に落ちて。)
(/失礼致します。
涙が宝石になるという先天的な奇病を患っているが故に幼い頃眼球の摘出手術をした盲目の男、です。衝動的に書きたくなったものなので細かい設定はありません。それでももし絡んでくださるお優しい方がいらっしゃるのであれば、立場は恐らく男か老人の親類でしょう。勿論それ以外でも構いません。NBML対応可能です。)
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