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---Abandoné【 指名制 】/318


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158: ファントゥーム [×]
2018-01-09 13:35:17





>157 マリウス

事前相談無く、勝手な変更となってしまった事…
館に代わって謝罪させて頂く…申し訳なかった。

その認識で間違いない。今後は置きレスが可能だ。
よって、此方も其方も、時間の取れたタイミングで随時返信すると言う形となる。
自由度は上がったが、もし参加人数が増えてゆけば、返信に時間を頂く事が増えるかも知れない…
無論、此方は可能な限り早めの返信を心掛ける…
其方は自由に、其方のペースで参加して欲しい。
長くなってしまったが…御理解頂けると助かる…

さて、肝心の交流の件だが…前回の続きとの事で承った。
最後の場面を此処へ再び書き起こそう…



この館で死を経験したことのある者はただ一人、私だけだ――遠い昔、私は自ら命を手放した。自ら望んで、死を迎えた…然しながら、本来天に召されるべき魂だけが、この世に繋ぎ止められたのだ。(未だ彼の思考に絡み付いて離れぬ過去と現在と、そして未来と言う茨がぎりぎりと彼を締め付けている。彼は己を照らす光を失い、新たな光となるべき存在との出会いを未だ果たしていないのだ。今はただ、叶わぬ望みを抱え、いっそ手放したくとも手放す事の出来ない生を生きている――それを物語るのは、彼の言葉ではなく彼の見せる表情や仕草のひとつひとつだった。音もなく、ただそっと頬に落ちる陰影を見た瞳を静かに瞼の裏へと隠す。作業を中断し、ゆらりと本棚の前を離れると彼の向かう机の傍まで近づき、徐に伸びた手は持ち上げようとしたティーポットをさっとすり抜けた。そう、この手はこの世の物には触れる事が出来ない。それは、何も物に限った事ではないのだ。彼の質問を特段無礼とは思っていない、知りたいのならば教えてやろうと言わんばかり、机を避けるのではなく体ごとすり抜けながら彼の目の前まで近づくと、此方を見上げるその顔に触れようと手を伸ばした。無論、その手が彼の肌に触れる事はない。確かな実体を持っていながら、まるで霧のように何の感触も与えないまますり抜けてゆく。己の身に降り掛かるその呪いを、彼の目にしかと映す。「この体は、既にこの世のものではない…故に、私はこの世のものに触れる事が出来ない。無論、食事も睡眠も必要としない…出来ないからだ。」と、淡々とした声に乗せて語った。最早それを、苦痛と思う感情さえ薄いのだろう。ただ当たり前の事を話すだけの口振りに感情は滲んでおらず、それこそまるで用意された文章を読み上げるかの様だった。あまり己のことを積極的に話す性分では無かったが、今日は単なる気まぐれか、それとも彼の存在がそうさせるのか。ともあれ、彼の質問を撥ね付けようとはしないまま、彼の望む答えを紡いで)
私は嘗て、愛する者を失った。彼女は私の全てだった、彼女の為に生き、彼女と彼女の居る世界を愛していた。何物にも替え難く、私にとって唯一無二の存在…そんな彼女を失い、私は絶望した。彼女の居ない人生を生き長らえる事に、価値など微塵もありはしないと…そう思ったが、私は自ら死を望む前に、彼女と再び相見える方法を探したのだ。
手当たり次第に本を読み漁り、数え切れない程の人間から話を聞き、どうにか彼女を取り戻す方法は無いかと探し回った果てに…私は魔術に行き着いた。彼女の命を取り戻す為に、それ相応の代償を贄として差し出す――今思えば馬鹿馬鹿しい話だが、到底正気を保てる状況でもなかったのだろうな…私はその贄を手に入れる為に、多くを殺めた。人も、動物も…愛するたったひとりの命の為に、別の命を奪い続けた。
…聡いお前ならば、その末路は言わずとも分かるだろう。死者を呼び戻す方法など、有りはしないのだ。今度こそ、救済の余地無く私は絶望し…そして、呼び戻せないのなら会いに行けば良いのだと、私は自ら命を手放した。あの世で、せめてあの世でなら彼女に会えると信じて……滑稽な話だ、彼女への愛故に自らの手を血で染め、業を積み、挙句の果てに…己の抱えた未練によって、この世に魂を縛り付けられたのだから。




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