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 ◇ 紅雨 / 〆 /8


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自分のトピックを作る
6: 22659 [×]
2018-01-09 14:26:13




( 死んでしまえるならそうしたい程の苦痛だった。悲しいなんて感情をはるかに通り過ぎて、苦痛。心臓が握りつぶされたみたいに痛い。涙で海が出来てしまいそうだった。もし海ができてしまったら、そこに入水して死のうとまで考えて、そして気付く。“なぜ自分は生きている?”だって、あの人はまさしく自分の心臓だった。それ以外のなにものでもない。あの人が死んだと聞いたとき、自分は死んでしまえるはずだった。なのになぜ、自分は生きている?なぜ、死んでしまいたい程の苦しみを味わっている?答えは、ひとつだ。―――あの人は死んでいない。あの人は死んでいないのだ!ぶわりと涙がまた溢れる。海が出来てしまいそうだった。だがそこに神がいたのだ。見えない神に感謝する。あの人は生きている。「あの人は、生きている!」
考えごとばかりしていたように思う。眩しい程の光を毎朝、部屋に招き入れながらいつも考えていた。あの人と、あの人の罪と、自分の罪と、それから、あの人と自分の関係について。こたえなんてありはしないから、ただ延々と考えをめぐらせているだけ。ただ時々、何の意味もなく紙にあの人の名前を綴ってみたくなるのだ。よく小説に出てくる、『あなたのことを思わない日は1日だってありません』という台詞は、真実有り得るものだと知った。「……あなたのことを思わない日は、1日だってありません」光の向こうにいるあの人に、そう呼びかける。
考えごとばかりしていたように思う。木々の静かな喧騒の中で毎晩、部屋に一人横たわっていつも考えていた。あの人と、あの人の罪と、自分の罪と、それから、あの人と自分の愛について。こたえなんてありはしないから、ただ延々と考えをめぐらせているだけ。ただあの人の残滓に触れるたび、全身を駆け巡る震えと激情が薄れることは永遠にない。胸の底から湧き出るような歓喜と涙のほとばしりは、あの人に抱いている思いの深さをあらわすものであるのだろう。この関係を愛とは決して呼びたくない。そんな陳腐な表現では表せないと思っているからだ。しかし、自分はこれ以上の表現を知らない。だから、「愛しています」と時たま呟いて、この光溢れる家であなたを待っている。あなたが帰っていらっしゃるときまで、決して感情を乱さないと誓って待っている。 )


招待いただき感謝するよ、手間だなんてとんでもない。ロルはどんなものでも構わないとあったから、心情ロルをつづらせてもらった。書き手の個性が一番強く出るだろうと思ってそうしたんだけど、どうだろう。愛する人の訃報を聞いて、それでもその人は帰ってくるって信じ続けている人間を描いてみたつもりだよ。今回は登場人物の性別が特定できないように意識したけど、普段は自分を表すときは一人称、相手を表すときは彼とか彼女って言うことがほとんどかな。
君のお眼鏡にかなうかはわからないけど、ご縁があればうれしいな。良ければ時間があるときにでも検討してくれ。




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