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新撰組〜壬生狼と呼ばれた者〜【NL/戦闘/ほのぼの日常】/587


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532: 大河 遥姫  [×]
2018-03-23 02:51:15



>栄さん

――双方、刃を収めよ! 其の勝負、新撰組十番隊隊長・大河遥姫が預かるッ!!
(駆けつけるや、すぐさま裂帛の号令でその場に待ったをかけて。二番隊隊長である彼女と“仏殺のお絹”。既に数合、刃を交わしたのであろうことは佇まいからも明白だった。二番隊隊長、非番であるはずの彼女が何故“仏殺のお絹”と対峙するに至ったのか――いや。“仏殺のお絹”からは目を離さないままちらりと彼女を一瞥する。痛ましく血に染まった着物。傷を受けたか。大丈夫なのだろうか? 視線をすぐに戻すも、さすがというべきか、“仏殺のお絹”には未だ目立った傷がない。警戒を僅かも緩めないまま、ゆっくりと歩調を進める。)

人相書呼称にて失礼仕る。“仏殺のお絹”殿とお見受けする。既に此の場は我ら新撰組が包囲した。もはや手向かいは無用と心得て頂きたい。
(相手は罪人である。されど同時に年長者でもある。この場で出来うる最大限の敬意を持って慎重に言葉を紡ぐ。……いざ向かい合ってみると“仏殺のお絹”とは、なんとも静かな気配を持っていた。口の端は引き結んだままなれど、こちらを見つめる眦はなんとも落ち着き払っていて。それにどこか寂しく、暖かみがあるような――冬空の焚き火のようである。とてもではないが幕閣を幾人も屠っているとは思い難い。【栄さん、此の場は私に任せて欲しい】そう、目で彼女へと訴えかけて)



>水上

――……?
(水田より。編み笠をわずかばかりに持ち上げて。夜闇でのやり取りを無心で追っていた瞳を一度閉じてから思案する。やや遠目だが脱走隊士が倒れ伏したのは見えた。追撃者は見事成し遂げたというわけだ。だが。だが――それ故に、解せない。改めて状況を反芻する。今回の追撃者がすべき任務。それは脱走を試みた隊士の誅殺。目標は“二人”だ。そこには脱走を試みた隊士が連れ立っていた女性も含まれている。つまり、つまりだ。それを逃がしたように見えた追撃者の行動は。「……どういうつもり?」ぬかるむ湿地から音を立てないように。だがゆっくりと足を進めた。追撃者が誰かは聞かされていないが、残念ながら私の出番がありそうだと思いながら)



>正之助くん

あ、なんだ。正之助くんと同じ出身じゃないんだ? ゴメンゴメン! 但州かぁ……それでも結構距離あるよ? 一人旅じゃないよね??
(うはは、と頬をかいて改めて思案を巡らせる。が、どうにも腑に落ちない点が多い。なにしろ物騒な世の中である。女の一人旅など鴨が葱をえっちらおっちら担いで歩くような物ではないか。……まぁ、かくいう私も大河の家が没落してから各地を一人旅していたわけなのだがそれはそれ。私は強いもん、などと思いつつ口を開く)

なんかさ? 直接聞いてみないと色々わかんないかも。その隊士の子、今いるのかな?? 会ってみたいな。



>いちのじょーさん(壱之丞さん)

ほーいあっちだね! んじゃ元気にいってみよーう!
(けんけんぱっと。片足。片足。と、左右で器用にぴょんこぴょんこと跳ねながら、時にくるりと身を翻してはしゃいでみる。彼が指差した方角には果たして何の店があったのだったか。顎先を人差し指で「んー」と触りつつ彼へと向き直って)

……? どしたの。なんかいちのじょーさん嬉しそー?



>めぐさん(仁さん)

むー。だってさ? 別に私たち勝負してないぢゃん。
(ふーんだ、と口を尖らせてそう呟く。別に掃除の勝ち負けなどどうでもいいが、勝手に盛り上がられて勝手に引き分けなどにされても困る、というわけだ。別に勝ち負けなどどうでもいいが。そもそも掃除に勝ち負けって何。謎の苛立ちがちょびっと増した。いかにも何も考えてませんという風に嘯く彼女を半目でじーっと睨みつけて)




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