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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
■:
主 [×]
2018-02-23 09:35:19
白く染める雪の中に
赤い番傘がくるりと回る。
冷たい頬はそれ故に赤く染まり
それが愛しくて手を伸ばした。
赤い、紅い、赤い---
白を染めるそれが焼き付いて離れなくて。
「 何度生まれ変わっても愛し続ける 」
覚えていなくとも、拒まれようとも
約束した言葉はどこかで覚えていてくれていると
信じてまた、
傷付けて---
1:
主 [×]
2018-02-23 09:36:26
---/はじめに/---
閲覧ありがとうございます。
こちらのトピックは、1対1専用になっており以前にお相手を募集致しました方のみの参加が認められております故に、それ以外の方の参加はご遠慮くださいますようご理解とご協力のほどお願いいたします。
----------------
□参加者様
-(!)お相手様募集版
-No.22918
-匿名様
◻暫しお待ちを
2:
主 [×]
2018-02-23 09:39:42
---/お話/---
雪の降る夜、静寂な江戸の町を歩く女がひとり。
百合の華を施した着物がなんともその白い肌と脆く弱そうな印象を受ける細い体に似合っていた。
艶めく濡れ羽色を思わせる髪は長く、寒さに赤く染まった頬はなんとも言えないほどに美しく息を呑む程であった。
赤い番傘をくるくると回して、「寒い」と言いながらもその様子はどこかこの寒さと雪を楽しんでいるようであったが、凛とした印象を受けるなかで見せたその無邪気な行動と傘の下でちらりと見えた笑顔が愛おしく思えた。
いつしか雪は止み、冬の月が青白く灯りをつけるなか静かに声をかけたことは今でも後悔はしていない。
「名を聞きたい」
凄く無愛想で、女は驚いた顔で見ていた。
でもその後少し笑ってから照れくさそうに小さな声で「小百合です」と名乗ってくれた。
それからというものは、町で出会えば少し会話をする程度でそこから何かに発展するという事など無かったが心の中では、どちらも互いに惹かれているのを知っていた。
江戸の町から少し離れた小さな家で二人で暮らすようになり幾度となく年月が過ぎた頃、男は自分の正体が[鬼]であることを明らかにした。
不死ではないが不老であること、力を使えば角は生え、目の色も変わり、力何てものは人間よりはるかに強いこと。
何十年も前から生きていること、[化け物]である事をひとつひとつ不器用ながらに語った。
驚いた顔の中に確かに見た恐怖の色がどこか安心できたものだが小百合はその後目元を細め
「そんな貴方も大好きです」と---。
溢れそうになる涙を見せたくなくて必死に堪え、永遠に一緒に居ようと誓いあったのは生きてきた中で一番の至福の時であった。
それから暫くして、また冬の季節がやってきた。
布団の中で一緒に寝ていたはずが小百合は朝日が昇り始めた頃そこを抜け出し、障子を明け外に出ていた。
朝日に照らされてとても綺麗だと草履を履いて庭先に積もる雪を見てはしゃぐ姿を布団の中で見つめていた。
のんびりと起きて行き、縁側に腰掛け雪兎を作るその姿を眺めながら「風邪を引く」と過保護に言った言葉も笑って誤魔化して、それでも軽く手招きをすれば隣に大人しく座る姿がとても愛おしかった。
「またこの景色を一緒に眺めたい」
「何度だって一緒に見てやるさ」
「私が先に死んでしまっても、また見つけてね」
「何度でも探して、いつまでも愛し続ける」
「-------------」
冷えて赤くなった頬にいつものように手を伸ばすはずだったがそれは叶わなかった。
赤い、紅い、赤い雪が小百合の体を染め上げていた。どちらのものか考えてる間もなく、小百合の体が揺らめいた。
