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色々。/4


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自分のトピックを作る
■: ぷれいばっく。 [×]
2017-09-16 15:36:04 







荒し、中傷禁止。


ただただ、小説描くだけ。


応援コメとかは大歓迎、*








1: ぷれいばっく。 [×]
2017-09-16 15:42:30

プロローグ





  もしも、生まれ変わることが出来たなら。私は迷わず、貴方の元へ駆け付けるだろう。



  もしも、私に勇気があったなら。私は迷わず、この気持ちを貴方に打ち明けただろう。




____そんな勇気も、自信も私には無くて。



私はまだ、この場所から動けずにいる。











2: ぷれいばっく。 [×]
2017-09-16 15:46:58










     「  ゼラニウム   」











3: ぷれいばっく。 [×]
2017-09-16 16:17:58





 「 あ、あの。付き合って下さい。 」


携帯越しに聞こえる声、携帯を持つ手が自然と震える。今、私は会ってまもない彼に告白されている。
それは、数週間前の出来事がきっかけだった。


__数週間前。


「 松崎、みちるちゃん?って言うんだよね。俺、羽山 拓巳。同じクラスの…、席で言うと後ろの方の奴。宜しくね 」


此処は光山高校。自宅からは少し離れた位置にある、普通の高校。入学当日、一人で机に突っ伏していた私に話し掛けてきたのは小さめなホルムの彼だった。
たしかに今まで好きになったアニメキャラは身長が小さめなキャラが多かったけど、彼は正直タイプじゃない。
それに入学初日にも関わらず、もうクラスの中心人物だ。彼の席の回りにはクラスの半分の人が集合している、私とは真逆の人物。
そんな彼が話し掛けてきた理由なんて、その時の私には分からなかった。



その日から彼は、私の周りを彷徨くようになった。私も薄々気が付いていた、きっと彼は私が好きなんじゃないかと。それに彼を面白半分で応援する人が多く、度々私と彼を二人っきりにさせようとするクラスの人が多かった。
高校デビューをきっかけに彼氏が欲しかった私にとっては、嫌な事でもなく。それにここで嫌な行動しようならきっと周りから嫌われてしまう、そんな思いが錯誤して彼を好きになる様に自分に言い聞かせていた。



そして、今に至る。


震える手に力が籠る、口を開いても声が出てこない。結局、彼の事はあまり好きでは無かったがこんな私を好きになってくれた事に胸を打たれた。



『 …私で良ければ。 』



やっとこそ振り絞った声で返事をする。電話越しから聞こえる嬉しげな声、がやがやと聞こえる祝福の言葉。嗚呼、クラスの人も聞いていたんだと此処で気付く。これで私も高校デビュー、新しい恋人と沢山思い出が作れると張り切っていた。





…バカな私。













4: ぷれいばっく。 [×]
2017-09-16 16:41:44






付き合ってからは、沢山色々な所へ連れていってくれた。遊園地、水族館、映画、レストラン、…初めは何もかもが新鮮であり、初めて出来た恋人と過ごすというのはなんて楽しいことなんだろうと心の底から思っていた。
今まで、あまり人から愛されることが無かった私がこんなにも私を愛してくれる人がいる。そう思うだけで、幸せな空気に包まれ優越感を得ていた。いつしか、彼を好きになっていき彼が私の全てだと思うようにもなっていた。
でも、それは長くは続かなかった。


「 記念日?あー、そうだっけ。みちるん家でよくね?またお前の飯食いたい。 」

『 あ、けど。私の寮、男性の立ち入り禁止だし…。ばれたら、私退寮になっちゃう』

「 今さら何いってんだよ、今までも何回も入ってんじゃん。大丈夫だって!ばれたら俺が責任とるよ」

三ヶ月が経過した頃、記念日すら出掛ける事もなくなり彼は私の家に来ることが多くなった。私は今、独り暮らしをしており奨学金で何もかもを遣り繰りしている。
初めて彼が部屋へ来たときは、二人で料理を作ったり、二人で買い物へいったり、ばれたらやばいという感情もあったが彼がいれば怖くないとも思っていた。
しかし最近はそれすらなくなり、買い物も一人で。料理も一人で。それにかかる食費すらも彼は出してはくれなかった。
でもそんな彼でも私は大好きで、彼に何も言うことが出来ずいつも笑顔で乗りきっていた。
しかし、そんな事も長くは続けることが出来ず私は高校に入ってから仲良くなった女友達に彼の愚痴を溢すようになっていた。


「 そんなさ、不満なら別れた方がみちるのためになるって! 」

付き合って10ヶ月が経ちそうなある日、今日も同じように愚痴を溢していた最中その女友達は突然そう切り出してきたのだ。そういえば今までそんなこと考えても来なかったし、7ヶ月以上もほぼ毎日愚痴を溢している私には彼に対する「好き」の気持ちは無くなっていた。
彼女に提案されたその日から、間もなく。私はメールで彼に突然別れを告げた。


もう別れたい。それが貴方にとっても私にとっても良いことなんだと。


数分後彼から来たメールに、最後に電話で話したいとメッセージがあったが私は電話にでることができなかった。






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