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【殺戮の】──私を、殺して──【天使】/17


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14: 匿名さん [×]
2017-10-28 17:26:45





( 本当はいけないのだけど──そう前置きしてカウンセラーの女性が酷く穏やかな面持ちで告げた言葉に、一瞬理解が追いつかなかった。刹那、眼前が真っ赤に染まり、辛うじて保っていた無表情とその唇から洩れた返答は「 そう…そうですか 」の端的な一言。冷えて暴力的なまでの冷気を放つ床から伝わる温度に、レイチェルの身体全体と、心も一気に凍えていくような感覚を自分でも感じ取る。その後女性が続けた言葉は頭に入る事はなく、確か二つ返事をしてから、彼女に倣うまま部屋に戻った気がする。静謐な闇夜には、二人の足音だけが響いていた。 )

……本当は、ずっと夜は、眠れなかった。
……心も、落ち着かなくて……今夜も、寝られないはずだった。
( 最低限の物しか置かれていない殺風景な部屋を、虚ろな青の双眸に映し出すと、床を踏み締め軽ささえ感じる足取りで長机まで移動する。少しでも身体を動かしていないと、信じたくもない事実だけが脳内を侵し、得体の知れない感情に押し潰されそうだった。…この青白い月だけでも自分の思いを聴き届けてくれるだろうか。誰もいない空間で一人呟いた言葉は誰の耳に入る事もなく空気に溶ける。酷く機械的な動きで部屋を消灯すると、重くなった身体を引き摺るように寝具へと向かう。 )
……でも、もう目を閉じるしか、なくなったんだ。
( あの日、殺人鬼の男と交わした約束だけが、打ち寄せる波のように幾度も反芻する。今自分はどんな表情をしているだろう。口角を無理矢理釣り上げてみせる、殺人鬼の男はちったぁマシになったと褒めてくれるだろうか。──嗚呼、駄目だ。こんな不格好な引き攣った笑顔では目が死んでると呆れられて仕舞う。冷え冷えとした布団に身を預け、覆せない事実と、鮮明に残る記憶に思考を沈める。何も見たくないとゆっくり瞳を瞑る瞼の裏側に、不敵に笑う殺人鬼の面影を見て。 )



( /ザクレイという私得なCPの募集があり急いで参った次第です…!前の方に倣いゲームの台詞そのままに沿ってロルを書かせて頂きました。長さはムラが出てしまうかもしれませんが、この前後だと思って下されば!相性等ありますのでご検討して頂けると嬉しいです。 )




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