手を伸ばそうとしたが[誰か]によってそれは拒まれ、気づけば少し離れたところに小百合の体を抱える[鬼]の姿があった。
角を生やし、怪しく妖艶な麗しい姿の鬼は角と目の色を除けば人間と同じ。その腕の中に愛しい妻を傷つけ笑っているそれが逆鱗に触れた。
江戸の町の外れに小高い丘がある。
酷く吹雪く中、およそ人間のものとは思えない速さで戦う男らの姿があった。
怒号が飛び交い、男は酷く美しい鬼の姿で相手の鬼の心臓を貫いた。静寂に包まれいつしか吹雪は止み、青白い月が静かに生々しいその場所を照らしていた。
「やめて」
と叫ぶ小百合の声が聞こえていた気がした。
本当の自分を、優しい自分を忘れないでとそう叫んでいるようにも聞こえた。
泣きそうな顔で必死に雪を赤く染めながらも近寄ってくる体を抱き抱えた。
「泣かないで。また、探してくれるんでしょう」
「何度だって---お前が生まれ変わっても」
「愛してください」
冷たくなった体をいつまでもいつまでも抱き締め
男は静かに泣いていた。
時は現代----。
変わる時代の中に身を潜め、小高い丘だったそこは今は広い公園になっていたがあの大木は御神木として今も立っている。
毎年毎年、冬のあの日になると大きな百合の花を買い手向けることにしているのは少しでもの罪滅ぼし。それ以外でも毎日のように小さな百合の花束を手向けるのは…
本当の小百合はもう居ないがそれでも探して春---
その公園のベンチに腰掛け、賑わう人々を眺めていたその先に、見つけたのは似た面影----。
長い長い鬼の、酷く切ない恋物語。
人間を愛したのは許されるのか…。
◻暫しお待ちを
3:
主 [×]
2018-02-23 09:42:13
---/お願い/---
*nl限定
*誹謗中傷お断り
*無駄な空白胡麻塩お断り
*絵文字顔文字、♪等の特殊記号使用お断り
*長期来られる方
*上級者
*長文推奨(最低250~上限無し)
*確定、心情、小説ロル可
*ストーリー重視(恋愛、シリアスからギャグまで)
*置きレスおk
*たまに戦闘表現あり
*キャラリセ無言1週間
*キャラ作成に少し指定あり
*展開等相談し合える方
◼その他につきましては互いに相談しあい楽しめるようなものにできるようにしていきます。ゆったりのんびりやりましょう。
◻暫しお待ちを
4:
主 [×]
2018-02-23 09:44:47
---/最後に/---
それでは募集版で募集した匿名さん様、
長らくお待たせ致しました。
レス解禁でございます。
質問等もいつでも受け付けますのでお時間が許す時で構いません、お待ちしております
5:
匿名(22918) [×]
2018-02-23 22:01:08
遅くなって申し訳ありません、募集版の方でお声掛けさせて頂いた者です。先ず、参加受理並びにトピ立てありがとうございます。素敵なお話に読み進める程引き込まれて行きました…!
では、お言葉に甘えて三つほど質問させて頂きますね。
この度此方が提供させて頂く女性は「小百合」さんの生まれ変わりだと考えていますが、その場合性格はお話の中に描写されている「小百合」さんと近しい物が良いのか将又別の物の方が良いでしょうか…?そして、記憶は夢や二人の思い出の場所で少しずつ思い出していくという形が個人的に好みなのですがその様な感じで宜しいですか?
また、年齢と職業に関してですが二十歳から二十二歳前後の大学生と考えていますが主様の想定されていた年齢はどの位がお聞かせいただいても大丈夫でしょうか…?
更にストーリーに関してですが「小百合」さんの事を殺めた鬼は主様の提供される鬼さんとは何らかの交友関係があったのか、それとも只の行き摩りの事だったのでしょうか?また、戦闘表現有りとお願いに書かれていましたが誰と誰の戦闘でしょうか…?小百合と鬼さん、という構図では無いような気がしている為、質問させて頂きたく…!
初っ端から長々と申し訳有りません。お時間のある時にお答え頂ければ幸いです。
6:
主 [×]
2018-02-24 13:12:52
お待ちしておりました。
お互い思う所はきちんと話し合い、納得のいくものにできていけたらなと思いますのでよろしくお願いします。
それではさっそくの質問の方に答えさせて頂きます。
「小百合」の生まれ変わりという考えもちろんそれで大丈夫です。性格の方は似ていつつも少し違くても構いません。あくまで前世の生まれ変わりとて全く同じ性格にならなくても大丈夫です。強いてあげるならば、強かさの中にある弱さなど、そういった二面性もあってくれると面白いですね。意外と行動派だったりとか。
記憶に関しても、すぐに思い出してしまっては面白み()がありませんので、少しずつその時折で悩み考えながら様々な場面を紡いでいけたらなと思います。
年齢に関しましても二十代前半で構いません。前世の方では出会ってから結ばれるまでに数年空いているので少し年齢は二十代前半~後半の間ですが、上記示した通り全く同じでなくてもいいので社会人でも大学生でも、動きやすいような設定で構いません。「昔」と「今」は違いますから。
鬼に関してですが、小百合を殺めた鬼は主cとなんの関係もないです。後々登場させますが、小百合を殺めろと鬼に吹き込んだ黒幕の鬼が居ますが、そちらは主cとは顔見知りです。なぜそうなったかというと大雑把に言えば「嫉妬」ですね。その黒幕の鬼や、現代に蔓延る危険な鬼との戦闘がメインです。小百合に関してはそこまで戦闘描写は必要ありません。行動派などにするならば少しあっても面白いかもしれませんね。色んな思考が交差した方が面白みはありますらかね。
また、別の女性(人間)も登場させる予定です。その女性は黒幕の鬼の協力者という、設定で後々いろんな思いが交差して進んでいけたらなと思っておりますが、小百合の大学の友人もしくは顔だけは知ってる人、ぐらいが面白いかなと思います。まだ後の話ですので今から難しく考えなくて大丈夫です。
最後に主pfとテンプレを出しておきますのでよろしくお願いします。
7:
主 [×]
2018-02-24 13:14:40
---/主pf/---
名前/城谷銀二
読み/しろたに ぎんじ
年齢/外見26歳(実年齢280歳程)
性別/男
身長/186cm
職業/バーテンダー
容姿/襟足が肩につくかつかない程度、横髪は顎のラインより少し上、前髪は目にかかる程度で右から適当に左右に分けている。色は一度も染めた事のない黒で長すぎず短すぎないストレート。切れ長だが二重の目は普段は深い群青色で睫毛は目尻にいくほど長いが全体的に見ると長さは短い。笑うと少し目尻に皺が寄る。鼻筋は通っており薄い唇が特徴的。色は白い方で着痩せする方だが脱げば無駄のない細マッチョ体型。普段着はシンプルなものが多く基本的に長袖。Vネックにスキニーデニム、革靴と至ってシンプルが多く色合いも落ち着いた暗めの色を好む。仕事着はYシャツにネクタイ、ベスト、スラックスといったものでシャツ以外全て黒。
鬼へと変化すると右側の額、ちょうど髪の分け目の所から黒い短めの角が一本生え、目は金色になり瞳孔は細くなる。
性格/口数が人より少ない方で喜怒哀楽の感情はきちんとあるがそれが表情としてあまり出てこないのでよく誤解を生むことがある。大人数で騒いだりしているのをあまり好まない物静かで、物事を冷静に対応したりするところがあるが他人とコミュニケーションは普通にとれる。本当は優しくて、人を世話したり面倒を見たりするのが好きだが上手くそれを言動に表すことが苦手で空回りする事の多い不器用君。長年生きてきた所為かその言動がたまに爺くさいこともあったりするが本人は気づいていない。とても一途で好きな人への愛は一生物。意外と頑固なところがあったりと思いきや素直だったりと少し子供っぽい一面もある。
備考/一人称「俺」二人称「名前、お前」
人間の姿をしたその正体は鬼。何百年と生きているが老いることを知らないその外見は変わらない。普段から鬼の力は腕力や脚力、視力、聴力、嗅覚などあらゆる面で人間をはるかに越えているが、本気になると変化してしまい鬼の姿に戻ってしまう。完全に我を忘れて心が支配されてしまえばもう人間の姿に戻ることはできない。
名前は元々「銀二」というものだけであったが時代が流れるにつれて苗字が必要になりその都度苗字を替えて生きてきて、今は城谷で落ち着いている。
都内の高級マンションで一人暮らしをしているが部屋は必要なもの以外何も無い至ってシンプル。あまり長い睡眠を必要しないのでベットはあるもののほとんど使わない。また食事も一度食べれば暫く持つので冷蔵庫の中は水だけで、家具の殆どは黒で統一されている。
昔愛した人と交わした約束をずっと守り続けている。
---/pf/---
名前/(できれば下の名前は小百合が良いですが違うものでも大丈夫です。)
読み/
年齢/
性別/
身長/
職業/
容姿/(詳しく。少し弱いイメージで作って頂けると嬉しいですが凛とした所もいれてもらえると有難いです。がお好きなように作ってください)
性格/(詳しく。大人しそうに見えて実は意外と行動派だったり大和撫子みたいだったりしてると嬉しいですがお好きなように作ってください。)
備考/(もし良ければ自分が生まれ変わりだとは気づいていなくて、それでも夢で昔のことを見たりしていて悩んでいる…みたいな何か接点を入れてくれると嬉しいです。)
ロルテ/
(長さなどを見たいので場面は好きなところでいいので書いてくださると嬉しいです。)
8:
匿名(22918) [×]
2018-02-25 08:37:37
丁寧な回答とテンプレありがとうございます。それではpfを練って参りますね。遅くとも水曜日には提出させていただく予定ですが、諸事情により遅れる様な事があった場合はご連絡させて頂きます。
9:
匿名(22918) [×]
2018-02-28 22:12:45
名前/黒河 小百合
読み/ くろかわ さゆり
年齢/ 22歳
性別/ 女
身長/ 162cm
職業/ 大学四年生
容姿/よく手入れされた漆黒の髪は特に目立った癖もなく腰の少し上まで伸ばされており、普段は頸の辺りでゴムを使って一つに纏めている。穏やかな墨色の二重瞼の瞳は控えめながらも大きく開かれている。身長は162cmで女性らしい凹凸はあるが全体的にほっそりしている。桜色の形の良い唇は母譲りで小さな鼻や大きな目と相まって童顔気味ではあるが整った可愛らしい顔立ちで笑うと無邪気な少女の顔になる。日焼けしにくい体質だからなのか色白。服装はカーディガンにプリーツスカートやシフォンスカート等を組み合わせたフェミニン系を好む。
性格/控えめで心優しくぱっと見では内気なだけかと思われるが、実は芯が強く一度やると決めたことは多少無茶でもやり遂げなければいけないと思っている。また、言葉には命が宿ると紡ぐ言葉の一つ一つを大切にする。目立った行動や偉そうな事は何一つ言えないが、本当に大切な事は誰かに教えられずとも理解しているつもり。極限まで追い詰められるまで人に悩みを打ち明けたり弱音を吐いたり出来ない。他人に頼られたり頼みごとをされたりすると中々ノーと言えない日本人気質。何処にも責めるべき物が無い時、無意識に自分自身を責め立ててしまう性格。
備考/一人称「私」二人称「貴方、名前、相手によっては名前+ちゃん、さん等」
四年前に大学の為に今の街へと引っ越してきており、現在は公園の近くにあるマンションで一人暮らし。この街に来てから特定の場所を訪れると胸のざわつきを覚えたり、家で転寝をしていると妙に鮮明な夢を見たりと不可思議な体験が続いている。夢の内容は起きる度に殆ど忘れてしまっているが「小百合」と己の名を呼ぶ声と紅に染まった視界だけは酷く印象に残っている。部屋は白を基調とした落ち着いた雰囲気の部屋。お茶の出来る簡易なテーブルに木で出来た棚とティーセット、それにベットやテレビなんかで部屋は一杯になっている。
ロルテ/
____いい天気ね
(昼下がり、御神木と町の人々から呼ばれる木の近くにあるベンチに腰掛けながら眩しそうに目を細めるとポツリと呟いて。大学の帰りに寄った近所の公園は今までも何回か訪れて来た自分にとってお気に入りの場所の一つで。丁度目の前の道を通りがかった幼い女の子に笑顔で手を振られれば此方も微笑みながら手を振り返す。こんな些細な触れ合いも私が社会人になってしまえば難しくなるのかな___少し寂しい気持ちになりながらセンチメンタルな事を考え始めた自分に苦笑すると軽く弾みをつけて立ち上がり。隣に置いていた白を基調とした鞄を持ち上げるとスーパーの方へ向かって歩き出し)
今日のお昼、どうしようかな…?
(/時間ギリギリになって申し訳ありません。pfの方を書かせてもらいましたがご不明な点があれば何なりとお申し付けください。主様のイメージと違っていればお気軽に蹴っていただいて構いません。ご検討宜しくお願いします…! )
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